JP3828388B2 - アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 - Google Patents

アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる押出材や圧延材等のアルミニウム材の表面の金属光沢を均一に制御し、仕上り外観に斑のない均一な落ち着いた表面状態を有する表面処理アルミニウム材を製造するためのアルミニウム材の表面処理方法、及びこの方法によって作製された表面処理アルミニウム材に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム材は、軽量で耐蝕性や耐久性、加工性、表面処理性等に優れており、また、適度な強度を有することから、外装材、内装材、表層材等の建築材料や電気機器等のケーシング材料を始めとして、極めて多くの分野で広範に使用されている。
【0003】
そして、このようなアルミニウム材については、その使用目的に応じて周囲の環境との調和や意匠性等の向上を図る目的で、梨地処理、ブラスト処理等の方法で表面光沢を調整したり、あるいは、電解着色処理、塗装処理等の方法で着色する表面処理が行われている。
【0004】
この種の表面処理の具体例としては、例えば、Fe、Mn、Zr、Si、Cr、Mg、Zn、Cu等の合金成分の添加量を調整し、粗面化処理で表面色調を白色に調整した後に陽極酸化処理を施して色調が白色のアルミニウム材を得る方法(特開平3-47,937号公報)、熱処理とエッチング処理を施して結晶粒を粗大化させ、結晶模様を有するアルミニウム材を得る方法(特開平3-257,177号公報)、完全軟化焼鈍処理を施した後に塑性変形を加え、次いで熱処理を施して結晶粒を粗大化させ、結晶模様を有するアルミニウム材を得る方法(特開平5-70,906号公報)、Fe成分とCu成分とを所定の割合で含むAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いでエッチング処理して結晶模様を有するアルミニウム材を得る方法(特開平6-336,682号公報)等が提案されている。
【0005】
しかしながら、このような従来の表面処理では、アルミニウム材の表面に付与される表面光沢の選択の幅が狭く、観察角度によって色調が異なる角度依存性があり、また、処理後の外観を制御できないために表面光沢や色調において均一性や再現性に乏しく、更に、特に建築材料等の分野で嗜好の多様化に伴って要求される広範でバラエティに富む表面光沢や色調、特に手で触れてもザラザラした感じはないが金属光沢感が少なくて目にやさしいザラザラ感を有する表面光沢や色調に対応できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、このような問題を解決すべく鋭意検討した結果、酸素雰囲気中での熱酸化処理に続いて、一塩基酸及び/又はその塩を含む水溶液中でのアノード電解処理を行うことにより、表面光沢や色調において均一性や再現性に富み、広範囲に亘って制御された表面光沢や色調(目にやさしいザラザラ感)を付与することができ、同時に圧延痕や押出痕等も消失することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
従って、本発明の目的は、素材形成時の圧延痕や押出痕等が消失すると共に、表面光沢や色調において均一性や再現性に富み、広範囲に亘って制御された表面光沢や色調を付与することができるアルミニウム材の表面処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面処理方法であり、酸素雰囲気中において500〜600℃の温度で処理時間が5〜60分の熱酸化をすることによりアルミニウム材の表面に熱酸化皮膜を形成せしめる第一工程と、一塩基酸及び/又はその塩を含む水溶液中でアノード電解を行う第二工程とを含むことを特徴とするアルミニウム材の表面処理方法である。
【0009】
また、本発明は、第二工程の電解処理の後に、第三工程としてアルカリ性水溶液中に浸漬するアルカリ処理を行うアルミニウム材の表面処理方法である。
【0010】
本発明において、アルミニウム材の表面に熱酸化皮膜を形成せしめる第一工程の熱酸化処理の処理条件は、アルミニウムを酸素雰囲気中で、加熱温度300〜600℃、好ましくは450〜550℃で、加熱時間が5〜60分、好ましくは5〜30分である。加熱温度が300℃に達しない、又は加熱時間が5分に満たない熱酸化では、アルミニウム材の表面に十分な熱酸化皮膜が生成されず、第二工程において凹凸が均一に分布した外観が得られない。反対に、加熱温度が600℃を超えるとアルミニウムの溶融が生じてしまう。また、加熱時間が60分を超える熱酸化では、例えば、本発明の表面処理方法を適用するアルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材が、JIS A6063等のAl-Mg-Si系合金のアルミニウム材である場合、Mg2Siの時効析出が進行して、十分な材料強度が得られなくなる。
【0011】
この熱酸化における加熱温度は、理論的にはアルミニウム材の表面に熱酸化皮膜をできるだけ均一に形成せしめるための温度ということであり、具体的には、加熱温度が450℃以下では、熱酸化の時間に比例してアルミニウム材の表面に無定型γ−アルミナの緻密な皮膜が生成し、500℃以上では、熱酸化処理の初期には緻密な無定型γ−アルミナの皮膜が生成し、その後は結晶性のγ−アルミナが生成する。ここで、無定型のγ−アルミナは、アルミニウム材の表面に均一に生成するため、アルミニウム材の表面酸化物の厚さは均一となる。
また、結晶性のγ−アルミナは、アルミニウム材の表面に点在するように生成し、加熱温度が高温になるほど、また、加熱時間が長くなるほどその生成量が多くなり、アルミニウム材の表面を被覆する。熱酸化皮膜を形成したアルミニウム材は、次工程であるアノード電解を施すと、熱酸化皮膜の欠陥部を破壊してピットを形成するが、この際に、結晶性酸化物によって被覆された部分は、他の部分に比べ、破壊が起こりにくくなる。従って、アルミニウム材の表面に形成されるピットの数は、結晶性のγ−アルミナの被覆率が高くなるにつれ少なくなる。
【0012】
また、本発明において、上記熱酸化処理に続いて行われる第二工程の電解処理は、一塩基酸及びその塩を含む水溶液中でアノード電解により行われ、この際に用いられる一塩基酸及びその塩としては、塩酸、硝酸、酢酸、過塩素酸等の一塩基酸や、そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられ、好ましくは塩酸、硝酸、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化アンモニウム(NH4Cl)、硝酸ナトリウム(NaNO3)、硝酸カリウム(KNO3)、硝酸アンモニウム(NH4NO3)等である。これらの一塩基酸及びその塩は、その1種のみを単独で用いてもよいほか、2種以上を混合して得られた混酸及びその塩として用いてもよい。この電解処理により、熱酸化処理によりアルミニウム材の表面に形成された熱酸化皮膜を破壊し、このアルミニウム材の表面に極めて微細な凹凸が形成される。
【0013】
この第二工程の電解処理における処理条件については、使用する一塩基酸及びその塩の種類によっても異なるが、通常、1〜500g/リットル、好ましくは10〜200g/リットルの濃度の処理液を用い、液温度10〜60℃、好ましくは20〜50℃の範囲で、アルミニウム材を陽極として電流密度0.1〜3A/dm2、好ましくは0.5〜2.5A/dm2の直流、商用交流、矩形波交流、パルス波形等の電流を2〜300秒間、好ましくは3〜180秒間通電し、アノード電解を行う。
【0014】
更に、本発明においては、上記第二工程の電解処理に引き続いて、第三工程としてアルカリ性水溶液中に浸漬するアルカリ処理を行ってもよい。
この第三工程のアルカリ処理における処理条件については、遊離アルカリ濃度が20〜100g/リットル、好ましくは40〜70g/リットルであり、処理温度が30〜70℃、好ましくは40〜60℃であり、また、pH値が13以上であり、更に、処理時間が3〜20分、好ましくは5〜15分である。遊離アルカリ濃度20g/リットル未満、処理温度30℃未満、又はpH値13未満では、いずれの場合も、溶解速度が遅く、生産性が低下する。反対に、遊離アルカリ濃度100g/リットル超、又は処理温度70℃超では、溶解速度が速くなりすぎて制御困難になり、表面がなだらかになってしまい、所望の表面状態を得るのが困難になる。また、処理時間についても、遊離アルカリ濃度、処理温度、pH値等の条件によっても異なるが、3分に達しない短時間浸漬では均一溶解が進行せずに所望の凹凸を得ることが難しく、また、20分を超える長時間浸漬では均一溶解が過度に進行してかえって凹凸が目立たなくなるほか、アルミの溶解減量も大きくなって好ましくない。
【0015】
ここで、本発明方法においては、上記第二工程の電解処理と上記第三工程のアルカリ処理との間に、塩酸水溶液中に浸漬する塩酸浸漬処理を行ってもよい。
この塩酸浸漬処理は、アルミニウム材を塩酸水溶液中に浸漬することにより行われる。この塩酸浸漬処理の処理条件については、塩酸濃度が10〜200g/リットル、好ましくは30〜150g/リットルであり、また、処理温度が20〜50℃、好ましくは25〜40℃であり、更に、処理時間が20分以下、好ましくは3〜15分である。この塩酸水溶液による塩酸浸漬処理は、塩酸濃度10g/リットル以上、処理温度20℃以上で進行し、反対に、塩酸濃度が200g/リットルより高くなったり、あるいは、処理温度が50℃より高くなると、化学溶解反応が激しくなって微細な凹凸の制御が難しくなり、また、処理時間が20分を超えると均一溶解が過度に進行してかえって凹凸が目立たなくなるほか、アルミの溶解減量も大きくなって好ましくない。
【0016】
また、この塩酸浸漬処理において、使用する塩酸水溶液中には、微細な凹凸の制御を容易にするために、Feイオン、Niイオン、Cuイオン、SO4イオン、NO3イオン、PO4イオン等から選ばれた1種又は2種以上のイオンを添加してもよく、具体的には、例えば硫酸塩、硝酸塩、塩化物、リン酸塩等の形で添加され、また、シュウ酸等の有機酸を添加してもよく、その添加量は、通常0〜5g/リットル、好ましくは0〜1g/リットルの範囲である。
【0017】
更に必要により、上記第三工程のアルカリ処理の後に、スマット除去処理、陽極酸化処理、染色又は金属の電解析出による着色処理、あるいは封孔処理を行ってもよく、また、これらの処理に代えて、クロメート処理を行ってもよい。これらの陽極酸化処理、着色処理、封孔処理、及びクロメート処理については、従来公知の方法で実施することができる。
【0018】
また、本発明においては、第一工程の熱酸化処理に先駆けて、アルミニウム材の前処理として、脱脂処理及び/又はアルカリエッチング処理を行ってもよい。また、アルカリエッチング処理の後に必要に応じてスマット除去処理を行ってもよい。これらの脱脂処理、アルカリエッチング処理及びスマット除去処理についても、従来公知の方法で実施することができる。
【0019】
本発明によれば、上記熱酸化処理によりアルミニウム材の表面に所定の膜厚の熱酸化皮膜を形成せしめ、次いで電解処理を行うことによりこの熱酸化皮膜を破壊し、アルミニウム材の素地の金属組織に影響されること無く、このアルミニウム材の表面に均一かつ微細で大きさの揃った凹凸を形成せしめることができる。この際の凹凸の大きさは、処理条件によって異なるが、粗さ測定(JIS B0601:1994)により求められたその径〔断面曲線から読み取った谷の開口部の幅〕が0.1〜200μmの範囲内であり、また、その深さ(断面曲線の最大高さRy)が5〜75μmの範囲内である。
【0020】
また、上記熱酸化処理後の電解処理に続いて塩酸浸漬処理を行うと、電解処理の皮膜破壊によって形成された孔の部分でのみアルミニウム材の素地と塩酸とを反応させてエッチピットを形成することができ、その後にアルカリ処理を行った場合には、アルミニウム材の素地の金属組織に影響されること無く、均一に凹凸を存在させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
【0022】
〔実施例1〕
JIS A6063アルミニウム合金押出形材を、前処理として、濃度50g/リットル、浴温50℃の水酸化ナトリウム水溶液に5分間浸漬し、このアルミニウム合金押出形材の表面の自然酸化皮膜を除去した。
【0023】
次に、前処理済みのアルミニウム合金押出形材を、空気中で5分間、500℃に加熱し(第一工程)、次いで濃度100g/リットルの塩酸水溶液中、浴温20℃、電流密度100A/m2、及び処理時間120秒の条件でアノード電解して多数の微細なピットを形成せしめ(第二工程)、更に、濃度50g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液中、浴温50℃及び処理時間10分の条件で浸漬して上記塩酸浸漬処理で形成されたピットを更に拡大させ(第三工程)、表面処理されたアルミニウム合金押出形材を得た。
【0024】
得られた表面処理アルミニウム合金押出形材の光沢度及び表面粗さ(Ra)を、試料内の測定位置を変えて10点測定し、その平均値、及び最大値と最小値との差を求めた。この実施例1の表面処理アルミニウム合金押出形材は、その光沢度及び表面粗さにおいてばらつきがなく、手で触れてもザラザラした感触はないが、金属光沢感が無くて目にやさしいザラザラ感のある均一な外観であった。また、押出痕が消失し、表面欠陥(ストレインマークやストリーク等)が無く、表面品質が安定していた。
結果を表1に示す。
【0025】
〔実施例2〕
実施例1と同様にして自然酸化皮膜を除去した前処理済みのアルミニウム合金押出形材を、空気中で10分間、500℃に加熱し(第一工程)、次いで濃度100g/リットルの塩酸水溶液中、浴温20℃、電流密度電流密度100A/m2、及び処理時間120秒の条件でアノード電解して多数の微細なピットを形成せしめ(第二工程)、更に、濃度50g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液中、浴温50℃及び処理時間10分の条件で浸漬して上記塩酸浸漬処理で形成されたピットを更に拡大させ(第三工程)、表面処理されたアルミニウム合金押出形材を得た。
【0026】
〔実施例3〕
実施例1と同様にして自然酸化皮膜を除去した前処理済みのアルミニウム合金押出形材を、空気中で5分間、500℃に加熱し(第一工程)、次いで濃度100g/リットルの塩酸水溶液中、浴温20℃、電流密度100A/m2、及び処理時間60秒の条件でアノード電解して多数の微細なピットを形成せしめ(第二工程)、更に、第三工程の前に、濃度100g/リットルの塩酸水溶液中、浴温30℃及び処理時間120秒の条件で浸漬して第二工程で形成されたピットを拡大させ(塩酸浸漬処理)、また、濃度50g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液中、浴温50℃及び処理時間10分の条件で浸漬して上記塩酸浸漬処理で形成されたピットを更に拡大させ(第三工程)、表面処理されたアルミニウム合金押出形材を得た。
【0027】
得られた表面処理アルミニウム合金押出形材の光沢度及び表面粗さ(Ra)を実施例1と同様にして測定し、その平均値、及び最大値と最小値との差を求めた。この実施例2及び3の表面処理アルミニウム合金押出形材は、実施例1と同様に、その光沢度及び表面粗さにおいてばらつきがなく、押出痕や表面欠陥が無くて均一な外観であった。
結果を表1に示す。
【0028】
〔比較例1〕
前処理として、濃度50g/リットル、浴温50℃の水酸化ナトリウム水溶液に5分間浸漬し、このアルミニウム合金押出形材の表面の自然酸化皮膜を除去した後、濃度55g/リットルの塩酸水溶液中、浴温35℃及び処理時間5分間の条件で浸漬し、次いで濃度50g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液中、浴温50℃及び処理時間10分の条件で浸漬し、表面処理されたアルミニウム合金押出形材を得た。
【0029】
得られた表面処理アルミニウム合金押出形材の光沢度及び表面粗さ(Ra)を上記実施例1と同様にして測定し、その平均値、及び最大値と最小値との差を求めた。この比較例1の表面処理アルミニウム合金押出形材は、凹凸の分布に偏りがあり、また、押出痕が残存し、ムラのある表面状態であった。
結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
Figure 0003828388
【0031】
【発明の効果】
本発明のアルミニウム材の表面処理方法によれば、素材形成時の圧延痕や押出痕等が消失すると共に、表面光沢や色調において均一性や再現性に富み、広範囲に亘って制御された表面光沢や色調を付与することができる。

Claims (7)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面処理方法であり、酸素雰囲気中において500〜600℃の温度で処理時間が5〜60分の熱酸化をすることによりアルミニウム材の表面に熱酸化皮膜を形成せしめる第一工程と、一塩基酸及び/又はその塩を含む水溶液中でアノード電解を行う第二工程とを含むことを特徴とするアルミニウム材の表面処理方法。
  2. 第二工程の電解処理の後に、第三工程としてアルカリ性水溶液中に浸漬するアルカリ処理を行う請求項1に記載のアルミニウム材の表面処理方法。
  3. 第二工程の電解処理で用いる一塩基酸が、塩酸、硝酸、酢酸、及び過塩素酸から選ばれた1種又は2種以上の混酸である請求項1又は2に記載のアルミニウム材の表面処理方法。
  4. 第二工程の電解処理における処理条件が、電流密度0.1〜3A/dm2及び処理時間2〜300秒である請求項1〜3のいずれかに記載のアルミニウム材の表面処理方法。
  5. 第三工程のアルカリ処理における処理条件が、遊離アルカリ濃度20〜100g/リットル及び処理温度30〜70℃である請求項2〜4のいずれかに記載のアルミニウム材の表面処理方法。
  6. 第一工程の熱酸化処理に先駆けて、前処理として脱脂処理及び/又はアルカリエッチング処理を行う請求項1〜5のいずれかに記載のアルミニウム材の表面処理方法。
  7. 請求項1〜6に記載のいずれかの方法により作製された表面処理アルミニウム材。
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