JP3833774B2 - 防振機構付き平面研磨装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研磨加工時に上定盤が振動するのを防止した、防振機構付きの平面研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラッピングマシンやポリッシングマシン等の平面研磨装置は、一般に、図3に示すように、円環状をした上下の定盤1,2と、下定盤2の中央に位置する太陽歯車3と、下定盤2の回りに位置する内歯歯車4と、これらの両歯車3,4に噛合して太陽歯車3の回りを遊星運動するキャリヤ5とを有し、該キャリヤ5に保持されたワーク6の両面を回転する上下の定盤1,2で研磨するように構成されている。
【0003】
このような平面研磨装置においては、研磨加工時に上定盤1が径方向に微小な振動を生じ易く、この振動が加工荷重を変化させてワーク6及び上定盤1の平面度を低下させるという問題があった。この問題は、主として上定盤1の支持・駆動方式に起因すると考えられる。
【0004】
即ち、上記下定盤2と太陽歯車3及び内歯歯車4は、図示しない駆動源に連結されて定位置で回転するが、上定盤1は、シリンダ7のロッド8の下端に吊下機構9を介して回転自在且つ昇降自在に支持され、その内周端に複数(2〜4個)のフック10が該上定盤1の軸線を取り囲むように取り付けられていて、該上定盤1が研磨位置に下降すると、これらのフック10が下定盤2の中央に位置するドライバ11の係合溝11aに係合し、このドライバ11を介して上定盤1が駆動源により回転されるようになっている。
【0005】
従って、上定盤1を安定的に回転させるためには、該上定盤1の軸線と、ロッド8の軸線と、複数のフック10が取り囲む軸線とを一致させると同時に、これらの軸線をドライバ11の軸線と一致させなければならず、いずれかの軸線がずれていると上定盤1が振動することになる。
【0006】
本発明者らの研究によれば、上記上定盤1とロッド8及びドライバ11の軸線は、部品精度や組立精度等を高めることによってかなりの精度で一致させることができるが、フック10については、それらが複数個の独立した部品であるために、それらを上定盤1の軸線の回りに少しの位置ずれもないように正確に取り付けるのは非常に難しく、精度良く取り付けたつもりでも、これらのフック群が取り囲む軸線と上定盤1の軸線とが僅かにずれることが多い。そして、このようなフック10と上定盤1との間で軸線のずれがあると、該フック10がドライバ11に偏った状態で係合するため、上定盤1とドライバ11との間で軸線のずれが発生し、それが原因となって上定盤が振動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上定盤とフックとの間の軸線のずれを吸収して加工時における上定盤の振動を確実に防止することができる、振動防止機能を備えた平面研磨装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、軸線の回りに回転自在に配設されて駆動源に連結された下定盤と、上記軸線の回りに回転自在且つ昇降自在に配設された上定盤と、上記軸線上に回転自在に配設されて駆動源に連結された上定盤駆動用のドライバと、上記上定盤に取付部材を介して取り付けられ、該上定盤が研磨位置に下降したとき上記ドライバに係合するフックとを備えた平面研磨装置において、上記フック用取付部材が上定盤に対し、上記軸線と直交する面内において自由度を有することを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の研磨装置において、研磨加工時に複数のフックが上定盤との間の軸線のずれによってドライバに偏った状態で係合しても、自由度を有する取付部材の変移よって上定盤とドライバとの間の軸線のずれが防止され、該上定盤とドライバとは常に軸線が一致した状態を保つことになる。この結果、該上定盤の軸ずれによる振動は確実に防止され、振動による研磨精度の低下を生じない。
【0010】
本発明の具体的な実施態様によれば、上記取付部材が環状をしていて、上定盤に取り付けるための取付部に穿設した取付穴内に、該取付部の厚さより長寸のスリーブ状をしたスペーサを穴壁との間に隙間を保って遊嵌し、該スぺーサを介して上定盤にボルト締めすることにより取り付けられている。
かくして上記取付部材を上定盤に、スリーブ状のスペーサを介在させてボルト締めするだけの簡単な構成により、必要な自由度を持たせた状態で確実に取り付けることができる。
【0011】
上記スペーサの上端には取付部材の取付穴より大径のフランジ部を形成し、該フランジ部を上記自由度を損なわない程度の微小隙間を保って取付部の上面に係止させるようにすることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る平面研磨装置の一実施例を示すもので、この平面研磨装置は、図3に示す従来のものとは上定盤に対するフックの取付構造が相違するのみで、その他の構成は基本的に同じである。
【0013】
即ち、この平面研磨装置は、円環状をした上下の定盤20,21と、下定盤21の中央に位置する太陽歯車22と、下定盤21の回りに位置する内歯歯車23と、これらの両歯車22,23に噛合して太陽歯車22の回りを遊星運動するキャリヤ24とを有し、該キャリヤ24に保持されたワーク25の両面を回転する上下の定盤21,22で研磨するように構成されている。
【0014】
上記下定盤21と太陽歯車22及び内歯歯車23は、図示しない駆動源に連結されて定位置で回転する。一方、上定盤20は、機体26に取り付けられたシリンダ27のロッド27aの下端に、調芯機構29と、吊板30と、スタッド31と、固定プレート32とからなる吊下機構28を介して回転自在且つ昇降自在に支持され、該上定盤20の内周端には、取付部材34を介して複数(2〜4個)のフック35が該上定盤20の軸線を取り囲むように取り付けられ、該上定盤20が研磨位置に下降すると、これらのフック35が下定盤21の中央に位置するドライバ36の外面の係合溝36aに係合し、このドライバ36を介して駆動源により駆動回転されるようになっている。
図中33は、上定盤20の昇降を案内するガイドシャフトである。
【0015】
上記取付部材34は、吊下機構28における固定プレート32とは別の、円環状をした一つのプレートからなるもので、円周上の複数個所(例えば4〜8箇所)に設けた取付部40において、上定盤20に、該上定盤20の軸線と直交する面内で0.1〜1mm程度の自由度を有するように取り付けられ、その内周端近くに上記複数のフック35が、上定盤20の軸線を取り囲むように取り付けられている。
【0016】
上記取付部材34を上定盤20に自由度を保って取り付けるための機構は、図2に詳細に示されている。即ち、この図2から明らかなように、取付部40に穿設した円形の取付穴41内には、該取付部40における取付部材34の厚さより僅かに長寸のスリーブ状をしたスペーサ42が、穴壁との間に0.1〜1mm程度のギャップを保った状態で遊嵌され、取付穴41から上方に僅かに突出する該スペーサ42を介して取付部材34を、ボルト43及びナット44で上定盤20に締着することにより、該取付部材34が、上定盤20の軸線方向(上下方向)には殆ど自由度を持たないが、該軸線と直交する方向には上述したような自由度を持つように取り付けられている。
【0017】
図中43aはボルト43の頭部であって、他の部材との位置関係でこのような平板状の頭部43aを偏寄して設けたボルトを使用しているが、通常の六角頭を持ったボルトを使用しても良いことはいうまでもないことである。
また、図示の例では、ボルト43とナット44とを使用して取付部材34を取り付けているが、上定盤20の取付穴45を螺子穴として、これに取付部材34の上面側からボルトを螺着するようにしても良い。
【0018】
かくして、スリーブ状のスペーサ42を介してボルト締めするだけの簡単な構成により、取付部材34を上定盤20に、必要な自由度を持たせた状態で簡単且つ確実に取り付けることができる。
【0019】
上記スペーサ42の上端には、図示したように取付穴41より大径のフランジ部42aを形成し、該フランジ部42aを上記自由度を損なわない程度の微小隙間を保って取付部材34の上面に係止させるようにすることが望ましく、これにより、取付穴41より小径のナット44を使用することができる。
【0020】
上記構成の研磨装置において、図1の如く上定盤20が上昇した状態で各キャリヤ24にワーク25が供給されると、該上定盤20が加工位置まで下降してフック35がドライバ36の外面の係合溝36aに係合し、両歯車22,23及び両定盤20,21が所要の方向に所要の速度で回転することにより、上記各キャリヤ24に保持されたワーク25の両面が上下の定盤20,21で研磨加工される。
【0021】
ここで、上記上定盤20が下降して複数のフック35がドライバ36に係合するとき、これらのフック35が、上定盤20との間の軸線のずれによってドライバ36に偏った状態で係合しても、取付部材34が上記軸線と直交する方向に変移することによって上定盤20とドライバ36との間に軸線のずれが発生するのを防止するため、該上定盤20の軸線とドライバ36の軸線とは常に一致した状態を保つことになる。この結果、該上定盤20の軸ずれによる振動は確実に防止され、振動による研磨精度の低下を生じない。
【0022】
上記実施例では、フック用取付部材34が上定盤20の上面に直接取り付けられているが、吊下機構28における固定プレート32の内周端を中心方向に延長し、この固定プレート32に上記取付部材34を自由度を持たせて取り付けても良い。
【0023】
【発明の効果】
このように本発明によれば、上定盤にフックを取り付けるための取付部材に該上定盤の軸線と直交する面内において自由度を持たせたので、上記フックが上定盤との間の軸線のずれによってドライバに偏った状態で係合しても、上記取付部材の変移によって上定盤とドライバとの軸線のずれを吸収し、軸線のずれによる該上定盤の振動を確実に防止することができ、振動による研磨精度の低下を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面研磨装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】従来の平面研磨装置の断面図である。
【符号の説明】
20,21 定盤 34 取付部材
35 フック 36 ドライバ
40 取付部 41 取付穴
42 スペーサ 42a フランジ部
43 ボルト 44 ナット

Claims (3)

  1. 軸線の回りに回転自在に配設されて駆動源に連結された下定盤と、上記軸線の回りに回転自在且つ昇降自在に配設された上定盤と、上記軸線上に回転自在に配設されて駆動源に連結された上定盤駆動用のドライバと、上記上定盤に取付部材を介して取り付けられ、該上定盤が研磨位置に下降したとき上記ドライバに係合するフックと、を備えた平面研磨装置において、
    上記フック用取付部材が上定盤に対し、上記軸線と直交する面内において自由度を有する、
    ことを特徴とする防振機構付き平面研磨装置。
  2. 請求項1に記載の平面研磨装置において、上記取付部材が環状をしていて、上定盤に取り付けるための取付部に穿設した取付穴内に、該取付部の厚さより長寸のスリーブ状をしたスペーサを穴壁との間に隙間を保って遊嵌し、該スぺーサを介して上定盤にボルト締めすることにより取り付けられているもの。
  3. 請求項2に記載の平面研磨装置において、上記スペーサの上端に取付穴より大径のフランジ部を形成し、該フランジ部を上記自由度を損なわない程度の微小隙間を保って取付部の上面に係止させるようにしたもの。
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