JP3836547B2 - 負荷時タップ切換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は変圧器の負荷時タップ切換器において、特に1個の限流抵抗と2個の真空バルブを用いた負荷時タップ切換器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
2個の可動接点と1個の限流抵抗と2個の真空バルブを用いて変圧器のタップ巻線を切換える負荷時タップ切換器としては、既に特公昭61−45845号及び特開平2−128410号公報に示されている回路方式のものがある。
【0003】
これらの方式は限流抵抗と真空バルブに直列接続された可動接点と、真空バルブに直列接続された可動接点は機械的に固定された構造がとられており、タップ巻線のタップに接続された隣接する固定接点に先行して接触する可動接点は切換方向によって各々異なっている。そして、何ずれもこの切換動作は早切り動作で隣接する固定接点を次々と選択して切換動作が行えるようになっている。
【0004】
図16及び図17は、特公昭61−45845号公報に示されている方式の構成を示すものである。図16及び図17において、61〜64はタップ巻線69より導出されたタップ65〜68に接続された固定接点である。
【0005】
また、70は接点担体で、この接点担体70には固定接点61〜64に対して転動しながら切換動作する2個のローラ接点73,74がスプリング80,81を介して弾性的に保持されている。
【0006】
さらに、接点担体70に各ローラ接点73,74に対応させて真空スイッチ75,76が設けられ、この真空スイッチ75,76の接点突き棒78,79はそれぞれ対応するローラ接点73,74に連結されている。そして、一方の真空スイッチ75の固定接点側が電流分岐点71に接続され、他方の真空スイッチ76の固定接点側は電流分岐回路72に設けられた開閉抵抗器77を介して電流分岐点71に接続され、この電流分岐点71に通電回路82が接続されている。
【0007】
次にかかる構成のタップ切換器の切換動作の各状態を図16の(a)〜(c)及び図17(a)〜(f)の順で説明する。
図16(a)はタップ66−ローラ接点73−真空スイッチ75を通して変圧器負荷電流が通電し、タップ66の固定接点62が選択されている状態である。
【0008】
図16(b)は一方の真空スイッチ76が開路する。
図16(c)はローラ接点74がタップ66の固定接点62から開離する。
図17(a)はローラ接点74がタップ67の固定接点63に到達する。
【0009】
図17(b)は真空スイッチ76が閉路することにより、タップ66,67間に短絡回路が形成され、開閉抵抗器77により制限された循環電流が流れる。負荷電流は依然として、タップ66−ローラ接点73−真空スイッチ75の回路を流れる。
【0010】
図17(c)は真空スイッチ75が開路することにより、変圧器負荷電流がタップ67−ローラ接点74−真空スイッチ76の回路に移動する。
図17(d)はローラ接点73がタップ66の固定接点62から開離する。
【0011】
図17(e)はローラ接点73がタップ67の固定接点63に到達する。
図17(f)は真空スイッチ75が閉路することにより、変圧器負荷電流がタップ63−ローラ接点73−真空スイッチ75の回路に移動し、1タップ切換を完了する。すなわち、1タップ切換早切り動作の間に、ローラ接点73,74、真空スイッチ75,76の4つの接点が開閉することになる。また、上記の切換動作では抵抗側のローラ接点が先行動作したが、逆方向切換では他方のローラ接点が先行動作する。
【0012】
一方、図18は特開平2−128410号公報に示されている方式の構成を示すものである。図18において、91は負荷時タップ切換器で、この負荷時タップ切換器91はタップ巻線92より導出されたタップ接点93に対応して2個の切換接点96,99を設け、その一方の接点96に限流抵抗95と真空スイッチ97を直列接続し、他方の接点99に真空スイッチ98を接続し、これら真空スイッチ97,98を固定接点側を共通にしてすり接点102に接続し、このすり接点102にスリップリング103を介して回路網端子92を接続する構成としてある。
【0013】
このような構成のタップ切換器においても、前述した図16に示すタップ切換器と同様に1早切動作中に4つの接点が開閉し、2つの切換え接点の内、正方向、逆方向切換において各々違った接点が先行動作する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の負荷時タップ切換器において、タップ巻線から導出されたタップに接続される固定接点はタップ点数に応じて同一平面上に配置されており、この接点間の角度は360°/n(固定接点数)となる。
【0015】
一般に9個の固定接点が円周に沿って等配で配置されるとすると、接点間の角度は40°になる。
従って、前述したタップ切換器で固定接点間を切換えるには、2個の可動接点と2個の真空スイッチとをタップ切換順序で開閉する必要があり、また2個の真空スイッチは電流遮断を伴うため、消弧に必要な時間を確保する必要がある。
【0016】
このため、前述の例の40°の範囲で行わせるためには半径を大きくした位置に固定接点部を配置する必要があるため、大型化することは避けられない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、タップ巻線に接続される固定接点が円周に沿って等配で配置する場合、その半径方向を小さくすることができ、もって全体をコンパクトにまとめることができる負荷時タップ切換器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような目的を達成するため、次のような手段により負荷時タップ切換器を構成するものである。
請求項1に対応する発明は、変圧器タップ巻線のタップに接続された複数の固定接点と、この固定接点に接触する第1の負荷電流通電用可動接点と、前記固定接点に接触し、タップ間短絡時の循環電流を通電する第2の可動接点とを備え、前記第1の可動接点には第1の真空バルブを、また前記第2の可動接点には循環電流を抑制する限流抵抗と第2の真空バルブとを直列接続し、前記第1及び第2の可動接点は同一固定接点に接触して並列回路を形成し、タップ切換を行う際には、循環伝量を抑制する限流抵抗を接続した第2の可動接点が同一正方向切換、また逆方向切換えにおいても常に前記第1の通電用可動接点より先に切換動作を行い、隣接するタップに接続された固定接点に接触するように構成してなる負荷時タップ切換器において、原動側駆動部と、この原動側駆動部により前記第1の可動接点に早切動作を行わせるための静止エネルギを蓄積する蓄勢装置と、前記原動側駆動部に連結されて駆動され前記蓄勢装置に所定の静止エネルギが蓄積されるまでの動作中に前記第2の可動接点を隣接する固定接点に移動させる第2の間欠歯車機構と、前記蓄勢装置の従動側に連結され前記蓄勢装置に蓄積された静止エネルギの放勢により前記第1の可動接点を早切動作させる第1の間欠歯車機構と、前記蓄勢装置の従動側に連結され前記静止エネルギの放勢により前記第1及び第2の真空バルブを所定の順序で開閉動作させるカム機構とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による負荷時タップ切換器の実施の形態の具体的な構成を示す斜視図である。図1において、1は電動機で、この電動機1の回転軸にはピニオン2が直結されている。3は軸5に取付けられ、ピニオン2と噛合して電動機1のトルクが伝達される歯車で、この歯車3には中心軸から若干外れた適宜位置にピン6が軸端方向に向けて取付けられると共に、このピン6と反対側の周面の適宜位置にピン9が取付けられている。
【0023】
また、軸5の一端部には歯車3の回動によりピン6に押圧されて回動するアーム4の一端部が取付けられ、このアーム4の他端部に引張バネ7の一端が取付けられ、その他端は支点ピン8により図示しない固定部材に支持されている。この引張バネ7はアーム4の回動によりバネ力が蓄勢され、所定蓄勢量に達すると瞬発的にそのエネルギを放勢するものである。
【0024】
さらに、軸5の他端部にはピン係合部を有するセグメント20が取付けられ、このセグメント20に対応させてドライバー22を設けると共に、このドライバー22は軸5と同一軸方向に配設された絶縁駆動軸24の一端部に取付けられている。このドライバー22にはセグメンクト20の係合部と係合するピン21が取付けられると共に、このピン21と反対側にピン23が取付けられている。
【0025】
また、絶縁駆動軸24の他端側には溝カム30が取付けられている。この溝カム30は、第1の真空バルブ31(V1)及び第2の真空バルブ32(V2)を所定の順序で駆動レバー34及び33を介して開閉させるためのカム溝35(主用)及びカム溝36(抵抗用)がそれぞれ形成されている。
【0026】
この場合、セグメンクト20の係合部にピン21が係合してドライバー22が回動し、そのトルクが絶縁駆動軸24に伝達されて溝カム30が回動すると、カム溝35,36と係合する駆動レバー33,34がカム溝の上方変位、下方変位に移動することにより、各々の真空バルブ32,31が開閉動作可能な構成となっている。
【0027】
一方、200は第2の可動接点44(M2)を駆動するためのトルクを伝達する第2の間欠歯車機構であり、この第2の間欠歯車機構200は絶縁駆動軸11の一端部に取付けられ、前述した歯車3に取付けられたピン9と噛合い駆動されるゼネバギヤ10により構成される。前記絶縁駆動軸11の他端部にはアーム42の一端が取付けられ、その他端に第2の可動接点44(M2)が取付けられている。
【0028】
この場合、ゼネバギア10の回動が絶縁駆動軸11を介してアーム42に伝達されると、このアーム42に取付けられた第2の可動接点44(M2)が絶縁駆動軸11を中心に回動し、固定接点46間を切換動作できるようになっている。
【0029】
また、100は第1の可動接点45(M1)を駆動するためのトルクを伝達する第1の間欠歯車機構であり、この第1の間欠歯車機構100は絶縁駆動軸11と同軸的に配置されたパイプ状の絶縁軸26の端部に取付けられ、ドライバー22に取付けられたピン23と係合してドライバー22のトルクが伝達されると回動するゼネバギヤ25により構成される。前記絶縁軸26の他端側にはアーム43の一端が取付けられ、その他端に第1の可動接点43(M1)が取付けられている。
【0030】
この場合、ゼネバギア25の回動が絶縁軸26を介してアーム43に伝達されると、このアーム43に取付けられた第1の可動接点43(M1)が絶縁軸26を中心に回動し、固定接点46間を切換動作できるようになっている。
【0031】
なお、図中40は第2の可動接点44と接触する集電リング、41は第1の可動接点43と接触する集電リングである。
次に上記のように構成された負荷時タップ切換器の切換動作を図2及び図3を用いて説明する。
【0032】
図2は切換動作過程の回路を順を追って示すものであり、図3はその切換シーケンスを示すものである。
図2において、TWはタップ巻線、T1,T2は隣合うタップ、M1はタップ選択器の第1の可動接点、M2は第2の可動接点、V1は第1の真空バルブ、V2は第2の真空バルブをそれぞれ示している。
【0033】
タップT1からT2への切換時
(1)タップ選択器M1,M2がタップT1を選択し、第1の真空バルブV1が閉路し、第2の真空バルブV2が開路している状態を示している。負荷電流はT1−M1−V1の回路を流れる。
(2)タップ選択器の第2の可動接点M2がタップT1からタップT2へ移動する。
(3)第2の真空バルブV2が閉路し、タップT1,T2間の短絡回路が形成され、限流抵抗Rにより抑制された循環電流が流れる。
(4)第1の真空バルブV1が開路し、負荷電流をT1側の回路からT2側の回路に移す。
(5)タップ選択器の第1の可動接点M1がタップT1からタップT2へ移動する。
(6)第1の真空バルブV1が閉路し、負荷電流をT2−M1−V1の回路に移す。
(7)第2の真空バルブV2が開路する。
【0034】
タップT2からT1への切換時
(8)〜(13)に示すようにタップT1からT2への切換時と同様に第2の可動接点(M2)の切換が先行して、第1の可動接点(M1)の切換がこれに追従する。その他駆動機構の連動、切換えシーケンス等についてもタップT1からT2切換時に比較して特に変わるところがないので、ここではその説明を省略する。
【0035】
次に1タップ切換動作の詳細について、図4乃至図15を用いて説明する。
図4乃至図6は蓄勢機構によりゼネバギヤを介してタップ選択器の可動接点が切換えられる状況を示している。以下切換動作を順を追って説明する。
【0036】
図4の(a)(b)は初期状態を示す。
この状態のときは引張バネ7は蓄勢されていない。
図4の(c)(d)は蓄勢動作開始、抵抗接点切換動作開始の状態を示す。
【0037】
歯車3の回転によりピン6、ピン9が同時に回動し、ピン6がアーム4を回動させ、引張バネ7が蓄勢を始めると共に、ピン9がゼネバギヤ10と噛み合い始め、タップ選択器の第2の可動接点44(M2)を固定接点(タップT8)から開離させる。
【0038】
図5の(a)(b)は蓄勢動作中、抵抗接点切換動作開始の状態を示す。
歯車3がさらに回動を続けると同時にピン6がアーム4をさらに回動させ、蓄勢動作を進行させる。また、ピン9がさらに回動し、ゼネバギヤ10との噛合いから開離した時点で、第2の可動接点44(M2)が固定接点(タップTO)に完全に投入され、抵抗接点の切換を終了する。
【0039】
図5の(c)(d)は蓄勢動作終了の状態を示す。
歯車3がさらに回動を続けると同時にピン6がアーム4をさらに回動させ、初期状態からの回動角度が180°となった時点で引張バネ7の蓄勢量が最大となり、蓄勢動作を終了する。
【0040】
図6の(a)(b)はスナップ動作開始、主接点切換動作開始状態を示す。
蓄勢動作が終了後、引張バネ7が放勢するとアーム4がピン6から離れ、引張バネ7の引張力により急速に回転を始める。アーム4の回動により、セグメント20がピン21を回動させ始め、それに伴いドライバー22を介してピン23がゼネバギヤ25と噛合い始め、第1の可動接点45(M1)を固定接点46(タップT8)から開離させる。
【0041】
図6の(c)(d)はスナップ動作終了、主接点切換動作終了状態を示す。
引張バネ7の引張力によりアーム4がさらに回動し、ピン23が第1のゼネバギヤ25との噛合いから開離した時点で、第1の可動接点45(M1)が完全に固定接点46に投入され、主接点の切換動作を終了する。
【0042】
図7乃至図9は図4乃至図6の正方向切換動作に対し、逆方向の切換動作を示しているが、図4乃至図6と同様に第2の可動接点(M2)の切換が先行して、第1の可動接点(M1)の切換がこれに追従する以外の切換シーケンス、駆動機構の連動等、正方向切換に比較して特に変わるところがないので、ここではその説明を省略する。
【0043】
次に1タップ切換動作の過程で、蓄勢動作終了時点から、主接点切換動作終了までを図10乃至図15を用いて詳細に説明する。
図10乃至図15(a)は切換動作過程の回路を示している。
【0044】
図10乃至図15(b)はカムによる真空バルブの開閉動作を示している。
溝カム30のカム溝35,36は、図のような形状に構成され、真空バルブに連結されたローラ37,38がカム溝35,36の上方変位の時は真空バルブを開路せしめ、逆に下方変位の時は真空バルブを閉路せしむるように作用する。
【0045】
図10(c)乃至図15(c)は蓄勢装置によりゼネバギヤ25を介して第1の可動接点45(M1)が切換えられる状態を示している。
引張バネ7の動作により、アーム4を介してセグメント20が回転する。セグメント20の回転によりピン21が回転し、ドライバー22を介してピン23が同時に回転する。ピン23が第1のゼネバギヤ25と噛合うことにより、絶縁軸26を回転させ、タップ選択器の第1の可動接点45(M1)をタップT8からタップT0へ切換動作させる。
【0046】
ここで、図10乃至図15について順を追って説明する。
図10(a)〜(c)は、引張バネ7の蓄勢動作が完了した状態を示すと共に、タップ巻線のタップT8をタップ選択器の第1の可動接点45(M1)が選択した状態を示している。
【0047】
第1の真空バルブ31(V1)が閉じ、タップT8、第1の可動接点45(M1)、第1の真空バルブ31(V1)を通して図中太線の通り、変圧器負荷電流が通電されている。
【0048】
ローラ38は、カム溝36の下方位置にあり、第1の真空バルブ31(V1)を閉路せしめている。一方、ローラ37はカム溝35の上方変位の位置にあり、第2の真空バルブ32(V2)を開路させている。
【0049】
図11(a)〜(c)は、第2の真空バルブ32(V2)が閉路した状態を示している。
引張バネ7の動作により、アーム4、セグメント20、ピン21を介してドライバー22が回動し、更にドライバーに直結した絶縁駆動軸24を駆動させることにより、溝カム30が回動を始め、図示するようにローラ37がカム溝35の上方変位から下方変位に移動して、第2の真空バルブ32(V2)を閉路させている。第2の真空バルブ32の閉路に伴い、タップT8,T0間に短絡回路が形成され、限流抵抗により抑制された循環電流が流れる。変圧器負荷電流は引続きT8−M1−V1側回路を流れる。
【0050】
図12(a)〜(c)は、第1の真空バルブ31(V1)が開路し、変圧器負荷電流を遮断すると同時に負荷電流がタップT8側の回路からタップT0側の回路に移った状態を示している。
【0051】
引張バネ7の動作によりドライバー22を介して溝カム30が回動を更に続けると、ローラ38はカム溝36の下方変位から上方変位に移動して第1の真空バルブ31(V1)を開路させると同時に変圧器負荷電流、循環電流を遮断して、T0−M2−R−V2側の回路に移す。また引張バネの引張力がアーム4、セグメント20、ピン21を介してドライバー22のピン23を回動させ、ゼネバギヤ25を駆動し始める。このゼネバギヤ25の駆動により、絶縁軸26を介してタップ選択器の第1の可動接点45(M1)をタップT8から開離させ始める。
【0052】
図13(a)〜(c)は、タップ選択器の第1の可動接点45(M1)がタップT8から開離し、タップT8とタップT0との中間位置に達した状態を示している。
【0053】
タップ選択器の第1の可動接点45(M1)がタップT8から開離し、タップT8とタップT0との中間位置に達した状態を示している。
引張バネ7の動作によりドライバー22が引続き回動を続け、同時にピン23を回動させることにより、第1の固定接点45(M1)を第1の間欠歯車機構100を介してタップT8とタップT0の中間位置に到達させる。この間、ローラ37,38はカム溝35,36の水平位置を移動しているため、第1の真空バルブ31(V1)、第2の真空バルブ32(V2)は開離、閉路を維持しており、変圧器負荷電流は引続きT0−M2−R−V2側の回路を流れる。
【0054】
図14(a)〜(c)は、タップ選択器の第1の可動接点45(M1)がT0に到達し、続いて第1の真空バルブ31(V1)が閉路し、変圧器負荷電流が第1の真空バルブV1側の回路に移動した状態を示している。
【0055】
引張バネ7の動作によりドライバー22が引続き回動を続け、第1の間欠歯車機構100を駆動してタップ選択器の第1の可動接点45(M1)をさらに回転させてタップT0に到達させる。この際、第1の真空バルブ31(V1)が開路しているため無負荷、無電圧状態での投入となり発弧は伴わない。さらにドライバー22を介して溝カム30が回動を続けると、ローラ38はカム溝36の上方変位から下方変位に移動して第1の真空バルブ31(V1)を閉路させると同時に変圧器負荷電流をT0−M2−R−V2側の回路からT0−M1−V1側の回路に移動させる。
【0056】
図15(a)〜(c)は、第2の真空バルブ32(V2)が開路した状態を示している。
引張りバネ7の動作により溝カム30が引続き回動を続けると、ローラ37がカム溝35の下方変位から上方変位に移動して第2の真空バルフブ32(V2)を開路させる。この間、負荷電流は引続きT0−M1−V1側の回路を流れる。
【0057】
このように本実施の形態では、2つの可動接点の内、限流抵抗Rと第2の真空バルブV2に直列接続された第2の可動接点M2のみを早切動作に先立ち先行して切換させ、切換完了した後に他方の第1の可動接点M1と2戸の真空バルブV1,V2を所定の順序で早切動作させるように構成したので、タップ選択器が固定接点間を移動する間に開閉すべき接点が3つとなり、従来に比較して接点数を減らすことができる。従って、固定接点部が従来に比較して半径方向を小さくすることができ、全体がコンパクト、低価格でより実用的な構成となし得る。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、タップ巻線に接続される固定接点が円周に沿って等配で配置する場合、その半径方向を小さくすることができ、もって全体をコンパクトにまとめることができる負荷時タップ切換器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による負荷時タップ切換器の実施の形態の具体的な構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における切換動作過程を示す回路図。
【図3】同実施の形態における切換シーケンスを示す図。
【図4】同実施の形態において、蓄勢機構により第2の間欠歯車機構及び第1の間欠歯車機構を介してタップ選択器の抵抗用可動接点及び主用可動接点が正方向に切換えられる状況の初期状態から蓄勢動作開始、抵抗接点切換動作開始の状態を示す説明図。
【図5】同じく蓄勢動作中、抵抗接点切換動作開始の状態から蓄勢動作終了の状態を示す説明図。
【図6】同じくスナップ動作開始、主接点切換動作開始状態からスナップ動作終了、主接点切換動作終了状態を示す説明図。
【図7】同実施の形態において、蓄勢機構により第2の間欠歯車機構及び第1の間欠歯車機構を介してタップ選択器の抵抗用可動接点及び主用可動接点が逆方向に切換えられる状況の初期状態から蓄勢動作開始、抵抗接点切換動作開始の状態を示す説明図。
【図8】同じく蓄勢動作中、抵抗接点切換動作開始の状態から蓄勢動作終了の状態を示す説明図。
【図9】同じくスナップ動作開始、主接点切換動作開始状態からスナップ動作終了、主接点切換動作終了状態を示す説明図。
【図10】同実施の形態において、引張バネの蓄勢動作が完了した状態を示すと共に、タップ巻線のタップをタップ選択器の第1の可動接点が選択した状態を示す図。
【図11】同じく第2の真空バルブが閉路した状態を示す図。
【図12】同じく第1の真空バルブが開路し、変圧器負荷電流を遮断すると同時に負荷電流がタップ側の回路からタップ側の回路に移った状態を示す図。
【図13】同じくタップ選択器の第1の可動接点がタップT8から開離し、タップT8とタップT0との中間位置に達した状態を示す図。
【図14】同じくタップ選択器の第1の可動接点がタップT0に到達し、続いて第1の真空バルブが閉路し、変圧器負荷電流が第1の真空バルブ側の回路に移動した状態を示す図。
【図15】同じく第2の真空バルブが開路した状態を示す図。
【図16】従来の負荷時タップ切換器の構成並びにタップ切換動作過程の説明図。
【図17】同じく図16に続くタップ切換動作過程の説明図。
【図18】従来の他の負荷時タップ切換器の構成を説明するための回路図。
【符号の説明】
1……電動機
2……ピニオン
3……歯車
4……アーム
5……軸
6,9……ピン
7……引張バネ
8……支点ピン
10,25……ゼネバギヤ
11,24……絶縁駆動軸
20……セグメント
22……ドライバ
26……絶縁軸
30……溝カム
31,32……真空バルブ
33,34……駆動レバー
35,36……カム溝
40,41……集電リング
42,43……アーム
44,45……可動接点
46……固定接点
Claims (1)
- 変圧器タップ巻線のタップに接続された複数の固定接点と、この固定接点に接触する負荷電流通電用可動接点と、前記固定接点に接触し、タップ間短絡時の循環電流を通電する循環電流通電用可動接点とを備え、前記負荷電流通電用可動接点には第1の真空バルブを、また前記循環電流通電用可動接点には循環電流を抑制する限流抵抗と第2の真空バルブとを直列接続し、前記負荷電流通電用可動接点及び循環電流通電用可動接点は同一固定接点に接触して並列回路を形成し、タップ切換を行う際には、循環電流を抑制する限流抵抗を接続した循環電流通電用可動接点が同一正方向切換、また逆方向切換においても常に前記負荷電流通電用可動接点より先に切換動作を行い、隣接するタップに接続された固定接点に接触するように構成してなる負荷時タップ切換器において、
原動側駆動部と、この原動側駆動部により前記負荷電流通電用可動接点に早切動作を行わせるための静止エネルギを蓄積する蓄勢装置と、前記原動側駆動部に連結されて駆動され前記蓄勢装置に所定の静止エネルギが蓄積されるまでの動作中に前記循環電流通電用可動接点を隣接する固定接点に緩慢動作により移動させる第2の間欠歯車機構と、前記蓄勢装置の従動側に連結され前記蓄勢装置に蓄積された静止エネルギの放勢により前記負荷電流通電用可動接点を早切動作させる第1の間欠歯車機構と、前記蓄勢装置の従動側に連結され前記静止エネルギの放勢により前記第1及び第2の真空バルブを所定の順序で開閉動作させるカム機構とを備えたことを特徴とする負荷時タップ切換器。
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JP27231596A JP3836547B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 負荷時タップ切換器 |
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JP27231596A JP3836547B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 負荷時タップ切換器 |
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