JP3838561B2 - 実装装置および実装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2視野光学系を備えた実装装置および実装方法に関し、とくに、この光学系を薄く構成し、被接合物間に挿入するためのスペースを小さくでき、実装精度の向上、タクトの短縮をともに可能とする実装装置および実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被接合物間に2視野光学系を進退可能に挿入し、両被接合物側のアライメントマークを読み取り、読み取り情報に基づいて両被接合物の相対位置を所定の精度範囲内に納まるよう修正し、位置合わせされた被接合物同士を接合するようにした実装装置が知られている。たとえば、被接合物としてのチップと基板を上下に対向配置し、チップと基板間に2視野カメラを挿入して、チップ側と基板側のアライメントマークを読み取るようにした実装装置が知られている。
【0003】
たとえば、特許第2811856号公報には、図8に示すように、チップ101と基板102との間に上下別々にミラー103、104を設け、ミラー103、104での反射を介してカメラ105、106によりチップ101側と基板102側のアライメントマークをそれぞれ読み取るようにした構造が開示されている。
【0004】
しかしながら、上記の従来構造においては、上下別々にミラー機構を重ねてアライメントマークを読み取るようにしているため、光学系が厚くなり、チップ101と基板102との間に大きな隙間を形成することが必要である。また、カメラ105、106も上下に重ねて配置されているため、上記隙間は、少なくともこれらカメラ105、106の厚み以下には小さくできない構造となっている。アライメント後の接合時には、アライメント時の間隔から実際に接合する位置までチップ101を保持しているヘッドを下降させる必要があるが、たとえば光軸がこの下降動作の軸(移動機構の軸)に対して傾いていると、この下降時に基板102に対するチップ101の位置ずれが発生する。ヘッドの移動軸方向(つまり、上下軸方向〔Z方向〕)における移動代が大きければ大きいほど、この位置ずれも大きくなり、この位置ずれによる誤差が実装精度に大きな影響を及ぼすことになる。また、上記下降動作におけるZ方向ストロークが長くなる分、実装タクトにも影響が出ることになる。実装分野では、1チップあたり1〜3秒程度の実装速度が要求されるので、通常このストロークが約5cm違うと約0.5秒程度のロスが発生し、このロスは、生産性への影響においては実に16%〜50%にも及ぶ。
【0005】
また、上記従来技術においては、精度の上では、ミラー103、104を調整して、たとえば、各調整ネジ107で傾きを調整できるようにして上下の光軸を合わせるようにしているが、この調整のためにミラー支持部には摺動部や回動部が存在することとなっている。摺動部や回動部を持てば、それはある程度のガタや機械誤差を有し、たとえば約4μm程度のガタや機械誤差を有することになるから、数μmの精度を要求されるチップ実装装置においては精度上大きな影響を及ぼすことになる。
【0006】
さらに、このように上下の光軸を合わせるために各ミラーを調整ネジで傾きを調整できるようにすると、この調整ネジが光学系の温度変化(たとえば、5℃程度の温度変化)に伴って熱膨張し、該熱膨張により長さが変わってしまうため、ミラーの位置や傾きが変化し、その分実装精度に影響(例えば、5℃程度の温度変化で5μm程度の影響)を及ぼしてしまうこととなっている。
【0007】
上記特許第2811856号公報には、さらに、図9に示すように、回動可能な両面ミラー111を設け、上下のアライメントマークを交互に読み取ることができるように両面ミラー111を回動させてストッパーネジ112等によりミラー11の傾きを所定の傾きに調整して、カメラ113で読み取るようにした構造も開示されている。しかし、このような両面ミラー111回動機構を備えた実装装置においても、図8に示した構造と同様に、ミラー回動機構が必要となるため上下被接合物間の間隔を小さくすることは困難であり、前記同様の接合動作時の光軸のずれによる位置ずれや、ミラーの回動に要する時間および長いストロークによるタクトへの影響の問題があり、さらに、ストッパーネジ112による傾き機構のガタや機械誤差に起因する、あるいは、ネジ112の熱膨張に伴う実装精度への影響の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記のような従来技術における問題点に着目し、両被接合物間に挿入される光学系を薄く構成でき、それによって両被接合物が接合される際の位置ずれを抑えることのできる、実装精度、タクト上極めて有利な、かつ、調整ネジのガタや機械誤差による実装精度への影響のおそれがなく、しかも、光学系の熱膨張による光軸のずれ等についても、そのおそれを除去できるか極めて小さく抑えることができる、高精度実装が可能な実装装置および実装方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る実装装置は、対向する被接合物間に両被接合物方向に光軸を有する2視野光学系を挿入して両被接合物側の位置合わせ用マークを読み取り、読み取り情報に基づいて両被接合物の相対位置を所定の精度範囲内に入るように補正するとともに、2視野光学系を退避させて被接合物同士を接合する実装装置において、前記2視野光学系内に、2個の90度プリズムが、背面合わせにされた固定の相対位置関係にて、対向する被接合物間に進退される光学系ベース板に固定されており、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の各光軸が通る光路に、各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識するマーク認識手段が設けられており、前記マーク認識手段が前記光学系ベース板の外側に配置されており、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから前記マーク認識手段に至るまでの光路に設けられた光学部品が、同一の前記光学系ベース板に固定されており、前記2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれをキャリブレーションするために、被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に前記両光軸間に移動され、各光軸を介して読み取り可能な基準マークを有するキャリブレーション用治具を有し、該キャリブレーション用治具は前記両光軸のそれぞれの位置に移動され、各位置で該キャリブレーション用治具上の同一の基準マークが読み取られ、かつ、キャリブレーション時の温度を検知可能な温度センサーが設けられていることを特徴とするものからなる。
【0011】
すなわち、本発明においては、従来装置で使用していたようなミラーは使用せず、代わりに、背面合わせにされた2個の90度プリズムを使用し、位置や傾き調整機構を持たない状態で、該2個の90度プリズムを光学系ベース板に直接固定したものであり、この構成により、必要な光軸、光路を形成する2視野光学系を薄く構成できるようにしたものである。上記マーク認識手段を上記光学系ベース板の外側に、とくに両被接合物の保持手段と干渉しない外側の位置に配置すれば、マーク認識手段の厚みはもはや両被接合物間の間隔の律則とはならず、該間隔を容易にマーク認識手段の厚み以下にすることが可能となり、2視野光学系挿入のための両被接合物間の間隔をさらに小さくすることが可能となる。
【0012】
また、従来のミラーを用いた機構では、ミラーを別部材で固定したり調整部材で傾き等を調整したりする必要があり、それら別部材の熱膨張の影響を受けて位置ずれが生じ、実装精度を低下させる要因となっていたが、本発明では、上記背面合わせにされた2個の90度プリズムを、直接光学系ベース板に固定することにより、これら別部材の熱膨張による影響を実質的に除去できる。とくに、光学系ベース板を90度プリズムと実質的に同じ熱膨張率を有する材料で構成しておけば、ベース板、プリズムともに低熱膨張でかつ熱膨張差の生じない状態で光学系を構成でき、光学系における熱膨張による影響をより完全に排除できる。さらに、2個の90度プリズムにより両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、該2個の90度プリズムからマーク認識手段に至るまでの光路に設けられた光学部品(たとえば、ハーフミラーや上記90度プリズム以外のプリズムからなる光学部品)を、同一の光学系ベース板に固定した構成とすることにより、各光学部品間でのずれも小さく抑えることが可能となり、熱膨張による光学系への影響をより一層完全に排除できる。
【0013】
また、本発明においては、背面合わせにされた2個の90度プリズムは初期的に一定の位置関係にて直接光学系ベース板に固定されるが、この場合、両90度プリズム間に介在する蒸着膜や接着剤層の厚み分、各々の90度プリズムの光軸は必然的に一定分ずれることになる。本発明では上述したように調整機構は持っておらず、この光軸のずれが許容されたまま使用されることになるが、両被接合物のアライメントにおいては、この光軸のずれはキャリブレーションによってキャンセルすることができ、該キャリブレーションによってアライメントの精度、ひいては、アライメント後の実装精度が、極めて高精度に保たれる。2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれをキャリブレーションするためには、被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に上記両光軸間に移動され、各光軸を介して読み取り可能な基準マークを有するキャリブレーション用治具を設け、該キャリブレーション用治具を上記両光軸のそれぞれの位置に移動させ、各位置で該キャリブレーション用治具上の同一の基準マークを読み取ることにより、両光軸間のずれを予め決まった値として得ることができ、そのずれ量をアライメント動作にフィードバックすることにより、上記光軸間のずれを許容したまま高精度のアライメントを行うことが可能となる。
【0014】
このようなキャリブレーションは、そのときの温度の影響、たとえば前記光学系ベース板の温度や周囲の雰囲気温度の影響を受ける可能性があるので、そのような影響も考慮してより高精度にキャリブレーションするために、キャリブレーション時の温度を検知可能な温度センサーを設けておくのである。温度センサーを光学系ベース板に取り付けておけば、光学系への熱的影響も正確にかつタイムリーに検知できるようになる。
【0015】
上記光学系ベース板や前記2個の90度プリズム周囲には、該2個の90度プリズムに両被接合物側からのアメイメントマーク情報(位置合わせ用マーク情報)を取り込むために、マーク読み取り口を形成した構成とすることができる。また、被接合物保持手段等に内蔵されたヒータ等から光学系への熱的影響をより抑制するために、前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口の周辺にカバーが設けられ、該カバーが該被接合物側からの輻射熱の反射板に構成されている構造を採用することもできる。別部材としての反射板カバーを設ける以外、たとえば光学系ベース板の読み取り口における表面を、極めて表面粗さの小さい鏡面に仕上げ、その面に輻射熱の反射機能を持たせることも可能である。そして、被接合物を加熱する場合、その加熱による温度上昇により、上2個の90度プリズムに至るマークとプリズム間の空気が熱され、位置合わせ用マークの読み取り口と被接合物との間にゆらぎ現象が生じ、位置合わせ用マークの読み取り画像の認識精度が低下することがある。このような画像認識精度の低下を防止するためには、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口と、該被接合物との間に対し、エアブロー手段を設けておくことが好ましく、該手段によるエアブローにより、ゆらぎ現象を抑制することができる。また、このエアブローにより、上述の輻射熱反射板で処理できないマーク読み取り口を冷却することにもなり、反射板領域もカバーすれば、輻射熱反射板の蓄熱を防止することにも兼用できる。
【0016】
同軸落射光を付与する場合光軸間にハーフミラー等を設けた場合には、画像解像度が低下し、ハレーションを起こすなどの問題の発生が懸念される。すなわち、2個の90度プリズムにより両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから各マーク認識手段に至るまでの各光路に対し、該各光路外から該各光路と同光軸にて、該各光路および前記2個の90度プリズムと前記両被接合物との間の各光路における同軸落射光が付与されている構成とすることが好ましい。
【0017】
本発明に係る実装方法は、対向する被接合物間に両被接合物方向に光軸を有する2視野光学系を挿入して各被接合物側の位置合わせ用マークをマーク認識手段により読み取り、読み取り情報に基づいて両被接合物の相対位置を所定の精度範囲内に入るように補正するとともに、2視野光学系を退避させて被接合物同士を接合する実装方法において、前記2視野光学系内に、2個の90度プリズムを、背面合わせにされた固定の相対位置関係にて、対向する被接合物間に進退される光学系ベース板に固定し、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の各光軸が通る光路にて、前記マーク認識手段により各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識し、前記光学系ベース板の外側から前記マーク認識手段により各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識し、前記2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれを、基準マークを有するキャリブレーション用治具を両光軸間で被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に前記両光軸のそれぞれの位置に移動させ、該キャリブレーション用治具における同一の基準マークを両マーク認識手段で認識することにより、前記移動機構の移動軸に対する両光軸間のずれを予め決まった値として得てそのずれ量に基づきキャリブレーションするとともに、キャリブレーションを2視野光学系における一定の温度変化毎に行うことを特徴とする方法からなる。
【0018】
この実装方法においても、アライメント時に両被接合物間の間隔を小さくするために、前記光学系ベース板の外側から前記マーク認識手段により各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識する。
【0019】
また、前記2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれを、基準マークを有するキャリブレーション用治具を両光軸間で被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に移動させ、該キャリブレーション用治具における同一の基準マークを両マーク認識手段で認識することにより、前記移動機構の移動軸に対する両光軸間のずれをキャリブレーションする。また、このキャリブレーションは、2視野光学系における一定の温度変化毎に行い、これによって温度変化に対応させてより正確なキャリブレーションが可能となる。
【0020】
また、ゆらぎ現象の発生による、位置合わせ用マークの読み取り画像の認識精度の低下を抑えるために、前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口と、該被接合物との間に対し、エアブローを行うことが好ましい。
【0021】
また、光学系への熱的影響をより確実に抑えるために、前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口の周辺において、該被接合物側からの輻射熱を反射させるようにすることが好ましい。
【0022】
さらに、ハレーション等の発生を防止するためには、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから前記マーク認識手段に至るまでの各光路に対し、該各光路外から該各光路と同光軸にて、該各光路および前記2個の90度プリズムと前記両被接合物との間の各光路における同軸落射光を付与することが好ましい。すなわち、画像のコントラスト向上、認識精度の向上のために、このような同軸落射光の付与が有効である。同軸落射光は、たとえばハーフミラーを用いて付与することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図6は、本発明の第1実施態様に係る実装装置1を示している。本実施態様は、互いに接合される被接合物として、一方は上側に配置されたチップ2で他方は下側に配置された基板3である場合を示しており、両被接合物が上下に対向配置される場合を示している。チップ2には基板3との相対位置合わせ用のアライメントマーク4が付されており、基板3にはチップ2との相対位置合わせ用のアライメントマーク5が付されている。チップ2は一方の被接合物保持手段としてのヘッド6に保持されており、基板3は他方の被接合物保持手段としてのステージ7に保持されている。本実施態様では、ヘッド6はZ方向(上下方向)に位置調整できるようになっており、ステージ7はX、Y方向(水平方向)および/または回転方向(θ方向)に位置調整できるようになっている。ただし、上記のような基板保持手段は、一般には、平行移動および/または回転可能に装着されるが、必要に応じて、それらと昇降(Z方向移動)とを組み合わせた態様に装着してもよい。また、チップ保持手段側についても、昇降動作のみならず、平行移動および/または回転動作を行うことができる装置形態であってもよい。
【0024】
なお、上記において、チップ2とは、たとえば、ICチップ、半導体チップ、TCP、FPC、COF、光素子、表面実装部品、ウエハーなど、種類や大きさに関係なく、基板3と接合させる側の全てのものをいう。また、基板3とは、たとえば、樹脂基板、ガラス基板、フィルム基板、チップ、ウエハーなど、種類や大きさに関係なく、チップ2と接合される側の全てのものをいう。
【0025】
アライメント時には、所定の間隔をもって対向するチップ2と基板3との間に、2視野光学系10が挿入され、チップ2側のアライメントマーク4および基板3側のアライメントマーク5が読み取られ、読み取り情報に基づいて、たとえば基板3側のステージ7の位置が補正され、チップ2と基板3の相対位置が所定の精度範囲内に入るようにアライメントされる。
【0026】
本実施態様では、この2視野光学系10は次のように構成されている。
図1および図2に示すように、対向するチップ2と基板3との間に光学系ベース板11が進退可能に挿入される。光学系ベース板11は、本実施態様ではガラスの平板から構成されている。この光学系ベース板11に対し、2個の90度プリズム12a、12bが、背面合わせにされた固定の相対位置関係にて、直接固定されている。2個の90度プリズム12a、12bは、図3に示すように、接着剤層13を介して背面同士が互いに接合されており、プリズム内における全反射を利用して、一方の90度プリズム12aが光軸14aを介してチップ2側のアライメントマーク4の読み取り用に、他方の90度プリズム12bが光軸14bを介して基板3側のアライメントマーク5の読み取り用に、それぞれ使用される。接着剤層13が介在するため、その厚みに相当する分、両光軸14a、14bはずれたままになっているが、この光軸のずれのキャリブレーションについては後述する。
【0027】
2個の90度プリズム12a、12bは、上記の如く、背面合わせにされた2個一対の形態にて、光学系ベース板11上に直接固定されるが、この固定の形態については特に限定されず、たとえば、光学系ベース板11に接着等により直接固定してもよく、また、図4に示すように、金具15、ネジ16を介してプリズム12a、12bを挟み込むように光学系ベース板11に固定してもよい。2個の90度プリズム12a、12bは光学系ベース板11に対し一定の位置関係に固定され、相対位置の調整機構は設けられていない。
【0028】
図1、図2に示すように、2個の90度プリズム12a、12bによりチップ2側からの光軸14aおよび基板3側からの光軸14bが90度方向変換された後の各光軸17a、17bが通る光路に、チップ2側、基板3側からのアライメントマーク情報を認識するマーク認識手段としてのカメラ18a、18bが設けられている。カメラ18a、18bは、たとえばCCDカメラからなる。本実施態様では、カメラ18a、18bは、ともに、光学系ベース板11の外側に配置されており、ヘッド6およびステージ7とも干渉しない位置に配置されている。また本実施態様では、カメラ18a、18bは、互いに対向するように配置されており、2個の90度プリズム12a、12bにより90度方向変換された後の直線状の各光軸17a、17b上に配置されている。さらに本実施態様では、90度プリズム12a、12bと各カメラ18a、18bとの間に、結像用のレンズ19a、19bが配置されており、レンズ19a、19bは同一の光学系ベース板11上に固定されている。
【0029】
図3に示したように、本発明においては、2個の90度プリズム12a、12bと両被接合物との間の光軸14a、14bはずれたままとされるが、この光軸14a、14bのずれは次のようにキャリブレーションされる。本発明における被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に光軸14a、14b間に移動されるキャリブレーション用治具として、たとえば図5に示すように、接合時に下降されるヘッド6に、該ヘッド6と一体的に移動されるL字状のキャリブレーション用治具20が取り付けられる。キャリブレーション用治具20上には、透明ガラス板21が固定されており、ガラス板21には基準マーク22が付されている。この基準マーク22は、ガラス板21が2視野光学系10の下方に位置されている時には上方から直接読み取ることができ、ガラス板21が2視野光学系10の上方に位置されている時には下方からキャリブレーション用治具20に設けられた覗き口(図示略)等を通して読み取ることができるようになっている。図5に示すように、キャリブレーション用治具20をヘッド6と一体的に移動させることにより、ガラス板21および基準マーク22を、両光軸14a、14b間で、ヘッド6の移動軸(つまり、接合動作のための移動機構の移動軸)に完全に沿わせて移動させることができる。したがって、両光軸14a、14bの位置に相当する上下位置にて、同一の基準マーク22を読み取ることにより、ヘッド6の移動軸に対して、両光軸14a、14b間のずれを正確に認識することができる。このように認識した両光軸14a、14b間のずれをアライメント操作にフィードバックすれば、両光軸14a、14b間のずれを許容した状態でも、問題なく高精度にアライメントすることができるようになる。
【0030】
また、2視野光学系10への熱的影響を極力小さく抑えるために、たとえば図6に示すように、光学系ベース板11上に光学部品を覆うカバー23を設けた構造とすることもできる。カバー23には、たとえば上方に位置するチップ2側のアライメントマークを読み取れるようにするために、光軸14aに対してマーク読み取り口24aを開口しておき、下方に位置する基板3側のアライメントマークを読み取れるようにするためには、たとえば光学系ベース板11に光軸14bに対してマーク読み取り口24bを開口しておけばよい。このようなカバー23を設けても、図示したように、厚みLが少なくとも30mm程度になるカメラ18a、18bを光学系ベース板11の外側に配置しておくことで、2視野光学系10の光学系ベース板11部分での厚みtとしては、たとえば20mm未満に抑えることが可能であり、対向するチップ2と基板3との間隔を20mm以下の十分に小さい間隔に抑えることが可能となる。
【0031】
また、2視野光学系10への熱的影響の度合を検知するために、この2視野光学系10に対して、たとえば図6に示すように光学系ベース板11に、温度センサー25を設けておくこともできる。この温度センサー25による検知温度は、とくにキャリブレーション時やアライメント時に有効に活用できる。たとえば、前述の図5に示したようなキャリブレーションを、一定の温度変化毎に実施すれば、常に高精度を維持できる。また、そのキャリブレーションによる光軸のずれ量を一定の温度変化毎に記憶させておくと、実際にアライメントを行う際の温度を温度センサー25で検知し、その検知温度に対応する補正量をフィードバックすることにより、アライメント時の温度が変化した場合にも極めて高精度でアライメントを実施することが可能になる。すなわち、温度変化とは無関係に高精度アライメントを保証することが可能になる。
【0032】
また、2視野光学系10への熱的影響を一層抑制するために、図6に例示するように、少なくとも一方のマーク読み取り口24aと、一方の被接合物(図示例ではチップ2)との間に対しエアブローを行うエアブロー手段26を設けることもできる。このようなエアブロー手段26によるエアブローによって、たとえばヘッド6側に設けられたヒータによる加熱によりこの部分にゆらぎ現象が発生しようとする場合にあっても、その発生を適切に防止することができ、読み取り画像認識精度の低下を適切に防止することができる。また、エアブローにより、ヒータ側から2視野光学系10への熱伝導も抑えることができ、2視野光学系10による高い読み取り精度を確保できる。このエアブロー手段26は、必要に応じて、基板3側との間隙に対しても設けることができる。
【0033】
さらに、チップ2や基板3の保持手段に加熱手段が設けられている場合には、それらからの輻射熱による影響も考えられるが、前述のカバー23、とくに少なくともそのマーク読み取り口24aの周囲部分を、輻射熱の反射板に構成しておけば、効率よく輻射熱の影響を抑えることが可能になる。また、下側のマーク読み取り口24bの周囲部分に対しては、たとえば光学系ベース板11の下面に鏡面仕上げを施しておくことにより、光学系ベース板11の表面自体を輻射熱の反射面に構成することが可能となる。
【0034】
このように、上記第1実施態様においては、2視野光学系10を、背面合わせにされた2個の90度プリズム12a、12bを光学系ベース板11に直接固定し、カメラ18a、18bを光学系ベース板11の外側でかつチップ2と基板3の保持手段と干渉しない位置に配置した構成としたので、カメラ18a、18bの厚みの低減が困難な場合にあっても、対向するチップ2と基板3間に挿入される2視野光学系10部分の厚みを極めて小さく抑えることが可能になる。したがって、アライメント時におけるチップ2と基板3の間隔を、たとえば20mm以下の小さな間隔に設定することができ、従来少なくとも100mm必要であった間隔に比べ、大幅に小さくすることが可能になる。その結果、光軸の傾きに起因する実装精度の低下を大幅に低減できるとともに、アライメント後の接合のためのヘッド移動ストロークが大幅に小さくなるため、実装のためのタクトを大幅に短縮することができる。
【0035】
また、実装精度に関しても、従来のようなミラーの傾きや位置調整のための摺動部や調整ネジ等を持たず、2個の90度プリズム12a、12bは一定の形態で光学系ベース板11に直接固定されているので、調整機構のガタや熱膨張の影響を受けることがない。とくに、調整機構の熱膨張により、従来装置ではたとえば実装精度にて5μm/5℃程度の影響を受けるおそれがあったのに対し、本発明では、たとえ2視野光学系10が熱膨張の影響を受けたとしても、高々、0.2μm/5℃程度の極めて低い影響に抑えることができる。また、2個の90度プリズム12a、12b以外の他の光学部品も同一の光学系ベース板11に固定することで、さらに熱膨張に起因する影響を小さく抑えることが可能となる。とくに、光学系ベース板11を、2個の90度プリズム12a、12bと同様の熱膨張率を有するガラスから構成し、それに90度プリズム12a、12bを直接固定すれば、さらに熱膨張に起因する影響を小さく抑えることが可能となる。
【0036】
また、本発明では、2個の90度プリズム12a、12bの光軸14a、14bは、両プリズム12a、12b間の接着剤層の厚みのために必然的にずれてしまい、そのずれが許容されたまま2視野光学系10が構成されるととなっているが、このずれは図5に示したようなキャリブレーションによって完全に補正できるので、このずれに伴うアライメント精度、ひいては実装精度への影響は、完全に除去される。したがって、2個の90度プリズム12a、12bの光軸14a、14bにずれがあるにもかかわらず、極めて高精度の実装が可能になる。
【0037】
さらに、前述したように、エアブロー機能や輻射熱の反射機能をもたせれば、一層熱的な影響を小さく抑えることが可能になり、より高精度の実装を達成できる。また、温度変化ごとに上記キャリブレーションを行えば、条件や雰囲気温度の変化に対応させて、より一層熱的影響を小さく抑えることが可能になる。
【0038】
図7は、本発明の第2実施態様に係る実装装置31の2視野光学系32の平面図を示している。本実施態様においては、背面合わせにされた2個の90度プリズム33a、33bが光学系ベース板34に直接固定されている。マーク認識手段としてのカメラ35a、35bは光路36a、36bの終端に設けられているが、各光路36a、36bは、2個の90度プリズム33a、33bにより両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の光軸37a、37bと、該光軸37a、37bがハーフミラー38a、38bにより90度方向変換された光軸39a、39bとを有する光路に形成されている。光軸39a、39b上には、結像用レンズ40a、40bが設けられている。これら90度プリズム33a、33b、ハーフミラー38a、38b、結像用レンズ40a、40bは同一の光学系ベース板34上に一定の位置関係にて固定されており、カメラ35a、35bの本体部のみが、2視野光学系32を薄く構成するために、光学系ベース板34の外側に配置されている。
【0039】
これら2個の90度プリズム33a、33bからカメラ35a、35bに至るまでの各光路36a、36bに対し、該各光路外から該各光路と同光軸にて、つまり、光軸37a、37bと同光軸にて、該各光路36a、36bおよび2個の90度プリズム33a、33bと両被接合物との間の各光路における照射光および反射光の強度を高める同軸落射光41a、41bが付与されている。同軸落射光41a、41bは、本実施態様では、光ファイバー光源からなる同軸落射光源42a、42bから供給され、同軸落射光源42a、42bからの照射光がミラー43a、43bによって90度方向変換され、ハーフミラー38a、38bを通して光軸37a、37bに対し同軸落射光として付与されている。
【0040】
このように同軸落射光41a、41bを光路の外側から付与することにより、光路内にハーフミラーをおいて同軸落射光を付与する場合に比べ、ハーフミラーによる画像解像度の低下を抑えることができ、ハレーションの発生を防止することができる。上記のような同軸落射光源42a、42b、ミラー43a、43bを配置することにより、2視野光学系32の基本構成に影響を与えることなく、光路36a、36b外から効率よく光を補強する(同軸落射光を付加する)ことができ、その結果、2視野光学系32の画像読み取り機能、精度の向上をはかることができる。その他の構成、作用、効果は前述の第1実施態様に準じる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る実装装置および実装方法によれば、2個の90度プリズムを背面合わせにして光学系ベース板に直接固定した構造を用いて2視野光学系を構成することにより、両被接合物間に挿入される2視野光学系をを薄く構成することが可能になり、実装精度の大幅な向上、タクトの大幅な短縮を実現することができる。また、背面合わせにされた2個の90度プリズムの光軸のずれを許容したままの2視野光学系となるが、この光軸間のずれはキャリブレーションによってキャンセルできるので、キャリブレーションにより高い実装精度が確保される。
【0042】
また、この2視野光学系は機械的な可動部分や調整部分を持たないので、光学系における熱的影響を受けにくくなり、熱的な変化に伴う光軸のずれ、ひいては実装位置のずれを抑えることができ、さらに実装精度を高めることができる。とくにエアブローや輻射熱の反射機能を持たせておけば、さらに熱的影響を小さく抑えることができる。さらに、温度センサーを設けることにより、熱的影響をタイムリーに正確に測定したり、温度変化毎の上記キャリブレーションが可能となり、一層実装精度を向上することが可能となる。
【0043】
さらに、2視野光学系に光路外から同軸落射光を付与すれば、光路内にハーフミラーを使用する場合などに比べハレーションや画像解像度の低下を効果的に防止して高精度の認識精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る実装装置の斜視図である。
【図2】図1の実装装置における2視野光学系の平面図である。
【図3】図1の実装装置における2個の90度プリズムの拡大正面図である。
【図4】2個の90度プリズムの光学系ベース板への固定方法の一例を示す概略構成図である。
【図5】図1の実装装置における2個の90度プリズムの光軸のずれのキャリブレーション方法の一例を示す概略構成図である。
【図6】図1の実装装置におけるエアブローおよび温度センサー取付けの一例を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第2実施態様に係る実装装置における2視野光学系の平面図である。
【図8】従来の実装装置における2視野光学系の概略構成図である。
【図9】従来の実装装置における別の2視野光学系の概略構成図である。
【符号の説明】
1 実装装置
2 一方の被接合物としてのチップ
3 他方の被接合物としての基板
4 チップ側の位置合わせ用アライメントマーク
5 基板側の位置合わせ用アライメントマーク
6 一方の被接合物保持手段としてのヘッド
7 他方の被接合物保持手段としてのステージ
10 2視野光学系
11 光学系ベース板
12a、12b 90度プリズム
13 接着剤層
14a、14b プリズムの被接合物側の光軸
15 金具
16 ネジ
17a、17b 90度プリズムにより90度方向変換された後の光軸
18a、18b マーク認識手段としてのカメラ
19a、19b 結像用レンズ
20 キャリブレーション用治具
21 透明ガラス板
22 基準マーク
23 カバー
24a、24b マーク読み取り口
25 温度センサー
26 エアブロー手段
31 実装装置
32 2視野光学系
33a、33b 90度プリズム
34 光学系ベース板
35a、35b マーク認識手段としてのカメラ
36a、36b 光路
37a、37b 90度プリズムにより90度方向変換された後の光軸
38a、38b ハーフミラー
39a、39b ハーフミラーにより90度方向変換された光軸
40a、40b 結像用レンズ
41a、41b 同軸落射光
42a、42b 同軸落射光源
43a、43b ミラー

Claims (8)

  1. 対向する被接合物間に両被接合物方向に光軸を有する2視野光学系を挿入して両被接合物側の位置合わせ用マークを読み取り、読み取り情報に基づいて両被接合物の相対位置を所定の精度範囲内に入るように補正するとともに、2視野光学系を退避させて被接合物同士を接合する実装装置において、前記2視野光学系内に、2個の90度プリズムが、背面合わせにされた固定の相対位置関係にて、対向する被接合物間に進退される光学系ベース板に固定されており、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の各光軸が通る光路に、各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識するマーク認識手段が設けられており、前記マーク認識手段が前記光学系ベース板の外側に配置されており、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから前記マーク認識手段に至るまでの光路に設けられた光学部品が、同一の前記光学系ベース板に固定されており、前記2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれをキャリブレーションするために、被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に前記両光軸間に移動され、各光軸を介して読み取り可能な基準マークを有するキャリブレーション用治具を有し、該キャリブレーション用治具は前記両光軸のそれぞれの位置に移動され、各位置で該キャリブレーション用治具上の同一の基準マークが読み取られ、かつ、キャリブレーション時の温度を検知可能な温度センサーが設けられていることを特徴とする実装装置。
  2. 前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口と、該被接合物との間に対し、エアブロー手段が設けられている、請求項1の実装装置。
  3. 前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口の周辺にカバーが設けられ、該カバーが該被接合物側からの輻射熱の反射板に構成されている、請求項1または2の実装装置。
  4. 前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから前記各マーク認識手段に至るまでの各光路に対し、該各光路外から該各光路と同光軸にて、該各光路および前記2個の90度プリズムと前記両被接合物との間の各光路における同軸落射光が付与されている、請求項1〜3のいずれかに記載の実装装置。
  5. 対向する被接合物間に両被接合物方向に光軸を有する2視野光学系を挿入して各被接合物側の位置合わせ用マークをマーク認識手段により読み取り、読み取り情報に基づいて両被接合物の相対位置を所定の精度範囲内に入るように補正するとともに、2視野光学系を退避させて被接合物同士を接合する実装方法において、前記2視野光学系内に、2個の90度プリズムを、背面合わせにされた固定の相対位置関係にて、対向する被接合物間に進退される光学系ベース板に固定し、前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の各光軸が通る光路にて、前記マーク認識手段により各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識し、前記光学系ベース板の外側から前記マーク認識手段により各被接合物側からの位置合わせ用マーク情報を認識し、前記2個の90度プリズムの一方の90度プリズムと一方の被接合物との間の光軸と、他方の90度プリズムと他方の被接合物との間の光軸とのずれを、基準マークを有するキャリブレーション用治具を両光軸間で被接合物同士を接合するための移動機構と一体的に前記両光軸のそれぞれの位置に移動させ、該キャリブレーション用治具における同一の基準マークを両マーク認識手段で認識することにより、前記移動機構の移動軸に対する両光軸間のずれを予め決まった値として得てそのずれ量に基づきキャリブレーションするとともに、キャリブレーションを2視野光学系における一定の温度変化毎に行うことを特徴とする実装方法。
  6. 前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口と、該被接合物との間に対し、エアブローを行う、請求項5の実装方法。
  7. 前記2個の90度プリズムに至る、少なくとも一方の被接合物側の位置合わせ用マークの読み取り口の周辺において、該被接合物側からの輻射熱を反射させる、請求項5または6の実装方法。
  8. 前記2個の90度プリズムにより前記両被接合物側からの各光軸が90度方向変換された後の、前記2個の90度プリズムから前記マーク認識手段に至るまでの各光路に対し、該各光路外から該各光路と同光軸にて、該各光路および前記2個の90度プリズムと前記両被接合物との間の各光路における同軸落射光を付与する、請求項5〜7のいずれかに記載の実装方法。
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