JP3836610B2 - 被覆された耐摩耗性プレス板を作製する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレス板に関し、特に耐摩耗性化粧板の製造に用いられる被覆された耐摩耗性のプレス板、プレス板の被覆及び該プレス板による積層板の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧板の製造においては、積層した樹脂含浸紙が、前記樹脂を硬化させ前記積層を強固に接着する温度及び圧力条件の下でプレス板に押しつけられる。光沢度の高いプレス板は積層板表面の光沢度を高くする。模様のついた表面は積層板表面に模様をつける。これらのプレス板は、顕微鏡でしか見えないような欠陥でさえ最小限に抑えられた、極めて一様なものである。高光沢研磨を施されたプレス板の品質は、その表面で反射する像を見て、該反射像の光学的なずれを綿密に調べることにより決定される。積層板表面の粗粒子(grit)は、化粧板の製造に通常用いられるステンレススチール製のプレス板に微小なスクラッチ傷をつけ、よって前記プレス板の前記顕微鏡的仕上を損なう原因となる。プレス板はまた、プレス板取扱装置によっても、またプレス機または積層板製造に用いられる材料からでるごみによってもスクラッチ傷がつけられる(ローレンス、米国特許第5,244,375号)。
【0003】
メラミン樹脂被覆化粧板は、温度約230〜310°F(110〜155℃)及び圧力約300〜2000psi(20〜136バール)、望ましくは750〜1500psi(51〜102バール)でプレスされる。この温度までの加熱及び室温までの冷却の結果、前記積層板及び前記プレス板は実質的に膨張及び収縮する。前記積層板と前記プレス板の膨張及び収縮は同じではなく、したがって前記積層板のプレス面上の粗粒子は前記プレス板に沿って移動する。
【0004】
光沢仕上積層板は光沢度70〜100+を有することが、アメリカ電機工業会(NEMA)標準の公開第LD3号に明示されている。模様付高光沢仕上積層板は光沢度21〜40を有すると明示されている。
【0005】
高光沢プレス板の顕微鏡でしか見えないような欠陥でさえ、高光沢積層板表面に目に見える表面欠陥をつける。高光沢プレス板についたいかなるスクラッチ傷も、積層板の高光沢表面に目に見える表面欠陥をつけ、光沢度を下げる。
【0006】
積層板の前記化粧面上の粗粒子は、積層板の商業的に望ましい特性である耐摩耗性を与える。化粧板製造においては、アルミナ粒子が粗粒子として一般に用いられる。アルミナのビッカース硬度は、アイ・エム・ハッチングス著、“トライボロジー:工業材料の摩擦及び摩滅”CRCプレス、1992年、に1800〜2000であると明示されている。有用な粒子サイズの範囲は、約10から約75マイクロメートルである。約25から60マイクロメートルの粗粒子が望ましい。最適な耐摩耗性は、約40から60マイクロメートルの粒子サイズ範囲で得られる(レーン等、米国特許第3,798,111号)。
【0007】
光沢化粧板表面に耐摩滅性を与えるのに有効であるとして、最大粒子サイズが9マイクロメートルのアルミナが開示されている。耐摩滅性は、前記積層板表面が滑走体(sliding object)の前記摩耗効果にさらされたときの、光沢度の低下に対する光沢積層板の前記耐性として定義される。この結果得られる積層板は、NEMAで耐摩耗性があるとされる要求条件に合わないと認められる。しかし前記粗粒子粒子サイズが9マイクロメートル以下であれば、光沢プレス板には実質的にスクラッチ傷がつかないことが開示されている(レックス等、米国特許第4,971,855号)。
【0008】
窒化により硬化させた410ステンレススチール製プレス板が、高光沢化粧板の製造に使用されることが開示されている。6マイクロメートル及び15マイクロメートルの粗粒子がついた高光沢積層板を100枚プレスした後でも、前記プレスされた積層板の前記光沢度は、‘よい’から‘非常によい’のままであった。前記6マイクロメートルの粗粒子にあてられた前記窒化されたプレス板は、234サイクル後再度バフ研磨され、さらに少なくとも103サイクルの間許容品質の積層板を製造した。30マイクロメートルの粗粒子にあてられた窒化プレス板は耐久性が乏しかった。窒化に用いられた前記410ステンレススチール製プレス板は、ロックウェル“C”スケール硬度が38〜45であり、前記窒化された表面のロックウェル“C”スケール硬度は60〜70であった。“金属ハンドブック、機械的試験”、第9版、第8巻、ASM、1985年、に公表されている変換表に基づく、410ステンレススチールの等価ビッカース硬度は約370〜440である。“金属ハンドブック、機械的試験”、第9版、第8巻、ASM、1985年、に公表されている変換表に基づく、窒化された410ステンレススチールの等価ビッカース硬度は約500〜1000である(ローレンス、米国特許第5,244,375号)。
【0009】
粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナを表面につけた積層板(PGA822オーバーレイ、ミード・コーポレーションから市場で入手可能)が窒化チタンで被覆された高光沢プレス板でプレスされた。10回のプレス後、前記窒化チタン被覆プレス板には1平方センチメートルあたり約15個のスクラッチ傷があった。対照標準の410ステンレススチール製プレス板には、1平方センチメートルあたり約500個のスクラッチ傷があった。窒化チタンのビッカース硬度は、アイ・エム・ハッチングス著、“トライボロジー:工業材料の摩擦及び摩滅”、CRCプレス、1992年、に1200〜2000であると明示されている。
【0010】
前記対照標準プレス板及び前記窒化チタンで被覆された前記プレス板は、同じステンレススチール製プレス板から切り出された。前記スクラッチ傷は40倍の光学顕微鏡の下で見えた。窒化チタンは、マグネトロン・スパッタ被覆装置で410ステンレススチール製高光沢プレス板上に被覆された。窒化チタン被覆を施すためにマグネトロン・スパッタ被覆装置を使用することは、スプロールの“マルチ−カソード不平衡マグネトロン・スパッタリング装置”、サーフェース・アンド・コーティング・テクノロジー誌、第49巻(1991年)に発表されている。被覆されるべき表面のクリーニングにマグネトロン・スパッタ被覆装置を使用することは、シラー等の“金属基板用新スパッタ・クリーニング・システム”、シン・ソリッド・フィルムス誌、第33巻(1976年)に発表されている。
【0011】
さらに、前記窒化チタン被覆プレス板でプレスされた前記積層板の色は、前記対照標準プレス板でプレスされた前記積層板の色と異なっていた。ASTM D2244色差が標準と比較して(“0.5))Eより小さければ、前記標準に対して等色として許容できるとされている。標準と前記窒化チタン被覆プレス板でプレスされた積層板との間の前記ASTM D2244色差は(0.5))Eより大きかった。前記窒化チタン被覆プレス板及びこれでプレスされた前記積層板は、ブロンズ色を呈していた。前記対照標準プレス板及びこれでプレスされた前記積層板は、ブロンズ色を呈していなかった。前記対照標準プレス板でプレスされた積層板を前記標準と比較したときのASTM D2244色差は(0.5))Eより小さかった。
【0012】
母材が鉄の切断工具が、二硼化チタンでスパッタ被覆された。前記スパッタリングは、ブロード−ビームイオン源から1300〜1800ボルトに加速されたアルゴンまたはクリプトンイオンビーム中で行われた。二硼化チタン・ターゲットがカソードとして配置された。前記工具は約200℃(392°F)に加熱された。スパッタリングは約4〜ミリTorr(0.532〜Pa)の真空の下で行われた。二硼化チタンは極めて高いビッカース・マイクロ硬度値を有し、代表値約3600は、他の硼化物よりかなり高いだけでなく他の炭化物あるいは窒化物より実質的に高い。二硼化チタンはまた、例えば理論密度の88%という高い密度、30マイクロΩ−cmという低い抵抗率、約40,000psi(275.8MPa)という高い強度、及び20〜800℃(68〜1472°F)の温度範囲で約8.1×10−6という熱膨張係数でも、特記される(モスコウィッツ等、米国特許第4,820,392号)。
【0013】
スパッタ被覆の制御条件は、ソーントンの、厚いスパッタ被覆の構造及びトポグラフィーに関する装置の形状寸法及び付着条件の影響、ジャーナル・オブ・バキューム・サイエンス・テクノロジー誌、第11巻、第4号、(7/8月、1974年)及びソーントン等の、スパッタリング、金属ハンドブック、第9版、アメリカン・ソサエティー・フォー・メタルズ、メタルズ・パーク、オハイオ州、44073,第5巻、412〜416頁(1982年)に発表されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
標準と比較して(”.5))Eより小さいASTM D2244色差を有する色を積層板に与える、プレス板、エンドレスベルト、及びその他のプレス面用硬被覆が必要とされている。前記プレス面仕上の外観を変えることなく、前記プレス面に施し得る被覆が必要とされている。10マイクロメートルより大きく、望ましくは25マイクロメートルより大きいアルミナ粒子で被覆された積層板のプレスに用いてもスクラッチ傷のつかないプレス面が必要とされている。前記積層板の前記表面が25〜60マイクロメートルのアルミナ粒子で被覆されている場合、ASTM2457の60°角光沢度が70より大きい前記高光沢積層板のプレスに用いられたときにスクラッチ傷のつかないプレス面が特に必要とされている。
【0015】
従って本発明の目的の1つは、優れた保護用硬被覆を作り、プレス板全体にわたってより一様な熱分布を有する、前記プレス板を被覆するための方法を提供することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、プレス板製造者が当該技術分野における上述の障害を克服する、被覆の施されたプレス板及び被覆方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記及びその他の目的は、
平プレス面に所望の仕上げを与え、
該平プレス面から汚染物を除去し、
該平プレス面を、プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置により、二硼化ハフニウム、二硼化モリブデン、二硼化タンタル、二硼化チタン、二硼化タングステン、二硼化バナジウム、または二硼化ジルコニウムもしくはこれらの混合物からなる群から選ばれる二硼化物で、少なくとも2000のビッカース硬度をもって被覆する各工程を含む、樹脂含浸紙から化粧板を製造するための平プレス面を作製する方法の発見により満足された。
【0018】
ここで前記被覆工程は、前記平プレス面及び前記プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置のスパッタリング・ヘッドを、該平プレス面の温度勾配を50°F(28°C)ないしそれより小さくするに十分な走行速度で相対的に移動させることにより実行される。
【0019】
本発明は被覆されたプレス板、特に二硼化物被覆プレス板の作製のための改良された方法に関する。二硼化ハフニウム、二硼化モリブデン、二硼化タンタル、二硼化チタン、二硼化タングステン、二硼化バナジウム、または二硼化ジルコニウムもしくはこれらの混合物からなる群から選ばれる硼化物で被覆されたプレス面で製造された積層板の色、光沢度及び表面外観は、前記被覆が施される前に前記プレス面で製造された積層板の色及び光沢度と実質的に同じであることがわかった。積層板をプレスする面の被覆に望ましい二硼化物は、二硼化チタンまたは二硼化ジルコニウムである。積層板をプレスする面の被覆に最も望ましい二硼化物は二硼化チタンである。二硼化チタンは、マグネトロン・スパッタリング装置でより高い付着速度でスパッタ被覆できるから、表面被覆には本発明の前記二硼化物群の他のものより商業的に普通に用いられると考えられる。
【0020】
耐摩耗性化粧板の前記プレス面上の粗粒子、例えばアルミナ粒子は、プレス板にスクラッチ傷をつけ、前記プレス板でその後に製造される積層板の外観品質を低下させる。本発明のプレス板は耐摩耗性高光沢化粧板の製造に特に有用である。
【0021】
本発明の前記二硼化物被覆は、積層板のプレス面に25から60マイクロメートルないしそれ以上のアルミナ粒子を有する前記積層板を、積層板をプレスする面にスクラッチ傷をつけられることなく、プレスするのに十分な少なくとも2000、望ましくは少なくとも2200のビッカース硬度をもって施される。約3マイクロメートルの被覆は、積層板の前記プレス面上のアルミナ粒子によるスクラッチ傷をつけられないだけの十分な硬度を有する。前記被覆の前記硬度は、プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置で当該装置の使用に熟練した技術者により制御することができる。
【0022】
本発明の前記二硼化物被覆は、高圧積層板のプレス用として十分な結合強度をもってプレス面に被覆できることがわかった。ダイアモンドひっかき結合強度試験で測定される最小接着強度が1.6(16)、望ましくは1.8(18)キログラム重(kgf)(ニュートン(N))であれば十分であると考えられる。6マイクロメートルより厚い二硼化物被覆は、被覆している間に作られる応力により結合強度が弱くなり得る。
【0023】
本発明の前記二硼化物被覆の前記プレス面への接着は、前記プレス面をマグネトロン・スパッタ被覆装置に入れる前に、前記プレス面を徹底的にクリーニングすることにより強化される。結合は、前記二硼化チタン被覆を施す前に、前記マグネトロン・スパッタ被覆装置で前記プレス面をエッチングすることによりさらに強化される。クリーニング、陽極エッチング、カソードエッチング及び無線周波数(RF)エッチングは、マグネトロン・スパッタ被覆装置の使用に熟練した技術者に既知の方法で達成できる。本発明の前記二硼化物被覆を施す前に前記プレス面上に直接チタン層をつけると、前記二硼化物の前記接着がさらに強化されることがわかった。クリーニング、エッチング及び前記被覆と基板との間の中間層の使用による接着の改善は、マグネトロン・スパッタ被覆装置を使用する分野で熟練した技術者に知られている。
【0024】
本発明に従うプレス板の前記被覆は、静止モードでも走行モードでも行える。前記静止モードでは、前記マグネトロン・スパッタリングは前記スパッタリング・ヘッドも前記プレス板も静止して行われる。しかし静止モードでのスパッタリングでは、ビッカース・マイクロ硬度値(HV)で約1000までしか得られないことがわかった。
【0025】
本発明の前記プレート板被覆の望ましい方法は、前記スパッタリング・ヘッドは静止させて前記プレス板を動かすか、あるいは前記プレス板は静止させて前記スパッタリング・ヘッドを動かすことによる、走行モードで前記被覆工程を行うことである。前記走行プロセスの望ましいモードは、前記スパッタリング・ヘッドを動かすことによるものである。前記走行プロセスを用いると、得られる被覆プレス板は、同様の膜厚で非常に高いHV値(>2000)を有することが本発明者等により見いだされた。さらに前記走行プロセスを用いると、得られる膜は1.6kgf(16N)ないしそれ以上のオーダーに高められた結合強度を有する。
【0026】
寸法が4フィート×8フィート(122cm×244cm)のプレス板用の大規模生産真空被覆装置における前記走行プロセスの欠点の1つは、前記被覆特性が速度2フィート(61cm)/分で小規模被覆装置と同様であっても、前記プロセス中に前記プレス板に生じる100°F(56°C)ないしそれ以上のオーダーの)大きな温度勾配により、前記プレス板に反りが発生し得ることである。前記プレス板に生じる前記温度勾配は、4フィート×8フィート(122cm×244cm)板の前記走行速度を48インチ(122cm)/分から160インチ(406cm)/分まで、望ましくは50インチ(127cm)/分から100インチ(254cm)/分まで、最も望ましくは55インチ(140cm)/分から80インチ(203cm)/分まで高めることにより、1桁ないしそれ以上低減できる。本発明の本明細書中では前記走行速度は、生産ラインでは代表値が4フィート(122cm)に及ぶ広がりを有するスパッタリング・ヘッドによる、前記走行方向に沿った直進のcm/分で与えられる。しかし他の走行法では、もっと小さいスパッタリング・ヘッドをもつことも可能である。そのような小さいスパッタリング・ヘッドも同様の直線速度で使用されるであろうが、完全な単被覆層を得るにも何回も走行を繰り返さなければならないであろう。さらに温度勾配の低減は、意外にも前記被覆プレス板において同じ膜特性を維持しながら達成できる。
【0027】
本発明者等によるモデル化の研究により、前記温度勾配は8インチ(20.3cm)/分における302°F(168°C)から160インチ(406cm)/分における13°F(7.2°C)まで下げられることが示された。温度勾配の前記低下は、79インチ(201cm)/分及び35インチ(88.9cm)/分の走行速度で被覆プレス板を作製することにより実験的に確かめられ、それぞれの温度勾配は0°F(0°C)(または無視可能)及び約9°F(5°C)であった。
【0028】
上述の、前記温度勾配を低下させ、よって前記プレス板全体にわたるより一様な熱分布を与えることができるということは、前記プレス板自体に対する残留内部応力及び上限温度がいかなる生産規模の工程においても考慮されるべき実際的制限であるから、決定的に重要である。本発明の高速走行プロセスにおける前記温度勾配は、50°F(28°C)ないしそれ以下、望ましくは35°F(19°C)ないしそれ以下、さらに望ましくは25°F(14°C)ないしそれ以下、最も望ましくは15°F(8.3°C)ないしそれ以下である。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
【0030】
黒色、高光沢、高圧積層板を表1に示す二硼化チタン被覆プレス板でプレスした。これらのプレス板は、二硼化チタンで被覆する前に、積層板のASTM D2457の60°角光沢度が約100になるように仕上げた。表1に示す、標準と前記二硼化チタン被覆プレス板でプレスした積層板との間の前記ASTM D2457色差は(0.5)ΔEより小さかった。表1の光沢度及び色差は、積層板10枚について行った測定の平均である。
【0031】
【表1】
【0032】
さらに、高光沢プレス板3000−2及び対照標準プレス板を、プレス面上に粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナ粒子を有する高圧、黒色、高光沢積層板760枚のプレスに用いた。積層板は前記2種のプレス板により、約1000psi(68バール)及び280°F(138℃)でプレスした。前記積層板の前記プレス面は、市販されている35マイクロメートルのアルミナ・粗粒子をつけたオーバーレイ・シート(ミード社のPGA822)である。プレス板3000−2及び前記対照標準プレス板は、積層板のASTM D2457の60°角光沢度が約100になるように仕上げた高光沢410ステンレススチール製プレス板から切り出した。プレス板3000−2及び前記対照標準プレス板は対向する2組の辺の内一方が約12インチ(30.5cm)、他方が約11インチ(27.9cm)である。プレス板3000−2は、マグネトロン・スパッタ被覆装置により約5マイクロメートルの二硼化チタンで被覆した。前記二硼化チタン被覆は、1走行あたり約0.3マイクロメートルの二硼化チタンをつけながら、17回の走行で施した。もう一方は対照標準として用いた。
【0033】
前記対照標準プレス板でプレスした、プレス面に粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナ粒子をつけた黒色、高光沢積層板の第1枚目は、標準と比較したASTM D2457色差が約(0.25)ΔEであった。プレス板3000−2でプレスした黒色、高光沢積層板の第1枚目は、標準と比較したASTM D2457色差が約(0.15)ΔEであった。
【0034】
前記対照標準プレス板でプレスした黒色、高光沢積層板の第1枚目は、ASTM D2457の60°角光沢度が約100であった。前記対照標準プレス板でプレスした黒色積層板の第760枚目は、ASTM D2457の60°角光沢度が70より小さかった。前記対照標準プレス板で、約160枚プレスした後にプレスした黒色積層板の60°角光沢度は90より小さかった。60°角光沢度が90より小さい積層板は高光沢積層板として工業的に許容されるとは考えられない。
【0035】
プレス板3000−2でプレスした前記760枚の黒色積層板は、ASTM D2457の60°角光沢度が約100であった。プレス板3000−2で前記760枚の黒色積層板をプレスした後、プレス板3000−2のスクラッチ傷を顕微鏡で調べたが1つも見つからなかった。前記対照標準プレス板には大量のスクラッチ傷がついていた。
【0036】
表1に示した、前記プレス板及び前記対照標準プレス板でプレスした積層板の前記表面外観にはなんらの違いも見られなかった。
【0037】
マグネトロン・スパッタ被覆装置により多種の条件の下で、高光沢プレス板上に二硼化チタンを被覆した。ビッカース硬度を少なくとも2000にするには少なくとも3マイクロメートルが必要であり、被覆厚さが6マイクロメートルないしそれ以上では接着強度が低下すると考えられる。硬度及び結合強度は、当該分野に熟練した技術者に知られているように、本発明の前記二硼化物を被覆する圧力及び温度、並びにプレス板上への本発明の前記二硼化物の被覆に用いる電力(アンペア及びボルト)により制御できる。
【0038】
二硼化チタンで被覆した模様付プレス板(以下“プレス板3000−3”と称する)及び対照標準プレス板を、450枚をこえる、プレス面に粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナ粒子をつけた高圧、黒色、模様付積層板のプレスに用いた。この積層板は、約1000psi(68バール)及び280°F(138℃)でプレスした。プレス板3000−3及び前記対照標準プレス板は、積層板のASTM D2457の60°角光沢度が約10になるように仕上げた、模様付630ステンレススチール製プレス板から切り出した。プレス板3000−3及び前記対照標準プレス板は、いずれの辺も約12インチ(30.5cm)である。プレス板3000−3を、マグネトロン・スパッタ被覆装置により約6マイクロメートルの二硼化チタンで被覆した。前記二硼化チタンの被覆は、1走行あたり約0.3マイクロメートルの二硼化チタンをつけながら、20回の走行で施した。
【0039】
前記対照標準プレス板でプレスした前記黒色、模様付積層板の第1枚目は、標準と比較したASTM D2244色差が約(0.22)ΔEであった。プレス板3000−3でプレスした黒色、高光沢積層板の標準と比較したASTM D2244色差は約(0.08)ΔEであった。
【0040】
前記対照標準プレス板でプレスした前記黒色積層板の第1枚目は、ASTM D2457の60°角光沢度が約8であった。プレス板3000−3でプレスした前記黒色積層板のASTM D2457の60°角光沢度は約10であった。
【0041】
前記プレス板3000−3及び対照標準プレス板でプレスした積層板の前記表面外観にはなんらの違いも見られなかった。
【0042】
表1の前記プレス板及びプレス板3000−3は、洗浄し、次いでプレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置によりラジオ周波数条件の下でエッチングした。次いでこれらのプレート板を前記マグネトロン・スパッタ被覆装置により下記の平均化された条件の下で二硼化チタンで被覆した。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
ほぼ4フィート×8フィート(122cm×244cm)の大きさの、本発明の高光沢プレス板を3枚作製した。これらのプレス板を、プレス板3−1,3−2及び3−3と称する。これらのプレス板は、プレーナ型マグネトロン放電条件の下で二硼化チタンによりスパッタ被覆した。
【0046】
プレス板3−1,3−2及び3−3を陽極エッチングし、次いで下記の平均的な条件の下でプレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置によりチタン及び二硼化チタンで被覆した。これらのプレス板を前記スパッタ被覆装置内におく前に化学洗浄した。これらのプレス板の、エッチング及び付着中の温度は約300°F(149°C)であった。これらのプレス板はこの温度では反りを生じなかった。
【0047】
【表4】
【0048】
プレス板3−3を、1200枚をこえる、プレス面上に粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナ粒子がついた高圧、黒色、高光沢積層板のプレスに用いた。前記1200枚の積層板をプレスした後、プレス板3−3のスクラッチ傷を調べたが、1つも見つからなかった。プレス板3−1及び3−2の前記二硼化チタン被覆は、積層板を100枚もプレスしない内に前記ステンレススチール基板からはがれた。
【0049】
本発明の二硼化ジルコニウム被覆、高光沢プレス板及び対照標準プレス板を、それぞれ10枚の黒色、高光沢積層板のプレスに用いた。この積層板の標準と比較したASTM D2244色差は約(0.26)ΔEであり、またASTM D2457の60°角光沢度は約100であった。前記二硼化ジルコニウム被覆プレス板及び前記対照標準プレス板でプレスした積層板の前記表面外観にはなんらの違いも見られなかった。
【0050】
本発明の二硼化ジルコニウム被覆高光沢プレス板を、プレス面に粒子サイズが平均35マイクロメートルのアルミナ粒子をつけた黒色、高光沢積層板10枚のプレスに用いた。この積層板は約1000psi(68バール)及び280°F(138℃)でプレスした。市販されている、35マイクロメートルのアルミナ・粗粒子のついたオーバーレイ・シート(ミード社のPGA822)が、前記積層板のプレス面である。積層板10枚のプレス後、このプレス板にはスクラッチ傷は1つも見られなかった。
【0051】
前記二硼化ジルコニウム被覆プレス板は、積層板のASTM D2457の60°角光沢度が約100になるように仕上げた高光沢410ステンレススチール製プレス板から切り出した。各辺が約12インチ(30.5cm)の大きさの2枚のプレス板を前記プレス板から切り出した。1枚は、プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置により約5マイクロメートルの二硼化ジルコニウムで被覆した。このプレス板は、前記二硼化ジルコニウム被覆を施す前に無線周波数条件の下で約15分エッチングした。6マイクロメートルの二硼化ジルコニウム被覆を、プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置により下記の平均的な条件の下で1走行あたり0.4マイクロメートルの二硼化ジルコニウムをつけながら、15回の走行で施した。
【0052】
【表5】
【0053】
黒色積層板を、マグネトロン・スパッタ被覆装置により窒化チタンで被覆した、6インチ×6インチ(15.24cm×15.24cm)の大きさのプレス板でプレスした。表2に示した試験結果は、各プレス板による積層板5枚のプレスの結果の平均である。
【0054】
【表6】
【0055】
前記窒化チタン被覆プレス板でプレスした前記積層板の光沢度は、前記対照標準プレス板でプレスした前記積層板の光沢度より低かった。前記窒化チタン被覆プレス板でプレスした前記積層板の色は、前記無被覆対照標準プレス板でプレスした前記積層板の色と甚だしく異なっていた。前記窒化チタン被覆プレス板及び前記窒化チタン被覆プレス板でプレスした前記積層板はブロンズ色を呈していた。
【0056】
黒色積層板を、マグネトロン・スパッタ被覆装置により窒化ニオブで被覆した、6インチ×6インチ(15.24cm×15.24cm)の大きさのプレス板でプレスした。表3に示した試験結果は、各プレス板による積層板5枚のプレスの結果の平均である。
【0057】
【表7】
【0058】
前記窒化ニオブ被覆プレス板でプレスした積層板の光沢度は、被覆する前の前記プレス板でプレスした前記積層板の光沢度より低かった。前記窒化ニオブ被覆プレス板でプレスした前記積層板の色は、被覆する前の前記プレス板でプレスした前記積層板と甚だしく異なっていた。
【0059】
黒色積層板を、マグネトロン・スパッタ被覆装置によるダイアモンド様被覆を有する、6インチ×6インチ(15.24cm×15.24cm)の大きさのプレス板でプレスした。積層板は前記ダイアモンド様被覆を有するプレス板に貼りつき、引き離すとこわれた。
【0060】
本発明の実例となる実施の形態を詳細に記述したが、当業者には、本発明の趣旨及び目的から離れることなく他に様々な変形があることは明らかであろうし、また当業者によって前記変形が容易になされ得ることは理解されるであろう。従って、本明細書に添えた請求の範囲を本明細書で公にした実例及び記述に限定するつもりはなく、むしろ各請求項は、本発明の当業者により等価なものとして扱われる全ての特徴を含む、本発明に備わる特許性のある新規性をもつ特徴の全てを包含していると解釈されるべきである。
Claims (14)
- 樹脂含浸紙から化粧板を製造するための平プレス面であって被覆工程における温度勾配によって反りが発生するような大きさの平プレス面を作製する方法において、
前記平プレス面に所望の光沢度および模様を有する仕上げを与え、
該平プレス面から汚染物を除去し、
該平プレス面を、プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置により、二硼化ハフニウム、二硼化モリブデン、二硼化タンタル、二硼化チタン、二硼化タングステン、二硼化バナジウム、または二硼化ジルコニウムもしくはこれらの混合物からなる群から選ばれる二硼化物で、少なくとも2000のビッカース硬度をもって被覆する各工程を含み、
ここで前記被覆工程が、前記平プレス面及び前記プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置のスパッタリング・ヘッドを、該平プレス面の温度勾配を28℃ないしそれより小さくするに十分な相対速度にして相対的に移動させることにより実行されることを特徴とする方法。 - 前記相対速度が、前記平プレス面の温度勾配を19℃ないしそれより小さくするに十分であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記相対速度が、前記平プレス面の温度勾配を8.3℃ないしそれより小さくするに十分であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記平プレス面が静止し、前記スパッタリング・ヘッドが該平プレス面の上方を移動させられることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記スパッタリング・ヘッドが静止し、前記平プレス面が前記スパッタリング・ヘッドの下方を移動させられることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記相対速度が122cm/分から406cm/分であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記相対速度が127cm/分から254cm/分であることを特徴とする請求項6記載の方法。
- 前記相対速度が140cm/分から203cm/分であることを特徴とする請求項7記載の方法。
- 前記平プレス面が、前記プレーナ型マグネトロン・スパッタ被覆装置により、前記二硼化物で少なくとも2200のビッカース硬度をもって被覆されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記表面が、前記二硼化チタン、前記二硼化ジルコニウムまたはこれらの混合物からなる群より選ばれる前記二硼化物で被覆されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記表面が二硼化チタンで被覆されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記表面が、前記マグネトロン・スパッタ被覆装置により、第1にチタンで被覆され次いで前記二硼化物で被覆されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記二硼化物の被覆の厚さが少なくとも3マイクロメートルであることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記二硼化物の被覆の厚さが6マイクロメートルをこえないことを特徴とする請求項1記載の方法。
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