JP3951745B2 - 用紙後処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を有する複合機等の画像形成装置により画像が記録された用紙に対して、Z折り処理、綴じ処理等を行う用紙後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置により画像が形成された画像記録用紙に対して、穿孔処理、二つ折り処理、Z折り処理を行い、ファイル綴じ可能にする後処理装置が提供されている。
【0003】
従来、画像形成装置から排出された用紙をトレイに収容して綴じ処理を行う用紙収容装置としては、特開昭59−43765号、特開昭60−183461号、特開昭60−248563号の各公報に記載のものが知られている。
【0004】
また、用紙をZ折り処理する装置として、実開昭62−68973号公報、特開平4−64577号公報等が公知である。
【0005】
画像形成装置から排出された用紙をZ折り処理後に綴じ処理を実行する用紙後処理装置としては、特開2001−261220号公報が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のZ折り処理と綴じ処理を行う用紙後処理装置においては、以下の課題がある。
【0007】
図17は、従来の用紙後処理装置におけるZ折り処理された用紙束Saの排出状態を示す断面図である。
【0008】
Z折り処理と綴じ処理とが行われた用紙束Saの排出方向後端部は、回動する排出ベルト74に固定された排出爪74Aに保持されて、傾斜配置された用紙載置台71上に沿って搬送される。搬送される用紙束Saの先端部は、排紙部90の駆動ローラ912と従動ローラ911とが離間した開放状態の排紙口を通過する。用紙束Saの先端部が排紙口を通過後、従動ローラ911が駆動ローラ912側に下降して、用紙束Saの上面を圧接して、駆動回転する駆動ローラ912と、用紙束Saを介して従動回転する従動ローラ911とに挟持されて排出される。
【0009】
この用紙束SaのZ折り部先端を圧接挟持して排出する際に弛みができ、且つ、この用紙束Saの排出時に、従動ローラ911と用紙束Sa上面との間でスリップを生じ、用紙束SaのZ折り部の先端部近傍に弛みができる。用紙束Saの排出中にこの弛みが増長し、用紙束Saの後端部付近に打針された2個の綴じ針SPの近傍に皺が発生する。
【0010】
本発明は、Z折り処理装置から受け取った用紙Sを整合後に綴じ処理し、確実に搬送し、綴じ処理された用紙束Saを、皺、破れ等を発生させること無く、確実に排出させる用紙後処理装置を提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の用紙後処理装置及び画像形成システムにより解決される。
【0012】
(1) 画像形成装置から排出され、Z折り処理された用紙を用紙載置台上に載置して整合し、綴じ処理を施して形成した用紙束を、駆動ローラと従動ローラとからなる排紙ローラ対により折り部を先端として装置外に排出する用紙後処理装置において、前記排出は、前記排紙ローラ対を半開放状態にして、排紙方向先端部が前記排紙ローラ対の用紙挟持位置近傍に到達するまで前記用紙載置台上で用紙束を搬送し、一時停止して前記排紙ローラ対を圧接状態になし、前記排紙ローラ対により前記用紙束を圧接挟持して再搬送し、当該再搬送中に前記排紙ローラ対の従動ローラの圧接を一時解除し、搬送中の前記用紙束の弛みを除去した後、再度前記従動ローラを圧接状態になし、前記排紙ローラ対により前記用紙束を挟持して行うことを特徴とする用紙後処理装置。
【0013】
(2) 画像書込手段、画像形成手段、用紙搬送手段を有する画像形成装置と、前記画像形成装置から排出される用紙をZ折り処理する第1の後処理装置と、Z折り処理後の用紙を載置台上に載置して整合し、綴じ処理を施して形成した用紙束を排出する前記(1)に記載の用紙後処理装置と、制御手段と、を備えてなることを特徴とする画像形成システム。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置(以下、後処理装置と称す)、及び後処理装置を備えた画像形成装置を図面に基づいて説明する。
【0015】
[画像形成システム]
図1は画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0016】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書込手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、分離爪5C、及びクリーニング手段5Dを配置した画像形成部を有し、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
【0017】
一方、給紙手段6Aから給紙された画像記録用紙(以下、用紙と称す)Sは中間給紙部6Bを経て転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去され、分離爪5Cにより像担持体1から分離され、搬送手段7Aにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cにより排出される。
【0018】
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り替え板7Bにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送手段7Dにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙ローラ7Cにより装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口部10に送り込まれる。
【0019】
一方、像担持体1の画像処理後の表面は、分離爪5Cの下流においてクリーニング手段5Dにより表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0020】
画像形成装置Aの上部前面側には、画像形成モード、用紙後処理モードを選択して設定する操作部9が配置されている。
【0021】
画像形成装置Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Dが設置されている。
【0022】
[用紙後処理装置]
第1の後処理装置Bに搬入された用紙Sは、後述の穿孔処理、Z折り処理、中折り処理、三つ折り処理等の少なくとも1処理が選択して処理され、第2の後処理装置Cに送り込まれる。第1の後処理装置Bと第2の後処理装置Cとを用紙後処理装置と総称する。
【0023】
第1の後処理装置Bは、入口部10、第1穿孔手段20、第1折り手段30、排紙手段40から成る。
【0024】
第1の後処理装置Bにおいて穿孔処理、Z折り処理された用紙S、又は画像形成装置から排出され、これらの後処理を行わず通過する用紙Sは、排紙手段40から排出されて隣接配置された第2の後処理装置Cの入口部50に搬入される。
【0025】
第2の後処理装置Cには、第1給紙部51、第2給紙部52、第2穿孔手段60、集積部70、綴じ手段(ステイプル手段)700、第2折り手段80、シフト手段67、排紙部90、昇降排紙台92、上部排紙台93等が配置されている。
【0026】
[第1の後処理装置]
図2は、Z折り処理が行われる以前の用紙S、及びZ折り処理後の用紙Sの平面図である。図2(a)は、Z折り処理される前の用紙Sの平面図である。破線で示すaは第1の折り目、bは第2の折り目である。図2(b)は、Z折り処理された用紙Sの平面図である。
【0027】
第1の後処理装置BによりZ折り処理された用紙Sには、第1の折り目a、第2の折り目bが形成されてZ字形状に折り畳まれる。
【0028】
次に、第1の後処理装置Bの構成について説明する。
図3は、第1の後処理装置Bの構成及び用紙搬送路を示す断面図である。
【0029】
画像形成装置Aの排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口部10に導入される。用紙進入部を形成する入口部10には、入口案内板11が後処理装置本体に揺動可能に支持されている。
【0030】
入口部10の用紙搬送方向下流側には、用紙Sの先端部及び後端部の通過を検知する入口部センサPS1が配置され、さらにその下流側には、第1穿孔手段20が配置されている。
【0031】
第1穿孔手段20の用紙搬送方向下流側に、一対のレジストローラ31A,31Bを設ける。また、一対の案内板32で形成された第1搬送路▲1▼に、一対の中間搬送ローラ33A,33Bと、搬送方向を切り替える切替部材34とを設ける。切替部材34は、ソレノイドSD1により揺動される。
【0032】
第1搬送路▲1▼の下流側には、互いに圧接した一対の第1折りローラ35A,35Bが設けられている。また、第1折りローラ35Bに圧接する第2折りローラ35Cが設けられている。第1折りローラ35A,35B及び第2折りローラ35Cの表面はゴム等の摩擦抵抗の高い材料で構成される。
【0033】
第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、用紙Sの厚さ方向両側に設けられた一対の案内板36により第2搬送路▲2▼が形成される。第2搬送路▲2▼の搬送方向下流側近傍には、第1停止手段(第1位置規制手段)37が配置されている。
【0034】
第1停止手段37は、駆動プーリ37Aと従動プーリ37Bとを巻回して回動可能な無端ベルト37Cの一部に突出した突き当て部37Dを有する。
【0035】
突き当て部37Dはステッピングモータ(以下、モータと称す)M1により駆動されて、処理する用紙Sの用紙搬送方向のサイズ、及び折り処理モードの選択に応じて複数の所定位置から選択された位置に移動し停止する。
【0036】
突き当て部37Dを、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向の2箇所に設けることにより、用紙Sの先端を進行方向に対して直角に保持し、用紙Sを正確に突き当てるように構成している。
【0037】
第1折りローラ35A,35B、案内板36、第1停止手段37、及びモータM1により第1の用紙折り処理部が形成される。
【0038】
更に、第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、用紙の厚さ方向両側に設けられた案内板38により第3搬送路▲3▼が形成される。
【0039】
一方、第1停止手段37と同様に、第3搬送路▲3▼にも用紙Sの第1の折り目aを先端として当接させて停止させる第2停止手段(第2位置規制手段)39が用紙搬送方向に移動可能に設けられる。第2停止手段39は駆動プーリ39A、従動プーリ39B、無端ベルト39C、突き当て部39D、及びステッピングモータ(以下、モータと称す)M2から成る。
【0040】
また、第2折りローラ35Cと従動ローラ35Dの挟持位置の下流側に一対の案内板351が設けられ、案内板351により、折り処理終了の用紙Sを排出する役目を持つ第4搬送路▲4▼が形成される。第4搬送路▲4▼の下流側は第3搬送路▲3▼に合流し、第2停止手段39、排紙手段40へと続く。排紙手段40は、排紙路41、一対の排紙ローラ42A,42Bから成る。
【0041】
PS2は第3搬送路▲3▼を通過する用紙Sの先端部通過を検知する用紙通過センサである。PS3は排紙ローラ42A,42B近傍に配置された排紙検知用の排紙センサである。
【0042】
以上のように構成された第1の後処理装置Bの作用、即ち、単純通紙、用紙中折り、用紙Z折り、用紙三つ折りを行う後処理を説明する。
【0043】
・単純通紙
第1の後処理装置Bに設けた切替部材34を、ソレノイドSD1により図示の反時計方向に回転させる。用紙Sはレジストローラ31A,31Bにより入口部10から搬送され、切替部材34により排紙手段40の排紙路41に案内され、排紙ローラ42A,42Bに挟持され、第2の後処理装置Cに搬送される。
【0044】
搬送方向に短い長さの用紙、例えばA4サイズ以下の用紙Sに穿孔処理を行う場合には、入口部10に導入された用紙Sをレジストローラ31A,31B及び排紙ローラ42A,42Bにより所定の長さ搬送した時点で一時停止させ、第1穿孔手段20により用紙Sの所定位置に穿孔した後に、レジストローラ31A,31B及び排紙ローラ42A,42Bで搬送し、第2の後処理装置Cに送り込む。
【0045】
搬送方向に長い長さの用紙、例えばA4R、B4サイズ以上の用紙Sの後縁部近傍に穿孔する場合には、先ず、切替部材34をソレノイドSD1により揺動させると共に、第1折りローラ35Aの近傍に揺動可能に支持された可動案内部材350を、ソレノイドSD2により反時計方向に揺動させ、第2搬送路▲2▼を塞いだ状態にする。
【0046】
このような搬送経路を形成した後、用紙Sをレジストローラ31A,31Bにより搬送する。先ず、用紙Sは第1搬送路▲1▼に搬送され、中間搬送ローラ33A,33Bにより搬送されて、可動案内部材350により案内され、更に、第1折りローラ35A,35Bの矢印方向の回転により、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置に進入する。用紙後端に穿孔処理するモードにおいては、モータM2が作動して第2停止手段39を移動させて第3搬送路▲3▼から退避させる。
【0047】
第3搬送路▲3▼及び排紙路41を搬送される用紙Sの後端が第1穿孔手段20に達したタイミングで、第1折りローラ35A,35B、レジストローラ31A,31B、中間搬送ローラ33A,33Bを停止させ、第1穿孔手段20を作動させて用紙Sの所定位置に穿孔処理をした後、再びこれらローラを同時回転させて用紙Sを搬送し、排紙ローラ42A,42Bにより第2の後処理装置Cに送る。
【0048】
・Z折り処理
図4は、Z折り処理される用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0049】
図4(a)は、第1の折り目aを形成する過程を示す。第1搬送路▲1▼を通過して第2搬送路▲2▼に進入した用紙Sの先端部は、第1停止手段37の突き当て部37Dに突き当てられて停止する。用紙Sは、中間搬送ローラ33A,33Bによって引き続き搬送されることによって、中間部に撓みが発生し、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置N1に捲き込まれて第1の折り目aが付けられる(図2(b)参照)。
【0050】
図4(b)は、第2の折り目bを形成する過程を示す。第1折りローラ35A,35Bにより折り畳まれて搬送される用紙Sは、第1の折り目aを先端として第3搬送路▲3▼を進行し、第2停止手段39の突き当て部39Dに突き当たり停止する。用紙Sは、第1折りローラ35A,35Bによって引き続き搬送されることによって、中間部に撓みが発生して屈曲し、第1折りローラ35Bと第2折りローラ35Cの挟持位置N2に巻き込まれて第2の折り目bが付けられ、Z折り処理される(図2(b)参照)。
【0051】
図4(c)は、Z折り処理終了後の用紙Sを排出する過程を示す。Z折り処理終了後、第2停止手段39が駆動され、突き当て部39Dが第3搬送路▲3▼の下流側搬送路から退避する。Z折り処理された用紙Sは、排紙路41を通過し、排紙ローラ42A,42Bに挟持されて装置外に排出される。
【0052】
[第2の後処理装置]
図5は第2の後処理装置C内における用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0053】
第2の後処理装置Cには、図示の上段に第1給紙部51、第2給紙部52、上部排紙台93が配置され、中段に第2穿孔手段60、シフト手段67、排紙部90がほぼ水平をなす同一平面上に直列配置され、下段に集積部70と第2折り手段80が傾斜面をなす同一平面上に直列に配置されている。
【0054】
また、第2の後処理装置Cの図示左側面には、シフト処理済みの用紙S及び端綴じ処理済みの用紙束Saを積載する昇降排紙台92が配置されている。
【0055】
・入口部
第2の後処理装置Cの入口部50には、第1の後処理装置Bにおいて、単純排紙された用紙S、又は、穿孔処理、折り処理の何れかが行われた用紙Sが導入される。また、入口部50には、第2の後処理装置Cの上部に設置された第1給紙部51から供給される用紙束間を仕切る合紙(インターシート)Jと、第2給紙部52から供給される表紙用紙Kとが導入される。入口部10の近傍には、用紙Sの先端通過を検知する入口部センサPS4が配置されている。
【0056】
・給紙手段
第1給紙部51の給紙皿内に収容された合紙Jは、給紙ローラ511により分離、給送され、搬送ローラ512,513,514に挟持されて、入口部50に導入される。また、第2給紙部52の給紙皿内に収容された表紙用紙Kは、給紙ローラ521により分離、給送され、搬送ローラ513,514に挟持されて、入口部50に導入される。
【0057】
・第2穿孔手段
入口部50の用紙搬送方向下流側には、第2穿孔手段60が配置されている。第2穿孔手段60による穿孔位置の用紙搬送方向上流側には、レジストローラ65が、穿孔位置の用紙搬送方向下流側には、搬送ローラ66がそれぞれ配置されている。
【0058】
・用紙分岐手段
第2穿孔手段60の用紙搬送方向下流側には、切り換えゲートG1,G2から成る用紙分岐手段が設けられている。切り換えゲートG1,G2は図示しないソレノイドの駆動により三方の用紙搬送路、即ち、上部排紙台93に至る第1搬送路F1、中段の排紙部90に至る第2搬送路F2、下段の集積部70に至る第3搬送路F3の何れかに選択的に分岐させる。
【0059】
・単純排紙
この用紙搬送が設定されると、切り換えゲートG1は第1搬送路F1のみを開放し、他の第2搬送路F2、第3搬送路F3を遮断する。
【0060】
第1搬送路F1を通過する用紙Sは、搬送ローラ931に挟持されて上昇し、排出ローラ932により排出され、上部排紙台93上に載置され、順次積載される。なお、用紙Sに穿孔処理を行う場合には、第2穿孔手段60が作動する。上部排紙台93には最大約200枚の用紙Sを積載することができる。
【0061】
・シフト処理
この搬送モードに設定されると、切り換えゲートG1は上方に退避し、切り換えゲートG2は第3搬送路F3を遮断し、第2搬送路F2を開放し用紙Sの通過を可能にする。用紙Sは切り換えゲートG1、G2の間を通過する。
【0062】
第1の後処理装置Bより排出された用紙S、又は、第1給紙部51から給送された合紙J、或いは、第2給紙部52から給送された表紙用紙Kは、切り換えゲートG1,G2の中間通紙路を通過して、シフト手段67により用紙搬送方向に直交する方向に、シフト処理される。
【0063】
シフト手段67は所定の枚数毎に、搬送幅方向に用紙Sの排紙位置を代えるシフト処理を行う。シフト処理された用紙Sは、排紙部90の排紙ローラ対91により機外の昇降排紙台92に排出され順次載置される。この昇降排紙台92は多数枚の用紙Sを排紙するときには、順次下降するように構成されており、最大約3000枚(A4判、B5判)の用紙Sを収容することが可能である。
【0064】
・端綴じ処理
図6は、2組の綴じ手段700により用紙束Saの側縁辺近傍の2箇所に綴じ針SPを打針した状態を示す平面図である。
【0065】
画像形成装置Aの操作部9において綴じ処理または折り処理が設定されると、画像形成装置A内で画像形成処理されて、第1の後処理装置Bを経て第2の後処理装置Cの入口部50に送り込まれた用紙Sは、第2穿孔手段60を通過し、切り換えゲートG2の下方の第3搬送路F3に送り込まれ、搬送ローラ701、704に挟持されて搬送され、用紙Sの先端部が入口搬送ローラ対(レジストローラ)705の挟持位置付近に当接して停止され、用紙先端整合が行われる(図5参照)。
【0066】
用紙Sの進行方向後端部が搬送ローラ704の挟持位置から排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、用紙載置台(中間スタッカ)71の傾斜面上を下降し、巻き込みベルト706により用紙先端部が摺動搬送され、綴じ手段700の近傍に設けた端綴じ用位置規制手段(以下、端綴じストッパと称す)72の用紙突き当て面に用紙Sの後端部が当接して停止する。
【0067】
73は用紙載置台71の両側面に移動可能に設けた一対の幅整合部材である。用紙載置台71上に所定枚数の用紙Sが積載、整合されると、綴じ手段700により綴じ合わせ処理が行われ、用紙Sが綴じ合わされる。
【0068】
綴じ処理された用紙束Saは、排出ベルト74の排出爪74Aにより用紙Sの後端部が保持されて、用紙載置台71の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、排紙ローラ対91に挟持された用紙Sは、昇降排紙台92上に排出、積載される。
【0069】
・Z折り処理と端綴じ処理
図7は、Z折り処理後に2組の綴じ手段700により用紙束Saの側縁辺近傍の2箇所に綴じ針SPを打針した状態を示す斜視図である。
【0070】
[送風手段]
図8は、集積部70及び排紙部90の断面図である。図9は、Z折り処理された用紙Sを収容する状態を示す集積部70の断面図である。
【0071】
用紙載置台71の上方には、送風手段76が配置されている。送風手段76は、ファンモータ761と、該ファンモータ761を保持する保持枠体762とから成る。ファンモータ761は、用紙載置台71上に載置されるZ折り処理された用紙Sの搬送方向長さの中央部付近、及びZ折り処理された用紙Sの搬送方向に直交する幅方向の中央部付近に配置されている。例えば、A3判の用紙SをZ折り処理した場合には、用紙Sの搬送方向の長さは、210mmであり、ファンモータ761の中心位置は、端綴じストッパ72の停止位置から用紙搬送路の斜め上方約105mmに設置される。
【0072】
Z折り処理されて重ね合わせ面が膨らんだ形状の用紙Sは、入口搬送ローラ対705に挟持されて搬送され、用紙載置台71の上方空間に放出され、用紙載置台71の傾斜面上を滑走、下降して端綴じストッパ72に当接して停止する。
【0073】
用紙載置台71の傾斜面上を移動するZ折り処理された用紙Sは、図示の上部の重ね合わせ部が下方の半折部を押圧して、用紙Sが腰砕けの坐屈状態となり、搬送不良を発生することがある。また、複数枚のZ折り処理された用紙Sが積載されると、用紙同士の膨らみが増大し、傾斜状の用紙Sが撓んで湾曲したり折れ曲がったりして、確実な整合ができないという問題が生じる。この用紙Sの撓み発生は、用紙載置台71を急傾斜にするほど顕著である。
【0074】
また、Z折り処理された用紙Sが、綴じ処理後に用紙載置台71上を搬送されて排紙ローラ対91により挟持されて排出される際に、用紙載置台71上に積載された綴じ処理後の用紙束Saの用紙重ね合わせ面に膨らみがあると、用紙束Saの排出方向先端部がばらつき、回転する排紙ローラ対91に挟持され難く、排紙不良を発生する(図8参照)。
【0075】
送風手段76は、Z折り処理された用紙Sが用紙載置台71の傾斜面上に載置される際に、ファンモータ761を作動させて、Z折り処理された用紙Sの背面を送風流(図示の白抜き矢印)により用紙載置台71上に押し当てる事により、Z折り処理された用紙Sを平坦化し、用紙載置台71上を円滑に下降させて端綴じストッパ72に確実に到達させる事ができる。
【0076】
端綴じ処理された用紙束Saを、回動する排出ベルト74の排出爪74Aによって保持して、排紙部90に搬出する際にも、ファンモータ761の作動による送風流(図示の白抜き矢印)により、Z折り処理された用紙Sの背面を用紙載置台71上に押し当てる事によって、Z折り処理された用紙Sを平坦化し、用紙載置台71上を円滑に搬送させて排紙ローラ対91に確実に到達させる事ができる。
【0077】
[排紙部の駆動系]
図10は、第2の後処理装置Cの排紙部90の駆動系を示す構成図である。
【0078】
ステッピングモータ(以下、モータと称す)M3は、タイミングベルトB1,B2及び中間プーリP1を介して排紙ローラ対91の駆動ローラ(以下、下ローラと称す)912を回転させる。モータM3は更に、中間プーリP1、タイミングベルトB3を介して駆動プーリP2を回転させ、駆動プーリP2、従動プーリP3間に張架された排出ベルト74を回動させる。
【0079】
・排紙部の揺動手段
図11は、排紙部90の断面図である。
【0080】
排紙部90の排紙ローラ対91は、図10に示すモータM3にそれぞれ接続して駆動回転する上ローラ911と、下ローラ912と、弾性ローラ913とから成る。下ローラ912は定位置で駆動回転する。上ローラ911は揺動手段95のアーム部材951に支持され、揺動軸952を中心にして揺動可能である。この上ローラ911の上方揺動による排紙通路開放状態で、大サイズ用紙が入口搬送ローラ対705から用紙載置台71上に搬送され、整合、積載される(図8参照)。
【0081】
下ローラ912の回転軸914は、第2の後処理装置Cの本体両側壁に回転可能に支持され、駆動源のモータM3に接続する。回転軸914には、周面にゴム層を有する複数の下ローラ912と、周面に柔軟な弾性材(スポンジ)層を有する複数の弾性ローラ913とが固定されている。
【0082】
下ローラ912と弾性ローラ913の軸方向の中間には、一つのガイド板96が支軸961を中心にして揺動可能に支持されている。ガイド板96は、バネ962により上方に引き上げられ、緩衝材963を介してストッパ964に当接する。この当接時には、ガイド板96の上面は、弾性ローラ913の外周面より上方に突出している。
【0083】
上ローラ911の回転軸915は、揺動手段95の両側壁に回転可能に支持され、駆動源のモータM3(図8参照)に接続する。回転軸915には複数のローラから成る上ローラ911が固定されている。
【0084】
上ローラ911を支持する揺動手段95のアーム部材951は、揺動軸952を中心にして揺動可能であり、開閉本体97の上部97Aが第2の後処理装置Cの本体に固定されたストッパ950に当接して揺動を停止する。
【0085】
揺動軸952には、上ローラ911の回転軸915の両軸端を回転可能に支持するアーム部材951と、ソレノイドSD3のプランジャーSD3Aに植設したピンSD3Bに係合するレバー部材98とが固定されていて一体に揺動可能になっている。
【0086】
駆動手段SD3Cにより駆動されるソレノイドSD3は、上ローラ911の下ローラ912への圧接と解除を駆動する。アーム部材951の底部で用紙Sの通過領域外には、ストッパ953が設けてある。ストッパ953の先端部は、上ローラ911とガイド板96の各周面とが間隙sを保つように設置されている。この間隙sを保って離間している上ローラ911と下ローラ912間に、シフト手段67の搬送ローラ671に挟持された用紙Sが弾性ローラ913に接触することなく、円滑に通過可能である。
【0087】
アーム部材951は、バネ954により、上ローラ911を下ローラ912から離間する方向に付勢されている。ソレノイドSD3の駆動により、プランジャSD3Aが吸引され、プランジャSD3Aに接続されたレバー部材98は揺動軸952を中心にして図示の反時計方向に揺動する。揺動軸952に固定されたアーム部材951は図示の反時計方向に揺動する。アーム部材951の揺動により、アーム部材951の先端に回転可能に支持された上ローラ911は、バネ954の付勢力に抗して所定の押圧力により下ローラ912を押圧する。
【0088】
[排紙部の開閉駆動]
図12〜図14は、Z折り後に綴じ処理されて作製された用紙束Saを排出する排紙部90の開閉駆動の過程を示す構成図である。なお、これらの図面を見易くするため、Z折り用紙を綴じ処理した用紙束Saを1枚のZ折り用紙で示す。
【0089】
搬送ローラ701,704に挟持されて搬送されるZ折りされた用紙Sは、用紙通過センサPS5により用紙先端部又は、後端部が検知された後、入口搬送ローラ対705により挟持されて送り出され、傾斜配置された用紙載置台71の上方空間に放出され、用紙載置台71または用紙載置台71上に積載された用紙Sの上面に接し、斜め上方の搬送方向に搬送される。用紙Sの進行方向後端部が入口搬送ローラ対705の挟持位置から排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、用紙載置台71の傾斜面上を下降し、巻き込みベルト706により用紙下降方向先端部が摺動され、端綴じストッパ72の用紙突き当て面に用紙Sが当接して停止する。
【0090】
用紙載置台71の上方に配置された排紙部90は、駆動回転される上ローラ911と下ローラ912とから成る。上ローラ911を保持する上ローラユニット901は、ステッピングモータ(以下、モータと称す)M4から歯車列を経て回転される円盤904、クランクレバー903に接続し、支軸902を中心にして揺動可能である。
【0091】
大サイズの用紙(例えば、A3判用紙等)Sを用紙載置台71上に導入する時には、図示しない駆動源が駆動され、円盤904、クランクレバー903を介して、上ローラユニット901を支軸902を中心にして揺動させ、上ローラ9111を下ローラ912との挟持位置から上方に移動させ、排紙通路を開放し、大サイズの用紙Sの先端部を通過可能にする。
【0092】
図15は、第2の後処理装置Cの制御を示すブロック図である。図16は、綴じ、整合、排紙の各過程を示すタイミングチャートである。
【0093】
以下、綴じ、整合、排紙の各過程を説明する。
(1) 用紙通過センサPS5により最終の用紙Sの後端部通過が検知されてから、所定時間T1経過後、ファンモータ761による送風が開始され、同時に幅整合部材73による幅整合が開始される。
【0094】
(2) 幅整合の終了後、綴じ手段700により用紙束Saへの綴じ針SPの打針が開始される。同時に、幅整合の終了後に、排紙部90のモータM4が駆動開始し、上ローラ911を下ローラ912との挟持位置から上方に移動させ、所定時間T2駆動後、排紙通紙路を半開状態にする。図12は排紙通路を半開にした待機状態を示す。
【0095】
(3) 図13、図14は、Z折り後に綴じ処理されて作製された用紙束Saを排紙部90から排出する過程を示す構成図である。綴じ手段700による綴じ処理終了後、幅整合部材73が駆動され、用紙幅の外方に退避する。幅整合部材73の退避完了後、排紙用のモータM3(図10参照)が駆動を開始し、下ローラ912の回転、及び排出ベルト74の回動を開始させる。排出ベルト74の回動により排出爪74Aは、用紙束Saの排出方向後端部を保持して、所定の排紙速度V1で搬送する。
【0096】
(4) 所定時間T3経過後、モータM3の駆動を停止させ、停止時に逆転ブレーキをかける。これにより下ローラ912の回転、及び排出ベルト74の回動が一時停止される。この一時停止状態において、用紙束Saの先端部は、上ローラ911を下ローラ912との挟持位置から約30mm突出した位置にある。また、所定時間T3経過後に、ファンモータ761による送風を停止する。図13(a)は、排紙部90の半開状態の排紙通紙路に、用紙束Saの先端部が突出して一時停止した状態を示す模式図である。
【0097】
(5) 排紙用のモータM3の駆動開始後、所定時間T4経過後、上ローラユニット901用のモータM4の駆動を開始し、上ローラユニット901を揺動させ、排紙部90の排紙通路を閉鎖する。同時に、排紙部90のソレノイドSD3の通電をオンとなし、上ローラ911をバネ付勢に抗して下ローラ912に圧接させる。
【0098】
(6) モータM3の停止後から所定時間T5経過後、モータM4の駆動を停止させる。同時に、排紙用のモータM3の駆動を再開し、下ローラ912の回転と、排出ベルト74の回動を開始し、用紙束Saを駆動回転する下ローラ912と従動回転する上ローラ911により挟持して搬送する。図13(b)は、排紙部90の閉鎖状態の排紙通路を、用紙束Saが下ローラ912と上ローラ911との挟持により搬送される状態を示す模式図である。
【0099】
(7) モータM4の駆動開始後、所定時間T6経過後、ソレノイドSD3の通電をオフとなし、上ローラ911の圧接を一時解除する。排紙用のモータM3は引き続き駆動回転しているから、回動中の排出ベルト74の排出爪74Aは、用紙束Saの後端部を押圧して搬送を続行する。搬送される用紙束Saは、上ローラ911の圧接解除により、用紙の弛みが解除され、平坦化されて搬送される。図14(a)は、排紙ローラ対91を一時開放状態として用紙束Saを搬送する状態を示す。
【0100】
(8) ソレノイドSD3の通電をオフから所定時間T7経過後、ソレノイドSD3の通電を開始し、上ローラ911をバネ付勢に抗して、排紙用モータM3により駆動回転中の下ローラ912に圧接させ、用紙束Saを排紙速度V1で搬送開始させる。この再搬送開始時には、例えば、A3判用紙をZ折りして搬送する場合、用紙束Saの先端部は、排紙ローラ対91の挟持位置から約100mm突出した位置にある。
【0101】
なお、本発明の用紙後処理装置は、画像形成装置Aから排出される用紙S、第1の後処理装置Bから排出されるZ折り用紙S、第2の後処理装置Cから排出される表紙用紙K又は合紙Jを、用紙載置台71上に混載して、整合後、綴じ処理して排出する機能を有する。
【0102】
このようにして、Z折り処理された用紙Sを含む用紙束Saは、集積部70において搬送、整合、綴じ処理されて、排紙部90から排出され、昇降排紙台92上に載置される。
【0103】
なお、本発明の後処理装置では、画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムについて述べたが、画像形成装置Aに接続された第1の後処理装置B、又は画像形成装置Aに接続された第2の後処理装置C、或いは単独の第1の後処理装置B、又は第2の後処理装置Cにも、本発明は適用可能である。
【0104】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の用紙後処理装置及び画像形成システムにより、以下の効果が奏せられる。
【0105】
本発明は、綴じ処理されたZ折り用紙束を、用紙載置台上を排出爪により保持して排紙部から排出するとき、駆動ローラと従動ローラとからなる排紙ローラ対を半開放状態にして、排紙方向先端部が排紙ローラ対の用紙挟持位置近傍に到達するまで用紙載置台上で用紙束を搬送し、一時停止して排紙ローラ対を圧接状態になし、排紙ローラ対により用紙束を圧接挟持して再搬送し、当該再搬送中に排紙ローラ対の従動ローラの圧接を一時解除し、搬送中の用紙束の弛みを除去した後、再度従動ローラを圧接状態になし、排紙ローラ対により用紙束を挟持して行うものである。これにより、用紙束の後端部付近の綴じ部近傍に用紙破れや皺を発生する事故が防止される。
【0106】
また、Z折り処理された用紙を含む混載用紙束は、集積部において搬送、整合、綴じ処理されて、排紙部から確実に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置、第1の後処理装置、第2の後処理装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】Z折り処理が行われる以前の用紙、及びZ折り処理後の用紙の平面図。
【図3】第1の後処理装置の構成及び用紙搬送路を示す断面図。
【図4】Z折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図5】第2の後処理装置内における用紙の搬送経路を示す断面図。
【図6】2組の綴じ手段により用紙束の側縁辺近傍の2箇所に綴じ針を打針した状態を示す平面図。
【図7】Z折り処理後に2組の綴じ手段により用紙束の側縁辺近傍の2箇所に綴じ針を打針した状態を示す斜視図。
【図8】集積部及び排紙部の断面図。
【図9】Z折り処理された用紙を収容する状態を示す集積部の断面図。
【図10】第2の後処理装置の排紙部の駆動系を示す構成図。
【図11】排紙部の断面図。
【図12】Z折り後に綴じ処理されて作製された用紙束を排出する排紙部の開閉駆動の過程を示す構成図。
【図13】Z折り後に綴じ処理されて作製された用紙束を排出する排紙部の開閉駆動の過程を示す構成図。
【図14】Z折り後に綴じ処理されて作製された用紙束を排出する排紙部の開閉駆動の過程を示す構成図。
【図15】第2の後処理装置Cの制御を示すブロック図。
【図16】綴じ、整合、排紙の各過程を示すタイミングチャート。
【図17】従来の用紙後処理装置におけるZ折り処理された用紙束の排出状態を示す断面図。
【符号の説明】
70 集積部
700 綴じ手段(ステイプル手段)
71 用紙載置台(中間スタッカ)
72 端綴じ用位置規制手段(端綴じストッパ)
73 幅整合部材
74 排出ベルト
74A 排出爪
76 送風手段
761 ファンモータ
90 排紙部
901 上ローラユニット
91 排紙ローラ対
911 従動ローラ(上ローラ)
912 駆動ローラ(下ローラ)
A 画像形成装置
B 第1の後処理装置
C 第2の後処理装置
Sa 用紙束
Claims (3)
- 画像形成装置から排出され、Z折り処理された用紙を用紙載置台上に載置して整合し、綴じ処理を施して形成した用紙束を、駆動ローラと従動ローラとからなる排紙ローラ対により折り部を先端として装置外に排出する用紙後処理装置において、
前記排出は、前記排紙ローラ対を半開放状態にして、排紙方向先端部が前記排紙ローラ対の用紙挟持位置近傍に到達するまで前記用紙載置台上で用紙束を搬送し、一時停止して前記排紙ローラ対を圧接状態になし、前記排紙ローラ対により前記用紙束を圧接挟持して再搬送し、当該再搬送中に前記排紙ローラ対の従動ローラの圧接を一時解除し、搬送中の前記用紙束の弛みを除去した後、再度前記従動ローラを圧接状態になし、前記排紙ローラ対により前記用紙束を挟持して行うことを特徴とする用紙後処理装置。 - 前記従動ローラはソレノイドにより前記駆動ローラ側に接離可能に駆動され、前記用紙束を圧接、及び当該圧接を解除することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
- 画像書込手段、画像形成手段、用紙搬送手段を有する画像形成装置と、
前記画像形成装置から排出される用紙をZ折り処理する第1の後処理装置と、
Z折り処理後の用紙を載置台上に載置して整合し、綴じ処理を施して形成した用紙束を排出する請求項1又は2に記載の用紙後処理装置と、
制御手段と、
を備えてなることを特徴とする画像形成システム。
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