JP3836009B2 - 通信制御装置及びコネクション確立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、B−ISDNに用いられるSSCOP(Service Specific Connection Oriented Protocol:JT−Q2110:サービス依存コネクション型プロトコル)を実装して装置間の通信を行なう通信制御装置及びコネクション確立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATMアダプテーションレイヤ(AAL)は、ATMレイヤの上位に位置し、AAL共通部、SSCOP機能部、及びSSCF(Service Specific Connection Function :JT−Q2130:サービス依存コーディネーション機能)機能部から構成されている。AALは、AALユーザであるレイヤ3エンティティ間のデータをATM(非同期転送モード)の仮想チャネルを用いて伝送するために使用するものである。SSCOP機能部は、転送順序保証、エラー訂正、及びフロー制御等の機能を有する。
【0003】
SSCOP機能部及びSSCF機能部を搭載した通信制御装置を対向接続して、装置間でAALユーザであるレイヤ3エンティティ同士がデータの送受信を行なう場合、装置起動からSSCOPコネクションを確立するまでには図11に示す手順が必要である。
【0004】
図11において対向する通信制御装置A、BのSSCOPエンティティの状態が「状態1:アイドル」に設定された後には、自装置のAALユーザからのAA−設定−要求(確認型情報転送の設定要求)の送信又は対向装置のSSCOPエンティティからのBGN−PDU(初期化要求−Protocol Data Unit)受信を契機としてSSCOPコネクション確立が可能である。
【0005】
ここで、通信制御装置A、Bが独立してAAL−設定−要求によりSSCOPコネクション確立動作を開始する時に、一般的に装置起動時間には装置の規模及び機能により差異があるから、通信制御装置AがSSCOPコネクション確立動作を開始した時、他方の通信制御装置Bは起動未完了のため応答できないタイミングが有り得る。この時に、通信制御装置Aではコネクションの確立に失敗し、一旦SSCOP状態は「状態1:アイドル」に戻る。また、この時に、コネクションの確立が成功するまでSSCOPコネクションの確立動作をリトライすることは、一般的に行なわれている。
【0006】
ところで、通信制御装置が階層構造を持つような構成である場合に、一般的に装置起動時には下位エンティティから上位エンティティへと順にセットアップが行なわれていくため、下位エンティティ(ここではSSCOPエンティティ)の状態が「状態1:アイドル」に設定されてから、上位エンティティ(ここではAALユーザ)の起動が完了するまでには少なからず時間差が生じることになる。
【0007】
通信制御装置Bが起動途中でSSCOPエンティティの状態が「状態1:アイドル」に設定され、かつ、AALユーザが起動未完了であるタイミングで、先に起動した通信制御装置AがSSCOPコネクションの確立動作を開始し、通信制御装置BへBGN-PDUを送信した時に、通信制御装置BのSSCOP及びSSCFエンティティでは通常のコネクションの確立動作が開始され、AALユーザへAAL−設定−表示(相手側からの確認型情報転送の設定要求表示)を通知すると共に通信制御装置AへBGNAK−PDUを送信し、SSCOP状態「状態10:データ転送可能」へ遷移する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この時に、通信制御装置Bにおいては、AALユーザが起動未完了であるためAAL−設定−表示は受付けられず最悪の場合に破棄されるため、SSCOPコネクションは確立済であるがAALユーザはこれを認識できないという装置内状態の不一致が起こってしまうという問題がある。さらに、この時に通信制御装置AはSSCOPコネクションの確立が完了したことによりレイヤ3データの送受信を開始するが、通信装置装置Bは完全に起動完了するまでは応答できないから、装置間でも状態の不一致が生じてしまうという問題がある。
【0009】
これを防ぐために従来技術の一つとして、通信制御装置BのAALユーザが起動するまでの間SSCFエンティティにおいてAALユーザへの信号通知をキューイングしておく方法がある。しかし、この方法においては、キューイング数に限界があるため通信制御装置Aから大量のレイヤ3データを受信した時に全てをキューイングできる保証がなく、また、AALユーザが起動完了するまでの装置内状態の不一致を防ぐことができないという問題がある。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、SSCOPコネクションを介して装置間の通信を行なう通信制御装置において、装置起動時に自装置内及び対向装置との間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避することができる通信制御装置及びコネクション確立方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信制御装置は、AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部と、を具備し、前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、ATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有し、前記制御手段は装置起動時に前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに設定し、前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに変更する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、通信制御装置は自装置のAALユーザが起動未完了である時に対向装置からのBGN−PDUの受信によりSSCOPコネクションのみが確立してしまうことがないから装置内のSSCOPコネクション状態の不一致を回避でき、また、この時に対向装置はSSCOPコネクションが未確立であるからレイヤ3信号の送受信を開始しないため、自装置起動完了までに対向装置からのレイヤ3信号の取りこぼしがないので装置間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避できる。
【0013】
本発明の通信制御装置は、SSCOPコネクションが確立している状態において前記AALユーザがAAL−解放−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−解放−要求を前記SSCF機能部を介してAA−解放−要求として受信して前記対向装置へEND−PDUを送信し、前記対向装置からENDAK−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記SSCF機能部へAA−解放−確認を送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに変更する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、SSCOPコネクションが確立している状態において対向装置からENDAK−PDUを受信した時にSSCOP機能部はSSCF機能部へAA−解放−確認を送信し、かつ、制御手段は前付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに変更するから、SSCOPコネクションの解放時にも、対向装置からのBGN−PDUの受信によりSSCOPコネクションのみが確立してしまうことがないから装置内のSSCOPコネクション状態の不一致を回避でき、また、この時に対向装置はSSCOPコネクションが未確立であるからレイヤ3信号の送受信を開始しないため、自装置起動完了までに対向装置からのレイヤ3信号の取りこぼしがないので装置間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避できる。
【0015】
本発明の通信制御装置は、SSCOPコネクションが確立している状態において前記AAL機能部が前記対向装置からEND−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記対向装置へENDAK−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに維持し、SSCOPコネクションの解放完了後に前記AAL機能部が前記対向装置からBGN−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記対向装置へBGNAK−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに維持し、SSCOPコネクションが確立している状態において伝送路の一時的な不通等が発生した時に前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを許容モードに維持する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、対向装置からのSSCOPコネクションの解放手順を完了することができ、かつ、その後に対向装置からSSCOPコネクションの再確立を要求された時にも、これを拒否することなくSSCOPコネクションの確立が可能であり、また、自装置からのSSCOPコネクションの確立も可能である。
【0017】
本発明の通信制御装置は、装置起動後のSSCOPコネクションが未確立である状態において前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部はAAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信し、伝送路の一時的な不通等により前記対向装置からBGNAK−PDUを前記プロトコル処理手段が受信できない時に、前記SSCOP機能部はBGN−PDUの再送を行ってBGN−PDUの再送の回数が規定回数に達した後に前記対向装置へEND−PDUと送信すると共に前記SSCF機能部にAA−解放−表示を通知し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを破棄モードに変更する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、伝送路の一時的な不通等による異常時にAALユーザはSSCOPコネクション設定が失敗に終わったことを認識でき、かつ、SSCOPコネクションは装置起動時の状態に戻ることにより、その後に自装置のAALユーザによるSSCOPコネクション確立手順の再試行時が行なわれるまでに対向装置から送信されたBGN−PDUを破棄できるから、自装置のAALユーザと対向装置との間のコネクション状態の不一致を回避でき、その後に自装置のAALユーザがSSCOPコネクションの確立手順の再試行を行なった時でも動作を継続できる。
【0019】
本発明の通信制御装置は、SSCOPコネクションが確立した状態において前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−再同期−要求として受けて前記対向装置へRS−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は受付判定手段の受信PDU受付モードを許容モードに維持し、次に前記SSCOP機能部は前記対向装置からRSAK−PDUを受信した時に前記SSCF機能部へAAL−再同期−確認を送信し、前記SSCOP機能部は伝送路の一時的な不通等により前記対向装置からRSAK−PDUを受信できない時に前記SSCOP機能部はRS−PDUの再送を行なってRS−PDUの再送の回数が規定回数に達した時に前記対向装置へEND−PDUを送信すると共に前記SSCF機能部にAA−解放−表示を通知し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを破棄モードに変更する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、通信制御装置は自装置のAALユーザが主導してのSSCOPコネクションの再同期が可能であり、また、伝送路の一時的な不通等による異常時にAALユーザはSSCOPコネクション設定が失敗に終わったことを認識でき、かつ、SSCOPコネクションは装置起動時の状態に戻ることにより、その後に自装置のAALユーザによるSSCOPコネクションの確立手順の再試行時が行なわれるまでに対向装置から送信されたBGN−PDUを破棄できるから、伝送路の一時的な不通等による異常時にも通信制御装置は自装置のAALユーザと対向装置との間のコネクション状態の不一致を回避でき、その後に自装置のAALユーザがSSCOPコネクションの確立手順の再試行を行なった時でも動作を継続できる。
【0021】
本発明の通信制御装置は、AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部と、を具備し、前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、ATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有し、全てのSSCOP状態において前記受付判定手段が前記対向装置からPDUを受信した時に、前記受信PDU受付モードの現在値が許容モードである時には受信した前記PDUを受け付け、前記受信PDU受付モードの現在値が破棄モードである時には前記PDUの種別を判断して前記PDUがUD−PDU又はMD−PDUである場合にのみ受信した前記PDUを受け付ける構成を採る。
【0022】
この構成によれば、受付判定手段の受信PDU受付モードに影響を受けることなく、対向装置が送信したUD−PDU又はMD−PDUを受け付けてAALユーザへ通知することができる。
【0023】
本発明のコネクション確立方法は、AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部と、を具備し、前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、伝送路となるATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有する通信制御装置のコネクション確立方法において、前記制御手段が装置起動時に前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに設定するステップと、前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部が前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信するステップと、前記AALユーザが前記AAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記制御手段が前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに変更するステップと、を具備するようにした。
【0024】
この方法によれば、通信制御装置は自装置のAALユーザが起動未完了である時に対向装置からのBGN−PDUの受信によりSSCOPコネクションのみが確立してしまうことがないから装置内のSSCOPコネクション状態の不一致を回避でき、また、この時に対向装置はSSCOPコネクションが未確立であるからレイヤ3信号の送受信を開始しないため、自装置起動完了までに対向装置からのレイヤ3信号の取りこぼしがないので装置間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、通信制御装置の制御手段が装置起動時に受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに設定し、AALユーザがAAL−設定−要求をプロトコル処理手段に送信した時にSSCOP機能部が前記AAL−設定−要求をSSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して対向装置へBGN−PDUを送信し、かつ、前記制御手段が前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに変更することである。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【0028】
通信制御装置100は、AALユーザ110、及びAAL機能部120を具備している。AAL機能部120は、AALユーザ110及びATM網130と接続されている。ATM網130は、対向している通信制御装置(以下対向装置と称する)140と接続されている。
【0029】
AALユーザ110は、AAL機能を利用して対向装置140との装置間の通信を行なう。AAL機能部120は、上位のAALユーザ110へSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置140の同位エンティティ間のコネクション制御を行なう。ATM網130は、AAL機能部120から対向装置140へのデータの伝送路である。
【0030】
AAL機能部120は、上位インタフェース部121、プロトコル処理手段122、受付判定手段123、下位インタフェース部124、及び制御手段125を有している。上位インタフェース部121は、AALユーザ110と接続されている。プロトコル処理手段122は、上位インタフェース部121と接続されている。受付判定手段123は、プロトコル処理手段122と接続されている。下位インタフェース部124は、受付判定手段123と接続されている。制御手段125は、プロトコル処理手段122及び受付判定手段123と接続されている。
【0031】
上位インタフェース部121は、AALユーザ110とのデータの送受信を行なう。プロトコル処理手段122は、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部122a及びSSCOP機能部122bを有している。SSCF機能部122aは、上位インタフェース部121と接続されている。SSCOP機能部122bは、SSCF機能部122aと受付判定手段123との間に接続されている。受付判定手段123は、対向装置140からのPDUの受付可否判定処理を行なう。下位インタフェース部124は、伝送路となるATM網130とデータの送受信を行なう。制御手段125は、AAL機能部120の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう。
【0032】
制御手段125は、装置起動時に指示により受付判定手段123の受信PDU受付モードを破棄モードに設定しておく。受付判定手段123は、受信PDU受付モードが破棄モードである時には受信したPDUを破棄する。この状態で対向装置140が先に起動完了し、かつ、通信制御装置100は自装置のAALユーザ110からAAL−設定−要求が未送信(起動完了していない状態)である時に、対向装置140が送信したBGN−PDUを受信してもプロトコル処理手段122によるプロトコル処理前にBGN−PDUが受付判定手段123により破棄されるため、SSCOPコネクションが確立することはなく、かつ、対向装置140も応答なし(起動未完了)と認識できる。
【0033】
また、その後に、通信制御装置100は自装置のAALユーザがAAL−設定−要求を送信してきた時には、通常のプロトコル処理を行ないBGN−PDUを送信するが、自装置からのPDUの送信に関しては受付判定手段123の判定対象でないため、PDUは対向装置140へ到達可能である。さらに、プロトコル処理手段122が下位へBGN−PDUを送信した時に、制御手段125は受付判定手段123へ指示して受信PDU受付モードを受信したPDUを受け付ける許容モードに変更しておく。これにより、プロトコル処理手段122は、対向装置140が送信するBGNAK−PDUを受付けることができ、プロトコル処理を経てSSCOPコネクションが確立して、上位へのAAL−設定−確認の送信によりAALユーザ110はその旨を認識する。
【0034】
本発明の実施の形態1によれば、通信制御装置100は自装置のAALユーザ110が起動未完了である時に対向装置140からのBGN−PDUの受信によりSSCOPコネクションのみが確立してしまうことがないから装置内のSSCOPコネクション状態の不一致を回避でき、また、この時に対向装置140はSSCOPコネクションが未確立であるから、レイヤ3信号の送受信を開始しないため通信制御装置100は自装置起動完了までに対向装置140からのレイヤ3信号の取りこぼしがないので通信制御装置100と対向装置140との装置間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避できる。
【0035】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る通信制御装置を図1と共に図2及び図3を参照して説明する。
【0036】
図2は、本発明の実施の形態2に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図である。図3は、本発明の実施の形態2に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0037】
本発明の実施の形態2に係る通信制御装置は、本発明の実施の形態1で示した通信制御装置100において、AAL機能部120の制御手段125がプロトコル処理手段122及び受付判定手段123の制御を行なうことにより、SSCOP状態の変化に応じたPDUの受付判定処理を実現する。なお、図2は、動作説明に必要な処理のみを記載しており、SSCOP(JT−Q2110)として規定されている処理の一部の記載を省略している。
【0038】
ステップST200において制御手段125は装置起動時の初期設定時に受付判定手段123の受信PDU受付モードを破棄モードに設定しておく。また、初期設定完了時にSSCOP状態は「1:アイドル」となるが、既に受信PDU受付モードが破棄モードに設定されているため、このタイミングで対向装置140からPDUを受信した時には受付判定手段123によりPDUが破棄される(ステップST201)。
【0039】
SSCOPコネクションの設定手順に関しては、AALユーザ110がAAL−設定−要求をプロトコル処理手段122に送信した時に、SSCOP機能部122bが前記AAL−設定−要求をSSCF機能部122aを介してAA−設定−要求として受信する(ステップST202)。この時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い対向装置140へBGN−PDUを送信し(ステップST203)、制御手段125が受付判定手段123の受信PDU受付モードを許容モードに変更し(ステップST204)、その後にSSCOP状態は「2:出側コネクション起動中」へ遷移する(ステップST205)。
【0040】
また、SSCOP機能部122bはSSCOP状態が「2:出側コネクション起動中」である時に(ステップST206)、対向装置140からBGNAK−PDUを受信した時に(ステップST207)、SSCOP機能部122bはSSCF機能部122aへAA−設定−確認を送信し(ステップST208)、SSCOP状態は「10:データ転送可能」へ遷移する(ステップST209)。その後に、SSCF機能部122aを経由してプロトコル処理手段122から出力されたAAL−設定−確認はAALユーザ110に到達し、AALユーザ110と対向装置140のAALユーザとの間でのSSCOPコネクションが確立する。
【0041】
一方、コネクションの解放手順に関しては、SSCOP状態「10:データ転送可能」でAALユーザ110がAAL−解放−要求をプロトコル処理手段122に送信した時(ステップST210)、SSCOP機能部122bは前記AAL−解放−要求をSSCF機能部122aを介してAA−解放−要求として受信する(ステップST211)。この時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い対向装置140へEND−PDUを送信し(ステップST212)、SSCOP状態は「4:出側切断起動中」へ遷移する(ステップST213)。
【0042】
また、SSCOP機能部122bはSSCOP状態が「4:出側切断起動中」である時に(ステップST214)、対向装置140からENDAK−PDUを受信した場合(ステップST215)、SSCOP機能部122bはSSCF機能部122aへAA−解放−確認を送信し(ステップST216)、制御手段125が受付判定手段123の受信PDU受付モードを破棄モードに変更し(ステップST217)、その後にSSCOP状態は「1:アイドル」へ遷移する(ステップST218)。次に、SSCF機能部122aを経由してプロトコル処理手段122から出力されたAAL−解放−確認はAALユーザ110に到達し、AALユーザ110と対向装置140のAALユーザとの間でのSSCOPコネクションの解放が完了する。
【0043】
本発明の実施の形態2によれば、本発明の実施の形態1の効果に加えて、SSCOPコネクションが確立している状態において対向装置140からENDAK−PDUを受信した時にSSCOP機能部122bはSSCF機能部122aへAA−解放−確認を送信し、かつ、制御手段125は受付判定手段123の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに変更するから、SSCOPコネクションの解放時にも、対向装置140からのBGN−PDUの受信によりSSCOPコネクションのみが確立してしまうことがないから装置内のSSCOPコネクション状態の不一致を回避でき、また、この時に対向装置140はSSCOPコネクションが未確立であるからレイヤ3信号の送受信を開始しないため、自装置起動完了までに対向装置からのレイヤ3信号の取りこぼしがないので装置間のSSCOPコネクション状態の不一致を回避できる。
【0044】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る通信制御装置を図1と共に図4及び図5を参照して説明する。
【0045】
図4は、本発明の実施の形態3に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図である。図5は、本発明の実施の形態3に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0046】
本発明の実施の形態3に係る通信制御装置は、本発明の実施の形態2で示した動作に加えて、AAL機能部120の制御手段125がプロトコル処理手段122及び受付判定手段123の制御パターンを拡大することにより、SSCOP状態の変化に応じたPDUの受付判定処理を実現する。なお、図4は、動作説明に必要な処理のみを記載しており、SSCOP(JT−Q2110)として規定されている処理の一部の記載を省略している。
【0047】
対向装置140からのSSCOPコネクションの解放手順に関しては、SSCOP状態「10:データ転送可能」で(ステップST400)、AAL機能部120が対向装置140からのEND−PDUを受信した時(ステップST401)、受付判定手段123の受信PDU受付モードは許容モードであるため、END−PDUはAAL機能部120のプロトコル処理手段122へ入力される。
【0048】
この時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い対向装置140へENDAK−PDUを送信すると共に(ステップST402)、SSCF機能部122aへAA−解放−表示を送信する(ST403)。制御手段125は受付判定手段123の受信PDU受付モードを許容モードに維持し(ステップST404)、SSCOP状態は「1:アイドル」へ遷移する(ステップST405)。
【0049】
これにより、通信制御装置100は自装置の上位層(ここではAALユーザ110)へ対向装置140からのSSCOPコネクションの解放を通知し、かつ、後述する対向装置140からのSSCOPコネクションの再確立要求(BGN−PDU)の受信時にも、これを破棄することなくSSCOPコネクション確立手順の実施が可能であり、かつ、自装置からのSSCOPコネクションの確立手順の実施も可能である。
【0050】
対向装置140からのSSCOPコネクションの解放完了後の再確立手順に関しては、SSCOP状態が「1:アイドル」であり(ステップST406)、AAL機能部120が対向装置140からのBGN−PDUを受信した時(ステップST407)、受付判定手段123の受付モードは許容モードであるため、BGN−PDUはAAL機能部120のプロトコル処理手段122へ入力される。この時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い再送でないと判定した時に(ステップST408)SSCF機能部122aへAA−設定−表示を送信し(ステップST409)、SSCOP状態は「3:入側コネクション起動中」へ遷移する(ステップST410)。
【0051】
SSCF機能部122aはAA−設定−表示を受信した時にJT−Q2130に従ってSSCOP機能部122bに対してAA−設定−応答を送信すると共にAALユーザ110に対してAAL−設定−表示を通知する(図示せず)。また、SSCOP状態が「3:入側コネクション起動中」である時に(ステップST411)、SSCF機能部122aからAA−設定−応答を受信した場合(ステップST412)、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従って対向装置140へBGNAK−PDUを送信し(ST413)、制御手段125は受付判定手段123の受信PDU受付モードを許容モードを維持し、SSCOP状態は「10:データ転送可能」へ遷移する(ステップST414)。
【0052】
伝送路の一時的な不通等によるSSCOPコネクションの解放手順に関しては、SSCOP状態が「10:データ転送可能」であり(ステップST415)、プロトコル処理手段122のSSCOP機能部122bにおいてJT−Q2110に規定されるTimer_NO-RESPONSEが満了した時(ステップST416)、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い対向装置140へEND−PDUを送信すると共に(ステップST417)、SSCF機能部122aへAA−解放−表示を通知する(ステップST418)。制御手段125は受付判定手段123の受信PDU受付モードを許容モードに維持して(ステップST419)、SSCOP状態は「1:アイドル」へ遷移する(ST420)。
【0053】
これにより、通信制御装置100は自装置の上位層(ここではAALユーザ110)へ対向装置140からのSSCOPコネクションの解放を通知し、かつ、後述する対向装置140からのSSCOPコネクションの再確立要求(BGN−PDU)の受信時にも、これを破棄することなくSSCOPコネクションの確立手順の実施が可能であり、かつ、自装置からのSSCOPコネクションの確立手順の実施も可能である。
【0054】
本発明の実施の形態3によれば、本発明の実施の形態2の効果に加えて、対向装置140からのSSCOPコネクションの解放手順を完了することができ、かつ、その後に対向装置140からSSCOPコネクションの再確立を要求された時にも、これを拒否することなくSSCOPコネクションの確立が可能であり、また、自装置からのSSCOPコネクションの確立も可能である。
【0055】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る通信制御装置を図1と共に図6及び図7を参照して説明する。
【0056】
図6は、本発明の実施の形態4に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図である。図7は、本発明の実施の形態4に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0057】
本発明の実施の形態4に係る通信制御装置は、本発明の実施の形態3で示した動作に加えて、AAL機能部120の制御手段125がプロトコル処理手段122及び受付判定手段123の制御パターンを拡大することにより、コネクションの確立手順の正常系のみでなく異常系の動作におけるPDUの受付判定処理を実現する。なお、図6は、動作説明に必要な処理のみを記載しており、SSCOP(JT−Q2110)として規定されている処理の一部の記載を省略している。
【0058】
装置起動後の通信制御装置100の自装置からのSSCOPコネクションの設定手順に関して、SSCOP状態が「1:アイドル」であり、AALユーザ110がAAL−設定−要求をプロトコル処理手段122に送信した時に、SSCOP機能部122bは前記AAL−設定−要求をSSCF機能部122aを介してAA−設定−要求として受けて対向装置140にBGN−PDUを送信する。この時に、制御手段125が受付判定手段123の受信PDU受付モードを許容モードに変更すると共に、SSCOP状態は「2:出側コネクション起動中」へ遷移する(図示せず)。
【0059】
SSCOP状態が「2:出側コネクション起動中」である時に(ステップST600)、SSCOP機能部122bは伝送路の一時的な不通等により対向装置140からBGNAK−PDUを受信できない時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110の規定に従い再送間隔Timer_CC[秒]、再送回数MaxCC[回]でBGN−PDUの再送を行なう(ステップST601〜ステップST606)。その後、BGN−PDUの再送の回数が規定回数に達した時に(ステップST602)、SSCOP機能部122bは対向装置140へEND−PDUを送信すると共に(ステップST607)SSCF機能部122aに対してAA−解放−表示を通知する(ステップST608)。この時に、制御手段125が受付判定手段123の受信PDU受付モードを破棄モードに変更し(ステップST609)、SSCOP状態は「1:アイドル」へ遷移する(ステップST610)。
【0060】
本発明の実施の形態4によれば、本発明の実施の形態3の効果に加えて、伝送路の一時的な不通等による異常時にAALユーザはSSCOPコネクション設定が失敗に終わったことを認識でき、かつ、SSCOPコネクションは装置起動時の状態に戻ることにより、その後に自装置のAALユーザ110によるSSCOPコネクション確立手順の再試行時が行なわれるまでに対向装置140から送信されたBGN−PDUを破棄できるから、自装置のAALユーザ110と対向装置140との間のコネクション状態の不一致を回避でき、その後に自装置のAALユーザ110がSSCOPコネクションの確立手順の再試行を行なった時でも動作を継続できる。
【0061】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る通信制御装置を図1と共に図8及び図9を参照して説明する。
【0062】
図8は、本発明の実施の形態5に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図である。図9は、本発明の実施の形態5に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0063】
本発明の実施の形態5に係る通信制御装置は、本発明の実施の形態4で示した動作に加えて、AAL機能部120の制御手段125がプロトコル処理手段122及び受付判定手段123の制御パターンを拡大することにより、コネクションの再同期手順におけるPDUの受付判定処理を実現する。なお、図8は、動作説明に必要な処理のみを記載しており、SSCOP(JT−Q2110)として規定されている処理の一部の記載を省略している。
【0064】
正常系のSSCOPコネクションの設定手順に関しては、SSCOP状態が「10:データ転送可能」である時に(ステップST800)、AALユーザ110がAAL−設定−要求をプロトコル処理手段122に送信した時に、SSCOP機能部122bは前記AAL−設定−要求をSSCF機能部122aを介してAA−再同期−要求として受信する(ステップST801)。この時に、SSCOP機能部122bはJT−Q2110に従い対向装置140へRS−PDUを送信し(ステップST802)、制御手段125が受付判定手段123に受信PDU受付モードを許容モードに設定した後に(ステップST803)、SSCOP状態は「5:出側再同期起動中」へ遷移する(ステップST804)。
【0065】
また、SSCOP状態が「5:出側再同期起動中」である時に(ステップST805)、対向装置140からRSAK−PDUを受信した時に(ステップST806)、SSCOP機能部122bはSSCF機能部122aへAA−再同期−確認を送信し(ステップST807)、SSCOP状態は「10:データ転送可能」へ遷移する(ステップST808)。その後に、SSCF機能部122aを経由してプロトコル処理手段122から出力されたAAL−設定−確認はAALユーザ110に到達し、通信制御装置100のAALユーザ110と対向装置140のAALユーザとの間でのSSCOPコネクションが確立する。
【0066】
異常系のSSCOPコネクションの設定手順に関しては、SSCOP状態が「10:データ転送可能」である時にAALユーザ110がAAL機能部120へAAL−設定−要求を送信した時に、プロトコル処理手段122は対向装置140へRS−PDUを送信し、SSCOP状態は「5:出側再同期起動中」へ遷移する(図示せず)。
【0067】
SSCOP状態が「5:出側再同期起動中」である時に(ステップST809)、SSCOP機能部122bは伝送路の一時的な不通等により対向装置140からRSAK−PDUを受信できない時に、JT−Q2110の規定に従い再送間隔Timer_CC[秒]、再送回数MaxCC[回]でRS−PDUの再送を行なう(ステップST810〜ステップST815)。その後に、RS−PDUの再送の回数が規定回数に達した時に(ステップST811)、SSCOP機能部122bは対向装置140へEND−PDUを送信すると共に(ステップST816)SSCF機能部122aに対してAA−解放−表示を通知する(ステップST817)。この時に、制御手段125が受付判定手段123の受信PDU受付モードを破棄モードに変更し(ステップST818)、SSCOP状態は「1:アイドル」へ遷移する(ステップST819)。
【0068】
本発明の実施の形態5によれば、本発明の実施の形態4の効果に加えて、通信制御装置100は自装置のAALユーザ110が主導してのSSCOPコネクションの再同期が可能であり、また、伝送路の一時的な不通等による異常時にAALユーザはSSCOPコネクション設定が失敗に終わったことを認識でき、かつ、SSCOPコネクションは装置起動時の状態に戻ることにより、その後に自装置のAALユーザ110によるSSCOPコネクションの確立手順の再試行時が行なわれるまでに対向装置140から送信されたBGN−PDUを破棄できるから、伝送路の一時的な不通等による異常時にも通信制御装置100は自装置のAALユーザ110と対向装置140との間のコネクション状態の不一致を回避でき、その後に自装置のAALユーザ110がSSCOPコネクションの確立手順の再試行を行なった時でも動作を継続できる。
【0069】
次に、本発明の実施の形態6に係る通信制御装置を図1と共に図10を参照して説明する。
【0070】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図である。
【0071】
本発明の実施の形態6に係る通信制御装置は、本発明の実施の形態5で示した動作に加えて、受付判定手段123が対向装置140から受信したSSCOP−PDUの種別に応じた受付判定処理を行なうことにより、受信PDU受付モードが破棄モードである状態においても、対向装置140が送信したUD(非番号制データ)−PDU及びMD(マネージメントデータ)−PDUを受信し、AALユーザ110へ通知する。
【0072】
全てのSSCOP状態において、受付判定手段123が対向装置140からPDUを受信した時に(ステップST1000)、受付判定手段123の受信PDU受付モードの現在値が破棄モードであるかを判定し(ステップST1001)、受信PDU受付モードの現在値が許容モードである時に受信したPDUを受け付ける(ステップST1001、ステップST1002)。逆に、受信PDU受付モードの現在値が破棄モードである時には、次に受信のPDUの種別を判定して、受信のPDUがUD−PDU又はMD−PDUでない時には受信のPDUを破棄する(ステップST1001、ステップST1003、ステップST1004)。一方、受信のPDUがUD−PDU又はMD−PDUである時には受信のPDUを受付ける(ステップST1003、ステップST1002)。
【0073】
本発明の実施の形態6によれば、受付判定手段123が受信のPDUの種別に応じた受付判定処理を行なうことにより、受付判定手段123の受信PDU受付モードに影響を受けることなく、対向装置140が送信したUD−PDU及びMD−PDUを受け付けてAALユーザ110へ通知することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、SSCOPコネクションを介して装置間通信を行なう通信制御装置において、装置起動時に自装置内及び対向装置との間のSSCOPコネクション状態不一致発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図
【図4】本発明の実施の形態3に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【図5】本発明の実施の形態3に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図
【図6】本発明の実施の形態4に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【図7】本発明の実施の形態4に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図
【図8】本発明の実施の形態5に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【図9】本発明の実施の形態5に係る通信制御装置の動作を説明するためのシーケンス図
【図10】本発明の実施の形態6に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【図11】従来の通信制御装置が装置起動からSSCOPコネクションを確立するまでの動作を説明するためのシーケンス図
【符号の説明】
100 通信制御装置
110 AALユーザ
120 AAL機能部
121 上位インタフェース部
122 プロトコル処理手段
122a SSCF機能部
122b SSCOP機能部
123 受付判定手段
124 下位インタフェース部
125 制御手段
130 ATM網
140 対向装置
Claims (6)
- AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部を具備し、
前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、ATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有し、
前記制御手段は装置起動時に前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに設定し、
前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに変更し、
SSCOPコネクションが確立している状態において前記AALユーザがAAL−解放−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−解放−要求を前記SSCF機能部を介してAA−解放−要求として受信して前記対向装置へEND−PDUを送信し、前記対向装置からENDAK−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記SSCF機能部へAA−解放−確認を送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに変更する
ことを特徴とする通信制御装置。 - SSCOPコネクションが確立している状態において前記AAL機能部が前記対向装置からEND−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記対向装置へENDAK−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに維持し、SSCOPコネクションの解放完了後に前記AAL機能部が前記対向装置からBGN−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部は前記対向装置へBGNAK−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに維持し、SSCOPコネクションが確立している状態において伝送路の一時的な不通等が発生した時に前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを許容モードに維持する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。 - 装置起動後のSSCOPコネクションが未確立である状態において前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部はAAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信し、伝送路の一時的な不通等により前記対向装置からBGNAK−PDUを前記プロトコル処理手段が受信できない時に、前記SSCOP機能部はBGN−PDUの再送を行ってBGN−PDUの再送の回数が規定回数に達した後に前記対向装置へEND−PDUと送信すると共に前記SSCF機能部にAA−解放−表示を通知し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを破棄モードに変更する
ことを特徴とする請求項2記載の通信制御装置。 - SSCOPコネクションが確立した状態において前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−再同期−要求として受けて前記対向装置へRS−PDUを送信し、かつ、前記制御手段は受付判定手段の受信PDU受付モードを許容モードに維持し、次に前記SSCOP機能部は前記対向装置からRSAK−PDUを受信した時に前記SSCF機能部へAAL−再同期−確認を送信し、前記SSCOP機能部は伝送路の一時的な不通等により前記対向装置からRSAK−PDUを受信できない時に前記SSCOP機能部はRS−PDUの再送を行なってRS−PDUの再送の回数が規定回数に達した時に前記対向装置へEND−PDUを送信すると共に前記SSCF機能部にAA−解放−表示を通知し、かつ、前記制御手段は前記受付判定手段の受信PDU受付モードを破棄モードに変更する
ことを特徴とする請求項3記載の通信制御装置。 - AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部を具備し、
前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、ATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有し、
全てのSSCOP状態において前記受付判定手段が前記対向装置からPDUを受信した時に、前記受信PDU受付モードの現在値が許容モードである時には受信した前記PDUを受け付け、前記受信PDU受付モードの現在値が破棄モードである時には前記PDUの種別を判断して前記PDUがUD−PDU又はMD−PDUである場合にのみ受信した前記PDUを受け付ける
ことを特徴とする通信制御装置。 - AAL機能を利用して対向装置との装置間の通信を行なうAALユーザへSSCF及びSSCOP機能を提供して対向装置の同位エンティティ間のコネクション制御を行なうAAL機能部を具備し、
前記AAL機能部は、前記AALユーザとのデータの送受信を行なう上位インタフェース部と、SSCF及びSSCOPに準拠したプロトコル処理を行なうSSCF機能部及びSSCOP機能部を有するプロトコル処理手段と、前記対向装置からのPDUの受付可否判定処理を行なう受付判定手段と、伝送路となるATM網とデータの送受信を行なう下位インタフェース部と、前記AAL機能部の全体を制御し装置起動時には装置状態初期化を行なう制御手段とを有する通信制御装置のコネクション確立方法において、
前記制御手段が装置起動時に前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに設定するステップと、
前記AALユーザがAAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部が前記AAL−設定−要求を前記SSCF機能部を介してAA−設定−要求として受信して前記対向装置へBGN−PDUを送信するステップと、
前記AALユーザが前記AAL−設定−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記制御手段が前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行う許容モードに変更するステップと、
SSCOPコネクションが確立している状態において前記AALユーザがAAL−解放−要求を前記プロトコル処理手段に送信した時に前記SSCOP機能部は前記AAL−解放−要求を前記SSCF機能部を介してAA−解放−要求として受信して前記対向装置へEND−PDUを送信するステップと、
前記対向装置からENDAK−PDUを受信した時に前記SSCOP機能部が前記SSCF機能部へAA−解放−確認を送信し、かつ、前記制御手段が前記受付判定手段の受信PDU受付モードをPDUの受付を行わない破棄モードに変更するステップと
を具備することを特徴とするコネクション確立方法。
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