JP3836319B2 - 電子機器制御方法および電子機器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の電子機器を接続するための電子機器制御方法と当該方法を実現するための電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、周辺機器と通信するための外部インタフェースを有する電子機器が広く普及している。これらの電子機器を物理的に接続することは、外部インタフェースの準拠している通信規格が同一であれば容易である。しかし、一般に、複数の電子機器が通信するためには上述した物理的な接続だけでは不十分であり、論理的な接続が必要となる。また、電子機器によっては一般的な通信プロトコルではカバーされない手順の通信を要するものもある。すなわち、例えば、2つの電子機器が通信するためには、一方の電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを他方の電子機器が有している必要がある。
【0003】
このようなソフトウェアを他方の電子機器が有していない場合、当該ソフトウェアを他方の電子機器にインストールしなければならない。このインストール作業では、例えば、一方の電子機器に付属しているフロッピーディスク等の記録媒体に記録されているソフトウェアを手動でインストールすることになる。あるいは、例えば、インターネットに接続されたダウンロードサイトから目的のソフトウェアを探し出してダウンロードし、手動でインストールすることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、現状では、一方の電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを他方の電子機器にインストールする作業は手作業であり、電子機器の使用者に少なからぬ負担がかかっていた。
本発明は上述した事情に鑑みて為されたものであり、接続先の電子機器に適合した接続を当該電子機器との間で確立するためのソフトウェアを使用者に負担をかけることなく接続元の電子機器に転送する電子機器制御方法と当該方法を実現するための電子機器とを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る電子機器制御方法は、接続先電子機器と前記接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを持たない接続元電子機器とが所定の通信規格に準拠したインタフェースを介して通信可能か否かを判定する通信判定ステップと、前記通信判定ステップにて通信可能と判定された場合に、前記接続先電子機器が前記ソフトウェアを送信可能か否かを判定し、この判定において送信不可能と判定された場合には前記ソフトウェアを有する配信装置から所定の通信網経由で前記接続元電子機器へ前記ソフトウェアを転送する転送ステップとを有することを特徴ととしている。
【0007】
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る電子機器制御方法の更に別の態様は、接続先電子機器と前記接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを持たない接続元電子機器とが所定の通信規格に準拠したインタフェースを介して直接的に通信可能か否かを判定する通信判定ステップと、前記通信判定ステップにて通信不可能と判定された場合に、中継機器を介して前記接続元電子機器および前記接続先電子機器を通信可能とし、前記接続先電子機器が前記ソフトウェアを送信可能か否かを判定し、この判定において送信不可能と判定された場合には前記ソフトウェアを有する配信装置から所定の通信網経由で前記接続元電子機器へ前記ソフトウェアを転送する転送ステップとを有することを特徴としている。
【0008】
さらに、上記方法の各態様において、更に前記転送ステップにて転送されてきた前記ソフトウェアを用いて前記接続元電子機器の機能を変更する変更ステップを加えてもよい。
【0010】
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、周辺機器と所定の通信規格にしたがった通信を行うためのインタフェイス部と、前記インタフェース部を用いて接続先電子機器と通信可能か否かを判定する通信判定手段と、前記接続先電子機器から当該接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアの転送を受けることができるか否かを判定する転送判定手段と、前記通信判定手段により通信可能と判定され、かつ前記転送判定手段により前記接続先電子機器から前記ソフトウェアの転送を受けることができないと判定された場合に、前記ソフトウェアを配信可能な配信装置から所定の通信網経由で前記ソフトウェアを受信する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0011】
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る電子機器の更に別の態様は、周辺機器と所定の通信規格にしたがった通信を行うためのインタフェイス部と、前記インタフェース部を用いて前記接続先電子機器と直接的に通信可能か否かを判定する直接通信判定手段と、前記通信手段を用いて中継機器経由で前記接続先電子機器と通信可能か否かを判定する間接通信判定手段と、前記接続先電子機器から当該接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアの転送を受けることができるか否かを判定する転送判定手段と、前記直接通信判定手段により通信不可能と判定され、かつ前記間接通信判定手段により通信可能と判定され、かつ前記転送判定手段により前記接続先電子機器から前記ソフトウェアの転送を受けることができないと判定された場合に、前記ソフトウェアを配信可能な配信装置から所定の通信網経由で前記ソフトウェアを受信する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0012】
さらに、上記電子機器の各態様において、前記制御手段により受信された前記ソフトウェアを用いて自機器の機能を変更する変更手段を更に設けてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において任意の変形が可能である。
まず、本実施形態に係る電子機器制御方法の基礎を為す事項について図1〜図3を参照して説明する。図1〜図3はそれぞれ、接続元電子機器および接続先電子機器における通信プロトコルの階層構成例を示す概念図である。
【0014】
図1に示すように、接続元電子機器Sおよび接続先電子機器D1の各々は、一般的な通信プロトコルを処理するための通信用ソフトウェアを実行することで、物理レイヤ、ミドルレイヤ、およびアプリケーションレイヤを実現している。接続元電子機器Sと接続先電子機器D1との間の通信では、対応するレイヤ間でデータが交換される。
【0015】
接続元電子機器Sと接続先電子機器D1との間でファイルを転送する場合には両者のアプリケーションレイヤ間でデータを交換する必要がある。実際には、アプリケーションレイヤ同士が直接的に接続されることはなく、接続元電子機器S(あるいは接続先電子機器D1)において送信データはアプリケーションレイヤ、ミドルレイヤ、および物理レイヤを順に経て外部インタフェースを介して送出され、接続先電子機器D1(あるいは接続元電子機器S)において外部インタフェースを介して受け取られたデータは物理レイヤ、ミドルレイヤ、およびアプリケーションレイヤを順に経て送信データと同一のデータとなる。このように、アプリケーションレイヤ間でデータを交換するためには、ミドルレイヤや物理レイヤ等の下位レイヤ間でのデータの交換が必須である。なお、本実施形態では、一般的な通信プロトコルに従って二者間でファイルを転送できるような接続を「基本的接続」という。
【0016】
図2に示すように、接続元電子機器Sおよび接続先電子機器D2は、図1に示した接続元電子機器Sおよび接続先電子機器D1と同様に基本的接続を実現することができる。したがって、接続元電子機器Sと接続先電子機器D2との間ではファイル転送が可能である。さらに、接続先電子機器D2は自機器に特化された処理(自機器に適合した接続を実現するための処理)を行うためのソフトウェア(以後、個別ソフトウェア)を使うことで各レイヤに付加的機能を与えている。
【0017】
図2に示す例では、接続先電子機器D2の物理レイヤには付加的機能AF1が、ミドルレイヤには付加的機能AF2が、アプリケーションレイヤには付加的機能AF3が与えられている。これらの付加的機能に対応した機能が接続元電子機器Sの各レイヤに与えられていれば、接続元電子機器Sと接続先電子機器D2は付加的機能を用いて通信を行うことができる。本実施形態では、このような、基本的接続のみでは不可能な通信を行うことができる二者間の接続を「応用的接続」という。
【0018】
しかし、実際には、付加的機能AF1〜AF3に対応した機能は接続元電子機器Sの各レイヤに与えられていないため、接続元電子機器Sおよび接続先電子機器D2は応用的接続を行うことができない。ただし、接続元電子機器Sが付加的機能AF1〜AF3に対応した個別ソフトウェアを取得し、このソフトウェアを使うことができれば、接続元電子機器Sと接続先電子機器D2との間で応用的接続を行うことが可能となる。
【0019】
図3では基本的接続は可能だが応用的接続は不可能な他の例が示されている。この例では、接続先電子機器D3の一般的なアプリケーションレイヤの上位のレイヤとして付加的レイヤALが実現されている。したがって、接続元電子機器Sと接続先電子機器D3間では、基本的接続は可能だが、付加的レイヤAL以上のレイヤを使用した応用的接続は不可能である。ただし、接続元電子機器Sが付加的レイヤALに対応した個別ソフトウェアを取得し、このソフトウェアを使うことができれば、接続元電子機器Sと接続先電子機器D3との間で付加的レイヤALを使用した応用的接続を行うことが可能となる。
【0020】
本実施形態における個別ソフトウェアの取得方法としては、接続先電子機器と直接的に接続して接続先電子機器から取得する方法(以後、直接法)と、接続先電子機器に間接的に接続して接続先電子機器から取得する方法(以後、間接法)と、ネットワークに接続されたソフトウェアサーバから取得する方法(以後、ネットワーク法)とがある。各方法について前述の接続元電子機器Sと接続先電子機器D2とを例に挙げて以下に説明する。
【0021】
直接法では、接続元電子機器Sは例えば図2に示すように接続先電子機器D2との間で基本的接続を確立し、この基本的接続を用いて個別ソフトウェアを接続先電子機器D2からダウンロードする。
【0022】
間接法では、接続元電子機器Sは例えば図4に示すように中継機器Rを介して接続先電子機器D2との間で基本的接続を確立し、この基本的接続を用いて個別ソフトウェアを接続先電子機器D2からダウンロードする。中継機器Rはアプリケーションレイヤにおける通信を終端してもしなくてもよいが、本実施形態においては、図4に示すようにアプリケーションレイヤにおける通信を終端し、全く異なる通信プロトコルでも変換できるようにしている。
【0023】
ネットワーク法では、接続元電子機器は図5に示すように、通信機器Cとの間で基本的接続を確立するとともに、移動通信網や固定通信網、インターネット等のネットワークNを介してソフトウェアサーバSSから接続先電子機器D2に対応した個別ソフトウェアをダウンロードするように通信機器Cを制御し、通信機器Cにダウンロードされた個別ソフトウェアを上記基本的接続を用いて受け取る。通信機器Cは、接続元電子機器Sと基本的接続を行うための通信用ソフトウェアのみならず、ネットワークNを介してソフトウェアサーバSSと通信するための通信用ソフトウェアを備えている。通信機器CとソフトウェアサーバSSとの通信は一般的な通信プロトコルに従ったものであってもよいし、特殊な通信プロトコルに従ったものであってもよい。
【0024】
次に、上述した事項に基づいた本実施形態に係る電子機器制御方法について具体的に説明する。図6は同方法を適用した電子機器の構成例を示すブロック図である。この図に示す電子機器は後述する動作の説明において接続元電子機器として作動することから、以後、接続元電子機器S1と称する。接続元電子機器S1は、CPU(中央処理装置)11、RAM(Random Access Memory)12、不揮発性メモリ13、周辺機器と通信するための外部インタフェース14を有する。
【0025】
不揮発性メモリ13は書き換え可能な記憶領域13Rを有し、この記憶領域13R内に基本ソフトウェア13R1と通信用ソフトウェア13R2と自機器のケイパビリティ(capability)情報13R3とを記憶している。基本ソフトウェア13R1は接続元電子機器S1の基本的な制御を行うためのソフトウェア、通信用ソフトウェア13R2は外部インタフェースを介して周辺機器との間で基本的接続を確立するとともにこの基本的接続を介して周辺機器と通信するためのソフトウェアであり、ケイパビリティ情報13R3は自機器が提供する機能と他の電子機器が当該機能を利用するための条件(例えば個別ソフトウェアを特定するための情報)等を示す情報である。なお、記憶領域13Rは、周辺機器との間で応用的接続を確立し、この応用的接続を用いた通信を行うためのソフトウェアを格納するに十分な空き領域を有する。
【0026】
外部インタフェース14は周辺機器と無線通信するためのエアインタフェースであり、所定の通信規格(例えば、ブルートゥースや無線LAN(Local Area Network)等)に準拠している。この外部インタフェース14は、周辺機器から送信されてきた電波を受信し、この電波に含まれている自インタフェース向けのデータを抽出してCPU11へ供給するとともに、CPU11から供給されたデータを含む無線信号を送出する。すなわち、外部インタフェース14は固有のアドレスを有し、上記通信規格は1対多接続を許容している。
【0027】
CPU11は各部12〜14を制御するものであり、接続元電子機器S1の図示しない電源が投入されると、不揮発性メモリ13に記憶された基本ソフトウェア13R1を読み出して実行し、以後、基本ソフトウェア13R1および外部からの指示に従って各部を制御する。例えば、目的の周辺機器を制御する旨の指示を受け取ると、CPU11は、まず、不揮発性メモリ13に記憶された通信用ソフトウェア13R2を読み出して実行し、図7に示す接続開始処理を行う。
【0028】
接続開始処理において、CPU11は、目的の周辺機器(以後、接続先電子機器)を宛先とした接続要求を送信し、接続先電子機器と自機器S1との間で直接的な基本的接続の確立を試みる(ステップSA1)。この試行において、CPU11は、まず、図8に示すように、接続先電子機器との間で物理レイヤの適合/不適合を判定し(ステップSB1)、不適合であれば上記接続の確立を断念し、適合であれば外部インタフェース14を介して接続先電子機器との間で基本的接続を確立する(ステップSB2)。さらに、CPU11は、自機器S1のケイパビリティ情報を不揮発性メモリ13から読み出し、外部インタフェース14経由で接続先電子機器へ送信するとともに、外部インタフェース14から供給される接続先電子機器のケイパビリティ情報を受け取り、処理を継続する。
【0029】
再び図7において、直接的な基本的接続の確立に失敗すると、CPU11は、接続先電子機器との間で中継機器を介した間接的な基本的接続の確立を試みる(ステップSA2、SA3)。この試行において、CPU11は、まず、図9に示すように、宛先不定の接続要求を送信(ブロードキャスト)する(ステップSC1)。次に、CPU11は、上記送信要求に応答した電子機器について、接続先電子機器との間で間接的な基本的接続の確立を試みる(ステップSC2〜SC6)。すなわち、応答した電子機器から順に一つの電子機器を選択し(ステップSC2)、選択された電子機器との間で直接的な基本的接続を確立し(ステップSC4)、この基本的接続を介して、接続先電子機器との間で直接的な基本的接続を確立するよう電子機器に依頼する(ステップSC5)。ただし、間接的な基本的接続が確立した旨の接続通知を当該電子機器(以後、中継機器)から得た場合(ステップSC6)、あるいは上記接続要求に応答した全ての電子機器について接続通知を得られなかった場合(ステップSC3)には、CPU11は間接的な基本的接続を確立するための試行を終了する。なお、上記接続通知には、接続先電子機器のケイパビリティ情報が含まれている。
【0030】
再び図7において、上記接続通知を得られなかった場合、すなわち、直接的および間接的のいずれにせよ、接続先電子機器との間で基本的接続を確立できなかった場合(ステップSA4)、CPU11は接続開始処理を終了する。逆に、接続先電子機器との間で直接的あるいは間接的な基本的接続を確立することができた場合(ステップSA2,SA4)、CPU11は接続先電子機器のケイパビリティ情報に基づいて、接続先電子機器に対して応用的接続が必要か否かを判定し(ステップSA5)、応用的接続が不要であれば、CPU11は基本的接続を用いて接続先電子機器との通信を開始する。
【0031】
逆に、接続先電子機器に対して応用的接続が必要であれば、CPU11はこの応用的接続に必要な個別ソフトウェアを接続先電子機器のケイパビリティ情報に基づいて特定し、この個別ソフトウェアが自機器の不揮発性メモリ13に記憶されているか否かを判定する(ステップSA6)。当該個別ソフトウェアが不揮発性メモリ13に記憶されている場合、CPU11は接続開始処理を終了し、個別ソフトウェアを不揮発性メモリ13から読み出して実行することで接続先電子機器との間で応用的接続を確立する処理を開始する。なお、個別ソフトウェアは上記通信用ソフトウェア13R2の一部あるいは全部を書き換えるためのソフトウェアである。
【0032】
上記個別ソフトウェアが不揮発性メモリ13に記憶されていない場合、CPU11は基本的接続を用いて接続先電子機器と通信し、当該個別ソフトウェアを接続先電子機器からダウンロード可能か否かを判定する(ステップSA7)。ダウンロード可能であれば、CPU11は、基本的接続を用いて接続先電子機器から上記個別ソフトウェアをダウンロードする(ステップSA8)。CPU11は、個別ソフトウェアのダウンロードが正常に完了しない場合、正常に完了するまでダウンロードを繰り返す(ステップSA8,SA9)
【0033】
逆に、上記個別ソフトウェアを接続先電子機器からダウンロード不可能な場合、CPU11は、外部ネットワークと接続可能な電子機器(以後、通信機器)との間で基本的接続を確立する(ステップSA10)。具体的には、図10に示すように、CPU11は、まず、宛先不定の接続要求を送信する(ステップSD1)。次に、CPU11は、上記送信要求に応答した電子機器から順に一つの電子機器を選択し(ステップSD2)、選択された電子機器との間で直接的な基本的接続を確立し(ステップSD4)、この基本的接続を介して当該電子機器と通信し、当該電子機器が外部ネットワークに接続可能か否かを判定する(ステップSD5)。上記ステップSD2〜SD5の処理は繰り返し行われ、通信機器が見つかるか(ステップSD5)、あるいは選択すべき電子機器が尽きた場合(ステップSD3)に終了する。
【0034】
再び図7において、CPU11は、通信機器との間で基本的接続を確立することができなかった場合(ステップSA11)、接続開始処理を終了する。逆に、通信機器との間で基本的接続を確立することができた場合(ステップSA11)、当該基本的接続を用いて上記個別ソフトウェアのダウンロードを当該通信機器に依頼する(ステップSA12)。さらに、CPU11は、上記通信機器からダウンロードの成功が通知されると(ステップSA13)、当該通信機器にダウンロードされた個別ソフトウェアを上記基本的接続を用いて当該通信機器から受け取る(ステップSA14)。
【0035】
さらに、CPU11は、接続先電子機器からダウンロードされ、あるいは通信機器を介して転送された個別ソフトウェアを用いて不揮発性メモリ13の記憶領域13Rに記憶された通信用ソフトウェア13R2を書き換え(ステップSA15)、自機器を再起動させることで書き換え後の通信用ソフトウェアを使用可能として接続開始処理を終了する。なお、書き換え後の通信用ソフトウェア13R2は、次回の接続開始処理において利用される。
【0036】
図11は本実施形態に係る電子機器制御方法を適用した他の電子機器の構成例を示すブロック図である。この図に示す電子機器は後述する動作の説明において中継機器として作動することから、以後、中継装置S2と称する。中継装置S2は、CPU21、RAM22、不揮発性メモリ23、周辺機器との間で通信するための2つの外部インタフェース24−1、24−2を有する。
【0037】
不揮発性メモリ23は書き換え可能な記憶領域23Rを有し、この記憶領域23R内に基本ソフトウェア23R1と通信用ソフトウェア23R2−1,23R2−2と自機器のケイパビリティ情報23R3とを記憶している。基本ソフトウェア23R1およびケイパビリティ情報23R3は、接続元電子機器S1における基本ソフトウェア13R1およびケイパビリティ情報13R3と同様の役割を中継機器S2に対して果たす。通信用ソフトウェア23R2−1は外部インタフェース24−1を介して周辺機器との間で基本的接続を確立するとともにこの基本的接続を介して周辺機器と通信するためのソフトウェア、通信用ソフトウェア23R2−2は外部インタフェース24−2を介して周辺機器との間で基本的接続を確立するとともにこの基本的接続を介して周辺機器と通信するためのソフトウェアである。
【0038】
外部インタフェース24−1は周辺機器と無線通信するためのエアインタフェースであり、接続元電子機器S1の外部インタフェース24が準拠している通信規格に準拠しており、外部インタフェース14がCPU11に対して有する機能と同一の機能をCPU21に対して有する。外部インタフェース24−2は接続先電子機器の外部インタフェースが準拠している通信規格(例えば、ブルートゥースや無線LAN等)に準拠したものであり、通信規格が異なる点を除いては外部インタフェース24−1と同様の機能を有する。
【0039】
CPU21は各部22,23,24−1,24−2を制御するものであり、中継機器S2の図示しない電源が投入されると、不揮発性メモリ23に記憶された基本ソフトウェア23R1を読み出して実行し、以後、基本ソフトウェア23R1および外部からの依頼に従って各部を制御する。例えば、外部インタフェース24−1を介して接続先電子機器との接続を依頼されると、CPU21は、不揮発性メモリ23から通信用ソフトウェア23R2−1を読み出して実行し、図12に示す接続中継処理を行う。
【0040】
すなわち、CPU21は、まず、当該接続先電子機器に対する接続要求を外部インタフェース24−2から送出する(ステップSE1)。この接続要求に対する応答を受け取ると(ステップSE2)、CPU21は、応答した機器との間で基本的接続を確立し(ステップSE3)、接続先電子機器との間で接続が確立した旨を接続元電子機器へ通知するとともに接続元電子機器と接続先電子機器との通信の中継を開始する(ステップSE4)。逆に、上記接続要求に対する応答を受け取れない場合(ステップSE2)、CPU21は、接続中継処理を終了する。
【0041】
図13は本実施形態に係る電子機器制御方法を適用した他の電子機器の構成例を示すブロック図である。この図に示す電子機器は後述する動作の説明において通信機器として作動することから、以後、通信機器S3と称する。通信機器S3は、CPU31、RAM32、不揮発性メモリ33、周辺機器と通信するための外部インタフェース34、および移動通信網(外部ネットワーク)を介して通信するための通信部35を有する。
【0042】
不揮発性メモリ33は書き換え可能な記憶領域33Rを有し、この記憶領域33R内に基本ソフトウェア33R1と通信用ソフトウェア33R2−1,33R2−2と自機器のケイパビリティ情報33R3とを記憶している。基本ソフトウェア33R1およびケイパビリティ情報33R3は、接続元電子機器S1における基本ソフトウェア13R1およびケイパビリティ情報13R3と同様の役割を通信機器S3に対して果たす。通信用ソフトウェア33R2−1は外部インタフェース34を用いて周辺機器との間で基本的接続を確立するとともにこの基本的接続を介して周辺機器と通信するためのソフトウェア、通信用ソフトウェア33R2−2は通信部35を制御するとともに、移動通信網を介して、移動通信網に接続されたサーバと通信するためのソフトウェアである。
【0043】
外部インタフェース34は周辺機器と無線通信するためのエアインタフェースであり、接続元電子機器S1の外部インタフェース14が準拠している通信規格に準拠しており、外部インタフェース14がCPU11に対して有する機能と同一の機能をCPU31に対して有する。
【0044】
CPU31は各部32〜35を制御するものであり、通信機器S3の図示しない電源が投入されると、不揮発性メモリ33に記憶された基本ソフトウェア33R1を読み出して実行し、以後、基本ソフトウェア33R1および外部からの依頼に従って各部を制御する。例えば、外部インタフェース34を介して個別ソフトウェアのダウンロードを依頼されると、CPU31は、不揮発性メモリ33に記憶された通信用ソフトウェア33R2−2を読み出して実行し、図14に示すダウンロード処理を行う。
【0045】
すなわち、CPU31は、まず、通信部35を制御し、移動通信網に接続されたソフトウェアサーバSSに接続する(ステップSF1)。なお、図示を略すが、不揮発性メモリ33の記憶領域33Rには、移動通信網におけるソフトウェアサーバSSのアドレスが記憶されており、CPU31は当該アドレスを用いてソフトウェアサーバSSに接続する。
【0046】
次にCPU31は、上記ソフトウェアサーバSSに対してダウンロード対象の個別ソフトウェアの検索を要求する(ステップSF2)。この要求に応答して個別ソフトウェアの格納位置を示す情報を受信すると(ステップSF3)、CPU31は、当該格納位置のソフトウェアのダウンロードを開始する(ステップSF4)。このダウンロードが完了すると、CPU31は、個別ソフトウェアのダウンロードに成功した旨をダウンロードの依頼主(接続元電子機器)へ通知するとともに、ダウンロードしたソフトウェアを外部インタフェース34経由で依頼主へ転送し(ステップSF5)、通信部35を制御してソフトウェアサーバSSとの接続を切断する(ステップSF6)。逆に、個別ソフトウェアの検索の要求に対する応答を受信できない場合には、CPU31は、ダウンロードに成功しなかった旨をダウンロードの依頼主へ通知し(ステップSF7)、通信部35を制御してソフトウェアSSへの接続を切断する(ステップSF6)。
【0047】
図15は本実施形態に係る電子機器制御方法を適用したソフトウェアサーバSSの構成例を示すブロック図である。ソフトウェアサーバSSは、CPU41、RAM42、不揮発性メモリ43、および移動通信網を介して通信するための通信部44を有する。不揮発性メモリ43は書き換え可能な記憶領域43Rを有し、この記憶領域43R内に基本ソフトウェア43R1と通信用ソフトウェア43R2と個別ソフトウェアテーブル43R3を記憶している。基本ソフトウェア43R1は各部42〜44を制御するためのソフトウェア、通信用ソフトウェア43R2は通信部44を制御して自サーバを移動通信網に接続するとともに、移動通信網を介して電子機器と通信するためのソフトウェアである。また、個別ソフトウェアテーブル43R3は、図16に示すように、個別ソフトウェアの識別情報(名称およびバージョン等)、接続先電子機器の種別情報、接続元電子機器の種別情報、および個別ソフトウェアを対応付けて格納したテーブルである。
【0048】
CPU41は各部42〜44を制御するものであり、ソフトウェアサーバSSの図示しない電源が投入されると、不揮発性メモリ43に記憶された基本ソフトウェア43R1および通信用ソフトウェア43R2を読み出して実行し、以後、これらのソフトウェアと外部からの依頼とに従って各部を制御する。例えば、通信部44を介して個別ソフトウェアの検索が要求されると、当該ソフトウェアを検索し、当該ソフトウェアが個別ソフトウェアテーブル43R3に格納されている場合にはその格納位置を、当該要求に対する応答として返送する。また、通信部44を介して所望の格納位置の個別ソフトウェアのダウンロードが要求されると、CPU41は、当該格納位置に格納されたソフトウェアを個別ソフトウェアテーブル43R3から読み出し、要求元へ送信する。
【0049】
次に、上記電子機器およびソフトウェアサーバSSから構成されるシステムの動作について説明する。上記電子機器およびソフトウェアサーバSSは様々なシステムを構成可能であるが、ここでは、本発明の特徴を端的に表す代表的な構成例のシステムにおける動作について説明する。
【0050】
[構成例1]
図17に示す構成例では、接続先電子機器S4が接続元電子機器S1の外部インタフェース14と同一通信規格の外部インタフェースを備えており、かつ接続元電子機器S1と接続先電子機器S4が通信可能な範囲内に存在し、かつ接続先電子機器S4の接続に必要な個別ソフトウェアを接続元電子機器S1が有しておらず、かつ接続先電子機器S4の接続に必要な個別ソフトウェアを接続先電子機器S4からダウンロード可能である。
【0051】
この構成例では、図18に示すように、接続先電子機器S4と接続しようとする接続元電子機器S1が直接的な基本的接続の確立を目指して接続要求を接続先電子機器S4へ送信すると、接続元電子機器S1と接続先電子機器S4との間で、直接的な基本的接続が確立され、ケイパビリティ情報が交換される(図7のステップSA1〜SA2)。次に、接続先電子機器S4のケイパビリティ情報に基づいた個別ソフトウェアをダウンロードするための要求が接続元電子機器S1から接続先電子機器S4へ送信されると、この個別ソフトウェアが上記基本的接続を介して接続先電子機器S4から接続元電子機器S1へ転送され、(図7のステップSA5〜SA9)。この個別ソフトウェアを用いて接続元電子機器S1の通信用ソフトウェア13R2が書き換えられ、接続元電子機器S1が再起動される。
【0052】
この後、接続先電子機器S4が再び接続元電子機器S1と接続しようとすると、上述した動作が途中まで繰り返されるが、基本的接続が確立された後には、書き換え後の通信用ソフトウェア13R2を用いて接続元電子機器S1と接続先電子機器S4との間に応用的接続が確立され、この応用的接続を用いて接続先電子機器S1が接続先電子機器S4と通信する。
【0053】
[構成例2]
図19に示す構成例では、接続先電子機器S5が接続元電子機器S1の外部インタフェース14と同一通信規格の外部インタフェースを備えていないか、あるいは接続元電子機器S1と接続先電子機器S5が通信可能な範囲内に存在しないために接続先電子機器S1と接続先電子機器S5との直接的な通信は不可能となっている。また、この構成例では、中継機器S2が接続元電子機器S1および接続先電子機器S5と通信可能であり、かつ接続先電子機器S5との接続に必要な個別ソフトウェアを接続元電子機器S1が有しおらず、かつ接続先電子機器S5との接続に必要な個別ソフトウェアを接続先電子機器S5からダウンロード可能である。
【0054】
この構成例では、図20に示すように、接続先電子機器S5に接続しようとする接続元電子機器S1が直接的な基本的接続の確立を目指して接続要求を接続先電子機器S5へ送信するが、接続元電子機器S1と接続先電子機器S5とは直接的に通信することはできない(図7のステップSA1,SA2)。したがって、接続元電子機器S1は直接的な基本的接続の確立を目指して接続要求を中継機器S2へ送信する。以後、構成例1における接続元電子機器S1と接続先電子機器S4との間で直接的な基本的接続が確立されるまでの処理と同様の処理が行われ、接続元電子機器S1と中継機器S2との間で直接的な基本的接続が確立される。さらに、接続元電子機器S1から中継機器S2へ接続依頼が送信され、これを受信した中継機器S2と接続先電子機器S5との間で直接的な基本的接続が確立され、中継機器S2から接続元電子機器S1へ接続通知が送信される。以後、中継機器S2は接続元電子機器S1と接続先電子機器S5との通信を中継する(図7のステップSA3,SA4)。
【0055】
以後、接続元電子機器S1と接続先電子機器S5との間では、構成例1における接続元電子機器S1と接続先電子機器S4との間で行われる処理と同様の処理が中継機器S2を介して行われる。
【0056】
[構成例3]
図21に示す構成例が上述した構成例2と異なる点の一つは、接続先電子機器S5に代えて接続先電子機器S6が構成要素となっている点である。接続先電子機器S6が接続先電子機器S5と異なる点は、ダウンロード要求に応じて個別ソフトウェアを送信する機能を備えていない点である。また、図21に示す構成例が構成例2と異なる他の点は、移動通信網MNを介してソフトウェアサーバSSにアクセス可能な通信機器S3を有する点である。なお、ソフトウェアサーバSSには、接続元電子機器S1が接続先電子機器S6と接続するために必要な個別ソフトウェアが格納されている。
【0057】
この構成例では、接続先電子機器が接続先電子機器S5でなく接続先電子機器S6である点を除いて、構成例2における動作と同様の動作が行われる。本構成例の動作が異なるのは中継機器S2から接続元電子機器S1へ接続通知が送信されてからである。この接続通知に含まれる接続先電子機器S6のケイパビリティ情報は接続先電子機器S6から個別ソフトウェアをダウンロードすることができないことを示しているため、接続元電子機器S1は、通信機器S3との間で基本的接続を確立する(図7のステップSA7,SA10,SA11)。
【0058】
次に,この基本的接続を介して接続元電子機器S1から通信機器S3へ、接続先電子機器S6のケイパビリティ情報に示されている個別ソフトウェアのダウンロードの依頼が送信される。この依頼を受信した通信機器S3は移動通信網MNを介してソフトウェアサーバSSにアクセスし、当該個別ソフトウェアの検索を依頼する。ソフトウェアサーバSSでは当該個別ソフトウェアが検索され、その格納位置を示す検索結果を通信機器S3へ返送する。この検索結果を受信した通信機器S3は当該格納位置のソフトウェアのダウンロードをソフトウェアサーバSSに要求し、これに応答してソフトウェアサーバSSから送信されてくるソフトウェア(個別ソフトウェア)を受信し、ダウンロード成功通知を接続元電子機器S1へ送信する。
【0059】
この通知を受信した接続元電子機器S1は、ダウンロードされたソフトウェアを転送するよう通信機器S3に要求し、この要求に応じて通信機器S3から送信されてきたソフトウェアを目的の個別ソフトウェアとして受信する。以後、接続元電子機器S1と接続先電子機器S6との間では、構成例1における接続元電子機器S1と接続先電子機器S4との間で行われる処理と同様の処理が中継機器S2を介して行われる。
【0060】
[補足]
なお、上述した実施形態では個別ソフトウェアの例として図2の付加的機能AF1〜AF3を実現するソフトウェアと、図3の付加的レイヤALを実現するソフトウェアを例示したが、本実施形態に係る電子機器制御方法はこれらのソフトウェアとは異なるソフトウェアにも適用可能である。例えば、付加的機能AF1〜AF3と付加的レイヤALとを組み合わせた機能を実現するソフトウェアであってもよいし、ミドルレイヤおよびアプリケーションレイヤのみにおいて付加的機能を実現するソフトウェアであってもよい。
【0061】
また、上述した実施形態では、通信不可能なケースとして通信用ソフトウェアが異なるケースと二つの電子機器間の距離が離れているケースを挙げたが、いずれのケースにも該当しない場合に通信不可能となることがある。例えば、互換性やセキュリティの問題から、接続先電子機器において接続元電子機器の接続を許容していないケースが挙げられる。このようなケースにおいても本実施形態の電子機器制御方法を適用すれば、接続元電子機器と接続先電子機器とを間接的に通信可能とすることができる。この場合、互換性やセキュリティの問題は中継装置において回避されることになる。
【0062】
また、上述した実施形態では、接続元電子機器S1は取得した個別ソフトウェアを用いて自動的に通信用ソフトウェア13R2を書き換えるようにしたが、個別ソフトウェアを不揮発性メモリ13の記憶領域13Rに記憶させるだけに止めてもよい。この場合は、何らかの指示を契機として通信用ソフトウェア13R2が書き換えられることになる。
【0063】
また、上述した実施形態では、各電子機器の外部インタフェースを無線インタフェースとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線インタフェースであってもよい。さらに、接続元電子機器が中継機器や通信機器を探す際に宛先不定の接続要求をブロードキャストする例を示したが、ブロードキャストが不可能な外部インタフェースであってもこれと同様の機能を実現することができる。すなわち、周辺機器に対して、順次、接続要求を送信するようにすればよい。
【0064】
さらに、上述した実施形態では、中継機器S2および通信機器S3においてアプリケーションレイヤの通信を終端する例を挙げたが、少なくとも一方においてアプリケーションレイヤの通信等の端間で行われる通信を終端しないようにしてもよい。端間で行われる通信を終端しない装置としてはルータやブリッジ等が広く用いられている。
【0065】
また、上述した実施形態では、基本的接続を確立する際に必ずケイパビリティ情報を交換する例を挙げたが、通信可能な電子機器のケイパビリティ情報を所定の周期で調べて蓄積しておき、このケイパビリティ情報に基づいて各種判断を行うようにしてもよい。
【0066】
さらに、上述した実施形態では、中継機器において外部インタフェース24−1を接続元電子機器用、外部インタフェース24−2を接続先電子機器用とした例を挙げたが、接続先電子機器および接続元電子機器の外部インタフェースに応じて役割が適宜切り替えられることは言うまでもない。
【0067】
また、上述した実施形態では接続元電子機器と通信機器とを別体としたが、これらを一体化し、接続先電子機器から個別ソフトウェアをダウンロードできない場合に接続元電子機器が直接、ソフトウェアサーバにアクセスするようにしてもよい。もちろん、中継機器と通信機器とを一体化するようにしてもよい。
【0068】
また、上述した実施形態では、接続先電子機器が単数の場合について例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。接続先電子機器が複数の場合、例えば、中継機器S2では複数の接続先電子機器に対して基本的接続の確立を試みることになり、通信機器S3では複数の個別ソフトウェアのダウンロードを試みることになる。
【0069】
さらに、上述した実施形態では、接続元電子機器S1において通信用ソフトウェアを更新する例を示したが、接続元電子機器が汎用ハードウェア(例えば、FPGA:フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)により通信機能を実現している場合には、ハードウェア構成を再構築することになる。すなわち、接続元電子機器は、自機器のケイパビリティ情報と続先電子機器のケイパビリティ情報とに基づいて取得した個別ソフトウェアを実行することで、汎用ハードウェア内のハードウェア構成情報の書き換えを行ってハードウェア構成を再構築し、自機器を再起動することになる。
【0070】
また、上記実施形態では、移動通信網に収容される機器を通信機器としたが、固定網や構内ネットワーク、インターネット等に接続された機器を通信機器として用いてもよい。さらに、移動通信網に接続されたソフトウェアサーバを例示したが、通信機器にインターネット等を介して通信するための通信用ソフトウェアを持たせるようにすれば、インターネット等に接続されたソフトウェアサーバとしてもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、接続先電子機器と接続元電子機器とが直接的に通信不可能の場合には、接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアが中継機器あるいは通信機器を介して接続元電子機器に転送される。また、接続先電子機器が上記ソフトウェアを接続元電子機器へ転送できない場合には、通信機器を介して上記ソフトウェアが接続元電子機器に転送される。これらは自動的に行われることから、電子機器の使用者に負担がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の基礎をなす事項(通信プロトコルの階層構成)を説明するための概念図である。
【図2】 本実施形態の基礎をなす事項(通信プロトコルの階層構成および応用的接続)を説明するための概念図である。
【図3】 本実施形態の基礎をなす事項(通信プロトコルの階層構成および応用的接続)を説明するための概念図である。
【図4】 本実施形態の基礎をなす事項(ダウンロード方法)を説明するための概念図である。
【図5】 本実施形態の基礎をなす事項(ダウンロード方法)を説明するための概念図である。
【図6】 本実施形態に係る電子機器制御方法を適用した接続元電子機器(電子機器)の構成例を示すブロック図である。
【図7】 同接続元電子機器が行う接続開始処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 同接続開始処理の一部の流れを示すフローチャートである。
【図9】 同接続開始処理の一部の流れを示すフローチャートである。
【図10】 同接続開始処理の一部の流れを示すフローチャートである。
【図11】 同電子機器制御方法を実現するための中継機器の構成例を示すブロック図である。
【図12】 同中継機器における接続中継処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】 同電子機器制御方法を実現するための通信機器の構成例を示すブロック図である。
【図14】 同通信機器におけるダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】 同電子機器制御方法を実現するためのソフトウェアサーバの構成例を示すブロック図である。
【図16】 同ソフトウェアサーバが有する個別ソフトウェアテーブルの内容を示す概念図である。
【図17】 同電子機器制御方法を適用したシステムの構成例を示すブロック図である。
【図18】 同システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【図19】 同電子機器制御方法を適用したシステムの別の構成を示すブロック図である。
【図20】 同システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【図21】 同電子機器制御方法を適用したシステムの更に別の構成を示すブロック図である。
【図22】 同システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
S1…接続元電子機器(電子機器)、S2…中継機器、S3…通信機器、S4〜S6…接続先電子機器、SS…ソフトウェアサーバ、MN…移動通信網。

Claims (6)

  1. 接続先電子機器と前記接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを持たない接続元電子機器とが所定の通信規格に準拠したインタフェースを介して通信可能か否かを判定する通信判定ステップと、
    前記通信判定ステップにて通信可能と判定された場合に、前記接続先電子機器が前記ソフトウェアを送信可能か否かを判定し、この判定において送信不可能と判定された場合には前記ソフトウェアを有する配信装置から所定の通信網経由で前記接続元電子機器へ前記ソフトウェアを転送する転送ステップと
    を有することを特徴とする電子機器制御方法。
  2. 接続先電子機器と前記接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアを持たない接続元電子機器とが所定の通信規格に準拠したインタフェースを介して直接的に通信可能か否かを判定する通信判定ステップと、
    前記通信判定ステップにて通信不可能と判定された場合に、中継機器を介して前記接続元電子機器および前記接続先電子機器を通信可能とし、前記接続先電子機器が前記ソフトウェアを送信可能か否かを判定し、この判定において送信不可能と判定された場合には前記ソフトウェアを有する配信装置から所定の通信網経由で前記接続元電子機器へ前記ソフトウェアを転送する転送ステップと
    を有することを特徴とする電子機器制御方法。
  3. 請求項1ないしのいずれかに記載の電子機器制御方法において、
    更に前記転送ステップにて転送されてきた前記ソフトウェアを用いて前記接続元電子機器の機能を変更する変更ステップを有することを特徴とする電子機器制御方法。
  4. 周辺機器と所定の通信規格にしたがった通信を行うためのインタフェイス部と、
    前記インタフェース部を用いて接続先電子機器と通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記接続先電子機器から当該接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアの転送を受けることができるか否かを判定する転送判定手段と、
    前記通信判定手段により通信可能と判定され、かつ前記転送判定手段により前記接続先電子機器から前記ソフトウェアの転送を受けることができないと判定された場合に、前記ソフトウェアを配信可能な配信装置から所定の通信網経由で前記ソフトウェアを受信する制御手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  5. 周辺機器と所定の通信規格にしたがった通信を行うためのインタフェイス部と、
    前記インタフェース部を用いて前記接続先電子機器と直接的に通信可能か否かを判定する直接通信判定手段と、
    前記通信手段を用いて中継機器経由で前記接続先電子機器と通信可能か否かを判定する間接通信判定手段と、
    前記接続先電子機器から当該接続先電子機器に適合した接続を実現するためのソフトウェアの転送を受けることができるか否かを判定する転送判定手段と、
    前記直接通信判定手段により通信不可能と判定され、かつ前記間接通信判定手段により通信可能と判定され、かつ前記転送判定手段により前記接続先電子機器から前記ソフトウェアの転送を受けることができないと判定された場合に、前記ソフトウェアを配信可能な配信装置から所定の通信網経由で前記ソフトウェアを受信する制御手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項ないしのいずれかに記載の電子機器において、
    前記制御手段により受信された前記ソフトウェアを用いて自機器の機能を変更する変更手段を更に具備することを特徴とする電子機器。
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