JP3838395B2 - 後処理性の良い紙おむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は使い捨て用のテープ止め型の紙おむつや完全パンツ型の紙おむつに関し、特に使用後の処理の容易なものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、図14に示すような完全パンツ型紙おむつを着用者から脱がせた後は以下のような処理をした後廃棄していた。
即ち、完全パンツ型紙おむつは予め内面側の透水性トップシートと外面側の非透水性バックシート(1)との間に吸収体(9)を介在させた構造であってパンツ型に形成されており、さらに股部を跨ぐ前後方向の一端部の非透水性バックシート(1)の外面に粘着テープ(8)が折り畳んで取付けられている。そして該紙おむつを着用者から外した後は、図15のように汚物を内側にして巻き込み棒状とし、図16のように折り畳み粘着テープ(8)を引き出し延長させて貼着することで、該紙おむつを丸めた状態で処理するものである。
【0003】
しかしながらこのような折り畳み粘着テープは、着用時に着用者の動きによっては、家具や寝具等に接触して外れてしまったり破損してしまうおそれがあった。さらに特に赤ちゃんの場合は取付けられている折り畳み粘着テープ(8)の角などが肌に触れることもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題について検討した結果なされたもので、使用後の後処理の容易な紙おむつを提供するものである。
【0005】
即ち本発明の紙おむつの一つは、外側の非透水性バックシートと内側の透水性トップシートとの間に吸収体を介在させた紙おむつにおいて、該バックシートの外面に、該紙おむつを股部に当てがう際の左方向に開口した右ポケット及び右方向に開口した左ポケットを設け、該右ポケット及び該左ポケットを形成する右外側シート及び左外側シートの内面にそれぞれ折り畳み粘着テープを固定したことを特徴とするのであり、この際右ポケットの開口と左ポケットの開口とを紙おむつの左右方向の中央部で互いに一致させたり、またいずれか一方の外側シートにより形成されたポケットの内側に、他方の外側シートにより形成されたポケットの開口を設けるのは良好である。
【0006】
また本発明の紙おむつの他のものは、外側の非透水性バックシートと内側の透水性トップシートとの間に吸収体を介在させた紙おむつにおいて、該バックシートの外面に、該紙おむつを股部に当てがう際の前後方向に沿ってミシン目を設けた外側シートを設け、該ミシン目を挟む位置の該外側シートの内面にそれぞれ折り畳み粘着テープを固定したことを特徴とするものである。
そして上記いずれの紙おむつにおいても、折り畳み粘着テープを紙おむつ前後方向の中央部又は一端部に固定するのは有効である。
【0007】
このようにバックシートの外側に、右外側シートにより左方向に開口した右ポケットを設け、且つ左外側シートにより右方向に開口した左ポケットを設けることにより、当該紙おむつを体から外した後汚物を内側に巻き込んで棒状とした時に、該ポケットを裏返すようにして該両ポケットの外側シートを該棒状紙おむつの両端側に引き出すことができる。そしてこの引き出した外側シートの表面には折り畳み粘着テープが取付けられているので、該外側シートを畳んで該粘着テープにより紙おむつを棒状のまま固定できる。
【0008】
このように使用後の紙おむつを、汚物を内部に巻き込んだ状態のまま処理できるのでより確実でより衛生的な処理方法である。また紙おむつ着用中は、粘着テープは外側シートの内側にあるため、引掛かって外れたり肌に触れることもなくなる。
【0009】
上記ポケットは大きい方が扱い易いことから、バックシートの全面を左右に二分した形状の右ポケットと左ポケットを設けるとよい。即ち紙おむつの左右方向の中央部で左ポケットと右ポケットの互いの開口を一致させた形状が良好である。
さらに例えば右外側シートによる右ポケットの内側に左外側シートによる左ポケットの開口を形成した形状とすれば、これらポケットはより大きく形成できるので該紙おむつを処理する際により確実に紙おむつを固定できる。
そしてポケットとしては不織布シート、ポリエチレンシートあるいは不織布ポリエチレンラミネート紙などの材料を用いて予め別体で作っておいた袋状のポケットを該バックシートに固定してもよいが、これら材料からなる外側シートを開口部を残して他の周縁をバックシートに固着してポケットとしてもよい。
またバックシートの外面に、上記の材料からなり、好ましくは幅方向(紙おむつを着用する時の左右方向)の中央部に長手方向(紙おむつを着用する時の前後方向)に沿ったミシン目を有する外側シートをその周縁で固着しておけば、紙おむつを処理するときにこのミシン目で切り離すことで上記のポケットと同様に使用できる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)
完全パンツ型紙おむつを展開した形状の図1に示すような紙おむつ構造の、外側面を構成する非透水性バックシート(1)の外面に、該紙おむつの左右中央線PPで左右に区分される領域A及びBとほぼ同一の形状の右外側シート(2)及び左外側シート(3)を以下のように固着した。即ちそれぞれの外側シート(2)(3)の中央線PPに沿った辺部を除いた外周部を対応する非透水性バックシート(1)の外周部に固着して、図3に示すように該中央線PPの両側で対向する開口(4)(5)を有する右ポケット(6)及び左ポケット(7)を形成した。またこれら右外側シート(2)と左外側シート(3)の内側面の長手方向の中央部にそれぞれ折り畳み粘着テープ(8)(8´)を固定しておく。そして上記の紙おむつを長手方向の中央部で二ツ折りにして胴回りとなる両サイド部を互いに固着して、図2に示すようにサイドシール部(15)を形成することにより後処理部材付の完全パンツ型紙おむつを作った。なおこのような紙おむつの断面構造を示す図3から明らかなようにバックシート(1)の内面には吸収体(9)を介在させて透水性トップシート(10)を設けてある。
【0011】
このような紙おむつによれば、使用後体から外し図4のように汚物を内側にして上端縁から下方に巻き込んで図5のように粘着テープ(8)(8´)の位置が外周面に現われるように棒状とする。次いでこの棒状体のまま右ポケット(6)及び左ポケット(7)を裏返して、図6のように左右の外側シート(2)(3)を、巻き込んだ棒状体の両端から引き出し、折り畳み粘着テープ(8)(8´)を現出させる。そして先ず図7のように一方の外側シート(3)を粘着テープ(8´)を表側にして折り返し、折り畳んである該粘着テープ(8´)を引き伸ばして棒状の紙おむつ外面に貼着する。その後他方の外側シート(2)も同様に折り返して粘着テープ(8)を該紙おむつ外面に貼着することにより、図8のように左右の外側シート(2)(3)を畳んだ状態で該紙おむつを棒状のまま固定できるので衛生的に処理できる。
【0012】
なおこのような外側シートは、必ずしも紙おむつのバックシートの外面の形状そのままでなくてもよく、即ち該外面の全面を覆う必要はなく、図9のように部分的な右外側シート(2´)及び左外側シート(3´)でもよい。
【0013】
(実施例2)
図10に示すように完全パンツ型紙おむつを展開した形状である紙おむつ構造の非透水性バックシート(1)の外面に右外側シート(2´´)と左外側シート(3´´)とを以下のような形状に固着して完全パンツ型紙おむつを作った。
即ち右外側シート(2´´)で形成される右ポケットの開口(4´´)を該バックシート(1)の中央線を超えて形成し、他方左外側シート(3´´)で形成される左ポケットの開口(5´´)を該右ポケットの内側に設置した。さらに右ポケット及び左ポケットの開口部の内側面にそれぞれ折り畳み粘着テープ(8)及び (8´)を設けた。
このようにして得られた完全パンツ型紙おむつは処理する際に裏返した外側シートが大きく形成されるので、棒状に巻いた紙おむつを一層確実に留めることができる。
【0014】
(実施例3)
図11に示すように紙おむつの非透水性バックシート(1)の外面に、ポリエチレンフィルムからなり、該バックシート(1)と同形で左右の幅方向の中央線に沿ってミシン目(11)を形成し、裏面の長手方向の一端に該ミシン目(11)の左右に折り畳み粘着テープ(8)(8´)を固定した外側シート(12)を、その外周部を該バックシート(1)の外周部に固着して設けた。
【0015】
このような紙おむつによれば、使用後体から外して図12のように股部から巻き込むことにより、図13のように粘着テープ(8)(8´)の位置が外周面に現われるように棒状とする。そして外側シート(12)をミシン目(11)に沿って切り離し、図6と同様粘着テープ(8)(8´)を現出させて左右端から引き出す。その後図8と同様に左右に切り離した外側シートを畳んだ状態で該紙おむつを棒状のまま固定する。
なお図13でミシン目(11)に沿って切り離す際には、該外側シート(12)の上端縁に沿った固着部(13)は同時に引き裂けばよいが、より作業をし易くするため該上端縁に沿った端縁ミシン目(14)を設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によればバックシート外側面を不織布で覆っているため肌触りがよく、また紙おむつを棒状に巻き込んだ後両端部を覆う外側シートを畳み込むことで当該紙おむつを棒状のまま固定できるので新たに処理袋等は不要であって後処理し易い。さらに該外側シートを固定するための粘着テープは、紙おむつの着用時には該外側シートで被覆されているので当って外れることがなく、また人体に直接触れることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の紙おむつ構造を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例1の紙おむつを示す斜視図である。
【図3】実施例1の紙おむつの横断面図である。
【図4】実施例1の紙おむつの使用後の処理手順を示す斜視図である。
【図5】同じく斜視図である。
【図6】同じく斜視図である。
【図7】同じく斜視図である。
【図8】同じく斜視図である。
【図9】本発明の実施例1の他の例を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例2の紙おむつ構造を示す説明図である。
【図11】本発明の実施例3を示す説明図である。
【図12】実施例3の紙おむつの使用後の処理手順を示す斜視図である。
【図13】同じく斜視図である。
【図14】従来例の紙おむつを示す説明図である。
【図15】上記紙おむつを巻き込んだ状態を示す斜視図である。
【図16】上記巻き込んだ紙おむつを折り畳み粘着テープで止めることを示す説明図である。
【符号の説明】
1 非透水性バックシート
2 右外側シート
3 左外側シート
4 右側ポケット開口
5 左側ポケット開口
6 右側ポケット
7 左側ポケット
8 折り畳み粘着テープ
9 吸収体
10 透水性トップシート
11 ミシン目
12 外側シート
13 固定部
14 端縁ミシン目
15 サイドシール部
Claims (4)
- 外側の非透水性バックシートと内側の透水性トップシートとの間に吸収体を介在させた紙おむつにおいて、該バックシートの外面に、該紙おむつを股部に当てがう際の股部の前後方向に沿ってミシン目を設けた外側シートを設け、該ミシン目を挟む左右相対向する位置の該外側シートの内面にそれぞれ左右端から引き出すことのできる折り畳み粘着テープを固定したことを特徴とする紙おむつを棒状に巻いて留める後処理性の良い紙おむつ。
- ミシン目が外側シートの左右の幅方向の中央線に沿って形成されている請求項 1 記載の紙おむつ。
- 折り畳み粘着テープを紙おむつの股部の前後方向の中央部又は一端部に固定した請求項1または2記載の紙おむつ。
- 外側の非透水性バックシートと内側の透水性トップシートとの間に吸収体を介在させた紙おむつのバックシートの外面に、これと同形で左右の幅方向の中央線に沿ってミシン目を形成した外側シートを、その外周部を該バックシートの外周部に固着して完全パンツ型とした請求項1から3までのいずれか1項記載の紙おむつ。
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JP25797397A JP3838395B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 後処理性の良い紙おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25797397A JP3838395B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 後処理性の良い紙おむつ |
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1997
- 1997-09-08 JP JP25797397A patent/JP3838395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1176301A (ja) | 1999-03-23 |
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