JP3835335B2 - 目的地案内方法及び目的地案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被案内者を目的地まで案内する目的地案内方法及び目的地案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の目的地案内装置として、例えば特開平6−325265号公報に記載された「行先案内装置」があげられる。この従来の装置では、被案内者(利用者)に第1の受発信装置を携帯させ、通路の要所に第2の受発信装置を設置する。そして、第1の受発信装置と第2の受発信装置との間で情報交換を行い、第1の受発信装置の表示部に通路を表示等させて、適切な通路を被案内者に指示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の装置では、次のような問題点があった。第1に、従来の装置は、壁などで仕切られた閉じられた空間内で利用されることを前提としている。すなわち、従来の装置では、閉じられた空間内の通路の要所に第2の受発信装置を設置しなければならない。従って、従来の装置は、壁などで仕切られていない開かれた空間、例えば、博物館、美術館やデータセンターなどの中では利用できない。
【0004】
第2に、従来の装置においては、被案内者は第1の受発信装置を携帯(所持)しなければならない。従って、被案内者は、第1の受発信装置の表示部に表示される通路の指示を見る場合に、第1の受発信装置を手で持たなければならず、片手が塞がれてしまう。また、多くの被案内者に第1の受発信装置を携帯させるためには、多くの第1の受発信装置を用意しなければならなくなり、コストがかかってしまう。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、開かれた空間で、被案内者に特定の機器や媒体を所持させることなく、被案内者を目的地まで案内することができる目的地案内方法及び目的地案内装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の目的地案内方法は、被案内者によって力された目的地の情報に基づいて、当該目的地までの経路を算出し、案内者が位置する経路指示手段の先の経路上の経路指示手段を点灯させ、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知すると、点灯した経路指示手段の先の経路上の経路指示手段を点灯させ、被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認し、被案内者の近くに他の人がいる場合、被案内者と他の人のいずれに、優先的に案内される優先権があるかを判定することを特徴とする。このような構成によれば、開かれた空間で、被案内者に特定の機器や媒体を所持させることなく、被案内者を目的地まで案内することができる。また、複数の被案内者に対する経路指示手段の経路案内指示が、どの被案内者に対してのものであるかが解りにくくなるのを防ぐことができるとともに、人同士の衝突などの危険を未然に回避することもできる。
【0007】
経路指示手段を所定エリア内の床面に複数配置し、被案内者によって所定エリア内の入口で入力された目的地の情報に基づいて目的地までの経路を算出することが好ましい。また、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知すると、点灯した経路指示手段を消灯させるようにしてもよい。このような構成によれば、直ちに経路指示手段が点灯可能となって、他の被案内者に対する経路案内指示を行うことができる。
【0008】
被案内者が目的地に到着した場合、当該目的地の経路指示手段を点滅させるようにしてもよい。このような構成によれば、被案内者に目的地に到着したことを明確に知らせることができる。
【0010】
一定時間内に、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知しなかった場合、そのことを記録するようにしてもよい。このような構成によれば、被案内者が入口で設定された経路から外れたことを記録しておくことができ、その結果、立入禁止エリアの侵入の監視などのセキュリティ装置として利用することもできるようになる。
【0011】
本発明の目的地案内装置は、所定エリア内所定位置に複数配置され、それぞれ被案内者を検知する検知手段(検知部21)及び点灯手段(発光部22)を有する複数の経路指示手段(パネル2)と、被案内者によって定された目的地を入力する目的地入力手段(目的地入力部11)と、入力された目的地の情報に基づいて、目的地までの経路を算出する経路算出手段(経路算出部12)と、被案内者が位置する経路指示手段の先の経路上の経路指示手段の点灯手段を点灯させ、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知手段が検知すると、点灯した経路指示手段の先の経路上の経路指示手段の点灯手段を点灯させる案内制御手段(制御部14)とを備え、案内制御手段は、被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認し、被案内者の近くに他の人がいる場合、被案内者と他の人のいずれに、優先的に案内される優先権があるかを判定することを特徴とする。このような構成によれば、開かれた空間で、被案内者に特定の機器や媒体を所持させることなく、被案内者を目的地まで案内することができる。また、複数の被案内者に対する経路指示手段の経路案内指示が、どの被案内者に対してのものであるかが解りにくくなるのを防ぐことができるとともに、人同士の衝突などの危険を未然に回避することもできる。
【0012】
経路指示手段は、所定エリア内の床面の所定位置に複数配置され、目的地入力手段は、被案内者によって所定エリア内の入口で指定された目的地を入力することが好ましい。また、案内制御手段は、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知手段が検知すると、点灯した経路指示手段の点灯手段を消灯させるように構成してもよい。このような構成によれば、直ちに経路指示手段が点灯可能となって、他の被案内者に対する経路案内指示を行うことができる。
【0013】
案内制御手段は、被案内者が目的地に到着した場合、当該目的地の経路指示手段の点灯手段を点滅させるように構成してもよい。このような構成によれば、被案内者に目的地に到着したことを明確に知らせることができる。
【0015】
案内制御手段は、一定時間内に、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知手段が検知しなかった場合、そのことを記録するように構成してもよい。このような構成によれば、被案内者が入口で設定された経路から外れたことを記録しておくことができ、その結果、立入禁止エリアの侵入の監視などのセキュリティ装置として利用することもできるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の目的地案内装置の構成を示す外観図である。本発明の目的地案内装置は、データ処理部1及び複数のパネル2を備えている。図1に示すように、目的地案内装置における被案内者を目的地まで案内する対象のエリア(対象エリア)の入口には、データ処理部1が設置されている。データ処理部1は、被案内者によって指定された目的地までの経路(ルート)を算出し、算出した経路に基づいて被案内者を目的地まで案内する処理を実行する。データ処理部1には、被案内者によって操作され、目的地の情報を入力するためのタッチパネルやキーボードなどが設けられている。
【0017】
また、図1に示すように、対象エリアの歩行可能な場所の床面には、所定サイズの方形状の複数のパネル(羽目板または床板)2が碁盤目状に配置され(敷き詰められ)ている。複数のパネル2は、被案内者などの歩行者の踏圧を検出する。また、複数のパネル2は、データ処理部1からの制御に従って任意の色で発光(点灯)する。なお、パネル2の形状は、図1に示すような方形状に限られず、その他の形状であってもよい。
【0018】
図2は、本発明の目的地案内装置の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、データ処理部1は、目的地入力部11、経路算出部12、配置情報格納部13及び制御部14を備えている。目的地入力部11は、被案内者によってタッチパネルなどで指定された目的地の情報を入力する。経路算出部12は、目的地入力部11から入力された目的地の情報及び配置情報格納部13に格納されている配置情報に基づいて、入口から目的地までの経路を所定条件に従って算出する。配置情報格納部13は、複数のパネル2の配置に関する配置情報を予め格納する。
【0019】
ここで、複数のパネル2は、例えば図3に示すように、X方向及びY方向に碁盤目状に配置されるので、複数のパネル2の位置は、XY座標で特定される。従って、配置情報格納部13に格納される複数のパネル2の配置情報は、XY座標データとなる。以下、座標(x,y)の位置のパネル2は、パネル2−xyと表記する。
【0020】
制御部14は、データ処理部1の各部11〜13の動作を制御する。また、制御部14は、経路算出部12で算出された経路に基づいて、被案内者を経路に沿って目的地まで案内する処理を制御する。具体的には、制御部14は、所定位置のパネル2の検知部21から送られる検知信号に基づいて、被案内者の現在位置を認識する。制御部14は、認識した被案内者の現在位置や被案内者の周りの人の状況などに基づいて、被案内者に目的地への経路を知らせるために、経路上の所定位置のパネル2の発光部22に制御信号を出力して発光させる。
【0021】
複数のパネル2−11・・・2−ij・・・は、それぞれ、検知部21−11・・・21−ij・・・及び発光部22−11・・・22−ij・・・を備えている。なお、i,jは、いずれも任意の自然数である。
【0022】
各検知部21−11・・・21−ij・・・は、被案内者などの歩行者の踏圧を検知する。各検知部21−11・・・21−ij・・・は、メンブレンスイッチなどを利用した圧力センサなどで構成される。各検知部21−11・・・21−ij・・・は、歩行者の踏圧を検知すると、検知信号をデータ処理部1の制御部14に出力する。各発光部22−11・・・22−ij・・・は、制御部14から出力される制御信号に基づいて、地表面(すなわち歩行者)に対して任意の色で発光する。各発光部22−11・・・22−ij・・・は、発光ダイオードなどで構成される。なお、発光部22−11・・・22−ij・・・の発光する範囲は、パネル2−11・・・2−ij・・・の地表面の全面に限らず、その一部であってもよい。
【0023】
次に、動作について説明する。
図4は、本発明の目的地案内装置の動作を説明するためのフローチャートである。被案内者は、対象エリアのフロアに入るとき、対象エリアの入口に設けられたデータ処理部1のタッチパネルなどを操作して、目的地を指定して入力する。データ処理部1の目的地入力部11は、被案内者によって指定された目的地の情報を入力する(ステップS1)。
【0024】
データ処理部1の経路算出部12は、目的地入力部11から目的地の情報が入力されると、その目的地の情報及び配置情報格納部13に予め格納されている配置情報に基づいて、入口から目的地までの経路を所定条件に従って算出する(ステップS2)。ここで、経路を算出する条件として、入口から目的地までの間のパネル2の枚数が最小となるように、すなわち入口から目的地までが最短となるように、パネル2の枚数を算出する条件などが考えられる。また、現在最も混雑していない(空いている)経路を算出する条件なども考えられる。また、このような複数の条件を組み合わせて経路を算出するようにしてもよい。
【0025】
経路算出部12が算出した経路に関する経路情報は、被案内者がどのような順番でパネル2を踏んで行けばよいかを示す、経路上のパネル2の各座標が列挙されたリスト形式のデータとして生成される。例えば、図3に示したような目的地までの経路が経路算出部12によって算出される。この場合の経路情報は、入口から目的地までの経路上の複数のパネル2の座標データが、入口のパネル2から順番に列挙されたデータとなる。
【0026】
次に、制御部14は、入口から被案内者が通過したパネル2の枚数を示すパネル通過枚数nを初期値0に設定する(ステップS3)。次に、制御部14は、被案内者が位置する経路上のn番目のパネル2(初期位置ではn=0番目)の近くに他の人がいるかどうかを確認する(ステップS4)。
【0027】
具体的には、制御部14は、図5に示すような経路上のn番目のパネル2を中心としたパネル枚数n+2mの正方形の範囲内に、他の人を検知しているパネル2があるかどうかについて確認する。すなわち、制御部14は、経路上のn番目のパネル2の座標が(i,j)とすると、座標(i−m,j−m)(i−m,j+m)(i+m,j+m)(i+m,j−m)のパネル2を頂点とする正方形の範囲内に、他の人を検知しているパネル2があるかどうかについて確認する。以下、図5に示すような範囲を確認範囲という。
【0028】
なお、かかる確認範囲を特定するパネル枚数mは、制御部14に予め設定された数である。図5の例では、パネル枚数mは「2」と設定されている。従って、図5の例では、制御部14は、n番目のパネル2を中心としたパネル枚数n+4の正方形の確認範囲内に他の人がいるかどうかを確認する。
【0029】
このように、被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認するのは、複数の被案内者が近くにいる場合、各被案内者に対して経路を指示する発光部22の点灯が、どの被案内者に対しての点灯であるかが解りにくくなるからである。従って、被案内者の近くにいるかどうかの判断対象となる「他の人」は、目的地案内装置によって案内されている「他の被案内者」となる。従って、制御部14は、被案内者が位置するパネル2の近くで、「他の被案内者」に対して経路の案内を行っていない場合は、被案内者以外の他の人を検知部21に検知させないか、または検知部21が被案内者以外の他の人を検知しても判断対象としないように構成してもよい。
【0030】
しかし、目的地案内装置によって案内されていない被案内者以外の単なる歩行者であっても、被案内者の近くにいると、被案内者とぶつかってしまうなどの危険性もある。このような危険を未然に回避するために、制御部14は、単なる歩行者についても被案内者の近くにいる「他の人」に含めて判断対象とするように構成してもよい。
【0031】
上記の確認の結果、被案内者の近くに他の人(任意の人数)がいる場合は、制御部14は、被案内者と他の人(ここでは他の被案内者)のどちらに優先権があるかを判定する(ステップS5)。ここでいう優先権とは、目的地案内装置によって優先的に案内される権利のことをいう。
【0032】
制御部14による被案内者の優先権の有無の判定は、例えば次のように行われる。制御部14は、乱数で無作為に1名を選択し、選択した人に対して優先権を与える。または、制御部14は、経路上の先にいる人に対して優先権を与える。または、制御部14は、進む速度が速い人に優先権を与える。または、制御部14は、目的地までの距離が遠い人に優先権を与える。そして、このように優先権が与えられた人が被案内者であれば、制御部14は、被案内者に優先権有りと判断する。逆に、優先権が与えられた人が被案内者でなければ、制御部14は、被案内者に優先権無しと判断する。
【0033】
制御部14は、被案内者に優先権有りと判断した場合、ステップS6の処理に移行する。この場合、被案内者は、他の被案内者より先に案内されて進むことができる。一方、制御部14は、被案内者に優先権無しと判断した場合は、ステップS4の処理に戻る。この場合、被案内者は、他の被案内者より先に進むことができない。被案内者は、図5に示したような確認範囲内に他の人がいなくなるか、または優先権を獲得するまで、不特定時間待機することになる。ちなみに、制御部14は、被案内者の待機中、行先を示すパネル2の発光部22を点灯させず、被案内者が現在立っている位置のパネル2の発光部22を所定の点滅タイミングT1で点滅させる。
【0034】
ステップS4の処理における確認の結果、被案内者の近くに他の人がいない場合、すなわち経路上のn番目のパネル2を中心とした確認範囲内のパネル2が他の人を検知していない場合は、制御部14は、ステップS6の処理に移行する。また、上記したように、ステップS5の処理において被案内者に優先権有りと判断した場合も、制御部14は、ステップS6の処理に移行する。
【0035】
制御部14は、被案内者のパネル通過枚数nに「1」を加える(ステップS6)。次に、制御部14は、経路上のn番目のパネル2が目的地のパネル2であるかどうか、すなわち経路上のn番目のパネル2が経路情報の最終のパネル2であるかどうかを判断する(ステップS7)。経路上のn番目のパネル2が目的地のパネル2である場合は、制御部14は、目的地であることを示すように、経路上のn番目のパネル2の発光部22を所定の点滅タイミングT2で点滅させる(ステップS8)。なお、目的地であることを示す所定の点滅タイミングT2は、上記した待機中であることを示す点滅タイミングT1とは異なるタイミングである。以上により、制御部14は、被案内者を目的地まで案内したことになるので、処理を終了する。
【0036】
経路上のn番目のパネル2が目的地のパネル2でない場合は、制御部14は、目的地の経路であることを被案内者に示すように、経路上のn番目のパネル2の発光部22を点灯(すなわち発光)させる(ステップS9)。そして、制御部14は、経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知したかどうかについて確認する(ステップS10)。
【0037】
制御部14は、経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知したことを検知信号によって認識すると、そのn番目のパネル2の発光部22を消灯させて(ステップS11)、ステップS4の処理に戻る。そして、制御部14は、再び、被案内者の近くに他の人がいるかどうか(ステップS4)、場合によって被案内者に優先権があるかどうか(ステップS5)の判定処理を行う。
【0038】
制御部14は、経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知しない場合、さらに、一定時間内に経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知したかどうかについて確認する(ステップS12)。すなわち、制御部14は、経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知するまで、一定時間待機状態となる。
【0039】
制御部14は、一定時間内に経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知したことを検知信号によって認識すると、そのn番目のパネル2の発光部22を消灯させて(ステップS11)、ステップS4の処理に戻る。そして、制御部14は、再び、被案内者の近くに他の人がいるかどうか(ステップS4)、場合によって被案内者に優先権があるかどうか(ステップS5)の判定処理を行う。
【0040】
制御部14は、一定時間内に経路上のn番目のパネル2の検知部21が被案内者を検知したことを認識できない場合、被案内者を検知できなかったこと、すなわち被案内者が経路から外れたことを記録し(ステップS13)、処理を終了する。なお、制御部14は、経路から外れた被案内者の歩行軌跡を検知部21からの検知信号によって認識し、そのような歩行軌跡を記録するようにしてもよい。
【0041】
以上のように、本実施の形態では、対象エリアの床面に、検知部21及び発光部22を備えた複数のパネル2を配置しておく。そして、データ処理部1の経路算出部12は、目的地入力部11から入力された目的地の情報及び配置情報格納部13に格納された配置情報に基づいて、目的地までの経路を算出する。データ処理部1の制御部14は、被案内者が位置するパネル2の一つ先の経路上のパネル2の発光部22を点灯させる。そして、点灯したパネル2の位置に被案内者がきたことを検知部21が検知すると、制御部14は、点灯したパネル2の一つ先の経路上のパネル2の発光部22を点灯させる。
【0042】
このような構成によれば、本目的地案内装置を博物館などの開かれた空間(場所)で利用することが可能となる。なお、本目的地案内装置は、複数の通路があるような閉じられた空間(場所)でも当然に適用され得る。また、本目的地案内装置では、被案内者に「案内端末」「IDカード」などの特定の機器や媒体を所持させることなく、被案内者を目的地まで確実に案内することができる。従って、被案内者は目的地まで自然な歩行が可能となる。また被案内者に特定の機器などを持たせる必要がないため、多くの人が利用する場合でも、安価に実現することが可能となる。
【0043】
また、本実施の形態では、発光部22が点灯しているパネル2の位置に被案内者がきたことを検知部21が検知すると、点灯したパネル2の発光部22を消灯させる。このような構成によって、直ちにパネル2の発光部22が点灯可能となって、他の被案内者に対する経路案内指示を行うことができる。
【0044】
また、本実施の形態では、被案内者が目的地に到着した場合、当該目的地のパネル2の発光部22を点滅させる。このような構成によって、被案内者に目的地に到着したことを明確に知らせることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、制御部14は、被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認し、他の人がいる場合、だれが優先権を持っているかについて判定する。このような構成によって、複数の被案内者に対する経路案内指示を示す発光部22の点灯が、どの被案内者に対しての点灯であるかが解りにくくなるのを防ぐことができるとともに、人同士の衝突などの危険を未然に回避することもできる。
【0046】
また、本実施の形態では、一定時間内に、点灯したパネル2の位置に被案内者がきたことを検知部21が検知しなかった場合、制御部14がそのことを記録する。このような構成によって、被案内者が入口のデータ処理部1で設定された経路から外れたことを記録しておくことができるため、立入禁止エリアの侵入の監視などのセキュリティ機能として利用することもできる。
【0047】
なお、本実施の形態の説明では、対象エリアの歩行可能な場所の床面の全面に、検知部21及び発光部22を備えたパネル2が隙間なく配置されていた。しかし、このような構成に限らず、特定の経路上のパネルにだけパネル2が配置されてもよく、また所定間隔をおいてメッシュ(網の目)状に配置されてもよい。
【0048】
また、ステップS4の処理における被案内者の近くに他の人がいるかどうかの確認範囲は、図5に示したような正方形の範囲とされていた。しかし、このような範囲に限られず、例えば長方形等の範囲でもよい。また、確認範囲を経路上のパネル2に限定してもよい。例えばn番目のパネル2の経路上の前後のパネル枚数mの範囲、すなわち経路上のn−m番目のパネル2からn+m番目のパネル2までの範囲であってもよい。このような確認範囲は、目的地案内装置が設置される場所や対象エリア内の歩行者の人数などに応じて適宜変更され得る。
【0049】
また、ステップS9の処理において、制御部14は、被案内者のいる位置の一つ先のパネル2の発光部22を点灯させていた。しかし、このような構成に限らず、制御部14は、所定パネル枚数先のパネル2の発光部22を点灯させてもよい。この場合、制御部14は、ステップS6の処理で、例えばnに「2」を加えることにより(n=n+2)、被案内者のいる位置の二つ先のパネル2の発光部22を点灯させることができる。
【0050】
また、ステップS10またはステップS12の処理において、n番目のパネル2の検知部21が被案内者でない人(歩行者)を検知した場合でも、制御部14は、その検知部21が被案内者を検知したと認識してしまう。従って、制御部14は、発光部22を消灯させて(ステップS11)、ステップS4の処理に移行してしまう。しかし、この場合でも、n番目のパネル2が、被案内者の遠くまで離れてしまうわけではないので、被案内者はn番目のパネル2に直ぐに追いつくことができると考えられる。
【0051】
また、ステップS11の処理において、発光部22を消灯させるタイミングは、検知部21が被案内者を検知すると直ちに、あるいは所定時間経過後などでもよい。また、被案内者に対して待機中や目的地への到着を知らせるために、所定の点滅タイミングT1,T2で発光部22を点滅させていたが、このような構成に限らず、例えば異なる色で発光させて通知するような構成でもよい。
【0052】
また、現に被案内者を案内している経路上のパネル2及びそのパネル2の付近のパネル2の検知部21だけが、歩行者を検知するようにしてもよい。また、対象エリア内の全てのパネル2の検知部21が、歩行者を検知するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、被案内者によって入口で入力された目的地の情報に基づいて、当該目的地までの経路を算出し、床面に配置された被案内者が位置する経路指示手段の先の経路上の経路指示手段を点灯させ、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知すると、点灯した経路指示手段の先の経路上の経路指示手段を点灯させる。このような構成によれば、開かれた空間で、被案内者に特定の機器や媒体を所持させることなく、被案内者を目的地まで案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の目的地案内装置の構成を示す外観図である。
【図2】 本発明の目的地案内装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の目的地案内装置における複数のパネルの配置を示す鳥瞰図である。
【図4】 本発明の目的地案内装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 被案内者の近くに人がいるかどうかの確認範囲を示す図である。
【符号の説明】
1 データ処理部
11 目的地入力部(目的地入力手段)
12 経路算出部(経路算出手段)
13 配置情報格納部
14 制御部(案内制御手段)
2,2−11・・・2−ij・・・ パネル(経路指示手段)
21,21−11・・・21−ij・・・ 検知部(検知手段)
22,22−11・・・22−ij・・・ 発光部(点灯手段)

Claims (10)

  1. 被案内者によって力された目的地の情報に基づいて、当該目的地までの経路を算出し、
    記被案内者が位置する経路指示手段の先の前記経路上の経路指示手段を点灯させ、
    点灯した前記経路指示手段の位置に前記被案内者がきたことを検知すると、点灯した前記経路指示手段の先の前記経路上の経路指示手段を点灯させ、
    前記被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認し、前記被案内者の近くに他の人がいる場合、前記被案内者と前記他の人のいずれに、優先的に案内される優先権があるかを判定する
    ことを特徴とする目的地案内方法。
  2. 経路指示手段を所定エリア内の床面に複数配置し、被案内者によって前記所定エリア内の入口で入力された目的地の情報に基づいて目的地までの経路を算出することを特徴とする請求項1記載の目的地案内方法。
  3. 点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知すると、点灯した前記経路指示手段を消灯させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の目的地案内方法。
  4. 被案内者が目的地に到着した場合、当該目的地の経路指示手段を点滅させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の目的地案内方法。
  5. 一定時間内に、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知しなかった場合、そのことを記録することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の目的地案内方法。
  6. 所定エリア内所定位置に複数配置され、それぞれ被案内者を検知する検知手段及び点灯手段を有する複数の経路指示手段と、
    前記被案内者によって定された目的地を入力する目的地入力手段と、
    入力された前記目的地の情報に基づいて、前記目的地までの経路を算出する経路算出手段と、
    前記被案内者が位置する経路指示手段の先の前記経路上の経路指示手段の前記点灯手段を点灯させ、点灯した前記経路指示手段の位置に前記被案内者がきたことを前記検知手段が検知すると、点灯した前記経路指示手段の先の前記経路上の経路指示手段の前記点灯手段を点灯させる案内制御手段とを備え
    前記案内制御手段は、前記被案内者の近くに他の人がいるかどうかを確認し、前記被案内者の近くに他の人がいる場合、前記被案内者と前記他の人のいずれに、優先的に案内される優先権があるかを判定する
    ことを特徴とする目的地案内装置。
  7. 経路指示手段は、所定エリア内の床面の所定位置に複数配置され、目的地入力手段は、被案内者によって前記所定エリア内の入口で指定された目的地を入力することを特徴とする請求項6記載の目的地案内装置。
  8. 案内制御手段は、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知手段が検知すると、点灯した前記経路指示手段の点灯手段を消灯させることを特徴とする請求項6または請求項7記載の目的地案内装置。
  9. 案内制御手段は、被案内者が目的地に到着した場合、当該目的地の経路指示手段の点灯手段を点滅させることを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載の目的地案内装置。
  10. 案内制御手段は、一定時間内に、点灯した経路指示手段の位置に被案内者がきたことを検知手段が検知しなかった場合、そのことを記録することを特徴とする請求項6から請求項9のうちのいずれか1項記載の目的地案内装置。
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