JP3838122B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタに係り、詳しくは、いわゆるスタンドアロンタイプのシリアルインクジェットプリンタに好適なプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、PCカードやICメモリ等の可搬性の記憶媒体に記憶した画像データ(RGB画像データ)をパソコンを介さずに直接プリンタに取り込んでプリンタ内部で印刷データ(CMYKデータ)に編集し印刷媒体としての記録紙に印刷するようにしたスタンドアロンタイプのプリンタが提案されている。
【0003】
ところで、この種のプリンタは、内蔵されたCPUによって、印刷すべき画像データの格納されているアドレス情報(ファイルが格納されるパス)とその画像の印刷枚数を指定する印刷指定枚数とからなる印刷ジョブを作成する。そして、CPUはその作成した印刷ジョブをRAMにキューイングすることができるようになっている。
【0004】
RAMにキューイングされた印刷ジョブを実行するとき、CPUはそのRAMから印刷ジョブを読み出し、その印刷ジョブ中のアドレス情報(画像ファイルが格納されるパス)に基づいて記憶媒体から画像データを読み出す。CPUは、その読み出した画像データ(RGBデータ)から印刷データ(CMYKデータ)を作成し、その印刷データと印刷ジョブに指定された印刷枚数とに基づいて、印刷エンジンを駆動させて指定枚数の記録紙に画像を印刷する。
【0005】
つまり、ユーザは、事前に又は印刷ジョブに基づく印刷中に、複数の印刷ジョブを作成する。CPUは、作成した印刷ジョブをRAMにキューイングする。CPUは、一つの印刷ジョブに基づく印刷が終了するごとに、RAMに記憶した複数の印刷ジョブをキューイングした順番に読み出す。そして、CPUは、その読み出した印刷ジョブに基づいて記憶媒体から画像データを読み出して印刷データを作成し、その印刷データと印刷ジョブに指定した印刷指定枚数とに基づいて指定枚数の記録紙に画像を印刷する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のスタンドアロンタイプのプリンタにおいても、入出力インターフェースを備えて、パーソナルコンピュータ(パソコン)やデジタルカメラ等の外部装置との間でデータの授受ができるようになっている。そして、プリンタは、それら外部装置からの印刷データに基づいて印刷することもできるようになっている。
【0007】
しかしながら、プリンタにおいて、RAMに複数の印刷ジョブがキューイングされていてそれら印刷ジョブに基づいて印刷が実行されているとき、外部装置から大容量の印刷データが入力されたときメモリが容量不足となり問題となる。そこで、この種のスタンドアロンタイプのプリンタは、外部装置との間で効率の良い印刷処理を行うことが求められている。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、外部装置からの印刷に関するデータに影響されることなく効率のよい印刷処理を行うことができるプリンタを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、印刷すべき画像を指定し、該画像の画像データの格納されているアドレス情報からなる複数の印刷ジョブをジョブ記憶手段にキューイングするとともに、印刷ジョブの実行時には前記ジョブ記憶手段に記憶した印刷ジョブを解析し、前記アドレス情報から画像データを取り込んで印刷データを作成し、その印刷データに基づいて印刷媒体に画像を印刷するプリンタにおいて、外部装置と接続するための所定のインターフェースであって、印刷すべき画像の画像データのアドレス情報からなる印刷ジョブのデータ並びに印刷のための画像自体のデータを受信するインターフェースと、前記印刷ジョブのキューイングを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、印刷ジョブに基づく印刷中に、前記印刷ジョブのデータを前記ジョブ記憶手段にキューイングをする一方、前記ジョブ記憶手段に印刷ジョブがキューイングされているときには前記インターフェースを介して前記印刷のための画像自体のデータを受け付けないよう制御することをその要旨とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプリンタにおいて、前記画像データの格納されているアドレス情報からなる印刷ジョブは、印刷枚数を指定する印刷指定枚数情報を含むことをその要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプリンタにおいて、前記画像データは、可搬性の記憶媒体に記憶されていて、プリンタに備えられた画像データ読取手段にて該画像データが読み出されるようにしたことをその要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1〜3に記載の発明によれば、印刷ジョブがキューイングされているとき、制御手段は外部装置からのデータが入力されたとき、そのデータ(外部装置からの印刷のための画像自体のデータ)を入力させない。従って、プリンタは外部装置から入力されるデータによって影響されることがなく印刷処理を効率よく行うことができる。
【0014】
加えて、請求項2に記載のプリンタによれば、印刷ジョブの実行時に印刷指定枚数情報で指定された枚数の印刷媒体に画像が印刷される。
【0015】
加えて、請求項3に記載のプリンタによれば、印刷ジョブは可搬性の記録媒体に記憶された画像データを画像データ読取手段にて読み出される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をスタンドアロンタイプのカラーインクジェットプリンタに具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0017】
図1は、カラーインクジェットプリンタ(以下、プリンタという)の電気的構成を示すブロック回路を示す。
図1において、プリンタ10は、入出力インターフェース11、PCカード駆動装置12、表示制御装置13、入力装置14、スクリーンメモリ15、イメージメモリ16、メモリ17、印刷装置18及び主制御装置19を備えている。そして、これら各装置11〜19はバス20を介して接続されている。
【0018】
インターフェースとしての入出力インターフェース11は、外部装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)21と信号線L1を介して接続されて、パソコン21からのデータを前記主制御装置19に出力したり、主制御装置19からのデータをパソコン21に出力するようになっている。
【0019】
画像データ読取手段としてのPCカード駆動装置12は、プリンタ10のケースのスロットに装着された可搬性の記憶媒体としてのPCカード22に記憶された画像データを読み取る。
【0020】
表示制御装置13は、主制御装置19からの表示制御信号に基づいて液晶表示装置からなるモニタ13aに種々の画面を表示する。また、表示制御装置13は、モニタ13aに表示されたGUI(グラフィックユーザインターフェース)に基づいて選択された各種の動作の選択を制御信号として主制御装置19に出力する。
【0021】
入力装置14は、プリンタ10のケース上面に設けられた操作スイッチや、前記モニタ13aに表示されたGUI等から構成されている。そして、これら操作スイッチ及びGUIの選択操作に基づいて主制御装置19に対して各種の動作を指示するようになっている。
【0022】
スクリーンメモリ15は、RAMで構成され主制御装置19が読み作成した前記モニタ13aに表示するための画像の画像データ(RGBデータ)が記憶される。イメージメモリ16は、RAMで構成され、主制御装置19が作成した印刷データが記憶される。メモリ17は、EEPROMで構成され、画像データから印刷データを作成する際に使用されるRGBデータに対するYCMKデータに色変換するためのLUTテーブル等が記憶されている。
【0023】
印刷装置18は、前記イメージメモリ16に記憶された印刷データに基づいて印刷媒体としての記録紙に画像を印刷する。詳述すると、印刷装置18は、紙送りモータ等を含む紙送り機構や、キャリッジモータ、印字ヘッド等を含む印字機構を備えている。そして、印刷装置18は、印刷データに基づいて紙送り機構及び印字機構が制御されて記録紙に画像を印刷する。
【0024】
主制御装置19は、各装置を統括制御する装置であって、制御手段としてのCPU19a、ROM19b、EEPROM19c、ジョブ記憶手段としてのRAM19dを備えている。CPU19aは、ROM19b及びEEPROM19cに記憶された制御プログラム及び各種アプリケーションプログラムに従って印刷のための各種の演算処理動作を実行する。アプリケーションプログラムには、印刷ジョブ作成プログラム、印刷データ作成プログラム、印刷プログラム、印刷ジョブ取り込みプログラムがある。
【0025】
EEPROM19cは、図4に示すように印刷媒体としての記録紙50に画像や文字を配置するための予め設けられた画像配列領域51や文字配列領域52がそれぞれ特定された各種のレイアウトパターンP1〜P4のパターン情報を記憶する。そして、そのパターン情報に基づいて図4に示す各種のレイアウトパターンP1〜P4がモニタ13aに表示される。RAM19dは、CPU19aが演算した印刷ジョブや、その他の演算結果を一時記憶する。
【0026】
CPU19aは、前記印刷ジョブ作成プログラムに従って印刷ジョブを作成する。
CPU19aは、ユーザに対して入力装置14を操作させてモニタ13aに記録紙Pに印刷したい画像を表示させる。CPU19aは、モニタ13aに表示される画像を前記PCカード22に記憶した画像データから読み出しその読み出した画像データに基づいて表示する。表示した画像の中から1つ印刷すべき画像を選択すると、CPU19aは、その選択した画像の画像データのアドレス情報(画像のファイルが格納されるパスで指定される)をRAM19dに一時記憶する。
【0027】
次に、CPU19aはユーザに対して入力装置14を操作させてモニタ13aに印刷枚数を設定させるための表示をさせる。ユーザがその表示を見て印刷指定枚数情報として印刷枚数を設定すると、CPU19aは設定した枚数を印刷指定枚数としてRAM19dに一時記憶する。CPU19aは、画像と印刷枚数を設定すると、その画像データのアドレス情報と印刷指定枚数とからなる印刷ジョブをRAM19dにキューイングして印刷ジョブ作成プログラムを完了する。
【0028】
尚、画像データのアドレス情報と印刷指定枚数からなる印刷ジョブに、印刷モード、用紙サイズ、画質、自動調整等の各種印刷に関連する情報を前記と同様に入力装置14を操作して設定し、これら関連する情報を属性情報として加えてもよい。因みに、印刷モードはインデックス印刷、1コマ印刷、アルバム印刷等である。用紙種類は写真用紙、普通紙等である。用紙サイズはロール紙のサイズ、A4サイズ、はがき等である。画質は最高画質、高画質、高速等である。自動調整はプリントイメージマッチング、オートフォトファイン等である。
【0029】
又、CPU19aは、印刷ジョブ作成プログラムに従って前記EEPROM19cに記憶した各種のレイアウトパターンP1〜P4のパターン情報を利用して印刷ジョブを作成することができる。
【0030】
詳述すると、CPU19aは、ユーザに対して入力装置14を操作させてモニタ13aに各種のレイアウトパターンP1〜P4を表示させる。そして、例えば、図4に示すレイアウトパターンP2を選択する。そして、CPU19aは、ユーザに対して該レイアウトパターンP2の画像配列領域51とその画像配列領域51に印刷する画像データを選択させる。このとき、CPU19aは、ユーザの入力装置14に操作に基づいてPCカード駆動装置12を介してPCカード22に記憶された画像データを読み出しデコードして一旦スクリーンメモリ15に記憶する。そして、CPU19aは、表示制御装置13を制御してそのスクリーンメモリ15に記憶されたデコードされた画像データをモニタ13aに表示させる。
【0031】
そして、レイアウトパターンP2における画像配列領域51とその画像配列領域51に対する画像データが選択されると、CPU19aは、その選択した画像データのファイル名とその画像データの種類(JPEG等)を印刷情報作成のためにRAM19dに一時記憶させる。
【0032】
画像データに選択が終了すると、CPU19aは、印刷指定枚数、印刷モード、用紙サイズ、画質、自動調整等の各種印刷に関連する情報を前記と同様に入力装置14を操作して設定し印刷情報作成のためにRAM19dに一時記憶させる。因みに、印刷モードはインデックス印刷、1コマ印刷、アルバム印刷等である。用紙種類は写真用紙、普通紙等である。用紙サイズはロール紙のサイズ、A4サイズ、はがき等である。画質は最高画質、高画質、高速等である。自動調整はプリントイメージマッチング、オートフォトファイン等である。
【0033】
次に、ユーザは入力装置14を操作して設定したレイアウトパターンP1〜P4、画像データ及び印刷に関する関連情報を確定する。このとき、CPU19aは、前記RAM19dに一時記憶させておいたレイアウトパターン、画像データ及び印刷に関する関連情報を使用して図2に示すような印刷情報30を作成する。
【0034】
リンクポインタ部31は、その印刷情報30のIDを示すデータ(ポインタ)が記憶され、その印刷情報30を作成する際に割り付けられる。ステータス部32は、その印刷情報30の状態を示すデータが保存される。
【0035】
印刷情報部33は、前記入力装置14で設定したレイアウトパターンと前記印刷モード、用紙サイズ、画質等の印刷に関する各種設定が保存される。
リソース情報部34は、印刷やその他に関わる情報がある場合にはその情報が保存される。印刷やその他に関わる情報として、DPOF(Digital Print Order Format;ディーポフ)ファイルの有無等がある。
【0036】
印刷ファイル情報部35は、選択したレイアウトパターンの各画像配列領域を特定するデータ(印刷レイアウト情報)が保存される。例えば、レイアウトパターンP1の場合は、各画像配列領域51の位置データである。また、印刷ファイル情報部35は、選択したレイアウトパターンの各画像配列領域に印刷される画像の画像ファイルの格納場所を示すパス(アドレス情報36)が保存される。さらに、印刷ファイル情報部35は、その保存される画像データの種類(JPEG等)が保存される。尚、図2において、画像ファイルがXYZ.JPGで示される場合のアドレス情報36の例を示している。
【0037】
CPU19aは、1つの印刷情報30を作成すると、その印刷情報30を一つの印刷ジョブとしてRAM19dにキューイングする。尚、この場合、印刷情報30のうち選択した画像ファイルのアドレス情報及び印刷指定枚数を印刷ジョブとし、そのアドレス情報及び印刷指定枚数を除くその他の情報を印刷ジョブの属性情報としている。
【0038】
又、CPU19aは、RAM19dに印刷ジョブがキューイングされている時、前記入出力インターフェース11に対して外部装置としてのパソコン21からのデータを受け入れないように制御するようになっている。つまり、RAM19dに印刷ジョブがキューイングされている時は、パソコン21から出力されてくるデータによって印刷処理が影響を受けないようにしている。
【0039】
プリンタ10は、RAM19dに記憶した印刷ジョブを使って印刷することができる。CPU19aは、まず、印刷データ作成プログラムに従って前記RAM19dの印刷ジョブを解析し印刷データを作成し、次に印刷プログラムに従ってその作成した印刷データに基づいて前記印刷装置18を介して記録紙に印刷を行う。
【0040】
詳述すると、CPU19aは、印刷データ作成プログラムに従ってRAM19dから先頭の印刷ジョブを読み出し、その印刷ジョブを解析する。
そして、CPU19aは、印刷ジョブ中の選択した画像の画像データのファイルが格納されるアドレス情報を抽出する。そして、CPU19aは、その画像データのアドレス情報に基づいてPCカード駆動装置12を介してPCカード22からそのファイル名の画像データ(RGBデータ)を読み出す。この読み出された画像データは、伸長された後に印刷データ(CMYKデータ)に変換される。このとき、CPU19aは、前記属性情報が付随されている場合、それら属性情報を考慮してその記録紙50に選択された画像が印刷されるための印刷データを作成するようになっている。
【0041】
そして、CPU19aがその作成した印刷データをイメージメモリ16に記憶させると、印刷データ作成プログラムは完了する。
イメージメモリ16に1つの印刷ジョブに基づく印刷データが記憶されると、CPU19aは、印刷プログラムに従ってその印刷データをラスターデータとして順番に読み出して印刷装置18を駆動制御して記録紙に印刷を行う。このとき、CPU19aは、印刷ジョブ中の印刷指定枚数に基づいてその枚数だけ印刷を行う。
【0042】
以上は、プリンタ本体で印刷ジョブの処理について説明した。次に、パソコン21の間のデータ処理について説明する。
RAM19dに印刷ジョブがないときは、プリンタ10は、前記入出力インターフェース11を介して前記パソコン21との間で印刷のための画像自体のプリント言語よりなるデータを入力する。つまり、プリンタ10は、パソコン21が同パソコン21上のプリンタドライバにて作成した印刷データを入力し、同印刷データに基づいて印刷装置18を駆動制御して記録紙に印刷を行うことができるようになっている。
【0043】
さらに、プリンタ10は、前記入出力インターフェース11を介して前記パソコン21が作成した前記プリンタ10と同様の印刷すべき画像の該画像データのアドレス情報と印刷指定枚数からなる印刷ジョブも入力可能になっている。パソコン21は、プリンタ10が作成した印刷ジョブと同様の印刷ジョブを作成することができる。詳述すると、ユーザは、パソコン21を操作して同コンピュータ21を介して接続される記憶媒体としてのハードディスク、CDROM、MO、又は、フロッピーディスク等に保存した画像データを使って、印刷ジョブを作成する。そして、パソコン21は、その作成した印刷ジョブをプリンタ10に転送することができるようになっている。
【0044】
一方、RAM19dに印刷ジョブがあるときは、CPU19aは入出力インターフェース11に対してパソコン21からのデータを受け入れないように制御している。従って、RAM19dに印刷ジョブがあるときは、パソコン21からのデータは入出力インターフェース11によって入力されない。
【0045】
次に、プリンタ10とパソコン21とのデータの授受について、図3に示すフローチャートに従って説明する。
今、パソコン21からデータが転送されてくると、入出力インターフェース11は、まず印刷ジョブがRAM19dにキューイングされているか否か判断する(ステップS1)。印刷ジョブがRAM19dにキューイングされている場合(ステップS1でYES)、入出力インターフェース11はCPU19aによってパソコン21からのデータを受け入れないように制御しているため、そのデータを入力しない(ステップS2)。続いて、CPU19aは、入出力インターフェース11の入力拒否に応答してデータを受け入れない旨のメッセージをパソコン21に転送して終了する(ステップS3)。
【0046】
一方、印刷ジョブがRAM19dにキューイングされていない場合(ステップS1でNO)、入出力インターフェース11はパソコン21からのデータを受け入れる。そして、CPU19aは、パソコン21からのデータが印刷のための画像自体のプリント言語で記述されたデータか否か判断する(ステップS4)。パソコン21からのデータが画像自体のプリント言語よりなるデータの場合(ステップS2でYES)、CPU19aは該データを受け入れてパソコン21からの印刷データに基づいて記録紙に印刷を行う(ステップS5,S6)。
【0047】
また、ステップ4において、パソコン21からのデータが印刷ジョブのデータである場合(ステップS4でNO)、CPU19aはその印刷ジョブをRAM19dにキューイングした後(ステップS7)、印刷ジョブとしてキューイングされた旨のメッセージをパソコン21に転送して終了する(ステップS8)。
【0048】
尚、前記ステップS8において、RAM19dに記憶されたパソコン21からの印刷ジョブは、印刷の順番がくるとCPU19aによって解析されて印刷データが作成され、イメージメモリ16に記憶される。この場合、プリンタ10上で作成した印刷ジョブと相違する点は、パソコン21のハードディスク、CDROM、MO、又は、フロッピーディスク等に保存された画像データである点が相違する。従って、CPU19aは、その印刷ジョブから印刷に供されるパソコン21のハードディスク、CD、又は、フロッピーディスク等に保存されている画像データのファイルが格納されるアドレス情報を抽出する。そして、CPU19aは、そのアドレス情報からパソコン21のハードディスク、CD又は、フロッピーディスク等に保存されている同ファイルを読み出して印刷データを前記と同様に作成することになる。
【0049】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、RAM19dに印刷ジョブがキューイングされている状態で、プリンタ10にインターフェース11を介してパソコン21からデータが入力されたときには、CPU19aは該データを受け入れないようにした。従って、パソコン21からのデータが入力されないので、該データがRAM19d等に格納されることはない。その結果、RAM19dに印刷ジョブがキューイングされている状態で、パソコン21からのデータが入力されてRAM19dが該データによって占有されて印刷に支障をきたす等印刷処理に悪影響を与えることはない。
【0050】
(2)本実施形態によれば、パソコン21からのデータを受け入れない場合、その旨のメッセージをパソコン21に出力した。従って、ユーザは、メッセージを見て送信したデータが拒否されたことを認識することができる。
【0051】
(3)本実施形態によれば、プリンタ10は、印刷ジョブかキューイングされていない時に、パソコン21かプリンタ言語のデータが入力されたときには、そのデータを受け入れ、同データに基づいて直ちに印刷を行えるようにした。従って、プリンタ10が印刷動作していないときには、パソコン21は、印刷データに基づく通常の印刷をプリンタ10に行わせることができる。
【0052】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、CPU19aは、PCカード22の画像データを使って印刷情報を作成した。これを、CPU19aは、コンピュータ21を介して接続した記憶媒体としてのハードディスク、CDROM、MO、又は、フロッピーディスク等に保存した画像データをモニタ13aに表示させて、その表示させた画像データに基づいて印刷情報を作成するようにしてもよい。これにより、利用できる画像データの範囲を広げることができる。
【0053】
○上記実施形態では、可搬性の記憶媒体としてPCカード22を用いたが、プリンタ10に接続されるメモリカード、CDROM、MO等で実施してもよい。○上記実施形態では、外部装置としてパソコン21を用いたが、画像データを保存している記憶媒体を備えたデジタルカメラ等を外部装置として実施してもよい。
【0054】
○上記実施形態では、プリンタ10は信号線L1を介してパソコン21と接続したが、インターネット、専用回線、公衆回線、イントラネット、エクストラネットを介して接続して実施してもよい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の発明によれば、外部装置に影響されることがなく印刷処理を効率よく行うことができる。
【0056】
加えて、請求項2に記載のプリンタによれば、印刷ジョブの実行時に印刷指定枚数情報で指定された枚数の印刷媒体に画像が印刷される。
加えて、請求項3に記載のプリンタによれば、印刷ジョブは可搬性の記録媒体に記憶された画像データを画像データ読取手段にて読み出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化したスタンドアロンタイプのカラーインクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック回路図である。
【図2】 印刷情報のデータ構造を説明するための図である。
【図3】 カラーインクジェットプリンタのパソコンに対するデータの授受について処理動作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】 レイアウトパターンを説明するための図である。
【符号の説明】
10 カラーインジェットプリンタ
11 インターフェースとしての入出力インターフェース
12 画像データ読取手段としてのPCカード駆動装置
13 表示制御装置
13a モニタ
14 入力装置
15 スクリーンメモリ
16 イメージメモリ
17 メモリ
18 印刷制御装置
19 主制御装置
19a 制御手段としてのCPU
19b ROM
19c EEPROM
19d ジョブ記憶手段としてのRAM
21 外部装置としてのパーソナルコンピュータ(パソコン)
22 可搬性の記憶媒体としてのPCカード
30 印刷情報
36 アドレス情報
P1〜P4 印刷レイアウト情報としてのレイアウトパターン
Claims (3)
- 印刷すべき画像を指定し、該画像の画像データの格納されているアドレス情報からなる複数の印刷ジョブをジョブ記憶手段にキューイングするとともに、印刷ジョブの実行時には前記ジョブ記憶手段に記憶した印刷ジョブを解析し、前記アドレス情報から画像データを取り込んで印刷データを作成し、その印刷データに基づいて印刷媒体に画像を印刷するプリンタにおいて、
外部装置と接続するための所定のインターフェースであって、印刷すべき画像の画像データのアドレス情報からなる印刷ジョブのデータ並びに印刷のための画像自体のデータを受信するインターフェースと、
前記印刷ジョブのキューイングを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、印刷ジョブに基づく印刷中に、前記印刷ジョブのデータを前記ジョブ記憶手段にキューイングをする一方、前記ジョブ記憶手段に印刷ジョブがキューイングされているときには前記インターフェースを介して前記印刷のための画像自体のデータを受け付けないよう制御することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタにおいて、
前記画像データの格納されているアドレス情報からなる印刷ジョブは、印刷枚数を指定する印刷指定枚数情報を含むことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1又は2に記載のプリンタにおいて、
前記画像データは、可搬性の記憶媒体に記憶されていて、プリンタに備えられた画像データ読取手段にて該画像データが読み出されるようにしたことを特徴とするプリンタ。
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