JP3837768B2 - 情報記憶装置及び送受信システム - Google Patents

情報記憶装置及び送受信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信した情報を整理して記憶する情報記憶装置及び送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子手帳等の情報機器においては、パソコン通信や光通信により入力された情報を記憶するためのメモ帳メモリーが設けられている。このメモ帳メモリーに情報を記憶させるに際しては、入力された全データ(例えば、コンサート情報、映画情報、食べ物情報等)を一括して別のメモリーに保存しておく。そして、キー操作等により、メモ帳メモリーに各データを記憶させるに適切なエリアを形成した後、保存してある全データを表示させ、いずれかのデータを指定することにより、該当するメモ帳メモリーのエリアにデータを移動させて記憶させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来においてはユーザーが手動操作により、各データを記憶させるためのエリアを形成したり、該当するエリアにデータを移動させる操作を行わなければならないことから、入力されたデータを整理して記憶させるための操作が煩雑であるとともに多くの時間を要してしまう。しかも、各データは例えば、コンサートの名称、場所、日時等の複数種の項目から構成されている場合があることから、各項目毎のエリアを作成したり、この作成したエリアに該当する項目のデータを移動させる操作を行わなければならず、その操作は極めて煩雑となる。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、受信した情報を自動的に整理して記憶させることのできる情報記憶装置及び送受信システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明にかかる情報記憶装置にあっては、送信される情報毎に当該情報の種別を示す識別子が付加された複数の情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記複数の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された各情報に付加されている識別子を識別する識別手段と、この識別手段により識別された前記識別子に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の情報を予め決定されている表示順序であって前記受信手段により受信された送信時の順序とは異なる順序で表示する表示手段とを有している。また、本発明にかかる送受信システムにあっては、送信装置と受信装置とからなる送受信システムにおいて、前記送信装置は、情報毎に当該情報の種別を示す識別子が付加された複数の情報を送信する送信手段を有し、前記受信装置は、前記送信手段から送信された前記複数の情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記複数の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された各情報に付加されている識別子を識別する識別手段と、この識別手段により識別された前記識別子に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の情報を予め決定されている表示順序であって前記受信手段により受信された送信時の順序とは異なる順序で表示する表示手段とを有している。
【0008】
かかる構成において、受信手段により複数の情報が受信されると、識別手段はこの情報に各項目に付加されている識別子を識別する。表示手段は、この識別手段により識別された前記識別子に基づき、予め決定されている表示順序であって前記受信手段が受信した順序とは異なる順序で情報を表示する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態を適用した移動体FM文字多重放送のシステム構成を示すものである。この移動体FM文字多重放送のシステムは、サービス情報の製作会社であるサービスセンター2と、このサービスセンター2で製作されたサービス情報を多重化したFM放送電波を送信する事業者であるFM放送局3と、このFM放送局3からのFM放送電波を受信するサービス情報受信装置1とを有してなり、サービスセンター91で製作されたサービス情報はFM放送局3に送られ、FM放送局3等が製作した番組とともに送信される。なお、サービスセンター2からFM放送局3へのサービス情報の移送は、有線、無線、あるいは磁気テープに記録して搬送する等の種々の方法を採用し得る。
【0010】
図2は、サービス情報受信装置1の構成を示すブロック図であり、このサービス情報受信装置1は、FM放送電波を受信し対応する音声を発音するFMラジオ部30と、このFMラジオ部30により受信したFM放送電波に多重化されているサービス情報の受信に対する各種の処理を行うサービス情報受信部とを有している。FMラジオ部30は、FM放送電波を受信するアンテナ31と、FM放送電波のチューニングを行うFMチューナ32と、FM信号の復調を行うFM復調器33と、復調されたFM信号をステレオ信号にするステレオ復調器34と、このステレオ復調器34の出力信号を増幅する一対のアンプ35a,35bと、アンプ35a,35bで増幅された信号を音声として出力する一対のスピーカ36a,36bとを具備している。なお、図示しないステレオヘッドホン用ジャックにステレオヘッドホンを装着して、FMステレオ放送を聴取することも勿論可能である。
【0011】
前記サービス情報受信部は、前記FM復調器33に接続され、前記FMステレオ放送のL、R信号の変調度に対して多重信号の大きさ(レベル)を4〜10%まで変化させるデジタル変調を行いFM放送電波に多重化されているサービス情報を分離するL−MSK(Level Controlled Minimum Shift Keying)復調器41と、誤り訂正復号器42と、このサービス情報受信装置1において必要となる全ての処理及び制御を実行する制御部4とを有している。
【0012】
この制御部4は、CPUからなり後述するフローに従って動作することにより、本実施の形態において識別手段及び制御手段を構成するものである。この制御部4に対して、処理プログラムを格納したROM15と、複数のキーが設けられたキー入力部6、LCDからなる表示部7、及び第1RAM8と記憶手段としての第2RAM9、及び前記キー入力部におけるチューニングキーの操作に応じて前記FMチューナ32の受信チューニングを行う受信制御部10とが接続されている。
【0013】
図3は、前記FM放送局3に配置されるサービス情報送信装置70を示すものであり、このサービス情報送信装置70は、送信部71と、多重化処理部72及び有料、無料のサービス情報を多重化処理部72に送り出す送信処理部73を具備している。送信部71は、音声情報のステレオ変調を行うステレオ変調器75、FM変調器76、送信器77、及び送信アンテナ78とを具備している。多重化処理部72は、符号化部82、多重化部79、誤り訂正付加器80、及びL−MSK変調器81を具備している。
【0014】
図4は、前記FM放送電波に多重化されるサービス情報の送信信号フォーマットを示すものであり、このサービス情報は、176ビット(22バイト)構成であって、32ビット(4バイト)からなるプリフィックスと144ビット(18バイト)データブロックとで構成されている。プリフィックスは、サービス識別、復号識別、情報終了、更新、データグループ番号、データバケット番号で構成され、データブロックは、SOH(ヘッディング開始符号)、データグループヘッダー、データグループデータで構成されている。データグループデータは、データヘッダー識別、データヘッダーデータ及びデータユニットデータで構成され、このデータユニットデータは、データユニットパラメータ、データユニットサイズ、種別コード、種別情報としてのカテゴリーコード、及びサービスデータ本体で構成されている。なお、以下このカテゴリーコードとサービスデータ本体とからなるデータをサービスデータという。
【0015】
ここで、カテゴリーコードは、サービスデータ本体の内容がコンサートライブ情報、映画情報、演劇情報、食べ物情報、バーゲン情報等のいずれのカテゴリーに属するかを示すコードであり、コンサートライブ情報であれば「01」、映画情報であれば「02」のように、カテゴリー毎に異なる符号が用いられている。また、種別コードは、このカテゴリーコードがあることを示すコードである。なお、サービスデータ本体がいずれのカテゴリーにも属さない内容のものである場合には、種別コード及びカテゴリーコードとして各々ヌルデータが送信される。前記サービスデータ本体は、カテゴリーコードがコンサートライブ情報である場合図5に示すように、コンサートライブの名称を示す「△△△ライブ」、入場料金を示す「1500」、会場の電話番号を示す「03−1234−5678」等の項目からなる情報部分bと、各情報部分bの先頭に付加された「名」「¥」「電」等の、当該情報部分bの内容を示す識別子としての情報内容種別記号aとが連続する構成である。
【0016】
また、前記第1RAM8には、図6に示すように、一時保管データメモリー8aが設けられている。この一時保管データメモリー8aには、前記カテゴリーコードを一時記憶するためのカテゴリーコード記憶エリア8bと、このカテゴリーコードとともに送信された前記サービスデータ本体を一時記憶するためのデータ本体記憶エリア8cとを有する複数の記憶エリアが設けられている。また、前記第2RAM9には、図7に示すように、メモ帳メモリー9aが設けられており、このメモ帳メモリー9aには、カテゴリーコード「01」〜「N」が予め書き込まれているとともに、各カテゴリーコード「01」〜「N」毎にカテゴリー別記憶エリア9bが設けられている。
【0017】
各カテゴリー別記憶エリア9bは、カテゴリーコードとともに送信されたサービスデータ本体の前記各情報内容種別記号a毎に、つまり前述したコンサートライブ情報の場合「名」「場」「¥」・・・毎に、対応する各情報部分bを記憶するためのm個の情報部分記憶エリア9cが設けられている。なお、このメモ帳メモリー9aにおける各情報内容種別記号aの配列順序「名」「場」「¥」・・・は、図5に示したサービスデータ本体における各情報内容種別記号aの送信順序「名」「¥」「電」・・・とは異なっている。また、このメモ帳メモリー9aには、カテゴリーコード無しのサービスデータ本体を格納するための、カテゴリー無しデータ記憶エリア9dが設けられている。
【0018】
次に、以上の構成にかかる本実施の形態の動作について図8及び図10に示したフローチャートに従って説明する。すなわち、制御部4は電源がオンとなっている状態において図8に示すフローに従って動作し、受信したサービスデータつまり図4に示したカテゴリーコードとサービスデータ本体とを、第1RAM8の一時保管データメモリー8aに一時格納する(ステップA1)。このステップA1の処理が実行されることにより、前記図6に示したように、一対のカテゴリーコード記憶エリア8bとデータ本体記憶エリア8cには、受信されたカテゴリーコードのコード番号とサービスデータ本体とが順次記憶される。したがって、このとき受信されたサービスデータ本体が図5に示したコンサートライブ情報であるとすると、同図に示した順序で情報内容種別記号aと各情報部分bとがデータ本体記憶エリア8cに記憶される。
【0019】
次に、ユーザーにより前記キー入力部6に設けられている呼び出し指定キーが操作されて、一時保管データメモリー8aのいずれかのデータ本体記憶エリア8cが指定されると、該データ本体記憶エリア8cに格納されている一時格納データを呼び出し表示する(ステップA2)。このとき、コンサートライブ情報のデータ本体が記憶されているデータ本体記憶エリア8cが指定されたとすると、ステップA2の処理により、図9に示したように各行に2項目ずつのレイアウトであって且つデータ本体記憶エリア8cに格納されている順序で、コンサートライブ情報の内容種別記号aと各情報部分bとの全てが表示部7に表示される。
【0020】
そして、このように所望のカテゴリーのデータを表示部7に表示させ視認した後、この表示させたデータを第2RAM9のメモ帳メモリー9aに記憶させるべく、キー入力部6に設けられているメモ用キーをワンタッチ操作する。これにより、表示部7に表示されている表示データをメモ帳メモリー9aに格納するための操作入力がなされて、この表示データをメモ帳メモリー9aに保存するたの処理が開始される(ステップA3)。
【0021】
すなわち、先ず対応する第1RAM8のカテゴリーコード記憶エリア8bから、カテゴリーコードを読み出して制御部4内のレジスタCCに格納する(ステップA4)。次に、このレジスタCCに格納したデータがヌルデータであるか否かを判別する(ステップA5)。この判別の結果、レジスタCCに格納されているデータがヌルデータであって、今表示部7に表示されているデータがカテゴリーコード無しのデータである場合には、カテゴリー無しのメモ帳メモリー9aの領域つまりカテゴリー無しデータ記憶エリア9dへ、表示データ内容を転送する(ステップA6)。このステップA6の処理により、表示部7に表示されていた内容と同一内容を表示し得るデータが、第2RAM9のカテゴリー無しデータ記憶エリア9dに記憶される。
【0022】
また、ステップA5での判別の結果、レジスタCCに格納されているデータがカテゴリーコードである場合には、このカテゴリーコードのコード番号が“01”から“N”のいずれであるかを識別する(ステップA7)。そして、この識別の結果、カテゴリー番号が“01”であった場合には、カテゴリー番号01のメモ帳メモリー9aの領域つまりカテゴリー別記憶エリア9bへ、表示データ内容をカテゴリー番号01のフォーマット(設定項目、表示レイアウト)に従い転送する(ステップA8−01)。また、他のカテゴリー番号であった場合にも同様に、当該カテゴリー番号のメモ帳メモリー9aの領域へ表示データ内容をカテゴリー番号のフォーマットに従い転送し(ステップA8−0〜ステップA8−N)、しかる後に移動先のフォーマット内容でデータを表示する(ステップA9)。
【0023】
ステップA8−01〜ステップA8−Nの各処理は、図10に示すフローに従って行われ、移動先の入力項目を先頭入力項目にセットする(ステップB1)。つまり、移動先が図7に示したカテゴリーコード01のカテゴリー別記憶エリア9bであったとすると、このカテゴリーコード01のカテゴリー別記憶エリア9bにおいて、最初の入力項目は「名」であるコンサートライブの名称であることから、このコンサートライブの名称が先頭入力項目として決定される。次に、移動先メモ帳メモリー9aの入力項目の情報内容種別記号、つまり前記例の場合「名」をレジスタSに格納する(ステップB2)。引き続き、移動データ(=表示データ=サービスデータ本体)の中から、Sに格納されている情報内容種別記号と同一の情報内容種別記号を検索し(ステップB3)、移動データのSの後に続く情報部分つまり検索した情報内容種別記号の後に続く情報部分を、移動先(本例の場合、カテゴリー別記憶エリア9b)の入力項目のメモリー領域(情報部分記憶エリア9c)へ移動させる。次に、移動先の入力項目を次の入力項目に決定した後、移動先の入力項目が終わりか否かを判別し(ステップB6)、終わりでない場合には、ステップB2からの処理を繰り返し、終わりとなった場合にはENDに進む。
【0024】
したがって、メモ帳メモリー9aのカテゴリーコード01の項目が「名」から「電」の6種類で構成されている本実施の形態においては、ステップB2〜ステップB6の処理が6回繰り返される。また、この6回繰り返された処理により、図5に示したように「名」「¥」「電」「場」「日」「時」の順序で送信されて第1RAM8の一時保管データメモリー8aに記憶されていたサービスデータ本体は、第2RAM9のメモ帳メモリー9aのカテゴリー別記憶エリア9bのフォーマットに従って、「名」「場」「¥」「日」「時」「電」の順序で各項目毎に記憶されることとなる。
【0025】
なお、図11(A)に示すように、メモ帳のカテゴリー選択画面を表示部7に表示させ、カーソルを「コンサートライブ」に合わせてキー入力部6に設けられているリターンキーを操作する表示操作を行うと、前述した図8のフローにおけるステップA9の処理時の表示と同じく、同図(B)(C)に示すように、表示部7にはコンサートライブのカテゴリー別記憶エリア9bに記憶されている順序(表示レイアウト)で、項目の内容が表示されることとなる。
【0026】
また、ステップB3において、移動データ(=表示データ=サービスデータ本体)の中から、Sに格納されている情報内容種別記号と同一の情報内容種別記号を検索した際、同一の情報内容種別記号がなかった場合には、ステップB4の処理を行わずにステップB5へ進み、その項目を未記憶の状態にして次の項目の移動・記憶を行う。また、この実施の形態においては、移動データ(=表示データ=サービスデータ本体)と、第2RAM9のメモ帳メモリー9aに設定されているコンサートライブの項目数とが同じ“6”であって、且つ同一の項目である場合を示したが、例えば移動データ(=表示データ=サービスデータ本体)の項目数が、メモ帳メモリー9aに設定されている項目数よりも多い場合には、移動データの項目が残存していても、ステップB6の判別がYESとなる。よって、この場合には、多い分の項目のデータはメモ帳メモリー9aに記憶されることなく捨てられ、メモ帳メモリー9aに設定されている重要項目のみが記憶されて残存することとなる。無論、項目数が同じであっても、両者の項目の種類が異なれば、一致する項目のみがメモ帳メモリー9aに記憶されることとなる。
【0027】
また、本実施の形態においては、第1RAM8に記憶させたデータを第2RAM9のメモ帳メモリー9aに移動・記憶させる場合を示したが、第2RAM9に別途設けられている電話帳メモリーやスケジュールメモリーに、第1RAM8の記憶データを移動・記憶させるようにしてもよい。すなわち、図12(A)に示した内容が移動データ(=表示データ=サービスデータ本体)であり、移動先として電話帳メモリーを選択し、同図(B)の電話帳メモリーに設定されている項目が場所と電話番号であった場合には、この電話帳メモリーには場所と電話番号が記憶され、同図(C)に示すように、場所と電話番号とが表示部に表示される。また、図13(A)に示すように、移動データがコンサートの出演者、日時、時間、場所の項目からなり、移動先としてスケジュールメモリーを選択した場合同図(B)に示したようにカレンダーを表示して日にちを指定し、このスケジュールメモリーに設定されている項目がコンサートの時間、出演者及び場所である場合には、該コンサートの時間、出演者及び場所が、スケジュールメモリーの該当する日にちに対応して記憶され、同図(C)に示すように、この記憶されたデータが表示される。
【0028】
また、本実施の形態においては、受信した情報を一旦第1RAM8の一時保管データメモリー8aに記憶させ、しかる後に第2RAM9のメモ帳メモリー9aに記憶させるようにしたが、受信した情報を直接第2RAM9のメモ帳メモリー9aに記憶させるようにしてもよい。さらに、本実施の形態においては、第1RAM8の一時保管データメモリー8aに記憶させた情報のうち所望のカテゴリーに属するもののみを表示部7に表示させ、この表示させた情報を第2RAM9のメモ帳メモリー9aに記憶させるようにしたが、所定のキー操作により、第1RAM8の一時保管データメモリー8aに記憶された情報を一括して、第2RAM9のメモ帳メモリー9aに移動・記憶させるようにしてもよい。また、第2RAM9のメモ帳メモリー9aのフォーマットに関しては、ユーザーが見やすいように任意に変更あるいは作成できるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、情報毎に当該情報の種別を示す識別子が付加された複数の情報を受信し、識別子を識別し、この識別された前記識別子に基づき、前記情報を予め決定されている表示順序であって前記受信手段が受信した送信時の順序とは異なる順序で表示するようにしたことから、煩雑な手動操作を伴うことなく、複数の情報を整理して表示することができる。
さらに、受信された情報に付加されている種別情報の識別子を識別し、対応する記憶領域に、当該種別情報が付加されている情を記憶させるようにしたことから、一層緻密な分類形態で情報を整理して記憶させて表示することができる。さらに、送信装置と受信装置を有する構成にあっては、受信した情報を整理して表示させる送受信システムの確立が可能となる。
【0030】
また、識別手段により識別された識別子が示す情報に対応する記憶領域がない場合には、当該識別子が付加されている項目を記憶手段に記憶させない構成により、重要(必要)情報のみが記憶されて残存することになるので、メモリーが有効利用されるとともに、重要事項のみが表示されるので表示される情報が見やすくなる等の効果が得られる。さらに、本発明の実施の形態においては、受信した情報を記憶する第2の記憶手段を備え、所定のキー操作により第2の記憶手段に記憶されている情報を第1の記憶手段に記憶させ、第2の記憶手段に記憶されている情報を表示する構成により、受信して一時記憶された全ての項目からなる情報を一度表示させて見た後、キー操作により重要事項のみを転送させて残すことができる。その結果、一度見れば十分な項目は、残さないで済み、不要な項目が記憶されて残存する不都合を回避できる。また、記憶した各項目に対する表示レイアウト情報を記憶しておき、この記憶されている表示レイアウト情報に基づいて記憶されている情報を表示するようにした。よって、受信した情報をそのままのフォーマットで表示させるのではなく、受信装置に設定されている最適な表示レイアウトで表示させることができ、表示を見やすくすることができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を適用した移動体FM文字多重放送のシステム構成を示す概略説明図である。
【図2】サービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】サービス情報送信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】送信信号フォーマットを示す図である。
【図5】サービスデータ本体の構成を示す図である。
【図6】第1RAM内の一時保管データメモリーの構成を示す図である。
【図7】第2RAM内のメモ帳メモリーの構成を示す図である。
【図8】制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第1RAM内の一時保管データメモリーから呼び出したデータに基づく表示状態を示す図である。
【図10】図8のフローチャートにおけるステップA8−01〜ステップA8−Nの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】第2RAM内のメモ帳メモリーから呼び出したデータに基づく表示過程を示す図である。
【図12】電話帳メモリーへの記憶及び電話帳メモリーに記憶したデータに基づく表示の過程を示す図である。
【図13】スケジュールメモリーへの記憶及びスケジュールメモリーに記憶したデータに基づく表示の過程を示す図である。
【符号の説明】
1 サービス情報受信装置
3 FM放送局
4 制御部
6 キー入力部
7 表示部
8 第1RAM
9 第2RAM
70 サービス情報送信装置

Claims (5)

  1. 送信される情報毎に当該情報の種別を示す識別子が付加された複数の情報を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信された前記複数の情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された各情報に付加されている識別子を識別する識別手段と、
    この識別手段により識別された前記識別子に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の情報を予め決定されている表示順序であって前記受信手段により受信された送信時の順序とは異なる順序で表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする情報記憶装置。
  2. 前記表示手段は、前記各情報を前記受信手段が受信した順序とは異なる順序で配列して表示することを特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。
  3. 前記情報毎の記憶領域を有し、情報毎の記憶領域の配列順序が前記受信手段により受信される情報の受信順序とは異なる第2の記憶手段と、
    前記識別手段により識別された識別子が示す情報に対応する前記記憶領域に、当該識別子が付加されている情報を記憶させる制御手段とを備え、
    前記表示手段は、前記第2の記憶手段の各記憶領域に記憶された情報を、該記憶領域の配列の順序に従って、前記送信時の順序とは異なる順序で表示することを特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。
  4. 前記制御手段は、前記識別手段により識別された識別子が示す情報に対応する記憶領域がない場合、当該識別子が付加されている情報を前記第2の記憶手段に記憶させないことを特徴とする請求項記載の情報記憶装置。
  5. 送信装置と受信装置とからなる送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    情報毎に当該情報の種別を示す識別子が付加された複数の情報を送信する送信手段を有し、
    前記受信装置は、
    前記送信手段から送信された前記複数の情報を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信された前記複数の情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された各情報に付加されている識別子を識別する識別手段と、
    この識別手段により識別された前記識別子に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の情報を予め決定されている表示順序であって前記受信手段により受信された送信時の順序とは異なる順序で表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする送受信システム。
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