JP2018156441A - ネットワーク装置、無線通信端末およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末がコンテンツを取得したいときに、取得したいコンテンツを高速に取得できるようにする。【解決手段】本発明の実施形態としてのネットワーク装置は、自装置のカバレッジエリア内の第1端末から、コンテンツの配信予約要求を受信する受信部と、前記配信予約要求に基づき、それぞれカバレッジエリア内の端末と無線通信可能な複数の他のネットワーク装置の中から、第1ネットワーク装置を選択するプロセッサと、前記第1ネットワーク装置にコンテンツ提供装置から前記コンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、前記第1端末に、前記第1ネットワーク装置から前記コンテンツを取得するために必要な第1情報を送信する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ネットワーク装置、無線通信端末およびコンピュータプログラムに関する。
従来、ネットワークノードがキャッシュサーバ機能を備えた配信システムにおいて、無線通信端末(以下、端末)が接続されているネットワークノードに、上位の配信サーバからコンテンツを取得するエージェント機能を生成するものがある。端末が移動を前提とする環境では、コンテンツを取得したいときに端末がそのネットワークノードに接続されているとは限らないため、当該ネットワークノードへコンテンツの予約配信を要求しても、コンテンツが端末に送信されずに、無駄になってしまう可能性がある。さらに、端末の移動に伴って、エージェント機能が生成されるネットワークノードが変更され、このことはネットワークノードの負担となる。
また、店舗に無線アクセスポイントを配置し、メディアコンテンツをモバイル通信端末に配信する通信ネットワークが知られている。この通信ネットワークでは、複数の無線アクセスポイントによる断続的なカバレッジエリア毎に、予約された配信サービスを行う。これは、サービスエリアに入ってきたすべての端末に対して、無線アクセスポイントのキャッシュからのデータを配信するものであり、モバイル通信端末の配信要求の有無に応じたデータ配信ができない。
特開2004−348495号公報 特開2015−43589号公報
本発明の実施形態は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、端末がコンテンツを取得したいときに、取得したいコンテンツを高速に取得できるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態としてのネットワーク装置は、自装置のカバレッジエリア内の第1端末から、コンテンツの配信予約要求を受信する受信部と、前記配信予約要求に基づき、それぞれカバレッジエリア内の端末と無線通信可能な複数の他のネットワーク装置の中から、第1ネットワーク装置を選択するプロセッサと、前記第1ネットワーク装置にコンテンツ提供装置から前記コンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、前記第1端末に、前記第1ネットワーク装置から前記コンテンツを取得するために必要な第1情報を送信する。
第1の実施形態に係わるシステムの全体構成を示す。 第1の実施形態に係わるネットワーク装置のブロック図。 テーブルの例を示す図。 第1の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る動作のシーケンス図。 第1の実施形態の他の動作例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る他の動作のシーケンス図。 第2の実施形態に係わる端末のブロック図。 第2の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る動作のシーケンス図。 第3の実施形態に係わるネットワーク構成を示すブロック図。 テーブルの他の例を示す図。 第3の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第3の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第3の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る動作のシーケンス図。 第4の実施形態の動作例を示すフローチャート。 第4の実施形態に係る動作のシーケンス図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係わるシステムの全体構成を示す。このシステムは、インターネット等のネットワーク上のコンテンツ配信サーバ(コンテンツ提供装置)150に保持された画像・映像等の大容量なコンテンツのデータを、無線通信端末(以下、端末)へ配信する無線ネットワークシステムである。より詳細には、このシステムは、エンドユーザ(以下、ユーザ)から要求されたコンテンツを、将来的に端末の接続が予測されるネットワーク装置(アクセスポイント等)に具備されたストレージ装置へダウンロードして、一時的にキャッシュすることにより、コンテンツ配信サーバへのアクセス集中に起因するエンドユーザの不便性を回避することに関する。
図1のシステムは、コンテンツ配信サーバ(コンテンツ提供装置)150と、複数のネットワーク装置120、121、122と、端末130、140とを備える。コンテンツ配信サーバ150は、配信用のデータまたは情報として、複数のコンテンツを保持している。ネットワーク装置120〜122は、それぞれコンテンツ配信サーバ150に、有線ネットワークまたは無線ネットワークまたはこれらのハイブリッドを介して接続されている。本実施形態では有線ネットワークを想定する。また、ネットワーク装置120〜122は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークまたはこれらのハイブリッドを介して接続されている。本実施形態では、有線ネットワークを想定する。コンテンツ配信サーバ150およびネットワーク装置120〜122間を接続するネットワークと、ネットワーク装置120〜122間を接続するネットワークとは異なっていても、同一でもよい。
ネットワーク装置120〜122はそれぞれコンテンツをキャッシュするキャッシュ機能と、パケット(またはフレームと呼ばれる場合もある)の中継機能とを備えた無線通信装置である。ネットワーク装置120〜122は、一例として無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントであり、本実施形態ではこの場合を想定する。ネットワーク装置120〜122のそれぞれは、自装置からの無線信号が届く範囲(カバレッジエリア)を有する。ネットワーク装置120〜122は、カバレッジエリア内の端末とBSS(Basic Service Set)と呼ばれる無線通信グループを形成し、無線通信グループに属する端末と無線通信を行うことができる。図では、最初、端末130、140は、ネットワーク装置120のカバレッジエリア内に存在し、後に端末130は、ネットワーク装置121のカバレッジエリア内に、端末140は、ネットワーク装置122のカバレッジエリア内に移動する状況が示されている。
端末130、140は、ネットワーク装置120のカバレッジエリア内にいるときに、コンテンツの配信予約要求を、ネットワーク装置120に送信する。なお、端末130、140からの配信予約要求はそれぞれ独立したタイミングで送信される。ネットワーク装置120は、端末130、140のそれぞれに対して、コンテンツのダウンロード先(キャッシュ先)となるネットワーク装置を、配信先ネットワーク装置として決定する。図の例では、端末130に対してネットワーク装置121を決定し、端末140に対してネットワーク装置122を決定している。配信先ネットワーク装置の決定方法の例として、端末がこれから通過する可能性のあるカバレッジ(例えば端末の移動経路を含むカバレッジ)をもつネットワーク装置を特定することがある。具体的な動作例は後述する。
ネットワーク装置120は、端末130からのコンテンツ配信予約要求に基づき、要求されたコンテンツのキャッシュ要求(以下、キャッシュ要求)を生成し、ネットワーク装置121に送信する。キャッシュ要求の送信元であるネットワーク装置120は、要求元ネットワーク装置と呼ぶことがある。ネットワーク装置121は、キャッシュ要求を受けて、当該要求されたコンテンツを、コンテンツ配信サーバ150からダウンロードし、ダウンロードしたコンテンツを、以下に説明するエージェント識別子と関連づけて、自装置のストレージ装置に保存(キャッシュ)する。より詳細には、ネットワーク装置121は、端末130用のエージェントプロセス(プログラム)を生成および起動し、当該エージェントプロセスによって、コンテンツのダウンロードおよびキャッシュを行う。エージェント識別子は、エージェントプロセスに割り当てる識別子であり、一例として、端末とコンテンツ組ごとにユニークな値を有する識別子である。エージェント識別子はネットワーク装置121で生成する形態、ネットワーク装置120で生成する形態のいずれも可能である。キャッシュされたコンテンツがこの後述べる手順により端末へ送信された、もしくは、所定のタイマが満了した後、エージェントプロセスは消去する。なお、ここで示したコンテンツをダウンロードする方法は一例であり、コンテンツを取得してキャッシュできる限り、どのような方法でもよい。
ネットワーク装置120は、端末140に対しては、ネットワーク装置122を配信先ネットワーク装置として決定し、キャッシュ要求を送信する。ネットワーク装置122は、ネットワーク装置120からのキャッシュ要求を受けて、エージェントプロセスを起動して、コンテンツ配信サーバ150からコンテンツをダウンロードし、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子と関連づけて、自装置のストレージ装置にキャッシュする。
端末130、140のそれぞれは、コンテンツ配信予約要求の送信後、ネットワーク装置120からエージェント識別子を受信し、内部のストレージ装置または別の記憶装置(プロセッサの記憶領域など)に保存する。端末130は、その後移動し(実際には端末130のユーザが移動し)、ネットワーク装置121のカバレッジ内で、当該エージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を送信する。ネットワーク装置121は、この要求を受信すると、自装置が具備するストレージ装置に保存されている、エージェント識別子に関連づけられたコンテンツを特定し、特定したコンテンツをストレージ装置から読み出して、端末130に送信する。端末140も、その後移動し、ネットワーク装置122のカバレッジ内で、エージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を送信する。ネットワーク装置122は、この要求を受信すると、ストレージ装置からエージェント識別子に関連づけられたコンテンツを特定し、特定したコンテンツを自装置が具備するストレージ装置から読み出して端末140に送信する。なお、端末140は、ネットワーク装置122のカバレッジへ移動する際、ネットワーク装置121のカバレッジを通過する必要はない。ネットワーク装置121のカバレッジを通過する場合、端末140は、ネットワーク装置121にコンテンツ配信要求を送信しうるが、この場合、ネットワーク装置121は端末140が要求するコンテンツを保持していないため、保持していないことを示すエラーメッセージを返す。
以上が本実施形態の概要である。以下、本実施形態についてさらに詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に関わるネットワーク装置のブロック図である。ネットワーク装置120、121、122は、いずれも図2の構成を有する。図2のネットワーク装置は、無線通信部(送信部と受信部)101、プロセッサ102、ストレージ装置103、サーバ通信部(第1の通信部)104、およびAP通信部(第2の通信部)105、を備える。
無線通信部101は、端末との間で無線信号を送受信する。具体的には、無線LANのフレームを送受信する。AP通信部105は、他のネットワーク装置との間で所定信号の送受信を行う。具体的には、使用する通信プロトコルに応じたフレームを送受信する。サーバ通信部104は、コンテンツ配信サーバ150にアクセスし、他のネットワーク装置または端末から要求されたコンテンツを、ダウンロードする。ストレージ装置103は、ダウンロードされたコンテンツを、エージェント識別子に関連づけて一時的に保存する。例えば、図3に示すように、エージェント識別子とコンテンツが格納されたアドレス(キャッシュアドレス)とを対応づけたテーブルを用意し、これによって、コンテンツをエージェント識別子に関連づけて管理する。このテーブルは、ストレージ装置103で管理されてもよいし、プロセッサ102の内部メモリで管理されてもよいし、その他の記憶装置で管理されてもよい。
プロセッサ102は、他のブロックの要素101、103〜105を制御し、本実施形態に係るコンテンツ配信の実現に必要な機能を実行する。ネットワーク装置の動作の形態として、要求元ネットワーク装置に該当する場合の動作と、配信先ネットワーク装置に該当する場合の動作がある。
要求元ネットワーク装置の場合の動作例として、プロセッサ102は、端末からコンテンツ配信予約要求を受けると、当該端末から要求されたコンテンツをダウンロードさせる(キャッシュさせる)他のネットワーク装置を少なくとも1つ特定する。プロセッサ102は、特定したネットワーク装置(配信先ネットワーク装置)に、端末の識別子(端末識別子)とコンテンツの識別子(コンテンツ識別子)とを含むキャッシュ要求を送信する。コンテンツの識別子は、URL等の文字列でもよいし、その他の種類の値でもよい。本実施形態ではURLを想定する。端末の識別子は、端末のMACアドレスでもよいし、ネットワーク装置がアソシエーション処理時に端末に割り当てるID(アソシエーションID等)でもよい。プロセッサ102は、配信先ネットワーク装置からキャッシュ要求に対する応答(キャッシュ応答)を受信し、キャッシュ応答に含まれるエージェント識別子を端末に送信する。
配信先ネットワーク装置の場合の動作例として、プロセッサ102は、他のネットワーク装置(要求元ネットワーク装置)からAP通信部105でキャッシュ要求を受信すると、キャッシュ要求に含まれる端末識別子の端末に対するエージェントプロセスを内部的に生成する。生成したエージェントプロセスとコンテンツ配信サーバとの間で通信コネクションを確立し、エージェントプロセスがコンテンツをダウンロードする。エージェントまたはプロセッサ102は、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子に関連づけて、ストレージ装置103に保持する。エージェントまたはプロセッサ102は、エージェント識別子を、端末識別子およびコンテンツ識別子に基づき生成する。あるいは、エージェント識別子を、端末識別子およびコンテンツ識別子の一方に基づき生成する形態もあり得る。生成したエージェント識別子をハッシュ関数などにより暗号化してもよい。プロセッサ102は、エージェント識別子を含むキャッシュ応答を要求元ネットワーク装置に送信する。その後、プロセッサ102は、無線通信部101を介して、自カバレッジエリア内の端末とアソシエーション処理等を経て無線接続して、当該端末からコンテンツ配信要求を受信する。プロセッサ102は、コンテンツ配信要求に含まれるエージェント識別子に関連するコンテンツをストレージ装置103から読み出し、読み出したコンテンツを、端末に送信する。該当するコンテンツが存在しない場合は、エラーメッセージを返す。
次に図2および図4を用いて、第1の実施形態に係わるネットワーク装置の動作について説明する。図4(A)および図4(B)は、第1の実施形態に係わるネットワーク装置の動作を示すフローチャートである。図4(A)は、端末からコンテンツ配信予約要求を受けて、他のネットワーク装置にキャッシュ要求を送信するネットワーク装置(要求元ネットワーク装置)の動作を表し、図4(B)は、当該要求元ネットワーク装置からキャッシュ要求を受けて、コンテンツをダウンロードするネットワーク装置(配信先ネットワーク装置)の動作を表す。
図4(A)に示すように、要求元ネットワーク装置(ここではネットワーク装置120とする)は、まず端末から接続要求を受信し、認証及びアソシエーション処理を実施する(ステップ1)。本実施形態では、ネットワーク装置120は、無線LANのアクセスポイントであるため、端末との間で無線LANのプロトコルに従って、認証処理、暗号化処理、及び、アソシエーション処理を行う。本実施形態では、ネットワーク装置がアクセスポイントの場合を想定するが、これに限定されるものではない。端末はこのステップ1の手順により、ネットワーク装置120と無線接続(無線リンク)を確立し、ネットワーク装置120が形成するBSSに属する(ローカルエリアネットワークに接続する)ことができる。
次に、ネットワーク装置120は、端末から、ステップ1で確立した無線リンクを通じて、コンテンツ配信予約要求を受信する(ステップ2)。この要求は、端末とネットワーク装置120とで連携したHTTPアプリケーションサービス等により実現される。ネットワーク装置120は、無線通信部101を介して受信された無線LANフレームを解析することで、コンテンツ配信予約要求を検出する。
次に、ネットワーク装置120は、端末から要求されたコンテンツをキャッシュさせるネットワーク装置(配信先ネットワーク装置)を少なくとも1つ選択(特定)する(ステップ3)。なお、ネットワーク装置120は、他のネットワーク装置の物理的な位置およびネットワーク装置群の論理トポロジーを事前に把握している。このことは他のネットワーク装置も同様である。配信先ネットワーク装置を選択する具体的な方法を、一例として以下に示す。
例えば、その端末が過去に接続した無線LANアクセスポイントの装置識別子(SSIDでもよいし、MACアドレスでもよいし、その他の識別子でもよい)が、時刻と経路情報に紐つけて学習情報(行動履歴情報)として保持されている。ネットワーク装置120は、端末からコンテンツ配信要求が行われた時刻(コンテンツ配信要求を受信した時刻でもよいし、コンテンツ配信要求に含まれる送信時刻でもよいし、その他の時刻でもよい)と、コンテンツ配信要求が行われたときの場所情報(自ネットワーク装置の位置情報でもよいし、端末からGPS情報を受信してもよい)を基に、その端末が近い将来接続すると予測される無線LANアクセスポイントを選択する。例えば学習情報において現在の位置が経路情報に含まれる場合は、ユーザが現在の位置を起点に今後辿る経路を特定し、当該特定した経路をカバレッジエリアに含む少なくとも1つの他のネットワーク装置を特定してもよい。その際、現在のカバレッジエリアと異なるカバレッジエリアでかつ最も早くユーザが入るカバレッジエリアを特定してもよい。また、受信した時刻と現在の場所との組が、学習情報に一致する場合は、ユーザはいつもと同じ生活行動パターンで行動すると判断し、学習情報において所定の時刻、または現在時刻から所定時間経過後の時刻、に対応する位置にユーザが存在すると判断し、当該位置をカバレッジエリアに含むネットワーク装置を特定してもよい。また、ユーザが同じ場所に一定時間以上滞在する傾向がある場合に、当該場所をカバレッジエリアに含むネットワーク装置を特定してもよい。学習情報は、図示しないローカルサーバ内に保持しておき、ステップ2でコンテンツ配信予約要求の受信直後に、ネットワーク装置120は、サーバ通信部104もしくはAP通信部105を介して、ローカルサーバとの通信により取得してもよい。あるいは、学習情報が、ネットワーク装置120に予め記憶されていてもよい。
なお、学習情報を利用しないで、配信先ネットワーク装置を特定してもよい。例えば端末から受信する信号の到来方向および受信時刻から端末(ユーザ)の移動方向および移動の速さを計算し、ユーザの移動先または移動先範囲を特定してもよい。上記の学習情報を用いた処理の際にも、ユーザの移動方向および移動の速さを追加で用いてもよい。また、ネットワーク装置120に対して、少なくとも1つの配信先ネットワーク装置の情報を事前に登録しておき、当該登録しておいた配信先ネットワーク装置を特定することも可能である。
本例では、ネットワーク装置120は、配信先ネットワーク装置を1つ特定するとするが、2つ以上特定することも可能である。その場合は、以降の処理は、それぞれの配信先ネットワーク装置ごとに行えばよい。
次に、ネットワーク装置120は、ステップ3で特定した配信先ネットワーク装置との通信リンクを確立し(例えばTCP/IPのコネクションを確立し)、有線ネットワークを介して、配信先ネットワーク装置に、キャッシュ要求を送信する(ステップ4)。このキャッシュ要求は、配信先ネットワーク装置内にコンテンツ取得のための端末用の専用プロセス(エージェントプロセス)を起動するのに必要な情報を含む。一例として、端末の識別子、およびコンテンツの識別子を含む。
配信先ネットワーク装置は、要求元ネットワーク装置(ネットワーク装置120)からキャッシュ要求を受信し(図4(B)のステップ11)、内部的に端末用のエージェントプロセスを起動する(ステップ12)。このエージェントプロセスは、配信先ネットワーク装置の内部で動作するプログラムである。エージェントプロセスは、端末のために、要求されたコンテンツをコンテンツ配信サーバからダウンロードする(ステップ13)。
配信先ネットワーク装置は、エージェントプロセスに対するエージェント識別子を生成する(ステップ14)。エージェント識別子は、一例として、ダウンロードするコンテンツのコンテンツ識別子と端末識別子に基づき生成される。つまり、この場合、生成されるエージェント識別子は、コンテンツ識別子と端末識別子とに基づく値を有する。配信先ネットワーク装置は、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子に関連づけて、ストレージ装置103に保存する。関連づけの方法は、一例として前述した図3のテーブルのような方法を用いればよい。このエージェント識別子は、後にストレージ装置103に保持されたコンテンツを端末へ送信する際に、読み出すコンテンツを特定するために使用される。具体的には、図3のテーブルを用いる場合、エージェント識別子からキャッシュアドレスを特定し、特定したキャッシュアドレスにアクセスすることで、コンテンツを読み出す。コンテンツ毎にエージェント識別子が異なるため、同じ端末に対する複数のコンテンツがキャッシュされている場合であっても、要求されたコンテンツを容易に識別できる。
配信先ネットワーク装置は、生成したエージェント識別子を含むキャッシュ応答を、AP通信部105を介して、要求元ネットワーク装置(図1のネットワーク装置120)へ送信する(ステップ15)。
図4(A)に戻り、ネットワーク装置120は、配信先ネットワーク装置が送信したキャッシュ応答を受信し、エージェント識別子を検出する(ステップ5)。キャッシュ応答を受信することで、ネットワーク装置120は、配信先ネットワーク装置においてダウンロード(キャッシュ)が完了したことを認識する。ネットワーク装置120は、コンテンツのダウンロードが完了したことを通知するための、当該エージェント識別子を含むメッセージ(コンテンツ取得完了メッセージ)を生成し、コンテンツ取得完了メッセージを端末へ送信する(ステップ6)。
エージェント識別子の生成方法について補足説明する。エージェント識別子は、コンテンツ識別子と端末識別子との両方、または、これらのうちの一方、または、これら以外の情報を追加で使用することが考えられる。エージェント識別子を、コンテンツ識別子と端末識別子との両方に基づいて生成することで、端末毎にコンテンツをキャッシュおよび管理することができる。また、他の端末からのコンテンツダウンロードを防止できる(すなわち、他の端末はコンテンツ識別子を知っていても、端末識別子を知らない限り、コンテンツをダウンロードできない)。この効果は、コンテンツ識別子をハッシュ関数等で暗号してエージェント識別子を生成する場合にも得ることが可能である。また、端末識別子のみに基づいてエージェント識別子を生成する場合は、端末毎に、コンテンツをまとめてダウンロードおよび保存し、これらのコンテンツをまとめて端末に送信することができる(この場合、端末が異なるタイミングで同じネットワーク装置にコンテンツ配信要求を送信しても、同じエージェント識別子に対して、複数のコンテンツが関連づけて保存されることになる)。また、エージェント識別子の生成タイミング、およびエージェント識別子を端末に送信するタイミングについては、図4(B)に示す限りではない。図4(B)では、コンテンツをダウンロードした後でエージェント識別子を生成するが、コンテンツ配信サーバ150からのコンテンツ配信遅延が大きいことが懸念されるような場合には、エージェントプロセスの起動後、エージェント識別子を生成し、生成したエージェント識別子を含めたメッセージを端末へ送信し、後からコンテンツをダウンロードするものであってもよい。この場合でも、前述したエージェント識別子の生成方法はそのまま有効であり、ネットワーク装置(120、121、122)の動作に影響はない。
図5は、本実施形態に係るシステムの動作シーケンスを示す。端末がコンテンツ配信予約要求をネットワーク装置120に送信し(A101)、ネットワーク装置120が、端末またはユーザの情報に基づき、配信先ネットワーク装置(ネットワーク装置121)を特定する。ネットワーク装置120は、ネットワーク装置121にキャッシュ要求を送信し(A102)、ネットワーク装置121は、コンテンツをコンテンツ配信サーバ150からダウンロードする(A103、A104)。ネットワーク装置121は、コンテンツ識別子および端末識別子に基づきエージェント識別子を生成し、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子に関連づけてストレージ装置103にキャッシュする。ネットワーク装置121は、エージェント識別子を含むキャッシュ応答をネットワーク装置120に送信する(A105)。ネットワーク装置120は、キャッシュ応答に含まれるエージェント識別子を検出し、検出したエージェント識別子を含む応答(予約応答)を、端末に送信する(A106)。図5で、コンテンツ配信サーバ150からのコンテンツダウンロード(A104)が遅れることが懸念されるような場合には、ネットワーク装置121は、ダウンロードより先にエージェント識別子を生成して、ネットワーク装置120に送信することができる。
上述した実施形態では、配信先ネットワーク装置がエージェント識別子を生成したが、要求元ネットワーク装置がエージェント識別子を生成する形態も可能である。この場合の動作のフローチャートを、図6(A)および図6(B)に示す。図4(A)および図4(B)のフローチャートと同じステップには同じステップ番号を付し、同じ動作の説明は省略する。
要求元ネットワーク装置(ここではネットワーク装置120)が、配信先ネットワーク装置を特定した後、エージェント識別子を生成し、配信先ネットワーク装置に、エージェント識別子等を含むキャッシュ要求を送信する(ステップ4A)。また、要求元ネットワーク装置は、当該エージェント識別子を、コンテンツ配信予約要求を送信した端末に対しても送信する(ステップ6)。
配信先ネットワーク装置は、要求元ネットワーク装置からエージェント識別子等を含むキャッシュ要求を受信し(ステップ11A)、エージェントプロセスを起動し(ステップ12)、コンテンツをダウンロードして(ステップ13)、コンテンツをエージェント識別子に関連づけてストレージ装置103に保存する。この後、コンテンツのダウンロードが完了した旨を通知するためのキャッシュ応答を要求元ネットワーク装置に送信してもよい。キャッシュ応答には、エージェント識別子を含めても、含めなくてもよい。
図7は、エージェント識別子を要求元ネットワーク装置で生成する場合のシステムの動作シーケンスを示す。端末がコンテンツ配信予約要求をネットワーク装置120に送信し(A101)、ネットワーク装置120が、端末またはユーザの情報に基づき、配信先ネットワーク装置(ネットワーク装置121)を特定し、要求されたコンテンツのコンテンツ識別子および端末識別子に基づきエージェント識別子を生成する。ネットワーク装置120は、ネットワーク装置121に、エージェント識別子を含むキャッシュ要求を送信するとともに(A111)、エージェント識別子を含む予約応答を端末に送信する(A107)。ネットワーク装置121は、コンテンツをコンテンツ配信サーバ150からダウンロードする(A103、A104)。ネットワーク装置121は、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子に関連づけてストレージ装置にキャッシュする。ネットワーク装置121は、コンテンツのダウンロード完了を通知するキャッシュ応答をネットワーク装置120に返す(A112)。
本実施形態では、配信先ネットワーク装置がコンテンツ配信サーバ150からコンテンツを取得したが、別の方法として、要求元ネットワーク装置がコンテンツ配信サーバ150からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを、配信先ネットワーク装置に提供してもよい。このことは、以降で説明する他の実施形態でも同様に適用される。このように要求元ネットワーク装置がコンテンツを取得して転送する場合、要求元ネットワーク装置と配信先ネットワーク装置間のトラフィックが増加する問題があるが、配信先ネットワーク装置とコンテンツ配信サーバ150間で一時的に通信が困難な状況である場合などにも、端末にコンテンツを無事に配信することができる。
以上、本実施形態によれば、端末からコンテンツ配信予約要求を受信した要求元ネットワーク装置が、コンテンツをダウンロードさせる(キャッシュさせる)配信先ネットワーク装置を決定し、配信先ネットワーク装置で、コンテンツのダウンロードおよび保存の処理を行うソフトウェアであるエージェントプロセスを起動する。エージェントプロセスは、コンテンツ配信サーバからコンテンツをダウンロードし、エージェント識別子に関連づけてストレージ装置に保存する。これにより、端末が将来接続すると予測されるネットワーク装置に、端末から要求されたコンテンツを、端末が当該ネットワーク装置に接続する前に(すなわちオフラインで)、ダウンロードすることが可能となる。つまり、端末とまだ認証手続を行っていない段階で、配信先ネットワーク装置が、端末から要求されたコンテンツを事前にダウンロードし、ストレージ装置にキャッシュすることができる。これは、本実施形態に係る複数のネットワーク装置間では事前に互いに認証し合っているか、もしくは、何かしらの信頼関係の元で構築された装置群であることを前提としている。また、エージェント識別子を、端末識別子とコンテンツ識別子とに基づき生成することで、配信予約要求を行った端末以外の端末が、配信先ネットワーク装置からコンテンツをダウンロードすることを防止できる。
また、配信先ネットワーク装置を複数特定する場合に、各配信先ネットワーク装置でエージェント識別子を生成する場合(図4(A)および図4(B)の動作の場合)、各配信先ネットワーク装置でエージェント識別子の生成アルゴリズムを共通にしておくことによって、端末は、いずれの配信先ネットワーク装置からコンテンツを実際にダウンロードする際においても、同じエージェント識別子を使うことができるようになる。このため、端末において、複数のエージェント識別子を管理する複雑性を回避することができる。なお、要求元ネットワーク装置でエージェント識別子を生成する場合(図6(A)および図6(B)の動作の場合)は、要求元ネットワーク装置で、配信先ネットワーク装置の台数に拘わらず、1つのエージェント識別子を生成することで、この問題を回避できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、主に、ネットワーク装置の構成と、端末からコンテンツ配信予約要求を受けてから、要求されたコンテンツをダウンロードしキャッシュするまでの動作を示した。本実施形態では、端末の構成および動作と、ネットワーク装置が、端末からコンテント配信要求を受けて、コンテンツを端末に送信する動作について、詳細に説明する。
図8は、本実施形態に関わる端末のブロック図である。ネットワーク装置のブロック図は図2と同じである。
端末200は、無線通信部(送信部と受信部)201と、プロセッサ202と、ストレージ装置203とを備える。無線通信部201は、ネットワーク装置との間で無線信号の送受信を行う。具体的には、無線LANのフレームの送受信を行う。ストレージ装置203は、配信先ネットワーク装置から受信したコンテンツ、および、本実施形態に係る動作の実行に必要なデータまたは情報を保持する。プロセッサ202は、無線通信の処理、並びに、コンテンツ受信に関わる各種の処理を実行する。
プロセッサ202による処理の例として、自端末が通信可能なネットワーク装置を検出する処理、取得したいコンテンツに関するコンテンツ配信予約要求を、要求元ネットワーク装置(図1のネットワーク装置120)に送信する処理、要求元ネットワーク装置からエージェント識別子を受信する処理、移動先のカバレッジのネットワーク装置(配信先ネットワーク装置)に、当該エージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を送信する処理、配信先ネットワーク装置からエージェント識別子に対応するコンテンツを受信し、受信したコンテンツをストレージ装置203に保存(キャッシュ)および再生する処理がある。
一方、ネットワーク装置のプロセッサ102は、端末から受信したコンテンツ配信要求に含まれるエージェント識別子に基づき、該当するコンテンツを、ストレージ装置103から読み出し、読み出したコンテンツのデータを端末に送信する。コンテンツは、実際には無線LANのフレームによって送信される。プロセッサ102は、エージェント識別子に対応するコンテンツが存在しない場合は、エラーメッセージを端末に送信する。
以下、図8および図9を用いて、本実施形態に係る端末およびネットワーク装置(配信先ネットワーク装置)の動作を説明する。図9(A)は、第2の実施形態に係わる端末の動作のフローチャート、図9(B)は、ネットワーク装置の動作のフローチャートを示す。
端末は、要求元ネットワーク装置(図1のネットワーク装置120)からエージェント識別子を受信した後、ユーザが移動し、移動先で端末がネットワーク装置を検出し、接続要求を送信する(ステップ51)。例えば、端末が、ネットワーク装置(無線LANアクセスポイント)が間欠的に送信しているビーコンフレームを受信することで、ネットワーク装置を検出する。端末は、検出したネットワーク装置との間で、認証処置、暗号化処理、及び、アソシエーション処理を行うことで、ネットワーク装置に無線接続する(同ステップ51)。
端末は、予め取得したエージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を生成する(ステップ52)。一例として、コンテンツ配信要求のフレームの受信先アドレスフィールドには、ネットワーク装置のアドレスを設定する。
端末は、エージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を、無線接続しているネットワーク装置に送信する(ステップ53)。
図9(B)に示すように、ネットワーク装置は、端末から送信されたコンテンツ配信要求を受信し、コンテンツ配信要求に含まれるエージェント識別子を抽出する(ステップ61)。
ネットワーク装置は、自装置が具備するストレージ装置103に、抽出したエージェント識別子に関連づけられたコンテンツが存在するかを判断し(ステップ62)、コンテンツが存在する場合は(ステップ62のYES)、当該コンテンツをストレージ装置103から読み出して、コンテンツを端末に送信する(ステップ63)。具体的な動作例としては、ストレージ装置103から読み出したコンテンツのデータをプロセッサ102のRAMに転送し、RAMに格納されたデータから、端末へ送信するためのフレームを生成し、生成したフレームを送信する。なお、ネットワーク装置は、送信完了したコンテンツを削除してもよい。
ネットワーク装置は、抽出したエージェント識別子に関連づけられたコンテンツが存在しない場合は、(ステップ62のNO)、エラーメッセージを端末に送信して、処理を終了する。
端末は、ネットワーク装置から送信されるコンテンツを受信し(図9(A)のステップ54)、受信したコンテンツをストレージ装置203に保持する(ステップ55)。端末は、ストレージ装置203に保持されたコンテンツを再生する。これにより、端末のユーザは、ストレージ装置203に保持されたコンテンツを、オフラインにて(ネットワークに接続することなく)視聴することができる。
図10は、本実施形態に係る動作シーケンスを示す。端末がエージェント識別子を取得するまでのシーケンス(ステップA101〜A106)は図5と同じである。端末は、エージェント識別子を受信し、他のネットワーク装置(ここではネットワーク装置121)に無線接続した後、ネットワーク装置121に、エージェント識別子を含むコンテンツ配信要求を送信する(A113)。ネットワーク装置121は、端末から要求されたコンテンツをストレージ装置103から読み出して、端末に送信する(A114)。前述した図7に示したシーケンスに対しても、同様のステップA112、A113を追加することも可能である。
(第3の実施形態)
図11を用いて、本実施形態の概要を説明する。図11は、本実施形態に係るネットワーク構成を示す。
ネットワーク装置320、300、301、302、303が互いに有線または無線のネットワーク400を介して接続されている。ここではネットワーク400は、有線ネットワークであるとする。図における各ネットワーク装置を囲む円状の図形は、カバレッジエリアを表している。端末200が、ネットワーク装置320のカバレッジエリアに存在する。端末200は、コンテンツ配信予約要求をネットワーク装置320に送信すると、ネットワーク装置320は、配信先ネットワーク装置としてネットワーク装置300を特定し、さらにネットワーク装置300の周辺に位置するネットワーク装置(周辺ネットワーク装置)301、302、303を特定する。ネットワーク装置320は、予め各ネットワーク装置の周辺ネットワーク装置を表すネットワーク構成情報を備えており、ネットワーク構成情報に基づき、ネットワーク装置300に対する周辺ネットワーク装置を特定する。周辺とは、ここでは、物理的な距離またはネットワーク上の距離が近いことを意味している。
ネットワーク装置320は、配信先ネットワーク装置300および周辺ネットワーク装置301〜303に対して共通のグループ識別子を割り当てる。ここではグループ識別子として、グループ識別番号を割り当てるが、グループ識別子の形態は番号に限定されない。そして、ネットワーク装置320は、配信先ネットワーク装置300に、同じグループ識別番号を割り当てられたネットワーク装置群300〜303の装置識別子(ここではネットワーク装置のアドレス)のセット(以下、アドレスセット)と、グループ識別番号とを含むキャッシュ要求を送信する。また、ネットワーク装置320は、周辺ネットワーク装置301〜303には、アドレスセットと、グループ識別番号とを含む登録要求を送信する。
配信先ネットワーク装置300は、キャッシュ要求に応じて、これまで述べた実施形態と同様にして、コンテンツをダウンロードし、コンテンツをエージェント識別子とグループ識別番号に関連づけてストレージ装置に保存する。この際、グループ識別番号に、アドレスセットをさらに対応づけて保存してもよい。一例として、図12(A)に示すように、エージェント識別子と、コンテンツのキャッシュアドレスと、グループ識別番号と、アドレスセット(ネットワーク装置群のアドレス)とを対応づけたテーブルを用いてもよい。
周辺ネットワーク装置301〜303は、登録要求に応じて、グループ識別番号と、アドレスセットとを対応づけて、ストレージ装置または別の記憶装置に格納する。一例として、図12(B)に示すように、グループ識別番号とアドレスセットとを対応づけたテーブルを用いてもよい。なお、アドレスセットに含まれる各アドレスに、配信先ネットワーク装置とそれ以外のネットワーク装置とを識別する値(タイプ値)を付加しても良い。この場合、要求元ネットワーク装置320は、タイプ値をアドレスに付加したものを、送信する。
端末200が移動し、ネットワーク装置301のカバレッジ内に入ったとする。端末200は、ネットワーク装置301に無線接続し、グループ識別番号とエージェント識別子とを含むコンテンツ配信要求を、ネットワーク装置301に送信する。ネットワーク装置301は、エージェント識別子に対応するコンテンツがストレージ装置に存在するかを判断し、存在しない場合は、同じグループ識別番号を有するネットワーク装置を特定し、特定したネットワーク装置に、当該エージェント識別子に対応するコンテンツを保持しているかの問い合わせメッセージを送信する。ここでは、ネットワーク装置300が、エージェント識別子に対応するコンテンツを保持しているため、ネットワーク装置301は、ネットワーク装置300からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末200に送信する。なお、アドレスにタイプ値が付加されている場合は、タイプ値を利用して、コンテンツを保持しているネットワーク装置(すなわち配信先ネットワーク装置)を特定してもよい。これにより、問い合わせが1度ですむため、効率的にコンテンツを取得できる。
以上が本実施形態の概要である。以下、本実施形態についてさらに詳細に説明する。
本実施形態のネットワーク装置のブロック図は、前述した図2と同じであるが、プロセッサ102等の動作が一部変更または拡張されている。また、本実施形態の端末のブロック図は、前述した図8と同じであるが、プロセッサ202等の動作が一部変更または拡張されている。以下、第1および第2の実施形態と異なる動作を中心に説明する。
図13(A)は、端末200からネットワーク配信予約要求を受信するネットワーク装置(要求元ネットワーク装置)の動作のフローチャートである。図13(B)は、配信先ネットワーク装置の動作のフローチャートである。図14は、周辺ネットワーク装置の動作のフローチャートである。
要求元ネットワーク装置(ここではネットワーク装置320)は、無線接続した端末200からコンテンツ配信予約要求を受信すると(ステップ1、2)、配信先ネットワーク装置(ここではネットワーク装置300)および周辺ネットワーク装置(ここではネットワーク装置301〜303)を特定する(ステップ3A)。そして、これらのネットワーク装置320、300〜303に共通のグループ識別番号を生成する(同ステップ3A)。
要求元ネットワーク装置320は、配信先ネットワーク装置300に、ネットワーク群300〜303のアドレスセットと、グループ識別番号とを含むキャッシュ要求を送信する(ステップ4B)。またネットワーク装置320は、ネットワーク装置301〜303に、当該アドレスセットとグループ識別番号とを含む登録要求を送信する(同ステップ4B)。
図13(B)に示すように、配信先ネットワーク装置300は、要求元ネットワーク装置320からキャッシュ要求を受信する(ステップ11B)。配信先ネットワーク装置300は、エージェントプロセスを起動し(ステップ12)、エージェントプロセスを利用してコンテンツをダウンロードする(ステップ13)。配信先ネットワーク装置300は、エージェント識別子を生成し、ダウンロードしたコンテンツをエージェント識別子とグループ識別番号に関連づけてストレージ装置に保存する(ステップ14A)。グループ識別番号にさらに、アドレスセットを対応づけてもよい。ネットワーク装置300は、エージェント識別子を含むキャッシュ応答を、要求元ネットワーク装置320に送信する。図13(B)の各ステップは本発明の目的を損なわない限り、1つのステップを複数に分解したり、ステップの順序を入れ替える事ができる。例えば、コンテンツ配信サーバ150からのコンテンツ配信遅延が大きいことが懸念されるような場合には、エージェントプロセスの起動後、エージェント識別子を生成すると共に、グループ識別子を生成し、後でコンテンツのダウンロード完了後に関連づけて保存することができる。
一方、図14に示すように、周辺ネットワーク装置301〜303は、要求元ネットワーク装置320から登録要求を受信する(ステップ71)。周辺ネットワーク装置301〜303は、グループ識別番号と、ネットワーク装置群300〜303のアドレスセットとを対応づけて、ストレージ装置または別の記憶装置に格納する(ステップ72)。
図13(A)に戻り、要求元ネットワーク装置320は、配信先ネットワーク装置300からエージェント識別子を含むキャッシュ応答を受信する(ステップ5)。要求元ネットワーク装置320は、エージェント識別子と、ステップ3Aで生成したグループ識別番号とを含む予約応答を、端末200に送信する(ステップ6A)。
図15(A)は、端末200が移動先のカバレッジエリアのネットワーク装置にンテンツ配信要求を行う場合の動作のフローチャートである。図15(B)は、コンテンツ配信要求を受けたネットワーク装置の動作のフローチャートである。
図15(A)に示すように、端末200は、ネットワーク装置と認証・アソシエーション処理を行うことによって無線接続する(ステップ51)。そして、端末200は、エージェント識別子とグループ識別番号とを含むコンテンツ配信要求を生成し(ステップ52)、生成したコンテンツ配信要求を、ネットワーク装置に送信する(ステップ53A)。
図15(B)に示すように、ネットワーク装置は、コンテンツ配信要求を受信し(ステップ61A)、ストレージ装置に、コンテンツ配信要求に含まれるエージェント識別子に対応するコンテンツが存在するかを判断する(ステップ62)。当該コンテンツが存在する場合は(YES)、ストレージ装置からコンテンツを読み出して、端末200に送信する(ステップ72)。当該コンテンツが存在しない場合は(NO)、グループ識別番号を基に、周辺のネットワーク装置に問い合わせメッセージを送信し、エージェント識別子に対応するコンテンツを保持しているか確認する(ステップ71)。前述した図11の例では、コンテンツ配信要求を受信したネットワーク装置がネットワーク装置301であり、ネットワーク装置301はコンテンツを保持していないため、ネットワーク装置300、302、303に確認を行う。ネットワーク装置300がコンテンツを保持しているため、ネットワーク装置301はネットワーク300とのセキュアなコネクションを確立し、そのコネクションを介してネットワーク装置300からコンテンツを取得する。コンテンツを取得したネットワーク装置は、取得したコンテンツを端末200に送信する(ステップ72)。
図15(A)に戻り、端末200は、コンテンツ配信要求の送信先のネットワーク装置から、コンテンツを受信する(ステップ54)。このコンテンツは、当該ネットワーク装置が保持していたコンテンツ、または当該ネットワーク装置と同じグループ識別番号のグループに属する別のネットワーク装置が保持していたコンテンツである。端末200は、受信したコンテンツをストレージ装置に保存し、ユーザ視聴のために再生する(ステップ55)。
図16は、本実施形態に係るシステムの動作シーケンスを示す。端末200が、コンテンツ配信予約要求をネットワーク装置320に送信し(A101)、ネットワーク装置320が、端末200またはユーザの情報に基づき、配信先ネットワーク装置(ネットワーク装置300)と周辺ネットワーク装置(ネットワーク装置301〜303)を特定する。ネットワーク装置320は、コンテンツ識別子、グループ識別番号およびネットワーク装置300〜303群のアドレスセット等を含むキャッシュ要求を、配信先ネットワーク装置300に送信する(A122)。また、ネットワーク装置320は、周辺ネットワーク装置301〜303に、グループ識別番号およびアドレスセット等を含む登録要求を送信する(A123)。なお、図では、表記の簡単のため、周辺ネットワーク装置301〜303のうち、周辺ネットワーク装置301のみを示している。
周辺ネットワーク装置301〜303は、登録要求に含まれるグループ識別番号とアドレスセットとを、ストレージ装置等の記憶装置に保存する。なお、周辺ネットワーク装置301〜303は、保存後、登録応答をネットワーク装置320に送信してもよい(図示せず)。
配信先ネットワーク装置300は、キャッシュ要求を受信すると、エージェントプロセスを起動し、コンテンツ配信サーバ150から、要求されたコンテンツをダウンロードする(A103、A104)。配信先ネットワーク装置300は、コンテンツ識別子等に基づきエージェント識別子を生成し、ダウンロードしたコンテンツを、エージェント識別子とグループ識別番号に関連づけて、ストレージ装置に保存する。配信先ネットワーク装置300は、アドレスセットをさらに保存してもよい。コンテンツ配信サーバ150からのコンテンツダウンロード(A104)が遅れることが懸念される場合には、ネットワーク装置300は、ダウンロードより先にエージェント識別子を生成し、ネットワーク装置320に送信することができる。
配信先ネットワーク装置300は、エージェント識別子を含むキャッシュ応答をネットワーク装置320に送信する。(A105)。ネットワーク装置320は、エージェント識別子とグループ識別番号とを含む予約応答を、端末200に送信する(A124)。
ユーザが移動して、端末200が他のネットワーク装置(ここでは周辺ネットワーク装置301)に接続した後、ネットワーク装置301に、エージェント識別子とグループ識別番号とを含むコンテンツ配信要求を送信する(A125)。ネットワーク装置301は、端末200から要求されたコンテンツを保持していないため、グループ識別番号に対応するアドレスセットに含まれる各アドレスに対応するネットワーク装置に、当該エージェント識別子に対応するコンテンツを保持しているかを問い合わせる(A126)。ここでは、ネットワーク装置300がコンテンツを保持しているため、ネットワーク装置300からコンテンツを取得する(A127)。ネットワーク装置301は、当該コンテンツを、端末200に送信する(A128)。なお、ネットワーク装置301は、ネットワーク装置320から取得したコンテンツを自装置が備えるストレージ装置に、エージェント識別子に対応づけて格納してもよい。これにより、端末200から再度同じコンテンツの取得を要求された場合に、高速にコンテンツを端末に提供することができる。
以上、本実施形態によれば、端末が移動した先のカバレッジエリアに位置するネットワーク装置が、コンテンツを保持していない場合でも、当該ネットワーク装置が、同じグループ識別番号を有する別のネットワーク装置からコンテンツを取得して、端末に転送する。これにより、ユーザの移動により端末が配信先ネットワーク装置のカバレッエリアと異なるエリアに属した場合であっても、端末は、コンテンツを受信することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、第3の実施形態の一部を変更したものである。本実施形態では、要求元ネットワーク装置(図11のネットワーク装置320)からグループ識別番号を受信したネットワーク装置(図11のネットワーク装置300〜303)のプロセッサ102が、無線通信部101を介して、グループ識別番号を含む情報を、無線信号で報知する。例えば間欠的に(例えば一定時間間隔で)送信するビーコンフレームでグループ識別番号を報知してもよいし、別のフレーム(例えば専用のフレーム)でグループ識別番号を報知してもよい。
図17(A)は、エージェント識別子およびグループ識別番号を受信した端末200が、ユーザの移動により、別のカバレッジエリアに入り、そこのネットワーク装置に無線接続して、コンテンツ配信要求を送信する場合の動作のフローチャートである。図17(B)は、当該ネットワーク装置が、当該端末200からコンテンツ配信要求を受けた場合の動作のフローチャートである。なお、図17(B)は、図15(B)と同じである。
端末200は、前提として要求元ネットワーク装置からグループ識別番号とエージェント識別子を受信している。この後、端末200は、移動先のネットワーク装置と認証・アソシエーション処理を行うことによって無線接続し(ステップ51)、当該ネットワーク装置が報知するグループ識別番号を受信する(ステップ56)。端末200は、受信したグループ識別番号が、保持しているグループ識別番号に一致するかを判断する(ステップ57)。一致しない場合は(NO)、現在のカバレッジではコンテンツを取得できないと決定し、処理を終了する。一致する場合は(YES)、第3の実施形態と同じ動作を行う。すなわち、端末200は、エージェント識別子とグループ識別番号とを含むコンテンツ配信要求を生成し、生成したコンテンツ配信要求を、ネットワーク装置に送信する(ステップ52、53A)。端末200は、コンテンツ配信要求の送信先のネットワーク装置から、コンテンツを受信する(ステップ54)。端末200は、受信したコンテンツを保持し、ユーザ視聴のために再生する(ステップ55)。
一方、端末200からコンテンツ配信要求を受信したネットワーク装置の動作は、第3の実施形態と同じである。すなわち、図17(B)に示すように、当該ネットワーク装置は、コンテンツ配信要求を受信し(ステップ61A)、ストレージ装置に、端末200から送信されたエージェント識別子に対応するコンテンツが存在するかを判断する(ステップ62)。当該コンテンツが存在する場合は(YES)、ストレージ装置からコンテンツを読み出して、端末200に送信する(ステップ72)。当該コンテンツが存在しない場合は(NO)、グループ識別番号を基に、周辺のネットワーク装置に問い合わせメッセージを送信することにより、エージェント識別子に対応するコンテンツを保持しているか確認する(ステップ71)。ネットワーク装置は、当該コンテンツを保持している周辺のネットワーク装置からコンテンツを取得する。コンテンツを取得したネットワーク装置は、取得したコンテンツを端末200に送信する(ステップ72)。
図18は、本実施形態に係るシステムの動作シーケンスを示す。前述した図16のシーケンスに対して、ネットワーク装置がグループ識別番号を報知するステップA129が追加されている。ここでは、図ではネットワーク装置301がグループ識別番号を報知しているが、実際には、ネットワーク装置300、302、303もグループ識別番号を報知している。端末200は、受信したグループ識別番号が、自端末が保持しているグループ識別番号と一致していることを検出すると、コンテンツ配信要求を送信する(A125)。
以上、本実施形態によれば、端末は、現在位置するカバレッジでコンテンツを取得可能かどうか事前に判断できるため、効率的にコンテンツ配信要求を行うことができる。すなわち、不要な信号を送信することがなく、端末の低消費電力化の効果が得られる。
なお、上述した任意の実施形態におけるエージェント識別子およびグループ識別番号の形式は、単なる数値でもよいし、ドメイン名等の文字列であってもよい。また安全性を高めるために、数値または文字列等を入力として計算したハッシュ関数の計算値でもよい。
なお、上述した任意の実施形態におけるネットワーク装置、及び、端末は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。例えば、エージェントプロセスの生成および起動、エージェントプロセスによるコンテンツのダウンロードとキャッシュ、キャッシュされたコンテンツの端末への配信制御は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、ネットワーク装置、及び、端末は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、コンテンツのキャッシュ動作は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
本実施形態で用いられる用語は、広く解釈されるべきである。例えば用語“プロセッサ”は、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含してもよい。状況によって、“プロセッサ”は、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理回路(PLD)などを指してもよい。“プロセッサ”は、複数のマイクロプロセッサのような処理装置の組み合わせ、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサを指してもよい。
別の例として、用語“メモリ”は、電子情報を格納可能な任意の電子部品を包含してもよい。“メモリ”は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データストレージを指してもよく、これらはプロセッサによって読み出し可能である。プロセッサがメモリに対して情報を読み出しまたは書き込みまたはこれらの両方を行うならば、メモリはプロセッサと電気的に通信すると言うことができる。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、この場合も、メモリは、プロセッサと電気的に通信していると言うことができる。
また、用語“ストレージ”は、磁気技術、光学技術、または不揮発性メモリを利用して、永久的にデータを記憶できるに任意の装置を包含してもよい。例えば、ストレージは、HDD、光学ディスク、SSD等でもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
120、121、122、300、301、302、303、320・・・ネットワーク装置
150・・・コンテンツ配信サーバ
101、201・・・無線通信部
102、202・・・プロセッサ
103、203・・・ストレージ装置
104・・・サーバ通信部
105・・・AP通信部
130、140、200・・・端末
400・・・ネットワーク

Claims (13)

  1. 自装置のカバレッジエリア内の第1端末から、コンテンツの配信予約要求を受信する受信部と、
    前記配信予約要求に基づき、それぞれカバレッジエリア内の端末と無線通信可能な複数の他のネットワーク装置の中から、第1ネットワーク装置を選択するプロセッサと、
    前記第1ネットワーク装置にコンテンツ提供装置から前記コンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を送信する送信部と、を備え、
    前記送信部は、前記第1端末に、前記第1ネットワーク装置から前記コンテンツを取得するために必要な第1情報を送信する
    ネットワーク装置。
  2. 前記配信予約要求は、前記第1端末の端末識別子を含み、
    前記プロセッサは、前記第1端末から配信予約要求が行われた時刻と、前記配信要求が行われたときの第1端末の位置とに基づいて、前記第1ネットワーク装置を選択する
    請求項1に記載のネットワーク装置。
  3. 前記受信部は、前記キャッシュ要求が送信された後、前記第1ネットワーク装置から前記第1情報を受信し、
    前記送信部は、前記受信部で受信された前記第1情報を、前記第1端末に送信する
    請求項1または2に記載のネットワーク装置。
  4. 前記第1情報は、前記コンテンツの識別子および前記端末識別子に基づく値を有する
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
  5. 前記プロセッサは、前記第1ネットワーク装置以外に、1つ以上の第2ネットワーク装置を選択し、前記第1ネットワーク装置と、前記第2ネットワーク装置に対して共通のグループ識別子を割り当て、
    前記送信部は、前記グループ識別子を前記第1ネットワーク装置と、前記第2ネットワーク装置に送信し、
    前記送信部は、前記第1端末に、前記グループ識別子を送信する
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
  6. 前記受信部は、第3ネットワーク装置から、前記コンテンツ提供装置からのコンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を受信し、
    前記プロセッサは、前記キャッシュ要求に基づいて、前記コンテンツ提供装置からの前記コンテンツを取得し、取得したコンテンツを第2情報に関連づけてキャッシュし、
    前記プロセッサは、前記受信部で第2端末から、前記第2情報を含むコンテンツ配信要求を受信した場合に、キャッシュされている少なくとも1つのコンテンツの中から、前記第2情報に関連するコンテンツを特定し、
    前記送信部は、特定したコンテンツを前記第2端末に送信する
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
  7. 前記キャッシュ要求は、自装置および少なくとも1つの他のネットワーク装置に共通に割り当てられたグループ識別子と、前記少なくとも1つの他のネットワーク装置の装置識別子とを含み、
    前記プロセッサは、前記取得したコンテンツを、前記キャッシュ要求に含まれる前記グループ識別子に関連づけてキャッシュし、
    前記コンテンツ配信要求は、グループ識別子を含み、
    前記受信部は、前記コンテンツ配信要求に含まれるグループ識別子と同じグループ識別子を割り当てられた前記他のネットワーク装置に対して、前記第2情報に関連するコンテンツを保持しているかの問い合わせ要求を送信し、前記第2情報に関連する前記コンテンツを保持している前記他のネットワーク装置から、前記コンテンツを取得し、
    前記送信部は、前記他のネットワーク装置から取得したコンテンツを前記第2端末に送信する
    請求項6に記載のネットワーク装置。
  8. 前記送信部は、前記グループ識別子を間欠的に報知する
    請求項7に記載のネットワーク装置。
  9. 前記プロセッサは、前記キャッシュ要求に基づき前記第2端末用のエージェントプロセスを生成および起動し、起動した前記エージェントプロセスが前記コンテンツの取得およびキャッシュの動作を行う
    請求項6ないし8のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
  10. コンテンツの配信予約要求を、第1ネットワーク装置に送信する送信部と、
    前記配信予約要求の送信後、前記コンテンツの取得のために必要な第1情報を前記第1ネットワーク装置から受信する受信部と、
    前記第1ネットワーク装置とは別の第2ネットワーク装置を検出し、前記第2ネットワーク装置に無線接続するように制御するプロセッサと、を備え、
    前記送信部は、前記第1情報を含むコンテンツ配信要求を前記第2ネットワーク装置に送信し、
    前記受信部は、前記第2ネットワーク装置から、前記第1情報に応じた前記コンテンツを受信する
    無線通信端末。
  11. 前記受信部は、前記第1ネットワーク装置からグループ識別子を受信し、
    前記送信部は、前記第1情報と前記グループ識別子とを含む前記コンテンツ配信要求を前記第2ネットワーク装置に送信し、
    前記受信部は、前記第2ネットワーク装置から、前記第1情報に応じた前記コンテンツを受信する
    請求項10に記載の無線通信端末。
  12. 自装置のカバレッジエリア内の第1端末から、コンテンツの配信予約要求を受信する受信ステップと、
    前記配信予約要求に基づき、それぞれのカバレッジエリア内の端末と無線通信可能な複数の他のネットワーク装置の中から、第1ネットワーク装置を選択するステップと、
    前記第1ネットワーク装置に、コンテンツ提供装置から前記コンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を送信するステップと、
    前記第1端末に、前記第1ネットワーク装置から前記コンテンツを取得するために必要な第1情報を送信するステップと
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  13. 第2ネットワーク装置から、前記コンテンツ提供装置からのコンテンツを取得してキャッシュすることを指示するキャッシュ要求を受信するステップと
    受信した前記キャッシュ要求に基づいて、前記コンテンツ提供装置からの前記コンテンツを取得し、取得したコンテンツをキャッシュするステップと
    をさらに前記コンピュータに実行させる、請求項12に記載のコンピュータプログラム。
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