JP3832768B2 - 配管補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配管補修方法に係り、特に基管から分岐管を引き出す際の前記基管への孔あけ補修に好適な配管補修方法に関する。
電話線等の地中配線では、まず地中に基管となる配管を埋設しておき、この配管に個々の建屋へと分岐される分岐管を接続しておく。そして前記配管に複数の通信ケーブルを挿通させるとともに、通信ケーブルを個々の分岐管へと分配し、前記通信ケーブルを各建屋に接続するようにしている。
このような地中配線では、建屋が新設され、配管からこの新規建屋に新たな通信ケーブルを接続しようとする場合がある。そして配管が塩化ビニールやポリエチレン等の樹脂製である場合には、以下に示すような工法が用いられていた。
第1の工法としては、配管における分岐予定範囲を掘り起こし、まず孔あけ用のマーキングを施す。次いでこのマーキングに沿ってサンダーやホールソーあるいはエンドミルを装着したトリマーやルータなどにより配管に孔あけを行い、孔あけ後の切断面を必要に応じてヤスリあるいはリュウター等で仕上げる。そして配管に孔あけを行った後は、この孔を基準として分岐管を取り付け、その後、通線作業を行うものである。
また第2の工法としては、第1の工法と同じく、まず配管における分岐予定範囲を掘り起こす。そして前記配管の分岐予定範囲にて前記配管の切断を行い、この切断した配管の間に既製品の分岐用継手を取り付け、当該分岐用継手から分岐管を引き出すとともに、配管から前記分岐管への通線作業を行うものが知られている。
ところでこうした配管では、その作業中に表面が損傷し孔があいたり、あるいは孔あけが終了した後に孔あけの場所が変更になってしまう場合が考えられる。
このように何らかの理由で配管の表面に孔があいた場合、当該孔を塞ぐよう補修を行う必要があるが、その方法として、まず孔を塞ぐためのカバーを補修用としてあらかじめ用意する。次いで配管に生じた孔のまわりに接着剤を塗布するとともに、孔および接着剤の塗布領域を覆うように前記カバーを配管に押し付ける。そしてこの状態を保ちつつ、配管およびカバーをテープで巻き付ければ、配管に生じた孔を封止することができる。
また他の封止方法として、前記配管に生じた孔の前後にて当該配管を切断し、そしてこの切断した配管の間に継手を介して新たな配管を挿入し、修復を行うものも知られている。この継手を挿入する配管については特許文献1に開示されている。
特開2000−130679号公報
しかし上述した2つの工法は、以下に示すような問題点があった。
すなわち第1の工法では、配管への孔あけを行う際、前記配管内にすでに挿通されている通信ケーブルをサンダーや糸鋸、あるいはリュウターで損傷させるおそれがあった。また前記おそれがあることから必要以上の注意力を要し、このため作業時間が長くなってしまう問題もあった。
一方、第2の工法では、分岐用継手を新たに用いるので工法のコストが高騰してしまうという問題があった。また既設配管を分断する際には、既設ケーブルも同時に分断する必要があり、作業工数が増大してしまうという問題もあった。
また補修対処となる配管は、様々な径のものが用いられている。このため封止用となるカバーを配管の外径に応じて用意しなければならず、部材管理が複雑になってしまう問題があった。
そして孔の前後にて配管を切断し、この切断した配管の間に継手を介して新たな配管を挿入する方法は、継手を新たに用いるのでコストが高騰してしまうという問題があった。また配管を切断する際、既設ケーブルが挿通されているとこれらケーブルも同時に切断する必要があり、作業工数が増大してしまうという問題もあった。
本発明は、上記従来の問題点に着目し、配管の径に依存することなく、また配管内に挿通されるケーブル類をいじることなく、配管の表面に生じた孔を封止することができる配管の補修方法を提供することを目的とする。
本発明に係る配管補修方法は、樹脂製配管の半割り管の表面に、当該半割り管に倣う電熱板と、この電熱板の熱拡散を防止する断熱材と、当該断熱材に倣う可撓性を有した薄板とを積み重ね、これらを樹脂製配管に生じた孔を覆うよう前記樹脂製配管にベルト締めし、前記電熱板による加熱とともにベルト締めを増し、前記半割り管を軟化させ前記樹脂製配管の形状に倣わせた後、ベルト締めを開放し、前記半割り管と前記樹脂製配管とを密着固定させ、前記孔の封止を行うこととした。そして前記半割り管は、前記樹脂製配管に生じた孔の形状に応じて適宜切り出されることが望ましい。
上記方法によれば樹脂製配管に生じた孔を覆うように、半割り管と電熱板とを積み重ねるとともに、これら半割り管と電熱板とを前記樹脂製配管に弾性シートにて巻き付ければ、電熱板の加熱によって半割り管が軟化し、樹脂製配管の表面に前記半割り管を密着させることができる。そして半割り管を樹脂製配管に密着させた後、接着剤等で両者を固定すれば、樹脂製配管に生じた孔の封止を行うことができる。なお弾性シートに代えてベルトにて半割り管を締め付けても、樹脂製配管に対する付勢力が当該半割り管に働くので、ベルトを用いた締め付けでも加熱により半割り管を樹脂製配管に密着させることができる。
なお半割り管を樹脂製配管から作り出すようにしたことから、樹脂製配管とは別に孔を封止する部材を別途用意する必要が無くなり、部材管理等の労力を軽減させることが可能になる。そして樹脂製配管に生じた孔の形状に応じて適宜切り出すようにすれば、様々な孔形状にも適用することができる。
本発明によれば、樹脂製配管に生じた孔を覆うよう、前記樹脂製配管の半割り管と、この半割り管に倣う電熱板とを積み重ねるとともに、これら半割り管と電熱板とを前記樹脂製配管に弾性シートにて巻き付け、前記電熱板による加熱と前記弾性シートによる付勢にて、前記半割り管を軟化させ前記樹脂製配管の形状に倣わせた後、前記半割り管と前記樹脂製配管とを密着固定させ、前記孔の封止を行うようにしたり、あるいは弾性シートに代えてベルト締めにて樹脂製配管に半割り管を密着させれば、配管の径にも依存することなく、また配管内に挿通されるケーブル類をいじることなく、配管の表面に生じた孔を封止することができる。
以下に本発明に係る配管補修方法に好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に関する配管加熱治具の形態を示す構造説明図であり、図2は、胴配管加熱治具の正面図と側面図である。
これらの図に示すように、本実施の形態に関する配管加熱治具10は、樹脂製配管12に巻き付け可能とする電熱板14と、この電熱板14を覆うように取り付けられる断熱材16および薄板となる金属板18とからなる3層から構成されるとともに、最外層となる金属板18には、一対のベルト部となるメタルバンド20が取り付けられ、このメタルバンド20を締め付けることで、配管加熱治具10を樹脂製配管12に取り付け可能にしている(なお図1においては、電熱板14は、その説明のため断熱材16より大きく図示されているが、実際は図2に示すような大小関係になっている)。
電熱板14には、図示しないニクロム線に代表される電熱発生機を内蔵した断面円弧状の板や、可撓性を有したシート材にて構成され、その大きさは少なくとも樹脂製配管12の外表面に形成されるマーキング(当該マーキングについては後述する)を覆うように設定される。また電熱板14からは、一対の電線22が引き出されており、この一対の電線22の間に電圧を印加することで、電熱板14自体を発熱可能にしている。
そしてこの電熱板14の外側に取り付けられる断熱材16は、ガラス製の長繊維にて織り込まれた表皮と、この表皮に内包されるガラスウールとで構成されている。ここで当該ガラスウールは、熱伝導率の値が小さく断熱効果に優れた性質を有しているので、電熱板14より熱が発生しても、この熱が断熱材16を介して他方に拡散するのを防止することができる。このため電熱板14を発熱させると、当該電熱板14にて発生した熱は、その殆どが樹脂製配管12へと移動し、当該樹脂製配管12への効率の良い加熱が可能になる。なおガラスウールは、塵埃として空気中に飛散しやすいことから、前述の通り前記ガラスウールをガラス製の長繊維にて織り込まれた表皮にて取り巻き、ガラスウールが空気中に飛散するのを防止するようにしている。
さらに断熱材16の外側には、可撓性を有した金属板18が設けられている。当該金属板18は、断熱材16を全面にわたって覆うだけの形状に設定されており、この金属板18の表面には、一対のメタルバンド20がスポット溶接によって固定されている。なお断熱材16と金属板18との間には、双方の密着性を向上させる目的から、その間にシート状のシリコン材(シリコンシート)を介在させるようにしてもよい。
そしてメタルバンド20を締め付けることで樹脂製配管12に電熱板14を密着させるようにしている。なお金属板18を介してメタルバンド20の締め付けを行うことで、メタルバンド20による集中荷重が金属板18によって平均化され、断熱材16および電熱板14に均等な力を加えることができる。このため樹脂製配管12に対する電熱板14の片当たりや浮き上がりなどが生じるのを防止することができ、樹脂製配管12に対して均等な加熱を行うことが可能になる。
ところで金属板18にスポット溶接され、樹脂製配管12に電熱板14を密着させるメタルバンド20は、前記樹脂製配管12を抱持可能とするバンド24と、このバンド24の端部同士を係合させ、前記バンド24をループ状にさせるファスナ26とで構成されている。さらにファスナ26は、バンド24の長手方向に沿って複数形成された取付穴(図示せず)の任意の孔に装着されるフック部28と、このフック部28に係合可能とするレバー部30とで構成されており、当該レバー部30は、バンド24と同様の幅を有し、L字状に折り曲げをなした取付板32の上面34に取り付けられている。そして取付板32は、その両側端部がバンド24に取り付けられており、これにより前記レバー部30は、フック部28と係合した際、ループ状からなるバンド24の接線方向に突出した形態となる。
そして樹脂製配管12の外径が異なる際には、バンド24の長手方向に沿って複数形成された取付穴を異ならせ、フック部28を装着すればよい。このようにフック部28を装着する取付穴を異ならせれば、フック部28とレバー部30との間のバンド24の長さを異ならせることができるので、樹脂製配管12の外径の変更に対応させることができる。
ところでバンド24において金属板18を取り付ける位置は、ファスナ26との関係で設定すればよい。すなわち樹脂製配管12のマーキングを覆うよう電熱板14を取り付けた際、ファスナ26が樹脂製配管12の上方に来るように、金属板18の取り付け位置を設定する。このように金属板18の取り付け位置をファスナ26との関係で設定し、当該ファスナ26の位置を樹脂製配管12の上方に位置させるようにすれば、配管加熱治具10の着脱作業を常に樹脂製配管12の上方から行うことができ、このため狭いスペースにおいても容易に作業を実施することができる。
このように構成された配管加熱治具10を用いて樹脂製配管12への孔あけ作業を行う手順を説明する。
図3は、樹脂製配管にマーキングを行う手順を示した説明図である。同図に示すように、塩化ビニールあるいはポリエチレンからなる樹脂製配管12の内部には、光ケーブル等の複数の通信ケーブル31が収納されている。このような樹脂製配管12にマーキングを施す場合には、まず樹脂製配管12の孔あけ対象範囲のまわりを掘り起こし、前記樹脂製配管12の表面を露出させる。次いでけがきゲージ36を、樹脂製配管12の孔あけ対象範囲に押し当てる。なおけがきゲージ36は、樹脂製配管12の外径に合わせた所定長さを有し、かつ、その断面形状は半円弧形状で形成され、その内側には樹脂製配管12へのマーキング形状に合わせて、例えば長円形状の孔38が形成されている。そして作業者は、けがきゲージ36の長円形状の孔38に沿って油性ペン40を走らせて、樹脂製配管12の表面にマーキング42を施す。
このように樹脂製配管12の表面にマーキング42を施した後は、前記樹脂製配管12からけがきゲージ36を取り外すとともに、新たにマーキング42を覆うように配管加熱治具10を装着する。この装着の手順を以下に示す。
図4は、樹脂製配管に配管加熱治具を取り付けた状態を示す作業説明図である。同図に示すように、まず樹脂製配管12に付けられたマーキング42を覆うように電熱板14をテープなどによって仮固定する。このように電熱板14の仮固定を行った後は、樹脂製配管12の下部と土砂底面41との間にバンド24のフック部28側を通す。そして断熱材16が前記電熱板14に重なるように断熱材16の位置を微調整しつつ、前記フック部28と、レバー部30とを掛止させ、ファスナ26によってバンド24の両端部を掛止させる。なお金属板18とファスナ26との位置関係は、配管加熱治具10を樹脂製配管12に装着した際、ファスナ26が樹脂製配管12の上方にくるようあらかじめ取り付け位置が決められているので、作業領域を大きく取ることができ、困難な作業を無くすることができる。
このようにマーキング42の範囲に電熱板14を当て、当該電熱板14の外側から断熱材16と金属板18とで前記電熱板14を樹脂製配管12に押し当て、一対の電線22の間に電圧を印加すれば、断熱材16によって配管加熱治具10の外部への熱の拡散を防止することができるとともに、金属板18によって均等な力を電熱板14に加えることができ、マーキング42の範囲を均一に加熱することが可能になる。また外気温度の影響を受けにくくなり、加熱状態および加熱時間を安定させることができるのはいうまでもない。さらに外方に露出する金属板18は、電熱板14からの伝熱によって温度が上昇することがないので、作業者等が火傷をするのを防止することが可能になる。
そして任意の時間が経過し、樹脂製配管12への加熱が十分になされ、前記樹脂製配管12が軟化した後は、電熱板14への電圧の印加を停止するとともに、ファスナ26を開放させ、フック部28とレバー部30とを離反させる。ここでフック部28とレバー部30との離反は、当該レバー部30の可動によって即座に行うことができるので、作業時間の短縮が図れ、加熱した樹脂製配管が電熱板14の取り外しによって冷却するのを防止することができる。
このように配管加熱治具12を用いて樹脂製配管12のマーキング42を加熱すれば、電熱板14にて発生した熱の殆どが樹脂製配管12への加熱に用いられ、効率的な加熱を行うことができる。またファスナ26の開閉によって本加熱治具10の樹脂製配管12への着脱が容易になるとともに、電熱板14と金属板18との間には断熱材16が介在しているので、金属板18の温度上昇を防止することができ、作業員等が火傷するのを防止することができる。またこれら効果に加えて、外気温度の影響を受けにくくなり、加熱状態および加熱時間を安定を図ることができる。
なお樹脂製配管12におけるマーキング42の範囲を加熱し、当該マーキング42の範囲を軟化させた後は、このマーキング42のラインに沿って、孔あけ用カッタ44にて樹脂製配管12の孔あけを行う。図5は、孔あけ用カッタにて樹脂製配管を切断する形態を示した状態説明図である。同図(1)に示すように、孔あけ用カッタ44には、その刃部先端に樹脂製配管12の肉厚に略等しい窪み46が形成されている。そしてこの孔あけ用カッタ44を樹脂製配管12に差し込むとともに、孔あけ用カッタ44をマーキング42のラインに沿って牽引すると、当該孔あけ用カッタ44の差し込み深さは、窪み46における反力47のバランスによって、当該窪み46の中心がほぼ樹脂製配管12の肉厚の半分の位置に一致するようになる。ここで刃先先端に設けられた窪み46は、前述の通り、樹脂製配管12の肉厚に略等しいことから、前記樹脂製配管12の内壁から刃先が突出する量を最小限に抑えることが可能になる。なお刃先の突出量は、少なくとも樹脂製配管12に挿通される通信ケーブルの外径の半分以下であればよい。
このように刃先先端に樹脂製配管12の肉厚に略等しい窪み46を設けるとともに、同図(2)に示すように、前記窪み46における刀背部分48の形状を曲面で形成すれば、樹脂製配管12を挿通する通信ケーブル31が孔あけ用カッタ44の刀背部分48に接触しても、前記通信ケーブル31が孔あけ用カッタ44に引っかかることが防止できるので、通信ケーブル31の損傷や断線といった障害の防止を確実にすることができる。
なお本実施の形態で示した樹脂製配管の孔あけ工法および配管加熱治具は、単に、各建屋に通信線を分岐させる配管だけでなく新規配管にも適用することができる。また同工法や同治具は通信線に用いられる配管だけでなく、樹脂製からなる下水道配管などにも適用することができるのはいうまでもない。
ところで上述したように配管を局部加熱し、これを軟化させる手段は、配管の孔あけだけでなく他の用途にも適用させることが可能である。
図6および図7は、本発明に係る配管補修方法の手順を示した作業説明図である。なお上述した配管加熱治具と用いた孔あけ工法と共通する部材については、同一の番号を付与して説明をおこなうものとする。
既に埋設されてる樹脂製配管12では、その作業中に表面が損傷し孔38があいたり、あるいは孔あけが終了した後に孔あけの場所が変更になってしまう場合がある。そしてこのように樹脂製配管12の表面に孔38があいた場合、当該孔38を塞ぐ必要がある。
すなわち図6(1)に示すように樹脂製配管12の表面に生じた孔38を塞ぐ場合には、まず同図(2)に示すように樹脂製配管12と同径で同材料となる半割り管50を樹脂製配管12の孔38に重ねる。なお半割り管50は、樹脂線配管12から孔38を塞ぐだけの大きさに切り取ったものであり、前記半割り管50は、樹脂製配管12から作ることができる。このため樹脂製配管12とは別に孔38を封止する部材を別途用意する必要が無くなり、部材管理等の労力を軽減させることが可能になる。また半割り管50は、樹脂製配管12に生じた孔38の大きさに応じて適宜切り取り面積を決定すればよい。
そして同図(2)に示すように半割り管50を樹脂製配管12の孔38に重ねた後は、半割り管50の外側に電熱板14を重ね、さらにその上層から耐熱性を有した弾性シートとなるゴムバンド52を用いて電熱板14および半割り管50を樹脂製配管12に巻き付ける。ここで電熱板14の樹脂製配管12に対する貼り付き防止の目的から、これら電熱板14と樹脂製配管12との間にテフロンシート(商品名)51を介在させ、両者を容易に離反できるようにすることが好ましい。
ところでゴムバンド52を用いた巻き付けの際、当該ゴムバンド52をきつく(引っ張りながら)樹脂製配管12に巻き付けるようにし、ゴムバンド52の弾性変形によって樹脂製配管12に密着する力が常に半割り管50に加わるようにしておく。ゴムバンド52を半割り管50および電熱板14に巻き付ける途中の状態を同図(3)に示す。このようにゴムバンド52を半割り管50および電熱板14に巻き付け、当該電熱板14にて半割り管50への加熱を行えば、半割り管50は、電熱板14による加熱によって軟化する。そしてこの軟化とともに、半割り管50にはゴムバンド52によって樹脂製配管12への付勢がなされているので、前記半割り管50は、徐々に樹脂製配管12の表面に接近し、最終的に樹脂製配管12の表面に密着する。
このように樹脂製配管12の表面に半割り管50が密着した後は、電熱板14による加熱を停止するとともに、ゴムバンド52を取り外し、前記樹脂製配管12から半割り管50を離反させる。そして樹脂製配管12の孔38の周囲(半割り管50との重なり部分)に接着剤を塗布し、その後、再び樹脂製配管12の形状に倣った半割り管50を樹脂製配管12に密着させる。
こうして樹脂製配管12の表面に半割り管50を密着させた後は、図7(1)に示すように樹脂製配管12に自己溶着テープ54を巻き付け、半割り管50を覆い、孔38への漏水防止を図るよう気密性を高めるようにする。なお樹脂製配管12が埋設される環境によっては、さらにその上層に番線固定を追加したり、あるいはモルタルで補修箇所を覆うようにしてもよい。
そして上述した配管補修方法は、電熱板14をゴムバンド52で巻き付けるだけでなく、メタルバンド20を用いても行うことができる。すなわち図7(2)に示すように、電熱板14と、この電熱板14の上層に積み重ねられる断熱材(図示せず)および金属板18を半割り管50の表面に重ねる。そしてこの積層形態を保ったままメタルバンド20を用いて樹脂製配管12を締め付ける。このようにメタルバンド20によって樹脂製配管12を締め付けると、半割り管50には前記樹脂製配管12の密着方向に力が加わる。そしてこの状態から電熱板14を加熱させ半割り管50を軟化させれば、当該半割り管50は変形し、徐々に樹脂製配管12の表面に接近する。なおメタルバンド20はゴムバンド52と異なり弾性を有していないことから、半割り管50の変形に応じて適時メタルバンド20を締め上げ、適切な力が半割り管50に加わるようにすればよい。
このようにメタルバンド20を締め上げることによっても、半割り管50を軟化させ、当該半割り管50を樹脂製配管12に密着させることができ、樹脂製配管12に生じた孔38の補修を行うことが可能になる。
本実施の形態に関する配管加熱治具の形態を示す構造説明図である。 胴配管加熱治具の正面図と側面図である。 樹脂製配管にマーキングを行う手順を示した説明図である。 樹脂製配管に配管加熱治具を取り付けた状態を示す作業説明図である。 孔あけ用カッタにて樹脂製配管を切断する形態を示した状態説明図である。 本発明に係る配管補修方法の手順を示した作業説明図である。 本発明に係る配管補修方法の手順を示した作業説明図である。
符号の説明
10………配管加熱治具、12………樹脂製配管、14………電熱板、16………断熱材、18………金属板、20………メタルバンド、22………電線、24………バンド、26………ファスナ、28………フック部、30………レバー部、31………通信ケーブル、32………取付板、34………上面、36………けがきゲージ、38………孔、40………油性ペン、41………土砂底面、42………マーキング、44………孔あけ用カッタ、46………窪み、47………反力、48………刀背部分、50………半割り管、51………テフロンシート(商品名)、52………ゴムバンド、54………自己溶着テープ

Claims (2)

  1. 樹脂製配管の半割り管の表面に、当該半割り管に倣う電熱板と、この電熱板の熱拡散を防止する断熱材と、当該断熱材に倣う可撓性を有した薄板とを積み重ね、これらを樹脂製配管に生じた孔を覆うよう前記樹脂製配管にベルト締めし、前記電熱板による加熱とともにベルト締めを増し、前記半割り管を軟化させ前記樹脂製配管の形状に倣わせた後、ベルト締めを開放し、前記半割り管と前記樹脂製配管とを密着固定させ、前記孔の封止を行うことを特徴とする配管補修方法。
  2. 前記半割り管は、前記樹脂製配管に生じた孔の形状に応じて適宜切り出されることを特徴とする請求項1に記載の配管補修方法。
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