JP3834840B2 - Isdb用送受信システムおよびisdb用受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ISDB放送システムなどに適用して好適な送信装置およびその受信装置に関する。詳しくは、放送信号の他に放送番組に対する連続タイムコードを付加情報として同時に送信するようにし、一方受信側ではこの連続タイムコードを受信したときだけ対応する放送信号を、好ましくはその放送番組に付帯する信号内容を除いた番組内容のみを記録できるようにして、連続番組を一貫して楽しむことができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル技術の発展に伴い、放送界でも放送信号を含めた各種情報をディジタル化したインタラクティブ形式の統合ディジタル放送システム(ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)システムという)が研究・開発されている。
【0003】
具体的には、このISDBシステムとは現行の放送信号(標準テレビジョン信号、ハイビジョン信号)を始めとして、ソフトウエアやファクシミリなどのデータ、さらには音声、文字、図形、画像などのマルチメディア情報をそれぞれディジタル化(符号化)し、それらを統合多重化した上で、伝送形態に合致した変調処理を施して送信するようにした放送システムのことである。
【0004】
放送信号を含めた各種情報を統合多重化する場合、これらの情報の他に受信側での制御情報として使用する付加情報も同時に統合多重化されて送信することができる。統合化されたISDB用放送信号(ディジタル信号)は地上波、衛星波、光ケーブルなどを利用して送信される。
【0005】
受信端末側では、統合化されたISDB用放送信号を受信して目的の信号を弁別することによってそれをモニタに表示させて通常のテレビ放送として楽しむことができることは勿論、記録手段を用いて記録(保存)したり、他の端末に転送したりすることができる。さらに受信した付加情報を利用すれば、モニタ制御、記録制御さらにはモニタされた画像に対する加工制御など、ユーザの好みに応じて受信情報を利用できることになる。つまり、対話形式(インタラクティブ)の放送システムを構築できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがってこのISDBシステムを利用すれば、送信される付加情報が多種、多様になる程、ユーザに対するサービス内容が向上し、より双方向的な放送システムを構築できる。
【0007】
さて、現行の放送番組には、実際に見たい番組内容の他に、多様な内容が組み込まれて1つの放送番組が形造くられている。例えば民放の放送番組(一例として連続放送番組)を例示すると、1つの放送番組帯は、図6に示すようにタイトルや出演者リストなどのイントロ部分、前回までの粗筋部分、コマーシャル部分そして番組放送部分から構成される場合が多い。このような連続放送番組は毎日、あるいは毎週一定の時間から次の一定時間まで放送される。
【0008】
一方、ユーザがそのような番組愛好者であって、しかもその放送内容を記録したいようなときには、現行放送システムではユーザが録画開始時間と終了時間をそれぞれ設定する。録画開始時間は番組の放送開始時間、つまり、図6の例ではイントロ部分が開始される時間である。また録画終了時間を設定すると録画時間が到来するまでは連続的にそれまでの放送信号が全て録画されることになる。
【0009】
図6にも示すようにユーザが連続録画したい部分は、図6の番組内容の全てではなく、イントロ部分や、粗筋部分などを省いた番組放送部分そのものである。1回目の放送ではこのようなイントロ部分などは必要であるが(1回目とは言え、コマーシャル部分は必ずしもユーザにとって必要な情報とは言えない)、番組放送とは直接関係のない部分は、2回目以降の放送ではかえって目障りとなるからである。
【0010】
現行放送システムでは番組放送部分を選択的に連続録画することは殆ど不可能である。それは、番組放送部分の放送開始時刻は常に一定時刻とは限らずばらつきがあるからである。番組放送部分のみを選択的に、しかも連続的に録画できれば、後日その連続番組放送を一貫して楽しむことができるので非常に便利である。また、録画された内容のうち特定の日付の録画内容のみを選択的に再生できれば重複視聴がなくなるので、さらに便利である。
【0011】
そこで、この発明はこのような課題を達成できるようにしたものであって、特定の放送信号を選択的に利用できるようにした放送信号の送信装置およびその受信装置を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るISDB用送受信システムでは、所定期間毎に放送されるべき連続番組放送の放送内容である連続番組放送情報を符号化する符号化手段と、連続番組放送情報の少なくともコマーシャル部分を除く、番組放送部分に対して付加され、記録の対象とした番組放送部分の間で連続したタイムコードである連続タイムコードを生成する付加情報発生手段と、符号化手段により符号化された符号化情報に、付加情報発生手段により生成された連続タイムコード、及び連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードを有した付加情報を多重化して送信する送信手段と、を有したISDB用送信装置と、ISDB用送信装置にて、連続番組放送情報が符号化された符号化情報と付加情報とが多重化されて送信された特定の放送信号を選局する選局手段と、選局手段により選局された特定の放送信号を符号化情報及び付加情報に分離する信号分離手段と、符号化情報を復号し連続番組放送情報を出力する復号手段と、付加情報から検出される連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードと、指定された特定の連続番組放送情報を識別する番組指定コードとが一致するときに、付加情報から検出される連続番組放送情報に対して付された連続タイムコードが存在する区間のみ、復号手段により復号された連続番組放送情報を記録媒体に記録すると共に、当該連続番組放送情報に対応する連続タイムコードを記録媒体に記録する記録制御手段と、を有したISDB用受信装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載した発明ではこのISDB用送受信システムにおいて、付加情報発生手段は、連続番組放送情報の少なくともイントロ部分を除く番組放送部分に対する連続タイムコードを生成することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載した発明ではこのISDB用送受信システムにおいて、送信手段は、符号化情報をパケット化し、パケット化されたパケットデータ内のパケットヘッダに連続タイムコード、及び番組識別コードを挿入し、伝送フレーム単位で多重してビットストリーム化することを特徴とする。
請求項4に記載した発明ではこのISDB用送受信システムにおいて、記録制御手段は、付加情報から再放送用の識別コードが検出されたとき、連続タイムコードが存在する区間でも記録媒体に対する記録が禁止されるように制御することを特徴とする。
請求項5に記載した発明ではこのISDB用送受信システムにおいて、記録制御手段は、番組指定コードと、付加情報内のパケットヘッダに挿入される番組識別コードとが一致するパケットヘッダを検索し、検索されたパケットヘッダに含まれる連続タイムコードを出力し、出力される連続タイムコードに応じて連続番組放送情報の一部を選択的に記録することを特徴とする。
請求項6に記載した発明ではこのISDB用送受信システムにおいて、ISDB用受信装置は、連続タイムコードが記録される連続番組放送情報のうち、入力された特定のタイムコードに対応する連続番組放送情報の一部を選択的に再生制御する再生制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載したこの発明に係るISDB用受信装置においては、ISDB用送信装置にて、所定期間毎に放送されるべき連続番組放送の放送内容である連続番組放送情報が符号化された符号化情報と、当該連続番組放送情報の少なくともコマーシャル部分を除く番組放送部分に対して付加され、かつ記録の対象とした番組放送部分の間で連続したタイムコードである連続タイムコード、及び当該連続番組放送情報を識別する番組識別コードを有する付加情報とが多重化されて送信された放送信号を受信するISDB用受信装置であって、連続番組放送情報が符号化された符号化情報と付加情報とが多重化された特定の放送信号を選局する選局手段と、選局手段により選局された特定の放送信号を符号化情報及び付加情報に分離する信号分離手段と、符号化情報を復号し連続番組放送情報を出力する復号手段と、付加情報から検出される連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードと、指定された特定の連続番組放送情報を識別する番組指定コードとが一致するときに、付加情報から検出される連続番組放送情報に対して付された連続タイムコードが存在する区間のみ、復号手段により復号された連続番組放送情報を記録媒体に記録すると共に、当該連続番組放送情報に対応する連続タイムコードを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載した発明ではこのISDB用受信装置において、記録制御手段は、付加情報から再放送用の識別コードが検出されたとき、連続タイムコードが存在する区間でも記録媒体に対する記録が禁止されるように制御することを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載した発明ではこのISDB用受信装置において、記録制御手段は、番組指定コードと、付加情報内のパケットヘッダに挿入される番組識別コードとが一致するパケットヘッダを検索し、検索されたパケットヘッダに含まれる連続タイムコードを出力し、出力される連続タイムコードに応じて連続番組放送情報の一部を選択的に記録することを特徴とする。
請求項10に記載した発明ではこのISDB用受信装置において、連続タイムコードが記録される連続番組放送情報のうち、入力された特定のタイムコードに対応する連続番組放送情報の一部を選択的に再生制御する再生制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
このように連続タイムコードを基準にして情報の記録状態をコントロールすれば、記録された情報は連続番組放送に付帯する情報は全てカットされ、番組放送内容そのものとなるから、これを再生するときには爾後一貫してその連続番組放送を楽しむことができる。記録された連続タイムコードを指定して再生する場合には情報の選択再生ができるため、ユーザが求める番組内容のみを再生できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係るISDB用送信装置およびその受信装置の実施の一形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1はこの発明に係るISDB用送信装置10の一形態を示す要部の系統図であって、本例では説明の便宜上統合されて送信されるメイン情報としては、標準テレビジョン信号、ハイビジョン信号そして各種データ情報であるものとする。そして、そのそれぞれには制御情報などの付加情報が付加されて多重化される。付加情報は多種多様な情報が考えられる。標準テレビジョン信号やハイビジョン信号に関してはタイムコードなどが考えられる。
【0022】
図1を参照すると、端子12aには標準テレビジョン信号のうち映像信号SVNが、端子12bにはそれに付随した音声信号SANが供給され、符号化部14で圧縮などを含めた適切な符号化処理が施される。この符号化処理に同期して付加情報発生手段16が動作して、制御情報などの付加情報が生成される。本例では付加情報としてタイムコードを例示するので、タイムコード発生部16として構成される。符号化された標準テレビジョン信号およびタイムコードTCは多重化部20に供給されて他の情報と共に多重化処理がなされる。
【0023】
端子22aにはハイビジョン信号のうち映像信号SVHが、端子22bにはそれに付随した音声信号SAHが供給され、符号化部24で圧縮などを含めた適切な符号化処理が施される。この符号化処理に同期して付加情報発生手段としてのこの例ではタイムコード発生部26が起動されて所定のタイムコードが生成される。
【0024】
また、端子28aにはコンピュータデータや、ファクシミリデータなどの各種データSDが供給され、これが符号化部30で符号化される。同時に付加情報発生手段32が起動されて対応する付加情報が生成される。付加情報としては、拡大縮小するためのエリア指定や問い合わせ先電話番号、ファクス番号などの情報が考えられる。
【0025】
それぞれから得られた符号化情報や付加情報はそれぞれ多重化部20において多重される。多重化部20では、例えば符号化情報のそれぞれに対してパケット化し、それに誤り訂正のための符号化を施したもの同士を伝送フレーム単位で多重してビットストリーム化するような処理が行なわれる。
【0026】
多重化したデータは送信部34で送信手段(例えば放送衛星)に適した送信形態となされたISDB用放送信号に変調されたのち、この例ではアップコンバータ36を経て送信アンテナ(パラボラアンテナ)38で放送衛星に向けて送信される。
【0027】
上述したタイムコードTCの生成は符号化処理する映像信号と密接に関係する。例えば図2に示すような連続番組放送であるときにはこれを記録する場合を考慮して以下のようなタイムコードが付加される。連続番組放送は一般的にその最初にタイトルや出演者リストなどのイントロ部分があり、これに続けて前回までの粗筋部分が挿入される。粗筋部分のない番組もある。これが終わって初めて本来の番組放送内容(番組部分)が放送される。そして番組内容の合間に複数のコマーシャルCMが放送される。コマーシャルの長さは連続番組放送時間の長さによって様々である。
【0028】
このように編集された連続番組放送を録画するに当たっては、ユーザ側として必要な情報は番組部分であって、それ以外は殆どの場合不要と考えられる。イントロ部分は初回の放送で収録されていれば充分である。このようなことを考慮して図2に示す例では番組部分1A,1B,1CのみにタイムコードTCが連続的に付される。ユーザが利用し易いように、番組部分以外の部分にもタイムコードを付すことは勿論可能であり、図2の例に限定されないのは明かである。
【0029】
連続番組放送は毎日あるいは毎週の決まった時間帯に放送されるものであり、ユーザがこの番組放送を連続して保存したいようなときには、前回の記録部に続けて次回の放送分を記録できることが望ましい。そのためには、付加されるタイムコードは連続したタイムコードであることが好ましい。例えば図3のように1回目の放送のときに付加されたタイムコード(日、時間、分、秒)がTC1S(録画開始)からTC1E(録画終了)までであるときは、2回目放送のタイムコードは「日」のコードのみが更新されたTC2SからTC2Eまでとなり、N回目では「日」のコードがN回更新されたTCNSからTCNEまでのような連続したタイムコードが使用される。
【0030】
これらタイムコードはパケット化されたパケットデータのうちヘッダ(パケットヘッダ)の一部に挿入することができる。これと一緒に番組の識別情報である番組識別コードもこのパケットヘッダの一部に挿入することができる。
【0031】
以上のようなタイムコードTCが符号化された情報と一緒に送信される。図4はそのようなISDB用放送信号を受信するこの発明に係る受信装置40の一例を示す。
【0032】
受信アンテナ(パラボラアンテナ)42で受信した衛星波はダウンコンバータ44によって1GHz帯にダウンコンバートされ、その後ISDB用チューナ46に供給されて選局処理が行なわれる。そのため端子48よりの選局信号SCによって特定チャネルのISDB用放送信号が選局される。
【0033】
選局されたISDB用放送信号は信号分離手段50に供給されて、本来のメイン情報と付加情報に分離される。例えば標準テレビジョン信号のうち特定のチャネルが選局されたときには、標準テレビジョン信号とこの特定チャネルに付随する付加情報(タイムコードなど)とに分離される。分離された標準テレビジョン信号は復号部52において復号され、映像信号SV(SVN)と音声信号SA(SAN)とがそれぞれ復号され、これらはモニタ(CRTなど)53に供給されて映像が映し出される。
【0034】
信号分離手段50で分離された付加情報はさらにヘッダ判別手段54に供給され、端子54aよりの番組指定コードTCSに一致するパケットヘッダが検索される。番組指定コードTCSとパケットヘッダに挿入された番組識別コードが一致したときにはそのパケットヘッダに含まれる付加情報であるタイムコードTC(図2参照)が付加情報より分離されて出力される。
【0035】
タイムコードTCは加算部56で復号された映像信号SVと音声信号SAに加算されて記録再生部58に送られる。記録再生部58にはタイムコードを判別し、タイムコードの入力の有無で記録モードや一時停止モードあるいは停止モードに制御するためのモード制御部(図示はしない)が搭載されている。
【0036】
したがってこの記録再生部58は通常スタンバイ状態となされており、この例ではタイムコードTCが入力すると記録再生部58が記録モードに自動的に遷移して情報の記録動作が行なわれる。そして、タイムコードTCの供給が停止すると同時に今度は一時停止モード(若しくは停止モード)に遷移するように自動的に制御される。その結果、記録再生部58に使用された記録媒体にはタイムコードが存在する期間だけ復号された情報が記録されることになる。
【0037】
この記録再生部58が特定の連続番組放送に対する記録を専用に行なうものであれば、前回記録したi回目の連続番組放送に続けて、(i+1)回目の連続番組放送が記録される。したがってN回連続して記録した場合には図5のように毎回の連続番組放送が隙間なく連続して記録される。
【0038】
情報の記録と同時にタイムコード自身を記録することができる(図5参照)。タイムコードは特定のエリアに記録することができる。記録されたタイムコードは再生時の情報検索のために使用することができる。例えば特定のタイムコードを入力することでそのタイムコード区間の情報のみを選択再生できるようにする。そうでないときは連続再生となる。特定区間の選択再生によって前回視聴した情報を重複して見るのを回避できる。
【0039】
上述したモード制御部には外部からのタイムコード入力を受け付け、対応するタイムコードを検索して選択的に再生するための入力判別部などが備えられている。この記録再生部58はさらにタイムコードに拘らず端子58aからの記録モード制御信号REC・CTLおよび再生モード制御信号PB・CTLによって対応するモードが制御できるようにも構成されている。
【0040】
連続番組放送では再放送も有り得る。このような再放送のときには上述したパケットヘッダなどに挿入されている再放送用の識別コード(若しくはフラグ)をヘッダ判別手段54で判別し、再放送識別コードが検出されたときはこれに続いてタイムコードが挿入されていたとしても記録再生部58が記録モードに遷移しないような制御がなされる。したがって検出された再放送識別コードは記録禁止フラグSFとして記録再生部58に搭載された上述のモード制御部に与えられることになる。
【0041】
記録再生部58としてはVTR,データレコーダ、光磁気ディスク記録再生装置などを利用できる。上述では放送信号としてはディジタル信号を取り扱ったが、現行のアナログテレビジョン信号であるならば、水平若しくは垂直ブランキング期間などの非映像期間に上述したタイムコードを挿入することもできるので、現行放送システムにもこの発明の思想を適用できることは明かである。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るISDB用送受信システムおよびISDB用受信装置では、放送信号にタイムコードなどの付加情報を加えて送信し、受信側ではこのタイムコードで記録再生部を自動的に制御するようにしたものである。そして、連続番組放送のようにイントロ部分やコマーシャル部分があるようなときは、その部分にはタイムコードを挿入しないようにしたものである。
【0043】
これによれば、不要な部分を選択的に除去して真に必要な情報だけをタイムコードを基準にして自動記録できるし、ユーザは特定の番組を指定するだけで連続番組などを漏れなく自動記録できる特徴を有する。したがってこれを再生することによって連続番組のうち真に必要な番組内容だけを一貫して楽しむことができる。またタイムコードを指定することによって特定の記録情報のみを選択再生できるので、同じものを2度視聴しなければならないような無駄を省くことができる。したがってこの発明はアナログ放送やディジタル放送用のISDBシステムに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るISDB用送信装置の実施の一形態を示す要部の系統図である。
【図2】タイムコード挿入例を示す図である。
【図3】連続タイムコード例を示す図である。
【図4】この発明に係るISDB用受信装置の実施の一形態を示す要部の系統図である。
【図5】タイムコードにしたがった記録例を示す図である。
【図6】番組構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 ISDB用送信装置
14,24,30 符号化部
20 多重化部
32 付加情報発生手段
16,26 タイムコード発生手段(付加情報発生手段)
46 ISDB用チューナ
52 復号部
53 モニタ
54 ヘッダ判別手段
58 記録再生部
Claims (10)
- 所定期間毎に放送されるべき連続番組放送の放送内容である連続番組放送情報を符号化する符号化手段と、
上記連続番組放送情報の少なくともコマーシャル部分を除く、番組放送部分に対して付加され、記録の対象とした上記番組放送部分の間で連続したタイムコードである連続タイムコードを生成する付加情報発生手段と、
上記符号化手段により符号化された符号化情報に、上記付加情報発生手段により生成された上記連続タイムコード、及び上記連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードを有した付加情報を多重化して送信する送信手段と、を有したISDB用送信装置と、
上記ISDB用送信装置にて、上記連続番組放送情報が符号化された符号化情報と上記付加情報とが多重化されて送信された特定の放送信号を選局する選局手段と、
上記選局手段により選局された上記特定の放送信号を上記符号化情報及び上記付加情報に分離する信号分離手段と、
上記符号化情報を復号し上記連続番組放送情報を出力する復号手段と、
上記付加情報から検出される上記連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードと、指定された特定の連続番組放送情報を識別する番組指定コードとが一致するときに、上記付加情報から検出される上記連続番組放送情報に対して付された連続タイムコードが存在する区間のみ、上記復号手段により復号された上記連続番組放送情報を記録媒体に記録すると共に、当該連続番組放送情報に対応する上記連続タイムコードを上記記録媒体に記録する記録制御手段と、を有したISDB用受信装置と
を備えたことを特徴とするISDB用送受信システム。 - 上記付加情報発生手段は、
上記連続番組放送情報の少なくともイントロ部分を除く番組放送部分に対する上記連続タイムコードを生成する
ことを特徴とする請求項1記載のISDB用送受信システム。 - 上記送信手段は、
上記符号化情報をパケット化し、
上記パケット化されたパケットデータ内のパケットヘッダに上記連続タイムコード、及び上記番組識別コードを挿入し、
伝送フレーム単位で多重してビットストリーム化する
ことを特徴とする請求項1記載のISDB用送受信システム。 - 上記記録制御手段は、
上記付加情報から再放送用の識別コードが検出されたとき、
上記連続タイムコードが存在する区間でも上記記録媒体に対する記録が禁止されるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載のISDB用送受信システム。 - 上記記録制御手段は、
上記番組指定コードと、上記付加情報内のパケットヘッダに挿入される上記番組識別コードとが一致するパケットヘッダを検索し、
検索された上記パケットヘッダに含まれる上記連続タイムコードを出力し、
出力される上記連続タイムコードに応じて上記連続番組放送情報の一部を選択的に記録する
ことを特徴とする請求項1記載のISDB用送受信システム。 - 上記ISDB用受信装置は、
上記連続タイムコードが記録される上記連続番組放送情報のうち、入力された特定のタイムコードに対応する上記連続番組放送情報の一部を選択的に再生制御する再生制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載のISDB用送受信システム。 - ISDB用送信装置にて、所定期間毎に放送されるべき連続番組放送の放送内容である連続番組放送情報が符号化された符号化情報と、当該連続番組放送情報 の少なくともコマーシャル部分を除く番組放送部分に対して付加され、かつ記録の対象とした上記番組放送部分の間で連続したタイムコードである連続タイムコード、及び当該連続番組放送情報を識別する番組識別コードを有する付加情報とが多重化されて送信された放送信号を受信するISDB用受信装置であって、
上記連続番組放送情報が符号化された符号化情報と上記付加情報とが多重化された特定の放送信号を選局する選局手段と、
上記選局手段により選局された上記特定の放送信号を上記符号化情報及び上記付加情報に分離する信号分離手段と、
上記符号化情報を復号し上記連続番組放送情報を出力する復号手段と、
上記付加情報から検出される上記連続番組放送情報の識別情報である番組識別コードと、指定された特定の連続番組放送情報を識別する番組指定コードとが一致するときに、上記付加情報から検出される上記連続番組放送情報に対して付された連続タイムコードが存在する区間のみ、上記復号手段により復号された上記連続番組放送情報を記録媒体に記録すると共に、当該連続番組放送情報に対応する上記連続タイムコードを上記記録媒体に記録する記録制御手段と
を備えたことを特徴とするISDB用受信装置。 - 上記記録制御手段は、
上記付加情報から再放送用の識別コードが検出されたとき、
上記連続タイムコードが存在する区間でも上記記録媒体に対する記録が禁止されるように制御する
ことを特徴とする請求項7記載のISDB用受信装置。 - 上記記録制御手段は、
上記番組指定コードと、上記付加情報内のパケットヘッダに挿入される上記番組識別コードとが一致するパケットヘッダを検索し、
検索された上記パケットヘッダに含まれる上記連続タイムコードを出力し、
出力される上記連続タイムコードに応じて上記連続番組放送情報の一部を選択的に記録する
ことを特徴とする請求項7記載のISDB用受信装置。 - 上記連続タイムコードが記録される上記連続番組放送情報のうち、入力された特定のタイムコードに対応する上記連続番組放送情報の一部を選択的に再生制御する再生制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項7記載のISDB用受信装置。
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