JP3832804B2 - 現場発泡ウレタン混合土による工法 - Google Patents

現場発泡ウレタン混合土による工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、現場発泡ウレタン混合土による工法に係り、特に現場で発泡ウレタンを用いて盛土を施工する現場発泡ウレタン混合土による工法に関する。
【従来の技術】
【0002】
土木・建築の建設工事においては、自然の地山を掘削したり、窪地等に埋め土をすることにより、構造物を構築している。自然の地山から掘削した切り土は、窪地等の埋め土として盛土に利用されることが望ましいが、盛土量よりも切り土量が多い場合や、切り土が低品質な場合は、その余分な切り土や低品質の切り土が廃棄処分される。また、抗工事やトンネル工事では、発生する建築汚泥の多くが廃棄処分にされている。
【0003】
一方、埋め土による盛土構造物は、せん断強度が大きく、圧縮性の小さな土を締め固めつつ構築される。また、軟弱地盤や地すべり地では、盛土の軽量化を図るために、発泡ウレタンを吹き付けたり、発泡スチロールを組み立てたりすることにより、積層体を構築している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、建設工事の現場での発生土は、廃棄処分されるものが多く、自然環境への負荷が大きくなるという不都合があった。また、発泡スチロールを用いて軽量構造物にして盛土を施工する場合には、現場で発生した発生土が無駄になるとともに、現場の地形や構造物の形状に順応させることができず、また、置き場のスペースが大きく必要となり、更に、外力や浮力に対して不安定になるという不都合があった。更に、発泡ウレタンを吹き付けて発泡ウレタン単独で盛土を施工する場合には、現場で発生した発生土が無駄になるとともに、ウレタンの使用量が増加して高価になり、また、外力や浮力に対して不安定になるという不都合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、液状の発泡ウレタンを供給する発泡機と建設工事の現場で発生した発生土を供給する発生土用供給器と液状の混合土を噴射する吹付器とが備えられた発泡ウレタン供給装置を設け、前記発泡機から供給された液状の発泡ウレタンと前記発生土用供給器から供給された発生土とを混合して液状の混合土を生成し、この液状の混合土を前記吹付器から所要箇所に噴射し、この所要箇所に噴射された液状の混合土が自ら硬化して盛土が施工されることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明は、発生土と発泡ウレタンとを混合して生成した混合土によって盛土を施工するので、発生土単独で盛土を施工する場合に比べて、強度の高い軽量体を形成することができるとともに、低強度の発生土を硬化させることができ、また、現場では吹付作業のみとして、転圧作業を不要として作業工程を削減することができる。また、発泡スチロールを用いて軽量構造物にして盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土の有効利用を図るとともに、現場の地形や構造物の形状に順応させることができ、また、工場二次製品の置き場として大規模のスペースが不要となり、更に、適度な重量として外力や浮力に対して安定させることができる。更に、発泡ウレタンを吹き付けて発泡ウレタン単独で盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土の有効利用を図るとともに、ウレタンの材料の使用量を低減して廉価とし、また、適度な重量として外力や浮力に対して安定させることができる。
【0007】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実施例を示すものである。図2において、2は発泡ウレタン供給装置である。
【0008】
この発泡ウレタン供給装置2は、発電機4とコンプレッサ6と発泡機8とA液缶10とB液缶12と吹付器14とを有している。
【0009】
発電機4は、コンプレッサ側電気線16で連絡したコンプレッサ6と発泡機側電気線18で連絡した発泡機8とを駆動するものである。
【0010】
コンプレッサ6と発泡機8とは、A液側供給管20とB液側供給管22とで連絡している。A液側供給管20の途中には、A液を貯留するA液缶10が設けられている。B液側供給管22には、B液を貯留するB液缶12が設けられている。そして、コンプレッサ6は、A液缶10とB液缶12とからの発泡ウレタンの所要の原料となるA液とB液とを発泡機8に供給するものである。
【0011】
発泡機8は、流量計8A等を備え、吹付器14にウレタン供給管24と空気供給管26とで連絡している。
【0012】
吹付器14は、発泡機8からの発泡ウレタンを現場の所要箇所に噴射するものである。発泡機8からの発泡ウレタンは、吹付器14から噴射されたときに液状であるが、その後、時間を経て硬化するものである。
【0013】
発泡ウレタン供給装置2には、発生土供給器28としての発生土投入用ホッパ30が設けられる。この発生土投入用ホッパ30は、例えば、吹付器14に直接連設され、現場で堀削や整地等の基礎工を行って発生した発生土を吹付器14に供給するものである。
【0014】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0015】
盛土の施工においては、図1に示す如く、所定量の液状の発泡ウレタンAと所定量の発生土Bとを混合して、先ず、液状の混合土Cを生成し、この液状の混合土Cを現場の所要箇所に噴射Dすると、この噴射された混合土Cが自ら硬化Eし、盛土Fが施工される。
【0016】
つまり、現場においては、図3に示す如く、発生土Bが発生する。
【0017】
そして、図3に示す如く、防水剤Hの防水プライマリ塗布工を行う。
【0018】
次いで、発泡工・壁面設置工を行うために、発生土投入用ホッパ30に発生土を入れ、発泡ウレタン供給装置2が駆動することにより、A液缶10とB液缶12とからのウレタンの原料となるA液とB液とが発泡機8に供給され、そして、この発泡機8からの発泡ウレタンAと発生土用ホッパ30からの発生土Bとが吹付器14内において混合され、そして、この吹付器14から液状の混合土Dが噴射され、図4に示す如く、現場において、この混合土Dを、例えば、層状に吹き付けると、その後、液状の混合土Dが自ら硬化して固まり、つまり、硬質ウレタン樹脂が生成され、盛土Fが施工される。
【0019】
そして、図5に示す如く、硬質の発泡ウレタンの成形・コンクリートの床版Iの設置工を行い、次いで、図6に示す如く、覆土・舗装Jの覆土・舗装工を行う。
【0020】
この結果、低強度の発生土B単独で盛土を施工する場合に比べて、強度の高い軽量体を形成することができるとともに、現場では吹付作業のみとして、転圧作業を不要として作業工程を削減することができる。
【0021】
また、発泡スチロールを用いて軽量構造物にして盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土Bの有効利用を図るとともに、現場の地形や構造物の形状に順応させることができ、また、工場二次製品の置き場として大規模のスペースが不要となり、更に、適度な重量として外力や浮力に対して安定させることができる。
【0022】
更に、発泡ウレタンを吹き付けて発泡ウレタン単独で盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土Bの有効利用を図るとともに、ウレタンの材料の使用量を低減して廉価とし、また、適度な重量として外力や浮力に対して安定させることができる。
【0023】
図7は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0024】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
【0025】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、盛土Fは、発泡ウレタンAと発生土Bとを層状で交互に敷設して施工された。
【0026】
この第2実施例によれば、発泡ウレタンAと発生土Bとを層状で交互に敷設して、盛土Fを施工するので、ウレタンの使用量を低減するとともに、盛土Fの強度を高くすることができる。
【0027】
図8は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0028】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、発泡機8と吹付器14との間には、混合器42を設けるとともに、この混合器42には発生土投入用ホッパ30を連絡して設けた。
【0029】
この第3実施例によれば、吹付器14の手前で、発生土Bと発泡ウレタンAとを混合してしまうので、その混合状態が均等で良好となり、吹付器14からは、良質の混合土を噴射させることができ、もって、良質の盛土Fを施工することができる。
【0030】
なお、この発明においては、発泡ウレタンに混合する発生土の代わりに、EPSくず、コンクリートくず等の建築廃材、ガラスからできたリサイクル材等を利用することが可能である。
【0031】
また、発生土の種類や粘性度が異なる場合に、発生土の量とウレタンの量との混合する割合を変更し、適正な混合土を生成することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、建設工事の現場で発生する発生土と発泡ウレタン供給装置から供給される発泡ウレタンとを混合した混合土を生成し、この混合土によって盛土を施工したことにより、低強度の発生土単独で盛土を施工する場合に比べて、粘着力が大きくなって高い粘着力を有する軽量体を形成することができるとともに、現場では吹付作業のみとして、転圧作業を不要として作業工程を削減し得る。また、発泡スチロールを用いて軽量構造物にして盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土の有効利用を図るとともに、現場の地形や構造物の形状に順応させることができ、また、工場二次製品の置き場として大規模のスペースが不要となり、更に、適度な重量として外力や浮力に対して安定させ得る。更に、発泡ウレタンを吹き付けて発泡ウレタン単独で盛土を施工する場合に比べて、現場で発生した発生土の有効利用を図るとともに、ウレタンの材料の使用量を低減して廉価とし、また、適度な重量として外力や浮力に対して安定させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合土によって盛土を施工するブロック図である。
【図2】発泡ウレタン供給装置の構成図である。
【図3】現場での防水プライマリ塗布工の図である。
【図4】現場での発泡工・壁面設置工の図である。
【図5】発泡ウレタン成形・コンクリート床版設置工の図である。
【図6】覆土・舗装工の図である。
【図7】第2実施例において現場での発泡工・壁面設置工の図である。
【図8】第3実施例において発泡ウレタン供給装置の一部の構成図である。
【符号の説明】
2 発泡ウレタン供給装置
4 発電機
6 コンプレッサ
8 発泡機
14 吹付器
28 発生土用供給器
30 発生土用ホッパ

Claims (3)

  1. 液状の発泡ウレタンを供給する発泡機と建設工事の現場で発生した発生土を供給する発生土用供給器と液状の混合土を噴射する吹付器とが備えられた発泡ウレタン供給装置を設け、前記発泡機から供給された液状の発泡ウレタンと前記発生土用供給器から供給された発生土とを混合して液状の混合土を生成し、この液状の混合土を前記吹付器から所要箇所に噴射し、この所要箇所に噴射された液状の混合土が自ら硬化して盛土が施工されることを特徴とする現場発泡ウレタン混合土による工法。
  2. 前記液状の混合土は、前記発泡機から供給された液状の発泡ウレタンと前記吹付器に連設した前記発生土用供給器から供給された発生土とが前記吹付器内において混合して生成されることを特徴とする請求項1に記載の現場発泡ウレタン混合土による工法。
  3. 前記発泡機と前記吹付器との間に混合器を設け、この混合器には前記発生土用供給器を連設し、前記液状の混合土は、前記発泡機から供給された液状の発泡ウレタンと前記混合器に連設した前記発生土用供給器から供給された発生土とが前記混合器内において混合して生成されることを特徴とする請求項1に記載の現場発泡ウレタン混合土による工法。
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