JP3837722B2 - 印刷物搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、開閉可能な第1掴み機構を有し、この第1掴み機構にて輪転機の折機のデリバリーファンから折帳を受け取って保持し、これを機外へ排出する第1キャリヤーと、開閉可能な第2掴み機構を有して前記第1キャリヤーの下流側に設けられ、この第1キャリヤーの第1掴み機構から折帳を第2掴み機構によって受け取って保持し搬送する第2キャリヤーを備えた印刷物搬送装置に関する。
従来の技術における印刷物搬送装置で、キャリヤーの掴み機構から折帳を掴み機構で受け取って保持して搬送するものとしては、特許文献1に開示されているものが知られている。
特許文献1に開示された印刷物搬送装置は、印刷機械の折機で折り畳まれ排出される折帳の折り目を、エンドレスなチェーンに設けた掴み機構で掴み、その掴んだ状態で折帳を搬送する第1キャリヤーと、この第1キャリヤーによって折帳引渡し部に搬送された折帳の折り目を、当該位置で別のエンドレスなチェーンに設けた掴み機構で掴んで受け取り、その掴んだ状態で折帳を搬送する第2キャリヤーを有している。そして、この第2キャリヤーの掴み機構は前記折帳引渡し部において、チェーン移動方向と直角な方向で、第1キャリヤーの掴み機構の両側に隣り合うように設けられている。
また、第2キャリヤーのチェーンの各リンクには、掴み機構のクリップ部材がチェーン移動方向と直角な方向に移動可能に設けられていて、このクリップ部材は制御可能な制御ローラーの作用によって、折帳の折り目を掴む位置と折帳から外れて折帳を掴まない位置とを移動するようになっている。
そして、第2キャリヤーの下流に設けられている折帳を搬送するコンベヤーが折帳の搬送を停止した際には、第2キャリヤーの掴み機構のクリップ部材は、チェーン移動方向と直角方向に移動されて停止されるようになっている。
特開2000−103557号公報
上記従来の技術である特許文献1に開示されるものは、次に示すような解決しようとする課題がある。
すなわち、特許文献1に開示されているものは、第2キャリヤーの各リンクのクリップ部材を、チェーンの移動方向と直角な方向で、折帳の折り目を掴むべく動作する位置と、動作を停止する位置との間で移動するように設けているため、機構が複雑で、かつ製造コストが嵩むうえ、点検及び保守に手間がかかって作業者の負担となっていた。また、クリップ部材がチェーンの移動方向と直角な方向に移動するためのスペースを必要とするので、装置が大型となってしまう。また、印刷開始時や紙継ぎ時等に生じる製品として不良な折帳(損紙)を、製品として良好な折帳(良紙)と区別して処理することができないものであった。
よって、第1キャリヤーから第2キャリヤーへの折帳の受け渡しを、簡単な機構で、かつ、コンパクト化及び省スペース化をはかることができるようにするとともに、損紙を良紙と区別して容易に回収処理可能であるようにした印刷物搬送装置が望まれていた。
この発明は上記のことに鑑みなされたもので、この発明に係る印刷物搬送装置は、開閉可能な第1掴み機構を有し、輪転機の折機のデリバリーファンから第1掴み機構で折帳を受け取って保持し、これを機外へ排出する第1キャリヤーと、開閉可能な第2掴み機構を有し、第1キャリヤーの下流側に設けられ、第1キャリヤーの第1掴み機構から折帳を第2掴み機構によって受け取って保持し搬送する第2キャリヤーを備えた印刷物搬送装置において、前記第1キャリヤーは、第1掴み機構を等ピッチで複数備えた少なくとも2本のチェーンが、チェーンの移動方向に直角な方向に間隔をおいて設けられ、各チェーンの第1掴み機構がチェーンの移動方向における位置を整合されて設けられ、かつ、チェーンの移動方向における位置を整合された各チェーンの第1掴み機構が開状態から略同時に閉じる第1掴み閉じ位置が、デリバリーファン内のデリバリーファンが折帳を受ける下流に位置するよう設けられるとともに、前記略同時に閉じた第1掴み機構が閉状態から略同時に開く第1掴み開き位置が、チェーンの移動方向において第1掴み閉じ位置の下流側に位置するよう設けられ、第1掴み機構が第1掴み閉じ位置から第1掴み開き位置まで移動する間、閉状態を維持するように設けられ、更に、少なくとも第1掴み開き位置が、第1掴み機構の掴んでいる折帳を第2キャリヤーの第2掴み機構に受け取らせる「第1位置」と、この「第1位置」より上流側の「他の位置」とに移動可能に設けられ、前記第2キャリヤーは、第2掴み機構を等ピッチで複数備えた1本以上のチェーンが、前記第1掴み閉じ位置から第1掴み開き位置に至る間の第1掴み開き位置を含む区間において、前記第1キャリヤーのチェーン間に設けられるとともに、第1キャリヤーと相違する速度で同じ方向に移動するよう設けられ、第1キャリヤーの第1掴み開き位置が前記「第1位置」にあるときは、第2掴み機構が第1掴み開き位置においてチェーンの移動方向における位置を第1掴み機構と整合させて第1掴み機構から折帳を受け取り可能であり、第1キャリヤーの第1掴み開き位置が前記「他の位置」にあるときは、第2掴み機構が第1掴み機構の保持する折帳と干渉しないよう設けられた構成になっている。
そしてこの印刷物搬送装置において、第2キャリヤーの第2掴み機構が第1キャリヤーの2本のチェーン間で、かつ第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置の「他の位置」から「第1位置」にわたる区間を第1キャリヤーと同一方向に移動する間に、前記第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置が「他の位置」にあるときには、この「他の位置」での第2キャリヤーの第2掴み機構を閉にして第2掴み機構が第1キャリヤーの第1掴み機構が保持する折帳と接触しない状態に、また前記第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置が「第1位置」にあるときには、この「第1位置」での第2キャリヤーの第2掴み機構を開にして第2掴み機構が第1キャリヤーの第1掴み機構から折帳を受け取り可能な状態にそれぞれ切り替え、かつ、切り替えた状態を維持可能な切替手段を設けた。
本発明によれば、第1キャリヤーから第2キャリヤーへの折帳の受け渡しを、簡単な機構で、かつコンパクトな装置で、さらに省スペースの装置で行うことができる。
そして、輪転機の印刷開始時や紙継ぎ時には、第1キャリヤーの第1掴み開き位置を「他の位置」にして、損紙となる折帳を第1キャリヤーから第2キャリヤーに受け渡しすることなく排出できるので、損紙を良紙と区別して容易に回収処理することができる。
この発明の、実施するための最良の形態を図面に従って説明する。なお、図1はこの発明の実施の形態における印刷物搬送装置の全体構成を示す側面図、図2は図1のV−V矢視一部断面展開図、図3は第1キャリヤーの第1掴み開き位置が「他の位置」にあって、第2掴み機構が第1掴み機構から折帳を受け取らないときのスプロケット移動手段の説明図、図4は第1キャリヤーの第1掴み開き位置が「第1位置」にあって、第2掴み機構が第1掴み機構から折帳を受け取り可能なときのスプロケット移動手段の説明図、図5は図3のX−X矢視図、図6は第2キャリヤーの掴み機構を示す部分拡大図、図7は図6のY−Y矢視図である。
図1に示すように、輪転機の折機Aは、左右のフレーム50、51間に設けられたフォーマーBと、後側と前側のフレーム52、53間に設けられた折畳胴群C及びデリバリーファンDとによって構成され、フォーマーBから折畳胴群Cへ連続紙Eが紙通しされている。そして、連続紙Eは、フォーマーBで移動方向に平行に2つ折りされ、折畳胴群Cで所定長さに切断され、折畳胴群Cの軸方向と平行に折り畳まれて折帳Fとなり、回転するデリバリーファンDのファンDaとファン支持部材Dcで形成された折帳受取り部Dbに、折帳Fが1部ずつ落下して受け止められるようになっている。
デリバリーファンDは、図2に示すように後側と前側のフレーム52、53に両端が回転可能に支持された第1回転軸15に、この第1回転軸15と一体で回転するように設けられていて、この第1回転軸15の軸方向に隣り合う4枚のファン支持部材Dcで構成され、図1に示す折畳胴群Cの回転と整合して回転するように、図示しない駆動機構によって駆動されるようになっている。
図1に示すように、この発明の印刷物搬送装置Hは、前記折機AのデリバリーファンDに受け止められる折帳Fを、デリバリーファンDの回転によって移送される間に、この印刷物搬送装置Hに設けた掴み機構によって掴んで保持し、輪転機の下流側へ搬送するものである。
そして、この印刷物搬送装置Hは図1に示すように、エンドレスなローラーチェーン10aのリンクに折帳Fを掴んで保持する第1掴み機構11を設けてなる第1キャリヤー10と、折帳Fを掴んで保持する第2掴み機構24をリンクに設け、このリンクを連結したエンドレスな掴み機構付きチェーン20aからなる第2キャリヤー20と、第2キャリヤー20の第2掴み機構24の開閉用のカム30及びこのカム30を移動するためのカム移動手段40を有する切替手段70とを有している。図2に示すように、第1キャリヤー10のローラーチェーン10aは2列設置してあり、この各ローラーチェーン10a、10aの間に第2キャリヤー20が設置されている。
そして、第1キャリヤー10は、そのローラーチェーン10aに噛み合ってローラーチェーン10aの案内方向を変更し、第1掴み機構11を開動作する第1掴み開き位置を形成する第2スプロケット18を有し、更にこの第2スプロケット18を回転可能に支持するとともに、この第2スプロケット18の位置を第2キャリヤー20に対して移動するスプロケット移動手段81を有している。すなわち、このスプロケット移動手段81は、これを動作することによって、前記第1掴み開き位置が第2キャリヤーに対して移動されて図4に示す「第1位置R2」と図3に示す「他の位置R3」とに変換できるようになっている。
以下、第1キャリヤー10、第2キャリヤー20、切替手段70のカム30、カム移動手段40、第2スプロケット18、スプロケット移動手段81について説明する。
1.第1キャリヤー10
第1キャリヤー10は、図1に示すようにデリバリーファンDから、サブフレーム54、55間に亘って設置されている。
まず、図1、図2に示されるデリバリーファンDを支持する第1回転軸15の図2において右方向位置(図1に示すサブフレーム54、55の近傍位置)には、第1回転軸15と平行な軸17bの両端が一対のフレーム52、53に支持されている。そして、この軸17bには、一対のアーム17a、17aの一端が軸17bと一体となるように取付けられ、各アーム17aの他端にはそれぞれ第1スプロケット17、17が回転可能に支持されている。この第1スプロケット17、17は、第1回転軸15の下方で、かつデリバリーファンDの両外側のファン支持部材Dc、Dcの内側に設けられている。
一対のサブフレーム54、55は、端縁54a、55aをフレーム52、53の内側に入り込ませ、更に第1回転軸15の上方位置まで入り込んだ突出部54b、55bを設けている。この突出部54b、55bには、第1回転軸15と平行でファンDaの先端が干渉しない位置に第2回転軸14の両端が回転可能に支持されている。そして、図2に示すようにこの第2回転軸14の一端は、サブフレーム54の突出部54bの外側に突出し、この位置に歯付きプーリーが取付けられている。この歯付きプーリーには、歯付きベルト14aがサブフレーム54の外側に適宜設置されたモーター19の出力軸に取付けた歯付きプーリーとの間に掛け渡されている。モーター19は、図示しない制御手段により回転が制御されるようになっている。
第2回転軸14には、第1スプロケット17、17と対応した一対の駆動用スプロケット12、12が取付けられている。また、第1回転軸15には、第1スプロケット17、17と対応するとともに、4枚のファン支持部材Dcの両外側のファン支持部材Dc,Dcの内側に、一対の中間スプロケット16a、16aがベアリングを介して取付けられている。
第1回転軸15の、図1における右方位置には第3回転軸18aの両端がサブフレーム54、55に回転可能に支持されている。この第3回転軸18aには図1、図2に示すように、第1スプロケット17、17に対応する位置に一対の中間スプロケット16b、16bが回転可能に設けられている。そして第3回転軸18aの中間スプロケット16b、16bとサブフレーム54、55の間の部分には後で説明するスプロケット移動手段81を構成するアーム18b、18bの中間部が第3回転軸18aと一体となるように設けられている。
図1に示すように、第3回転軸18aより下方にのびたアーム18b、18bの一端には第2スプロケット18、18が、また上方に伸びたアーム18b、18bの他端には中間スプロケット16c、16cが、それぞれ第1スプロケット17、17と対応した位置に回転可能に設けられている。そして、第2スプロケット18、18は、アーム18b、18bが第3回転軸18aの周りに角変位することによって、第1キャリヤー10の第1掴み機構11と第2キャリヤー20の第2掴み機構24が、各チェーン10a、20aの移動方向における位置を整合させる「第1位置R2」(図4)と、「他の位置R3」(図3)との間で移動するようになっている。
つまり、第2スプロケット18、18が移動することにより、図2に示される第1掴み機構11の第2スプロケット18、18によって設定される第1掴み開き位置が、図4に示される「第1位置R2」と、図3に示される「他の位置R3」に切替え移動されるようになっている。
図1、図2に示すように、駆動用スプロケット12、12、中間スプロケット16a、16a、第1スプロケット17、17,第2スプロケット18、18、中間スプロケット16b、16b、中間スプロケット16c、16cには、2本のエンドレスなローラーチェーン10a、10aが巻き掛けられている。
また、必要に応じてローラーチェーン10a、10aの無用なたわみを無くすためのチェーン張りスプロケット56、56が、駆動用スプロケット12、12のチェーン移動方向上流側に設けられている。
図3に示すように、ローラーチェーン10a、10aは、外周側面にフランジ部10dを設けた内リンク10bと外リンク10cを交互に組み合わせてエンドレスに連結し、各内リンク10bのフランジ部10dに第1掴み機構11を構成する第1掴み部材11aと第2掴み部材11bとが交互に取付けられている。そして、第1掴み部材11aは、第2回転軸14の図1における反時計回り回転にともなうローラーチェーン10aの移動方向上流側に自由端を向け、第2掴み部材11bは、前記ローラーチェーン10aの移動方向下流側に自由端を向けて取付けられている。
第1掴み部材11a及び第2掴み部材11bは、デリバリーファンDのファンDa及びファン支持部材Dcに干渉しない適宜の幅の鋼板材で形成され、ローラーチェーン10aの移動時、ローラーチェーン10aの各内リンク10bの関係位置により、先行の内リンク10b′に設けられた第1掴み部材11aと、後続の内リンク10b″に設けた第2掴み部材11bの各自由端部が、接触または離隔して開閉動作するようになっている。
すなわち、ローラーチェーン10aの前後の内リンク10b′、10b″が図1において、第1スプロケット17及び第2スプロケット18に噛み合って巻き掛けられる位置である折れ曲り移動域60、62に移動すると、第1掴み機構11の第1掴み部材11aの自由端は、第2掴み部材11bの自由端から離隔し、第1掴み機構11は開状態となる。
また、ローラーチェーン10aの前後の内リンク10b′、10b″が第1スプロケット17及び第2スプロケット18間の直線移動域61に移動すると、第1掴み部材11aの自由端は第2掴み部材11bの自由端に接触して第1掴み機構11は閉状態となる。
前記、第1スプロケット17に係る折れ曲り移動域60から直線移動域61に亘っての区間は、第1掴み機構11が開いた後、閉じて折帳受取り部Dbの折帳Fを受け取り保持するところで、直線移動域61の始点付近の、第1掴み機構11が閉じるところが第1キャリヤー10の第1掴み閉じ位置R1となっている。また、第2スプロケット18に係る折れ曲り移動域62は、第1掴み機構11が開いて保持する折帳Fを解放するところで、第1キャリヤー10の第1掴み開き位置(図4に示した「第1位置R2」または図3に示した「他の位置R3」)となるようになっている。
前記モーター19によるローラーチェーン10aの移動速度は、デリバリーファンDの周速度より遅く設定されており、図1に示すデリバリーファンDの折帳受取り部Dbに収納され、デリバリーファンDの回転にともなって移動する折帳Fは、第1掴み閉じ位置R1の若干上流において、開状態の第1掴み機構11である第1掴み部材11aと第2掴み部材11bの間に差し込まれるようになっている。そして、先行の第1掴み部材11aに続いて第2掴み部材11bが第1スプロケット17から離れる第1掴み閉じ位置R1に達し、直線移動域61に入ると、第1掴み機構11は閉状態になって折帳Fを保持するようになっている。その後、折帳Fを受けとめたデリバリーファンDのファンDaは、デリバリーファンDの上方へ移動し、折帳Fから離隔するようになっている。
2.第2キャリヤー20
第2キャリヤー20は、図1、図3に示すように掴み機構付きリンク21を複数連続してエンドレスに形成した掴み機構付きチェーン20aからなり、サブフレーム54、55間に設置したガイドレール26によって支持案内されるようになっている。そして、ガイドレール26は、第1キャリヤー10の第1スプロケット17及び第2スプロケット18間に掛け渡された隣り合うローラーチェーン10a、10aの間に、上方から下方へ伸び、曲線を描いて略直角に第2スプロケット18の方向に向きを変える形状に設けられている。図1、図3に示すようにガイドレール26は、サブフレーム54、55間の適宜位置に取付けた複数のブラケット26cによって支持されている。
掴み機構付きリンク21は以下のように構成されている。
図6、図7に示すように掴み機構付きリンク21は、略直方体の基体21aを有し、基体21aの長手方向(リンク21の移動方向)の一方端21bは、図5に示すように間隔をおいて平行に設けた二脚の形状になっていて、他方端21cは前記一方端21bの二脚の間隔より狭い幅になっている。基体21aには、両端に第1コロ22を回転可能に支持する軸22′の中央部が貫通する貫通穴21a′が設けられ、他方端21cには軸22aの中央部を支持する球面軸受け21fが取付けられている。
基体21aの中央部上側には、突出部21eが形成され、この突出部21eの上面には、軸22′に対して直角な軸まわりに回転可能に第2コロ23が設けられている。また、基体21aの中央部下側には突出部21dが形成され、この突出部21dの最下端には第2掴み機構24が設けられている。第2掴み機構24は第3掴み部材24a、第4掴み部材24b、カムフォロアー25、支持軸27、コイルばね28とから構成されている。
第3掴み部材24aは、掴み機構付きリンク21の二脚状にした一方端21bの貫通穴22b、22bの中心線と平行方向において、基体21aへの取付け面を有する突出部21dより大きな幅を有し、一方端21b側に湾曲して下方へ傾斜するように伸びている。更に、突出部21dの第3掴み部材24aが伸びる側の反対側に設けた支持部24a′には、掴み機構付きリンク21の一方端21bの貫通穴22b、22bの中心線と平行な中心線の貫通穴27aが設けられ、これに第4掴み部材24bを支持する支持軸27が取付けられている。
第4掴み部材24bは、掴み機構付きリンク21の一方端21bの貫通穴22b、22bの中心線と平行方向において、第3掴み部材24aと同じ幅を有し、支持軸27の両側端部に図6、図7に示すように、第4掴み部材24bの一部を形成する支持部24b′、24b′が角変位可能に支持されており、この支持軸27に支持される支持部24b′、24b′から扁平な第4掴み部材24bが第3掴み部材24aの先端の下向きに湾曲して伸びるような形状になっている。更に、第4掴み部材24bの支持部24b′、24b′からは、第3掴み部材24aの先端へ下向きに湾曲して伸びている第4掴み部材24bと略反対の上向きに伸びるアーム24c、24cが設けられている。このアーム24c、24cの自由端24d、24dは、それぞれ第1コロ22の側面と対向する位置に至っており、その対向面には、掴み機構付きリンク21の一方端21bの貫通穴22b、22bの中心線と平行な中心線まわりに回転可能なカムフォロアー25、25が取付けられている。
図7に示すように、第4掴み部材24bには第3掴み部材24aの支持部24a′、24a′の中間で、かつ支持部24a′、24a′の貫通穴27aと同じ中心線の貫通穴27a′を設けて突出した突出部24b″が形成され、この突出部24b″の貫通穴27a′には軸27の軸方向中央部が支持されている。
支持軸27には、第3掴み部材24a′の貫通穴27aが開口する面と第4掴み部材24bの突出部24b″との間に、一端が第3掴み部材24aに接触するとともに他端が第4掴み部材24bに接触して、第4掴み部材24bの先端を第3掴み部材24aの先端に向けて押し付けるように作用するコイルばね28、28が取付けられている。
前記の掴み機構付きリンク21は図5に示すように、その複数個が長手方向に直列に配されている。そして後続の掴み機構付きリンク21″の他方端21cの球面軸受21fの貫通穴と、先行の掴み機構付きリンク21′の一方端21bの貫通穴22bとを軸22aで連結し、エンドレスの掴み機構付きチェーン20aを形成する。
また、前記掴み機構付きチェーン20aを支持案内するガイドレール26は、図7に示す断面形状を有しており、ガイドレール26内に掴み機構付きチェーン20aの第2掴み機構24を除く部分が装填可能に形成されている。そして、ガイドレール26は、このガイドレール26に従って掴み機構付きチェーン20aが移動するときに、掴み機構付きチェーン20aの各リンク21に設けた第1コロ22、22を案内する第1案内面26a、26a、26a、26aと、同じく各掴み機構付きリンク21に設けた第2コロ23を案内する第2案内面26b、26bによって掴み機構付きチェーン20aを所望の向きに案内するようになっている。
また図1に示すように、ガイドレール26に従って第2キャリヤー20の掴み機構付きチェーン20aを移動させるために、掴み機構付きチェーン20aの第1コロ22の周面にはまり合って、掴み機構付きチェーン20aに進行方向へ移動する力を付与するスプロケットホイール29が、サブフレーム54、55間に回転可能に支持された第4回転軸29aに設けられている。この第4回転軸29aは図示しない制御手段により回転が制御されている図示しない駆動源に連結されていて、スプロケットホイール29は図1において反時計方向に回転するようになっている。そしてスプロケットホイール29とガイドレール26との干渉を避けるために、スプロケットホイール29と対向する位置で、ガイドレール26の一部を長手方向に切欠いてあり、この切欠き部にスプロケットホイール29の歯部が入り込むようになっている。そしてスプロケットホイール29の外周部に設けられた凹部に第1コロ22の周面がはまり合って、スプロケットホイール29の回転により第2キャリヤー20が移動されるようになっている。このときのスプロケットホイール29の回転速度は、第2キャリヤー20の速度が第1キャリヤー10の速度より遅い速度となるようにしてある。
前記したように、第2キャリヤー20は、第1キャリヤー10の中間スプロケット16cとチェーン張りスプロケット56間のローラーチェーン10a、10aの間に、上方から下方に向けて、更に曲線を描いて略直角に第2スプロケット18の方向に向きを変えて設けられたガイドレール26に設置され、図4に示すように少なくとも前記「第1位置R2」に前記第1キャリヤー10の第1掴み開き位置が位置するときに、後で説明する切替手段70を構成するカム30の作用によって、当該「第1位置R2」に位置する第1掴み開き位置を境にして第2キャリヤー20の第2掴み機構24が、開状態から閉状態となるように設けられている。つまり、「第1位置R2」に第1掴み開き位置が位置するときに、第2掴み機構24が第1掴み機構11から折帳Fを受け取るようになっている。
3.カム30
カム30は、ガイドレール26の両側に配置されており、図1に示すように後で説明するカム移動手段40とともに切替手段70を構成する。
図2、図3、図4に示すように、前記第2キャリヤー20が曲線を描いて略直角に第2スプロケット18の方向に向きを変える位置の若干上流で、ガイドレール26の第2スプロケット18側の面の近傍位置で、第1キャリヤー10の第2スプロケット18を支持する第3回転軸18aと平行な軸31が、ガイドレール26に干渉しないようにその両端をサブフレーム54、55に支持されている。この軸31の中央部には、ガイドレール26の両側面より若干大きな間隔をおいてカム30、30の一方端30′、30′が軸方向の移動を規制されて角変位可能に支持されている。
そして、カム30、30は、前記曲線を描いて略直角に向きを変えて設けられた第2キャリヤー20のガイドレール26と略同様の形状に形成されて、その両側面に沿って設けられており、これらカム30、30の他方端30″、30″は、軸31と平行な軸32によって連結され、カム30、30が前記ガイドレール26の両側間より若干大きな間隔を保って一体となっている。この軸32の中央部には、後で説明するカム移動手段40が連結されている。このカム移動手段40の作用によって、カム30、30は軸31を支点にして、図4に示される「カム作用位置」と、図3に示される「カム逃がし位置」に亘って上下方向に角変位されるようになっている。
「カム作用位置」は、第2掴み機構24に、第1掴み機構11から折帳Fを受け取るための所望の開閉動作をさせる位置で、カム30のカム案内面30aは、カム30がこの「カム作用位置」にある状態で、第2キャリヤー20の第4摘み部材24bに設けられたカムフォロアー25に接触して第4掴み部材24bを開動作する形状になっている。
また、ガイドレール26に案内されて移動する掴み機構付きリンク21にともなって移動するカムフォロアー25が、カム案内面30aに案内される際に、湾曲したアーム24cの外側の弧面24c′(図7参照)がカム案内面30aに干渉しないように、カム案内面30aには切欠かれた溝30bが設けられ、弧面24c′が溝30bに入り込むようになっている。
4.カム移動手段40
カム移動手段40は、前記したようにカム30とともに切替手段70を構成する。
図3、図4に示すように、カム移動手段40は軸31を支点としたカム30、30を角変位させる流体圧シリンダー41と、流体圧シリンダー41を支持するブラケット42から構成されている。
流体圧シリンダー41のロッド先端が、前記したようにカム30、30の他端を連結する軸32の中央部に角変位可能に連結され、流体圧シリンダー41の本体は、サブフレーム54の内側に設けられたブラケット42に角変位可能に支持されている。
流体圧シリンダー41は、図示しない電磁弁の作動によりロッドが伸長すると、カム30は図4に示される「カム作用位置」に移動し、また、流体圧シリンダー41が上記電磁弁の作動によりロッドが縮退すると、カム30は図3に示す「カム逃がし位置」に移動する。この「カム逃がし位置」は、カム30の下流側が上方へ移動して、この部品のカム案内面30aがガイドレール26に案内される掴み機構付きリンク21のカムフォロアー25から離隔して、第2掴み機構24に、第1掴み機構11から折帳Fを受け取らない状態での開閉動作をさせる位置(図3)、または第2掴み機構24に開閉動作させない位置(図示せず)である。
詳細には、カム30が「カム作用位置」にある場合、第2キャリヤー20の第2掴み機構24は次のような状態で案内される。
第2掴み機構24が図4に示すカム30の一方端30′のカム案内面30aに至ると、第2掴み機構24のカムフォロアー25はカム案内面30aによって押し込まれる方向に角変位し、第4掴み部材24bが第3掴み部材24aから離隔し、第2掴み機構24は閉状態から開状態になって、そのまま下方の折帳Fを支持して移動する第1キャリヤー10の第1掴み機構11に隣り合って移動する。
そして開状態の第2掴み機構24に、これより速く移動する第1掴み機構11が進行してこれに保持する折帳Fを入り込ませる。そして第1掴み機構11と第2掴み機構24が「第1位置R2」に位置する第1掴み開き位置で移動方向の位置が整合すると、第4掴み部材24bのカムフォロアー25がカム30のカム案内面30aから離れ、それにともない第2掴み機構24が閉じて、同じタイミングで第1掴み機構11が解放した折帳Fを保持し、これによって折帳Fが第1掴み機構11から第2掴み機構24に受け渡される。
また、カム30が図に示す「カム逃がし位置」にある場合、第2キャリヤー20の第2掴み機構24は、次のような状態で案内される。
第2掴み機構24が図3に示すカム30の一方端30′のカム案内面30aに至ると、第2掴み機構24のカムフォロアー25はカム案内面30aによって押し込まれる方向に角変位し、第4掴み部材24bが第3掴み部材24aから離隔し、第2掴み機構24は閉状態から開状態になるが、下方の折帳Fを支持して移動する第1キャリヤー10の第1掴み機構11に隣り合って移動する位置では、カム案内面30aがカムフォロアー25から離れ、それにともない第2掴み機構24は閉じた状態で移動される。
5.第2スプロケット18
第2スプロケット18は、図3、図4に示すように前記第3回転軸18aの下方にのびたアーム18b、18bの一端に回転可能に設けられていて、これは中間スプロケット16bの下方に位置し、前記第1スプロケット17、17から第1キャリヤー10のローラーチェーン10a、10aが巻き掛けられていて、この部分が第1掴み機構11が閉状態から開く折れ曲り移動域62となって第1掴み開き位置となっている。なおこの第1掴み開き位置は後で説明するスプロケット移動手段81により「第1位置R2」と「他の位置R3」とに移動されるようになっている。
6.スプロケット移動手段81
図3、図4に示すように、スプロケット移動手段81は流体圧シリンダー82とサブフレーム54の内側に設けられたブラケット83とを有している。流体圧シリンダー82はそのロッド先端が、サブフレーム54に対向する一方のアーム18bの中間スプロケット16b、16c間の外側の面に角変位可能に連結されるとともに、本体がサブフレーム54の内側に設けられたブラケット83に角変位可能に支持されている。
流体圧シリンダー82は、図示しない電磁弁の作動にともなって、ロッドが伸長するとアーム18b、18bは、第3回転軸18aを支点として反時計回りに角変位し、アーム18b、18bの一端に設けた第2スプロケット18、18はカム30の他方端30″側へ移動され、第1掴み開き位置は図4に示される「第1位置R2」に移動されるようになっている。また、流体圧シリンダー82が、図示しない電磁弁の作動にともなってロッドが縮退すると、第2スプロケット18、18はカム30の他方端30″の上流側に移動されて、第1掴み開き位置は図3に示されるように、「他の位置R3」に移動されるようになっている。
ここで第1掴み開き位置の「第1位置R2」は、「カム作用位置」にあるカム30の他方端30″から第2掴み機構24のカムフォロアー25が外れる直前、すなわち、第2掴み機構24が閉じる直前の位置で、第2スプロケット18による折れ曲り移動域62にて開動作される第1キャリヤー10の第1掴み機構11から折帳Fを第2キャリヤー20の第2掴み機構24に受け取らせる位置である。
また、「他の位置R3」は、「カム逃がし位置」にあるカム30の他端30″から上流側で、カム30により開状態になった第2掴み機構24が、これのカムフォロアー25がカム30のカム案内面30aから離隔して再び閉じる位置とずれており、第2スプロケット18による折れ曲り移動域62にて開動作される第1キャリヤー10の第1掴み機構11から折帳Fを第2掴み機構74にて受け取ることができない位置である。
そして第1掴み開き位置が「他の位置R3」となっているときには、第1掴み機構11に保持されている折帳Fは、第2キャリヤー20の第2掴み機構24より下方に至らせられ、この「他の位置R3」にて、第2キャリヤー20の第2掴み機構24に干渉することなく、第1キャリヤー10の第1掴み機構11から解放されるようになっている。
アーム18b、18bは、前記角変位によって第2スプロケット18、18が「第1位置R2」と「他の位置R3」との間を移動しても、中間スプロケット16cとチェーン張りスプロケット56の区間、及び第1スプロケット17と第2スプロケット18の区間のそれぞれのローラーチェーン10aに生じる長さの増減量の差が小さくなるよう設けられており、ローラーチェーン10aの移動に支障をきたすような大きなたるみや張りなどの不具合は生じないようになっている。
次にこの発明の通常の搬送状態における動作を説明する。このときは、カム移動手段40の流体圧シリンダー41に配管連結された図示しない電磁弁が切り替えられ、図4に示すように、流体圧シリンダー41のロッドは伸長され、カム30が図4に示した「カム作用位置」の位置となっており、またスプロケット移動手段81の流体圧シリンダー82に配管連結された図示しない電磁弁も切り替えられていて、流体圧シリンダー82のロッドは伸長されていて第2スプロケット18が図4に示す位置に移動され、第1掴み開き位置が図4に示した「第1位置R2」の位置になっている。
図1に示すように、折機Aの折畳胴群Cから折帳Fが1部ずつ落下するのを、デリバリーファンDが図において反時計回り方向に回転しながら、折帳受取り部Dbに受け取る。
そしてデリバリーファンDの周速度より第1キャリヤー10のローラーチェーン10aの移動速度の方が適宜に遅いので、折帳受取り部Dbに収納され、デリバリーファンDの回転にともなって最下方に移動した折帳Fは、第1スプロケット17に沿うローラーチェーン10aの折れ曲り移動域60に至って開状態になった第1キャリヤー10の第1掴み機構11の第1掴み部材11aと第2掴み部材11bの間に進行して差し込まれる。
第1掴み部材11aと第2掴み部材11bは、ローラーチェーン10aが第1スプロケット17に沿った折れ曲り移動域60に続く直線移動域61に移動して第1掴み閉じ位置R1に至ることで、第1掴み部材11aと第2掴み部材11bとが閉状態となり、折帳Fは第1掴み機構11に掴まれ保持される。更に、第1掴み機構11の移動速度より多少速い速度でデリバリーファンDが回転するので、第1掴み機構11に保持された折帳Fは、折帳受取り部Dbから離れ、更に、ローラーチェーン10aの移動によってデリバリーファンDの回転領域外へ搬送される。
このとき、カム30は「カム作用位置」に位置されているとともに、第1掴み開き位置が「第1位置R2」に位置されているので、第2キャリヤー20の第2掴み機構24は、「第1位置R2」の上流で、カム30のカム案内面30aにカムフォロアー25が案内されて開状態となっているとともに、第1キャリヤー10の第1掴み機構11と並んで移動している。
そして、第2掴み機構24の移動速度より多少速い移動速度の第1掴み機構11が、下流側を開状態で移動する第2掴み機構24に追いつき、第1掴み機構11に保持されている折帳Fを第2掴み機構24の第3掴み部材24aと第4掴み部材24bの間に入れる。そして第1掴み機構11が、前記直線移動域61の終端、すなわち「第1位置R2」に位置する第2スプロケット18に沿った折れ曲り移動域62の始点である第1掴み開き位置(「第1位置R2」)に至ると、第1掴み機構11は、第1掴み部材11aと第2掴み部材11bが開状態となり、折帳Fを第1キャリヤー10から解放する。これと同時に、第2掴み機構24がカム30のカム案内面30aから離れてカム30の作用から脱して閉状態になり折帳Fを保持する。これにより、折帳Fは第1キャリヤー10の第1掴み機構11から第2キャリヤー20の第2掴み機構24に受け渡される。なお、第1掴み機構と第2掴み機構を適宜の別機構としたり、第1掴み機構から第2掴み機構への折帳の受け渡しのための機構を適宜に構成することにより、または双方を併せることにより、第1キャリヤーを第2キャリヤーより遅くして、第1掴み機構から第2掴み機構への折帳の受け渡しを行ってよいことは勿論である。
また、例えば印刷稼動開始時や紙継ぎ時等にあって、折り畳み状態の不安定な折帳Fが搬送される際は、カム移動手段40の流体圧シリンダー41に配管連結された図示しない電磁弁を切り替え、図3に示すように流体圧シリンダー41のロッドを縮退させてカム30を「カム逃がし位置」に位置させるとともに、スプロケット移動手段81の流体圧シリンダー82に配管連結された図示しない電磁弁も連動して切り替え、流体圧シリンダー82のロッドを縮退させて第2スプロケット18を「他の位置R3」に位置させる。
すると、前記直線移動域61において第1キャリヤー10と並んで移動する第2キャリヤー20の第2掴み機構24のカムフォロアー25がこの「他の位置R3」に至る前にカム30のカム案内面30aから離隔して、この第2掴み機構24は閉状態となるとともに、第1キャリヤー10の第1掴み機構11が、第2キャリヤー20の第2掴み機構24の下方となるこの「他の位置R3」へ向かって移動するので、この第1掴み機構11が第2キャリヤー20の第2掴み機構24に追いついても、第1掴み機構11に保持されている折帳Fは、第2掴み機構24に接触することなく第4掴み部材24b下面を通過していく。これにより、前記第4摘み部材24bの下面を通過する折帳Fの紙面が第4掴み部材24bに追突して、第2掴み機構24が損傷するなどの不具合は起こらない。
続いて、第1掴み機構11が「他の位置R3」に位置する第2スプロケット18に沿った折れ曲り移動域62の始点である第1掴み開き位置に至ると、第1掴み機構11が開状態となって、折帳Fは解放され落下する。これにより、第2キャリヤー20より下流側に折り畳み不良の折帳Fが搬送されてトラブルが生じることを防止できる。
折り畳み状態が良好になった時点で前記図示しない電磁弁を切り替え、カム30を「カム作用位置」に位置させ、同時に第2スプロケット18を「第1位置R2」に位置させ、通常の搬送に切り替える(図4)。また、連続紙Eを貼り継いだ継ぎ目部分を含む折帳や、何らかの原因で印刷不良となった折帳Fを損紙として第2キャリヤー20より下流側に搬送されないよう処理する場合も、適宜な信号によって前記図示しない電磁弁を切り替えて当該処理を実施することが可能である。
また、第1キャリヤー10及び第2キャリヤー20にて折帳Fを搬送している際に、第2キャリヤー20を含むその下流側で紙詰まり等の不具合が生じたときには、前記したように、カム30の「カム逃がし位置」に位置させ、同時に第2スプロケット18を「他の位置R3」に位置させることにより、第1キャリヤー10から第2キャリヤー20への折帳Fの受け渡しを中止するとともに、トラブルが生じた後の折帳Fを第2キャリヤー20の第2掴み機構24に接触させることなく第1掴み機構11から解放し、良好な品質状態で回収することができる。
以上記載の通り、第2キャリヤー20の各リンク21に設けた第2掴み機構24の掴み部材24a、24bは、動作が開閉のみの簡単な機構で、点検及び保守は手間をかけずに行え、作業者の負担が軽減される。また、掴み部材24a、24bはチェーン移動方向と直角な方向に装置のスペースを必要としないので、装置が大きくならずコンパクト化及び省スペース化を進めることができる。
なお、前記した実施の形態においては、第2キャリヤー20の第2掴み機構24を開閉動作させるカム30をカム移動手段40にて、「カム作動位置」と「カム逃がし位置」とに切り替えるようにした例を示したが、第2スプロケット18を第1キャリヤー10の上流側へ移動してなる「他の位置R3」が、第2キャリヤー20の開状態の第2掴み機構24より下方に位置させるか、第2キャリヤー20より上流側に位置させることの少なくとも一方を満たすことにより、カム30が「カム作動位置」にあっても、第1キャリヤー10にて搬送される折帳Fは第2キャリヤー20へ受け渡されないので、カム移動手段40はなくてもよい。
この発明の実施の形態における印刷物搬送装置の構成を示す側面図。 図1のV−V矢視一部断面展開図。 第1キャリヤーの第1掴み開き位置が「他の位置」にあって、第2掴み機構が第1掴み機構から折帳を受け取らないときのスプロケット移動手段の説明図。 第1キャリヤーの第1掴み開き位置が「第1位置」にあって、第2掴み機構が第1掴み機構から折帳を受け取り可能なときのスプロケット移動手段の説明図。 図3のX−X矢視図。 第2キャリヤーの掴み機構を示す部分拡大図。 図6のY−Y矢視図。
符号の説明
A…輪転機の折機 B…フォーマー C…折畳胴群
D…デリバリーファン Da…ファン Db…折帳受取り部
Dc…ファン支持部材 E…連続紙 F…折帳
H…印刷物搬送装置
R1…第1掴み閉じ位置 R2…第1位置 (第1掴み開き位置)
R3…他の位置(第1掴み開き位置)
10…第1キャリヤー 10a…ローラーチェーン 10b…内リンク
10b′…先行の内リンク 10b″…後続の内リンク
10c…外リンク 10d…フランジ部 11…第1掴み機構
11a…第1掴み部材 11b…第2掴み部材
12…駆動用スプロケット 14…第2回転軸 14a…歯付ベルト
15…第1回転軸 16a…中間スプロケット
16b…中間スプロケット 16c…中間スプロケット
17…第1スプロケット 17a…アーム 17b…軸
18…第2スプロケット 18a…第3回転軸 18b…アーム
19…モーター
20…第2キャリヤー 20a…掴み機構付きチェーン
21…掴み機構付きリンク 21′…先行のリンク 21″…後続のリンク
21a…基体 21a′…貫通穴 21b…一方端
21c…他方端 21d…突出部 21e…突出部
21f…球面軸受 22…第1コロ 22′…軸
22a…軸 22b…貫通穴
23…第2コロ 24…第2掴み機構 24a…第3掴み部材
24a′…支持部 24b…第4掴み部材 24b′…支持部
24b″…突出部 24c…アーム 24c′…弧面
24d…自由端 25…カムフォロアー
26…ガイドレール 26a…第1案内面
26b…第2案内面 26c…ブラケット
27…支持軸 27a…貫通穴 27a′…貫通穴
28…コイルばね 29…スプロケットホイール 29a…第4回転軸
30…カム 30′…一方端 30″…他方端
30a…カム案内面 30b…溝 31…溝
32…軸
40…カム移動手段 41…流体圧シリンダー 42…ブラケット
50…フレーム 51…フレーム 52…フレーム
53…フレーム 54…サブフレーム 54a…端縁
54b…突出部
55…サブフレーム 55a…端縁 55b…突出部
56…チェーン張りスプロケット
60…折れ曲り移動域 61…直線移動域 62…折れ曲り移動域
70…切替手段
81…スプロケット移動手段 82…流体シリンダー 83ブラケット

Claims (2)

  1. 開閉可能な第1掴み機構を有し、輪転機の折機のデリバリーファンから第1掴み機構で折帳を受け取って保持し、これを機外へ排出する第1キャリヤーと、開閉可能な第2掴み機構を有し、第1キャリヤーの下流側に設けられ、第1キャリヤーの第1掴み機構から折帳を第2掴み機構によって受け取って保持し搬送する第2キャリヤーを備えた印刷物搬送装置において、
    前記第1キャリヤーは、
    第1掴み機構を等ピッチで複数備えた少なくとも2本のチェーンが、チェーンの移動方向に直角な方向に間隔をおいて設けられ、各チェーンの第1掴み機構がチェーンの移動方向における位置を整合されて設けられ、かつ、チェーンの移動方向における位置を整合された各チェーンの第1掴み機構が開状態から略同時に閉じる第1掴み閉じ位置が、デリバリーファン内のデリバリーファンが折帳を受ける下流に位置するよう設けられるとともに、前記略同時に閉じた第1掴み機構が閉状態から略同時に開く第1掴み開き位置が、チェーンの移動方向において第1掴み閉じ位置の下流側に位置するよう設けられ、第1掴み機構が第1掴み閉じ位置から第1掴み開き位置まで移動する間、閉状態を維持するように設けられ、更に、少なくとも第1掴み開き位置が、第1掴み機構の掴んでいる折帳を第2キャリヤーの第2掴み機構に受け取らせる「第1位置」と、この「第1位置」より上流側の「他の位置」とに移動可能に設けられ、
    前記第2キャリヤーは、
    第2掴み機構を等ピッチで複数備えた1本以上のチェーンが、前記第1掴み閉じ位置から第1掴み開き位置に至る間の第1掴み開き位置を含む区間において、前記第1キャリヤーのチェーン間に設けられるとともに、第1キャリヤーと相違する速度で同じ方向に移動するよう設けられ、
    第1キャリヤーの第1掴み開き位置が前記「第1位置」にあるときは、第2掴み機構が第1掴み開き位置においてチェーンの移動方向における位置を第1掴み機構と整合させて第1掴み機構から折帳を受け取り可能であり、第1キャリヤーの第1掴み開き位置が前記「他の位置」にあるときは、第2掴み機構が第1掴み機構の保持する折帳と干渉しないよう設けられたことを特徴とする印刷物搬送装置。
  2. 第2キャリヤーの第2掴み機構が第1キャリヤーの2本のチェーン間で、かつ第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置の「他の位置」から「第1位置」にわたる区間を第1キャリヤーと同一方向に移動する間に、前記第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置が「他の位置」にあるときには、この「他の位置」での第2キャリヤーの第2掴み機構を閉にして第2掴み機構が第1キャリヤーの第1掴み機構が保持する折帳と接触しない状態に、また前記第1キャリヤーの第1掴み機構の第1掴み開き位置が「第1位置」にあるときには、この「第1位置」での第2キャリヤーの第2掴み機構を開にして第2掴み機構が第1キャリヤーの第1掴み機構から折帳を受け取り可能な状態にそれぞれ切り替え、かつ、切り替えた状態を維持可能な切替手段を設けたことを特徴とする、請求項1記載の印刷物搬送装置。
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