JP3838206B2 - 光素子ブロックの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグと、この光プラグに接続される光レセプタクルとで構成される光コネクタの光レセプタクルに用いられ、光プラグの備える光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との光電変換を行う光素子ブロックの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の間で高速のデータ通信を可能にするために光通信が導入されており、電子機器と外部との間の光配線を行うために、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグと、この光プラグに接続される光レセプタクルとで構成される光コネクタが用いられている。
【0003】
光レセプタクルAは、図4〜図7に示すようにハウジング1と、ハウジング1の内部に収納される送信用及び受信用の光素子ブロック10a,10bとを備える(例えば特許文献1参照)。
【0004】
ハウジング1は後面及び下面の後側が開口した略箱状であって、金属部品、導電性樹脂の成型品、又は鍍金された合成樹脂成型品からなり、シールド効果を有している。ハウジング1の内部は隔壁3によって左右2つの収納室4a,4bに分離され、一方の収納室4aが送信用の光素子ブロック10aの収納スペース、他方の収納室4bが受信用の光素子ブロック10bの収納スペースとなっている。そして、ハウジング1の前面には各収納室4a,4bに連通する円筒状のスリーブ2a,2bが幅方向に並べて突設され、それぞれのスリーブ2a,2bに光プラグに保持された2本の光ファイバーのフェルールが挿入されるようになっている。
【0005】
光素子ブロック10a,10bは略同じ構造を有しており、外観形状が直方体状の立体回路成型部品(MID:Molded Interconncted Device)11a,11bを基体として用い、立体回路成型部品11a,11bの前面にはそれぞれ前方に突出してスリーブ2a,2b内に挿入される円柱状の光素子実装台12a,12bを一体に突設してある。
【0006】
光素子実装台12a,12bの先端面には、図6及び図7に示すように先端方向に広がるように開口した凹平面13a,13bが形成され、送信側の光素子ブロック10aの光素子実装台12aには凹平面13aの底に発光ダイオードLDが実装され、受信側の光素子ブロック10bの光素子実装台12bには凹平面13bの底に受光ダイオードPDが実装されている。また各光素子実装台12a,12bの凹平面13a,13bには透光性を有する合成樹脂が充実されて、発光ダイオードLD及び受光ダイオードPDを封止しており、この封止樹脂により発光ダイオードLDの発光面又は受光ダイオードPDの受光面に対向するレンズ14,14が形成されている。
【0007】
而して、光素子実装台12a,12bをスリーブ2a,2b内にそれぞれ挿入するようにして光素子ブロック10a,10bをハウジング1内に収納した光レセプタクルAに光プラグを接続すると、光プラグに保持された2本の光ファイバーがそれぞれスリーブ2a,2b内に挿入されて、発光ダイオードLD又は受光ダイオードPDとレンズ結合方式にて光結合されるのである。尚、レンズ14,14は球面レンズでも非球面レンズでも良く、光素子(発光ダイオードLD又は受光ダイオードPD)の種類に応じて適宜設定すれば良い。
【0008】
また、立体回路成型部品11a,11bの後面には回路部品を実装するための凹部15a,15bがそれぞれ形成されている。送信側の光素子ブロック10aでは凹部15aの底に発光ダイオードLDへの駆動信号を信号処理する回路を集積化した集積回路素子IC1やノイズカット用のチップコンデンサ19などの回路部品が実装され、受信側の光素子ブロック10bでは凹部15bの底に受光ダイオードPDからの入力信号を信号処理する回路(例えば増幅回路など)を集積化した集積回路素子IC2やノイズカット用のチップコンデンサ19などの回路部品が実装されている。
【0009】
各立体回路成型部品11a,11bの表面には、発光ダイオードLDと集積回路素子IC1との間、受光ダイオードPDと集積回路素子IC2との間をそれぞれ電気的に接続する金属めっき膜からなる回路パターン(図示せず)が形成されており、各集積回路素子IC1,IC2の電極はアルミニウムなどの金属細線からなるボンディングワイヤ36を介して凹部15a,15bの底面に延設された回路パターンに電気的に接続されている。また、立体回路成型部品11a,11bには各4本のL字形の端子ピン16が同時成形により一体に設けられており、各集積回路素子IC1,IC2と端子ピン16との間は立体回路成型部品11a,11bの表面に形成された回路パターンを介して電気的に接続されている。なお、凹部15a,15bには封止樹脂17が充実され、ボンディングワイヤ36と集積回路素子IC1,IC2の電極又は回路パターンとの接続部や回路部品を保護している。また、ハウジング1に光素子ブロック10a,10bを納めた状態で、ハウジング1内に封止樹脂18を充実して封止することにより、光素子ブロック10a,10bがハウジング1の内部に固定されている。
【0010】
ところで、立体回路成型部品11a,11bの光素子実装台12a,12bの先端面にレンズ14,14を形成する際には、キャスティングと呼ばれる工法でレンズ14を形成していた。
【0011】
以下に図8(a)〜(d)を参照して立体回路成型部品11aの光素子実装台12aの先端面にレンズ14を形成する工程を説明する。図中の30は樹脂成型品のキャスティングケース(鋳型)であり、キャスティングケース30の上面にはは光素子実装台12aよりも若干径の大きい丸穴31が開口し、丸穴31の底面にはレンズ14の表面形状と略同じ形状の凹部31aが形成されている。
【0012】
そして、レンズ14を形成する際には、先ずキャスティングケース30の丸穴31内にエポキシ樹脂などの透光性及び熱硬化性を有するレンズ樹脂14aを注入して(図8(b)参照)、キャスティングケース30の丸穴31内に立体回路成型部品11aの光素子実装台12aを挿入した後、立体回路成型部品11aの上部を治具37で押圧して加圧しながらレンズ樹脂14aの樹脂硬化温度まで加熱し、レンズ樹脂14aを硬化させた後(図8(c)参照)、キャスティングケース30から離型させると(図8(d)参照)、光素子実装台12aの先端面にレンズ14が形成される。また、この時同時に光素子実装台12aの先端面と周面とにレンズ樹脂14aからなる保護膜20が形成され、光素子実装台12の先端面及び周面に形成された回路パターンを保護している。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−164604号公報(第3頁−第4頁、及び、第1図、第7図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光素子実装台12a,12bの先端面に形成されるレンズ14,14の形成位置によって、発光ダイオードLDの発光特性や受光ダイオードPDの受光特性が大きく左右されるため、レンズ14の形成位置を高精度に位置決めすることが要求される。また、レンズ14の形成時にレンズ樹脂14aからなる保護膜20を光素子実装台12a,12bの側面に形成して、光素子実装台12a,12bの側面に形成された回路パターンを保護しているのであるが、回路パターンを確実に保護するためには均一な保護膜20を形成する必要があり、光素子実装台12a,12bとキャスティングケース30との位置合わせを正確に行う必要があった。
【0015】
しかしながら、従来は光素子実装台12a,12bとキャスティングケース30との位置合わせが正確ではなかったため、光素子実装台12a,12bがキャスティングケース30の丸穴31内に偏芯した状態で挿入される場合があり、光素子とレンズ14の光軸がずれて発光特性や受光特性が悪化したり、均一な保護膜20が形成されないために回路パターンの保護が不十分になるという問題があった。
【0016】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、レンズの形成位置の位置決め精度が高く、均一な保護膜を形成することができる光素子ブロックの製造方法を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、丸穴の内周面において、当該内周面と底面との角部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を光素子実装台の周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明では、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、光素子実装台の周面に、光素子実装台の基部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を丸穴の内周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明に係る光素子ブロックの製造方法を適用したキャスティングケースを図1(a)〜(d)に基づいて説明する。このキャスティングケース30は、従来技術で説明した光素子ブロック10a,10bにレンズ14を形成する際に用いられるものであって、円柱状の光素子実装台12a,12bよりも若干大径の丸穴31が一面に開口する有底円筒状の型枠部32と、型枠部32の周面から外側に向かって突出する鍔部33とを有し、型枠部32の底面にはレンズ14の表面形状と同じ形状の凹部34が形成されている。また丸穴31の内周面には丸穴31の中心方向に向かって突出する3本の突条35が一定の角度毎(本実施形態では例えば120度毎)に一体に設けられている。各突条35は内周面と底面との角部から軸方向の中間部まで設けられており、これらの突条35はレンズ形成時に光素子実装台12a又は12bの側周面と当接して光素子実装台12a又は12bを位置決めする機能を有している。
【0020】
次にこのキャスティングケース30を用いて光素子ブロック10a,10bにレンズ14及び保護膜20を形成する工程について説明する。
【0021】
先ずキャスティングケース30の丸穴31内に透光性及び熱硬化性を有する液状のレンズ樹脂14a(例えばエポキシ樹脂など)を注入して、キャスティングケース30の丸穴31内に立体回路成型部品11a(11b)の光素子実装台12a(12b)を挿入した後、立体回路成型部品11a(11b)の上部を押圧して丸穴31の内側面に形成された突条35を光素子実装台12bの側周面に当接させて、光素子実装台12a(12b)とキャスティングケース30との位置合わせを行った状態で、レンズ樹脂14aの樹脂硬化温度まで加熱して、レンズ樹脂14aを硬化させた後、キャスティングケース30から離型させると、光素子実装台12a(12b)の先端面にレンズ14が形成されるとともに、光素子実装台12a(12b)の先端面及び側周面にレンズ樹脂14aからなる保護膜20が形成され、光素子実装台12a(12b)の先端面及び側周面に形成された回路パターンが保護される。
【0022】
このように本実施形態ではキャスティングケース30の丸穴31の内周面に突設した突条35を光素子実装台12bの側周面に当接させて、光素子実装台12とキャスティングケース30との位置合わせを行った状態でレンズ14及び保護膜20を形成しており、3本の突条35は丸穴31の内周面に一定の角度毎(120度毎)に設けられているので、丸穴31の中心に対して光素子実装台12a(12b)の中心軸が偏芯するのを防止でき、レンズ14の形成位置の位置精度を高めて、レンズ14の位置ずれによる光素子の特性の悪化を防止できる。さらに3本の突条35は、丸穴31の内周面と底面との角部から軸方向の中間部にかけて設けられているので、3本の突条35が光素子実装台12a(12b)の内周面と線接触することによって、丸穴31(円筒状の型枠部32)の中心軸に対して光素子実装台12a(12b)の中心軸が傾くのを防止して、光素子実装台12a(12b)の側周面と丸穴31の内側面との間に均一な隙間を形成することができ、光素子実装台12a(12b)の側周面に均一な膜厚の保護膜20を形成して、側周面に形成した回路パターンを確実に保護できる。
【0023】
尚、本実施形態ではキャスティングケース30の丸穴31の内周面に位置決め突起としての突条35を120度毎に3本形成しているが、位置決め突起の数を3つに限定する趣旨のものではなく、光素子実装台12a又は12bの中心軸とキャスティングケース30の丸穴31の中心軸とが略一致した状態で位置決めできるよう、適宜の場所に必要な数だけ位置決め突起を形成すれば良い。
【0024】
(実施形態2)
本発明に係る光素子ブロックの製造方法を図2及び図3に基づいて説明する。本実施形態では光素子として受光ダイオードPDを実装した受信側の光素子ブロック10bを例に製造方法を説明するが、光素子として受光ダイオードPDの代わりに発光ダイオードLDを用いる点以外は送信側の光素子ブロック10aと同様であるので、送信側の光素子ブロック10aの製造方法については説明を省略する。また、本実施形態は従来技術で説明した光レセプタクルAに用いられるものであり、基本的な構成は上述の光素子ブロック10a,10bと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0025】
光素子ブロック10bは外観形状が直方体状の立体回路成型部品11bを基体として用い、立体回路成型部品11bの前面には前方に突出してスリーブ2b内に挿入される円柱状の光素子実装台12bを一体に突設してあり、光素子実装台12bの側周面には外周方向に突出する3本の突条21が一定の角度毎(本実施形態では例えば120度毎)に一体に形成されている。各突条21は、光素子実装台12bと基体との連結部位から前後方向の中間部まで設けられており、これらの突条21はレンズ形成時にキャスティングケース30の内周面と当接してキャスティングケース30を位置決めする機能を有している。
【0026】
また光素子実装台12bの先端面には、図1(a)及び図2(b)に示すように先端方向に広がるように開口した凹平面13bが形成され、凹平面13bの底に受光ダイオードPDが実装される。尚、送信側の光素子ブロック10aでは凹平面13aの底に発光ダイオードLDが実装される。
【0027】
光素子実装台12bの凹平面13bには、受光ダイオードPDの実装後に透光性を有する合成樹脂が充実されて、受光ダイオードPDを封止しており、この封止樹脂により受光ダイオードPDの受光面に対向するレンズ14が形成される。而して、送信側及び受信側の光素子ブロック10a,10bをハウジング1内に収納した光レセプタクルAに光プラグを接続すると、光プラグに保持された2本の光ファイバーが、受光ダイオードPD又は発光ダイオードLDとレンズ結合方式にて光結合されるのである。尚、レンズ14は球面レンズでも非球面レンズでも良く、光素子(受光ダイオードPD又は発光ダイオード)の種類に応じて適宜設定すれば良い。
【0028】
また、立体回路成型部品11bの後面には回路部品を実装するための凹部15bが形成されており、凹部15bの底に光素子(受光ダイオードPD)の信号処理回路(増幅回路など)を集積化した集積回路素子やノイズカット用のコンデンサが実装される。尚、図2(b)では回路部品を省略して図示してある。
【0029】
また図1(a)に示すように、立体回路成型部品11bの前面上部には、立体回路成型部品11bを前後に貫通するスルーホール23a,23bが左右両側に形成されており、各スルーホール23a,23bの周縁部から光素子実装台12bの側周面を介して光素子実装台12bの先端面に延びる金属めっき膜からなる回路パターン22a,22bが形成されている。各回路パターン22a,22bはスルーホール23a,23bを介して凹部15bの底に形成された回路パターン(図示せず)と電気的に接続されており、光素子実装台12bの先端面に実装された光素子(受光ダイオードPD)と凹部15bの底に実装された集積回路素子との間が回路パターンを介して電気的に接続されるのである。
【0030】
ここで、本実施形態の光素子ブロック10bにレンズ14及び保護膜20を形成する工程について以下に説明する。レンズ14は従来技術で説明した樹脂成型品のキャスティングケース30を用い、キャスティングと呼ばれる方法で製造される。
【0031】
図8に示すようにキャスティングケース30の上面には光素子実装台12bよりも若干径の大きい丸穴31が開口しており、丸穴31の底にはレンズ14の表面形状が形成されている。
【0032】
そしてレンズ14を形成する際には、先ずキャスティングケース30の丸穴31内にエポキシ樹脂などの透光性及び熱硬化性を有するレンズ樹脂14aを注入して、キャスティングケース30の丸穴31内に立体回路成型部品11bの光素子実装台12bを挿入した後、立体回路成型部品11bを光素子実装台12b側に押圧して光素子実装台12bの側周面に形成された突条21を丸穴31の内周面に当接させて、光素子実装台12bとキャスティングケース30との位置合わせを行った状態で、レンズ樹脂14aの樹脂硬化温度まで加熱して、レンズ樹脂14aを硬化させた後、キャスティングケース30から離型させると、光素子実装台12bの先端面にレンズ14が形成されるとともに、光素子実装台12bの先端面及び側周面にレンズ樹脂14aからなる保護膜20が形成され、先端面及び側周面に形成された回路パターン22a,22bが保護される。
【0033】
このように本実施形態では光素子実装台12bの側周面に突設した突条21をキャスティングケース30の丸穴31の内周面に当接させて、光素子実装台12とキャスティングケース30との位置合わせを行った状態でレンズ14及び保護膜20を形成しており、3本の突条21は光素子実装台12bの側周面に一定の角度毎(120度毎)に設けられているので、光素子実装台12bの中心軸がキャスティングケース30の丸穴31の中心に対して偏芯するのを防止でき、レンズ14の形成位置の位置精度を高めて、レンズ14の位置ずれによる光素子の特性の悪化を防止できる。さらに3本の突条21は光素子実装台12bと基体との連結部位から光素子実装台12bの前後方向の中間部まで延接されているので、3本の突条21がキャスティングケース30の丸穴31の内側面と線接触することによって、光素子実装台12bの中心軸が丸穴31の中心軸に対して傾くのを防止して、光素子実装台12bの側周面と丸穴31の内側面との間に均一な隙間を形成することができ、光素子実装台12bの側周面に均一な膜厚の保護膜20を形成して、側周面に形成した回路パターン23a,23bを確実に保護できる。
【0034】
尚、本実施形態では光素子実装台12bの側周面に位置決め突起としての突条21を120度毎に3本形成しているが、位置決め突起の数を3つに限定する趣旨のものではなく、光素子実装台12bの中心軸とキャスティングケース30の丸穴31の中心軸とが略一致した状態で位置決めすることができるよう、適宜の場所に必要な数だけ位置決め突起を形成すれば良い。
【0035】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、丸穴の内周面において、当該内周面と底面との角部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を光素子実装台の周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とし、キャスティングケースの丸穴の内周面に突設した位置決め突起を光素子実装台の周面に当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとの位置合わせを行った状態でレンズ及び保護膜を形成しているので、レンズの形成位置の位置精度が向上し、レンズの位置ずれによって生じる光素子の特性の悪化を防止できるという効果があり、そのうえ光素子実装台の周面に均一な膜厚の保護膜を形成できるから、光素子実装台の周面に形成された回路パターンを確実に保護できるという効果もある。
【0036】
請求項2の発明では、光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、光素子実装台の周面に、光素子実装台の基部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を丸穴の内周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とし、光素子実装台の周面に突設された位置決め突起をキャスティングケースの丸穴の内周面に当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとの位置合わせを行った状態でレンズ及び保護膜を形成しているので、レンズの形成位置の位置精度が向上し、レンズの位置ずれによって生じる光素子の特性の悪化を防止できるという効果があり、そのうえ光素子実装台の周面に均一な膜厚の保護膜を形成できるから、光素子実装台の周面に形成された回路パターンを確実に保護できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のキャスティングケースを示し、(a)は正面図、(b)は右側から見た断面図、(c)は左側から見た側面図、(c)は下側から見た断面図である。
【図2】実施形態2の光素子ブロックの立体回路成型部品に光素子を実装する前の状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】同上の立体回路成型部品にレンズを形成した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図4】従来の光レセプタクルを前方から見た分解斜視図である。
【図5】同上の後方から見た分解斜視図である。
【図6】同上の側断面図である。
【図7】同上の要部断面図である。
【図8】(a)〜(d)は従来のレンズ形成工程の説明図である。
【符号の説明】
30 キャスティングケース
31 丸穴
35 突条

Claims (2)

  1. 光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、丸穴の内周面において、当該内周面と底面との角部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を光素子実装台の周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とする光素子ブロックの製造方法。
  2. 光ファイバのような光伝送媒体を備えた光プラグが接続される光レセプタクルに用いられ、光伝送媒体を介して伝送される光信号と電気信号との間の光電変換を行う光素子と、該光素子が先端面に実装される柱状の光素子実装台を有し、光素子実装台の先端面及び周面を少なくとも含む表面に金属めっき膜からなる回路パターンが形成された立体回路成型部品と、光素子と光伝送媒体との間に位置するようにして光素子実装台の先端面に形成された透光性を有する樹脂製のレンズと、回路パターンを覆うようにして光素子実装台の先端面及び周面に形成された保護膜とを備える光素子ブロックの製造方法であって、立体回路成型部品に設けた円柱状の光素子実装台が挿入される丸穴の底面にレンズ形状が形成されたキャスティングケースの上記丸穴内に透光性を有するレンズ樹脂を注入した後、キャスティングケースの丸穴内に光素子実装台を挿入し、光素子実装台の周面に、光素子実装台の基部から軸方向の中間部にかけて、一定の角度毎に設けられた位置決め用の突条を丸穴の内周面と当接させて、光素子実装台とキャスティングケースとを位置決めし、その後レンズ樹脂を硬化させて、光素子実装台の先端面にレンズを形成するとともに、光素子実装台の周面にレンズ樹脂からなる保護膜を形成することを特徴とする光素子ブロックの製造方法。
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