JP3836560B2 - 管路破砕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電力ケーブル用のコンクリート管路を破砕するために用いられる管路破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地中に埋設された電力ケーブル用の管路は、埋設後に生じる様々な事情によりその全部又は一部を破砕する必要が生じることがある。この破砕作業においては電力ケーブルに損傷を与えることがないように注意を払うことは勿論であるが、工期が限られることが多い。
【0003】
このような工事において、使用されている管路破砕機は、油圧シリンダのピストンロッドの先端に楔部材を取付け、その楔部材を挾むように設けた一対の拡開部材を油圧シリンダに連結し、その拡開部材の対向内面に上記の楔部材のテーパ外面に合致するテーパ内面を設けた構成からなるものであった。
【0004】
上記のごとき管路破砕機は、その楔部材及び拡開部材を管路端面に開放された空きのテーブル挿通孔に挿入し、油圧シリンダに油圧を供給してピストンロッドを押出し、その先端の楔部材を拡開部材の中で前進させて拡開部材を外向きに移動させることによりケーブル挿通孔の内面に亀裂を生じさせるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の破砕機は、電力ケーブルに損傷を与えることがなく、作業能率もよい。また無騒音である利点もある。
【0006】
しかしながら、ピストンロッドに油圧を加えて楔部材を前進させると、油圧シリンダの後端部に大きな反力が作用するため、その反力を作業者の腕で受ける必要があり、作業者に大きな負担がかかる問題がある。
【0007】
また、拡開部材にはピストンロッドの前進方向の力が作用するので、これを受止めるために拡開部材を油圧シリンダ側に支持せしめる連結構造も必要となり、構造が複雑になる問題もある。
【0008】
そこで、この発明は反力受けの構造に工夫を加えることにより上記のごとき問題点を解消した管路破砕機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段とその作用】
上記の目的を達成するために、この発明は油圧シリンダのピストンロッドの先端にロッド側楔部を設け、そのロッド側楔部に上記ピストンロッドの前進方向に下降するテーパをもったテーパ外面を形成し、上記油圧シリンダのピストンロッド突出側端部に上記ロッド側楔部と対向するシリンダ側楔部を設け、該シリンダ側楔部に上記ロッド側楔部のテーパ外面と逆向きのテーパを有するテーパ外面を形成し、上記の両楔部の各テーパ外面に合致するテーパ内面を有する一対の拡開部材を設け、上記一対の拡開部材により上記両楔部を挟むと共に、上記の各拡開部材の相互を連結部材によりルーズに連結した構成としたものである。
【0010】
上記の管路破砕機はその拡開部材及び楔部を管路のケーブル挿通孔の開口端部に挿入し、油圧シリンダに油圧を加えるとピストンが進出すると同時に油圧の反力で油圧シリンダが後退する。このため両方の楔部のテーパ外面が拡開部材のテーパ内面に押し当てられる。
【0011】
油圧が一定以上に大きくなると拡開部材が外方に移動してケーブル挿通孔の内面に集中荷重を及ぼし、ついには管路に亀裂を生じさせる。
【0012】
油圧シリンダに作用する反力は、拡開部材を拡開させる力として作用するので、作業者がその反力を受止める必要はない。また各楔部が拡開部材に作用するピストンロッド中心線方向の力は反対方向であり相互に打消すので、拡開部材にピストンロッドの中心線方向の力が作用することがない。
【0013】
なお、上記の拡開部材相互間にその拡開方向と逆方向に付勢力を及ぼす弾性体を取付けた構成を採用すると、油圧を抜いた際に拡開部材が自動的に元の状態に戻る。
【0014】
【実施の形態】
以下この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態の管路破砕機は、油圧シリンダ1のピストンロッド2の先端にボルト3によって楔部材4を固定している。楔部材4は図3に示すように立方体のブロックの上下二面にピストンロッド2の前進方向に下降傾斜するテーパをもったテーパ外面5を形成したものであり、その中心部分にボルト穴6を設け、そのボルト穴6の一端の座ぐり部7にボルト頭部9を係合させ、他方の座ぐり部8にピストンロッド2の先端を嵌合させている。
【0015】
上記の油圧シリンダ1のピストンロッド2が突出する側の端部の内周面に雌ねじ11が形成され、その雌ねじ11に筒状のキャップ12が螺合され、そのキャップ12の内部穴によって前記のピストンロッド2を案内するようにしている。
【0016】
また、上記雌ねじ11を設けた部分の外周部分には油圧シリンダ1の肉厚をテーパ状に厚くして、楔部13を形成している。この楔部13は、上下二面に前記のテーパ外面5と逆方向かつ同一テーパ角のテーパ外面14が形成される。またこの楔部13の両側面15(図3参照)は相互に平行になっており、上下のテーパ外面14と両側面15相互間のコーナ部分には長さ方向の切欠き段部16が設けられている。上記の楔部13と前記の楔部材4は相互に所要の間隔をおいて対向する。
【0017】
上記の楔部13と楔部材4を上下から挾むように一対の拡開部材17、17が配置される。これらの拡開部材17の内面は溝状に形成され、両側の溝壁18が前記の切欠き段部16に係合される(図2参照)。また、両側の溝壁18相互間の溝底の中間部分に各溝壁18に直角方向の溝19が形成され、その溝19から拡開部材17の前端に至る範囲に、前記の楔部材4のテーパ外面5に合致するテーパ内面21(図3参照)が形成される。また、同様に上記溝19から拡開部材17の後端に至る範囲に、前記の楔部13のテーパ外面14に合致するテーパ内面22が形成される。
【0018】
上記の各拡開部材17の外面23は、図2に示すように、ケーブル挿通孔24(図4参照)の内面に沿うような円弧をもってその全長にわたり膨出している。また、各拡開部材17の前後両端面には、上記の円弧と同じ円弧をもったリブ25、25が形成される。
【0019】
上記の拡開部材17は上下に分離しているので、これを楔部材4及び楔部13の周りに結合するために、両方の拡開部材17に共通な円板形の前端連結部材26と後端連結部材27が用いられる。
【0020】
前端連結部材26は、前記のリブ25の外側に係合する上下一対のツバ28を有する。これらのツバ28間の寸法は、各拡開部材17が破砕に必要なストロークだけ外方へ移動できるよう、通常の状態ではリブ25との間に若干のすき間が生じる大きさに設定される(図1参照)。
【0021】
また、後端連結部材27は、油圧シリンダ1のまわりにスライド自在に挿通され、前記と同様に各拡開部材17のリブ25の外側に係合する上下一対のツバ28’を有する。この上下のツバ28’間の寸法も前記ツバ28と同様に設定される。
【0022】
上記の前端連結部材26及び後端連結部材27の相互間には、4本の連結ボルト29が挿通され、ナット31を締結することにより両方の拡開部材17を連結する。しかし各連結部材26、27と各拡開部材17の端面との間には若干のすき間が存在し、各拡開部材17の外向きの移動を制限しないようルーズに連結している。
【0023】
また、各拡開部材17の両側面相互間にはゴムシート32が押さえ板33を介してビス34により固定される。ゴムシート32は各拡開部材17を楔部材4と楔部13に密着させた状態で若干のテンションをもつように張設される(図2参照)。
【0024】
実施形態の管路破砕機は以上のごときものであり、これを使用する際は、図4に示すように管路35の端面において、空いているケーブル挿通孔24の開口端に後端連結部材27が入るまで押込む。下部の拡開部材17はケーブル挿通孔24の内面下部に接し、上部の拡開部材17はその拡開ストロークよりも小さい間隔で挿通孔24の内面上部に対向する。
【0025】
次に、油圧シリンダ1に油圧を供給すると、ピストンロッド2が前進し、同時に油圧の反力により油圧シリンダ1が後退する。またこれらと一体の楔部材4が前進すると共に楔部13が後退し、上下の拡開部材17に外向きの力を加える(図1の一点鎖線参照)。このとき、ゴムシート32にも大きなテンションが加えられる。
【0026】
これによりケーブル挿通孔24の内面に大きな集中荷重が作用し、ついには管路35に亀裂を生じさせる。上記の亀裂が生じると、その後はエアハンマー等で破砕する。
【0027】
なお、拡開部材17の拡開はそのリブ25が各連結部材26、27のツバ28、28’に係合することにより制限される。
【0028】
上記のように油圧の供給状態において、油圧シリンダ1に作用する反力は、楔部13が拡開部材17に作用するので、作業者が受止める必要がない。
【0029】
また、楔部材4と楔部13は、拡開部材17に対し外向きの力を及ぼす他に、それぞれピストンロッド2の中心線方向に逆向きの力も及ぼすが、この逆向きの力は相互に打消し合うので、拡開部材17に中心線方向の力は作用しない。
【0030】
上記の管路破砕機をケーブル挿通孔24から抜くときは、油圧の供給を停止する。そうすると上下の拡開部材17がゴムシート32の弾力により元の状態に引き寄せられるので、ケーブル挿通孔24から容易に引き抜くことができる。
【0031】
なお、ゴムシート32が無い場合は、油圧の供給を停止すると上部の拡開部材17が自重で下降して元の状態に戻る。
なお図4において36は電力ケーブルを示す。
【0032】
【発明の効果】
この発明の管路破砕機は上記のように、油圧シリンダの作用力と反作用力の両方を反対向きのテーパをもった楔部に作用させるようにしたため、油圧シリンダにかかる反力を作業者が受止める必要がない。このため、作業者の労力が著しく軽減される。
【0033】
また、両方の楔部から拡開部材に作用するピストンロッド中心線方向の力は反対向きとなって打消し合うので、拡開部材を油圧シリンダに連結して反力を受止める構造を設ける必要がない。このため、構造が簡単になる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の断面図
【図2】図1のII−II線の断面図
【図3】同上の分解斜視図
【図4】使用状態の斜視図
【符号の説明】
1 油圧シリンダ
2 ピストンロッド
3 ボルト
4 楔部材
5 テーパ外面
6 ボルト穴
7、8 座ぐり部
9 ボルト頭部
11 雌ねじ
12 キャップ
13 楔部
14 テーパ外面
15 側面
16 切欠き段部
17 拡開部材
18 溝壁
19 溝
21 テーパ内面
22 テーパ内面
23 外面
24 ケーブル挿通孔
25 リブ
26 前端連結部材
27 後端連結部材
28、28’ ツバ
29 連結ボルト
31 ナット
32 ゴムシート
33 押さえ板
34 ビス
35 管路
36 電力ケーブル

Claims (2)

  1. 油圧シリンダのピストンロッドの先端にロッド側楔部を設け、そのロッド側楔部に上記ピストンロッドの前進方向に下降するテーパをもったテーパ外面を形成し、上記油圧シリンダのピストンロッド突出側端部に上記ロッド側楔部と対向するシリンダ側楔部を設け、該シリンダ側楔部に上記ロッド側楔部のテーパ外面と逆向きのテーパを有するテーパ外面を形成し、上記の両楔部の各テーパ外面に合致するテーパ内面を有する一対の拡開部材を設け、上記一対の拡開部材により上記両楔部を挟むと共に、上記の各拡開部材の相互を連結部材によりルーズに連結してなる管路破砕機。
  2. 上記の拡開部材相互間にその拡開方向と逆方向に付勢力を及ぼす弾性体を取付けてなる管路破砕機。
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