JP3827154B2 - 対物レンズユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばディスクプレーヤ用光ピックアップのレンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができるようにした対物レンズユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、対物レンズユニットの一例として図18から図20に示すものがある。これは、対物レンズOLを支持するレンズホルダ1の中央にボス部1aが一体突設され、該ボス部1aの軸孔2がアクトベース3上のシャフト4に嵌合され、ボス部1aの周辺にフォーカスコイル5が配置されると共に、レンズホルダ1の両側面にトラッキングコイル6が配置され、レンズホルダ1を間に挟んでアクトベース3の両側部から起立させた起立板3aに一対のマグネット7が配置され、アクトベース3にビス止めしたヨーク8の両端部がレンズホルダ1の貫通孔1bに挿通され、レンズホルダ1にカバー9が被せられ、該カバー9の内面に突設した複数のフック部9aをアクトベース3に着脱可能に係合させることにより、そのカバー9の天板部がシャフト4の頂面に当接または接近されている。なお、10はプリント基板であって、リード線10aを介してフォーカスコイル5及びトラッキングコイル6に接続されている。
【0003】
上記構成において、フォーカスコイル5に通電して励磁させることにより、レンズホルダ1をシャフト4に沿ってフォーカス方向a,bに摺動させて、対物レンズOLの焦点をディスク(図示せず)に合わせ、トラッキングコイル6に通電して励磁させることにより、レンズホルダ1をシャフト4回りでトラッキング方向c.dに揺動させて、対物レンズOLをディスクの所定のトラックに追従させる。
【0004】
工場から出荷する前の初期動作検査では、クリーンルーム内でフォーカスコイル5に所定電圧をかけることにより、図21に示すように、レンズホルダ1をシャフト4に沿って該レンズホルダ1を許容範囲L内でフォーカス方向a,bに動作させ、そのときのレンズホルダのストロークをレーザ変位計などの距離計(図示せず)でチェックし、そのストロークが電圧に比例しない場合には不良品とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、レンズホルダ1を最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、該レンズホルダ1のボス部1aの端面に形成したアクトベース対向面1Aがアクトベース3に当たったり、あるいは、そのレンズホルダ1のカバー対向面1Bがカバー9に当たったりすると(図21仮想線参照)、クリーンルーム内であってもアクトベース3やカバー9にわずかに付着している塵埃Dがシャフト4と軸孔2との間の隙間αに入り込むことがあり、その入り込んだ塵埃Dによりレンズホルダ1のフォーカス動作が安定せず、不良品と判断されることがある。
【0006】
そこで、特開平11−161984号公報に基づいて、図22に示すように、軸孔2の内面上下端に横断面半円形状軸受接触部11を突設することにより、軸孔2の上下両端に環状凹部12を形成することが考えられるが、レンズホルダ1をフォーカス動作させてアクトベース3やカバー9に当接させたときに、各環状凹部12が密閉されて、該各環状凹部12内に入った塵埃Dの逃げ場がなくなるので、その各環状凹部12内の塵埃Dが軸孔2内に押し込まれてしまうおそれがあり、これによって、レンズホルダ1のフォーカス動作が不安定となって、不良品と判断されることになる。
【0007】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させるようにした対物レンズユニットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態で突設されており、該各突起部をアクトベース及びカバーに当接させたときに、レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させ、前記アクトベース対向面及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した突起部がアクトベース及びカバーに当たることにより、該レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベース及びカバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベース及びカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0010】
前記レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出高さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベース及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0011】
請求項2に記載の発明は、対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記アクトベース及びカバーに複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該各突起部にレンズホルダを当接させたときに、レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させ、前記レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、アクトベース及びカバーに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベース及びカバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベース及びカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0013】
前記レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出高さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベース及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0014】
請求項3に記載の発明は、対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記レンズホルダのアクトベース対向面に複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいて非接触状態で突設されており、該突起部をアクトベースに当接させたときに、レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダに突設した突起部がアクトベースに当たることにより、該レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベースからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベースに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記レンズホルダのカバー対向面に突起部がシャフト非接触状態で突設されており、その突起部をカバーに当接させたときに、レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダに突設した突起部がカバーに当たることにより、該レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙が確保され、該カバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記アクトベースに複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該突起部にレンズホルダを当接させたときに、前記レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、アクトベースに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベースからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記カバーに突起部がシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該突起部にレンズホルダを当接させたときに、レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、カバーに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙が確保され、該カバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項3から6のいずれかに記載の発明において、前記レンズホルダのアクトベース対向面または及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面または及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出長さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベースまたは及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の発明において、シャフトの外周直径寸法をd1とし、レンズホルダの軸孔の直径寸法をd2としたときの両者の差に相当する隙間寸法をδ、レンズホルダの軸孔がシャフトに嵌合している状態でのシャフトに対する軸孔の傾き角をθ、突起部の突出長さ寸法をH、突起部を含めたレンズホルダの高さ寸法をL1、とした場合の関係式を、
δ
─────=tanθ……(1)
L1−H
とし、この関係式(1)に基づき、上記各寸法のうちの1つが算出されている、というものである。
【0025】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、許容できる隙間寸法δの最大値をδmax、許容できる傾き角θの最大値をθmaxとした場合の関係式を、
δmax
──────=tanθmax……(2)
L1−H
許容できる隙間寸法δの最少値をδmin、許容できる傾き角θの最小値をθminとした場合の関係式を、
δmin
──────=tanθmin……(3)
L1−H
とし、上記関係式(2)(3)に基づいて算出した突起部の突出長さ寸法の最大値をHmaxとして、突起部の突出長さ寸法Hが
H≦Hmax
の範囲内に定められている、というものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1から図5は本発明の第1の実施の形態である対物レンズユニットを示すものであって、レンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bに、軸孔2から0.5〜1mm程度の間隔tをおいて0.5〜2mm程度の突出長さH及び幅Dの複数(この実施の形態では2つ)の突起部14が周方向に所定間隔をおいて突設されており、図6に仮想線で示すように、各突起部14をアクトベース3及びカバー9に当接させたときに、レンズホルダ1とアクトベース3及びカバー9との間に所定の空隙15を形成すると共に、該空隙15を突起部14の側方を通ってカバー内空間16に連通させている。上記以外の構成は図18から図20に示す構成とほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】
上記構成によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、図6に仮想線で示すように、レンズホルダ1を最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bに突設した突起部14がアクトベース3及びカバー9に当たることにより、該レンズホルダ1とアクトベース3及びカバー9との間に所定の空隙15が確保され、該アクトベース3及びカバー9からレンズホルダ1の軸孔2が離間されるので、そのアクトベース3及びカバー9に付着している塵埃Dが前記軸孔2に入り込むおそれがなく、また、前記空隙15内に比較的多くの塵埃Dが溜まっても、その塵埃Dが突起部14の側方を通ってカバー内空間16に自然に排出されるので、レンズホルダ1を円滑にフォーカス動作させることができる。
【0028】
図7から図9は本発明の第2の実施の形態である対物レンズユニットの要部を示すものであって、第1の実施の形態に示す構造に追加して、レンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bに、軸孔2を取り囲むようにして突起部14よりも突出長さhが短い横断面略三角形状の環状刃部17を突設している。
【0029】
上記構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができることは勿論のこと、レンズホルダ1のフォーカス動作に伴って、環状刃部17によりシャフト4に付着する塵埃Dを軸孔2内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、環状刃部17の突出長さhが突起部14の突出長さHよりも短く設定されているので、図9に仮想線で示すように、レンズホルダ1を最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベース3及びカバー9に付着する塵埃Dが環状刃部17とシャフト4との間の隙間αに入り込むおそれがない。
【0030】
第1、第2の実施の形態では、突起部14及び環状刃部17をレンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bの両方に突設したが、これに限定されるわけではなく、その一方(アクトベース対向面1Aまたはカバー対向面1B)に突起部14及び環状刃部17を突設する場合にも適用される。
【0031】
図10から図12は本発明の第3の実施の形態である対物レンズユニットを示すものであって、アクトベース3及びカバー9に、シャフト4から0.5〜1mm程度の間隔tをおいて0.5〜2mm程度の突出長さH及び幅Dの複数(この実施の形態では2つ)の突起部14が周方向に所定間隔をおいて突設されている。上記以外の構成及び作用効果は図1から図6に示す第1の実施の形態とほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図13から図15は本発明の第4の実施の形態である対物レンズユニットを示すものであって、図10から図12に示す第3の実施の形態の構造に追加して、レンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bに、軸孔2を取り囲むようにして突起部14よりも突出長さhが短い横断面略三角形状の環状刃部17を突設しており、第2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるので、その説明を省略する。
【0033】
第3、第4の実施の形態では、突起部14をアクトベース3及びカバー9の両方に突設したが、これに限定されるわけではなく、その一方(アクトベース3またはカバー9)に突起部14を突設する場合にも適用され、また、環状刃部17をレンズホルダ1のアクトベース対向面1A及びカバー対向面1Bの両方に突設したが、これに限定されるわけではなく、その一方(アクトベース対向面1Aまたはカバー対向面1B)に環状刃部17を突設する場合にも適用される。
【0034】
ところで、上記した各実施形態で説明した対物レンズユニットにあっては、突起部14を除くレンズホルダの高さ(すなわち軸孔の長さ)やレンズホルダ1の軸孔2が嵌合しているシャフト4の周囲の隙間の大きさなどが、レンズホルダ1のフォーカス動作(シャフト軸線方向でのレンズホルダの摺動性)の良否に影響を与える。また、レンズホルダ1の大きさを制限して対物レンズユニットの小形化を図ることの必要性から軸孔の長さや、突起部を含めたレンズホルダ1の全体高さも一定の範囲に定めることが要求される。
【0035】
ここで、図16(A)に示したように、軸孔の長さ寸法をL2とすると、L2が短いほど摺動性は改善されるが、それに反してがたつきが生じやすくなってフォーカス動作の安定性が損なわれる反面、L2が大きければがたつきが生じにくくなってフォーカス動作の安定性が改善されるけれども、それに反して摺動性は低下する。同様に、シャフト1の外周直径寸法をd1、軸孔2の直径寸法をd2とすると、隙間寸法δは両者の差によって求めることができる。すなわち、隙間寸法δは、δ=d2−d1という式を使って求めることができる。そして、δが大きければ摺動性は改善されるが、それに反してがたつきが生じやすくなってフォーカス動作の安定性が損なわれる反面、δが小さければがたつきが生じにくくなってフォーカス動作の安定性が改善されるけれども、それに反して摺動性は低下する。
【0036】
そのため、突起部を含めたレンズホルダ1の全体高さL1を一定の範囲内に定めた上で、軸孔の長さ寸法L2と突起部の突出長さ寸法Hとをそれぞれを適切に定めて、フォーカス動作時の円滑な摺動性を発揮させ得るようにすることが要求される。
【0037】
そこで、本願発明者は、下記関係式(1)を基本式として、下記関係式(2)(3)を使って突起部の突出長さ寸法Hの許容範囲(H≦Hmax)を算出し、その許容範囲内で突起部の突出長さ寸法を定めることによって、冒頭で説明した不良品の出現率(不良率)を極めて低く抑え得ることを見出した。
δ
──────=tanθ……(1)
L1−H
δmax
───────=tanθmax……(2)
L1−H
δmin
───────=tanθmin……(3)
L1−H
各記号の意味は下記の通りである。
H:突起部の突出長さ寸法
Hmax:関係式(1)(2)に基づいて算出した突起部の突出長さ寸法Hの最大値
L1:突起部を含めたレンズホルダの高さ寸法
L1−H:軸孔の長さ寸法
d1:シャフトの外周直径寸法
d2:レンズホルダの軸孔の直径寸法
δ:軸孔の直径寸法とシャフトの外周直径寸法との差(δ=d2−d1)
θ:軸孔がシャフトに嵌合している状態でのシャフトに対する軸孔の傾き角
θmax:許容できる傾き角θの最大値
θmin:許容できる傾き角θの最小値
δmax:許容できる隙間寸法δの最大値
δmin:許容できる隙間寸法δの最少値
【0038】
次に、具体例を説明する。
【0039】
この事例は、円滑なフォーカス動作が行われるときの傾き各θの許容範囲、シャフトの直径寸法d1、軸孔の直径寸法d2、突起部を含めたレンズホルダの高さ寸法L1が既知であるときに、突起部の突出長さ寸法Hを適切に定める場合の計算例である。
【0040】
円滑なフォーカス動作が行われるときの傾き各θの許容範囲の最大値が15′、最小値が0°であるので、θmax=15′、θmin=0°となり、
0°≦θ≦15′
でなければならない。角度は、度を「°」、分を「′」、秒を「″」で表す。
一方、直径寸法がd1=2.015±0.003mmのシャフトと、突起部を含めた高さ寸法がL1=5.9mmで、かつ、軸孔の直径寸法がd2=2.025±0.003mmのレンズホルダとを組み合わせて用いるから、δmin=0.004、δmax=0.016mmであり、δの範囲は、
0.004≦δ≦0.016(mm)
となる。
そこで、関係式(2)に、δmax=0.016mm、L1=5.9mm、θmax=15′をそれぞれ代入すると、
0.016
──────────=tan15′
5.9−Hmax
となり、これより
Hmax=2.233mm
となる。このことから、上記組み合わせを用いる場合の突起部の突出長さ寸法Hの許容範囲は、H≦0.233mmであり、Hがこの値よりも大きくなると、軸孔の長さ寸法が短くなりすぎてがたつきが大きくなり、円滑なフォーカス動作を期待できなくなり、H≦0.233mmであると、円滑なフォーカス動作が期待でき、併せて、突起部を含めたレンズホルダーの高さ寸法も満足できるもの(L1=5.9mm)となる。
【0041】
次に、突起部の突出長さ寸法をH=2mmに決め、上記の計算例で用いたものと同じ寸法のシャフト(d1=2.015±0.003mm)と、レンズホルダー(L1=5.9mm、d2=2.025±0.003mm)とを組み合わせて用いる場合の、傾き角θが許容範囲(0°≦θ≦15′)であるか否かを確認する場合の計算例を説明する。
【0042】
関係式(2)と関係式(3)とにそれぞれδmax=0.016mm、L1=5.9mm、H=2mm、δmin=0.016mmをそれぞれ代入すると、
0.016
────────=tanθmax……(2’)
5.9−2
0.004
────────=tanθmin……(3’)
5.9−2
となり、(2’)及び(3’)の逆関数をとってθmax及びθminを求めると、
θmax=14′6″、θmin=3′32″
となり、θmax及びθminがいずれも15′以下に抑えられているため、この対物レンズホルダユニットは、円滑なフォーカス動作を期待できるものであると判定できる。
【0043】
図17は、突起部の長さ寸法Hと不良率との関係を示した図面代用グラフである。不良品は、レンズホルダーの軸孔への塵埃の付着が原因になって起こると考えられ、そのような塵埃の付着が起こりにくくなる突起部の長さ寸法をH=0.7mmに定めてある。したがって、H>0.7mmの範囲での不良品の発生は、主にレンズホルダがフォーカス動作するときのがたつきによるものと考えられる。同図より、突起部の長さ寸法がH>2.233にであると、不良率が許容できなくなる程度に増大することが判る。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した突起部がアクトベース及びカバーに当たることにより、該レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベース及びカバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベース及びカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0045】
前記レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出長さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベース及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、アクトベース及びカバーに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベース及びカバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベース及びカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0047】
前記レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出長さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベース及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0048】
請求項3に記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダに突設した突起部がアクトベースに当たることにより、該レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベースからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのアクトベースに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0049】
請求項4に記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、レンズホルダに突設した突起部がカバーに当たることにより、該レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙が確保され、該カバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0050】
請求項5に記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、アクトベースに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙が確保され、該アクトベースからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0051】
請求項6に記載の発明によれば、工場から出荷する前の初期動作検査で、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合に、カバーに突設した突起部にレンズホルダが当たることにより、該レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙が確保され、該カバーからレンズホルダの軸孔が離間されるので、そのカバーに付着している塵埃が前記軸孔に入り込むおそれがなく、また、前記空隙内に比較的多くの塵埃が溜まっても、その塵埃が突起部の側方を通ってカバー内空間に自然に排出されるので、レンズホルダを円滑にフォーカス動作させることができる。
【0052】
請求項7に記載の発明によれば、レンズホルダのフォーカス動作に伴って、該レンズホルダのアクトベース対向面または及びカバー対向面に突設した環状刃部によりシャフトに付着する塵埃を軸孔内に入り込まないように削ぎ落とすことができ、また、前記環状刃部の突出長さが突起部よりも短く設定されているので、レンズホルダを最大のストロークでフォーカス動作させた場合でも、アクトベースまたは及びカバーに付着する塵埃が環状刃部とシャフトとの間の隙間に入り込むおそれがない。
【0053】
請求項8又は請求項9に記載の発明によれば、突起部を含むレンズホルダの高さを一定以下に抑えなければならない要求がある場合に、フォーカス動作の安定性を維持し得る軸孔の長さや突起部の突出長さを適切に定めることができる。また、突起部を含むレンズホルダの高さ、軸孔の長さ、突起部の突出長さ、傾き角などの設計値がフォーカス動作の安定性を維持し得る範囲内であるか否か、ということを容易に判定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である対物レンズユニットを示す縦断面図である。
【図2】 同横断面図である。
【図3】 同水平断面図である。
【図4】 同レンズホルダを上方から見た斜視図である。
【図5】 同レンズホルダを下方から見た斜視図である。
【図6】 同フォーカス動作を示す要部の縦断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態である対物レンズユニットを形成するレンズホルダを上方から見た斜視図である。
【図8】 同レンズホルダを下方から見た斜視図である。
【図9】 同フォーカス動作を示す要部の縦断面図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態である対物レンズユニットを示す縦断面図である。
【図11】 同横断面図である。
【図12】 同水平断面図である。
【図13】 本発明の第4の実施の形態である対物レンズユニットを形成するレンズホルダを上方から見た斜視図である。
【図14】 同レンズホルダを下方から見た斜視図である。
【図15】 同フォーカス動作を示す要部の縦断面図である。
【図16】 (A)(B)は関係式(1)(2)(3)を図解した説明図である。
【図17】 突起部の突出長さと不良率との関係を示した図面代用グラフである。
【図18】 従来例を示す縦断面図である。
【図19】 同横断面図である。
【図20】 同水平断面図である。
【図21】 同フォーカス動作を示す要部の縦断面図である。
【図22】 従来の他の例のフォーカス動作を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 レンズホルダ
1A アクトベース対向面
1B カバー対向面
2 軸孔
3 アクトベース
4 シャフト
5 フォーカスコイル
6 トラッキングコイル
14 突起部
15 空隙
16 カバー内空間
17 環状刃部
OL 対物レンズ
H 突起部の突出長さ
h 環状刃部の突出長さ
Claims (9)
- 対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態で突設されており、該各突起部をアクトベース及びカバーに当接させたときに、レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させ、前記アクトベース対向面及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴とする対物レンズユニット。
- 対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記アクトベース及びカバーに複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該各突起部にレンズホルダを当接させたときに、レンズホルダとアクトベース及びカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させ、前記レンズホルダのアクトベース対向面及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴とする対物レンズユニット。
- 対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記レンズホルダのアクトベース対向面に複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいて非接触状態で突設されており、該突起部をアクトベースに当接させたときに、レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴とする対物レンズユニット。
- 前記レンズホルダのカバー対向面に突起部がシャフト非接触状態で突設されており、その突起部をカバーに当接させたときに、レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴とする請求項3に記載の対物レンズユニット。
- 対物レンズを支持するレンズホルダに貫設した軸孔がアクトベース上のシャフトに嵌合され、該レンズホルダに設けたフォーカスコイル及びトラッキングコイルの励磁作用により、そのレンズホルダがシャフトに沿ってフォーカス方向に摺動可能且つシャフト回りでトラッキング方向に揺動可能に形成され、前記シャフトの頂面に当接または接近した状態でレンズホルダを被うカバーが前記アクトベースに取り付けられた対物レンズユニットであって、前記アクトベースに複数の突起部が前記軸孔の周方向に所定間隔をおいてシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該突起部にレンズホルダを当接させたときに、前記レンズホルダとアクトベースとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴とする対物レンズユニット。
- 前記カバーに突起部がシャフト非接触状態でレンズホルダに向けて突設されており、該突起部にレンズホルダを当接させたときに、レンズホルダとカバーとの間に所定の空隙を形成すると共に、該空隙を突起部の側方を通ってカバー内空間に連通させることを特徴とする請求項5に記載の対物レンズユニット。
- 前記レンズホルダのアクトベース対向面または及びカバー対向面に、レンズホルダの軸孔を取り囲むようにして突起部よりも突出長さが短い横断面略三角形状の環状刃部が突設されていて、レンズホルダーのフォーカス動作に伴ってこの環状刃部がシャフトに付着する塵埃を削ぎ落とすようになっていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の対物レンズユニット。
- シャフトの外周直径寸法をd1とし、レンズホルダの軸孔の直径寸法をd2としたときの両者の差に相当する隙間寸法をδ、レンズホルダの軸孔がシャフトに嵌合している状態でのシャフトに対する軸孔の傾き角をθ、突起部の突出長さ寸法をH、突起部を含めたレンズホルダの高さ寸法をL1、とした場合の関係式(1)を、
δ
──────=tanθ……(1)
L1−H
とし、この関係式(1)に基づき、上記各寸法のうちの1つが算出されている請求項1から7のいずれかに記載の対物レンズユニット。 - 許容できる隙間寸法δの最大値をδmax、許容できる傾き角θの最大値をθmaxとした場合の関係式を、
δmax
──────=tanθmax……(2)
L1−H
許容できる隙間寸法δの最少値をδmin、許容できる傾き角θの最小値をθminとした場合の関係式を、
δmin
──────=tanθmin……(3)
L1−H
とし、上記関係式(2)(3)に基づいて算出した突起部の突出長さ寸法の最大値をHmaxとして、突起部の突出長さ寸法Hが
H≦Hmax
の範囲内に定められている請求項8に記載の対物レンズユニット。
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