JP3830377B2 - 圧電トランスコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電トランスコンバータに関し、特に、圧電トランスを用いたスイッチング電源、さらには出力電圧を直流とするコンバータの高効率化に適した低損失な圧電トランスコンバータに関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、地球環境への負荷軽減から、エネルギー変換効率の高い電源装置が求められている。また、各種電子機器の小型化に対応して、家庭用電源から電子機器(負荷)に電力供給するAC−DCコンバータや、電子機器内のプリント回路基板上に配置されるDC−DCコンバータの小型化及び低背化が重要な問題となっている。
【0003】
そのような問題を解決する技術として、スイッチング電源技術が用いられつつあり、最近では、スイッチング電源の変圧器として、高い電力密度を持ち、小型化及び低背化が容易な圧電トランスを用いることで、AC−DCコンバータやDC−DCコンバータの小型化を図る試みが進められている。
【0004】
圧電トランスは、電気信号を機械的な弾性振動に変換して、その弾性振動を電気信号に変換することで、入力された電圧を降圧又は昇圧する電圧変換を行うものであり、弾性振動の伝搬損失が小さな構造を見出すことで、高い変換効率をもつ圧電トランスが得られる。
【0005】
また、低背化に際しては、電磁トランスでは小型化による損失の増大が起こるため、小型化しても高い電力密度が得られる圧電トランスが有効な部品として着目されている。
【0006】
さらに、圧電トランスは固有振動数で共振する弾性振動体のため、特定の周波数を持つ信号しか通過させないという特徴を持つ。従って、圧電トランスを用いたコンバータを内蔵した場合、コンバータがノイズ発生源となりにくいといった利点がある。
【0007】
圧電トランスを用いたコンバータの高効率化には、電磁トランスを用いたコンバータと同様に、半導体素子にて発生する損失を抑えることが重要となる。スイッチング電源においては、スイッチにかかる電圧と流れる電流の位相差をインダクタやコンデンサによって制御するソフトスイッチング技術を導入するか、もしくは低損失なスナバー回路を用いることで高効率化が実現されている。一方、交流信号を直流信号に変換する整流回路では、整流素子での損失軽減も高効率なコンバータを実現する為の重要課題となる。
【0008】
従来、一般的な整流器として、図11に示すようなコンデンサ入力形のブリッジ整流器が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示すようなコンデンサ入力形のブリッジ整流器は、整流用ダイオード111、112、113、114と、平滑用コンデンサ115を用いて構成されており、コンバータの出力電力Poは、ブリッジ整流器の入力電圧V2、ダイオード順方向電圧をVd、出力電流をId、出力電圧をVoとすると、
Po=VoId=(2・V2/π−2Vd)Id
となる。2VdIdの項は整流器における損失である。図11に示すブリッジ整流器では、圧電トランス110からの電流は、A点が正となる半周期では、ダイオード111、負荷116、ダイオード112を介して圧電トランスに戻り、次のB点が正となる半周期にて、ダイオード113、負荷116、ダイオード114を介して圧電トランス110に戻り、半周期ごとにダイオードを2個通る。一般的なダイオードの順方向降下電圧Vdは、0.7Vである。
【0010】
目標とするVoが小さい場合、ブリッジ整流器での損失が大きくなり、コンバータの効率が低下してしまう。近年、機器の動作電圧が低下していることから、降圧形コンバータにおける整流器での損失は重大な問題となっており、これは、圧電トランスを用いたコンバータにおいても例外でない。
【0011】
このため、従来、圧電トランスコンバータの出力整流器として、半周期で電流がダイオードを1個だけ通過する、図12に示すような、半波形の倍電圧整流器が知られている。
【0012】
この倍電圧整流器では、A点が正の半周期にて、圧電トランス120からの電流は、ダイオード121、負荷124を介して圧電トランス120に戻り、次のB点が正の半周期にて、ダイオード122を介して圧電トランス120に戻り、半周期ごとにダイオードを1個通る。
【0013】
このような半波形の倍電圧整流器では、半周期ごとに電流が通過するダイオードは1個であるため、整流器での損失は軽減されるが、ダイオード通過後の電流が不連続モードとなるため、圧電トランスの効率が低下してしまうという問題があった。
【0014】
ここで、圧電トランスの整流器としては、ダイオード通過後の電流が連続モードであることが望ましい。電流連続モードとは、流れる電流が1周期内で0(零電流)になる期間がない動作モードであり、一方、電流不連続モードは流れる電流が1周期内で0(零電流)になる動作モードである。一般的にダイオード通過後の電流が不連続モードの場合、非導通期間が生じてしまう。変圧を行う圧電トランスの振動は連続振動であり、非導通期間の存在は圧電トランスの連続振動を抑制してしまい、圧電トランス自身の効率低下を引き起こし、コンバータとしての効率が低下してしまうことになる。
【0015】
本発明は、ダイオードで発生する損失が少なく、かつ電流連続モードで動作する圧電トランスコンバータを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電トランスコンバータは、直流電源電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第1ダイオードと、前記第2入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第2ダイオードと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されたコンデンサとを具備してなるものである。
【0017】
本発明の圧電トランスコンバータでは、半周期で通るダイオードが1個であり、またインダクタを用いることで、ダイオード通過後の電流を連続モードにすることができることから、整流器での損失が小さく、回路を接続することによる圧電トランスの効率低下が小さい整流器が得られる。
【0018】
即ち、圧電トランスの一方の出力電極から出力された交流電圧が、ダイオード、インダクタ及びコンデンサを介することにより、整流、平滑化され、直流の電流及び電圧にすることができる。このとき、圧電トランスの出力側にそれぞれ設けたダイオードとインダクタにより、圧電トランスには、一方の出力電極から他方の出力電極に流れる電流と、他方の出力電極から一方の出力電極に流れる電流とが交互に存在し、常時圧電トランスに連続した電流が流れ、圧電トランスの駆動を抑制することがなく、これにより、圧電トランスの効率低下を抑制することができる。
【0019】
また、一方の出力電極から他方の出力電極に流れる電流と、他方の出力電極から一方の出力電極に流れる電流は、それぞれ一つのダイオードを交互に流れるため、従来のブリッジ整流器よりも電流が流れるダイオード数が少なく、このためダイオードでの損失を小さくできる。
【0020】
また、本発明の圧電トランスコンバータは、直流電源電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第2入力端子にゲートがそれぞれ接続される第1FETと、前記第2入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第1入力端子にゲートがそれぞれ接続される第2FETと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されるコンデンサとを具備してなるものである。FETはダイオードと比べて十分低損失であることから、さらに効率向上を図ることができる。
【0021】
また、本発明の圧電トランスコンバータは、交流電源電圧を直流電圧に整流平滑化する1次整流器と、該1次整流器からの直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第1ダイオードと、前記第2入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第2ダイオードと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されたコンデンサとを具備してなることを特徴とする。
【0022】
本発明の圧電トランスコンバータは、交流電源電圧を直流電圧に整流平滑化する1次整流器と、該1次整流器からの直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第2入力端子にゲートがそれぞれ接続される第1FETと、前記第2入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第1入力端子にゲートがそれぞれ接続される第2FETと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されるコンデンサとを具備してなることを特徴とする。
【0024】
本発明のDC−DC圧電トランスコンバータやAC−DC圧電トランスコンバータでは、整流器が、上記したように、ダイオード等の整流素子で発生する損失は少なく、かつ電流連続モードで動作し、圧電トランスの効率が大きいため、圧電トランスコンバータの効率を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の圧電トランスコンバータ用の整流器を示す。本発明の整流器は、圧電トランス1の一対の出力電極にそれぞれ接続される第1入力端子A及び第2入力端子Bと、負荷9に接続される第1出力端子C及び第2出力端子Dと、第1入力端子Aと第2入力端子Bの間に直列に配置される第1インダクタ3、第2インダクタ4とを有している。第1インダクタ3と第2インダクタ4は、後述するように、共用インダクタ2により構成されていることが望ましい。
【0026】
第1インダクタ3と第2インダクタ4の間を中点Oとすると、これらのインダクタ3、4の合計インダクタンスをL1とすると、A−O間の第1インダクタ3でL1/2のインダクタンスを、B−O間の第2インダクタ4でL1/2のインダクタンスを有している。なお、負荷9は一般に電子機器である。
【0027】
第1ダイオード6のアノードは第1入力端子Aに、第2ダイオード7のアノードは第2入力端子Bに接続し、第1ダイオード6のカソード及び第2ダイオード7のカソードが第1出力端子Cに接続され、中点Oには第3インダクタ5の一端を接続し、第2インダクタ5の他端を第2出力端子Dに接続し、第1出力端子Cと第2出力端子Dの間にコンデンサ8を接続している。直列に接続したインダクタ3、4の両端は、第1入力端子Aと第1ダイオード6との間、第2入力端子Bと第2ダイオード7との間に接続されている。
【0028】
このような圧電トランスコンバータ用の整流器では、第1入力端子Aが正、第2入力端子Bが負のとき、A−O間の第1インダクタ3で入力端子A側が正で中点O側が負となる。またB−O間の第2インダクタ4で第2入力端子B側が負で中点O側が正となる。この場合、出力電流は、第1入力端子A、第1ダイオード6、第1出力端子C、負荷9、第2出力端子D、第2インダクタ5、中点O、B−O間の第2インダクタ4の順に通過して第2入力端子Bに帰還する。
【0029】
一方、第1入力端子Aが負、第2入力端子Bが正のとき、B−O間の第2インダクタ4で、第2入力端子B側が正、中点O側が負となる。また、A−O間の第1インダクタ3で、第1入力端子A側が負、中点O側が正となる。この場合、出力電流は、第2入力端子B、第2ダイオード7、第1出力端子C、負荷9、第2出力端子D、第2インダクタ5、中点O、A−O間の第1インダクタ3を通過して第1入力端子Aに帰還する。
【0030】
A―O間の第1インダクタ3を通過する電流波形を図2にIaとして記載する。一方、B―O間の第2インダクタ4を通過する電流波形を図2にIbとして記載する。
【0031】
圧電トランスの出力電極と、本発明の整流回路の入力端子A、Bを接続した場合、半周期でダイオード6又は7を1個しか通らないため、従来のブリッジ整流回路と比べて、損失がVdId(ダイオード順方向降下電圧×出力電流)だけ軽減されることから、コンバータの効率が向上する。
【0032】
また、インダクタ3、4及び第3インダクタ5を入れることで、ダイオード通過後の電流が連続モードになり、圧電トランスの連続振動が維持されることから、高い効率が維持される。即ち、図2に示すように、第1入力端子A−中点O間の第1インダクタ3に流れる電流Iaと、第2入力端子B−中点O間の第2インダクタ4に流れる電流Ibをみると、それぞれは不連続で電流が流れているが、圧電トランスからみると、電流波形Iaと電流波形Ibを合成した電流が流れており、圧電トランスからみると連続して電流が流れ、これにより圧電トランスの連続駆動を妨げることがなく、高い効率を得ることができる。
【0033】
図3は、本発明の同期整流器を示すもので、整流素子として第1ダイオードと第2ダイオードの代わりに、N型MOSFET15とN型MOSFET16を用いている。FETとして、N型MOSFETを用いたが、P形MOSFETを用いた回路構成でもかまわない。FETは導通時の電圧降下がダイオードよりも小さいため、ダイオ−ドを用いた整流器である図1よりもさらに損失が小さくなる。図3をもとに詳細に説明すると、N型MOSFET15のゲートは第2入力端子Bに、N型MOSFET16のゲートは第1入力端子Aに接続されている。また、N型MOSFET15のドレインは第1入力端子A、ソースは第1出力端子Cに接続しており、一方、N型MOSFET16のドレインは第2入力端子B、ソースは第1出力端子Cに接続している。
【0034】
入力端子Aが正、入力端子Bが負のとき、A−O間では、第1入力端子Aが正で中点Oが負となり、B−O間では、中点Oが正で第2入力端子Bが負となる。入力端子Aが正の時、N型MOSFET16のゲート電圧が正であるため、N型MOSFET16が導通する。N型MOSFET15のゲート電圧は負であるため、N型MOSFET15は導通しない。このとき電流は、第1入力端子A、A−O間の第1インダクタ12、中点O、第3インダクタ14、第2出力端子D、負荷18、第1出力端子C、N型MOSFET16を通って、第2入力端子Bに戻る。一方、第2入力端子Bが正、第1入力端子Aが負のとき、A−O間では、第1入力端子Aが負で中点Oが正となり、B−O間では、中点Oが負で第2入力端子Bが正となる。第2入力端子Bが正の時、N型MOSFET15のゲート電圧が正であるため、N型MOSFET15が導通する。N型MOSFET16のゲート電圧は負であるため、N型MOSFET16は導通しない。このとき電流は、第2入力端子B、B−O間の第2インダクタ13、中点O、第3インダクタ14、第2出力端子D、負荷18、第1出力端子C、N型MOSFET15を通って、第1入力端子Aに戻る。
【0035】
図3の整流器においても、インダクタ12、13及び第3インダクタ14を入れることで、FET15、16通過後の電流が連続モードになり、圧電トランスの連続振動が維持されることから、高い効率が維持される。
【0036】
図1の第1インダクタ3と第2インダクタ4、及び図3の第1インダクタ12と第2インダクタ13は、一つの共用インダクタ2、11を共用して回路的には2つのインダクタンス成分を形成することが望ましい。尚、図1、図3には、共用インダクタ2、11の符号も記載した。
【0037】
この共用インダクタ2と第3インダクタ5、及び図3の共用インダクタ11と第3インダクタ14は、図4に示すように、例えば、Eの形をした磁性体20とIの形をした磁性体21を用いた、一つのEI形の磁性体上に、2本の導線22と23を巻回することで構成できる。このとき、直流磁路は、図5に示すようにE形磁性体20の中央部から両端方向へ向い、I形磁性体21を通ってE形磁性体30の中央部に戻る、もしくはその反対方向となるように発生する。一方、交流磁路は、図6に示すようにE形磁性体20の端から中央部を通らずもう一端へ向い、I形磁性体21を通って端へ戻るように発生する。E形磁性体20の中央部にエアギャップEを設けているのは、直流磁路の飽和によって流れる電流の上限値が小さくなることを防ぐためであり、飽和しないならばエアギャップを設けなくても良い。
【0038】
尚、磁性体を共用した第1インダクタ3、12、第2インダクタ4、13は、上記図4に示したものに限定されるものではない。
【0039】
このような整流器では、磁性体20と21を共用することにより、整流器の小型化、さらにはコンバータの小型化を実現できる。
【0040】
図7は、本発明の整流器を用いたDC−DC圧電トランスコンバータを示している。
【0041】
このDC−DC圧電トランスコンバータは、直流電源電圧50を高周波交流信号に変換するインバータ部51と、インバータ部51から出力される高周波交流電圧を昇圧降圧する圧電トランス1と、圧電トランス1から出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する、上記した図1の整流器と、負荷9への出力電圧を検出する出力電圧検出部61と、出力電圧に基づいてインバータ部51を制御する制御部62とを具備して構成されている。
【0042】
制御部62は、負荷に出力される出力電圧を一定にする為に、インバータ部51のスイッチング周波数もしくはスイッチのパルス幅を変更する。
【0043】
このような圧電トランスコンバータでは、整流器において、電流が半周期でダイオードを1個しか通らないため、損失を低減できるとともに、圧電トランスの連続駆動を妨げることがなく、高い効率を得ることができ、コンバータの効率を向上できる。また、図3に示す同期整流器を用いることで、さらに高効率化を図ることが出来る。また、図1もしくは図3の整流器を用いたDC−DCコンバータにおいて、図4に示すように一つの磁性体上に第1インダクタ3、12、第2インダクタ4、13、第3インダクタ5、14を構成することで、整流器の小型化、さらにはコンバータの小型化が実現できる。
【0044】
図8は、本発明の整流器を用いたAC−DC圧電トランスコンバータを示すもので、交流電源電圧70を直流電圧に平滑化する1次整流器71と、この1次整流器71からの直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部72と、このインバータ部72からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランス1と、圧電トランス1から出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する図1の整流器と、負荷9の出力電圧を検出する出力電圧検出部82と、出力電圧に基づいてインバータ部72を制御する制御部83とを具備して構成されている。
【0045】
制御部83は、負荷9に出力される出力電圧を一定にする為に、インバータ部72のスイッチング周波数もしくはスイッチング周波数のパルス幅を変更する。
【0046】
このような圧電トランスコンバータでは、整流器において、電流が半周期でダイオードを1個しか通らないため、損失が低減できるとともに、圧電トランスの連続駆動を妨げることがなく、高い効率を得ることができ、コンバータの効率を向上できる。また、図3に示す同期整流器を用いることで、さらに高効率化を図ることが出来る。
【0047】
【実施例】
整流器を変えた場合の、測定回路の効率と、整流器の損失と、圧電トランスの効率を比較することで、本発明の整流器の優位性を確認した。図9は測定回路を示すものである。実験回路入力条件を同じにする為に圧電トランスへの入力電圧は、圧電トランス駆動源とすべく交流電源90から振幅70.7Vの正弦波を発生させたものに、直流電源91から70.7Vのオフセット電圧を加えたものとした。
【0048】
ここでは、▲1▼本発明の図1の整流器、▲2▼本発明の図3の整流器、▲3▼図11のコンデンサ入力形ブリッジ整流器、▲4▼図12の半波形の倍電圧整流器、の4つの整流器を比較した。平滑コンデンサ8、17、115、123の静電容量は、4つの整流器とも10μFとした。また、本発明の整流器では、第1インダクタ3、12、第2インダクタ4、13、第3インダクタ5、14のインダクタンスをそれぞれ100μHとした。
【0049】
また、実施例に使用した圧電トランス100は、圧電材料としてPZT系を用い、長方形の圧電基板の長さ方向に、第1電圧入力部101、電圧出力部102、第2電圧入力部103を交互に形成した図10に示すものを用いた。圧電トランスの変圧比(V2/V1)は、電圧入力部の静電容量をC1、電圧出力部の静電容量をC2とすると、
V2/V1=(C1/C2)1/2
となることから、圧電トランスで降圧トランスを得るには、電圧出力部の静電容量を大きくすれば良い。ここでは、圧電トランスの出力層を積層することで、降圧形のトランスを得た。
【0050】
ここで使用した圧電トランスは、130kHz近傍で大きな出力電流が得られる。また、圧電トランス単体の効率は、出力30Wにおいて94%であった。圧電トランスは高周波で駆動することから、整流用ダイオードは逆回復時間が短いファストリカバリータイプのものを用いた。順方向の導通電圧は0.7Vであった。負荷は、固定抵抗8.3Ωを接続した。
【0051】
整流器を比較するために、出力電力が等しい場合の整流器の回路効率と、整流素子での損失を求めた。ここで出力電力は、負荷での消費電力とする。また、効率=(出力電力)/(電源からの入力電力)と定義する。入力電力は、入力が正弦波であるため、入力電圧の交流成分及び入力電流の振幅とその位相差から求めた。一方、出力電圧は、出力が直流であるため、出力電圧と出力電流の積で求まる。
【0052】
整流素子の損失は、半周期で通る整流素子の個数nと、整流素子を通過する電流をId、整流素子順方向での導通電圧Vdとすると、n・Vd・Idとなる。加えて、整流器を接続した場合の圧電トランスの効率を求めた。圧電トランス効率=(回路の出力電力+整流器の損失)/入力電力、と定義した。表1に、目標出力電力を30Wとした場合の結果を示す。
【0053】
【表1】
Figure 0003830377
【0054】
この表1から、従来の倍電圧整流回路では、ダイオードでの損失を1.33Wと低く抑えることができるが、圧電トランス効率は54.75%と低いため、回路効率は52%程度となる。さらに、従来のコンデンサ入力形ブリッジ整流回路の場合、圧電トランスの効率は約76%と比較的高いが、ダイオードでの損失が2.66Wと高いため、回路効率は70%程度に留まる。
【0055】
一方、図1の本発明の整流器によると、圧電トランスの効率は約89%であり、ダイオードでの損失も1.33Wと低いことから、測定回路効率は85%と高いことが判る。さらに図3の本発明の整流器によると、圧電トランスの効率は約89%であり、FETでの損失が0.34Wと小さいことから、測定回路効率は88.16%とさらに高くなることが判る。
【0056】
【発明の効果】
本発明の圧電トランスコンバータによれば、圧電トランスの一方の出力電極から出力された交流電圧が、ダイオード、インダクタ及びコンデンサを介することにより、整流、平滑化され、直流の電流及び電圧にすることができ、圧電トランスの出力側にそれぞれ設けたダイオードとインダクタにより、圧電トランスには、一方の出力電極から他方の出力電極に流れる電流と、他方の出力電極から一方の出力電極に流れる電流とが交互に存在し、常時圧電トランスに連続した電流が流れ、圧電トランスの駆動を抑制することがなく、これにより、圧電トランスの効率低下を抑制することができる。
【0057】
また、一方の出力電極から他方の出力電極に流れる電流と、他方の出力電極から一方の出力電極に流れる電流は、それぞれ一つのダイオードを交互に流れるため、従来のブリッジ整流器よりも電流が流れるダイオード数が少なく、このためダイオードでの損失を小さくできる。さらに、ダイオードの代わりに低損失なFETを用いることが出来るため、整流素子での損失をさらに抑えることが出来る。
【0058】
さらに、インダクタを一つの磁性体上に構成するため、整流器の小型化が図れ、コンバータの小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整流器を示す回路図である。
【図2】本発明の整流器に流れる電流波形を示す図である。
【図3】本発明のFETを用いた整流器を示す回路図である。
【図4】本発明の整流器で用いられるインダクタを示す説明図である。
【図5】図4のインダクタにおける直流磁路の流れを説明する説明図である。
【図6】図4のインダクタにおける交流磁路の流れを説明する説明図である。
【図7】本発明のDC−DC圧電トランスコンバータを示す回路図である。
【図8】本発明のAC−DC圧電トランスコンバータを示す回路図である。
【図9】実施例で用いられる測定回路図である。
【図10】本発明の測定に用いた圧電トランスの構造を示す斜視図である。
【図11】従来のコンデンサ入力ブリッジ整流回路を示す回路図である。
【図12】従来の半波形倍電圧整流回路を示す回路図である。
【符号の説明】
A、B・・・整流回路の第1、第2入力端子
C、D・・・整流回路の第1、第2出力端子
O 第1インダクタの中点
1、10・・・圧電トランス
2、11・・・第1インダクタ
3、12・・・第1インダクタのA−O間のインダクタ
4、13・・・第1インダクタのB−O間のインダクタ
5、14・・・第2インダクタ
6・・・第1ダイオード
7・・・第2ダイオード
8、17・・・コンデンサ
9、18・・・負荷
15・・・第1FET
16・・・第2FET

Claims (4)

  1. 直流電源電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第1ダイオードと、前記第2入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第2ダイオードと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されたコンデンサとを具備してなることを特徴とする圧電トランスコンバータ。
  2. 直流電源電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第2入力端子にゲートがそれぞれ接続される第1FETと、前記第2入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第1入力端子にゲートがそれぞれ接続される第2FETと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されるコンデンサとを具備してなることを特徴とする圧電トランスコンバータ。
  3. 交流電源電圧を直流電圧に整流平滑化する1次整流器と、該1次整流器からの直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第1ダイオードと、前記第2入力端子にアノードが、前記第1出力端子にカソードがそれぞれ接続される第2ダイオードと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続され、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されたコンデンサとを具備してなることを特徴とする圧電トランスコンバータ。
  4. 交流電源電圧を直流電圧に整流平滑化する1次整流器と、該1次整流器からの直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ部と、該インバータ部からの高周波交流電圧の電圧変換を行う圧電トランスと、該圧電トランスから出力される高周波交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、該整流器からの出力電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧に基づいて前記インバータ部を制御する制御部とを具備する圧電トランスコンバータであって、前記整流器が、前記圧電トランスの一対の出力電極にそれぞれ接続される第1、第2入力端子と、負荷に接続される第1、第2出力端子と、前記第1、第2入力端子間に直列に接続される第1、第2インダクタと、前記第1入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第2入力端子にゲートがそれぞれ接続される第1FETと、前記第2入力端子にドレインが、前記第1出力端子にソースが、前記第1入力端子にゲートがそれぞれ接続される第2FETと、一端が前記第1、第2インダクタ間に接続さ れ、他端が前記第2出力端子に接続される第3インダクタと、前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続されるコンデンサとを具備してなることを特徴とする圧電トランスコンバータ。
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