JP3831997B2 - シールド掘進機用セグメントリフタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機用セグメントリフタに関するものである。より詳しくは、上側からセグメント組立装置へセグメントを供給するようにする場合に、セグメントを上方へうまく持上げ得るようにしたシールド掘進機用セグメントリフタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土中にトンネルを掘るために、従来より、シールド掘進機が使われている。
【0003】
該シールド掘進機は、図7に示すように、円筒形のシールドフレーム1の先端面に円板状のカッタ2を回転自在に取付けて、カッタ2を回転させることにより、土を掘削するようにし、シールドフレーム1の内部に設けたセグメント組立装置3により、カッタ2で掘削した掘削坑4内に円弧状をしたコンクリート製などのセグメント5を円形に組立てて、コンクリート製のトンネル6を構築させるようにし、更に、シールドフレーム1の内部に設けたシールドジャッキ7により、トンネル6の既設部分の先端に反力を支持させて、シールドフレーム1を推進させるようにしたものである。
【0004】
尚、図中、8は大口径シールドの泥水式などのシールド掘進機の軸心位置に設けられるセンターシャフト、9はセンターシャフト8の後部に片持ち状態で取付けられた後方作業台、10は特にセグメント組立装置3がロボット式のとき、自動組立を監視するのに好適な後方作業台9に設けられた操作室である。
【0005】
そして上記セグメント組立装置3へのセグメント5の供給は、例えば、以下のようにして行われていた。
【0006】
即ち、トンネル6内の下部に枕木11を設置すると共に枕木11の上にレール12を適宜延長敷設して行き、該レール12に沿って運搬台車13で外部からシールドフレーム1の手前まで、下へ凸状態とし且つ円弧をトンネル6の長手方向へ向けた状態でセグメント5を運搬し、運搬してきたセグメント5を後方作業台9の下方の隙間14を矢印15のように通して、下側からセグメント組立装置3へ供給させるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシールド掘進機用セグメント運搬・供給装置には、以下のような問題があった。
【0008】
即ち、特にロボットによるセグメント自動組立のとき後方作業台9の下側からセグメント組立装置3へセグメント5を供給する場合、掘削径が12m以下位の場合、後方作業台9の下方の隙間14やロボット下部の既設セグメント5との隙間14’は極めて狭くなっている場合がほとんどであるため、該隙間14,14’にコンベヤやクレーンなどを設けることが難しく、セグメント5を下側から通すのに困難を生じていた。
【0009】
本発明は、上述の実情に鑑み、上側からセグメント組立装置へセグメントを供給するようにする場合に、セグメントを上方へうまく持上げ得るようにしたシールド掘進機用セグメントリフタを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シールド掘進機23の移動に応じて移動可能な門型のリフタ本体43と、リフタ本体43に対して昇降可能に設けられ、上に凸状態としてトンネル21の幅方向へ向けたセグメント20を通過させ得る大きさのセグメント通過孔45を有する枠状の昇降フレーム46と、昇降フレーム46を昇降駆動させる昇降駆動機構47と、セグメント20の下部に通されるように移動自在なスライドフォーク62を構成して昇降フレーム46のセグメント通過孔45部分に取付けられたセグメント支持装置48と、昇降フレーム46によってリフタ本体43の上部へ持上げられたセグメント20を送り出すセグメントプッシャー49とを備えたことを特徴とするシールド掘進機用セグメントリフタにかかるものである。
【0011】
この場合において、セグメント支持装置48が、昇降フレーム46の後辺部61にトンネル21の長手方向へ移動自在に取付けられ、昇降フレーム46の前後方向の寸法とほぼ等しい長さでトンネル21の長手方向へ延び、且つ、先端部が昇降フレーム46の前辺部59に対し支持可能なスライドフォーク62と、スライドフォーク62をトンネル21の長手方向へ移動させるフォーク駆動機構66とで構成させるようにしても良い。
【0012】
又、スライドフォーク62の上面に、セグメント20の送り出しを案内するセグメントガイドローラ73を設けるようにしても良い。
【0013】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0014】
シールド掘進機23の移動に応じて移動可能な門型のリフタ本体43に対して、昇降駆動機構47を用いて枠状の昇降フレーム46を下降させ、昇降フレーム46のセグメント通過孔45を、上に凸状態としてトンネル21の幅方向へ向けたセグメント20に対して通過させた後、セグメント支持装置48でセグメント20を支持させ、昇降駆動機構47を用いて枠状の昇降フレーム46を上昇させることにより、セグメント20をうまく持上げることが可能となる。
【0015】
そして、昇降フレーム46によってリフタ本体43の上部へ持上げられたセグメント20をセグメントプッシャー49で送り出すようにする。
【0016】
この場合において、セグメント支持装置48が、昇降フレーム46の後辺部61にトンネル21の長手方向へ移動自在に取付けられ、昇降フレーム46の前後方向の寸法とほぼ等しい長さでトンネル21の長手方向へ延び、且つ、先端部が昇降フレーム46の前辺部59に対し支持可能なスライドフォーク62と、スライドフォーク62をトンネル21の長手方向へ移動させるフォーク駆動機構66とで構成して、スライドフォーク62でセグメント通過孔45を通過したセグメント20の下面を支持させるようにしても良い。
【0017】
又、スライドフォーク62の上面に、セグメントガイドローラ73を設けることにより、セグメント20の送り出しをスムーズに案内させるようにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0019】
図1〜図6は、本発明の実施の形態の一例である。
【0020】
図1に示すように、円筒形のシールドフレーム16の先端面に円板状のカッタ17を回転自在に取付けて、カッタ17を回転させることにより、土を掘削し得るようにし、シールドフレーム16の内部に設けたセグメント組立装置18により、カッタ17で掘削した掘削坑19内に円弧状をしたコンクリート製などのセグメント20を円形に組立てて、コンクリート製のトンネル21を構築させ得るようにし、更に、シールドフレーム16の内部に設けたシールドジャッキ22により、トンネル21の既設部分の先端に反力を支持させて、シールドフレーム16を推進させ得るようにして、シールド掘進機23を構成する。
【0021】
尚、図中、24は口径の大きな泥水式などのシールド掘進機23の軸心位置に設けられるセンターシャフト、25はセンターシャフト24の後部に片持ち状態で取付けられた後方作業台、26は自動組立ロボットのとき好適な後方作業台25に設けられた操作室、27は構築されたトンネル21内の下部に設置される枕木、28〜30は枕木27の上に延長敷設される複数組(図3では三組六本となっている)のレール、31はレール28〜30のうちの真中の組のレール29に沿って走行する運搬台車、32は運搬台車31を牽引するためのバッテリーロコと呼ばれる小型の機関車である。
【0022】
本発明の場合、図1・図2に示すように、レール28〜30のうちの外側の組のレール28,30に沿ってシールド掘進機23の掘進に応じて共に移動可能にコンベヤ支持用台車33を取付け、コンベヤ支持用台車33と後方作業台25の上部との間にコンベヤ支持梁34を介してセグメント供給用コンベヤ35を取付ける。
【0023】
そして、コンベヤ支持用台車33の後方に、レール28〜30のうちの外側のレール28,30に沿ってコンベヤ支持用台車33と共に移動可能となるよう、本発明にかかるセグメントリフタ36を取付ける。
【0024】
この際、運搬台車31に対し、上へ凸状態で且つ円弧をトンネル21の長手方向へ向けた状態でセグメント20を積ませるようにし、且つ、運搬台車31の上部にセグメント20の円弧がトンネル21の幅方向へ向くようセグメント20を90度回転させるためのターンテーブルなどのセグメント旋回装置38を取付ける。
【0025】
上記セグメントリフタ36は、図2〜図4に示すように、各レール28,30に沿って移動可能な対の走行部39と、各走行部39から立上げられた対のガイドポスト40及び、ガイドポスト40の上端間を連結する前後の連結ビーム41,42から成る門型のリフタ本体43と、各ガイドポスト40の対向面に上下方向に形成された凹溝状のガイド面44に昇降可能に嵌合される、円弧がトンネル21の幅方向へ向いた状態のセグメント20を通過させ得る大きさのセグメント通過孔45を有する枠状の昇降フレーム46と、昇降フレーム46を昇降駆動させる昇降駆動機構47と、昇降フレーム46のセグメント通過孔45部分に取付けられたセグメント支持装置48と、昇降フレーム46によってリフタ本体43の上部へ持上げられたセグメント20を前記セグメント供給用コンベヤ35へ送るジャッキなどのセグメントプッシャー49とで構成されている。
【0026】
上記昇降駆動機構47は、リフタ本体43の四つのコーナー部にロッド50を下方へ向けて伸縮動可能となるようにそれぞれ中間部を枢支されたシリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51と、各シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51のロッド50の下端に枢支されたスプロケット52と、リフタ本体43の四つの各コーナー部の上部にそれぞれ枢支されたスプロケット53,54と、一端をリフタ本体43の四つの各コーナー部の上部にそれぞれ固縛され、対応するスプロケット52〜54を順に掛け回された後に昇降フレーム46の四つのコーナー部に各他端を固縛されたチェーンなどの駆動用索55とで構成されている。
【0027】
尚、昇降駆動機構47は、スプロケットとチェーンに替えてワイヤとシーブを用いた機構としても、ボールネジとナットを用いた機構としても、その他の同等の機構としても良い。
【0028】
又、図4では、各シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51に対して、チェーンなどの駆動用索55を各一本設けるようにしているが、場合により、図3に示すように、各スプロケット52〜54を二重化して各シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51に対して、チェーンなどの駆動用索55を各二本設けるようにしても良い。
【0029】
更に、各スプロケット53〜54間を同調用シャフト56やマイタギヤ機構57を用いて相互に接続することにより同調機構58を構成させるようにしても良い。
【0030】
次に、上記セグメント支持装置48は、図4〜図6に示すように、昇降フレーム46の後辺部61にトンネル21の長手方向へ移動自在となるように取付けられ、昇降フレーム46の前後方向の寸法とほぼ等しい長さでトンネル21の長手方向へ延び、先端部が昇降フレーム46の前辺部59に形成されたフォーク支持用切欠部60に対し支持可能なスライドフォーク62と、昇降フレーム46の後辺部61に取付けられたモータ63、ピニオン64、スライドフォーク62に取付けられたラック65から成るフォーク駆動機構66とで主に構成され、更に、スライドフォーク62の上面には複数のセグメントガイドローラ73が設けられ、昇降フレーム46の前辺部59と後辺部61には、前辺部59側へ登勾配となる楔状をした固定側フォーク停止支持部材67が設けられ、スライドフォーク62の下面には固定側フォーク停止支持部材67に対して楔合可能な楔状をした移動側フォーク停止支持部材68が設けられている。
【0031】
尚、図6中、69は昇降フレーム46の後辺部61に取付けられた荷重支持兼案内用ローラ、70は昇降フレーム46の後辺部61に取付けられた荷重支持兼案内用ローラ69を案内するためのガイド面である。
【0032】
又、スライドフォーク62は、箱型断面としても良いが、図6に示すように、コの字状の形鋼を適宜組合せて作成しても良い。
【0033】
更に、スライドフォーク62は、実際には、セグメント20の曲率に合わせて、図3に示すように、斜めに傾斜させて昇降フレーム46の後辺部61に取付けるようにする。加えて、昇降フレーム46は、中央部を高くしてハット型となるようにするのが設計上好ましい。
【0034】
上記セグメントプッシャー49は、後部側の連結ビーム42にブラケット72を介して取付けるようにする。
【0035】
次に、作動について説明する。
【0036】
シールド掘進機23は、円筒形のシールドフレーム16の先端面に取付けた円板状のカッタ17を回転させることにより、土を掘削し、シールドフレーム16の内部に設けたセグメント組立装置18により、カッタ17で掘削した掘削坑19内に円弧状をしたコンクリート製などのセグメント20を円形に組立てて、コンクリート製のトンネル21を構築させ、更に、シールドフレーム16の内部に設けたシールドジャッキ22により、トンネル21の既設部分の先端に反力を支持させて、シールドフレーム16を推進させるようにする。
【0037】
そして、本発明では、上記セグメント組立装置18へのセグメント20の供給は、以下のようにして行う。
【0038】
即ち、トンネル21内の下部に枕木27を設置すると共に枕木27の上にレール28〜30を適宜延長敷設して行き、該レール29に沿ってバッテリーロコと呼ばれる小型の機関車32を用いて運搬台車31を牽引(又は後押し)し、外部からセグメントリフタ36の部分まで、上へ凸状態で且つトンネル21の長手方向へ向けた状態で運搬台車31に積み込んだセグメント20を運搬し、運搬してきたセグメント20のいずれかをセグメントリフタ36の真下の位置で停止させ、運搬台車31に取付けたターンテーブルなどのセグメント旋回装置38を用いて、円弧がトンネル21の幅方向へ向くようセグメント20を90度回転させ、回転されたセグメント20をセグメントリフタ36を用いて上へ持上げ、持上げられたセグメント20を、コンベヤ支持用台車33と後方作業台25の上部との間にコンベヤ支持梁34を介して取付けられたセグメント供給用コンベヤ35を用いて搬送し、上側からセグメント組立装置18へセグメント20を供給させるようにする。
【0039】
そして、本発明にかかるセグメントリフタ36は、以下のようにしてセグメント20を持上げるようにする。
【0040】
即ち、先ず、昇降フレーム46がガイドポスト40の上端に位置し、セグメント支持装置48のスライドフォーク62先端部が昇降フレーム46の前辺部59に形成されたフォーク支持用切欠部60に嵌入支持されてスライドフォーク62後端部が昇降フレーム46の後辺部61から突出しないようにした状態にしておき、この状態から、昇降駆動機構47のシリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51のロッド50を上方へ向けて収縮動させることにより、チェーンなどの駆動用索55を介して昇降フレーム46を各ガイドポスト40の対向面に上下方向に形成された凹溝状のガイド面44に沿って下降させるようにし、途中、スライドフォーク62が後方の連結ビーム42よりも下にさがったら、昇降フレーム46の後辺部61に取付けられたフォーク駆動機構66のモータ63を駆動し、ピニオン64、ラック65を介してスライドフォーク62を後退させることにより、スライドフォーク62の後端部が昇降フレーム46の後辺部61後面に対して後方へ突出され、スライドフォーク62前端部が昇降フレーム46の後辺部61前面よりも前に突出されないようにして、昇降フレーム46のセグメント通過孔45全体が広く開放されるようにする。
【0041】
この状態で、昇降フレーム46を更に下降させて行くと、セグメントリフタ36の真下に位置された運搬台車31に円弧をトンネル21の幅方向へ向けた状態で積まれたセグメント20が昇降フレーム46のセグメント通過孔45を通るので、その後(図では、運搬台車31に対してセグメント20が二段に積まれているので、昇降フレーム46が上に積まれたセグメント20を通過した後)、昇降フレーム46の下降を停止させ、フォーク駆動機構66を用いて上記とは反対に、スライドフォーク62を前進させることにより、スライドフォーク62をセグメント20の下部に通させて、スライドフォーク62の先端部を昇降フレーム46の前辺部59に形成されたフォーク支持用切欠部60に嵌入させ、この時、昇降フレーム46の前辺部59と後辺部61に設けられた前辺部59側へ登勾配の楔状をした固定側フォーク停止支持部材67と、スライドフォーク62の下面に設けられた対応する移動側フォーク停止支持部材68とを相互に楔合させることにより、スライドフォーク62を昇降フレーム46の前辺部59と後辺部61に両持ち支持させるようにする。
【0042】
こうして、スライドフォーク62がセグメント20の下部に通されたら、昇降駆動機構47のシリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51のロッド50を下方へ向けて伸長動させることにより、チェーンなどの駆動用索55を介して昇降フレーム46を上昇させて、セグメント20をセグメント供給用コンベヤ35の高さまで持上げる。
【0043】
最後に、昇降フレーム46によって持上げられたセグメント20を、ジャッキなどのセグメントプッシャー49を用いて、セグメントガイドローラ73を上面に設けたスライドフォーク62に沿い、前記セグメント供給用コンベヤ35へ送り出させるようにする。
【0044】
以後、上記を繰返すことにより、全てのコンベヤ支持用台車33のセグメント20を一つずつ持上げさせるようにする。
【0045】
尚、こうして、持上げられたセグメント20は、セグメント供給用コンベヤ35上で数個分ストックされ(一リング分のセグメント20をストックできるようにセグメント供給用コンベヤ35の長さを設定するのが良い)、セグメント組立装置18からの要求に応じて、セグメント組立装置18へセグメント供給用コンベヤ35にストックされたセグメント20を素速く供給するようにすることにより、効率良くセグメント20を組み立てさせることが可能となる。
【0046】
このように、本発明によれば、後方作業台25の上側からセグメント組立装置18へセグメント20を供給させるようにする場合に、セグメント20を上方へうまく持上げさせることができる。
【0047】
尚、本発明では、昇降フレーム46の昇降駆動機構47として、シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51とチェーンなどの駆動用索55を用いた機構としているが、このようにすることにより、ボールネジとナットを用いた昇降駆動機構に比べて、昇降フレーム46の昇降ストロークをより長く取ることができるという利点がある。又、昇降駆動機構としてシーブとワイヤを用いた昇降駆動機構に比べて、駆動用索55の延びなどの問題が少なく、より正確な作動が得られるという利点がある。但し、場合によってはボールねじとナットやワイヤにより構成するようにしても良い。
【0048】
又、昇降フレーム46の昇降駆動機構47を構成する各シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51に対して、スプロケット52〜54を二重化してチェーンなどの駆動用索55を各二本掛けるようにすると、重量物であるセグメント20を持上げる際に、シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51の両側に均等に荷重を分散させるようにすることができるので、シリンダやジャッキなどの昇降駆動装置51に曲げ荷重が発生することが防止される。
【0049】
更に、昇降駆動機構47の各スプロケット52〜54間を同調用シャフト56やマイタギヤ機構57を用いて相互に接続して同調機構58を構成させることにより、チェーンなどの駆動用索55の延びによる位相差を吸収して完全同調させることが可能となる。
【0050】
尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシールド掘進機用セグメントリフタによれば、上側からセグメント組立装置へセグメントを供給するようにする場合に、セグメントを上方へうまく持上げることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の全体概略側方断面図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 図2のIII−III矢視図である。
【図4】 セグメントリフタの一部破断した部分拡大斜視図である。
【図5】 セグメント支持装置部分の側面図である。
【図6】 図5のVI−VI矢視図である。
【図7】 従来例の全体概略側方断面図である。
【符号の説明】
20 セグメント
21 トンネル
23 シールド掘進機
43 リフタ本体
45 セグメント通過孔
46 昇降フレーム
47 昇降駆動機構
48 セグメント支持装置
49 セグメントプッシャー
59 前辺部
61 後辺部
62 スライドフォーク
66 フォーク駆動機構
73 セグメントガイドローラ
Claims (3)
- シールド掘進機(23)の移動に応じて移動可能な門型のリフタ本体(43)と、リフタ本体(43)に対して昇降可能に設けられ、上に凸状態としてトンネル(21)の幅方向へ向けたセグメント(20)を通過させ得る大きさのセグメント通過孔(45)を有する枠状の昇降フレーム(46)と、昇降フレーム(46)を昇降駆動させる昇降駆動機構(47)と、セグメント(20)の下部に通されるように移動自在なスライドフォーク(62)を構成して昇降フレーム(46)のセグメント通過孔(45)部分に取付けられたセグメント支持装置(48)と、昇降フレーム(46)によってリフタ本体(43)の上部へ持上げられたセグメント(20)を送り出すセグメントプッシャー(49)とを備えたことを特徴とするシールド掘進機用セグメントリフタ。
- セグメント支持装置(48)が、昇降フレーム(46)の後辺部(61)にトンネル(21)の長手方向へ移動自在に取付けられ、昇降フレーム(46)の前後方向の寸法とほぼ等しい長さでトンネル(21)の長手方向へ延び、且つ、先端部が昇降フレーム(46)の前辺部(59)に対し支持可能なスライドフォーク(62)と、スライドフォーク(62)をトンネル(21)の長手方向へ移動させるフォーク駆動機構(66)とで構成される請求項1記載のシールド掘進機用セグメントリフタ。
- スライドフォーク(62)の上面に、セグメント(20)の送り出しを案内するセグメントガイドローラ(73)を設けた請求項2記載のシールド掘進機用セグメントリフタ。
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