JP3829703B2 - 多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 - Google Patents
多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3829703B2 JP3829703B2 JP2001366331A JP2001366331A JP3829703B2 JP 3829703 B2 JP3829703 B2 JP 3829703B2 JP 2001366331 A JP2001366331 A JP 2001366331A JP 2001366331 A JP2001366331 A JP 2001366331A JP 3829703 B2 JP3829703 B2 JP 3829703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synchronization
- qam signal
- word
- timing
- synchronization word
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル無線通信装置等に使用される多値QAM信号の復調時における同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル無線通信方式では、その復調時の高速引き込み動作(受信あるいはチャネル切替からフレーム同期が確立されるまでの時間の短縮化)が要求されており、従来より送信側から既知パターンを送り受信側でこれを受信判定してシンボル同期やフレーム同期をとっていた。
【0003】
そして、16QAM変調方式における復調装置では、パイロットシンボルを挿入した信号を周期的に送信側から送り、受信側においてこれを検出してシンボル同期をとりさらにフレーム同期をとっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、周期的にパイロットシンボルを挿入するのみでは、それを検出するための時間がかかるため、送信側で多くのフレームを送信しなければならなかった。このため、高速引き込みを行うことができず、同期検出に時間を要するという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、送信側から送られる最大振幅の同期ワードを受信して高速に同期検出ができ、またその同期ワードにより多値QAM信号の復号判定に必要な閾値も得ることができるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出方法であって、受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続し、且つ前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られるタイミングを、前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法とした。
【0007】
請求項2に係る発明は、多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出方法であって、前記フレームの粗いサンプリングデータを使用して、受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続し、且つ前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られる第1のタイミングを求め、前記第1のタイミングが得られたとき、前記フレームの細かいサンプリングデータを使用して、前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られる第2のタイミングを求め、該第2のタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法とした。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続するか否かの判断を、過去受信した複数シンボルの振幅の平均値に基づく閾値と現在受信したシンボルの振幅との比較により行うことを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法とした。
【0009】
請求項4に係る発明は、受信した同期ワードを順次メモリに格納し、請求項1又は2に係る発明の同期ワードの終端のタイミングが得られた時点に格納した同期ワード又は該同期ワードとそれ以前に格納した1又は2以上の同期ワードのベクトルに基づいて、多値QAM信号の復号判定用の閾値を生成することを特徴とする多値QAM信号の復号判定閾値設定方法とした。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記格納した同期ワードのベクトルを対応する正規の同期ワードのベクトルに合うよう位相補正し、該位相補正して得られたベクトルから多値QAM信号の復号判定用の閾値を作成することを特徴とする多値QAM信号の復号判定閾値設定方法とした。
【0011】
請求項6に係る発明は、多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出装置であって、多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の1シンボル遅延器と、該各1シンボル遅延器の出力と所定のベクトルとの複素相関を各々演算する複数の複素相関演算器を有する複素相関部と、前記多値QAM信号の最大値が所定数連続するとき同期ワードが到来したことを検出する同期ワード検出部とを具備し、前記同期ワード検出部が同期ワードを検出し、且つ前記複素相関部が相関ピークを検出したタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置とした。
【0012】
請求項7に係る発明は、多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出装置であって、粗くサンプリングした多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の第1の1シンボル遅延器および該各第1の1シンボル遅延器の出力と所定のベクトル値との複素相関を各々演算する複数の第1の複素相関演算器を有する第1の複素相関部と、粗くサンプリングした多値QAM信号の最大値が所定数連続するとき同期ワードが到来したことを検出する同期ワード検出部と、細かくサンプリングした多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の第2の1シンボル遅延器および該各第2の1シンボル遅延器の出力と所定のベクトル値との複素相関を各々演算する複数の第2の複素相関演算器を有する第2の複素相関部とを具備し、前記同期ワード検出部が同期ワードを検出し、且つ前記第1の複素相関部が相関ピークを検出したとき、前記第2の複素相関部を前記同期ワードの期間だけ動作させ、前記第2の複素相関部で相関ピークを検出したタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置とした。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項6又は7に係る発明において、前記同期ワード検出部は、過去受信した複数シンボルの振幅の平均値に基づく閾値と現在受信したシンボルの振幅とを比較する比較器と、該比較器の出力をカウントするカウンタとを具備し、前記比較器の出力がシンボルごとに連続して出力しそれが所定数に達したとき前記カウンタから同期ワードが到来したことを示す信号が出力することを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置とした。
【0014】
【発明の実施の形態】
本実施形態では、図2(a)に示すように先頭にガードフィールド31をもち、その次に既知の同期ワードフィールド32が続き、その後に情報フィールド33が続くフォーマットの16QAMのフレーム30を受信し、同期ワードフィールド32の終端(情報フィールド33の開始点)のタイミングを検出することにより、シンボル同期とフレーム同期を同時にとる。
【0015】
同期ワードは、図2の(b)に示すように、SW1〜SW10の10シンボルからなり、各シンボルの16QAMの値は0,8,A,2のいずれかである。図2(c)はその16QAMの値の配置位置を示す信号点配置図であり、シンボル0,8,A,2は最大振幅包絡線の上のポイントにあり、その振幅(絶対値、以下同じ)はピーク値で同じである。
【0016】
そして、本実施形態では、送信側において同期ワードをSW1〜SW10の順序でフレーム30の同期ワードフィールド32に含ませて送り、受信側においてこの同期ワードSW1〜SW10を複素相関演算処理により相関検出して、相関ピークが得られた時点(つまり最後の同期ワードSW10が検出された時点)を情報フィールド33が開始するタイミング点(同期点)として検出する。
【0017】
このとき、このタイミング点を得る演算では間引いた16QAMのデータを使用して行い、それが検出された後はデータを間引かずに行い精度を高めたタイミング点を得るようにして、高精度の検出を少ない演算容量で実現可能とする。
【0018】
また、このとき受信された同期ワードSW1〜SW10は、それぞれ既知のシンボルであるので、これを使用して16QAM信号の復号のための判定用閾値(図2(c)における+Ith、−Ith、+Qth、−Qth)を設定する。以下、詳しく説明する。
【0019】
図1は本発明の実施形態の16QAM復調装置の同期検出部のブロック図である。1は入力する16QAM信号を8倍オーバサンプリングでデジタル信号に変換するA/D変換器である。なお、入力信号は予めI成分とQ成分に直交復調されている。2はルートロールオフフィルタであり、1/4の間引きを行って2倍のオーバーサンプリングデータについてフィルタリングを行う。
【0020】
31〜310は1シンボル分の遅延を行う1シンボル遅延器であり、この場合は2サンプルデータ分を遅延する。41〜410は入力したシンボル(I,Q)と予め設定したベクトルとを乗算して相関を検出する複素相関演算器である。各複素相関演算器41〜410には、その41〜410の順序で図2(b)に示した同期ワードSW10〜SW1と共役関係にあるベクトル(例えば、SW1のシンボル0と共役関係にあるベクトルは2:図2(c)参照)が乗算係数として設定され、入力するシンボルと乗算した結果を出力する。同期ワードSW1〜SW10とその共役複素数を各々乗算すると、その結果は一定値を示す。以上の符号3〜5の部分は複素相関部を構成する。また、これらは全て2倍オーバーサンプリングデータについての処理を行う。
【0021】
5は各複素相関演算器41〜410の相関出力の平均値(例えば加算値)を出力する平均レベル算出部、6は入力シンボルの過去10シンボル分(20サンプル分)のレベル(振幅)の平均値(例えば加算値)を出力する平均レベル算出部、7は係数が0.5の乗算器、8は乗算器7の出力に基づき比較閾値を決める閾値レベル算出部、9は現在の入力シンボルのレベル(振幅)を算出する瞬時レベル算出部、10は瞬時レベル算出部9の出力Aが閾値レベル算出部8で算出された閾値Bより大きい(A>B)ときにパルス出力を出す比較器、11は第1の比較器10から出力するパルス出力をカウントするSW検出カウンタである。このSW検出カウンタ11は、比較器10から出るパルスをサンプリングピッチで連続して20回(10シンボル分)カウントするとイネーブル信号Enを出すが、途中で1回でもカウントしないときはリセットされる。12は比較器であり、SW検出カウンタ11がイネーブル信号Enを出力したとき動作して平均レベル算出部5の出力Cと乗算器7の出力Dを比較し、C>Dのときフラグを出力する。以上の符号6〜12の部分は同期ワード検出部を構成する。また、これらは全て2倍オーバーサンプリングデータについての処理を行う。
【0022】
21はルートロールオフフィルタであり、間引きしない8倍のオーバーサンプリングデータのフィルタリングを行う。22は入力信号をほぼ1フレーム分遅延させるタイミング調整用の1フレーム遅延器でフレームメモリ等からなる。231〜2310は1シンボル分の遅延を行う1シンボル遅延器であり、ここでは8サンプルデータ分を遅延する。241〜2410は入力したシンボルと予め設定したベクトルとを乗算して相関を検出する複素相関演算器であり、前記した複素相関演算器41〜410と同様の動作を行う。25は各複素相関演算器241〜2410の相関出力の平均値(例えば加算値)を出力する平均レベル算出部である。26は平均レベル算出部25の出力信号を予め決めた閾値と比較してピーク点のタイミングを検出するピーク点検出部である。27はSW区間検出部であり、第2の比較器12からフラグが出力すると前記したフレーム30の同期ワードフィールド32の期間だけイネーブル信号Enを1シンボル遅延器231〜2310と複素相関演算器241〜2410に与える、以上の符号21〜27の部分は複素相関部を構成する。また、これらは全て8倍オーバーサンプリングデータについての処理を行う。
【0023】
さて、図2(a)のフレーム30の同期ワードフィールド32の同期ワードSW1〜SW10以外のデータあるいはノイズが到来しているときは、入力するシンボルの振幅は同期ワードのそれと同じか或いはそれより小さいので、平均レベル算出部6で得られる平均値は小さな値となり、それを0.5倍した値に基づいて閾値レベル算出部8で設定された閾値Bも小さくなる。一方、瞬時レベル算出部9からの出力Aは受信シンボルの振幅に応じて、大きな値あるいは小さな値がランダムに出力する。したがって、A>Bか否かを比較する比較器10では、A>Bを検出するパルスがランダムに出力し、シンボルピッチで連続して出力することはない。このため、SW検出カウンタ11は最初のカウントから連続した10シンボル分(20パルス)をカウントすることができず、よってイネーブル信号Enは比較器12に入力せず、その比較器12は動作しない。
【0024】
次に、図2(a)のフレーム30の同期ワードフィールド32の同期ワードSW1〜SW10が、その順序で到来しているときは、最後の同期ワードSW10が複素相関演算器41で相関演算されたとき、複素相関演算器41〜410の全てにおいて相関がとれるので、その相関出力を平均レベル算出部5で平均(加算)した値はピーク値を示す。一方、それまでの瞬時レベル算出部9からは連続して同期ワードSW1〜SW10の瞬時レベルが算出されるので、その値Aは連続してピーク値となる。また、平均レベル算出部6の出力は順次大きな値となり閾値レベル算出部8で閾値Bも順次大きくなるが、瞬時レベル算出部9の出力を超えることはない。よって、比較器10からはA>Bを検出したパルスが連続して20回出力するので、SW検出カウンタ11は20回連続してそれをカウントし、イネーブル信号Enを出力するので、比較器12はこのとき動作して、乗算器7の出力Dと平均レベル算出部5の出力Cを比較する。このときは、平均レベル算出部5の出力Cは前記したように相関がとれたことを表すピーク値を示しており、比較器12はC>Dを検出してフラグを出力する。
【0025】
よって、SW区間検出部27からは同期ワード区間を示すイネーブル信号Enが出力し、フレーム30の同期ワードフィールド32の時間だけ1シンボル遅延器231〜239と複素相関演算器241〜249が動作可能となる。1シンボル遅延器231には1フレーム遅延器22によりタイミング調整された同期ワードがSW1から順番に入力するので、複素相関演算器241〜2410により、前記した41〜410と同様に複素相関がとられる。平均レベル検出部25ではその平均(加算)がとられるが、同期ワードSW10が複素相関演算器241で相関演算された時点で、その出力がピーク値を示す。よって、このピーク値をピーク点検出器26で検出することにより、フレーム30の同期ワードフィールド32の終端のタイミングを得ることができる。
【0026】
このように、本実施形態では、A/D変換器1で8倍オーバーサンプリングされた受信データを、まずフィルタ2により1/4間引いた2倍オーバーサンプリングデータとし、このデータによりフレーム30の情報フィールド33の開始点を粗く(軽い演算量で)検出し比較器12に入力させるが、この比較器12は同期ワード32の10個の同期ワードSW1〜SW10が到来したときのみ動作するので、確実に同期ワードフィールド32の終端を検出でき、同期ワード32の前方や後方を誤って検出することが防止(前方保護、後方保護)される。
【0027】
そして、この粗い検出動作により同期ワードフィールド32の終端が検出されたとき初めて、元の8倍オーバーサンプリングデータを使用して同期ワードフィールド32の複素相関をとり、正確に同期ワードフィールド32の終端を検出する。このように同期検出を2段構えにすることにより、8倍オーバーサンプリングデータによって処理する演算を、1フレーム内の同期ワードフィールド32のデータの演算に限ることができるので、入力する8倍オーバーサンプリングデータについて絶えず複素相関を取る演算に比べて、余裕をもって実施することができる。
【0028】
以上のようにして同期タイミングを検出する間、8倍オーバーサンプリングデータを図3の(a)に示すように、順次メモリ40に格納すると、情報フィールド33の開始点が検出された時点のデータを特定することができる。このデータが同期ワードSW10であるとすると、それから8個前のデータはSW9、さらに8個前のデータはSW8、さらに8個前のデータはSW7のように特定できる。
【0029】
よって、例えば同じ値の同期ワードSW1とSW10(図2の(b)参照)のベクトル値の平均値を求め、この値が例えばI=I1、Q=Q1であったときは、図3(b)に示すように、本来のシンボル0の角度(=π/4)と位相差θがあることが判明するので、信号点配置のI軸とQ軸の回転により位相補正して本来の信号配置点であるI=Ia、Q=Qaに変換し、この値を用いて16QAMの復号のための判定閾値を設定する。この場合の閾値Ith、Qthは「Ia/3+Qa/3」であり、Ia=Qa=1のときは、Ith=Qth=2/3となる。なお、−Ith=−Qth=−2/3として求めることができる。このように、値が既知の同期ワードSW1〜SW10を受信することによって、16QAM信号の信号点配置のための復号判定閾値を設定することができる。
【0030】
なお、以上説明した実施形態は16QAMの場合についてであったが、本発明は、32QAM、64QAM、128QAM等のように多値QAMのすべてに適用できる。また、前記実施形態では、ハードウエアに余裕があれば、前記した2倍サンプリングデータで処理する部分を、8倍サンプリングデータで処理してもよく、この場合は比較器12の出力を直ちにフレーム30の情報フィールド33の先頭を示すタイミング信号とすることができる。さらに、前記実施形態では、1フレーム遅延器22を使用してタイミング調整することにより、同一のフレームの同期ワードについてまず粗く同期タイミングを検出し、次に細かく同期タイミングを検出したが、2つ続くフレームの内の前のフレームの同期ワードについてまず粗く同期タイミングを検出し、次に次のフレームの同期ワードについて細かく同期タイミングを検出してもよい。さらに、前記実施形態では、16QAM信号点配置の復号判定閾値を複数の同じ同期ワードの平均値を使用して設定したが、1個の同期ワードのみを使用して設定することもできる。さらに、前記実施形態では、同期ワードフィールド32を情報フィールド33の直前に挿入したが、情報フィールド33の内部あるいは他の位置に挿入しても同様に同期をとることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、フレームの同期ワードフィールドの終端のタイミングを多くとも2フレームの信号受信により検出することができる。このタイミングはフレーム同期、シンボル同期のタイミングでもあり、よってパイロットシンボルを使用する場合に比べて高速に同期を取ることができる。また、同期ワードフィールドが到来したか否かを常時検出しながら同期検出を行うので、同期ワードフィールドの前方や後方を誤って検出することはない。さらに得られた同期ワードを使用して多値QAM信号の復号用の判定閾値も同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の16QAM復調装置の同期検出部のブロック図である。
【図2】 (a)はフレームの説明図、(b)は同期ワードの説明図、(c)は16QAMの信号点配置図である。
【図3】 (a)は受信データを格納するメモリの説明図、(b)は同期ワードを使用して信号点配置の復号判定閾値を得る説明図である。
【符号の説明】
1:A/D変換器、2:ルートロールオフフィルタ、31〜310:1シンボル遅延器、41〜410:複素相関演算器、5:平均レベル算出部、6:平均レベル算出部、7:乗算器、8:閾値レベル算出部、9:瞬時レベル算出部、10:比較器、11:SW検出カウンタ、12:比較器
21:ルートロールオフフィルタ、22:1フレーム遅延器、231〜2310:1シンボル遅延器、241〜2410:複素相関演算器、25:平均レベル算出部、26:ピーク検出部、27:SW区間検出部
30:フレーム、31:ガードフィールド、32:同期ワードフィールド、33:情報フィールド
Claims (8)
- 多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出方法であって、
受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続し、且つ前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られるタイミングを、前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法。 - 多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出方法であって、
前記フレームの粗いサンプリングデータを使用して、受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続し、且つ前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られる第1のタイミングを求め、
前記第1のタイミングが得られたとき、前記フレームの細かいサンプリングデータを使用して、前記複数の同期ワードと前記各同期ワードに対応した各々のベクトルとの相関のピーク値が得られる第2のタイミングを求め、該第2のタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法。 - 請求項1又は2において、
前記受信したシンボルの振幅値が所定値より大きい状態が所定数のシンボルに亘って連続するか否かの判断を、過去受信した複数シンボルの振幅の平均値に基づく閾値と現在受信したシンボルの振幅との比較により行うことを特徴とする多値QAM信号の同期検出方法。 - 受信した同期ワードを順次メモリに格納し、請求項1又は2に記載の同期ワードの終端のタイミングが得られた時点に格納した同期ワード又は該同期ワードとそれ以前に格納した1又は2以上の同期ワードのベクトルに基づいて、多値QAM信号の復号判定用の閾値を生成することを特徴とする多値QAM信号の復号判定閾値設定方法。
- 請求項4において、
前記格納した同期ワードのベクトルを対応する正規の同期ワードのベクトルに合うよう位相補正し、該位相補正して得られたベクトルから多値QAM信号の復号判定用の閾値を作成することを特徴とする多値QAM信号の復号判定閾値設定方法。 - 多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出装置であって、
多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の1シンボル遅延器と、該各1シンボル遅延器の出力と所定のベクトルとの複素相関を各々演算する複数の複素相関演算器を有する複素相関部と、
前記多値QAM信号の最大値が所定数連続するとき同期ワードが到来したことを検出する同期ワード検出部とを具備し、
前記同期ワード検出部が同期ワードを検出し、且つ前記複素相関部が相関ピークを検出したタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置。 - 多値QAM信号の最大振幅値で設定された複数個の同期ワードを情報フィールドと共に挿入したフレームを入力し、該同期ワードの処理により前記同期ワードの終端のタイミングを検出する多値QAM信号の同期検出装置であって、
粗くサンプリングした多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の第1の1シンボル遅延器および該各第1の1シンボル遅延器の出力と所定のベクトル値との複素相関を各々演算する複数の第1の複素相関演算器を有する第1の複素相関部と、
粗くサンプリングした多値QAM信号の最大値が所定数連続するとき同期ワードが到来したことを検出する同期ワード検出部と、
細かくサンプリングした多値QAM信号を所定シンボル数の期間だけ遅延させるよう縦続接続された複数の第2の1シンボル遅延器および該各第2の1シンボル遅延器の出力と所定のベクトル値との複素相関を各々演算する複数の第2の複素相関演算器を有する第2の複素相関部とを具備し、
前記同期ワード検出部が同期ワードを検出し、且つ前記第1の複素相関部が相関ピークを検出したとき、前記第2の複素相関部を前記同期ワードの期間だけ動作させ、前記第2の複素相関部で相関ピークを検出したタイミングを前記同期ワードの終端のタイミングとすることを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置。 - 請求項6又は7において、
前記同期ワード検出部は、過去受信した複数シンボルの振幅の平均値に基づく閾値と現在受信したシンボルの振幅とを比較する比較器と、該比較器の出力をカウントするカウンタとを具備し、前記比較器の出力がシンボルごとに連続して出力しそれが所定数に達したとき前記カウンタから同期ワードが到来したことを示す信号が出力することを特徴とする多値QAM信号の同期検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001366331A JP3829703B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001366331A JP3829703B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003169042A JP2003169042A (ja) | 2003-06-13 |
JP2003169042A5 JP2003169042A5 (ja) | 2005-04-14 |
JP3829703B2 true JP3829703B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=19176244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001366331A Expired - Fee Related JP3829703B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3829703B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7567631B2 (en) * | 2003-09-12 | 2009-07-28 | Neil Birkett | Method for amplitude insensitive packet detection |
JP2007110386A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Nec Network & Sensor Systems Ltd | 無線通信方法並びに変調装置及び復調装置 |
JP5962987B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-08-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 同期システムとそれを備えた受信装置、同装置を備えた通信システム、及び同期方法 |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001366331A patent/JP3829703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003169042A (ja) | 2003-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5319679A (en) | Method and apparatus for recovering data from a radio signal | |
US7899139B2 (en) | Phase error correction circuit and receiver incorporating the same | |
KR100518600B1 (ko) | 가드 인터벌 및 고속 푸리에 변환 모드 검출기를 구비하는디지털 비디오 방송 수신기, 및 그 방법 | |
KR102041342B1 (ko) | 다중 상관 검출을 이용하여 패킷 검출, 심볼 타이밍 포착 및 반송파 주파수 오프셋 추정을 동시에 병렬 수행하는 방법 및 그 블루투스 장치 | |
US20220377690A1 (en) | Radio receiver synchronization | |
JP3829703B2 (ja) | 多値qam信号の同期検出方法、復号判定閾値設定方法および同期検出装置 | |
US6990615B2 (en) | Data processing device | |
CN113115430A (zh) | 一种高速突发数字解调系统 | |
JP3980486B2 (ja) | 周波数オフセット推定器 | |
EP1558034B1 (en) | Teletext data detection by synchronization and error reduction based on data content | |
KR100534592B1 (ko) | 디지털 통신 시스템의 수신 장치 및 그 방법 | |
US6847694B1 (en) | Method for determining the sampling phase and method for synchronization word detection using the phase detection method | |
US9059835B1 (en) | Method and apparatus for demodulating a wireless signal | |
EP1220504B1 (en) | FSK demodulation | |
EP1442553A1 (en) | Apparatus and method for using training sequences to estimate timing error in a digital signal receiver | |
JPH11154925A (ja) | ディジタル伝送装置 | |
KR100327905B1 (ko) | 보간 필터를 사용한 타이밍 복원 병렬 처리 방법 및 그 장치 | |
JP3577301B2 (ja) | バースト波検出装置 | |
JP5286321B2 (ja) | ビット検出及び同期のための方法及びシステム | |
KR20030056314A (ko) | 순방향 구조로 심볼 타이밍을 추정하는 수신 시스템 및 그타이밍 추정방법 | |
JP3086144B2 (ja) | バースト復調器 | |
KR100330236B1 (ko) | 무선통신시스템에서 수신단의 타이밍 복구회로 | |
WO1999023780A1 (en) | Method of and apparatus for correcting a timing error in a sampled data system | |
JP3560546B2 (ja) | ビット誤り率推定装置 | |
JP2003258930A (ja) | フレーム同期方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040603 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060703 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3829703 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |