JP3826721B2 - 細菌検査システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は細菌検査装置及びその情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年検査室のアウトソーシング、FMSへの移行等が推進される中、病院内の検査室では、検査コストの低減や、ステータスの向上が強く求められている。特に、細菌検査室では、検査コストの低減だけではなく、近年社会問題となっている薬剤耐性菌の発生を未然に防ぐ部門としての役割が強く求められている。
【0003】
細菌検査とは、検査技師が、患者から採取された検体をもとに、患者に感染した細菌等を同定し、同定した細菌に対する抗菌薬(薬剤)とその効果を示す最小濃度である薬剤感受性を、細菌名とともに報告する業務である。
【0004】
この薬剤感受性を検査する装置として、細菌検査装置がある。この細菌検査装置では、複数の穴(ウエル)が縦横に配列されたパネルを用いて、複数の薬剤の薬剤感受性テストを実施し、その結果を出力する。このパネルは、一列に同一種の薬剤が濃度を変えて入れられており、一度に複数の薬剤感受性テストを実施できる。技師は、多種類あるパネルから必要に応じて、薬剤感受性テストで用いるパネルを選択する。
【0005】
また、例えば、特許3045566号に記載の細菌検査装置では、上記パネルの一列分で構成されるプレートを用いて、必要な薬剤を組み合わせて薬剤感受性テストを実施し、その結果を出力する。
【0006】
薬剤耐性菌とは、薬剤感受性が特定の薬剤に対してある値以下の細菌のことであり、メシチリンに耐性をもつMRSAや、ヴァンコマイシンに耐性をもつVREなどが知られている。
【0007】
これらの薬剤耐性菌を発生させる要因の一つとして、細菌に対して治療効果が高いということを理由に、医師が同じ薬剤を繰り返し投与してしまうことが挙げられる。これにより、細菌が徐々に薬剤感受性が低くなり、やがては薬剤耐性を獲得してしまう。そのため、医師は薬剤耐性の状況を考慮しながら薬剤を投与しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で説明した2つの細菌検査装置では、どの薬剤に関して薬剤感受性テストを実施し、報告するかは、技師が選択しなければならない。そのため、患者の状態や院内常在菌の薬剤耐性の状況などの理由で医師が実際に使用しない薬剤を、技師が検査してしまうことがある。また、濃度に関しては、どちらの細菌検査装置でも固定されているため、投与すると患者に多大な悪影響を与える濃度や、薬剤耐性を獲得しつつあり、薬剤感受性がないことが自明なほど低い濃度など、必要でない濃度を含めて技師が検査してしまうことがある。このように実際には必要でない薬剤や濃度を技師が検査してしまうため、検査コストが減少しないという問題があった。
【0009】
また、医師は患者に薬剤投与する場合、薬剤耐性菌の発生を抑制するため、院内常在菌の薬剤耐性の状況を把握したいという要望がある。しかし、細菌検査室では、この薬剤耐性の兆候は掴んではいるものの、薬剤耐性の明確な指標となるような情報は提供していないという問題があった。
そこで本発明の一つの目的は、不必要な薬剤の選択、もしく不適切な希釈濃度の選択による無駄な検査を削減し、ひいては検査コストを削減することのできる細菌検査システムを提供するにある。
本発明の他の目的は、医師に対して院内常在菌の潜在的な薬剤耐性の度合いを客観的に提示できる細菌検査システムを提供するにある。
本発明の更に他の目的は、実施例の説明により明らかにされる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の代表的な特徴は、細菌名を含む細菌検査の検体情報を取得する検体情報取得手段と、それぞれ異なる濃度範囲の段階的薬剤濃度での薬剤感受性テストを実施するための複数の検査パネルに対応して、それぞれの検査パネルの薬剤濃度範囲を格納する検査パネルデータベースと、細菌ごとに、複数の薬剤に対する薬剤感受性に関する過去の検査の統計値をそれぞれ格納する薬剤感受性統計データベースと、前記検体情報取得手段で取得された細菌名と前記薬剤感受性統計データベースから得た統計値とにより検体の薬剤感受性検査の結果の期待範囲を算出し、該期待範囲と前記検査パネルデータベースをもとに、前記検査パネルデータベースに登録された検査パネルから前記検体の薬剤感受性検査に使用すべき検査パネルを抽出して表示する検査パネル抽出手段とを有する細菌検査システムにある。
【0011】
さらに具体的には前記薬剤感受性統計データベースは、少なくとも、院内に存在する細菌の各薬剤に対する薬剤感受性の統計結果である院内薬剤感受性データベースと、限定された地域に存在する細菌の各薬剤に対する薬剤感受性の統計結果である地域薬剤感受性データベースとを含み、検体の薬剤感受性検査の結果の期待範囲を算出にあたっては検体情報によって上記院内薬剤感受性データベースか地域薬剤感受性データベースかの一方を選択して用いる。
【0012】
また、本発明の別の特徴は、細菌が取得した潜在的な薬剤耐性の度合いを、個々の薬剤について他の薬剤と比較して客観的に明示できる指標として薬剤耐性指数を算出して出力する細菌検査システムにある。具体的には、上記院内薬剤感受性データベースに格納された薬剤感受性の院内平均と上記地域薬剤感受性データベースに格納された薬剤感受性の地域平均を用いる。予め設定した複数の常在菌のそれぞれについて、対象とする薬剤に対する薬剤感受性の院内平均と地域平均との差を値を正規化し、さらに上記複数の常在菌についての上記差の値を加算平均した値を上記対象とする薬剤の薬剤耐性指数として出力する。
【0013】
本発明の更に別の特徴は実施態様の説明にて明らかにされる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の実施例である細菌検査システム100の構成図を示す。本システム100は、制御部101と、入力部102と、通信部103と、出力部104と、薬剤感受性統計DB判断部105と、薬剤耐性指数算出部106と、薬剤感受性統計DB更新部107と、抽出条件取得部108と、パネル抽出部109と、パネル選択部110と、検査結果DB111と、薬剤感受性統計DB112と、パネルDB114と、薬剤感受性統計DB判断用知識ベース115と、薬剤出力順変更部116と、検体情報取得部117と、細菌検査装置120と、で構成される。
【0015】
本システム100は、入出力端末130とネットワーク150を介して通信する。また、本システム100は、他の細菌検査システム140とネットワークを介して通信する。
【0016】
前記ネットワーク150は、院内のネットワークを前提にしているが、地域のネットワークやより広域のネットワークでもよい。
【0017】
前記薬剤感受性統計DB112には、院内感染が疑わしい患者から採取した検体による薬剤感受性テスト、あるいは院内の環境検査による細菌の薬剤感受性テストの検査結果の平均のデータが院内平均DBとして格納される。また、
院内の検査室で得られた検査結果であっても、病院を含む地域内での感染が疑わしい患者からの検体による薬剤感受性の検査結果、もしくは同様な状況の検体の外部の機関から収集した薬剤感受性テストのデータが地域平均DBとして格納される。さらに、その他に個人平均DB、全国平均DB、と細分して薬剤感受性テストの結果を格納しても良い。また、マラリア等、特定の細菌に関する平均である特殊平均DBを格納しても良い。
【0018】
前記入力部102はタッチパネルであるがキーボードやマウスでもよい。また、前記出力部104はCRTであるがプリンタでもよい。
【0019】
図2に、技師がパネルを選択する時の本システム100の動作を表すフローチャートを示す。まず、本システムが起動すると、制御部101は前記検体情報取得部117を起動し、医師が入出力端末130を使用して入力した検体情報を取得する検体情報取得ステップ301を実行する。
【0020】
検体情報には、検体を採取した患者に関する、初診、再来、入院などの診療情報、海外渡航歴などの問診情報を含む。検体から検出された細菌名が既知のときは細菌名も含む。また、検体情報には、環境検査や院内感染を疑っているときの検査、など感染症管理に関する情報を含む。また、細菌名には、黄色ブドウ球菌など菌を特定する細菌名でも、グラム陽性球菌など菌の総称である細菌名でも良い。
【0021】
また、検体情報の入力に関して、医師に代わり技師が前記入力部102から検体情報を入力しても良い。
【0022】
次に、制御部101は、前記抽出条件取得部108を起動し、医師が入出力端末を使用して入力した抽出条件を取得するステップ302を実行する。
【0023】
抽出条件には、薬剤の強さのレベルである薬剤強度、検査コストを考慮するか否か、薬剤耐性を考慮するか否かを含む。
【0024】
次に、制御部101は、前記薬剤感受性統計DB判断用知識ベース115を読み出すステップ303を実行する。
【0025】
次に、制御部101は、前記検体情報取得ステップ301で取得した検体情報と、前記薬剤感受性統計DB判断用知識ベース115をもとに、薬剤感受性統計DBを判断するステップ304を実行する。
【0026】
図3に、前記薬剤感受性統計DB判断用知識ベース115の知識ベースの例を示す。図の例では、検体を採取した患者が初診で、かつ患者の住所が病院と同一地域内である場合、前記制御部101は、薬剤感受性統計DBとして、地域平均DBを用いると判断する。以下初診で住所が他地域である場合は全国平均DBを用いる。再来患者もしくは入院患者で、その患者の感染している細菌の薬剤感受性を個人に管理すべき場合は個人平均DBを用いる。再来患者であっても、その患者にとって新たな細菌感染の場合は地域平均DBを用いる。一方、院内感染の疑いが濃厚な患者から採取した検体の細菌の薬剤感受性テスト、もしくは院内の環境検査での細菌の薬剤感受性テストについては、薬剤感受性統計DB判断用知識ベース115は院内平均DBを薬剤感受性統計DBとして用いるよう判断する。
【0027】
次に、前記制御部101は、前記ステップ304の結果をもとに、薬剤感受性統計DBを読み出すステップ305を実行する。
【0028】
次に、前記制御部101は、前記パネル抽出部109を起動し、細菌名や薬剤強度からパネルDBを用いてパネルを抽出するステップ306を実行する。
【0029】
図4に、このパネルを抽出するステップ306の動作を更に詳細に示す。まず、前記ステップ302で取得した細菌名と薬剤強度でパネルを抽出するステップ1101を実行する。ここで、細菌の薬剤感受性テスト用のパネルとは、一定の数のウェルが設けられ、それらのウェル列で、最小発育阻止濃度を測定するために定められた範囲内で段階的に濃度を変えた薬剤が入れられて細菌の培養テストが行われるものである。パネルの薬剤強度とは、段階的な濃度の範囲の最大値に対応する薬剤の強さのレベルである。同じ薬剤強度、例えば薬剤強度がAであっても、パネルA−01ではABPCの濃度範囲が2乃至16、CCLの濃度範囲が2乃至16、パネルA−02ではABPCの濃度範囲が8乃至16、CCLの濃度範囲が4乃至16、というように各薬剤の濃度範囲が異なる複数種類のパネルが規定され、選択可能である。図4のステップ1101では、細菌名と薬剤強度の条件指定により、その条件に合致するパネル、検査に採用する候補となる複数のパネルが抽出される。
次に、前記ステップ304で読み出した薬剤感受性統計DBをもとに、薬剤感受性の期待範囲を薬剤毎に計算するステップ1102を実行する。前記薬剤感受性統計DB112の場合、約95%の推定範囲である2σを用いると、ABPCは8.3−10.7、CCLは5.4−8.2である。ここでは、約95%の推定範囲として2σを用いているが、任意の推定範囲でもよい。
次に、前記薬剤毎の期待範囲をもとに、検査可能な濃度が全て期待範囲内であるパネルを抽出するステップ1103を実行する。あらかじめ検査したい薬剤が指定されている場合は、その薬剤に対して検査可能な濃度が全て期待範囲内であるパネルを抽出する。
【0030】
図2に戻り説明を続けると、次に、前記制御部101は、前記薬剤耐性指数算出部106を起動し、薬剤耐性指数を算出するステップ307を実行する。
【0031】
図5に、前記薬剤耐性指数算出部206の処理を表すフローチャートを示す。まず、院内薬剤感受性統計DBを読み出すステップ1401を実行する。次に、地域薬剤感受性統計DBを読み出すステップ1402を実行する。次に、全ての薬剤に関して、薬剤耐性指数を算出したかどうかを判断するステップ1403を実行する。前記ステップ1403で、Noと判断した場合、薬剤耐性指数を計算するステップ1404を実行する。
【0032】
薬剤耐性指数とは、感染症の治療のために投与する薬剤の選択に有用なように、薬剤ごとに細菌が耐性獲得をしているかを他の薬剤との比較で客観的に示すようにした指数である。具体的には、複数の、成るべく多数の常在菌を予め指定しておき、その指定された常在菌の個々について、先に述べた薬剤感受性の院内平均の値が、より広域の、例えば地域平均の値に対して上昇している割合をそれぞれ算出し、指定された全部の細菌に関して得られた上昇の割合を単純平均したものである。
ある薬剤αのある細菌xに対する薬剤感受性の院内平均を[院内平均αx]、地域平均を[地域平均αx]とすると、薬剤耐性指数PRIαとは、以下の式で算出できる。
【0033】
【数1】
Figure 0003826721
前記ステップ1403で、予め指定されたN個全ての薬剤に対する薬剤耐性指数を算出が完了すると判断すると、前記薬剤耐性指数算出部206の処理が終了する。
【0034】
次に、前記制御部101は、前記ステップ302で取得した、検査コストを考慮するか否か、薬剤耐性を考慮するか否か、という情報をもとに、前記ステップ306で抽出したパネルの出力順を並べ替えるステップ308を実行する。
【0035】
例えば、検査コストを考慮する場合、抽出されたパネルを検査コストの低い順番に並べ替える。また、薬剤耐性を考慮する場合、前記ステップ307で算出した薬剤耐性指数をもとに、パネル中の最も低い薬剤耐性指数を比較し、薬剤耐性指数の低い順にパネルの順番を並べ替える。
【0036】
次に、前記制御部101は、パネルを前記ステップ309で並べ替えた順番に、前記出力部104へ出力するステップ310を実行する。
【0037】
図6に、本システム100が、前記ステップ310で検査コストの低い順に並べ替えた場合に出力する画面例1200を示す。前記画面例1200からわかるように、前記ステップ306で抽出されたパネルが、検査コストの低い順に並べ替えられている。
【0038】
次に、前記制御部101は、前記ステップ306で出力したパネルから検査で用いるパネルを入力させるステップ307を実行する。本システムのユーザである技師は、一番上位に並んでいるパネルを選択することで、必要な検査を実施可能であり、かつ検査コストの低いパネルを選択できる。
【0039】
次に、前記制御部101は、前記ステップ307で入力されたパネルの情報を前記細菌検査装置120へ伝送するステップ308を実行する。
【0040】
以上により、本システムのユーザである技師は、医師の要求に応じて最適な薬剤や濃度で検査するパネルを選択できるので、不必要な検査を削減でき、検査コストを低減することが可能である。
【0041】
図7は、検査結果を出力するときの前記細菌検査システム100の動作を表すフローチャートである。まず、本システム100が動作を開始すると、前記制御部101が、前記細菌検査装置120から、検査結果を取得するステップ1301を実行する。次に、前記制御部101は、前記薬剤耐性指数算出部106を起動し、薬剤耐性指数を算出するステップ1302を実行する。次に、前記制御部101は、前記薬剤提示順変更部116を起動し、薬剤提示順を変更するステップ1303を実行する。ここでは、前記ステップ1302で算出された薬剤耐性指数の小さい順で並べ替える。次に、前記制御部101は、前記薬剤提示順変更部116で並べ替えられた順に、検査結果を出力するステップ1304を実行する。前記ステップ1304では、検査結果を紙面に出力することを前提にしているが、医師が操作する前記入出力端末130の画面に直接出力しても良い。また、前記ネットワーク150に接続された、他の医師用端末(図示せず)に出力してもよい。
【0042】
図8に、前記ステップ1304で出力した検査結果の例1501を示す。図8では、細菌名と薬剤毎の薬剤感受性テストの結果が、薬剤耐性指数で並べ替えられて、表示されている。
【0043】
医師は、この検査結果を参照することにより、患者に投与する薬剤を判断する。例えば、図8の検査結果の場合、ABPCもCCLも薬剤感受性が8、強度がAで同じであるが、潜在的な薬剤耐性の指標である薬剤耐性指数はABPCが1.37であるのに対して、CCLは0.33と低くなっているので、医師は薬剤耐性菌の発生を未然に防止することを考慮したい場合、CCLを投与した方がよい、と判断する。
【0044】
以上により、医師は、各薬剤に対する院内での潜在的な薬剤耐性の度合いを客観的に把握できるので、薬剤耐性菌の発生を抑制することが可能である。
図9に、前記検査結果DB111の例を示す。前記検査結果DBは、細菌名を格納するフィールド801、検査結果を格納するフィールド802、感染源を格納するフィールド803、で構成される。
【0045】
図10に、前記薬剤感受性DB更新部107の動作を表すフローチャートを示す。まず、前記制御部101が、前記薬剤感受性DB更新部107を起動すると、前記薬剤感受性DB更新部107は、前記検査結果DB111から検査結果を取得するステップ901を実行する。次に、前記薬剤感受性DB更新部107は、前記ステップ901で読み込んだ検査結果から、各細菌の薬剤感受性の平均と分散を感染源毎に算出するステップ902を実行する。次に、前記薬剤感受性DB更新部107は、前記ステップ902で算出した平均と分散で、前記薬剤感受性統計DB112を更新するステップ903を実行する。以上で、前記薬剤感受性DB更新部107の処理は終了する。
【0046】
以上により、必要に応じて前記薬剤感受性統計DBを更新できるので、本システムのユーザである技師は、より正確にパネルを判断することが可能である。
【0047】
以上、細菌検査システムを例に説明したが、本発明を前記細菌検査装置120で実現しても良い。
また、前記パネルDB114では、一つのパネルに複数の薬剤がのっている情報を格納することを前提にしているが、一つのパネルに1つの薬剤がのっているプレートの情報を格納するプレートDBとしてもよい。これにより、本システム100のユーザである技師は、最適な薬剤や濃度で検査するプレートを選択することが可能である。
【0048】
また、前記パネルDB114では、一つのパネルに複数の薬剤がのっている情報を格納することを前提にしているが、一つのパネルに1つの薬剤が一つの濃度でのっているという情報を格納する薬剤DBとしてもよい。これにより、本システム100のユーザである技師は、最適な薬剤や濃度を選択することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
上記実施例で説明した細菌検査装置及びシステムにより、本システムのユーザである技師は、医師の要求に応じて最適な薬剤や濃度で検査するパネルを選択できるので、不必要な検査を削減でき、検査コストを低減することが可能である。
【0050】
また、必要に応じて前記薬剤感受性統計DBを更新できるので、本システムのユーザである技師は、より正確にパネルを判断することが可能である。
【0051】
また、医師は、各薬剤に対する院内での潜在的な薬剤耐性の度合いを客観的に把握できるので、薬剤耐性菌の発生を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である細菌検査システムのブロック図である。
【図2】上記実施例のパネル選択時の動作を表すフローチャートである。
【図3】薬剤感受性統計DB判断用知識ベースの例を示す概念図である。
【図4】パネル抽出時の動作を表すフローチャートである。
【図5】薬剤耐性指数算出時の動作を表すフローチャートである。
【図6】細菌検査システムの出力例を示す画面イメージ図である。
【図7】検査結果出力時の動作を表すフローチャートである。
【図8】実施例の細菌検査システムで出力する検査結果の例を示す概念図である
【図9】検査結果DBの例を示す概念図である。
【図10】薬剤感受性統計DB更新時の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
100 細菌検査システム。

Claims (7)

  1. 細菌の薬剤に対する感受性を測定する細菌検査システムであって、少なくとも細菌名を含む細菌検査の検体情報を取得する検体情報取得手段と、それぞれ異なる濃度範囲の段階的薬剤濃度での薬剤感受性テストを実施するための複数の検査パネルに対応して、それぞれの検査パネルの薬剤濃度範囲を格納する検査パネルデータベースと、細菌ごとに、複数の薬剤に対する薬剤感受性に関する過去の検査の統計値をそれぞれ格納する薬剤感受性統計データベースと、前記検体情報取得手段で取得された細菌名と前記薬剤感受性統計データベースから得た統計値とにより検体の薬剤感受性検査の結果の期待範囲を算出し、該期待範囲と前記検査パネルデータベースをもとに、前記検査パネルデータベースに登録された検査パネルから前記検体の薬剤感受性検査に使用すべき検査パネルを抽出して表示する検査パネル抽出手段とを有する細菌検査システム。
  2. 前記検査パネル抽出手段は、検査可能な段階的濃度の全てが算出した前記薬剤感受性の期待範囲内にある複数の検査パネルの全てを前記使用すべき検査パネルの候補として抽出することを特徴とする請求項1の細菌検査システム。
  3. 前記検査パネルデータベースは各検査パネルで実施する薬剤感受性検査の検査コストに関するデータを含み、前記検査パネル抽出手段は抽出した複数の検査パネルに対し、前記検査パネルデータベースから読み出した検査コストによる順位を付与することを特徴とする請求項1の細菌検査システム。
  4. 前記薬剤感受性統計データベースは、院内に存在する細菌の各薬剤に対する薬剤感受性の統計結果である院内薬剤感受性データベースと、限定された地域に存在する細菌の各薬剤に対する薬剤感受性の統計結果である地域薬剤感受性データベースとを含み、前記期待範囲の算出にあたっては、前記検体情報に応じて前記院内薬剤感受性データベースか前記地域薬剤感受性データベースかの一方を選択して用いることを特徴とする請求項1に記載の細菌検査システム
  5. 対象とする薬剤に関し、予め指定された複数の細菌の各々について前記院内薬剤感受性データベースから薬剤感受性の院内平均値を読み出し、前記地域薬剤感受性データベースから薬剤感受性の地域平均値を読み出し、該院内平均値と地域平均値との差を正規化した値を前記複数の細菌について平均して得た指数を前記対象とする薬剤の薬剤耐性指数として算出する薬剤耐性指数算出部をさらに有することを特徴とする請求項4の細菌検査システム。
  6. 前記検査パネル抽出手段は、抽出した複数の検査パネルに対し、前記薬剤耐性指数算出部で算出された薬剤耐性指数に値による順序を付与することを特徴とする請求項5の細菌検査システム。
  7. 細菌名と薬剤感受性を出力する細菌検査システムであって、院内に存在する細菌について複数の薬剤それぞれに対する薬剤感受性の統計結果を格納した院内薬剤感受性統計データベースと、限定された地域に存在する細菌について前記複数の薬剤のそれぞれ対する薬剤感受性の統計結果を格納した地域薬剤感受性統計データベースと、予め指定された複数の細菌の各々について前記院内薬剤感受性データベースから対象とする薬剤に対する薬剤感受性の院内統計値を読み出し、前記地域薬剤感受性データベースから前記対象とする薬剤の薬剤感受性の地域統計値を読み出し、該院内統計値と地域統計値との差を正規化した値を前記複数の細菌について平均して得た指数を前記対象とする薬剤の薬剤耐性指数として算出する薬剤耐性指数算出部と、前記薬剤耐性指数を細菌名と薬剤感受性とともに出力する出力部とを有することを特徴とする細菌検査システム。
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