JP3826416B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示用の液晶組成物、およびこれを用いる液晶表示素子に関する。さらに詳しくは、液晶表示素子に使用して、そのしきい値電圧の温度依存性が改善されたス−パ−ツイステッドネマチック(STN)方式の液晶表示用のネマチック液晶組成物、およびこれを用いる液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報機器、特に携帯用端末機器の発達に伴い、従来のCRT並みの表示容量と表示品質をもち、小型、薄型、かつ低消費電力の表示素子に対する要求が高くなってきている。このため現在は表示方式としてス−パ−ツイステッドネマチック(STN)方式を用いた液晶表示が主流となっている。この方式は、1984年にシェ−ファ−(T. J. Scheffer)らによって提案されたものであり、従来液晶表示として広く使われていたねじれ角が90度のツイステッドネマチック(TN)方式の限界を打ち破った画期的なものである。即ち、ねじれ角を180〜270度の間に設定することにより、液晶セルの複屈折効果を利用して、90度のTN方式よりもかなり良好なコントラストと広い視野角がえられること、並びにデュ−ティ数を拡大しても(〜1/480デューティ)表示品質の低下を伴わないことが報告されている(例えば、T. J. Schefferら:Appl.Phys.Lett.,45(1984),1021参照)。
【0003】
しかしながら、このSTN方式は、高コントラスト、広視野角という優れた特徴を有する反面、バックライトの熱等の周囲の温度変化の影響により液晶表示画面に表示ムラを生じ、その結果表示品位を低下させるという重要な問題点があった。この表示品位の低下はしきい値電圧の温度変化に大きく影響されている。この問題点を解決する方法としては、液晶組成物の透明点(NI点)を高くすることあるいは誘電率の異方性(△ε)が非常に大きい化合物を多く使用して液晶組成物を構成し、その結果Np型(△ε>0)化合物の含有量を減らすことにより、しきい値電圧の温度変化率を制御すること等が挙げられる。しかし、そのように改善された液晶組成物のしきい値電圧でさえ、まだかなりの温度変化率(50mV/℃以上)を有している為に周囲の温度変化による表示品位の低下は避けられない問題である。また、液晶材料のらせんピッチ(P)の温度依存性が異なる2種以上の光学活性物質を混合して使用することにより、しきい値電圧の温度依存性を小さくすることが特開昭63−22893号公報に記載されている。しかしながら、該公開公報は従来使われていた、ねじれ角が90度のTN方式のしきい値の温度依存性の改善並びにねじれ角が180〜270度のSTN方式における固有ピッチ(P0)を温度によらず一定に保つ為の改善については記載されているが、STN方式におけるしきい値電圧の温度依存性の改善方法については何ら記載されていない。
【0004】
現在、このSTN方式に使われる液晶材料の求められているしきい値電圧の温度変化率は35mV/℃以下、好ましくは20mV/℃以下であり、今までSTN方式用液晶組成物としては種々検討されているが、本発明の目的とするしきい値電圧の温度変化を満足する液晶組成物の調製は困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は高コントラスト、高速応答性を兼ね備え、しきい値電圧の温度変化率が小さく、表示ムラのない均一な表示品位を有するSTN方式の液晶表示素子および前記特性を実現せしめる液晶組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、らせんピッチの温度依存性が負である少なくとも一つの光学活性物質と、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつらせんピッチの温度依存性が正である少なくとも一つの光学活性物質とを液晶組成物に少量含有せしめ、その液晶組成物のらせんピッチの温度変化率を最適化することにより、液晶組成物のしきい値電圧の温度変化率を小さくできるという新規な知見に基づくものである。
【0007】
本発明は下記の(1)〜(5)の構成を有する。
(1)らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質を少なくとも一つと、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質少なくとも一つとを含有し、らせんピッチが温度上昇と共に減少するス−パ−ツイステッドネマチック型表示素子用の液晶組成物であって;
らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質が一般式(I−a)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつらせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質が一般式( IV −a)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり;
該液晶組成物が第一成分として一般式(V)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第二成分として一般式(VI)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第三成分として一般式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第四成分として一般式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物をそれぞれ含有し;
すべての光学活性物質の液晶組成物に対する含有量が0.1〜10重量部であり、
(らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質の含有量)/(該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質の含有量)が0.50〜1.00である;
らせんピッチの温度変化率が10℃から50℃の温度範囲において、−0.05〜0μm/℃であることを特徴とするスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
【化10】
Figure 0003826416
(I−a)式中、AおよびBはそれぞれ独立にベンゼン環、シクロヘキサン環、ジオキサン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピリダジン環またはピラジン環を示し、lおよびmはそれぞれ0、1または2の整数を示し、(l+m)の値は1ないし3であり、Zは単結合、−COO−、−OCO−、−CHO−、−OCH−、−CHCH−、−CH=N−または−N=CH−を示す。Rは炭素数2〜10のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、XおよびYはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基を示す。
(IV−a)式中、Rは水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基または炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイルオキシ基もしくはアルコキシカルボニル基を示す。
【化11】
Figure 0003826416
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−COO−を示し、Yは水素原子またはフッ素原子を示す。)
【化12】
Figure 0003826416
(式中、R10は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
【化13】
Figure 0003826416
(式中、R11およびR12はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−CH=CH−を示し、Wは単結合または−CH=CH−を示す。)
【化14】
Figure 0003826416
(式中、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
【化15】
Figure 0003826416
(式中、R15およびR16はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
【化16】
Figure 0003826416
(式中、R17は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、R18は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、ハロゲン原子または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
【化17】
Figure 0003826416
(式中、R19は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、R20は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−CHCH−を示し、Xは水素原子またはフッ素原子を示す。)
【0012】
(2)らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質が一般式(I−b)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質が一般式( IV −b)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物である、前記(1)項に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
【化18】
Figure 0003826416
(I−b)式中、aは0、1または2の整数を、bは1または2の整数を示し、(a+b)の値は2または3であり、a=0の時、Vは単結合を示し、aが1または2の時、Vは−COO−、−OCO−、−CHO−、−OCH−または−CHCH−を示す。Rは炭素数2〜10のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、またはシアノ基を示す。
(IV−b)式中、Rはハロゲン原子または炭素数1〜10のアルカノイルオキシ基もしくはアルコキシカルボニル基を示す。
【0030】
(3)液晶組成物が、第一成分が一般式(V)において、Rが炭素数1〜7のアルキル基もしくはオキサアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−であり、Zが単結合または−COO−であり、Yが水素原子またはフッ素原子である化合物であり、第二成分が一般式(VI)において、R10が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−である化合物であり、第三成分が一般式(VII−a)において、Wが単結合の時、R11が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基であり、R12が炭素数1〜7のアルキル基、−CH=CH、−CH=CHCH、−CHCHCH=CH、−CHCHCH=CHCH、−CH=CHCHCHまたは−CH=CHCHCHCHであり、Zが単結合または−CH=CH−であり、Wが−CH=CH−の時、R11が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基であり、R12が炭素数1〜7のアルキル基であり、Zが−CH=CH−である化合物、一般式(VII−b)において、R13が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−であり、R14が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基である化合物、または一般式(VII−c)において、R15およびR16がそれぞれ独立に炭素数1〜7のアルキル基もしくはアルコキシ基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−である化合物であり、第四成分が一般式(VIII−a)において、R17が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−またはCH=CHCHCH−であり、R18が炭素数1〜7のアルキル基、アルコキシ基またはフッ素原子で表される化合物、または、一般式(VIII−b)において、R19およびR20がそれぞれ独立に炭素数1〜7のアルキル基であり、Zが単結合または−CHCH−であり、Xが水素原子またはフッ素原子である化合物である、前記(1)項または(2)項に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
【0031】
(4)液晶組成物が、第一成分として一般式(V)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を2〜25重量%、第二成分として一般式(VI)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を5〜50重量%、第三成分として一般式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を3〜40重量%、第四成分として一般式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を25〜55重量%それぞれ含有する、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
(5)前記の(1)〜(4)のいずれか一項に記載の液晶組成物を用いることを特徴とするスーパーツイステッドネマチック型液晶表示素子。
【0032】
以下に本発明を詳細に説明する。
液晶組成物のしきい値電圧はらせんピッチの温度変化に大きく依存する。即ち、液晶組成物のしきい値電圧(Vth)は温度が上昇すると低下する。これは温度が上昇すると共に液晶組成物のらせんピッチが増大することに起因している。らせんピッチの温度依存性が異なる2種以上の光学活性物質を液晶組成物に混合することにより、しきい値電圧の温度依存性を小さくすることができる(例えば、特開昭63−22893号公報参照)。しかしながら、STN方式の液晶表示素子はねじれ角を180〜270度とかなり大きくひねる為、ねじれ角が90度のTN方式よりもさらにらせんピッチは温度変化の影響を強く受ける。即ち、固有ピッチ(P0)よりもピッチ(P)が充分に長い場合(P0《P)には、所定のねじれ角に達しない為アンダ−ツイストドメインが発生する。また、固有ピッチよりもピッチが短い場合(P0》P)には、ストライプドメインが発生し、液晶層がコレステリック状態になり光散乱を引き起こし、液晶表示画面の表示品位の低下を招く。その為らせんピッチの温度変化をコントロ−ルすることが難しい。しかし、液晶組成物にらせんピッチの温度依存性が異なる2種以上の光学活性物質を混合し、そのらせんピッチの温度変化率を本発明の−0.05〜0mV/℃の範囲に調整することにより前記したドメインを発生させることなく、しきい値電圧の温度依存性を小さくすることができる。
液晶組成物のしきい値電圧の温度依存性をコントロ−ルするのに適した、らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質は一般式(I)で表される部分構造を有する化合物であり、一般式(I−a)で表される光学活性物質が好ましい。特に好ましい光学活性物質は一般式(I−b)で表される化合物である。具体的には次のような化合物が挙げられる。
【0033】
【化21】
Figure 0003826416
【0034】
【化22】
Figure 0003826416
【0035】
一般式(I)の部分構造を有する光学活性化合物および一般式(I−a)または(I−b)で表される光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつらせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質は一般式(II)、(III)または(IV)で表される部分構造を有する化合物である。これらの中では、一般式(II−a)、(III−a)または(IV−a)で表される光学活性物質が本発明において好ましく用いられる。特に好ましい光学活性物質は一般式(II−b)、(III−b)または(IV−b)で表される化合物である。具体的には次のような化合物が挙げられる。
【0036】
【化23】
Figure 0003826416
【0037】
【化24】
Figure 0003826416
【0038】
本発明において用いられる、光学活性化合物以外の液晶化合物は液晶相としてネマチック相を有する物ならば特に制限されるものではない。
本発明で使用される液晶化合物としては、一般式(IX)で表されるネマチック液晶化合物を挙げることができる。
【0039】
【化25】
Figure 0003826416
【0040】
式(IX)において、R21は炭素数1〜12のアルキル基またはアルキルオキシ基または炭素数2〜12のアルケニル基を示し、これらの基中の一つまたは相隣接しない二つのメチレン基は−O−により置換されていてもよく、R22は炭素数1〜12のアルキル基もしくはアルキルオキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、−F、−Cl、−CF3、−OCF3、またはシアノ基を示し、六員環A、BおよびCは、トランス−1,4−シクロヘキシレンもしくは側位の一つまたは二つの水素原子がFまたはCNで置換されていてもよい1,4−フェニレンの二価の炭化水素環、またはピリミジン−2,5−ジイル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイルもしくはピラジン−2,5−ジイルの二価の複素環を示し、U1およびU2は−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−または単結合を示しrおよびtは0、1または2の整数を示し、sは1または2の整数を示し、(r+s+t)の値は2ないし4であり、r=0のときはU1は単結合であり、t=0のときはU2は単結合である。ただし、六員環A、BおよびCの中二つ以上の環が同時に複素環であることはない。本発明においては、式(IX)の化合物を四つ以上用いることが好ましい。
これらのネマチック液晶化合物の中、本発明においては前記した一般式(V)、(VI)、(VII−a)、(VII−b)、(VII−c)、(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物が好ましく用いられる。
一般式(V)または(VI)で表される化合物は、非常に大きな正の誘電異方性性を有している。この化合物を他の液晶化合物または液晶組成物に加えることにより、得られる組成物のしきい値電圧を下げることができる。
一般式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物は、非常に粘性の低い化合物である。この化合物を成分として用いることにより、得られる組成物の粘度を小さくでき、その結果高速の電気光学応答が実現できる。
一般式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物は、高い透明点を有している。この化合物を成分として用いることにより、得られる組成物の透明点を高くすることができる。
式(VII−c)または(VIII−b)で表される化合物は小さい光学異方性値を有するという特徴があり、得られる組成物の光学異方性値を調整する目的で使用される。
具体的には次のような化合物を挙げることができる。
【0041】
【化26】
Figure 0003826416
【0042】
【化27】
Figure 0003826416
【0043】
本発明に用いられるらせんピッチの温度依存性が異なる光学活性物質の含有量は、液晶組成物の透明点等の安定性を著しく損なわない程度の少量が良い。また、析出、分離などが起こらない含有量が適している。従って、液晶組成物に対して0.1〜10重量部の範囲の含有量が好ましい。
次に例を挙げて本発明を説明する。
液晶組成物としてフェニルシクロヘキサン系化合物を主成分とする表1に示す組成を有する液晶組成物Aを用いて、液晶セルを作成した。セルには、表面にポリイミド系樹脂(チッソ株式会社製PSI−A−224)を塗布し硬化させた後、ラビング処理を施した透明電極付きの一組のガラス基板を使用し、セルギャップを6μmに設定し、260度のツイスト角で配向をさせるように構成した。
らせんのねじれ方向が左まわりで、かつらせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質として、後記する化合物Bを、また、らせんのねじれ方向が化合物Bと同じく左まわりであるが、らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質として、後記の化合物Cを表2に示す混合割合(重量部)で、液晶組成物Aの100重量部に添加してそれぞれネマチック液晶組成物M、N、OおよびPを調製し、その諸特性を比較した。
【0044】
【表1】
Figure 0003826416
【0045】
【化28】
Figure 0003826416
【0046】
【表2】
Figure 0003826416
【0047】
液晶組成物M、N、OおよびPのらせんピッチをそれぞれ11μm程度になるように調整し、10℃から50℃の温度範囲で、らせんピッチの温度変化率並びにしきい値電圧の温度変化率を測定し、表2に示す。表2の結果から明かなように、しきい値電圧の変化率は化合物Cの含有比率が多くなるにつれて小さくなる傾向がある。ただ、液晶組成物Pにおいては50℃にてストライプドメイン、10℃にてアンダ−ツイストドメインが観察されたため、らせんピッチの温度変化率が−0.05μm/℃以下になるとしきい値電圧の温度変化率が小さくなってもドメインの出現による表示ムラが発生する可能性があるため好ましくないといえる。 また、らせんピッチの温度変化率が0以上になるとしきい値電圧の温度変化率が小さくならず、好ましくない。
以上のことから明らかなように、らせんのねじれ方向が同じで、かつ、らせんピッチの温度依存性が逆である光学活性物質を組み合わせて液晶組成物に添加することにより、該液晶組成物のしきい値電圧の温度変化率を小さくすることが可能になる。また、らせんピッチの温度変化率としてはドメインが発生しないようにするためには温度変化率が−0.05μm/℃以上0以下であることが必要である事も判明した。
【0048】
本発明のより好ましい態様は、以下の(ア)ないし(エ)項に示される。
(ア)前記の一般式(IX)で表される化合物の少なくとも四つ、らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質として前記した一般式(I−b)で表される化合物の少なくとも一つ、およびらせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質として前記した一般式(II−b)または(IV−b)で表される化合物の少なくとも一つを含有し、らせんピッチが温度上昇と共に減少する液晶組成物であり、らせんピッチの変化率が10〜50℃の温度範囲において、−0.05μm/℃以上0μm/℃以下である、スーパーツイステドネマチック型表示素子用の液晶組成物。
(イ)前記の(ア)項において、一般式(IX)で表される少なくとも四つの化合物が、前記の式(V)で表される少なくとも一つの化合物、式(VI)で表される少なくとも一つの化合物、式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも一つの化合物、および式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも一つの化合物である、スーパーツイステドネマチック型表示素子用の液晶組成物。
(ウ)前記の(イ)項において、らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質の混合割合が得られる組成物重量の0.1〜10%である、スーパーツイステッドネマチック型表示素子用の液晶組成物。
(エ)前記の(ア)項において、一般式(IX)で表される少なくとも四つの化合物として、前記の式(V)で表される少なくとも一つの化合物2〜25重量%、式(VI)で表される少なくとも一つの化合物5〜50重量%、式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも一つの化合物3〜40重量%、および式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも一つの化合物25〜55重量%をそれぞれ含有し、らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質を0.1〜10重量%含有する、スーパーツイステドネマチック型表示素子用の液晶組成物。
【0049】
【実施例】
以下に実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。またこれらの例における組成は全て重量部で示される。略号は下記の意味を有する。
NI : ネマチック−等方性液相転移温度(℃)
η20 : 20℃での粘度(mPa・s)
△n : 25℃での屈折率異方性
P : 25℃でのらせんピッチ(μm)
dP/dT : 10℃〜50℃の温度範囲におけるらせんピッチの温度変化率(μm/℃)
Vth : 25℃での1/240デューティ駆動におけるしきい値電圧(V)
γ : 25℃における急峻性V80/V20(ここにV80およびV20は透過率がそれぞれ飽和値の80%および20%になる電圧である)
τ : 25℃での1/240デユーティ駆動における応答速度(msec)
dVth/dT: 10℃〜50℃の温度範囲におけるしきい値電圧の温度変化率(mV/℃)
【0050】
実施例1
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0051】
この液晶組成物の特性値は
NI : 98.1℃
η20 : 26.9mPa・s
△n : 0.136
P : 11.1μm
dP/dT : −0.028μm/℃
であった。この液晶組成物用いて
ねじれ角 : 260度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.82
のパラメーターを有するSTN表示素子を作成した。この素子は以下の特性値を示した。
Vth : 25.1V
γ : 1.047
τ : 244msec
dVth/dT : 13.0mV/℃
また、表示画面は均一であり、何ら表示ムラは観察されなかった。
【0052】
比較例1
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0053】
この液晶組成物の特性値は
NI : 100.5℃
η20 : 25.5mPa・s
△n : 0.136
P : 11.3μm
dP/dT : 0.013μm/℃
であった。この液晶組成物を用いて以下のパラメーターを有するSTN表示素子を作成した。
ねじれ角 : 260度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.82
このSTN素子は次の特性値を示した。
Vth : 25.4V
γ : 1.045
τ : 232msec
dVth/dT : 47.5mV/℃
また、バックライトの影響による表示ムラが表示画面にて観察された。
【0054】
実施例2
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0055】
この液晶組成物の特性値は
NI : 86.3℃
η20 : 22.1mPa・s
△n : 0.136
P : 11.2μm
dP/dT : −0.018μm/℃
であった。この液晶組成物を用いて
ねじれ角 : 260度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.82
なるパラメ−タ−を有するSTN素子を作成した。このSTN素子は
Vth : 24.3V
γ : 1.037
τ : 234msec
dVth/dT : 34.5mV/℃
なる特性値を示した。また、表示画面は均一であり、何ら表示ムラは観察されなかった。
【0056】
比較例2
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0057】
この液晶組成物は次の特性値を示した。
NI : 90.0℃
η20 : 21.1mPa・s
△n : 0.136
P : 11.3μm
dP/dT : 0.018μm/℃
この組成物を用いて、以下のパラメ−タ−を示すようなSTN表示素子を作成した。
ねじれ角 : 260度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.82
このSTN表示素子の特性値は
Vth : 24.7V
γ : 1.036
τ : 216msec
dVth/dT : 53.0mV/℃
であった。この表示素子にはバックライトの影響による表示ムラが表示画面に観察された。
【0058】
実施例3
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0059】
この液晶組成物の特性値は
NI : 107.1℃
η20 : 32.0mPa・s
△n : 0.136
P : 11.1μm
dP/dT : −0.028μm/℃
を示した。
【0060】
実施例4
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0061】
この液晶組成物の特性値は
NI : 107.4℃
η20 : 32.3mPa・s
△n : 0.136
P : 11.5μm
dP/dT : −0.023μm/℃
を示した。
【0062】
比較例3
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0063】
この液晶組成物の特性値は
NI : 109.3℃
η20 : 30.6mPa・s
△n : 0.136
P : 11.6μm
dP/dT : 0.008μm/℃
を示した。
【0064】
実施例5
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0065】
この液晶組成物の特性値は
NI : 106.8℃
η20 : 31.9mPa・s
△n : 0.124
P : 13.0μm
dP/dT : −0.013μm/℃
であり、この組成物を用いて以下のパラメ−タ−を有するSTN表示素子を作成した。
ねじれ角 : 250度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.75
このSTN表示素子の特性値を求めたところ
Vth : 24.9V
γ : 1.042
τ : 218msec
dVth/dT : 30.0mV/℃
であった。また、表示画面は均一であり、何ら表示ムラは観察されなかった。
【0066】
比較例4
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0067】
この液晶組成物の特性値は
NI : 107.3℃
η20 : 30.4mPa・s
△n : 0.124
P : 12.2μm
dP/dT : 0.018μm/℃
であった。この液晶組成物を用いて
ねじれ角 : 250度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.75
であるようにSTN表示素子を作成した。このSTN表示素子は
Vth : 24.4V
γ : 1.041
τ : 207msec
dVth/dT : 55.0mV/℃
を示した。また、バックライトの影響による表示ムラが表示画面にて観察された。
【0068】
実施例6
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0069】
この液晶組成物の特性値は
NI : 98.7℃
η20 : 28.8mPa・s
△n : 0.125
P : 13.2μm
dP/dT : −0.026μm/℃
であった。この液晶組成物を用いて以下のパラメーターの液晶表示素子を作成した。
ねじれ角 : 250度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.75
このSTN表示素子の特性値を求めたところ
Vth : 24.8V
γ : 1.045
τ : 191msec
dVth/dT : 30.0mV/℃
であった。また、表示画面は均一であり、何ら表示ムラは観察されなかった。
【0070】
比較例5
以下の組成の液晶組成物を調製した。
Figure 0003826416
【0071】
この液晶組成物の特性値は
NI : 100.0℃
η20 : 27.6mPa・s
△n : 0.125
P : 12.1μm
dP/dT : 0.023μm/℃
であった。この組成物を用いて以下のパラメ−タ−
ねじれ角 : 250度
ティルト角 : 4度
d/p(セル厚/ピッチ): 0.5
d×△n : 0.75
を有するSTN表示素子を作成した。この素子の諸特性値は
Vth : 25.8V
γ : 1.047
τ : 156msec
dVth/dT : 65.0mV/℃
であった。この表示素子にはバックライトの影響による表示ムラが表示画面にて観察された。
【0072】
【発明の効果】
実施例で示したように、本発明により、電気光学特性が急峻、かつ低粘性でありながら、しきい値電圧の温度変化が非常に小さい液晶組成物が得られ、これにより高コントラスト、高速応答性並びに表示ムラのない均一な表示画面を有するSTN方式の液晶表示素子を提供することが可能になった。

Claims (5)

  1. らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質を少なくとも一つと、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質少なくとも一つとを含有し、らせんピッチが温度上昇と共に減少するス−パ−ツイステッドネマチック型表示素子用の液晶組成物であって;
    らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質が一般式(I−a)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつらせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質が一般式( IV −a)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり;
    該液晶組成物が第一成分として一般式(V)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第二成分として一般式(VI)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第三成分として一般式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物、第四成分として一般式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物をそれぞれ含有し;
    すべての光学活性物質の液晶組成物に対する含有量が0.1〜10重量部であり、
    (らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質の含有量)/(該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質の含有量)が0.50〜1.00である;
    らせんピッチの温度変化率が10℃から50℃の温度範囲において、−0.05〜0μm/℃であることを特徴とするスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
    Figure 0003826416
    (I−a)式中、AおよびBはそれぞれ独立にベンゼン環、シクロヘキサン環、ジオキサン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピリダジン環またはピラジン環を示し、lおよびmはそれぞれ0、1または2の整数を示し、(l+m)の値は1ないし3であり、Zは単結合、−COO−、−OCO−、−CHO−、−OCH−、−CHCH−、−CH=N−または−N=CH−を示す。Rは炭素数2〜10のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、XおよびYはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基を示す。
    (IV−a)式中、Rは水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基または炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイルオキシ基もしくはアルコキシカルボニル基を示す。
    Figure 0003826416
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−COO−を示し、Yは水素原子またはフッ素原子を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R10は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R11およびR12はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−CH=CH−を示し、Wは単結合または−CH=CH−を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R15およびR16はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R17は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、R18は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、ハロゲン原子または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)
    Figure 0003826416
    (式中、R19は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、R20は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、Zは単結合または−CHCH−を示し、Xは水素原子またはフッ素原子を示す。)
  2. らせんピッチの温度依存性が負である光学活性物質が一般式(I−b)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物であり、該光学活性物質とらせんのねじれ方向が同一で、かつ、らせんピッチの温度依存性が正である光学活性物質が一般式( IV −b)で表される化合物からなる群から選ばれた化合物である、請求項1に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
    Figure 0003826416
    (I−b)式中、aは0、1または2の整数を、bは1または2の整数を示し、(a+b)の値は2または3であり、a=0の時、Vは単結合を示し、aが1または2の時、Vは−COO−、−OCO−、−CHO−、−OCH−または−CHCH−を示す。Rは炭素数2〜10のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、またはシアノ基を示す。
    (IV−b)式中、Rはハロゲン原子または炭素数1〜10のアルカノイルオキシ基もしくはアルコキシカルボニル基を示す。
  3. 液晶組成物が、第一成分が一般式(V)において、Rが炭素数1〜7のアルキル基もしくはオキサアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−であり、Zが単結合または−COO−であり、Yが水素原子またはフッ素原子である化合物であり、第二成分が一般式(VI)において、R10が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−である化合物であり、第三成分が一般式(VII−a)において、Wが単結合の時、R11が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基であり、R12が炭素数1〜7のアルキル基、−CH=CH、−CH=CHCH、−CHCHCH=CH、−CHCHCH=CHCH、−CH=CHCHCHまたは−CH=CHCHCHCHであり、Zが単結合または−CH=CH−であり、Wが−CH=CH−の時、R11が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基であり、R12が炭素数1〜7のアルキル基であり、Zが−CH=CH−である化合物、一般式(VII−b)において、R13が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−であり、R14が炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキシ基である化合物、または一般式(VII−c)において、R15およびR16がそれぞれ独立に炭素数1〜7のアルキル基もしくはアルコキシ基、CH=CH−、CHCH=CH−、CH=CHCHCH−、CHCHCHCH=CH−またはCHCH=CHCHCH−である化合物であり、第四成分が一般式(VIII−a)において、R17が炭素数1〜7のアルキル基、CH=CH−、CHCH=CH−またはCH=CHCHCH−であり、R18が炭素数1〜7のアルキル基、アルコキシ基またはフッ素原子で表される化合物、または、一般式(VIII−b)において、R19およびR20がそれぞれ独立に炭素数1〜7のアルキル基であり、Zが単結合または−CHCH−であり、Xが水素原子またはフッ素原子である化合物である、請求項1または2に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
  4. 液晶組成物が、第一成分として一般式(V)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を2〜25重量%、第二成分として一般式(VI)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を5〜50重量%、第三成分として一般式(VII−a)、(VII−b)または(VII−c)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を3〜40重量%、第四成分として一般式(VIII−a)または(VIII−b)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を25〜55重量%それぞれ含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスーパーツイステッドネマチック型表示素子用液晶組成物。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の液晶組成物を用いることを特徴とするスーパーツイステッドネマチック型液晶表示素子。
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