JP3831607B2 - 廃棄物供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物(ごみ)収容用のホッパーから導入される廃棄物を、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなるスクリュー機構の回転により、熱分解炉を含む焼却炉に供給する廃棄物供給装置及び該廃棄物供給装置における廃棄物のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホッパー内に収容された廃棄物を、熱分解炉等の焼却炉に供給する給じん(塵)装置としては、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなるスクリュー機構の回転により該廃棄物を搬送するスクリュー式給じん装置が多く用いられている。
【0003】
図9はかかるスクリュー式給じん装置の要部構成図である。図において15は廃棄物が収容されるホッパー、1は該ホッパー15の下方に対をなして設置されたスクリュー機構、22は該スクリュー機構1への廃棄物の供給口である。前記スクリュー機構1は、スクリューシャフト3の外周にスクリュー羽根4を螺旋状に巻回してなり、回転軸線01が水平方向即ち前記供給口22と直角方向になるように配置されている。
2は前記スクリュー機構1が収納されるスクリューケーシングで、該スクリューケーシング2の内部空間は前記スクリュー機構1の回転により廃棄物が搬送される廃棄物通路5となっている。
【0004】
かかるスクリュー式給じん装置の稼働時において、前記スクリュー機構1が駆動モータ101(図9参照)により回転駆動され、前記ホッパー15から供給口22を経て廃棄物がスクリュー機構1に投入されると、該廃棄物はスクリュー機構1の回転による螺旋状のスクリュー羽根4の送りによって廃棄物通路5を出口側へと搬送され、熱分解炉10に供給される。
【0005】
また、かかるスクリュー式給じん装置の例として特開平11−29204号の発明が提供されている。かかる発明においては、スクリュー式給じん装置において、スクリューケーシングの廃棄物通路の焼却炉への出口部に対向して回転刃を設け、この回転刃をスクリュー機構の回転軸線の延長線上にある回転軸方向に移動可能に構成して、該回転刃とスクリューケーシング出口部との距離を調節可能とし、前記スクリュー機構により前記スクリューケーシング出口部から流出する廃棄物を前記回転刃により適当な長さに切断して焼却炉に落下させるように構成されている。
【0006】
また、かかるスクリュー式給じん装置の他の例として特開平11−173525号の発明が提供されている。かかる発明においては、スクリュー式給じん装置において、スクリューケーシングの廃棄物通路の焼却炉への出口部に対向して該出口部と所定距離をおいて回転刃を設ける一方、前記スクリューケーシングの出口部を上流部位よりも断面積を絞り、該絞り部にてマテリアルシールをなすように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示される従来技術にあっては、スクリュー機構1により廃棄物通路5内を互いに絡まり合いながら搬送された廃棄物015は、スクリューケーシング2の出口部では塊となって焼却炉(熱分解炉10)内に落下する。このため、該焼却炉が流動床炉等の燃焼速度が大きい炉である場合には、大きさが不均一な多くの塊が燃焼に供されるため、炉内の燃焼が不均一となって燃焼不安定化の要因となる。
【0008】
また、前記従来技術にあっては、図10に示すように、前記スクリューケーシング2内の廃棄物通路5において、流路断面全体に廃棄物015が充填されない状態が生じて廃棄物自体によるシール性が低下し、充填率の変動が大きくなって廃棄物供給量の変動が大きくなり、廃棄物の供給安定性が低下する。
【0009】
また、特開平11−29204号の発明においては、スクリューケーシングの出口からの廃棄物を切断する回転刃をスクリュー機構の回転軸線の延長線上にある回転軸方向に移動するように構成されているので、廃棄物を切断する装置部の長さが長くなって廃棄物供給装置全体が大型化する。
【0010】
また、特開平11−173525号の発明においては、スクリューケーシングの廃棄物通路の出口部にマテリアルシールをなすための絞り部を設け、該出口部に対向しスクリュー機構の回転軸線の延長線上に該出口部と所定距離をおいて回転刃を設けており、つまりマテリアルシールをなす部分と廃棄を切断する部分とが離れて設けられているので、この場合も廃棄物を切断する装置部及びマテリアルシールを行う装置部の長さが長くなって廃棄物供給装置全体が大型化する。
【0011】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、小型コンパクトで比較的簡単な構造で以って、スクリューケーシングの廃棄物出口部からの廃棄物を均一かつ細断、分散して焼却炉に供給可能として焼却炉内における燃焼を安定化するとともに、マテリアルシールを確実になし得る廃棄物供給装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、廃棄物収容用のホッパーから導入される廃棄物を、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなる移送用のスクリュー機構の回転により、該スクリュー機構を収納するスクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送して熱分解炉を含む焼却炉に供給する廃棄物供給装置において、前記廃棄物通路の前記焼却炉への出口部に対向して回転羽根からなる掻落し装置を設置し、該掻落し装置は、該回転軸の回転軸心を前記スクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置するとともに前記回転羽根の外周端部を前記廃棄物通路の出口部に近接せしめ
前記回転羽根の外周端部に近接する前記スクリューケーシングの出口端部を前記回転羽根の配置に対応して傾斜せしめたことを特徴とする廃棄物供給装置。
【0013】
請求項1において、好ましくは、請求項2ないしのように構成する。即ち請求項2、4においては、前記回転羽根は前記回転軸の軸線方向に沿って複数段、各段の回転方向において位相を存して配置されてなる。
請求項3においては、前記掻落し装置は、回転軸の外周に回転羽根を円周方向に沿って複数枚設けた。
【0014】
かかる発明によれば、スクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送された廃棄物は、該スクリューケーシングの出口から流出する。かかる流出時において、掻落し装置の回転軸の回転により、回転羽根が流出してくる廃棄物を連続的に炉内に掻き落とす。
かかる掻落し作動時において、回転軸心が廃棄物の流出方向と直角方向即ちスクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置されているため、廃棄物が前記出口から回転羽根の接線方向に流出して、該回転羽根に連続的に掻き落とされることとなり、これにより、廃棄物を分散させて炉内に落下せしめることができ、炉内の燃焼が均一となって燃焼が安定化される。
【0015】
また、前記掻落し装置の回転軸心を前記スクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置しているため、廃棄物を細断、分散する該掻落し装置の、前記スクリュー機構の回転軸心方向の長さが従来技術に比べて大幅に短縮され、廃棄物供給装置を小型コンパクト化できる。
【0016】
請求項記載の発明は、廃棄物収容用のホッパーから導入される廃棄物を、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなる移送用のスクリュー機構の回転により、該スクリュー機構を収納するスクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送して熱分解炉を含む焼却炉に供給する廃棄物供給装置において、前記廃棄物通路の前記焼却炉への出口部に対向して揺動式の掻落し装置を設置し、該掻落し装置は、揺動軸に支持されて前記スクリューケーシングの廃棄物出口端面に近接しかつ該端面前部を横切るように揺動する揺動カッターと、該揺動カッターを前記揺動軸を介して駆動する揺動カッター駆動装置とを備え、
前記揺動軸は前記揺動カッターの固定部から前記スクリュー機構の回転軸心と平行にホッパー側に延び、該ホッパーの側部の前記廃棄物通路上に前記駆動装置が配置されてなることを特徴とする。
【0017】
かかる発明によれば、揺動カッター駆動装置によって駆動される揺動軸の往復回動により揺動カッターが揺動軸廻りに揺動し、スクリューケーシングの出口から流出する廃棄物を一定量づつ炉内へ掻き落とす。
従って、かかる発明によれば、揺動カッターにより廃棄物を分散させて炉内に落下せしめることができる。また前記掻落し装置の揺動軸を揺動カッター側からスクリュー機構の回転軸心と平行にホッパー側に延設して、該ホッパーの側部に揺動カッター駆動装置を配置できるため、該掻落し装置の、前記スクリュー機構の回転軸心方向の長さが従来技術に比べて大幅に短縮される。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0027】
図1は本発明の第1実施例に係るスクリュー式給じん装置の廃棄物出口部近傍のスクリュー機構軸線に沿う構成図、図2は図1のA−A矢視図、図3は第2実施例を示す図1対応図、図4は図3のB矢視図である。図5は第3実施例を示す図1対応図、図6は第4実施例を示す図1対応図、図7は第5実施例を示す図1対応図である。図8は本発明が適用される廃棄物のガス化燃焼装置の要部構成図である。
【0028】
本発明が適用される廃棄物のガス化燃焼装置を示す図8において、15は廃棄物(ごみ)を収容するホッパー、100は本発明の対象とする給じん装置、101は該給じん装置100を駆動する駆動モータである。10は前記給じん装置100から供給される廃棄物015を熱分解して熱分解ガスを生成する熱分解炉で、下部の流動砂層10a及び上部のフリーボード10bよりなる。12は前記熱分解ガスにより固形灰、飛灰、チャー等の固形物を溶融させる灰溶融炉である。13は該溶融炉12からのガス及び該ガス中の混入物の燃焼を行う二次燃焼室である。11は前記熱分解炉10にて生成された熱分解ガスを前記灰溶融炉12に搬送するための熱分解ガス管である。
【0029】
かかる廃棄物のガス化燃焼装置の稼働時において、前記ホッパー15の供給口6から給じん装置100により、廃棄物(ごみ)015が前記熱分解炉10の流動砂層10aに供給される。該熱分解炉10においては、前記廃棄物015を、高温の流動砂により高温に維持しながら熱分解して塩素を除去し、高温の熱分解ガス及び塩素が除去されたチャーを生成する。
前記熱分解炉10のフリーボード10bを経た熱分解ガスは熱分解ガス管11を通して灰溶融炉12に送られる。該灰溶融炉12においては、前記熱分解ガスにより固形灰、チャー、飛灰等の固形物を1300℃以上の高温にて溶融させる。さらに、該灰溶融炉12からのガスは二次燃焼室13において該ガス中に混入しているチャーとともに二次燃焼がなされ、排ガス管14を通って排ガス処理装置(図示省略)にて浄化され大気中に排出される。
【0030】
100は給じん装置である。1は該給じん装置100のスクリュー機構で、その軸心01が前記ホッパー15からの廃棄物落下線である鉛直線に対してほぼ直角に配置されている。前記スクリュー機構1はスクリューシャフト3の外周にスクリュー羽根4を螺旋状に巻回して構成され、図10に示すように、スクリューケーシング2内に対をなして収納されている。
5は前記スクリューケーシング2の内壁面とスクリュー機構1の外周との間に形成された廃棄物通路である。また、22は前記ホッパー15下部に設けられた廃棄物015の供給口で、前記スクリュー機構1の上流部位に開口している。
【0031】
かかる給じん装置100の作動時において、前記ホッパー15に収容されている廃棄物015は供給口22を通ってスクリュー機構1に流入し、対をなす該スクリュー機構1の回転により、上流側の供給口22側から廃棄物通路5を通って下流側のスクリューケーシング2の出口側へと搬送され、熱分解炉10に供給される。
以上の構成は従来技術と同様である。
【0032】
20は掻落し装置であり、次のように構成されている。
21は回転軸で、電動モータ等の駆動装置(図示省略)により回転駆動され、その回転軸心021を前記スクリュー機構1の回転軸心01にほぼ直角方向に配置されている。23は前記回転軸21の外周に固定された回転羽根で、該回転軸21の円周方向に沿って複数枚(この例では6枚)かつ該回転軸21の軸線方向に沿って複数段(この例では3段)設けられている。
そして、前記回転羽根23は、図2に示すように、各段の該回転羽根23が前記スクリュー機構1に対向するように配置されるとともに、各段の回転羽根23の位相を変化させて前記回転軸21に取り付けられる。
【0033】
さらに、前記掻落し装置20は、前記回転羽根23の外周端部を後述するスクリューケーシング2の出口端面2に近接せしめて配置される。
また、前記スクリューケーシング2の出口端面2aは、前記掻落し装置20の方向、つまり、前記回転羽根23の外周端部が該出口端面2aに近接して回転し、スクリューケーシング2の出口端部から流出する廃棄物015が該回転羽根23に容易に巻き込まれるように、角度αにて上方に向けて傾斜せしめられている。
【0034】
かかる第1実施例において、スクリューケーシング2内の廃棄物通路5を搬送された廃棄物015は、該スクリューケーシング2の出口端面2aから流出する。かかる流出時において、前記掻落し装置20回転軸21が図1の矢印のように回転することにより、前記回転羽根23が前記出口端面2aから流出している廃棄物を連続的に炉10内に掻き落とす。
かかる掻落し作動時において、回転軸心021が廃棄物015の流出方向と直角方向(前記スクリュー機構1の回転軸心01にほぼ直角方向)に配置されているため、廃棄物015が前記出口端面2aから回転羽根23の接線方向に流出して、該回転羽根23に連続的に掻き落とされる。これにより、廃棄物015を分散させて炉内に落下せしめることができ、炉内の燃焼が均一となって燃焼が安定化される。
【0035】
また、掻落し装置20の回転軸心021を前記スクリュー機構1の回転軸心01にほぼ直角方向に配置しているため、廃棄物015を細断、分散する該掻落し装置20の、前記スクリュー機構1の回転軸心01方向の長さが、従来技術に比べて大幅に短縮され、廃棄物供給装置を小型コンパクト化できる。
【0036】
本発明の第2実施例を示す図3、4において、30は揺動式の掻落し装置であり、次のように構成されている。
32は揺動軸で、ステップモータ、サーボモータ、油圧シリンダ(揺動変換用リンクを組み合わせる)等の揺動運動の出力が可能な駆動装置34により揺動駆動される。31は前記揺動軸32の軸端部にナット33を介して固定された揺動カッターで、その側面が前記前記スクリューケーシング2の廃棄物の出口端面2aに近接し、かつ該出口端面2aを横切るように揺動可能となっている。
そして、前記揺動軸32は前記揺動カッター31の固定部から前記スクリュー機構1の回転軸心01と平行にホッパー15側に延び、該ホッパー15の側部に前記駆動装置34が配置されている。
【0037】
かかる第2実施例において、駆動装置34により揺動運動が揺動軸32に伝達され、該揺動軸32の往復回動により揺動カッター31が図4のZ矢のように該揺動軸32廻りに揺動し、前記スクリューケーシング2の出口端面2aから流出する廃棄物を一定量づつ炉内へ掻き落とす。
従って、かかる第2実施例によれば、揺動カッター31により廃棄物015を分散させて炉内に落下せしめることができる。また、掻落し装置30の揺動軸32を揺動カッター31側からスクリュー機構1の回転軸心01と平行にホッパー15側に延設して、該ホッパー15の側部に駆動装置34が配置しているため、該掻落し装置30の、前記スクリュー機構1の回転軸心01方向の長さが、従来技術に比べて大幅に短縮される。
【0038】
図5に示す参考例においては、スクリュー機構1を構成するスクリューシャフト3の、該スクリュー機構1出口端寄りの所定長さLの範囲を、スクリューシャフト3の外周にスクリュー羽根4を設けない羽根除去部3aとなしている。そして、前記スクリューケーシング2の該羽根除去部3aを覆う部位に、出口端の断面積が上流側よりも小さくなるように形成された縮小部02aを設け、該縮小部02aで前記羽根除去部3aを覆っている。
また、前記スクリューシャフト3の前記羽根除去部3aよりも軸端部03a側の、前記スクリューケーシング2の廃棄物の出口端面2aから距離Lの部位に、前記スクリューケーシング2の廃棄物の出口端面2aに対向して、軸方向2段に亘り回転羽根41及び42を円周方向等間隔に設けて、該回転羽根41及び42により前記出口端面2aから流出する廃棄物を細断するようになっている。
【0039】
かかる参考において、前記縮小部02aの入口側の断面積Sinと出口側の断面積Sotとの関係は、次の(1)により設定するのがよい。
1.1≦(Sin−S)/(Sot−S)≦2 (1)
ここで、S=スクリューシャフト3の断面積
また、前記羽根除去部3aの距離(絞り距離)Lは、絞り比=Sin−S)/(Sot−S)の大小、必要シール能力、廃棄物の性状等によって調整する。
また、前記回転羽根41の取付け位置Lは、次の(2)により設定するのがよい。
0.5≦L/H≦2 (2)
ここで、H=前記縮小部02aの高さ
尚、前記L/H<0・5のときは回転羽根41とスクリューケーシング2の出口端面2aとの間で廃棄物が閉塞する。L/H>2のときは掻落し効果が減少する。
【0040】
かかる参考例によれば、前記スクリューケーシング2の廃棄物通路5を搬送された廃棄物015は、前記縮小部02aにおいて圧縮されながら廃棄物通路5の隙間を埋めて搬送される。従って、前記縮小部02aにおける廃棄物の圧縮による高密度化によってマテリアルシール作用(43はマテリアルシー部)をなし、炉内外の圧力差によって十分なシール性を発揮できる。
前記縮小部02aから流出した廃棄物は掻落し用の回転羽根41、42により炉内に掻き落とされる。
従って、かかる参考例によれば、マテリアルシールをなす部分である縮小部02aと廃棄物を掻落す部分である回転羽根41、42とがスクリュー機構1に併設されているので、マテリアルシール部及び廃棄物の掻落し部を、簡単かつ小型コンパクトな構造で以って構成できる。
【0041】
図6に示す本発明の参考例においては、スクリューケーシング2の廃棄物の出口端面2aに、所定の曲率半径Rで以って屈曲されたエルボ51を連結し、炉内への開口端53を上方に向けて開口している。
かかる実施例によれば、前記エルボ51の屈曲によって前記廃棄物通路5からの廃棄物が圧縮されて高密度となり、マテリアルシール作用(52はマテリアルシール部)をなす。従って、かかる実施例によれば、スクリューケーシング2にエルボ51を連結するという、きわめて簡単な構造で以ってマテリアルシールをなさしめることができる。
【0042】
図7に示す本発明の参考例においては、スクリューケーシング2の廃棄物出口端部寄りの部位に、前記廃棄物通路5の上流側の断面積よりも断面積を小さくした絞り通路部61を形成し、該絞り通路部61の出口端63を炉内に開口している。また、前記スクリュー機構1を前記絞り通路部61内に挿入してシャフト延長部03aを形成し、該挿入部におけるスクリュー羽根4の外径を上流側よりも小さく形成している。
かかる参考例によれば、前記絞り通路部61において前記廃棄物通路5からの廃棄物が圧縮されて高密度となり、マテリアルシール作用(62はマテリアルシール部)をなす。従って、かかる実施例によれば、スクリューケーシング2に絞り通路部61を連結し、その内部にシャフト延長部03aを形成するという、きわめて簡単な構造で以ってマテリアルシールをなさしめることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項1ないしの発明によれば、スクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送された廃棄物の流出時において、掻落し装置の回転軸の回転により回転羽根が流出してくる廃棄物を連続的に炉内に掻き落とすこととなり、かかる掻落し作動時において、回転軸心が廃棄物の流出方向と直角方向即ちスクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置されているため、廃棄物が前記出口から回転羽根の接線方向に流出して、該回転羽根に連続的に掻き落とされることとなり、これにより、廃棄物を分散させて炉内に落下せしめることができ、炉内の燃焼が均一となって燃焼が安定化される。
【0044】
また、前記掻落し装置の回転軸心をスクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置しているため、廃棄物を細断、分散する該掻落し装置の、前記スクリュー機構の回転軸心方向の長さが従来技術に比べて大幅に短縮され、廃棄物供給装置を小型コンパクト化できる。
【0045】
また、請求項の発明によれば、揺動カッター駆動装置によって駆動される揺動カッターにより廃棄物を分散させて炉内に落下せしめることができる。また掻落し装置の揺動軸を揺動カッター側からスクリュー機構の回転軸心と平行にホッパー側に延設して、該ホッパーの側部に揺動カッター駆動装置を配置できるため、該掻落し装置の、前記スクリュー機構の回転軸心方向の長さが従来技術に比べて大幅に短縮される。
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るスクリュー式給じん装置の廃棄物出口部近傍のスクリュー機構軸線に沿う構成図である。
【図2】 図1のA−A矢視図である。
【図3】 第2実施例を示す図1対応図である。
【図4】 図3のB矢視図である。
【図5】 参考例を示す図1対応図である。
【図6】 参考例を示す図1対応図である。
【図7】 参考例を示す図1対応図である。
【図8】 本発明が適用される廃棄物のガス化燃焼装置の要部構成図である。
【図9】 従来技術を示す図1対応図である。
【図10】 図9のC−C矢視図である。
【符号の説明】
1 スクリュー機構
2 スクリューケーシング
2a 出口端面
02a 縮小部
3 スクリューシャフト
3a 羽根除去部
03a シャフト延長部
4 スクリュー羽根
5 廃棄物通路
10 熱分解炉
15 ホッパー
015 廃棄物
11 熱分解ガス管
12 灰溶融炉
13 二次燃焼室
20、30 掻落し装置
21 回転軸
01、021 回転軸心
22 供給口
23 回転羽根
31 揺動カッター
32 揺動軸
34 駆動装置
41、42 回転羽根
43、52、62 マテリアルシール部
51 エルボ
61 絞り通路部
100 給じん装置

Claims (5)

  1. 廃棄物収容用のホッパーから導入される廃棄物を、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなる移送用のスクリュー機構の回転により、該スクリュー機構を収納するスクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送して熱分解炉を含む焼却炉に供給する廃棄物供給装置において、前記廃棄物通路の前記焼却炉への出口部に対向して回転羽根からなる掻落し装置を設置し、該掻落し装置は、該回転軸の回転軸心を前記スクリュー機構の回転軸心にほぼ直角方向に配置するとともに前記回転羽根の外周端部を前記廃棄物通路の出口部に近接せしめ
    前記回転羽根の外周端部に近接する前記スクリューケーシングの出口端部を前記回転羽根の配置に対応して傾斜せしめたことを特徴とする廃棄物供給装置。
  2. 前記掻落し装置は、回転軸の外周に回転羽根を該回転軸の軸線方向に沿って複数段固着して設けたことを特徴とする請求項1記載の廃棄物供給装置。
  3. 前記掻落し装置は、回転軸の外周に回転羽根を円周方向に沿って複数枚設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の廃棄物供給装置。
  4. 前記回転羽根は前記回転軸の軸線方向に沿って複数段、各段の回転方向において位相を存して配置されてなることを特徴とする請求項2又は3記載の廃棄物供給装置。
  5. 廃棄物収容用のホッパーから導入される廃棄物を、スクリューシャフトの外周にスクリュー羽根を螺旋状に巻回してなる移送用のスクリュー機構の回転により、該スクリュー機構を収納するスクリューケーシング内の廃棄物通路を搬送して熱分解炉を含む焼却炉に供給する廃棄物供給装置において、前記廃棄物通路の前記焼却炉への出口部に対向して揺動式の掻落し装置を設置し、該掻落し装置は、揺動軸に支持されて前記スクリューケーシングの廃棄物出口端面に近接しかつ該端面前部を横切るように揺動する揺動カッターと、該揺動カッターを前記揺動軸を介して駆動する揺動カッター駆動装置とを備え、
    前記揺動軸は前記揺動カッターの固定部から前記スクリュー機構の回転軸心と平行にホッパー側に延び、該ホッパーの側部の前記廃棄物通路上に前記駆動装置が配置されてなることを特徴とする廃棄物供給装置。
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