JP3838059B2 - 石油燃焼器の安全装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明はコンパクトさを要求される石油燃焼器の安全構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の芯上下式石油燃焼器では枠体の底板を兼ねる置台に扁平な油タンクが取付けられており、該油タンクには底板から連続して上方に伸びる芯内筒と、芯内筒の外方で油タンクの上板に取付けた芯外筒とが配置されている。該芯内・外筒の間隔には下部を油タンクの油中に没した燃焼芯が装着されており、芯内筒と芯外筒の上部にバーナが取付けられている。
【0003】
芯内・外筒の上端からバーナに突出させた燃焼芯に点火すると、燃焼芯で吸上げられた燃料は芯内筒の内部を上昇する空気の供給を受けてバーナ内部で燃焼を開始する。
【0004】
前記油タンクの下方に位置する部分の置台は石油燃焼器の正面側を低く背面側を高くなるようにし、置台と油タンクとの間には正面側を開口して側部と背部を封鎖する空間を燃焼用の空気を導入する空気誘導部としている。空気誘導部から入った燃焼用空気は芯内筒の内部空間に供給されている。
【0005】
そして、バーナから発生する燃焼熱の大部分は上方へ向かうが、加熱されたバーナから発生する輻射熱は芯内筒の内部から置台に向かって放射され、芯内筒をのぞむ置台が高温度になる。このように輻射熱によって加熱された置台は石油燃焼器を置いた床面の温度を高めており、置台裏面が床面に接触する構造では床面が異常高温となって安全上好ましくない。
【0006】
この問題を解決するための従来例として、熱源であるバーナと置台との距離を大きくするために油タンクと置台の間隔を広くし、更に、高温となる置台を床面に接触させないで浮かせており、置台の熱が直接床に伝熱しない構造を実施している。また、床面よりも置台の一部を浮かせて空間を形成し、この空間に高温の空気が滞留しないように外気との連通部を構成した従来例もあり、該連通部から空気が床面と置台との空間に流入し、また、高温となった空気の一部が連通部から流出するので床面の温度を低く抑える構造を実施している。(実開平4−39610号参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近の石油燃焼器は背を低くして枠体形状をコンパクトにまとめたものが好まれる傾向にあるが、油タンクから芯内・外筒を介してバーナに至る高さや、燃焼ガスが上昇するバーナ上部の空間を狭くすることは燃焼性能に影響するから、結局油タンクと置台との間隔や置台と床面との間隔を狭くする方法が一般的に実施されている。
【0008】
この方法によって石油燃焼器をよりコンパクトに設計しようとすればする程、置台の表面が芯内筒の下端に接近し、バーナの輻射熱によって置台の表面が高温になる。更に、コンパクトな石油燃焼器を得るためには置台と床面との間隔も狭くすることになり、高温となった置台の温度で床面が加熱されて床温度を高めるトラブルが発生する。
【0009】
このため、コンパクトな石油燃焼器を得るために油タンクを低い位置に配置することは、床面の温度上昇という新たな問題が発生するので、油タンクと床面との間隔を狭くするには限界があり、安全にコンパクトな燃焼器を造るには床面の温度が上がらないようにする必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、石油燃焼器の置台1に扁平な油タンク2を配置し、油タンク2の底板2aから立設した芯内筒3の外方で油タンク2の上板2bに芯外筒4を取付け、該芯内筒3及び芯外筒4の上部に石油燃焼器のバーナ5を設け、芯内筒3と芯外筒4との間隙内に下端が油タンク2の油中に没しながら上端をバーナ5にのぞませた燃焼芯6を挿通し、前記油タンク2の下方に位置する部分の置台1は石油燃焼器の正面側を低く背面側を高く位置せしめ、置台1と油タンク2との間には正面を開口して側部と背部を封鎖する空気誘導部7を配置し、燃焼用空気は正面の置台1と油タンク2の隙間から芯内筒3の内部空間を空気流路としてバーナ5に燃焼空気を供給すると共に、周囲が床面8と接触し油タンク2の下方部分が上方に膨らんで形成した置台1と床面8との空間Aには外気との連通部9を形成した石油燃焼器において、置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面には遮熱板10を配置し、石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流路に遮熱板10の放熱部10aを形成したものである。
【0011】
また、遮熱板10に形成した放熱部10aは遮熱板10の一部を使う切り起こしによって構成し、該放熱部10aは芯内筒3の石油燃焼器の正面側の下方に位置し、芯内筒3に向かう空気流に沿って放熱部10aの平面部を構成したものであり、空気の流れを阻害することなく効率良く遮熱板10の熱を放熱できる。
【0012】
更に、置台1と床面8との空間Aが外気と連通する連通部9は、空気誘導部7によって側部と背部とが封鎖された置台1と油タンク2との間隔にのぞむ置台1に形成した開口9aと、空気誘導部7の外側の置台1に設けた開口9bとで構成したもので、置台1と床面8との空間の高温度になった空気を排出させて、より効率的に床面温度が下がるようになる。
【0013】
【作用】
この発明では置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面には遮熱板10を配置したから、置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面に向けてバーナ5の熱が直接輻射熱として芯内筒3の内部を通過してきても、この熱は遮熱板10によって遮られて直接置台1の表面を加熱することがなく、置台1の全体上面のなかで特に高温度に加熱される部分の温度を低下させることができた。
【0014】
また、空気誘導部7によって形成される石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流路に遮熱板10の放熱部10aを配置したから、バーナ5に向かう燃焼空気は空気流路に位置せしめた放熱部10aを空気流で冷却し、熱伝導で遮熱板10の温度を下げる。
【0015】
その為、置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面に配置した遮熱板10がバーナ5の輻射熱で加熱される置台1の温度上昇を防いでおり、また、代って高温となる遮熱板10の熱量は、空気流路に形成した放熱部10aからバーナに向かう空気流に放熱することによって遮熱板10の温度上昇が防がれるから、遮熱板10の熱によって置台1が強く加熱されることはない。
【0016】
また、置台1と床面8との間にできた空間は連通部9によって外気と連通し、空気が出入りして密閉状態にならないから、置台1の温度で高くなる空間Aの空気が外部に拡散することで空間A内の空気温度は高くならならないから、石油燃焼器を長時間使用しても床面8の温度を低く維持できるようになった。
【0017】
前記遮熱板10に形成した放熱部10aは遮熱板10の一部を使う切り起こしによって構成したことにより、遮熱板10の一部が放熱部10aになるから置台1の熱は確実に放熱部10aに伝熱し、放熱部10aで冷却されて置台1の温度を低く維持することができた。
【0018】
この切り起こしで構成した放熱部10aは石油燃焼器の正面側で芯内筒3の下方に位置させたから、石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流に放熱部10aが直接晒されることになり、しかも、空気流路の入り口側でより空気の流れが速い位置であるので冷却効果が得られる。
【0019】
また、切り起こしで構成した放熱部10aは切り起こした平面部を芯内筒3に向かう空気流に沿って構成したことにより、燃焼空気の流れを阻害することがない。
【0020】
更に、置台1と床面8との空間Aが外気と連通する連通部9は、空気誘導部7によって側部と背部とが封鎖された置台1と油タンク2との間隔にのぞむ置台1に形成した開口9aと、空気誘導部7の外側の置台1に設けた開口9bとで構成することにより、油タンク2の下方の置台1と床面8との空間Aの高温度になった空気が円滑に排出できるようになった。
【0021】
【実施例】
実施例を示す図によってこの発明を説明すると、11は石油燃焼器の枠体、1は枠体1が取付けられる置台、1aは置台1の複数個所を切り起こして形成した枠体11の取付け片であり、枠体11を取付け片1aにねじ止めして置台1に固定している。
【0022】
2は置台1の上に配置した扁平な油タンク、2aは油タンク2の底板、2bは油タンク2の上板であり、油タンク2の下方に位置する部分の置台1は石油燃焼器の正面側が低く背面側が高くなるように設けてある。
【0023】
3は油タンク2の底板2aから立設した芯内筒、4は油タンク2の上板2bに取付けた芯外筒、5は芯内筒3及び芯外筒4の上部に設けたバーナ、6は芯内筒3と芯外筒4との間隙に装着した燃焼芯、12は芯上下操作を行なう為の芯上下つまみであり、芯上下つまみ12によって燃焼芯6の上端をバーナ5に突出させて点火すると、燃焼空気が芯内筒3の内部空間を上昇してバーナ5に供給され、燃焼芯6で吸上げられた油タンク2の燃料がバーナ5の内部で燃焼を開始する。
【0024】
7は置台1と油タンク2の間を正面側が開口して側部と背部が封鎖するように形成した空気誘導部であり、空気誘導部7によって石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通って芯内筒3の内部空間に向かう空気流路が形成される。
【0025】
上記構成において、燃焼中にバーナ5から発生する燃焼熱の大部分は上方へ向かうが、加熱されたバーナ5から発生する輻射熱は芯内筒3の内部空間から置台1に向かって放射されており、芯内筒3をのぞむ置台1が高温度になりやすいので、置台1と油タンク2の間隔を広くして熱源であるバーナ5と置台1との距離を大きくしていた。
【0026】
また、8は石油燃焼器が置かれた床面であり、床面8はバーナ5の輻射熱によって加熱された置台1によって温度が高められ、置台1の裏面が床面8に接触する構造だと床面8が異常高温となって安全上好ましくないので、床面8の温度を上げない為の対策がとられている。
【0027】
従来例を示す図3において、Aは置台1の裏面の一部を浮かせて床面8との間に形成した空間、9は空間Aと外気とを連通する置台1に設けた連通部、9cは床面8と接触する部分の置台1の一部を浮かせて形成した空気流通間隙、9dは置台1に設けた取付け片1aの切り起こし孔で形成される開口であり、連通部9は空気流通間隙9cと開口9dとによって構成される。
【0028】
燃焼中は空気流通間隙9cから空間Aに外気が流入し、高温となった空間A内の空気の一部を開口9dから流出させており、空間A内の空気温度を低く抑えることによって床面8の温度が上昇しないようにしている。
【0029】
ところで、最近の石油燃焼器は扱いやすさや省エネルギーの点から枠体11の背を低くしてコンパクトに設計されたものが好まれており、油タンク2から芯内筒3や芯外筒4を介してバーナ5に至る高さや、燃焼ガスが上昇するバーナ5の上部と枠体11の上面の空間を狭くすることは燃焼性能に影響するので、置台1と油タンク2との間隔を狭くしたり、置台1と床面8との間隔を狭くする方法によって実施している。
【0030】
しかし、置台1と油タンク2との間隔を狭くすると、置台1の表面が芯内筒3の下端に接近することになり、バーナ5の輻射熱によって置台1の表面の温度が上昇しやすくなるので、置台1と油タンク2との間隔を狭くできる範囲が限られるものであった。
【0031】
更にコンパクトな石油燃焼器を得る為に置台1と床面8との間隔を狭くしようとすると、空間A内の空気量が少なくなって空気が加熱されやすくなり、床面8の温度が上昇してしまうものであり、床面8の温度が上がらないようにする為には置台1と床面8との間隔を狭くするには限界があり、安全でコンパクトな石油燃焼器を造ることは難しかった。
【0032】
この発明は上記の課題を解決して安全でコンパクトな石油燃焼器を提供するもので、10は置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面に取付けた遮熱板、10aは空気誘導部7によって石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流路に配置した遮熱板10の放熱部である。
【0033】
燃焼中にバーナ5で発生する輻射熱が芯内筒3の内部空間から置台1の上面に向けて放射されても、この熱は遮熱板10で遮られて置台1の表面を直接加熱することがなくなるから、置台1の全体上面の中で特に高温度となる部分の温度上昇を抑えることができる。
【0034】
また、遮熱板10はバーナ5の輻射熱で加熱されるが、燃焼空気の空気流路に配置された放熱部10aは空気誘導部7から芯内筒3に向かう空気流で冷却されており、冷却された放熱部10aの熱伝導で遮熱板10の温度を下げることができるから、置台1が加熱されることはなく温度を低く維持することができる。
【0035】
このように、遮熱板10によってバーナ5の輻射熱で加熱される置台1の温度上昇を防いでおり、高温となる遮熱板10の熱量が放熱部10aからバーナ5に向かう空気流に放熱されて遮熱板10の温度上昇が防がれるから、置台1が強く加熱されることがなくなって床面8の温度上昇も防ぐことができるようになり、置台1と油タンク2との間隔を狭くしても床面8を低温度に維持できるものとなった。
【0036】
また、放熱部10aを遮熱板10の一部を使う切り起こしによって構成すれば、遮熱板10の一部が放熱部10aになるから熱伝導しやすくなり、遮熱板10の熱を放熱部10aで確実に放熱させることができるものとなった。
【0037】
また、石油燃焼器のコンパクト化の為に置台1と油タンク2との間隔を狭くすると、石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気の流れが速くなる。
【0038】
この発明では放熱部10aを石油燃焼器の正面側で芯内筒3の下方に位置させたから、放熱部10aは芯内筒3の内部へ向かう速い空気流に直接晒されるものとなり、放熱部10aの冷却効果を高めて効率良く温度を低下することができるものとなった。
【0039】
更に、放熱部10aは遮熱板10から切り起こした平面部を芯内筒3に向かう空気流に沿うように構成したから、燃焼空気の流れを阻害することがなく、燃焼空気はスムーズにバーナ5に供給することができる。
【0040】
また、9aは空気誘導部7によって側部と背部が封鎖された置台1と油タンク2との間隔にのぞむ置台1に形成した開口、9bは空気誘導部7の外側の置台1に設けた開口であり、開口9aと開口9bとによって空間Aと外気とを連通する連通部9を構成している。
【0041】
空気誘導部7には芯内筒3に向かう速い空気流が形成されているから、この速い空気流によって空間Aの空気が引き込まれて開口9aから空気誘導部7に流入し、空気量の減少した空間Aには開口9bから空気が補充されるものとなり、開口9bから空間Aに流入して開口9aから空気誘導部7に向かう空気流路が形成される。
【0042】
この為、空間A内の最も高温となりやすい部分の空気が排出されやすくなるので、置台1と床面8との間隔を狭くしても空間A内の空気の温度を低く維持して床面8の温度上昇を防ぐことができるものとなり、安全でコンパクトな石油燃焼器を実現できるものとなった。
【0043】
また、石油燃焼器の正面側から置台1と油タンク2の隙間に封筒のような紙片が偶発的に入ってしまい、この紙片が空気流路を形成する芯内筒3の下端面を塞ぐようなことがあると、バーナ5に燃焼空気が供給されなくなって異常燃焼を起こす恐れがあるが、この発明では遮熱板10の放熱部10aを芯内筒3にのぞませて配置してあるから、放熱部10aによって紙片が止められて芯内筒3の下端面が塞がれることはなくなり、このような予期せぬ状況にも対応することができるものとなった。
【0044】
【発明の効果】
以上のようにこの発明では、置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面に遮熱板10を配置し、芯内筒3の内部を通過するバーナ5の輻射熱を遮熱板10で遮って置台1の表面が直接加熱されないようにしたから、バーナ5の熱を最も受けやすい部分の置台1の温度上昇を抑えることができるようになったものである。
【0045】
また、空気誘導部7によって形成される石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流路に遮熱板10の放熱部10aを配置し、バーナ5に向かう空気流によって冷却される放熱部10aの熱伝導で遮熱板10の温度を下げるので、遮熱板10の温度上昇が防がれて置台1が強く加熱されることがなくなる。
【0046】
また、置台1と床面8との間の空間Aを連通部9によって外気と連通しており、燃焼中は連通部9によって空気が出入りして空間A内の空気を外部に拡散させるので、空間A内の空気の温度上昇を抑えることができ、石油燃焼器を長時間使用しても床面8の温度を低く維持することができるものとなった。
【0047】
この為、置台1と油タンク2との間隔を狭くしたり、置台1と床面8との間隔を狭くしても、置台1や床面8が異常高温となる恐れがなくなり、石油燃焼器のコンパクト化を実現できるものとなった。
【0048】
また、遮熱板10に形成する放熱部10aを遮熱板10の一部を使う切り起こしによって構成すれば、部品点数の増加を抑えて置台1へ取り付けやすくなると共に、遮熱板10の一部が放熱部10aとなるから熱伝導しやすくなる。
【0049】
更に、置台1と油タンク2との隙間が狭くなれば空気流路の入り口側の空気の流れが速くなるから、放熱部10aを石油燃焼器の正面側で芯内筒3の下方に位置させ、石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3に向かう空気流に直接晒されるようにすることで、遮熱板10の熱が放熱部10aから効率良く放熱されて確実に置台1の温度上昇を防ぐことができるから、より安全性を高めることができる。
【0050】
また、置台1と床面8との空間Aの空気が開口9aから空気誘導部7に流入し、開口9bから空間Aに外気が流入する構成としたから、空間A内の最も高温となる部分の空気を排出することができ、置台1と床面8との間隔が狭くても空間A内の空気の温度が低く維持されて床面8の温度上昇を防ぐので、安全でコンパクトな石油燃焼器を提供できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す石油燃焼器の正面図である。
【図2】図1に示す石油燃焼器の要部断面図である。
【図3】従来例を示す石油燃焼器の断面図である。
【符号の説明】
1 置台
2 油タンク
2a 底板
2b 上板
3 芯内筒
4 芯外筒
4a 芯上下つまみ
5 バーナ
6 燃焼芯
7 空気誘導部
8 床面
9 連通部
9a 開口
9b 開口
10 遮熱板
10a 放熱部
Claims (3)
- 石油燃焼器の置台1に扁平な油タンク2を配置し、
油タンク2の底板2aから立設した芯内筒3の外方で油タンク2の上板2bに芯外筒4を取付け、
該芯内筒3及び芯外筒4の上部に石油燃焼器のバーナ5を設け、
芯内筒3と芯外筒4との間隙内に下端が油タンク2の油中に没しながら上端をバーナ5にのぞませた燃焼芯6を挿通し、
前記油タンク2の下方に位置する部分の置台1は石油燃焼器の正面側を低く背面側を高く位置せしめ、
置台1と油タンク2との間には正面を開口して側部と背部を封鎖する空気誘導部7を配置し、
燃焼用空気は正面の置台1と油タンク2の隙間から芯内筒3の内部空間を空気流路としてバーナ5に燃焼空気を供給すると共に、
周囲が床面8と接触し油タンク2の下方部分が上方に膨らんで形成した置台1と床面8との空間Aには外気との連通部9を形成した石油燃焼器において、
置台1の芯内筒3の内部をのぞむ上面には遮熱板10を配置し、
石油燃焼器の正面側から油タンク2の下方を通り芯内筒3の内部へ向かう空気流路に遮熱板10の放熱部10aを形成したことを特徴とする石油燃焼器の安全装置。 - 遮熱板10に形成した放熱部10aは遮熱板10の一部を使う切り起こしによって構成し、
該放熱部10aは芯内筒3の石油燃焼器の正面側の下方に位置し、
芯内筒3に向かう空気流に沿って放熱部10aの平面部を構成したことを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器の安全装置。 - 置台1と床面8との空間Aが外気と連通する連通部9は、空気誘導部7によって側部と背部とが封鎖された置台1と油タンク2との間隔にのぞむ置台1に形成した開口9aと、空気誘導部7の外側の置台1に設けた開口9bとで構成する請求項1記載の石油燃焼器の安全装置。
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