JP3832985B2 - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真記録方式等により画像を形成する画像形成装置に関するものであり、特に磁性トナーを用いる現像装置、及び該現像装置を備えたプロセスカートリッジ若しくは画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から電子写真記録方式等によって画像形成する画像形成装置においては、像担持体としての電子写真感光体及び該電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能としたプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンに頼らずに使用者自身で行うことができるため、格段に操作性を向上させることができる。そのため現在の画像形成装置にはこのプロセスカートリッジ方式が広く用いられている。
【0003】
このようなプロセスカートリッジに内蔵された現像装置においては、回転する現像剤担持体である現像スリーブの両端部に、現像領域外へ現像剤が流出することを防ぐことを目的としてフエルトや発泡ゴムなどの弾性体によるシール部材が設けられている。従来の代表的なプロセスカートリッジについて図14、図15を用いて説明する。図14は従来のプロセスカートリッジに内蔵された現像装置の要部側面断面図、図15は現像装置の要部正面断面図である。
【0004】
図14に示す現像装置100 は、現像容器101 の内部に貯留した現像剤を現像スリーブ102 によって図示しない像担持体に供給し、該像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視像を形成するものである。現像スリーブ102 は内部に固定磁石103 を有し、図15に示すように現像容器101 に軸受106 によって回転可能に支持されている。現像容器101 から供給された現像剤は固定磁石103 の磁力によって現像スリーブ102 の表面に付着し、現像スリーブ102 の回転に伴って規制ブレード105 によって層厚を一定に規制された後に、像担持体上に形成された静電潜像に付着して現像が行われる。
【0005】
現像スリーブ102 の現像領域より外側の両端且つ現像容器101 側に、弾性シール部材104 が設けられている。弾性シール部材104 は現像容器101 および現像スリーブ102 に圧着されており、現像スリーブ102 がこの弾性シール部材104 と摺動することにより現像剤の流出を防止している。
【0006】
しかし、上記構成の現像装置100 においては、現像スリーブ102 の外周面の半分に弾性シール部材104 が圧接するために、現像スリーブ102 が回転するための負荷が大きい。また現像スリーブ102との摺擦により弾性シール部材104 が劣化し、シール性が悪化する等の問題があった。更に現像スリーブ102 と弾性シール部材104 との間にわずかではあるが現像剤が進入してしまう場合があり、これが原因でトルクが高くなったり、またトルクの変動が大きくなって回転ムラが生じるおそれがあった。
【0007】
このような問題を解決するために、現像スリーブ102 の両端部に該現像スリーブ102 と一定の間隙を有する磁性シール部材を配置し、これにより現像剤の流出を防止する構成が提案されている。図16は磁性シール部材を用いた現像装置を説明する側面断面図、図17は磁性シール部材の着磁パターンを説明する概略図である。
【0008】
図17に示すように磁性シール部材107 は磁性体によって形成されたものであり、内周面にNS極を多磁極に着磁している。このような磁性シール部材107 を、図16に示すように現像スリーブ102 の両端に、該現像スリーブ102 の外周面に対して一定の間隙gを隔てて配置している。
【0009】
このように構成することにより磁性シール部材107 を現像スリーブ102 と非接触にてシール性を持たせることが可能となる。これにより現像スリーブ102の回転負荷が小さくなって駆動モータが小型且つ低価格なものでよく、また回転トルクの変動も小さく、現像スリーブ102 や像担持体の回転ムラが生じにくくなる。また磁性シール部材107の摩耗なども少なくなり、現像装置の再利用などにも対応可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の如く従来例においては、磁性シール部材107 に充分な考慮をしていないことから、使用状況によっては問題を生ずる場合があった。例えば磁性シール部材107と現像スリーブ102 表面との間隔がかなり小さい場合には、現像領域を通過した現像剤の現像容器への取り込み、回収が不十分となり、現像剤のこぼれ、飛散等の問題を生ずるおそれがあった。
【0011】
また磁性シール部とスリーブ表面との間隔が広い場合には、耐久が長い時などにはこの隙間から現像剤のこぼれ等を生ずるおそれがあった。
【0012】
本発明は、上記従来技術を更に改良したものであって、現像領域を通過した現像剤の現像容器への取り込み、回収を充分にし、現像容器内からの現像剤のこぼれ、飛散などを抑制、防止する現像装置、及びこれを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る現像装置の代表的な構成は、電子写真感光体に形成された静電潜像を磁性トナーを用いて現像する現像装置において、前記磁性トナーを収容する現像容器と、固定磁石を内部に配置し、回転可能な現像スリーブであって、前記静電潜像を現像するために、回転することによって前記電子写真感光体へ前記現像容器内の磁性トナーを搬送する現像スリーブと、前記現像スリーブの長手方向両端に、前記現像スリーブと間隙を有して配置された磁性シール部材と、を有し、前記現像スリーブとの間で磁性トナーのブラシを形成する前記磁性シール部材であって、前記磁性シール部材は、前記現像スリーブの回転方向において、前記現像容器内の前記磁性トナーを前記電子写真感光体へ送り出す出口において、前記固定磁石に配置された出口磁極の位置よりも前記回転方向上流側に前記出口磁極とは反対の極性の出口磁極を有し、また、前記現像スリーブの表面に残留する前記磁性トナーを前記現像容器内へ回収する入口において、前記固定磁石に配置された入口磁極と対向する位置に前記入口磁極と同じ極性の入口磁極を有し、前記出口磁極と前記入口磁極との間には前記固定磁石の磁極と対向する位置に前記磁極と反対の極性の磁極を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置の一実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の全体構成図、図2はプロセスカートリッジの構成を説明する図、図3はプロセスカートリッジの要部構成図、図4は磁性シール部材の極性を説明する図、図5は現像剤担持体及び磁性シール部材の斜視図、図6は現像装置要部の正面部分断面図、図7は磁性シール部材の着磁パターンを説明する図、図8は磁力線の様子を説明するための模式図、図9はN−N反発磁界を形成している場合の磁力線の様子を説明する図、図10はN−S順磁界を形成している場合の磁力線の様子を説明する図、図11は出口極に於ける磁力線の様子を説明する図、図12及び図13は現像剤の配列状態を説明する図である。
【0015】
(画像形成装置)
まず、図1を用いて画像形成装置全体について説明する。画像形成装置1は電子写真方式を用いたいわゆるレーザビームプリンタであり、記録媒体である転写材Sをカセット2内の中板3に積載している。中板3は加圧バネ4によって転写材Sを給送ローラ6に付勢しており、給送ローラ6はこれに付勢された分離パッド5と協働することにより転写材Sを一枚ずつ分離給送する。
【0016】
給送ローラ6によって送出された転写材Sは第一搬送ローラ7及び第二搬送ローラ8によって搬送され、プロセスカートリッジ9に搬送される。後述する構成によりプロセスカートリッジ9にて現像剤像を転写された転写材Sは、内部に熱源である定着ヒータ12aを有する定着ローラ12と、転写材Sを定着ローラ12に加圧する加圧ローラ13とのニップに送られて、熱と圧力を加えられることにより画像を定着される。しかる後に転写材Sは排出ローラ14によって機外の排出トレイ15に排出、積載される。また装置内部には各機構部品を駆動するための電源及び電気部品を有する電装基板16が備えられている。
【0017】
(プロセスカートリッジ)
プロセスカートリッジ9は、回転感光ドラム型の潜像担持体である電子写真感光体(以下感光ドラム17という)、及びその周囲には帯電装置17、現像装置18、転写手段10、及びクリーニング装置20の四つのプロセス機器を一括して画像形成装置本体に対して着脱交換自在に取り付け得るものである。
【0018】
感光ドラム19は図2において時計方向に回転駆動し、帯電装置17によって均一に帯電された後に、画像情報信号に対応してレーザースキャナー11のレーザー光源から高速で回転するスキャナーミラー11a、折り返しミラー11bを介してレーザーが照射され、静電潜像が露光される。この静電潜像を現像装置18によって現像することにより顕像化し、該現像剤像を転写手段10によって静電気力と押圧力にて転写材Sに転写する。感光ドラム19は転写されずに残留した現像剤などの付着汚染物をクリーニング装置20によって清掃され、繰り返して作像に共される。
【0019】
(現像装置)
次に、現像装置18について説明する。図2に示すように現像装置18には、磁性トナーTを収納した現像容器21、現像剤担持体としてのアルミニウム、ステンレス鋼等の非磁性円筒状の現像スリーブ22が配置されている。現像スリーブ22は軸受27(図6参照)により回転可能に取り付けられており、内部に回転しない円柱状の固定磁石23が配置されている。
【0020】
本実施形態において固定磁石23は表面に二つのN極N1、N2、及び二つのS極S1、S2を有しており、感光ドラム19に対向する現像領域に現像極S1、現像剤担持体の回転による現像容器の入口に入口極N1、現像容器側にくみ上極S2、現像容器の出口に出口極N2を配置している。ここで現像スリーブ22が図2において反時計方向に回転することにより、磁性トナーTが固定磁石23の磁力によって現像スリーブ22の表面に担持されて搬送される。
【0021】
現像スリーブ22の出口極に対応する位置には現像剤層厚規制手段としての規制ブレード24が押圧されており、現像スリーブ22上の現像領域に担持された現像剤層の厚みを規制している。この担持搬送された磁性トナーTは現像領域、すなわち現像極S1において矢印方向に回転する感光ドラム19上の静電潜像を可視像化する。現像スリーブ22には図示しない電源により交流電圧に直流電圧を重畳した矩形波、サイン波等の振動バイアス電源が印加されている。
【0022】
現像された後に現像スリーブ22に残留した残存磁性トナーは、現像容器21入口の入口極N1において現像容器21内へと回収され、くみ上極S2を経て現像容器21内の磁性トナーTと攪拌混合される。
【0023】
(磁性シール部材)
現像スリーブ22の両端、且つ現像容器側には、磁性シール部材25が設けられている。磁性シール部材25は図4及び図7に示すように内周面にNS極を多磁極性に着磁したものであって、現像スリーブ22と所定の間隙gを有して配置されている。この磁性シール部材25には、五つのS極S11、S12、S13、S14、S15及び五つのN極N11、N12、N13、N14のあわせて10極が設けられている。ここでN11は入口極N1と対向し、N13がくみ上極S2と対向し、またS極S15は出口極N2よりも回転方向上流側に位置している。
【0024】
この磁性シール部材25は、内周面をNS極の多磁極に着磁した構成としていることから、磁性シール部材25の磁界の作用により磁気ブラシの穂立ちを形成できるため、良好なシール性を発揮することができ、現像剤のすり抜けや衝撃に対する現像剤漏れ等を効果的に抑制、防止することができる。
【0025】
また磁性シール部材25の外側、すなわち現像スリーブ22端部側には、磁性部材26を一定的に設けている。図8(a)、(b)に示すように磁性シール部材25のみを単独で配設した場合には磁力線が垂線方向にのびるが、図8(c)、(d)に示すように磁性シール部材25に磁性部材26を一体に配設した場合には、磁性シール部材25と磁性部材26の境界部で磁性シール部材25から放射された磁力線は透磁率の高い磁性部材26に入っていくため、磁性部材26より外側まで広がる磁力線は発生しない。
【0026】
このことから磁性シール部材25外側に磁性部材26を設けたことにより、磁性部材26表面の磁力線に沿って広がる磁性トナーTは磁性部材26よりも外側に広がらない。従って磁性シール部材表面の磁力の強い範囲で確実に磁性トナーTを保持することが可能となり、現像剤の端部へのすり抜けを抑制、防止することができ、衝撃に対する現像剤漏れを抑制、防止することができる。
【0027】
また磁性シール部材25と固定磁石23の磁極が同極性で対向している場合には現像剤のすり抜けが生じやすいが、このような場合にも磁性部材の効果が大きい。図9(a)に示すように磁性シール部材25のみを単独に配設し、固定磁石23と磁性シール部材25との磁極が同極性で反発磁界を形成している場合には、磁力線が固定磁石23と磁性シール部材25との略中間で水平方向に屈曲する。そのため磁力線は現像スリーブ22表面で該現像スリーブ22と略平行となり、この磁力線に沿って磁性トナーTが配列されるため、現像剤が端部方向へすり抜けやすくなると考えられる。
【0028】
そこで図9(b)に示す如く磁性シール部材25の外側に磁性部材26を配設した場合は、磁性シール部材25から放射された磁力線は透磁率の高い磁性部材26に入っていくため、磁性シール部材25と磁性部材26の境界部で磁力線が垂線方向に変更される。この磁力線に沿って磁性トナーTが配列されるために磁性トナーTによるチェーンが形成され、現像剤の端部へのすり抜けを抑制、防止することができると考えられる。
【0029】
また磁性シール部材25の磁力を大きくすると生産コストが高くなることから、磁性シール部材25と現像スリーブ表面との間隙gを小さくし、磁性シール部材25と現像スリーブ表面館の実質的な磁気力を大きくすることでシール性を良好にすることが行われている。しかし磁性シール部材25と現像スリーブ22表面との間隔が小さい場合には現像極S1にて残留した現像剤の現像容器21への取り込み、回収が不十分となり、現像剤のこぼれ、飛散などの問題を生ずる場合があった。
【0030】
そこで本実施形態においては固定磁石23の入口極N1に、磁性シール部材25の同極性のN11を対向させて配置している。図10(a)に示すようにN−S順磁界を形成している場合は磁力線が垂線方向に集中するため、この磁力線に沿って磁性トナーTが配列され、この磁性トナーTのチェーンにシールされて現像剤の取り込み、搬送がしづらくなると考えられる。
【0031】
しかし図10(b)に示すようにN−N反発磁界を形成している場合は磁力線が略水平方向に屈曲し、この磁力線に沿って磁性トナーTが配列されるため、N−N磁極館では磁性トナーTによるチェーンが形成されていない領域があり、この部分から現像剤の取り込み、搬送がしやすくなっていると考えられる。従って入口極N1に同極性の磁極を対向させたことにより、磁性シール部材25と現像スリーブ表面との間隙gをかなり小さく設定しても、現像領域を通過した現像剤の現像容器21への取り込み、回収を充分にすることができ、現像剤のこぼれ、飛散を抑制、防止することができる。
【0032】
次に図11に示すように現像担持体の出口においては、出口極N2の近傍且つ回転方向上流側に該出口極N2と反対の極性であるS極S15を配置し、NSの順磁界を形成している。この位置のずれた順磁界による磁力線に沿って、図12に示すように磁性トナーTが傾斜して配列されることとなる。
【0033】
このとき図13(a)に示すように、磁性シール部材25近傍の磁性トナーTBは磁性シール部材25の磁力によって保持され、現像スリーブ22近傍の磁性トナーTAのみが固定磁石23の磁力に保持されて搬送される。磁性トナーTAとTBとが分離する際、現像スリーブ22側の磁性トナーTAは破線にて示すように解放される方向に移動し、磁性シール部材25側の磁性トナーTBは破線にて示すように現像スリーブ22側へと移動する。このとき移動した磁性トナーTBが次段の磁性トナーTAを押さえ込む力が働き、現像剤の飛散を抑制、防止していると考えられる。
【0034】
一方、図13(b)に示すように磁性シール部材25のS極S15が固定磁石23の出口極N2と対向位置に配置されている場合には、磁性トナーTのチェーンは垂線方向に配列される。この状態において磁性シール部材25側の磁性トナーTBは磁性シール部材25の磁力によって保持され、現像スリーブ22側の磁性トナーTAのみが固定磁石23の磁力によって搬送される。また磁性トナーTAは順次パッキングされた状態で搬送され、最下流にて磁性トナーTBと分離する。
【0035】
従って磁性トナーTAが磁性トナーTBと分離するときには磁性トナーTAが破線に示す如く解放される方向に移動するが、磁性トナーTBは破線にて示す如く単に横方向に移動し、次段の磁性トナーTAを押さえ込む力は働かない。そのため分離した後の磁性トナーTAは、パッキング状態から急激に解放されて、現像剤の飛散を生じやすくなると考えられる。
【0036】
次に現像容器21内の固定磁石23のくみ上極S2には、図4に示す如く対向する位置にN極N13が配置され、N−Sの順磁界を構成しており、この部分で磁性トナーのブラシを形成して良好なシール性を発揮することができる。
【0037】
現像容器21内の多量に現像剤がある部分においては現像剤が圧力を受けるため、両端部へ移動しようとする力が働く。そのため現像スリーブ両端においては現像剤のすり抜けや衝撃に対する現像剤漏れ等が生じやすい。従ってこの部分では充分なシール性が必要とされており、N−S磁界はシール性に大きな効果を有している。一方、現像装置18の開口部では現像剤の存在量が少なく、現像剤による圧力を受けることも少ないため、現像剤のすり抜けや衝撃に対する現像剤漏れ等を生じにくい。
【0038】
一般に現像スリーブ22を回転させると、現像スリーブ22上の磁性トナーTは拡散作用によりスリーブ長手方向端部側へ移動しようとする力が働く。従って開口部に於けるすり抜けを防止するには、現像容器21内から開口部へ供給、コーティングされた磁性トナーTが再び現像容器内に戻るまでの間、端部への拡散、移動を防止すればよい。そして現像容器21入口部分においては、現像剤の存在量が少ないので、同極性の磁極S15を対向させてもすぐさま現像剤のすり抜けを生じるわけではなく、カートリッジの寿命まで現像剤のすり抜けを防止すればよい。
【0039】
そこで多量の現像剤が存在するくみ上極S2においては反対の極性の磁極N13を配置してシール性を高めることにより、現像剤の漏れを効果的に減少させることができる。
【0040】
次に、本実施形態に係る数値例について説明する。本実施形態においては感光ドラム19の外形は略φ30mm、現像スリーブ22の外形は略φ20mmとした。また現像スリーブ22の回転方向は感光ドラム19に対して順方向とし、感光ドラム19と現像スリーブ22との間隔は略0.3mm とした。このとき現像スリーブ22内に固定した固定磁石23の各磁極による現像スリーブ表面上での法線方向の磁束密度のピーク値は、400 〜900 X10-4T (テスラ)であった。
【0041】
磁性シール部材25は、幅4mmのNd-Fe-B の磁性粉末を含有するナイロンバインダーと、幅1mmの磁性部材26との射出インサート成形により形成した。磁石シール部材と現像スリーブ22との間隙gは0.1 〜0.7mm とした。このとき磁性シール部材25の各磁極によるスリーブ表面上での法線方向の磁束密度のピーク値は、1000〜2200X10-4T (テスラ)であった。
【0042】
ここで現像スリーブ22が上記の如く略φ20mmである構成において、磁性シール部材25の磁極数が8〜12極、特に10極であることが望ましい。なおS極とN極が同数存在することから、磁極数は常に偶数である。磁極数が8極よりも少ないと磁力線の間隔が開くためにシール性が低下し、また12極よりも多いと磁極間の間隔が狭いために着磁装置の構成上困難が生じてくるためである。また8極、12極とするよりも10極とした場合の方が現像スリーブとの磁極は位置の位置関係において配置が容易である。
【0043】
上記説明した如く、本実施形態によれば、磁性シール部材25と現像スリーブ22との間隙gが0.7mm 以下という狭い場合においても、現像剤の取り込みが良好で、現像剤のこぼれ、飛散を抑制、防止することができ、画面濃度が充分に高い良好な画像を得ることができる。また使用者によってプロセスカートリッジ9を画像形成装置本体に対して着脱する際の衝撃などを加えられても現像剤が漏れることのない良好なシール性を得ることができた。
【0044】
なお、上記実施形態においてはトナーとして磁性トナーTを用いて説明したが、現像剤として非磁性トナーと磁性粒子(キャリア)からなる二成分磁性トナーを用いた場合にも同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
上記説明した如く、本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ若しくは画像形成装置においては、前記現像スリーブの回転による前記現像容器の入口において前記固定磁石の磁極と対向する位置に同じ極性の入口磁極を配置したことにより、現像スリーブ上に残留したトナーの取り込みが確実となる。また現像容器の出口において前記固定磁石が磁極を有する位置よりも回転方向上流側に当該磁極と反対の極性の出口磁極を配置したことにより、出口においてトナーが飛散することを防止することができる。また前記入口と出口とに挟まれた現像容器側においては前記固定磁石の磁極と対向する位置に当該磁極と反対の極性の磁極を配置したことにより、トナーが多量に存在する位置においても確実にシールすることができ、トナーのすり抜け、漏れを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。
【図2】プロセスカートリッジの構成を説明する図である。
【図3】プロセスカートリッジの要部構成図である。
【図4】磁性シール部材の極性を説明する図である。
【図5】現像剤担持体及び磁性シール部材の斜視図である。
【図6】現像装置要部の正面部分断面図である。
【図7】磁性シール部材の着磁パターンを説明する図である。
【図8】磁力線の様子を説明するための模式図である。
【図9】N−N反発磁界を形成している場合の磁力線の様子を説明する図である。
【図10】N−S順磁界を形成している場合の磁力線の様子を説明する図である。
【図11】出口極に於ける磁力線の様子を説明する図である。
【図12】現像剤の配列状態を説明する図である。
【図13】現像剤の配列状態を説明する図である。
【図14】従来のプロセスカートリッジに内蔵された現像装置の要部側面断面図である。
【図15】従来の現像装置の要部正面断面図である。
【図16】従来の磁性シール部材を用いた現像装置を説明する側面断面図である。
【図17】従来の磁性シール部材の着磁パターンを説明する概略図である。
【符号の説明】
N1 …入口極
N2 …出口極
S …転写材
S1 …現像極
S2 …くみ上極
T …磁性トナー
g …間隙
1 …画像形成装置
3 …中板
4 …加圧バネ
5 …分離パッド
6 …給送ローラ
7 …第一搬送ローラ
8 …第二搬送ローラ
9 …プロセスカートリッジ
9b …現像ローラ
10 …転写手段
11 …レーザースキャナー
11a …スキャナーミラー
11b …ミラー
12 …定着ローラ
12a …定着ヒータ
13 …加圧ローラ
14 …排出ローラ
15 …排出トレイ
16 …電装基板
17 …帯電装置
18 …現像装置
19 …感光ドラム
20 …クリーニング装置
21 …現像容器
22 …現像スリーブ
23 …固定磁石
24 …規制ブレード
25 …磁性シール部材
26 …磁性部材

Claims (3)

  1. 電子写真感光体に形成された静電潜像を磁性トナーを用いて現像する現像装置において、
    前記磁性トナーを収容する現像容器と、
    固定磁石を内部に配置し、回転可能な現像スリーブであって、前記静電潜像を現像するために、回転することによって前記電子写真感光体へ前記現像容器内の磁性トナーを搬送する現像スリーブと、
    前記現像スリーブの長手方向両端に、前記現像スリーブと間隙を有して配置された磁性シール部材と、
    を有し、
    前記現像スリーブとの間で磁性トナーのブラシを形成する前記磁性シール部材であって、前記磁性シール部材は、前記現像スリーブの回転方向において、前記現像容器内の前記磁性トナーを前記電子写真感光体へ送り出す出口において、前記固定磁石に配置された出口磁極の位置よりも前記回転方向上流側に前記出口磁極とは反対の極性の出口磁極を有し、また、前記現像スリーブの表面に残留する前記磁性トナーを前記現像容器内へ回収する入口において、前記固定磁石に配置された入口磁極と対向する位置に前記入口磁極と同じ極性の入口磁極を有し、前記出口磁極と前記入口磁極との間には前記固定磁石の磁極と対向する位置に前記磁極と反対の極性の磁極を有することを特徴とする現像装置。
  2. 電子写真感光体と現像装置とを一体化し、電子写真方式の画像形成装置本体に対して着脱自在の構成としたプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置は請求項1記載の現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 請求項1記載の現像装置を有するか、又は請求項2記載のプロセスカートリッジを装着したことを特徴とする画像形成装置。
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