JP3826391B2 - セフティスイッチ用操作キー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等の設備の安全柵のドア等のロックを検出するのに使用されるセフティスイッチの操作キー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、セフティスイッチは、工作機械等の設備の安全柵の出入口に取り付けてあり、この出入口を開閉するドアにはセフティスイッチを作動させるセフティスイッチ用操作キー装置が取り付けてある。
【0003】
このセフティスイッチ用操作キー装置Kは、図14乃至図16に示すようにベース71を備えており、このベース71は、その中央部にキー取付部72を有しており、このキー取付部72の一部には調整ねじ取付座部73が形成してある。そして、このキー取付部72にはベース71の長手方向(左右方向)に沿うキー溝74が形成してあり、このキー溝74の底部の調整ねじ取付座部73側にはばね収容凹部75が形成してある。
【0004】
操作キー76はキー本体76Aを有しており、このキー本体76Aは、その先側に一対の側片部77を有し且つこれらの側片部77間に横材77aを渡して構成してある。そして、キー本体76Aの基部の右側縁部には調整脚部78が形成してあり、この調整脚部78は、キー本体76Aの基部の面部に平行であって、このキー本体76Aの基部の右方に突出している。
【0005】
そして、ばね収容凹部75にはばね79が収容してあり、また、キー溝74には操作キー76の基部側が挿入してあって、基部に設けたピン孔76aに、ベース71に設けた支軸71Aを挿通してあり、また、調整脚部78はキー溝74に挿入してある。
【0006】
そして、調整ねじ取付座部73には、そのねじ孔(図示せず)に螺合して調整ねじ70が設けてある。この場合、調整脚部78がばね79により押し上げられていて、この調整脚部78が下から調整ねじ70の頭部70Aに当接している。
【0007】
そして、調整ねじ70を締め付けることにより、調整脚部78をばね79に抗して固定することで、操作キー76を水平方向X−Xにおいて中立状態にすることができるし、また、調整ねじ70を緩めて調整脚部78をばね79により保持させて、操作キー76の水平方向X−Xの揺動を可能にすることができる。
【0008】
また、セフティスイッチ用操作キー装置Kを取り付けるドアとしては、工作機械等の設備の安全柵の出入口に水平方向に直線移動するドアと、垂直支柱を中心にして水平方向に開閉するドアと、水平支柱を中心にして垂直方向に開閉するドアとがある。
【0009】
そして、上記のように構成されたセフティスイッチ用操作キー装置Kは、図17に示すように、工作機械等の設備の安全柵の出入口に設けた垂直支柱69Aを中心にして水平方向に開閉するドア69に、操作キー76を水平方向にして取り付けてある。セフティスイッチBを安全柵側に取り付ける。
【0010】
この状態では、ドア69は、垂直支柱69Aを中心にして前後方向に揺動して安全柵の出入口を開閉するものであり、このドア69の揺動支点Qからセフティスイッチ用操作キー装置Kまでの距離Lがキーロックのための回転半径である。したがって、この回転半径があるために、セフティスイッチ用キー装置Kにおいて、操作キー76を水平方向に揺動させることで、この操作キー76を容易にセフティスイッチBのキー挿入口に挿入させる。
【0011】
また、セフティスイッチ用操作キー装置Kを取り付けるドアとしては、図18に示すように水平支柱69A−1を中心にして垂直方向Y−Yに開閉するドア69−1とがあるが、このドア69−1には上記したセフティスイッチ用操作キー装置Kを取り付けることはできず、このドア69−1には、専用のセフティスイッチ用操作キー装置K−1が装着される。
【0012】
また、セフティスイッチBにあっては、図19の(1)に示すようにヘッド80と、スイッチ部81と、スイッチ部81をオン作動状態でロックするロック部82と、このロック部82によるロックを解除するソレノイド83と、ソレノイド83によるロック解除を検出する検出スイッチ部83−1とを備えている。
【0013】
そして、図19の(2)に示すように、操作キー76の差し込みによりカム84のロックを解除すると共に、カム84を回転して、このカム84に摺接する第1のプランジャ85に連結されている第2のプランジャ86が復帰ばね87の付勢力よりヘッド80側に移動して、この第2のプランジャ86の端部の当接面86Aがプランジャ案内部88より案内壁部89内に引っ込む。
【0014】
このようにして、第2のプランジャ86が最大に移動した状態になって、スイッチ部81においては、第1の可動片87の可動接点87aは第1の固定端子89の固定接点89aに接触して、第1のスイッチ部90がオン作動状態になり、また、第2の可動片91の可動接点91aが第2の固定端子92の固定接点92aからに離れて、第2のスイッチ部93がオフ作動状態になり、スイッチ部81が作動したことが確認される。
【0015】
この場合、ロック部82の第3のプランジャ96が復帰ばね97の付勢力により前進して、この第3のプランジャ96が第2のプランジャ86の端部の当接面86Aに当接して、スイッチ部81をオン作動状態でロックする。
【0016】
そして、図19の(3)に示すようにソレノイド83に通電して鉄芯部材83aに連結された第4のプランジャ94を引き込み、レバー95をその回動中心Pで回転させて第3のプランジャ96を復帰ばね97に抗して移動させることにより、第2のプランジャ86の端部の当接面86Aから第3のプランジャ96を外し、スイッチ部81のロックを解除する。
【0017】
この場合、第4のプランジャ94の移動により、検出スイッチ部83−1において、可動片98の両端部の可動接点98aが固定端子99の固定接点99aから離れてスイッチオフの状態になる。したがって、検出スイッチ部83−1がスイッチオフの状態になるために、ソレノイド83によるロック解除を検出する。
【0018】
また、スイッチ部81をオフ作動させるには、前記操作キー76を引き抜くことにより行われる。すなわち、操作キー76を引き抜くことにより、操作キー76の横材77aでカム84を引き倒して、このカム84を逆回転させる。このカム84の逆回転により、このカム84に摺接している第1のプランジャ85に連結されている第2のプランジャ86が復帰ばね87に抗してヘッド80側とは反対側に移動して、この第2のプランジャ86の端部の当接面86Aがプランジャ案内部88に突出する。
【0019】
このためには、スイッチ部81においては、第1の可動片87の可動接点87aは第1の固定端子89の固定接点89aに離れて、第1のスイッチ部90がオフ作動状態になり、また、第2の可動片91の可動接点91aが第2の固定端子92の固定接点92aに接触して、第2のスイッチ部93がオン作動状態になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のセフティスイッチ用操作キー装置にあっては、工作機械等の設備の安全柵の出入口に設けた垂直支柱69Aを中心にして水平方向に開閉するドア69に、操作キー76を水平方向にして取り付けるだけであって、水平支柱69A−1を中心にして垂直方向に開閉するドア69−1には上記したセフティスイッチ用操作キー装置Kを取り付けることはできないという問題点があった。
【0021】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とするところは、一構成部品でありながら開閉方向の異なるドアに適用することができるセフティスイッチ用操作キー装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るセフティスイッチ用操作キー装置は、セフティスイッチのキー挿入口に操作キーを差し込むことにより前記セフティスイッチのスイッチ部を作動するセフティスイッチ用操作キー装置において、ベースに水平用キー溝と、この水平用キー溝に対して直角を成す垂直用キー溝とを形成し、前記水平用キー溝及び前記垂直用キー溝のそれぞれの底部にばね収容凹部を設け、操作キーを、キー本体の基部の一側縁部に垂直方向調整脚部と水平方向調整脚部とを形成し、前記水平方向調整脚部を前記キー本体の基部の面部に平行になし、前記垂直方向調整脚部を、前記キー本体の基部の面部に対して直角に屈曲して形成して構成し、前記ばね収容凹部にばねをそれぞれ収容し、前記水平方向調整脚部を前記水平用キー溝に、前記垂直方向調整脚部を前記垂直用キー溝にそれぞれ前記ばねに当接して挿入し、前記操作キーの基部に水平方向揺動支点と垂直方向揺動支点とを設け、前記ベースに、前記水平方向調整脚部を前記ばねに抗して押し下げる水平方向調整ねじを設けると共に、前記ベースに前記垂直方向調整脚部を前記ばねに抗して押し下げる垂直方向調整ねじを設けて、前記操作キーがその基部において前記ベースに直交する二方向に揺動可能に構成したことを特徴とする。
【0024】
かかる構成により、水平方向調整ねじ及び垂直方向調整ねじを共に締め付けることにより、水平方向調整脚部及び垂直方向調整脚部をばねに抗して固定することで、操作キーを水平方向及び垂直方向において中立状態にすることができるし、また、水平方向調整ねじを緩めて水平方向調整脚部をばねにより保持させ、垂直方向調整ねじを締め付けることにより垂直方向調整脚部を固定状態することで、操作キーの水平方向の揺動を可能にすることができる。また、垂直方向調整ねじを緩めて垂直方向調整脚部をばねにより保持させ、水平方向調整ねじを締め付けることにより水平方向調整脚部を固定状態することで、操作キーの垂直方向の揺動を可能にすることができる。
【0025】
したがって、水平方向に直線移動するドアには、操作キーを水平方向及び垂直方向において中立状態にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができるし、また、水平方向に開閉するドアには、操作キーの水平方向の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができるし、垂直方向に開閉するドアには、操作キーの垂直方向の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができる。
【0026】
また、水平方向に開閉するドアには、操作キーを、直交する二方向のうち一方向(水平方向)の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができるし、垂直方向に開閉するドアには、直交する二方向のうち他方向 (垂直方向)の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができる。
【0027】
このように、一つのセフティスイッチ用操作キー装置でありながら、移動及び開閉方向の異なるドアに適用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るセフティスイッチ用操作キー装置の平面図、図2は図1のC−C線に沿う断面図、図3は図1のD−D線に沿う断面図である。
【0041】
本発明に係るセフティスイッチ用キー装置Aはベース1を備えており、このベース1は、その中央部にキー取付部2を有しており、このキー取付部2の左側部はキー溝形成部3にしてあり、また、キー取付部2の右側部には、その前部に位置させて水平方向調整ねじ取付座部4Aが、その後部に位置させて垂直方向調整ねじ取付座部4Bがそれぞれ形成してある。そして、キー溝形成部3の平坦な頂部3Aから水平方向調整ねじ取付座部4Aにかけてベース1の長手方向(左右方向)に沿う水平用キー溝5が形成してあり、この水平用キー溝5のキー溝形成部3に跨がる溝部分5Aの端壁部6は傾斜面にしてあり、また、溝部分5Aの前壁部7も傾斜面にしてある。また、水平用キー溝5の水平方向調整ねじ取付座部4Aに跨がる溝部分5Bの底部にはばね収容凹部8が形成してある。
【0042】
前記垂直方向調整ねじ取付座部4Bには、前記水平用キー溝5に対して直角を成す垂直用キー溝9が形成してあり、この垂直用キー溝9の底部にはばね収容凹部10が形成してある。そして、水平方向調整ねじ取付座部4にはねじ孔11が、垂直方向調整ねじ取付座部4Bにはねじ孔12がそれぞれ形成してある。そして、水平用キー溝5と垂直用キー溝9とでキー溝Fを構成している。また、ベース1のキー取付部2を挟んだ左右には取付孔1Aが形成してある。
【0043】
操作キー13はキー本体13Aを有しており、このキー本体13Aは、その先側に一対の側片部14を有し且つこれらの側片部14間に横材15を渡して構成してある。そして、キー本体13Aの基部13aには支軸孔16が形成してある。また、キー本体13Aの基部の右側縁部には垂直方向調整脚部17と水平方向調整脚部18とが上下に形成してあり、この水平方向調整脚部18は、キー本体13Aの基部の面部に平行であって、このキー本体13Aの基部の右方に突出している。また、垂直方向調整脚部17は、キー本体13Aの基部の面部に対して直角方向で後方に突出している。
【0044】
そして、ばね収容凹部8にはばね19が、ばね収容凹部10にはばね20がそれぞれ収容してあり、また、キー溝Fには操作キー13の基部13a側が挿入してあって、基部13aに設けた支軸孔16に、ベース1に設けた支軸21を挿通してあり、また、水平方向調整脚部18は水平用キー溝5の溝部分5Bに、垂直方向調整脚部17は垂直用キー溝9にそれぞれ挿入してある。
【0045】
そして、水平方向調整ねじ取付座部4Aには、そのねじ孔11に螺合して水平方向調整ねじ22が、垂直方向調整ねじ取付座部4Bには、そのねじ孔12に螺合して垂直方向調整ねじ23がそれぞれ設けてある。この場合、水平方向調整脚部18がばね19により押し上げられていて、この水平方向調整脚部18が下から水平方向調整ねじ22の頭部22Aに当接しており、また、垂直方向調整脚部17がばね19により押し上げられていて、この垂直方向調整脚部17が下から垂直方向調整ねじ23の頭部23Aに当接している。
【0046】
そして、一方の揺動調整手段が、一方の調整脚部である水平方向調整脚部18を押し上げる弾性部材であるばね19と、一方の調整部材である水平方向調整ねじ22とで構成してあり、他方の揺動調整手段が、他方の調整脚部である垂直方向調整脚部17を押し上げる弾性部材であるばね20と、他方の調整部材である垂直方向調整ねじ23とで構成してある。
【0047】
したがって、水平方向調整ねじ22及び垂直方向調整ねじ23をそれぞれに最大に緩めた場合には、図4の(1)、(2)、(3)に示すように、水平方向調整脚部18がばね19により押し上げられ、また、垂直方向調整脚部17がばね19により押し上げられて、操作キー13は水平方向X−Xであって左方向に、その水平方向揺動支点Sである支軸21を中心にして揺動して、操作キー13の左の側片部14が、水平用キー溝5の溝部分5Aの傾斜した端壁部6に当接し、その傾き角度θは約15度である。また、操作キー13は垂直方向Y−Yであって下方向に、支軸21を通る垂直方向揺動支点Pを中心にして揺動して、操作キー13が、水平用キー溝5の溝部分5Aの傾斜した前壁部7に当接し、その傾き角度θ´は約15度である。
【0048】
そして、水平方向調整ねじ22及び垂直方向調整ねじ23をそれぞれに最大に締めた場合には、図5の(1)、(2)、(3)に示すように、水平方向調整ねじ22により水平方向調整脚部18がばね19に抗して水平用キー溝5の底部に押し付けられ、また、垂直方向調整ねじ23により垂直方向調整脚部17がばね20に抗して垂直用キー溝9の底部に押し付けられ、操作キー13は水平方向X−Xであって左方向に振れることなく中立状態になり、その傾き角度θは0度である。また、操作キー13は垂直方向Y−Yであって下方向に振れることなく中立状態になり、その傾き角度θは0度である。
【0049】
工作機械等の設備の安全柵の出入口に、図8に示すように垂直支柱30を中心にして前後方向に揺動するドア31に、本発明のセフティスイッチ用キー装置Aを、その操作キー13が水平になるようにしてベース1の取付孔1Aを利用して取り付ける。セフティスイッチBを安全柵側に取り付ける。
【0050】
この状態では、ドア31は、垂直支柱30を中心にして前後方向に揺動して安全柵の出入口を開閉するものであり、このドア31の揺動支点Rからセフティスイッチ用キー装置Aまでの距離L1がキーロックのための回転半径である。したがって、この回転半径があるために、セフティスイッチ用キー装置Aにおいて、操作キー13を水平方向に揺動させることで、この操作キー13が容易にセフティスイッチのキー挿入口に挿入させることが可能である。
【0051】
このセフティスイッチ用キー装置Aにおいて、操作キー13を水平方向に揺動させるには、図6の(1)、(2)、(3)に示すように、水平方向調整ねじ22を緩めて、水平方向調整脚部18をばね19により押し上げ、操作キー13を水平方向X−Xに、その水平方向揺動支点Sである支軸21を中心にして揺動可能にする。この揺動範囲は約15度である。
【0052】
また、工作機械等の設備の安全柵の出入口に、図9に示すように水平支柱40を中心にして前後方向に揺動するドア41に、本発明のセフティスイッチ用キー装置Aを、その操作キー13が水平になるようにしてベース1の取付孔1Aを利用して取り付ける。セフティスイッチBを安全柵側に取り付ける。
【0053】
この状態では、ドア41は、水平支柱40を中心にして前後方向に揺動して安全柵の出入口を開閉するものであり、このドア41の揺動支点Tからセフティスイッチ用キー装置Aまでの距離L2がキーロックのための回転半径である。したがって、この回転半径があるために、セフティスイッチ用キー装置Aにおいて、操作キー13を上下方向に揺動させることで、この操作キー13が容易にセフティスイッチのキー挿入口に挿入させることが可能である。
【0054】
このセフティスイッチ用キー装置Aにおいて、操作キー13を上下方向に揺動させるには、図7の(1)、(2)、(3)に示すように、水平方向調整ねじ22を締めた状態で垂直方向調整ねじ23を緩めて、垂直方向調整脚部17をばね20により押し上げ、操作キー13を垂直方向Y−Yに、その垂直方向揺動支点Pを中心にして揺動可能にする。この揺動範囲は約15度である。
【0055】
また、工作機械等の設備の安全柵の出入口に、図10に示すように左右方向に進退するドア51に、本発明のセフティスイッチ用キー装置Aを、その操作キー13が垂直になるようにしてベース1の取付孔1Aを利用して取り付ける。セフティスイッチBを安全柵側に取り付ける。
【0056】
この場合には、水平方向調整ねじ22及び垂直方向調整ねじ23をそれぞれに最大に締め、図5の(1)、(2)、(3)に示すように、水平方向調整ねじ22により水平方向調整脚部18をばね19に抗して水平用キー溝5の底部に押し付け、また、垂直方向調整ねじ23により垂直方向調整脚部17をばね20に抗して垂直用キー溝9の底部に押し付けて、操作キー13を水平方向X−X及び垂直方向Y−Yに対して傾けることなく中立状態にする。
【0057】
したがって、上記した実施の形態例1によれば、水平方向調整ねじ22及び垂直方向調整ねじ23を共に締め付けることにより、水平方向調整脚部18及び垂直方向調整脚部17をばね19,20に抗して固定することで、操作キー13を水平方向X−X及び垂直方向Y−Yにおいて中立状態にすることができるし、また、水平方向調整ねじ22を緩めて水平方向調整脚部18をばね19により保持させ、垂直方向調整ねじ23を締め付けることにより垂直方向調整脚部17を固定状態することで、操作キー13の水平方向X−Xの揺動を可能にすることができる。また、垂直方向調整ねじ23を緩めて垂直方向調整脚部17をばね20により保持させ、水平方向調整ねじ22を締め付けることにより水平方向調整脚部18を固定状態することで、操作キー13の垂直方向Y−Yの揺動を可能にすることができる。
【0058】
したがって、水平方向X−Xに直線移動するドア51には、操作キー17を水平方向X−X及び垂直方向Y−Yにおいて中立状態にしたセフティスイッチ用操作キー装置Aを適用することができるし、また、水平方向X−Xに開閉するドア31には、操作キー13の水平方向X−Xの揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置Aを適用することができるし、垂直方向Y−Yに開閉するドア41には、操作キー13の垂直方向Y−Yの揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置Aを適用することができる。
【0059】
このように、一つのセフティスイッチ用操作キー装置Aでありながら、移動及び開閉方向の異なるドア51、41、31に適用することができる。
【0060】
(実施の形態例2)
また、本発明のセフティスイッチ用操作キー装置の実施の形態例2を図11乃至図13に示す。このセフティスイッチ用操作キー装置Aはベース60を備えており、このベース60は金属性の板材をプレス加工により折り曲げて形成してあり、ベース本体60Aの両端側には面部60aに対して直角に折り曲げてねじ座部61が形成してあり、また、ベース本体60Aの左、右側には面部60aに対して直角に折り曲げて支持部62が形成してあり、また、ベース本体60Aの左、右側には、取付孔64を有する取付部63が形成してある。そして、一方のねじ座部61にはねじ孔65が形成してあって、このねじ孔65には揺動調整手段としての調整ねじ66が螺合している。
【0061】
操作キー67は、ベース60と同様に金属性の板材をプレス加工により折り曲げて形成してあり、その先側に一対の側片部68を有しており、これらの側片部68間には横材69が渡してあり、操作キー67の基部67Aの左右側には、面部に対して直角に折り曲げて取付片部70が形成してあり、この取付片部70には軸孔71が形成してある。
【0062】
そして、ベース60には、一対の支持部62間に取付片部70を挿入して、支持部62の取付孔64及び取付片部70の軸孔(図示せず)に支軸72を挿通して操作キー67が取り付けてあり、操作キー67は支軸72を揺動支点として垂直方向に揺動可能である。そして、支軸72には弾性付勢手段としてのねじりコイルばね73が取り付けてあって、このねじりコイルばね73の一端部73aはベース60の面部に当接しており、ねじりコイルばね73の他端部73bは操作キー67の基部に当接している。そして、操作キー67は、ねじりコイルばね73の付勢力により調整ねじ66側に傾いていて、この調整ねじ66の端部に当接している。
【0063】
工作機械等の設備の安全柵の出入口に、図9に示すように水平支柱35を中心にして前後方向に揺動するドア36に、本発明のセフティスイッチ用キー装置Aを、その操作キー67が水平になるようにしてベース60の取付部63を利用して取り付ける。セフティスイッチBを安全柵側に取り付ける。
【0064】
この状態では、ドア36は、水平支柱35を中心にして前後方向に揺動して安全柵の出入口を開閉するものであり、このドア36の揺動支点Tからセフティスイッチ用キー装置Aまでの距離L2がキーロックのための回転半径である。したがって、この回転半径があるために、セフティスイッチ用キー装置Aにおいて、操作キー67を垂直方向に揺動させることで、この操作キー67が容易にセフティスイッチBのキー挿入口に挿入させることが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るセフティスイッチ用操作キー装置によれば、一方及び他方の揺動調整手段を操作して操作キーを直交する二方向において中立状態にすることができるし、また、一方の揺動調整手段を操作して操作キーを直交する二方向のうち一方向の揺動を可能にし、また、他方の揺動調整手段を操作して操作キーを中立状態にすることができるし、また、一方の揺動調整手段を操作して操作キーを中立状態にして、また、他方の揺動調整手段を操作して操作キーを直交する二方向のうち他方向の揺動を可能にすることができる。
【0066】
また、例えば、工作機械等の設備の安全柵の出入口に水平方向に直線移動するドアと、垂直支柱を中心にして水平方向に開閉するドアと、水平支柱を中心にして垂直方向に開閉するドアとがあるが、水平方向に直線移動するドアには、上記したように一方及び他方の揺動調整手段を操作して操作キーを直交する二方向において中立状態にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができる。
【0067】
また、水平方向に開閉するドアには、操作キーを、直交する二方向のうち一方向(水平方向)の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができるし、垂直方向に開閉するドアには、直交する二方向のうち他方向 (垂直方向)の揺動を可能にしたセフティスイッチ用操作キー装置を適用することができる。
【0068】
このように、一つのセフティスイッチ用操作キー装置でありながら、移動及び開閉方向の異なるドアに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセフティスイッチ用操作キー装置(実施の形態例1)の平面図である。
【図2】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図3】図1のD−D線に沿う断面図である。
【図4】(1)は操作キーが水平方向及び垂直方向に自由状態になった場合のセフティスイッチ用操作キー装置の平面図である。
(2)は同セフティスイッチ用操作キー装置の縦断面図である。
(3)は同セフティスイッチ用操作キー装置の横断面図である。
【図5】(1)は操作キーが水平方向及び垂直方向に中立状態になった場合のセフティスイッチ用操作キー装置の平面図である。
(2)は同セフティスイッチ用操作キー装置の縦断面図である。
(3)は同セフティスイッチ用操作キー装置の横断面図である。
【図6】(1)は操作キーが水平方向にのみ方向に自由状態になった場合のセフティスイッチ用操作キー装置の平面図である。
(2)は同セフティスイッチ用操作キー装置の縦断面図である。
(3)は同セフティスイッチ用操作キー装置の横断面図である。
【図7】(1)は操作キーが垂直方向にのみ方向に自由状態になった場合のセフティスイッチ用操作キー装置の平面図である。
(2)は同セフティスイッチ用操作キー装置の縦断面図である。
(3)は同セフティスイッチ用操作キー装置の横断面図である。
【図8】水平方向に開閉するドアに本発明のセフティスイッチ用操作キー装置を装着した状態の斜視図である。
【図9】垂直方向に開閉するドアに本発明のセフティスイッチ用操作キー装置を装着した状態の斜視図である。
【図10】直線移動するドアに本発明のセフティスイッチ用操作キー装置を装着した状態の斜視図である。
【図11】本発明に係るセフティスイッチ用操作キー装置(実施の形態例2)の平面図である。
【図12】同セフティスイッチ用操作キー装置(実施の形態例2)の正面図である。
【図13】同セフティスイッチ用操作キー装置(実施の形態例2)の側面図である。
【図14】従来のセフティスイッチ用操作キー装置の平面図である。
【図15】図14のG−G線に沿う断面図である。
【図16】図14のH−H線に沿う断面図である。
【図17】水平方向に開閉するドアに従来のセフティスイッチ用操作キー装置を装着した状態の斜視図である。
【図18】垂直方向に開閉するドアにセフティスイッチ用操作キー装置を装着した状態の斜視図である。
【図19】(1)〜(3)はセフティスイッチの作動説明図である。
【符号の説明】
1 ベース
5 水平用キー溝
9 垂直用キー溝
13 操作キー
13a キー本体
17 垂直方向調整脚部(他方の調整脚部)(他方の揺動調整手段)
18 水平方向調整脚部(一方の調整脚部)(一方の揺動調整手段)
19 ばね(弾性部材)
20 ばね(弾性部材)
22 水平方向調整ねじ(一方の調整部材)
23 垂直方向調整ねじ(他方の調整部材)
Claims (1)
- セフティスイッチのキー挿入口に操作キーを差し込むことにより前記セフティスイッチのスイッチ部を作動するセフティスイッチ用操作キー装置において、
ベースに水平用キー溝と、この水平用キー溝に対して直角を成す垂直用キー溝とを形成し、前記水平用キー溝及び前記垂直用キー溝のそれぞれの底部にばね収容凹部を設け、
前記操作キーを、キー本体の基部の一側縁部に垂直方向調整脚部と水平方向調整脚部とを形成し、前記水平方向調整脚部を前記キー本体の基部の面部に平行になし、前記垂直方向調整脚部を、前記キー本体の基部の面部に対して直角に屈曲して形成して構成し、
前記ばね収容凹部にばねをそれぞれ収容し、前記水平方向調整脚部を前記水平用キー溝に、前記垂直方向調整脚部を前記垂直用キー溝にそれぞれ前記ばねに当接して挿入し、前記操作キーの基部に水平方向揺動支点と垂直方向揺動支点とを設け、
前記ベースに、前記水平方向調整脚部を前記ばねに抗して押し下げる水平方向調整ねじを設けると共に、前記ベースに前記垂直方向調整脚部を前記ばねに抗して押し下げる垂直方向調整ねじを設けて、前記操作キーがその基部において前記ベースに直交する二方向に揺動可能に構成したことを特徴とするセフティスイッチ用操作キー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02381998A JP3826391B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | セフティスイッチ用操作キー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02381998A JP3826391B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | セフティスイッチ用操作キー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11213820A JPH11213820A (ja) | 1999-08-06 |
JP3826391B2 true JP3826391B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=12120973
Family Applications (1)
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JP02381998A Expired - Lifetime JP3826391B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | セフティスイッチ用操作キー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3826391B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4229556B2 (ja) | 1999-12-28 | 2009-02-25 | Idec株式会社 | 安全スイッチ用アクチュエータ |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP02381998A patent/JP3826391B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11213820A (ja) | 1999-08-06 |
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