JP3829160B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に代表される弾球遊技機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機に代表される弾球遊技機の多くは、入賞や得点の成立に応じて賞球としての遊技球を払出す構造である。このため、通常の弾球遊技機は、賞球用の遊技球を貯留する賞球タンク、賞球タンクから流出した遊技球を整列させながらほぼ水平方向に誘導するタンクレール、タンクレールを通過した遊技球を、例えば6個とか15個とかの賞球設定個数を単位として排出する払出装置、払出装置から排出された遊技球を誘導する賞球誘導通路及び賞球誘導通路を流下してきた遊技球を受け容れる受皿を備えている。なお、普通、受皿は弾球遊技機の前面に設置され、賞球タンク、タンクレール、払出装置及び賞球誘導通路は、弾球遊技機の背面側に設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
タンクレールは、賞球タンクから流出した遊技球を整列させながらほぼ水平方向に誘導する。ここで遊技球を例えば2条に整列するのは、払出装置で正確かつ速やかな排出処理を実施するためである。
【0004】
ところで、遊技球には、浮遊塵や遊技球同士の衝突等に由来する鉄粉等の汚れが付着するので、汚れを除去するための研磨が行われる。
研磨方式には、樹脂ペレット方式、ベルト揚送方式、皮研磨方式があるが、それぞれ一長一短である。
【0005】
樹脂ペレット方式は、弾球遊技機から回収した遊技球をスクリュウコンベアで揚送する際にナイロンやポリエチレンの樹脂ペレットを混入し、その樹脂ペレットが遊技球と接触(擦れ合う)することで、遊技球の汚れを除去する。
しかし、揚送時、特に垂直方向への移動時には大きな荷重がかかるので、樹脂ペレットの表面が剥落することがあり、これが樹脂粉塵となって遊技球の表面に付着した。遊技球に付着した樹脂粉塵は皮膜となって残留するので、その潤滑性によって遊技球の滑りがよくなる。遊技球の滑りがよくなると、誘導釘等との摩擦が小さくなり、落下速度も低下しないので誘導釘に衝突した際の跳ね返りも大きくなるので、遊技盤面での落下経路が遊技店が期待するものとは異なって、どちらかと言えば出球率が低下する傾向にある。
【0006】
次に、ベルト揚送方式は、固定されている布ベルトとこれに対面して回動する人工皮革ベルトとで遊技球を挟むようにして揚送するもので、このときのベルトとの接触で遊技球の汚れも除去する。
ところが、ベルトとの接触域が小さいために汚れの除去効率があまりよくなく、また布ベルトから発生する繊維屑が汚れの原因となることもある。この方式で研磨された遊技球は、樹脂ペレット方式の研磨に比べれば滑りにくく、遊技球に付着した繊維屑が緩衝材となって跳ね返りを小さくするので、出球率が高くなる傾向にある。
【0007】
最後に、皮研磨方式は、遊技球と皮片を回転ドラムに投入して撹拌し、遊技球を皮片で磨くものである。この方式では、研磨時や揚送時に粉塵等はほとんど発生しないし、研磨も良好である。ところが、皮片を頻繁に交換する必要があるので、手間がかかる。また店内の遊技球をすべて回転ドラムに搬送する必要があって、単独島には適していなかった。
【0008】
このように、研磨方式の違いによって遊技球の滑りに差ができると、タンクレールの傾斜角度によっては遊技球が円滑に移動しなかったり、球詰まりすることがあった。
例えば、樹脂ペレット方式で研磨された場合には、遊技球の表面の摩擦が小さくなるので、タンクレール200の傾斜(正確には底面の傾斜)が大きいと、図1(a)に示すように、球均し202の下を滑って通り過ぎてしまうから、3段に重なったままでタンクレール200の出口部分をカバーするラッパ204に達してしまい、ここで球詰まりすることがある。
【0009】
ベルト揚送方式で研磨されていると、図1(b)に示すように、球均し202によって1または2段にされてからラッパ204に達するので、ここでの球詰まりは発生しにくい。ところが、暖冷房の関係などで結露した水分が、遊技球の移送経路で遊技球に付着している繊維屑などに移動して膨張させて、遊技球を転動し難くするので、ラッパ204の入口で球詰まりがおきやすい。
【0010】
したがって、樹脂ペレット方式の研磨に対してはタンクレール200の傾斜は小さめがよく、ベルト揚送方式で研磨に対してはタンクレール200の傾斜は大きめがよい。また、皮研磨方式の場合は、その中間が適している。
このように、研磨方式(すなわち遊技球の滑り易さ)により、タンクレールの傾斜の適切な角度は異なるのであるが、従来の弾球遊技機では、遊技球の滑り易さの違いは考慮されていなかった。
【0013】
以上のように、タンクレールの傾斜角度は遊技球の研磨方式(すなわち遊技球の滑り易さ)の違いに応じて好適な角度があり、また縦溝の幅も関連している。しかしながら、発明者の知る限りでは、タンクレールの傾斜角度を遊技球の研磨方式(遊技球の滑り易さ)と関連させて解析した研究例等はなく、研磨方式(遊技球の滑り易さ)との関係でタンクレールの傾斜角度を設定している例もない。
【0014】
本発明は、これまでに提起されたことがない観点からタンクレールの寸法を設定しようとするものであり、その目的は、タンクレールにおいて遊技球の滑らかな移動を確保することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、賞球タンクから流出した遊技球を整列させながらほぼ水平方向に誘導するタンクレールと、該タンクレールの上方に立設された支軸によって揺動可能に保持された、前記タンクレールを移動する遊技球を均すための球均しと、前記タンクレールを通過した遊技球を排出する払出装置と、該払出装置から排出された遊技球を受皿に誘導する賞球誘導通路とを備える弾球遊技機において、前記タンクレールの底面の傾斜角度を3〜4度の前記傾斜角度が含まれる範囲で調節可能とし、前記球均しが前記タンクレール内の遊技球の球圧によって設定角度以上に揺動変位すると過剰信号を出力する過剰センサを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記タンクレールの上流端部に配されて、前記賞球タンクから落下する遊技球を受ける球受部と、ばねによって上向きに付勢されており、前記球受部に遊技球がないときには上昇位置となり、前記球受部に遊技球の荷重がかかると下降位置になる荷重検出部材と、前記荷重検出部材が下降位置にあるときには、該荷重検出部材によって押圧されてオフになり、前記荷重検出部材が上昇位置になるとオンになる補給スイッチとを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
樹脂ペレット方式で研磨された遊技球の場合、タンクレールの傾斜角度を2度未満とすると、タンクレール内での移動が円滑ではない。2度以上にすれば、タンクレール内での移動が円滑になり、特に、2〜3度の範囲であれば、図1(a)に示される状態はまったく発生しない。また、3度を少し超えても、例えば3.5度程度なら、図1(a)に示される状態はほとんど発生しない。したがって、樹脂ペレット方式で研磨された遊技球に適する傾斜角度は、2〜3.5度、好ましくは2〜3度である。
【0019】
次に、ベルト揚送方式で研磨された遊技球の場合、タンクレールの傾斜角度を4度前後(3.5〜4.5度)とすると、遊技球の汚れを原因とする球詰まりはおきない。3.5度未満であると、遊技球の移動がわずかに円滑ではなくなるが、3度以上なら実用上問題はないし、遊技球の汚れを原因とする球詰まりはほとんどおきない。一方、タンクレールの傾斜角度が5度以上になると、流下の勢いが増すので、例えば図1(a)に示されるような不具合が起きる可能性がある。したがって、ベルト揚送方式で研磨された遊技球に適する傾斜角度は、3〜4.5度、好ましくは3.5〜4.5度である。
【0020】
皮研磨方式で研磨された遊技球の滑り易さは、樹脂ペレット方式とベルト揚送方式の中間である。
これらを総合的に評価して、遊技球の滑り易さを基準とした場合には、タンクレールの傾斜角度を3〜4度とするのが好ましい。特に好ましくは3〜3.5度である。
【0021】
次に、図2に示すように、遊技球の直径を11mmとして、縦溝の幅を2.50mmから0.5mm単位で変化させると、遊技球の回転径(縦溝との接点を通過する断面の直径)は、10.725mmから8.025mmまで変化する。したがって、遊技球の1回転当たりの移動距離は、10.725π(約33.68)mmから8.025π(約25.20)mmまで変化する。
【0022】
タンクレールの傾斜角を上述の3〜4度とした場合、研磨方式による多少の差はあるものの、縦溝の幅が2.50〜4.50mmなら、遊技球が停滞することはないが、5.00mm以上では遊技球が停滞することがある。したがって、遊技球の転がり抵抗を基準にすれば、縦溝の幅は2.50〜4.50mmが好ましい。
【0023】
一方、異物について考察すると、繊維屑、樹脂ペレットの粉末や破片等は比較的小さいから、例えば縦溝の幅が2.50mmあれば十分に通過(落下)する。ところが大型の異物、代表的なものは弾球遊技機を遊技機設置島に取付ける際に用いられる2寸釘、弾球遊技機や周辺装置に用いられているビスの場合、2寸釘の胴径は約3.8mm、ビスの多くも胴径は約3.8mmである。したがって、これらビス等を考慮すると、縦溝の幅は4.00mm以上が好ましい。ただし、ビスなどが原型のまま混入する可能性は低いと言えるから、ビスなどの破片に対処できれば十分と考えることもでき、その場合には縦溝の幅は3.50mm以上でもよい。
【0024】
これら転がり抵抗と異物除去の両方を考慮すると、縦溝の幅は3.50〜4.50mmが好ましく、より好ましくは4.00〜4.5mmである。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明することにより、発明の実施の形態をより具体的に説明する。
【0025】
【実施例】
図3に示すように、実施例の弾球遊技機10(全体的な構造は公知であるので、タンクレール付近のみを図示している)の背面側の左上部には賞球タンク12が取付けられ、その下側にはタンクレール14が設置されている。また、タンクレール14の下流端には、タンクレール14側に開いたラッパ16が接続され、その下流側には図示されない払出装置に通じる中継樋18が接続されている。
【0026】
タンクレール14は、鋼鈑製の取付板17を介して弾球遊技機10の裏機構盤11に取付けられている。
取付板17には、タンクレール14の下流端付近に円形の軸孔50が、タンクレール14の上流端付近に2つの長孔52、54が、タンクレール14の上方には1つの長孔60が、それぞれ設けられており、軸孔50、長孔52、54、60を貫通する摘み付きのボルト66にて裏機構盤11に螺着されている。そして、タンクレール14は、その底部に設けられている爪56、58を貫通するビス68にて取付板17に螺着されている。
【0027】
また、取付板17にはナット53が固着されており、このナット53にボルト55が螺合している。ボルト55は、裏機構盤11に固定された軸受57によって回転自在ではあるが軸方向への移動を規制された状態で保持されており、軸受57の下側に配された摘み59によって回転操作できる。ボルト55を回転させると、ボルト55と軸受57の軸方向位置は変化しないが、ボルト55とナット53の軸方向位置は変化する。すなわち、軸受57に対してナット53すなわち取付板17を引き寄せ、あるいは遠ざけることができる。
【0028】
このため、ボルト66を緩め(外す必要はない、特に軸孔50のボルト66は外さない)、ボルト55を回転させれば、取付板17(タンクレール14)を各長孔52、54、60の範囲で、軸孔50のボルト66を中心にして揺動変位させることができ、これによってタンクレール14の傾斜角度を調節できる。
【0029】
本実施例の場合、各長孔52、54、60の上端にボルト66が接する際の、タンクレール14の底板34、底板36及び底板42(これらについての説明は後述)の傾斜角度は3度であり、これとは逆に、各長孔52、54、60の下端にボルト66が接する際の、底板34、底板36及び底板42の傾斜角度4度となる設定である。つまり、3〜4度の範囲でタンクレール14の傾斜角度を調節できる。
【0030】
さらに、裏機構盤11に立設された球均し取り付け用のピン64が取付板17を貫通しており、このピン64は球均し62を揺動可能に保持している。球均し62にはアーム62aが付属しており、アーム62aは過剰センサ65を作動させる。詳しくは、部分図に示すように、球均し62が設定角度以上に反時計回り方向に揺動変位すると、アーム62aが過剰センサ65の検出域から外れ、その際に過剰センサ65の信号レベルが変化する。したがって、過剰センサ65の信号に基づけば、タンクレール14内に過剰の遊技球が滞留しているか否かを判別できる。この過剰センサ65の信号は管理用コンピュータに送られ、管理用コンピュータが弾球遊技機10への賞球用の遊技球の補給を停止させるために利用される。
【0031】
図4に示すように、タンクレール14の上流端部には、賞球タンク12から落下する遊技球を受ける球受部20が設けられている。球受部20は、中央に立設さられた仕切23により2部分に分けられている。なお、仕切23の高さは遊技球の半径程度である。
【0032】
仕切23の両側には、それぞれ1箇所の矩形の穴21が設けられ、それぞれに荷重検出部材22の検出板24が挿入されている。荷重検出部材22は、図示しないばねによって上向きに付勢されており、球受部20に遊技球がないときには上昇位置となり、検出板24を球受部20の底よりも上方に突出させるが、遊技球の荷重がかかると、検出板24がほぼ球受部20の底と同レベルとなる下降位置になる。また、図3に示すように、荷重検出部材22の下端には昇降板25が設けられており、検出板24(すなわち荷重検出部材22)が下降位置にあるときには、昇降板25が補給スイッチ27の受圧突起29を押して補給スイッチ27をオフにし、荷重検出部材22が上昇位置になると昇降板25が受圧突起29から離れて補給スイッチ27がオンになる。この補給スイッチ27の信号は管理用コンピュータに送られ、管理用コンピュータが弾球遊技機10への賞球用の遊技球の補給を開始させるために利用される。
【0033】
なお、補給スイッチ27は、作動条件としてディレータイムが設けてあり、オフ状態で一瞬オンしただけまたはオン状態のときに一瞬オフしただけでは作動しない。これは、例えば遊技者が叩いた振動などで瞬間的なオン、オフの繰り返しが発生した場合の対策であり、本実施例ではディレータイムは0.5秒に設定している。
【0034】
図4に示すように、球受部20に連接して2本の誘導溝26、28が設けられている。詳しくは、誘導溝26は、タンクレール14の背板30、仕切23の延長線に沿って設けられている仕切板32、背板30側の底板34及び仕切板32側の底板36によって構成されており、底板34と底板36の間には異物除去用の縦溝38が形成されている。なお、底板36は、仕切板32の下を通って誘導溝28側にも張り出されている。
【0035】
同様に、誘導溝28は、仕切板32、タンクレール14の前板40、底板36及び前板40側の底板42によって構成されており、底板36と底板42の間には異物除去用の縦溝44が形成されている。
また、底板34、底板36及び底板42の裏面には、複数の補強板46が固着され、球受部20の側方から誘導溝28の中間部分にわたっては、張出部48が設けられている。
【0036】
なお、両誘導溝26、28の幅は遊技球の直径(約11mm)をわずかに上回り(本実施例では約12mm)、仕切板32の高さは、遊技球の直径を十分に上回っている。そして、本実施例の場合、縦溝38、44の幅は4mmに設定されている。
【0037】
また、前述したように、底板34、底板36及び底板42の傾斜角度すなわち誘導溝26、28の傾斜角度は、3〜4度の範囲で調節可能である。
この弾球遊技機10においては、タンクレール14の傾斜角度を3〜4度の範囲で可変であるので、この傾斜角度をこの範囲内の適宜角度(例えば3.5度)にセットできる。このため、遊技球の研磨方式(樹脂ペレット方式、ベルト揚送方式、皮研磨方式)に関係なく、常にタンクレール14内での遊技球の移動は円滑であり、球詰まりすることはない。また、例えば樹脂ペレット方式なら傾斜角度を緩やか(3度側)にし、ベルト揚送方式なら傾斜角度を急(4度側)にするといったように、遊技店の研磨方式に応じて傾斜角度を調節することもできるので、より適切に球詰まりを防止できる。
【0038】
しかも、異物除去用の縦溝38の幅が4mmに設定されているので、遊技球の転がり抵抗が大きくなりすぎて球詰まりしたり、逆に小さくなりすぎて遊技球の速度が高速になることもない。また、弾球遊技機や周辺装置に用いられているビス等、比較的大きな異物も確実に除去できる。
(変形例)
タンクレール14を、例えば図5に示す構成としても傾斜角度を調節できる。この図5に示す例では、タンクレール14の背板30を下側及び左側に張り出し、そこに上述した軸孔50と同様の軸孔50a、長孔52、54、60と同様の長孔52a、54a、60a及びビス68用の穴に代わる長孔56a、58aを設けている。このタンクレール14は、取付板17を用いずに、直接裏機構盤11に取付けられる。その際、軸孔50a及び長孔52a、54a、56a、58a、60aを、例えば摘み付きのボルト66にて裏機構盤11に螺着すれば、実施例と同様に傾斜角度を変化させることができる。なお、図5には示していないが、実施例のナット53、ボルト55、軸受57からなる調節操作機構を備えてもよい。
【0039】
また、図示は省略しているが、本変形例のタンクレール14は、4条の誘導溝が設けられており、賞球タンク12からタンクレール14への供給口も4条分で開口されているので、賞球タンク12から遊技球が一気に流れ込むことがある。このように遊技球が一気に流れ込んだときには、タンクレール14の誘導溝の傾斜角度が大きいと遊技球が団塊状のまま移動してしまい、球均し62で球詰まりするおそれがある。しかしながら、実施例と同様に構成すれば過剰センサ65の働きにより、球均し62で球詰まりが発生する前に補給を停止させることができ、前述のような球均し62での球詰まりを未然に防止できる。
【0040】
なお4条の誘導溝のうち手前2条が賞球の払出用(賞球レール)に、残りの2条が貸球用(貸球レール)に使用される設定である。通常は払出用の賞球レールを頻繁に遊技球が移動し、貸出用の貸球レールはあまり頻繁には移動しない。
ところが、賞球レールを移動する遊技球によって誘導的に押し流されて貸球レールの遊技球も移動することがあり、その際に貸球レールの遊技球が球均し62を押し上げて過剰センサ65を作動させてしまい、その結果補給が途絶える可能性がある。このような不都合は、貸球レールの傾斜角度を賞球レールに比べて0.7〜1.2度緩やかにし、また賞球レールと貸球レールとの仕切を高くすることで解決できる。
【0041】
また、賞球レールは2条として貸球レールを1条にする場合もある。貸球レールを1条にすると、2条のときとは違って、貸出中は賞球レール側の球圧で貸球レールと賞球レールの分岐点で球詰まりを生じやすくなる。この対策としては、貸球レールの傾斜角度を賞球レールよりも1〜1.5度大きくすると良い。
【0042】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
本願発明の弾球遊技機においては、タンクレールは、底面の傾斜角度を3〜4度とできる範囲で傾斜角度を調節可能としたので、さまざまな研磨方式で磨かれた遊技球を滑らかに移動させることができ、また球詰まりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 タンクレール内での遊技球の挙動の例示図であり、図1(a)は、遊技球の表面の摩擦が小さい場合に十分に球均しできない状態の例示図、
図1(b)は、正常に球均しされた状態の例示図である。
【図2】 タンクレールの縦溝の幅と遊技球の回転径との関係の説明図である。
【図3】 実施例の弾球遊技機のタンクレール付近の背面図である。
【図4】 実施例の弾球遊技機のタンクレールの平面図である。
【図5】 変形例のタンクレールの正面図である。
【符号の説明】
10…弾球遊技機、12…賞球タンク、14…タンクレール、26…誘導溝、28…誘導溝、34…底板、36…底板、38…縦溝、42…底板、44…縦溝。
Claims (2)
- 賞球タンクから流出した遊技球を整列させながらほぼ水平方向に誘導するタンクレールと、該タンクレールの上方に立設された支軸によって揺動可能に保持された、前記タンクレールを移動する遊技球を均すための球均しと、前記タンクレールを通過した遊技球を排出する払出装置と、該払出装置から排出された遊技球を受皿に誘導する賞球誘導通路とを備える弾球遊技機において、
前記タンクレールの底面の傾斜角度を3〜4度の前記傾斜角度が含まれる範囲で調節可能とし、
前記球均しが前記タンクレール内の遊技球の球圧によって設定角度以上に揺動変位すると過剰信号を出力する過剰センサを備えた
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1記載の弾球遊技機において、
前記タンクレールの上流端部に配されて、前記賞球タンクから落下する遊技球を受ける球受部と、
ばねによって上向きに付勢されており、前記球受部に遊技球がないときには上昇位置となり、前記球受部に遊技球の荷重がかかると下降位置になる荷重検出部材と、
前記荷重検出部材が下降位置にあるときには、該荷重検出部材によって押圧されてオフになり、前記荷重検出部材が上昇位置になるとオンになる補給スイッチと
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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