JP3832322B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を有する複合機等の画像形成装置により画像が記録された用紙に対して、中綴じ処理、中折り処理、三つ折り処理、Z折り処理等を行う後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置により画像が形成された画像記録用紙に対して、穿孔処理、二つ折り処理、Z折り処理を行い、ファイル綴じ可能にする後処理装置が提供されている。
【0003】
特開平6−182697号公報に記載されている穿孔装置は、画像形成装置から排出される画像記録用紙を仕分け処理するソータの用紙搬送経路の途中に配置されている。
【0004】
特開平8−319054号公報に記載されている製本装置は、複写機の排出部から排出される複数枚の画像記録用紙を堆積した状態で綴じ処理する製本装置の用紙搬送経路の途中に、画像記録用紙の紐綴じ用孔を穿孔するための穿孔手段が配置されている。
【0005】
用紙をZ折り等の折り処理する折り装置では実開昭62−68973号公報、特開平4−64577号公報等に開示されている。
【0006】
また、二つ折り処理を可能にする後処理装置として、特開平10−148983号、特開平10−167562号各公報が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の綴じ処理を行う用紙後処理装置においては、以下の課題がある。
【0008】
(1) 従来の用紙後処理装置においては、画像形成装置から排出される用紙を綴じ処理して、作製された用紙束を排紙手段により排出する際に、用紙束の枚数に応じて、前記排紙手段のローラ圧を変更することはしていない。このため、1枚の用紙又は少数枚の用紙束を排出する時には、用紙1枚当たりのローラ圧が大きすぎて、騒音を発生する。また、多数枚の用紙束を排出する時には、用紙1枚当たりのローラ圧が小さく、搬送性が低下し、搬送不良を発生する事がある。
【0009】
(2) 図17は、従来の用紙後処理装置の用紙積載手段を示す断面図である。従来、用紙後処理装置CにおいてZ折り処理された用紙Sを用紙積載手段920に積載していくと、Z折り処理された用紙Sの3枚重ねされた部分が膨らんで分厚くなる。例えば、500枚の用紙Sを用紙積載手段920に搭載すると、3枚重ねされた部分は約2000枚の厚さとなる。この3枚重ねされて分厚くなった部分に、後続の用紙Sの先端部が突き当たり排紙不良を発生する。このため、大量の用紙Sを積載する事ができず、用紙後処理装置Cに接続する画像形成装置の駆動を頻繁に停止させ、用紙積載手段920に積載された用紙Sを除去しなければならなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の用紙後処理装置により解決される。
【0012】
(1) 画像形成装置から排出される用紙に対して、少なくともZ折り処理を実行可能な用紙後処理装置において、前記用紙後処理装置から排出される用紙を積載する第1用紙積載手段と、前記第1用紙積載手段の近傍に配置され前記用紙後処理装置から排出される用紙の用紙搬送方向後端部近傍を保持する第2用紙積載手段と、前記第1用紙積載手段を昇降駆動させる第1駆動手段と、前記第2用紙積載手段を昇降駆動させる第2駆動手段と、を備え、用紙後処理モードと用紙サイズとの組合せにより、用紙積載開始時の前記第1用紙積載手段と前記第2用紙積載手段の待機位置を移動可能にすることを特徴とする用紙後処理装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置(以下、後処理装置と称す)、及び後処理装置を備えた画像形成装置を図面に基づいて説明する。
【0015】
[画像形成システム]
図1は画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0016】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、分離爪5C、及びクリーニング手段5Dを配置した像形成部を有し、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
【0017】
一方、給紙手段6Aから給紙された画像記録用紙(以下、用紙と称す)Sは中間給紙部6Bを経て転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去され、分離爪5Cにより像担持体1から分離され、搬送手段7Aにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cにより排出される。
【0018】
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り替え板7Bにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送手段7Dにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙ローラ7Cにより装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口部10に送り込まれる。
【0019】
一方、像担持体1の画像処理後の表面は、分離爪5Cの下流においてクリーニング手段5Dにより表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0020】
画像形成装置Aの上部前面側には、画像形成モード、用紙後処理モードを選択して設定する操作部9が配置されている。
【0021】
画像形成装置Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Dが設置されている。
【0022】
[後処理]
第1の後処理装置Bに搬入された用紙Sは、後述の穿孔処理、Z折り処理、中折り処理、三つ折り処理等の少なくとも1処理が選択して処理され、第2の後処理装置Cに送り込まれる。
【0023】
第1の後処理装置Bは、入口部10、第1穿孔手段20、第1折り手段30、排紙手段40から成る。
【0024】
第1の後処理装置Bにおいて穿孔処理、折り処理された用紙S、又は画像形成装置から排出され、これらの後処理を行わず通過する用紙Sは、排紙手段40から排出されて隣接配置された第2の後処理装置Cの入口部50に搬入される。
【0025】
第2の後処理装置Cには、第1給紙部51、第2給紙部52、第2穿孔手段60、集積部70、綴じ手段(ステイプル手段)700、第2折り手段80、シフト手段67、排紙手段90、昇降排紙台92、上部排紙台93、下部排紙台94等が配置されている。
【0026】
図2は、第1穿孔手段20または第2穿孔手段60により穿孔処理された用紙Sの各種例を示す平面図である。図2(a)は用紙Sの側縁辺a近傍の2箇所に孔hを穿孔した例(2孔ファイル)を示す。図2(b)は3箇所に孔hを穿孔した例(3孔ファイル)を示す。図2(c)は4箇所に孔hを穿孔した例(4孔ファイル)を示す。
【0027】
これらの複数の孔hの間隔は規格化されている。また、用紙Sの側縁辺aから孔hまでの穿孔端面距離bは、任意に設定できるが、一般には、9〜11mmである。
【0028】
図3は、穿孔処理、折り処理等の後処理が行われる以前の用紙S、及び後処理後の用紙Sの平面図である。
【0029】
図3(a)は、Z折り処理される前の用紙Sの平面図である。破線で示すcは第1の折り目、dは第2の折り目である。図3(b)は、Z折り処理された用紙Sの平面図である。第1の後処理装置BによりZ折り処理された用紙Sには、第1の折り目c、第2の折り目dが形成されてZ字形状に折り畳まれる。
【0030】
図3(c)は、第1の後処理装置B、又は第2の後処理装置Cにより中折り処理された用紙Sを示す平面図である。用紙Sは、用紙Sの長手方向の長さを二等分する折り目部dにより2面に折り畳まれる。
【0031】
[第1の後処理装置]
次に、第1の後処理装置Bの構成について説明する。
【0032】
図4は、第1の後処理装置Bの構成及び用紙搬送路を示す断面図である。
画像形成装置Aの排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口部10に導入される。用紙進入部を形成する入口部10には、入口案内板11が後処理装置本体に揺動可能に支持されている。
【0033】
入口部10の用紙搬送方向下流側には、用紙Sの先端部及び後端部の通過を検知する入口部センサPS1が配置され、さらにその下流側には、第1穿孔手段20が配置されている。
【0034】
第1穿孔手段20の用紙搬送方向下流側に、一対のレジストローラ31A,31Bを設ける。また、一対の案内板32で形成された第1搬送路▲1▼に、一対の中間搬送ローラ33A,33Bと、搬送方向を切り替える切替部材34とを設ける。切替部材34は、ソレノイドSD1により揺動される。
【0035】
第1搬送路▲1▼の下流側には、互いに圧接した一対の第1折りローラ35A,35Bが設けられている。また、第1折りローラ35Bに圧接する第2折りローラ35Cが設けられている。第1折りローラ35A,35B及び第2折りローラ35Cの表面はゴム等の摩擦抵抗の高い材料で構成される。
【0036】
第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、用紙Sの厚さ方向両側に設けられた一対の案内板36により第2搬送路▲2▼が形成される。第2搬送路▲2▼の搬送方向下流側近傍には、第1停止手段(第1位置規制手段)37が配置されている。
【0037】
第1停止手段37は、駆動プーリ37Aと従動プーリ37Bとを巻回して回動可能な無端ベルト37Cの一部に突出した突き当て部37Dを有する。
【0038】
突き当て部37DはステッピングモータM1により駆動されて、処理する用紙Sの用紙搬送方向のサイズ、及び折り処理モードの選択に応じて複数の所定位置から選択された位置に移動し停止する。
【0039】
突き当て部37Dを、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向の2箇所に設けることにより、用紙Sの先端を進行方向に対して直角に保持し、用紙Sを正確に突き当てるように構成している。
【0040】
第1折りローラ35A,35B、案内板36、第1停止手段37、及びステッピングモータM1により第1の用紙折り処理部が形成される。
【0041】
更に、第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、用紙の厚さ方向両側に設けられた案内板38により第3搬送路▲3▼が形成される。
【0042】
一方、第1停止手段37と同様に、第3搬送路▲3▼にも用紙Sの第1の折り目cを先端として当接させて停止させる第2停止手段(第2位置規制手段)39が用紙搬送方向に移動可能に設けられる。第2停止手段39は駆動プーリ39A、従動プーリ39B、無端ベルト39C、突き当て部39D、及びステッピングモータM2から成る。
【0043】
また、第2折りローラ35Cと従動ローラ35Dの挟持位置の下流側に一対の案内板351が設けられ、案内板351により、折り処理終了の用紙Sを排出する役目を持つ第4搬送路▲4▼が形成される。第4搬送路▲4▼の下流側は第3搬送路▲3▼に合流し、第2停止手段39、排紙手段40へと続く。排紙手段40は、排紙路41、一対の排紙ローラ42A,42Bから成る。
【0044】
PS2は第3搬送路▲3▼を通過する用紙Sの先端部通過を検知する用紙通過センサである。PS3は排紙ローラ42A,42B近傍に配置された排紙検知用の排紙センサである。
【0045】
以上のように構成された第1の後処理装置Bの作用、即ち、単純通紙、用紙中折り、用紙Z折り、用紙三つ折りを行う後処理を説明する。
【0046】
・(単純通紙)
第1の後処理装置Bに設けた切替部材34を、ソレノイドSD1により図示の反時計方向に回転させる。用紙Sはレジストローラ31A,31Bにより入口部10から搬送され、切替部材34により排紙手段40の排紙路41に案内され、排紙ローラ42A,42Bに挟持され、第2の後処理装置Cに搬送される。
【0047】
搬送方向に短い長さの用紙、例えばA4サイズ以下の用紙Sに穿孔処理を行う場合には、入口部10に導入された用紙Sをレジストローラ31A,31B及び排紙ローラ42A,42Bにより所定の長さ搬送した時点で一時停止させ、第1穿孔手段20により用紙Sの所定位置に穿孔した後に、レジストローラ31A,31B及び排紙ローラ42A,42Bで搬送し、第2の後処理装置Cに送り込む。
【0048】
搬送方向に長い長さの用紙、例えばA4R、B4サイズ以上の用紙Sの後縁部近傍に穿孔する場合には、先ず、切替部材34をソレノイドSD1により揺動させると共に、第1折りローラ35Aの近傍に揺動可能に支持された可動案内部材350を、ソレノイドSD2により反時計方向に揺動させ、第2搬送路▲2▼を塞いだ状態にする。
【0049】
このような搬送経路を形成した後、用紙Sをレジストローラ31A,31Bにより搬送する。先ず、用紙Sは第1搬送路▲1▼に搬送され、中間搬送ローラ33A,33Bにより搬送されて、可動案内部材350により案内され、更に、第1折りローラ35A,35Bの矢印方向の回転により、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置に進入する。用紙後端に穿孔処理するモードにおいては、ステッピングモータM2が作動して第2停止手段39を移動させて第3搬送路▲3▼から退避させる。
【0050】
第3搬送路▲3▼及び排紙路41を搬送される用紙Sの後端が第1穿孔手段20に達したタイミングで、第1折りローラ35A,35B、レジストローラ31A,31B、中間搬送ローラ33A,33Bを停止させ、第1穿孔手段20を作動させて用紙Sの所定位置に穿孔処理をした後、再びこれらローラを同時回転させて用紙Sを搬送し、排紙ローラ42A,42Bにより第2の後処理装置Cに送る。
【0051】
・(Z折り処理)
図5は、Z折り処理される用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0052】
図5(a)は、第1の折り目cを形成する過程を示す。第1搬送路▲1▼を通過して第2搬送路▲2▼に進入した用紙Sの先端部は、第1停止手段37の突き当て部37Dに突き当てられて停止する。用紙Sは、中間搬送ローラ33A,33Bによって引き続き搬送されることによって、中間部に撓みが発生し、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置N1に捲き込まれて第1の折り目cが付けられる(図3(b)参照)。
【0053】
図5(b)は、第2の折り目dを形成する過程を示す。第1折りローラ35A,35Bにより折り畳まれて搬送される用紙Sは、第1の折り目cを先端として第3搬送路▲3▼を進行し、第2停止手段39の突き当て部39Dに突き当たり停止する。用紙Sは、第1折りローラ35A,35Bによって引き続き搬送されることによって、中間部に撓みが発生して屈曲し、第1折りローラ35Bと第2折りローラ35Cの挟持位置N2に巻き込まれて第2の折り目dが付けられ、Z折り処理される(図3(b)参照)。
【0054】
図5(c)は、Z折り処理終了後の用紙Sを排出する過程を示す。Z折り処理終了後、第2停止手段39が駆動され、突き当て部39Dが第3搬送路▲3▼の下流側搬送路から退避する。Z折り処理された用紙Sは、排紙路41を通過し、排紙ローラ42A,42Bに挟持されて装置外に排出される。
【0055】
[第2の後処理装置]
図6は、第2の後処理装置C内における用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0056】
第2の後処理装置Cには、図示の上段に第1給紙部51、第2給紙部52、上部排紙台93が配置され、中段に第2穿孔手段60、シフト手段67、排紙手段90がほぼ水平をなす同一平面上に直列配置され、下段に集積部70と第2折り手段80が傾斜面をなす同一平面上に直列に配置されている。
【0057】
また、第2の後処理装置Cの図示左側面には、シフト処理済みの用紙及び端綴じ処理済みの用紙束を積載する昇降排紙台92と、三つ折り処理された用紙S又は中折り処理された用紙束Saを積載する下部排紙台94とが配置されている。
【0058】
・(入口部)
第2の後処理装置Cの入口部50には、第1の後処理装置Bにおいて、単純排紙された用紙S、又は、穿孔処理、折り処理の何れかが行われた用紙Sが導入される。また、入口部50には、第2の後処理装置Cの上部に設置された第1給紙部51から供給される用紙束間を仕切る合紙(インサートシート)Jと、第2給紙部52から供給される表紙用紙Kとが導入される。入口部10の近傍には、用紙Sの先端通過を検知する入口部センサPS4が配置されている。
【0059】
・(給紙手段)
第1給紙部51の給紙皿内に収容された合紙Jは、給紙ローラ511により分離、給送され、搬送ローラ512,513,514に挟持されて、入口部50に導入される。また、第2給紙部52の給紙皿内に収容された表紙用紙Kは、給紙ローラ521により分離、給送され、搬送ローラ513,514に挟持されて、入口部50に導入される。
【0060】
・(第2穿孔手段)
入口部50の用紙搬送方向下流側には、第2穿孔手段60が配置されている。第2穿孔手段60による穿孔位置の用紙搬送方向上流側には、レジストローラ65が、穿孔位置の用紙搬送方向下流側には、搬送ローラ66がそれぞれ配置されている。
【0061】
・(用紙分岐手段)
第2穿孔手段60の用紙搬送方向下流側には、切り換えゲートG1,G2から成る用紙分岐手段が設けられている。切り換えゲートG1,G2は図示しないソレノイドの駆動により三方の用紙搬送路、即ち、上部排紙台93に至る第1搬送路F1、中段の排紙手段90に至る第2搬送路F2、下段の集積部70に至る第3搬送路F3の何れかに選択的に分岐させる。
【0062】
・(単純排紙)
この用紙搬送が設定されると、切り換えゲートG1は第1搬送路F1のみを開放し、他の第2搬送路F2、第3搬送路F3を遮断する。
【0063】
第1搬送路F1を通過する用紙Sは、搬送ローラ931に挟持されて上昇し、排出ローラ932により排出され、上部排紙台93上に載置され、順次積載される。なお、用紙Sに穿孔処理を行う場合には、第2穿孔手段60が作動する。上部排紙台93には最大約200枚の用紙Sを積載することができる。
【0064】
・(シフト処理)
この搬送モードに設定されると、切り換えゲートG1は上方に退避し、切り換えゲートG2は第3搬送路F3を遮断し、第2搬送路F2を開放し用紙Sの通過を可能にする。用紙Sは切り換えゲートG1、G2の間を通過する。
【0065】
第1の後処理装置Bより排出された用紙S、又は、第1給紙部51から給送された合紙J、或いは、第2給紙部52から給送された表紙用紙Kは、切り換えゲートG1,G2の中間通紙路を通過して、シフト手段67により用紙搬送方向に直交する方向に、シフト処理される。
【0066】
シフト手段67は所定の枚数毎に、搬送幅方向に用紙Sの排紙位置を代えるシフト処理を行う。シフト処理された用紙Sは、排紙手段90の排出ローラ対91により機外の昇降排紙台92に排出され順次載置される。この昇降排紙台92は多数枚の用紙Sを排紙するときには、順次下降するように構成されており、最大約3000枚(A4,B5)の用紙Sを収容することが可能である。
【0067】
・(綴じ処理)
画像形成装置Aの操作部9において綴じ処理または折り処理が設定されると、画像形成装置A内で画像形成処理されて、第1の後処理装置Bを経て第2の後処理装置Cの入口部50に送り込まれた用紙Sは、第2穿孔手段60を通過し、切り換えゲートG2の下方の第3搬送路F3に送り込まれ、搬送ローラ701、704に挟持されて搬送され、用紙Sの先端部がレジストローラ705の挟持位置付近に当接して停止され、用紙先端整合が行われる。
【0068】
用紙Sの進行方向後端部が搬送ローラ704の挟持位置から排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、中間スタッカ(用紙載置台)71の傾斜面上を搬送され、綴じ手段700の近傍に設けた端綴じ用位置規制手段(以下、端綴じストッパと称す)72の用紙突き当て面に用紙Sの後端部が当接して停止する。
【0069】
73は中間スタッカ71の両側面に移動可能に設けた一対の幅整合部材である。中間スタッカ71上に所定枚数の用紙Sが積載、整合されると、綴じ手段700により綴じ合わせ処理が行われ、用紙Sが綴じ合わされる。
【0070】
綴じ処理された用紙Sは、排出ベルト74の排出爪74Aにより用紙Sの後端部が保持されて、中間スタッカ71の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、排出ローラ対91に挟持された用紙Sは、昇降排紙台92上に排出、積載される。
【0071】
図7(a),(b),(c)は、各種綴じ処理を実施する場合の、綴じ手段700と用紙束Saとの配置を示す平面図である。図7(d)は中折り処理された用紙束Saの斜視図である。
【0072】
・(綴じ処理)
綴じ手段700は、打針機構と受針機構との2分割構造に構成され、その中間に用紙Sが通過可能な通紙路を形成している。綴じ手段700は、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向に2組配置され、図示しない駆動手段により、用紙幅方向に移動可能である。
【0073】
図7(a)に示す平綴じ処理が設定されると、2組の綴じ手段700により、用紙束Saの用紙幅方向の中央振り分け2箇所に綴じ針SPを打つ(平綴じ処理)。図7(b)に示す端綴じ処理が設定されると、綴じ手段700は、用紙幅方向に直進して、用紙サイズに対応して用紙束Saのコーナ部1箇所に綴じ針SPを打つ(端綴じ処理)。図7(c)に示す中綴じ中折り処理が設定されると、用紙束Saの中央2箇所に綴じ針SPを打つ(中綴じ処理)。
【0074】
・(中綴じ処理)
中綴じ中折りモードに設定されると、綴じ手段700の綴じ処理位置(綴じ針の打針位置)近傍の端綴じストッパ72が搬送路から待避する。ほぼ同時にそれより下流の中綴じ中折り兼用位置規制手段75が、通紙路の延長面方向に移動して、用紙Sのサイズ(搬送方向の長さ)に対応する所定位置に停止する(図6参照)。
【0075】
最終の用紙Sが中間スタッカ71上に位置決め載置された後、表紙用紙Kと用紙Sの全頁とから成る用紙束Saに綴じ手段700による中綴じ処理を行う。この中綴じ処理により、用紙束Saの搬送方向の中央部に綴じ針SPが打ち込まれる。
【0076】
・(中折り処理)
中折り処理開始信号により、駆動源に接続する折り板82は、案内板81の用紙載置面より図示の左方向に突出する。折り板82は本実施の形態では厚さ約0.3mmの薄型のナイフ状をなし、その先端部は鋭角をなす。
【0077】
図示の左方向に直進して突出した折り板82の先端部は、用紙束Saの中央部を押し込み、用紙束Saを介して第1折りローラ83,84の挟持位置N3を押し広げて離間させる。
【0078】
折り板82の先端部が第1折りローラ83,84の挟持位置N3を通過後、折り板82が後退して、用紙束Saの中央部は、第1折りローラ83,84により挟圧されて、折り目gが形成される。この折り目gは、中綴じ処理による用紙束Saへの綴じ針SPの打ち込み位置とほぼ一致する。図7(d)は中綴じ処理後に中折り処理された用紙束Saの斜視図である。
【0079】
挟圧されて折り目gを形成された用紙束Saは、駆動回転する第1折りローラ83,84により搬出され、機外の下部排紙台94上に載置される(図6参照)。なお、図6に示す第2折り手段80は、二つ折り処理と三つ折り処理との二つのモードを実行可能である。三つ折り処理は、第1折りローラ83,84による第1の折り目形成と、第2折りローラ85と先端停止部材86による第2の折り目形成と、により実施される。
【0080】
・(排出ローラの駆動系)
図8は、第2の後処理装置Cの集積部70、排紙手段90の駆動系を示す構成図である。
【0081】
ステッピングモータM3は、タイミングベルトB1,B2及び中間プーリP1を介して排出ローラ対91の上駆動ローラ(以下、上ローラと称す)911を回転させるとともに、タイミングベルトB3,B4及び中間プーリP2を介して排出ローラ対91の下駆動ローラ(以下、下ローラと称す)912を回転させる。ステッピングモータM3は更に、中間プーリP2、タイミングベルトB5を介して駆動プーリP3を回転させ、駆動プーリP3、従動プーリP4間に張架された排出ベルト74を回動させる。
【0082】
・(排紙手段の揺動手段)
図9は、排紙手段90の断面図である。
【0083】
排紙手段90の排出ローラ対91は、図8に示すモータM3にそれぞれ接続して駆動回転する上ローラ911と、下ローラ912と、弾性ローラ913とから成る。下ローラ912は定位置で駆動回転する。上ローラ911は揺動手段95のアーム部材951に支持され、揺動軸952を中心にして揺動可能である。この上ローラ911の上方揺動による排紙通路開放状態で、大サイズ用紙がレジストローラ705から用紙載置台71上に搬送され、整合、積載される(図6参照)。
【0084】
下ローラ912の回転軸914は、第2の後処理装置Cの本体両側壁に回転可能に支持され、駆動源のステッピングモータM3に接続する。回転軸914には、周面にゴム層を有する複数の下ローラ912と、周面に柔軟な弾性材(スポンジ)層を有する複数の弾性ローラ913とが固定されている。
【0085】
下ローラ912と弾性ローラ913の軸方向の中間には、一つの排紙ガイド板96が支軸961を中心にして揺動可能に支持されている。排紙ガイド板96は、バネ962により上方に引き上げられ、緩衝材963を介してストッパ964に当接する。この当接時には、排紙ガイド板96の上面は、弾性ローラ913の外周面より上方に突出している。
【0086】
上ローラ911の回転軸915は、揺動手段95の両側壁に回転可能に支持され、駆動源のステッピングモータM3(図8参照)に接続する。回転軸915には複数のローラから成る上ローラ911が固定されている。
【0087】
上ローラ911を支持する揺動手段95のアーム部材951は、揺動軸952を中心にして揺動可能であり、開閉本体97の上部97Aが第2の後処理装置Cの本体に固定されたストッパ950に当接して揺動を停止する。
【0088】
揺動軸952には、上ローラ911の回転軸915の両軸端を回転可能に支持するアーム部材951と、ソレノイドSD3のプランジャーSD3Aに植設したピンSD3Bに係合するレバー部材98とが固定されていて一体に揺動可能になっている。
【0089】
駆動手段SD3Cにより駆動されるソレノイドSD3は、上ローラ911の下ローラ912への圧接と解除を駆動する。アーム部材951の底部で用紙Sの通過領域外には、ストッパ部材953が設けてある。ストッパ部材953の先端部は、上ローラ911と排紙ガイド板96の各周面とが間隙sを保つように設置されている。この間隙sを保って離間している上ローラ911と下ローラ912間に、シフト手段67の搬送ローラ671に挟持された用紙Sが弾性ローラ913に接触することなく、円滑に通過可能である。
【0090】
アーム部材951は、バネ954により、上ローラ911を下ローラ912から離間する方向に付勢されている。ソレノイドSD3の駆動により、プランジャSD3Aが吸引され、プランジャSD3Aに接続されたレバー部材98は揺動軸952を中心にして図示の反時計方向に揺動する。揺動軸952に固定されたアーム部材951は図示の反時計方向に揺動する。アーム部材951の揺動により、アーム部材951の先端に回転可能に支持された上ローラ911は、バネ954の付勢力に抗して所定の押圧力により下ローラ912を押圧する。
【0091】
・(排出ローラの加圧力制御の第1の実施の形態)
図10は、画像形成装置Aと第2の後処理装置Cの制御を示すブロック図である。図11は、第2の後処理装置Cの用紙排出モードの動作過程を示すフローチャートである。
【0092】
画像形成装置Aから排出される用紙Sを集積部70に積載し綴じ処理した用紙束Saと、綴じ処理が施されていない用紙Sとは、共通の排紙手段90の回転する排出ローラ対91の上ローラ911と下ローラ912とにより圧接されて排出される。主制御手段100は、排紙手段90を通過する綴じ処理された用紙束Saの枚数に応じて、排紙手段90の排出ローラ対91のローラ圧をローラ圧変更手段910により可変にする。
【0093】
後処理制御手段200は、ローラ圧変更手段910により、上ローラ911を加圧するソレノイドSD3の電流を変更し、排出ローラ対91のローラ圧を可変にする。例えば、ソレノイドSD3の電流を変更する手段は、ソレノイドSD3の駆動手段SD3Cをパルス制御で行う。
【0094】
【表1】
【0095】
表1は、綴じ処理された用紙束Saを圧接、挟持して排出する排出ローラ対91のローラ圧と、ソレノイドSD3の印加電流との相関を示す。
【0096】
図6に示す第2搬送路F2を通過し、シフト手段67を経て、排出ローラ対91により1枚の用紙Sを圧接、挟持して排出する場合、又は、第3搬送路F3を通過し、集積部70において綴じ処理されて中間スタッカ71上を遡上して排出ローラ対91により2〜10枚の少数枚の用紙Sから成る用紙束Saを圧接、挟持して排出する場合には、ソレノイドSD3の駆動手段SD3Cのパルス制御デューティを下げて(例えば、20%)、排出ローラ対91のローラ圧を小さくする(例えば、500g・cm)。
【0097】
用紙束Saの枚数が多くなるほど、駆動手段SD3Cのパルス制御デューティを上げて、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする。多数枚の用紙S(例えば、41〜50枚)から成る用紙束Saを排出ローラ対91により排出する場合には、駆動手段SD3Cのパルス制御デューティを更に上げて(例えば、60%)、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする(例えば、900g・cm)。
【0098】
このように、少数枚の用紙束Saを搬送する際には、排出ローラ対91のローラ圧を小さくする事により、ソレノイドSD3の駆動時の騒音発生が低減される。また、多数枚の用紙束Saを搬送する際には、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする事により、用紙束Saの搬送性が向上し、搬送不良が防止される。
【0099】
・(排出ローラの加圧力制御の第2の実施の形態)
図12は、排紙手段90の揺動手段95の構成を示す断面図である。
【0100】
上ローラ911を回転可能に支持するアーム部材951は揺動軸952に揺動可能に支持されている。揺動軸952の軸端には歯車Z4が固定されている。ステッピングモータM4は、歯車Z1,Z2,Z3を介して歯車Z4を回転させ、揺動軸952に固定されたアーム部材951を揺動させる。アーム部材951の揺動により、アーム部材951の先端に回転可能に支持された上ローラ911は、バネ954の付勢力に抗して所定の押圧力により下ローラ912を押圧する。
【0101】
後処理制御手段200は、上ローラ911を加圧する揺動手段95の駆動源のステッピングモータM4のステップ数を可変にする事により、排出ローラ対91のローラ圧を可変にする。
【0102】
【表2】
【0103】
表2は、綴じ処理された用紙束Saを圧接、挟持して排出する排出ローラ対91のローラ圧と、ステッピングモータM4の駆動ステップ数との相関を示す。
【0104】
排出ローラ対91により1枚の用紙Sを圧接、挟持して排出する場合、又は、綴じ処理後に中間スタッカ71から排出ローラ対91により2〜10枚の少数枚の用紙Sから成る用紙束Saを圧接、挟持して排出する場合には、ステッピングモータM4によるステップ数を少なくする事により(例えば、波数10)、排出ローラ対91のローラ圧を小さくする(例えば、500g・cm)。
【0105】
用紙束Saの枚数が多くなるほど、ステッピングモータM4によるステップ数を上げて、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする。多数枚の用紙S(例えば、41〜50枚)から成る用紙束Saを排出ローラ対91により排出する場合には、ステッピングモータM4によるステップ数を更に上げて(例えば、波数30)、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする(例えば、900g・cm)。
【0106】
このように、少数枚の用紙束Saを搬送する際には、排出ローラ対91のローラ圧を小さくする事により、ソレノイドSD3の駆動時の騒音発生が低減される。また、多数枚の用紙束Saを搬送する際には、排出ローラ対91のローラ圧を大きくする事により、用紙束Saの搬送性が向上し、搬送不良が防止される。
【0107】
なお、ステッピングモータM4により上ローラ911を加圧する際に、用紙束Saの枚数が増大するに従って用紙束Saの厚さが増し、用紙束Saを挟持する上ローラ911と下ローラ912の挟持間隔が大きくなるから、バネ954の張力が少なくなる。従って、ステッピングモータM4の駆動時に、用紙束Saの用紙枚数と、バネ954の張力との相関により、上記のステップ波数を変更してローラ圧を調整する。
【0108】
[Z折り処理された用紙の昇降排紙台への排紙]
図13は、第2の後処理装置Cの用紙積載手段を示す斜視図である。
【0109】
昇降排紙台(第1用紙積載手段)92の中央部近傍には、切り欠き部92Aが穿設されている。切り欠き部92Aには、補助排紙台(第2用紙積載手段)99が昇降可能に支持される。昇降排紙台92の用紙搬送方向に直交する幅方向の両側面には、一対の側板921,922が固定されている。
【0110】
側板921に穿設された長孔921A、及び側板922に穿設された長孔922Aには、補助排紙台99を貫通して固定されたシャフト991が嵌合し、補助排紙台99を昇降可能に支持する。
【0111】
補助排紙台99は、ステッピングモータM5からピニオン歯車Z5、ラック歯車Z6を介して昇降駆動される。
【0112】
図14はZ折り処理モード以外の処理モードにおける用紙排紙状態を示す断面図である。この場合、補助排紙台99は昇降排紙台92と一体となって昇降し、排出ローラ対91から排出される用紙Sを積載する。
【0113】
図15(a),(b)は、Z折り処理された用紙Sを積載する昇降排紙台92と補助排紙台99の移動過程を示す断面図である。図16は、第2の後処理装置CのZ折り用紙の排出モードの動作過程を示すフローチャートである。
【0114】
(1) Z折り処理モードが設定されると、補助排紙台99を用紙サイズ毎の規定位置(図14に示す位置)に移動させ停止させる。
【0115】
(2) 入口部10の近傍に配置された入口部センサPS4が用紙Sの先端通過を検知し、昇降排紙台92に搭載される用紙Sの枚数をカウントする。
【0116】
(3) 昇降排紙台92の規定位置において積載される用紙Sの枚数が、最大積載枚数T1に達した事を制御手段により判断されると、補助排紙台99は固定した状態で、昇降排紙台92のみを用紙枚数に応じて下降させ、用紙サイズ及び積載枚数毎の固定位置(図15(a)に示す位置)に下降させる。昇降排紙台92の下降により、Z折り処理された用紙Sの折り畳まれて分厚くなった先端部が下降するから、排出ローラ対91から排出される後続の用紙Sが、搬送経路を遮られることなく、昇降排紙台92上に積載された用紙Sの最上層の上空を通過し、載置される。
【0117】
(4) 補助排紙台99の固定位置で、昇降排紙台92のみを下降させ、用紙Sを積載し、用紙Sの積載枚数が、最大積載枚数T2に達した事を制御手段により判断されると、補助排紙台99を用紙サイズ及び積載枚数毎の規定位置(図15(b)に示す位置)に下降させる。昇降排紙台92と補助排紙台99との各上面に積載された用紙Sの最下層はほぼ水平に保持され、積載された用紙Sの最上層は、後続の用紙Sの排出を妨げない。用紙積載枚数の増加に従って昇降排紙台92が下降する事により、Z折り処理された用紙Sの折り畳まれて分厚くなった先端部が更に下降するから、排出ローラ対91から排出される後続の用紙Sが、搬送経路を遮られることなく、昇降排紙台92上に積載された用紙Sの最上層の上空を通過し、載置される。
【0118】
(5) 用紙Sは昇降排紙台92と補助排紙台99の移動位置で積載される。補助排紙台99は用紙サイズ及び積載枚数毎の規定位置(図14(b)に示す位置)に下降される。補助排紙台99は、排出される用紙Sの枚数に応じて下降する昇降排紙台92との相対位置を保ちながら下降される。
【0119】
(6) 昇降排紙台92と補助排紙台99の移動位置で、用紙Sの積載枚数が、最大積載枚数T3に達した事を制御手段により判断されると、画像形成装置Aの操作部9に用紙除去を表示する。装置使用者が昇降排紙台92と補助排紙台99に積載保持された用紙Sを除去すると、昇降排紙台92と補助排紙台99は上昇し、初期位置に復帰される。
【0120】
このようにして、Z折り処理された用紙Sを昇降排紙台92に積載し、補助排紙台99により用紙後端部を上昇させて、積載された用紙Sの最下層をほぼ水平に保持する事により、大量の用紙Sを積載する事が可能になった。
【0121】
なお、本発明の後処理装置では、画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムについて述べたが、画像形成装置Aに接続された第1の後処理装置B、又は画像形成装置Aに接続された第2の後処理装置C、或いは単独の第1の後処理装置B、又は第2の後処理装置Cにも、本発明は適用可能である。
前記に説明した後処理装置は、画像形成装置から排出される用紙を綴じ処理して、作製された用紙束を排紙手段により排出する際に、用紙束の枚数に応じて、排紙手段のローラ圧を変更することにより、排紙時の用紙の損傷を防止し、確実に排紙し、かつ、静音化を達成する。
【0122】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の後処理装置により、以下の効果が奏せられる。
【0124】
Z折り処理された用紙Sを、排出不良を発生させることなく、昇降排紙台上に大量に積載する事が可能になった。また、昇降排紙台上に大量の用紙Sを積載可能にする事により、画像形成装置を頻繁に停止させる回数が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置、第1の後処理装置、第2の後処理装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】穿孔処理された用紙の各種例を示す平面図。
【図3】折り処理等の後処理が行われる以前の用紙、及び後処理後の用紙の平面図。
【図4】第1の後処理装置の構成及び用紙搬送路を示す断面図。
【図5】Z折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図6】第2の後処理装置内における用紙の搬送経路を示す断面図。
【図7】各種綴じ処理を実施する場合の、綴じ手段と用紙束との配置を示す平面図、及び中折り処理された用紙束の斜視図。
【図8】第2の後処理装置の集積部、排紙手段の駆動系を示す構成図。
【図9】排紙手段の断面図。
【図10】画像形成装置と第2の後処理装置の制御を示すブロック図。
【図11】第2の後処理装置の用紙排出モードの動作過程を示すフローチャート。
【図12】排紙手段の揺動手段の構成を示す断面図。
【図13】第2の後処理装置の用紙積載手段を示す斜視図。
【図14】Z折り処理モード以外の処理モードにおける用紙排紙状態を示す断面図。
【図15】Z折り処理された用紙を積載する昇降排紙台と補助排紙台の移動過程を示す断面図。
【図16】第2の後処理装置のZ折り用紙の排出モードの動作過程を示すフローチャート。
【図17】従来の用紙後処理装置の用紙積載手段を示す断面図。
【符号の説明】
9 操作部
70 集積部
71 中間スタッカ(用紙載置台)
74 排出ベルト
75 中綴じ中折り兼用位置規制手段
90 排紙手段
91 排出ローラ対
910 ローラ圧変更手段
911 上駆動ローラ(上ローラ)
912 下駆動ローラ(下ローラ)
92 昇降排紙台(第1用紙積載手段)
95 揺動手段
97 開閉本体
98 レバー部材
99 補助排紙台(第2用紙積載手段)
A 画像形成装置
B 第1の後処理装置
C 第2の後処理装置
S 画像記録用紙(用紙)
Sa 用紙束
SD1,SD2,SD3 ソレノイド
Claims (1)
- 画像形成装置から排出される用紙に対して、少なくともZ折り処理を実行可能な用紙後処理装置において、
前記用紙後処理装置から排出される用紙を積載する第1用紙積載手段と、前記第1用紙積載手段の近傍に配置され前記用紙後処理装置から排出される用紙の用紙搬送方向後端部近傍を保持する第2用紙積載手段と、前記第1用紙積載手段を昇降駆動させる第1駆動手段と、前記第2用紙積載手段を昇降駆動させる第2駆動手段と、を備え、
用紙後処理モードと用紙サイズとの組合せにより、用紙積載開始時の前記第1用紙積載手段と前記第2用紙積載手段の待機位置を移動可能にすることを特徴とする用紙後処理装置。
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