JP3836829B2 - カーボン糸から織成されたランプヒーター - Google Patents

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本発明は、カーボン糸ランプヒーターに関し、さらに詳しくは、カーボン糸を緯糸、経糸として織成した後、その表面に耐熱性のセラミックコートを施して結束させることによりカーボン体にし、カーボン体の両端を押圧固定用の固定端子で固定し、固定端子が耐熱中間端子の一端を固定し、耐熱中間端子の他端が、リード線を連結する連結片にスポット溶接されるように構成したカーボン糸から織成されたランプヒーターに関する。
一般に、ランプは、電球とも言われるが、真空管の内部に設置したフィラメントに電流を流して高温に加熱することにより生ずる光を利用し、或いは必要に応じては発熱する熱を利用するヒーター用ランプとして使用することもできる。このようなランプは例えば、真空状態で内部にフィラメントを設置し、ガラス管の両端にフィラメントとの連結端子を設置した構成を有する。また、ガラス管の軸に沿ってタングステンフィラメントを設置し、管内にヨードガスを封入してフィラメントに電流を流す(電源を印加する)と、フィラメントから発生したタングステン原子が管壁でヨードと結合してヨウ化タングステンになってフィラメントに戻り、さらに分解されてタングステンをフィラメントに残す、いわゆるヨードサイクルによって長時間使用可能な高効率のランプを作ることができる。
ところが、このような方式のランプは、フィラメントの損傷が外部の衝撃に弱くて損傷し易く、加熱による変形などによって耐久性に弱いという問題点があり、コイルの設置に伴うコストアップなどの負担がある。
一方、面状発熱体などに使用するカーボン糸は、微細な直径のカーボン繊維束を一つの群にして使用する。例えば、前記カーボン糸が26400本のカーボン繊維からなる場合、長さ1m、直径0.3mmであれば約60Ωの抵抗値を有する。そのため、これに基づいて所望の出力(W)を設計して面状発熱体などを製造する。この場合、抵抗値は抵抗式R= ρ(l/S) (式中、Rは抵抗、ρは抵抗率、lは長さ、Sは単位面積をそれぞれ示す。)によって決定される。ところが、これらは面状発熱体の発熱源として使用するものであって、主に約50℃〜70℃の温度を発散するように設計し、それ以上になると、火災の危険があり、空気酸化して耐久性が著しく低下する。
一方、このようなカーボン糸を熱源として真空チューブに内蔵したヒーターが開発された。これは、カーボン糸を一定の束にして抵抗値を設定し、所望の出力を提供するためのものであるが、カーボン糸を端子に固定する技術とカーボン糸を集束する技術が不完全であって産業化には困難性が伴っている。このような技術の一例としては、特許文献1に開示されたカーボン系発熱体が知られているが、これは、図1に示すように、カーボン系発熱体1の両端にそれぞれキャップ型の電極部2が設けられており、カーボン系発熱体1とキャップ型の電極部2が真空密閉容器3内に内蔵され、キャップ型の電極部2がリード線4に接続されて電源が印加されるようになっている。前記カーボン系発熱体1は、図2に示すように多数の束からなるカーボン糸6の外周面をカーボン糸7で束ねて炭素束体5を形成する固定形態を有する。
図3は、この場合に必要なカーボン糸6の束が提供できるように構成した例示図である。一定の束のカーボン糸6をそれぞれカーボン糸7で巻回し、カーボン糸7で巻回したこれら3本を一緒にカーボン糸7´で束ねて一体にする構成の炭素束体5を示す。
すなわち、図2のような単位炭素束体5、或いは図3のような3本の炭素束体をカーボン糸7´で束ねた複数本の炭素束体5からなるカーボン系発熱体1の両端に、それぞれキャップ型の電極部2を結合させ、真空密閉容器3を覆うように成形する。
ところが、このような方式は所望のカーボン糸6を所望の束の数から構成して所望の抵抗値にし、所望の出力Wを出力するために使用されるが、カーボン糸6をカーボン糸7で束ねなければならないという煩わしさと、束ねたカーボン糸7が解けないように必要に応じて液状樹脂を含浸させなければならないという問題などがある。
特開2000−123960号公報
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、面状発熱体として用いるカーボン糸を発熱源とし、カーボン糸を経糸と緯糸として織成した後にセラミックコートしたものを一定の長さと幅に切断し、切断した両端を固定端子で固定し、リード線と接続させ、カーボン糸の集束とカーボン糸の本数を容易に調整して使用可能にするカーボン糸から織成されたランプヒーターを提供することにある。
本発明の他の目的は、カーボン糸を織る方式において、カーボン糸の幅と長さを様々に採用することができるようにし、各種容量のヒーターを便利に製造できるようにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、カーボン糸で織成したカーボン体の両端に耐熱性の固定端子と導線型の耐熱中間端子を介してリード線と導通するようにすることで、外部リード線への伝熱が小さくなるようにし、ヒーターを用いた製品の耐久性を向上させるようにするランプヒーターを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、カーボン糸織物をセラミックコートしたものを熱源とし、その両端に引張バネを設置してカーボン糸織物が広がった状態を保つようにする、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、カーボン体を固定する固定端子にガス浄化用ゲッターを付着させて真空ガラス管(密閉容器)内を一定にすることで、透光性に優れて寿命が延長するようにした、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供することにある。
このため、本発明は、カーボン糸を緯糸と経糸として織ってセラミックコートしたカーボン体を一定の長さと幅に切断して所望の抵抗値を持たせ、カーボン体の両端を耐熱性固定端子で固定した後、耐熱性の中間端子を用いてリード線を固定する連結片と連結されるようにして外部リード線への伝熱が減少するようにする、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供する。
また、本発明は、中間端子の一つを伝導性の引張バネで構成してカーボン体の皺なしに広がった状態を維持するようにする、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供する。
また、本発明は、カーボン体を固定する固定端子にガス浄化用ゲッターを付着させてガス浄化による寿命延長を可能にする。
すなわち、本発明は、密閉容器に発熱体としてカーボン体を内蔵し、このカーボン体を、連結片を介して外部リード線と導通し且つ外部リード線によって電源が供給されるようにしたランプヒーターにおいて、カーボン糸からなる緯糸と経糸とを用い、一定本数の経糸からなる束が一定の距離を置いて緯糸と織られた平面状のカーボン織物からなり、経糸方向の幅がランプの内径より小さく、且つ所定の抵抗値を持つように切断された一定長さのカーボン体と、カーボン体の表面をコートして結着力を提供するセラミック層と、コートされたカーボン体の両端を固定し、リード線と導通する固定端子とを含み、前記固定端子は、カーボン体の平面状端部を底部から支持する受け板と、受け板にのせられたカーボン体の平面状端部を押圧固定する蓋板と、受け板の両端から延長し、折り曲げられた蓋板の両端を押圧固定するように機能する押圧板とを含んでなる、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供する。
また、本発明は、密閉容器に発熱体としてカーボン体を内蔵し、このカーボン体を、連結片を介して外部リード線と導通し且つ外部リード線によって電源が供給されるようにしたランプヒーターにおいて、カーボン糸からなる緯糸と経糸とを用い、一定本数の経糸からなる束が一定の距離を置いて緯糸と織られた平面状のカーボン織物からなり、経糸方向の幅がランプの内径より小さく、且つ所定の抵抗値を持つように切断された一定長さのカーボン体と、カーボン体の表面をコートして結着力を提供するセラミック層と、コートされたカーボン体の両端を電気的に伝導可能に押圧固定する固定端子と、外部リード線を固定する連結片と固定端子との間に連結され、カーボン体の一端に引張力を提供する電気伝導性の引張バネと、他の外部リード線を固定する連結片と固定端子との間に連結され、カーボン体の他端を伝導可能に支持する耐熱性の中間端子とを含み、前記固定端子はカーボン体の平面状端部を底部から支持する受け板と、受け板にのせられたカーボン体の平面状端部を押圧固定する蓋板と、受け板の両端から延長し、折り曲げられた蓋板の両端を押圧固定するように機能する押圧板とを含んでなる、カーボン糸から織成されたランプヒーターを提供する。
前記蓋板の折曲部の中央には、蓋板の一部を切断した端子片溝を設け、前記受け板には、前記端子片溝に対応し、受け板に対して水平に突出させて端子との結合を容易にする端子片が一体に設けられた構成を例示することができる。
受け板と蓋板とに、それぞれ結着力の増大のための押圧凹部と押圧突起とを、相互対向するように設けることが好ましい。
前記カーボン体の両端を固定する固定端子は耐熱性のニッケルから構成し、短い中間端子の一端を溶接するようにし、中間端子の他端を、他端を密閉容器の両端を成す平面端子部に設けられた連結片に固定されるように構成することができる。
前記中間端子は耐熱材のモリブデン導線から構成することができる。
前記引張バネは伝導性材質のタングステンから構成することができる。
前記カーボン体の両端は短く折り曲げた蓋カーボン体で覆い、固定端子で押圧固定するように構成することができる。
前記固定端子にはゲッターアセンブリを一体に溶接し、ゲッターアセンブリはジルコニウムを主成分する粉末焼成体としてのゲッター体と、ゲッター体を収容し、ゲッター体より小さい直径のゲッター孔を有する収容容器と、収容容器から延長して受け板に溶接されるゲッター取っ手とを含んでなる。
本発明は、面状発熱体として使用するカーボン糸を発熱源とし、カーボン糸を緯糸と経糸として織成した後セラミックコートしたものを一定の長さと幅に切断し、切断した両端を固定端子で固定し、リード線と接続するようにしたので、カーボン糸の集束とカーボン糸の本数を容易に調整して様々な出力モデルを有するランプヒーターを提供することができる。
また、本発明は、カーボン糸を織ってカーボン体を提供するので、カーボン体の幅と長さを様々に採用できるようになり、様々な構造のヒーターを製造可能にする。
また、本発明は、カーボン糸で織成されたカーボン体の両端に耐熱性の固定端子と導線型の耐熱中間端子を介してリード線と導通するように構成することにより、外部リード線への伝熱が小さくなるようにして、ヒーターを用いた製品の耐久性を向上させる。
また、本発明は、カーボン糸の表面をセラミックでコートするので、その表面が滑らかになるうえ、結着力を増大させてカーボン糸カーボン体の耐久性を向上させることができる。
また、本発明は、カーボン体の一端に引張力を有する引張バネを設置してランプ内で引張力を有する状態でカーボン体が支持されるので、一定の形を維持可能で一定の特性を有するランプヒーターを提供することができる。
また、本発明は、カーボン体を固定する固定端子にガス浄化用ゲッターアセンブリを結合させたので、カーボン体の発熱の際、カーボン体に付着した異物の燃焼により発生するガスによる真空度の低下をゲッターアセンブリの浄化作用によって防ぐことで、常に清浄な真空状態を保ってランプヒーターの寿命を延長させる。
以下、本発明の実施形態につき、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図4は本発明のカーボン体の概略構成図、図5は本発明の要部構成図、図6は図4のA−A線に沿った拡大断面図である。
図示したように、真空ガラス管(密閉容器)3に発熱体としてカーボン体を内蔵し、カーボン体を、連結片4−1を介して外部リード線4と導通し且つ外部リード線4によって電源が供給されるようにした電気ストーブ用加熱ランプ(ランプヒーター)において、カーボン糸6からなる緯糸11と経糸12とを用いて織られた平面状のカーボン織物であって、経糸方向の幅がランプの内径より小さくなるように織成した一定長さのカーボン体10と、カーボン体10の表面をコートして結着力を提供するセラミック層30と、コートされたカーボン体10の両端を固定し、リード線4と導通する固定端子20とを含んでなる。さらに本実施形態では、外部リード線4を固定する連結片4−1と固定端子20との間に連結され、カーボン体10の他端を伝導可能に支持する耐熱性の中間端子29を含んだ例を示している。
前記カーボン体は、一定本数の経糸12からなる束が、一定の距離L1をおいて、当該箇所における緯糸11の各束毎と織られたものである。前記中間端子29は耐熱材のモリブデン導線から構成する。
3は密閉容器としての真空ガラス管である。3−1は真空ガラス管3の両端をシーリングし且つ中間端子29を固定するための平面端子部である。
前記中間端子29と連結片4−1はモリブデンを使用することが良い。本発明におけるモリブデンは、溶融点が2610℃であり且つ電気回路の接点用又は耐熱部品用として使用されるものを利用することが好ましい。
前記カーボン体10は、表面を滑らかにし且つ結着力を増大させるセラミック層30でコートされたものを使用することがよい。本発明で使用するセラミック層30は、セラミック粉末を希釈させて釉薬の形にし、これをカーボン体10の表面に塗った後、焼成させてセラミック層30を成すように使用する形態を例示することができる。本発明に使用されるセラミック層の材料としては、セラミック(Al+ZrO+Y)を挙げることができる。
カーボン体はカーボン糸6からなる平面状織物を所定のサイズに切って使用するが、一定本数の経糸12からなる束が、図4に示すように一定の距離L1を置いて繰り返し配置されるように織成したものを使用し、抵抗にはあまり影響を与えないようにすることが好ましい。
図7は本発明の要部を示す分解斜視図、図8(a)ないし図8(c)は本発明の要部の結合状態を示す図である。図示したように、固定端子20はカーボン体10の平面状端部を底部から支持する受け板22と、受け板22にのせられたカーボン体10の平面状端部を押圧固定する蓋板21と、受け板22の両端から延長し、折り曲げられた蓋板21の両端を押圧固定する押圧板23、24とを含んでなる。
図7及び図8(a)ないし図8(c)に示すように、受け板22と蓋板21には、それぞれ結着力の増大のための押圧凹部26と押圧突起25とが、相互対向するように設けられている。
図8(b)は本発明の他の例を示す結合斜視図、図8(c)は図8(b)のB−B線に沿った断面図である。図示したように、蓋板21の折曲部の中央には、該蓋板21の一部を切断した端子片溝21−1が設けられ、また受け板22には、前記端子片溝21−1に対応し、受け板22に対して水平に突出させて端子との結合を容易にする端子片22−1が一体に設けられている。
カーボン体10の両端は、短く折り曲げた蓋カーボン体15で覆い、且つ固定端子20で押圧固定するように構成している。
前記固定端子20にはゲッターアセンブリ50を一体に溶接する。ゲッターアセンブリ50は、ジルコニウムを主成分する粉末焼成体としてのゲッター体52と、ゲッター体52を収容し、ゲッター体52より小さい直径のゲッター孔53を有する収容容器54と、収容容器54から延長して受け板22に溶接されるゲッター取っ手51とを含んでなる。前記ゲッターアセンブリ50を構成する物質としてはジルコニウム粉末焼成体を使用するが、特に、米国特許登録第3,203,901号、PTC国際公開第WO2002/27058号などに開示された材料を使用する。その製品としては、モデル名St101(Saes getters社製、Zr84重量%、Al16重量%のZr−Al合金体で製造されたモデル)が挙げられるが、これに限定されない。
図9は本発明の固定端子の他の実施例を示す斜視図である。図9に示すように、固定端子20はカーボン体10の端部を底部から支持する受け板22と、受け板22にのせられたカーボン体10の端部を押圧固定する蓋板21と、受け板21と受け板22の一側端部から延長して両端を押圧固定するように機能する折曲片27、28とを含んでなる。前記固定端子20は純度99%以上のニッケル薄板から構成することがよいが、これはニッケ
ルが耐熱性を有し、コストが低く、折曲性が良いためである。
カーボン糸織物からなるカーボン体の抵抗値はカーボン糸の本数に反比例する。例えば、カーボン糸が6600本の場合に抵抗値240Ω/mの際、13200本では約120Ω/mになり、26400本では約60Ω/mになる。
本発明のカーボン糸カーボン体は、面状発熱体などに使用していたものを高熱にも耐えられるように真空ガラス管(真空密閉容器)内に設置して電気ストーブ用カーボン糸ランプヒーターとして使用できるようにしたものである。このようなカーボン糸は、図10に示すように、本数による抵抗値の差異と、長さを延長すれば抵抗値が増加し、カーボン糸の束数が増加すれば抵抗値が減るなどの原理とを用いて必要な出力(W)を設計することができる。
すなわち、出力Pは、例えば抵抗が60Ω、電力が220Vであれば、数式1より出力P=806Wattになる。したがって、このような出力の基礎をもって長さを短くするか或いは幅(カーボン糸の本数)を調整すると、ランプのガラス管の長さを調節して同一出力の様々なランプを製造することができる。実際700〜900℃の発熱をすることを確認したので、ヒーターとして使用するに充分な条件を満足させた。これは真空ガラス管3の内部が真空であって酸化が根本的に遮断され、長さ又はカーボン糸の本数に応じて抵抗値を調節して所望の出力を提供することができるためであると判断される。
Figure 0003836829
本発明のさらに他の特徴は、中間端子29を使用する構成にある。これは、カーボン体10の両端に固定端子20を備え、固定端子がカーボン体10の結着力を維持するようにすることで、カーボン体10と中間端子29間の接触不良による発熱を減少させて端子との接触部から生ずる発熱を減少させ、蓋板21をプレスするだけでカーボン体10の端部を固定するので、別途の加工過程を必要としないため生産性の向上を図ることができる。
本発明において、中間端子29とリード線4は一定サイズの連結片4−1を介して相互接続される。耐熱性の中間端子29と連結片4−1はモリブデンからなり、リード線はタングステンからなることがよい。これはモリブデンが2600℃の溶融点、タングステンが3387℃の溶融点を有するためである。すなわち、タングステンの溶融点がモリブデンの溶融点より高いためである。
本発明の製造に際しては、カーボン体10を構成するカーボン糸6を緯糸11と経糸12にして織り、図6のようにセラミック層30を形成し得るようにセラミック材を塗布して硬化させ、図4のように前記抵抗値を持つように幅と長さを設定して裁断する。そして、裁断したカーボン体10の両端には固定端子20を図7ないし図9のような方式で固定した後、中間端子29を溶接させる。この際、中間端子29の一端には、予めリード線4を連結した連結片4−1をスポット溶接によって固定する。
このように予備製造したものを両端開きの円形パイプ(真空用吸入管をパイプの長さの中間部分に備えたものである)内に取り付け、両端を1800〜2000℃で加熱してプレスすると、図5のように両端が密着した平面端子部3−1を成し、中央は空間をそのまま保つように成形される。特に、本発明は、耐熱性の中間端子29を使用する方式を採用したため、平面端子部3−1を成すための圧着後に冷却させて真空にする際、リード線4による空間面積が広くても、薄肉の連結片4−1が介在されることにより接着性が良くなり、真空にする際に外気から遮断される特性を保つように機能する。
また、耐熱性の中間端子29を使用する理由は、平面端子部3−1を成すためにガラス管の端部を加熱する際、酸素に晒されたカーボン体10が酸化して直接加熱されることを防ぐためである。すなわち、加熱される熱を一応中間端子29に印加して(溶融点2600℃のモリブデンからなるので、ガラス管を1800〜2000℃に加熱しても耐熱性を有する)カーボン体10に熱が直接伝達されることを防ぎ、製造の際にカーボン体10が損傷することを防いで製造収率を高める。勿論、平面端子部3−1の成形を完了すると、真空形成用補助パイプ(図示せず)を介して内部空気を吸入して真空にし、これを切断した後密閉させて真空ガラス管3を完成する。
図10は本発明の他の実施例を示す図である。図10に示すように、真空ガラス管(密閉容器)3に発熱体としてカーボン糸束などのカーボン体を内蔵し、カーボン体を、連結片4−1を介して外部リード線4と導通し且つ外部リード線4によって電源が供給されるようにした電気ストーブ用加熱ランプ(ランプヒーター)において、カーボン糸6からなる緯糸11と経糸12とを用いて織られた平面状のカーボン織物であって、経糸方向の幅がランプの内径より小さくなるように織成したカーボン体10と、カーボン体10の表面をコートして結着力を提供するセラミック層30と、コートされたカーボン体10の両端を固定する固定端子20と、外部リード線4を固定する連結片4−1と固定端子20との間に連結され、カーボン体10の一端に引張力を提供する電気伝導性引張バネ40と、他の外部リード線4を固定する連結片4−1と固定端子20との間に連結され、カーボン体10の他端を伝導可能に支持する耐熱性の中間端子29とを含んでなる。少なくとも一つの固定端子20にはゲッターアセンブリ50を溶接して固定する。
このような本発明は図4ないし図10に示した基本的な構成を保つので、各構成の作動説明及び原理を略し、差異点のみを説明する。電気伝導性の引張バネ40は電気伝導性を有し引張力を加えることが可能なタングステンバネから構成して引張力を提供し、連結片4−1と固定端子20との間に両端が固定されるように構成する。この場合、引張バネ40はカーボン体10の一端にのみ設置することがよいが、これは設置時に引張力を持たせた状態で固定するのに費用が高くかかるためである。すなわち、少なくとも一箇所のカーボン体10の端部にある固定端子20、引張バネ40、連結片4−1及びリード線4をそれぞれ溶接などで相互連結した状態で、未だ真空状態ではないガラス管3の平面端子部3−1を加熱して押圧固定するようにした後、ガラス管の内部を真空にしてランプヒーターの製造を完成する。このような本発明は、カーボン体10の一端に引張バネ40を設置したので、内部から引張力が発生して、カーボン体10が皺くちゃになることも捩れることもなく一定の形と特性を提供し、標準化されたランプの生産を可能にする。
また、本発明は、固定端子29にゲッターアセンブリ50を溶接などで固定したので、リード線4を介して電源を印加すると、カーボン体10が加熱されて発熱し、発熱の際にカーボン体の異物などによる燃焼によって異物のガスが発生して真空度が低下するとしても、ジルコニウム焼成体などの特性上、ガス浄化機能があって清浄状態を保ってランプの寿命を延長するという効果を提供し、これを使用する家庭や産業現場でランプの破損又は損傷による経済的損失を防ぐことができる。
本発明は、上述した実施例及び図面によって限定されるものではない。本発明の技術的思想から逸脱することなく、様々な置換、変形及び変更が可能なのは当分野で通常の知識を有する者には明らかなことである。
一般的なカーボン系発熱体の断面図である。 図1に使用されるカーボン体の要部斜視図である。 図2の三つのカーボン束体を結束した状態の斜視図である。 本発明を成すカーボン体の概略断面図である。 本発明のランプヒーターの要部断面図である。 本発明を成す図4のA−A線に沿った拡大断面図である。 本発明の要部分解斜視図である。 (a)図は本発明の要部結合斜視図であり、(b)図は本発明の他の例を示す結合斜視図であり、(c)図は(b)図のB−B線に沿った断面図である。 本発明の他の例を示す要部結合斜視図である。 本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
符号の説明
4 リード線
4−1 連結片
6 カーボン糸
10 カーボン体
11 緯糸
12 経糸
20 固定端子
21 蓋板
21−1 端子片溝
22 受け板
22−1 端子片
23、24 押圧板
25 押圧突起
26 押圧凹部
27、28 折曲片
29 中間端子
30 セラミック層
40 引張バネ
50 ゲッターアセンブリ
51 ゲッター取っ手
52 ゲッター体
53 ゲッター孔
54 収容容器

Claims (8)

  1. 密閉容器(3)に発熱体としてカーボン体を内蔵し、このカーボン体を、連結片(4−1)を介して外部リード線(4)と導通し且つ外部リード線(4)によって電源が供給されるようにしたランプヒーターにおいて、
    カーボン糸(6)からなる緯糸(11)と経糸(12)とを用い、一定本数の経糸(12)からなる束が一定の距離(L1)を置いて緯糸(11)と織られた平面状のカーボン織物からなり、経糸方向の幅がランプの内径より小さく、且つ所定の抵抗値を持つように切断された一定長さのカーボン体(10)と、
    カーボン体(10)の表面をコートして結着力を提供するセラミック層(30)と、
    コートされたカーボン体(10)の両端を固定し、リード線(4)と導通する固定端子(20)とを含み、
    前記固定端子(20)は、カーボン体(10)の平面状端部を底部から支持する受け板(22)と、受け板(22)にのせられたカーボン体(10)の平面状端部を押圧固定する蓋板(21)と、受け板(22)の両端から延長し、折り曲げられた蓋板(21)の両端を押圧固定するように機能する押圧板(23、24)とを含んでなることを特徴とするカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  2. 密閉容器(3)に発熱体としてカーボン体を内蔵し、このカーボン体を、連結片(4−1)を介して外部リード線(4)と導通し且つ外部リード線(4)によって電源が供給されるようにしたランプヒーターにおいて、
    カーボン糸(6)からなる緯糸(11)と経糸(12)とを用い、一定本数の経糸(12)からなる束が一定の距離(L1)を置いて緯糸(11)と織られた平面状のカーボン織物からなり、経糸方向の幅がランプの内径より小さく、且つ所定の抵抗値を持つように切断された一定長さのカーボン体(10)と、
    カーボン体(10)の表面をコートして結着力を提供するセラミック層(30)と、
    コートされたカーボン体(10)の両端を電気的に伝導可能に押圧固定する固定端子(20)と、
    外部リード線(4)を固定する連結片(4−1)と固定端子(20)との間に連結され、カーボン体(10)の一端に引張力を提供する電気伝導性の引張バネ(40)と、
    他の外部リード線(4)を固定する連結片(4−1)と固定端子(20)との間に連結され、カーボン体(10)の他端を伝導可能に支持する耐熱性の中間端子(29)とを含み、
    前記固定端子(20)は、カーボン体(10)の平面状端部を底部から支持する受け板(22)と、受け板(22)にのせられたカーボン体(10)の平面状端部を押圧固定する蓋板(21)と、受け板(22)の両端から延長し、折り曲げられた蓋板(21)の両端を押圧固定するように機能する押圧板(23、24)とを含んでなることを特徴とするカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  3. 前記蓋板(21)の折曲部の中央には、蓋板(21)の一部を切断した端子片溝(21−1)を設け、
    前記受け板(22)には、前記端子片溝(21−1)に対応し、受け板(22)に対して水平に突出させて端子との結合を容易にする端子片(22−1)が一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  4. 受け板(22)と蓋板(21)には、それぞれ結着力の増大のための押圧凹部(26)と押圧突起(25)とが、相互対向するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  5. 前記カーボン体(10)の両端をそれぞれ固定する固定端子(20)は耐熱性のニッケルから構成し、短い中間端子(29)はその一端を溶接可能にし、他端を密閉容器(3)の両端を成す平面端子部(3−1)に設けられた連結片(4−1)に固定したことを特徴とする請求項1に記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  6. 前記伝導性の引張バネ(40)が耐熱性伝導体のタングステンからなることを特徴とする請求項2記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  7. 前記カーボン体(10)の両端は、短く折り曲げた蓋カーボン体(15)で覆い、固定端子(20)で押圧固定するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
  8. 前記固定端子(20)にはゲッターアセンブリ(50)を一体に溶接し、
    ゲッターアセンブリ(50)は、ジルコニウムを主成分する粉末焼成体としてのゲッター体(52)と、ゲッター体(52)を収容し、ゲッター体(52)より小さい直径のゲッター孔(53)を有する収容容器(54)と、収容容器(54)から延長して受け板に溶接されるゲッター取っ手(51)とを含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載のカーボン糸から織成されたランプヒーター。
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