JP3826138B2 - 気泡発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微少な気泡を簡便安価に発生する気泡発生装置に関する。
気泡発生装置は、古くから排水処理工程における浮上分離方式に利用されてきたが、比較的最近では、風呂の湯中に微少気泡を発生させることにより、身体の洗浄やマッサージ、更には各種健康増進策等への用途が広がっている。
この種気泡発生装置は、従来からポンプの吸い込み側で水と共に空気を吸い込み、当該空気を水中に溶解させ気液混合状態として出力するものである。
例えば、特許文献1では、空気吸い込み部の圧力を高めるポンプを追加することにより、空気溶解量の増大を図っている。
また、特許文献2では、ポンプの揚程工程の途中から空気を吸い込むようにすることにより、1台のポンプで空気溶解量の増大を図っている。
更に、特許文献3では、気液混合ポンプの吐出流体に抵抗を付与する抵抗器を設け、この抵抗器を構成する障壁板により肥大化した気泡をこの部分に貯留させ直接出力しない対策が図られている。
特開平7−88346号公報(図1等参照) 特開平10−33961号公報(図1等参照) 特開2003−117365号公報(図1、4等参照)
特許文献1のものでは、空気吸い込み側の圧力を高めるためのポンプが別途必要になり、装置がその分、大型化しコストも増大する。また、特許文献2のものでは、ポンプが1台で済むが、その揚程途中に空気の吸い込み口を設ける必要があり、特殊なポンプとなってコスト高にならざるを得ない。また、これら文献ではいずれも、空気の溶解量を増大させることに主眼がおかれており、特に上述した各種健康増進策への適用時に問題となる発生気泡の微少化については殆ど意図されていない。
特許文献3では、ポンプから吐出された流れの中に障壁板を設けて一定の体積に肥大化した気泡がそのまま出力されない対策が開示されているが、溶融気泡の微細化を積極的に追求するものではない。
この発明は、以上のような従来の問題点を解決するためになされたもので、簡便安価な構成で発生気泡の微細化を実現することが出来る気泡発生装置を得ることを目的とする。
この発明に係る気泡発生装置は、吸入口が液体源に接続されたポンプと、このポンプの吸入側に接続され所定流量の気体を導入する気体導入部と、上記ポンプの吐出口に接続された攪拌室と、この攪拌室内に設けられ回転駆動されて攪拌動作を行う回転羽根と、上記攪拌室との連通部で気泡を分離して気泡溶解液を導入し上記気泡溶解液を取り出す取出口を備えた気泡分離室と、この気泡分離室の取出口に接続され上記気泡溶解液を減圧して放出する減圧装置とを備え、上記減圧装置は、その減圧動作流路部分が軸対称に形成され、該軸に直角な流路断面が円環形状に形成されており、更に、上記減圧装置は、下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凹面を内部に形成した弁座と、上記テーパ円筒凹面と同軸で上記テーパ円筒凹面と接離可能に取り付けられ上記下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凸面を形成した弁棒とを備え、テーパ円筒凹面とテーパ円筒凸面とで形成される円環形状の流路で減圧動作を行うようにしたものである。
この発明に係る気泡発生装置においては、ポンプの吸入側から導入された気体は、ポンプにより液体中に攪拌加圧され、更に、攪拌室において高圧力下で回転駆動される回転羽根により液体への溶解作用が促進される。この結果、気体の溶解度合いが高まり、減圧装置による減圧で気化発生する気泡が極めて微少化される。更に、減圧動作が滑らかになされ、この部分での発生気泡の粗大化が確実に防止される。
ポンプは、本来、所定量の液体流量Qを確保すると同時に所定の揚程H(圧力差)を確保する機能を有するもので、その仕事量Q・Hに応じた出力容量を必要とするものである。従来の気泡発生装置は、既述したとおり、このポンプの吸入側に気体を導入し気液混合流体を吐出する。この過程で気体が液体中に物理溶解し、ポンプによる圧力上昇により、いわゆるヘンリーの法則でその溶解量は増加する。また同じく、この過程で、ポンプのインペラの回転による攪拌作用が生じ気体の液体への溶解が行われるが、この攪拌作用は、本来、ポンプに課された流量Q・揚程Hを実現するための動作であって気体の液体への溶解を目的としたものではない。
ところで、本願発明者等は、発生気泡の微少化を追求するため、種々の実験を繰り返した結果、次なる現象を発見するに至った。即ち、圧力を高めると、気体の溶解量は、平均的巨視的には増加するが、必ずしも発生気泡の微細化にはつながらないという現象である。後述するように、一定圧力の条件でも攪拌作用を強化すると、発生気泡の微細化が促進されることが判明した。
ポンプは、上述のとおり、その攪拌動作は、流量と揚程を確保するためのもので、気泡微細化のための攪拌作用としては一般に不十分であると考えられる。この攪拌作用の不足をポンプで補充しようとすると、ポンプの出力容量を増やすか台数を増やすことになり、装置の大型化コスト増大が避けられない。しかるに、攪拌動作自体は、攪拌による液体中での摩擦損を補償すればよいので、その駆動動力は極めて僅かで済む。
本願発明は、以上のような現象に創造的に着眼し、高圧下で攪拌作用を行う手段を新たに採用することで、小型簡便安価に発生気泡の微細化を実現したものである。以下、具体例を図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における気泡発生装置の構成を示す断面図、図2は、同装置を流体回路で表現して示す構成図である。以下、図1、2を参照して構成を説明する。
全体は、本体容器1とこの本体容器1の上部に取り付けられた駆動源としてのモータ2とからなり、本体容器1は、円筒ケース1aと底蓋1bと上蓋1cとからなる。
本体容器1は、仕切板8により、上方の攪拌室3と下方の気泡分離室4とに区分されている。仕切板8上面にはポンプ5が取り付けられ、その内部に回転軸6を介してモータ2により回転駆動されるインペラ7が収容されている。仕切板8には、攪拌室3と気泡分離室4とを連通する連通部としての連通孔9が設けられている。
回転軸6には、ほぼその全長に亘って回転羽根としてのスクリュー10が取り付けられ、ポンプ5と同じモータ2により回転駆動されて攪拌室3内で攪拌動作を行う。スクリュー10の下端近傍には、スクリュー10の外周を覆うように空気分散用ドラム11が取り付けられている。
この空気分散用ドラム11には、その側面に多数の小穴が設けられており、スクリュー10の回転で下方へ導かれた気泡は溶解されやすいようにこの小穴で小気泡に分散されて攪拌室3内の水中に放散される。
液体源、例えば、循環式で浴槽に気泡を発生させる場合は、当該浴槽からの水(湯)が液体源となるが、この液体源が水吸い込み口12に接続され、この水吸い込み口12からインジェクタ13を経てポンプ5の外周所定箇所から水が導入される。インジェクタ13では、その狭隘部で一旦水圧が低下した部分に気体導入部としての空気吸い込み口14から大気圧の空気が導入され水と共にポンプ5に導入される。空気の吸い込み流量は空気吸い込み流量調整バルブ15を回すことにより調整する。
ポンプ5の外周所定箇所から垂直上方に吐出パイプ16が取り付けられ、ポンプ5からの気液混合水は吐出パイプ16上端のポンプ吐出口17から攪拌室3内に導入される。気泡分離室4の下部には、空気が十分溶解された有圧下の気液混合水を取り出す取出口18が設けられている。そして、この取出口18には減圧装置としての減圧調整バルブ19が接続され、有圧下の気液混合水はこの減圧調整バルブ19で減圧されて気液混合水吐出口20から放出される。圧力計21は、攪拌室3内の圧力を検出する。
気体開閉弁22は、攪拌室3に貯留する空気の量が一定となるように、貯留空気量に応じて外部へ空気を放出する動作を行うが、その構造および動作原理は以下の通りである。
先ず、固定部23が円筒ケース1aを貫通して取り付けられており、その軸中心には排気孔24が形成されている。更に、攪拌室3内に挿入された固定部23の外周には、雄ネジ25が形成されている。次に、揺動部26は、略有底の円筒状でその円筒内面に形成した雌ネジ27が固定部23の雄ネジ25に螺合することにより固定部23に揺動自在に係合する。揺動部26の円筒上部の底に近い部分には吸気孔28が形成されている。また、揺動部26の円筒下部には、水流羽根29が固着されている。
次に、気体開閉弁22の動作原理について説明する。後段の、本装置の気泡発生に係る全体動作の説明でも触れるが、攪拌室3内では、ポンプ吐出口17から導入された、気泡(溶解されていない状態の気泡)混じりの気液混合水がスクリュー10によって攪拌され回転軸6が中心軸となる渦巻き状に流れており、攪拌室3内に貯留する空気量によってその高さが決まる、略すり鉢状の水面が形成されている。
今、この水面位置が低く、水流羽根29の下端がこの水面に触れない状態では、水流羽根29の自重により、揺動部26はその水流羽根29が垂直の姿勢となる揺動位置を保持することになる。この状態では、図1に示すように、固定部23の右端面と揺動部26の底内面との間に所定の隙間が生じるように、両ネジ25、27の螺合位置を調整しておく。従って、この状態では、揺動部26の吸気孔28から上記隙間、更に固定部23の排気孔24から外気への排気経路が形成され、即ち、気体開閉弁22は開路されており、攪拌室3内の空気が外部に放出されて貯留空気量が減少し、水面位置は次第に上昇していく。
上記水面位置が上昇してくると、やがて、水流羽根29の下端が渦巻き状の水流に当たり、当たる面積に応じて水流羽根29、従って揺動部26が所定角度傾斜揺動し、この傾斜揺動角に応じて両ネジ25、27の螺合により揺動部26が図中左方に移動し、図1に示す状態から上記隙間が次第に狭くなっていく。この結果、揺動部26の吸気孔28から上記隙間、更に固定部23の排気孔24から外気への排気経路の抵抗が増大する。即ち、気体開閉弁22が閉路状態に近づき、攪拌室3内から外部に放出される空気量が減少していく。
空気吸い込み口14から吸い込む空気量を、攪拌室3内の圧力と循環水流量とで定まる溶解空気量より若干多目となるよう空気吸い込み流量調整バルブ15を調整しておくことにより、攪拌室3内の水面位置は、揺動部26の水流羽根29の取付位置で決まる高さに保たれることになる。従って、水流羽根29の取付位置、特にその高さをしかるべく設定すれば、攪拌室3の貯留空気量を所望の一定のレベルに保つことが出来、安定した気泡発生動作が実現する。
次に、気泡発生にかかる全体の動作について説明する。ポンプ5のインペラ7、スクリュー10および空気分散用ドラム11は、回転軸6を介して共通のモータ2によって回転駆動される。水吸い込み口12から導入された水は、インジェクタ13を経てポンプ5に導入される。インジェクタ13では、空気吸い込み流量調整バルブ15によって調整された流量の空気が空気吸い込み口14から吸入され水とともにポンプ5に導入される。
ポンプ5から吐出される気液混合水は吐出パイプ16を経てポンプ吐出口17から攪拌室3の上端近傍に導入される。攪拌室3内では、スクリュー10の回転による攪拌動作により、未溶解状態の気泡の溶解が促進されると共に、上方に貯留するスクリュー羽根近傍の空気は下方の水中に押し下げられ空気分散用ドラム11内に導かれた後、空気分散用ドラム11の周囲に形成された小穴を経る過程で細分化され周囲の水中に放散して溶解される。
攪拌室3内の水面位置、貯留空気量は、上記で詳述した気体開閉弁22の動作でほぼ一定に保たれる。攪拌室3内で攪拌工程を経た水は、攪拌室3の底部に形成した連通孔9から取り出すことにより、溶解が十分進んだ気泡溶解水のみが選別されて気泡分離室4に導入されることになる。
気泡分離室4内の有圧状態の気泡溶解水は、取出口18から導出され、減圧調整バルブ19で大気圧まで減圧され気液混合水吐出口20から、例えば、浴槽の湯中に放出されミクロ状の微細気泡が霧状に湯中に拡散する。
次に、本装置を使って、攪拌動作等が発生気泡の微細化に寄与する程度を実験により検証したので、その結果について説明する。
実験で重要となるのは、発生気泡のサイズ測定であるが、必ずしも簡単ではなく、代表的なケースについては、公立試験所で絶対測定を行った(後述する)が、攪拌動作の効果や後述する減圧調整バルブの形態による影響等を比較検討するための実験は、透視度の経時変化を観察する相対測定を採用した。
実験は、ポンプ5を連続運転し、空気吸い込み量と攪拌室3内の貯留空気量とが一定となる定常状態で行い、気液混合水吐出口20から排出した気液混合水を透視度計(高さ350mm)に、濁度10に相当する高さ(100mm)の量を採取してサンプル液とした。そして、発生気泡の大きさが小さく数が多くなるほど、水中の気泡が消滅して澄んだ状態になるのに時間が掛かると考えられることから、サンプル液を採取した直後から、透視度計の上方から底部を観察し、透明度が次第に上がり底部の標識板が識別できるまでの時間(秒)を測定した。この時間が長いほど、気泡が小さく数が多いと想定されることになる。水温は、21〜23℃、室温は19℃で測定した。
図3は、各種条件を変えた場合の比較実験結果を示す。タンク内の運転形式としては、スクリュー10および空気分散用ドラム11を共に動作させた場合、スクリュー10のみを取り付けた場合、および両者を取り除いて攪拌動作をさせないようにした場合の3通りについて行った。
また、上記各運転形式毎に、減圧調整バルブ19として3種類の減圧弁を取り替え実験を行った。各減圧弁の構造については図4により後述する。
図3の右端欄が、上記で定義した透視度(秒)の結果で、運転形式、減圧弁形式の各組合わせにつき、それぞれ、減圧弁の絞りを調整して圧力を3段階に設定して実験を行った。同表で、秒値が空欄になっているのは、観察を始めた当初から標識板が識別でき気泡の微細化としては良好な結果が得られなかったケースである。
減圧弁(減圧調整バルブ19)は、気泡分離室4内の溶解が進んだ有圧の気液混合水を大気圧に開放するものであるが、種々の構造のものについて実験した結果、大気圧下での発生気泡の状態に大きく関与することが確認された。
「減圧弁60゜直線出口」と称している減圧弁が、図3の透視度観察結果から、気泡粒子が最も細かく、大気に開放した水中での寿命が最長である。同じ減圧弁使用の場合で比較した場合、スクリュー+空気分散用ドラムの場合とスクリューのみの場合とでは大差ないが、攪拌無しの場合とは大きく異なり、攪拌室3内における強制攪拌動作が気泡の微細化に大きく寄与していることが判る。他の2種類の減圧弁は、気泡微細化の点では大きく劣ることが判った。
次に、図4により各減圧弁の構造について説明する。同図(a)は、上述したとおり、今回の実験では最良と考えられるもので、「A」に、その減圧動作流路部分を拡大して示す。減圧動作は、弁座30に螺合された弁棒32を回転することによりその回転軸方向に進退させ、弁座30に形成したテーパ円筒凹面31と弁棒32の先端に形成したテーパ円筒凸面33とで形成される、該軸に直角な円環形状の流路断面を調節することにより行う。このタイプの減圧弁の場合、その出口側、即ち、減圧側の流路が減圧動作流路部分と同軸(直線出口)に形成されているので、弁棒32の位置(減圧調整位置)に拘わらず、テーパ円筒凹面31とテーパ円筒凸面33とで形成される流路断面が常に軸対称の円環状となり出口側への水の流れが滑らかになって局部的な減圧部分が発生せず、気泡が微少で均一なサイズで発生するものと考えられる。
図4(b)に示す「減圧弁90゜直角出口」のものは、同図(a)のものと反対に、減圧動作流路部分で減圧された後、直角に曲がって(直角出口)出口に向かう構造で、図3からも、気泡微細化という点で先の「直線出口」の減圧弁より劣っている。これは、気化し易い減圧下で流路が大きく曲がりこの部分で局部的な減圧部分が発生して気泡サイズの拡大につながるものと考えられる。
図3には、ボールバルブの場合も比較している。このタイプのものは、図示は省略するが、多用されている簡便安価なもので、流路断面は弁の操作位置によって大きく変化し、気泡微細化という評価では「直角出口」のものより更に劣る。
なお、図3の透視度比較からの実験で最良の結果が得られた、(攪拌運転−減圧弁60゜直線出口−圧力2.5Kg/cm)に近い条件で、発生気泡のサイズ絶対値の測定を行ったので以下に紹介する。 測定は、兵庫県立工業技術センター繊維工業技術支援センターにおいて、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を使用して行われた。測定結果は、メジアン径:0.220μm、平均径:0.237μm、標準偏差:0.093μm、%粒子径(10%):0.352μm、粒子径%:0.050μmというものであり、従前の各種気泡発生装置による発生気泡に比較して十分小さいサイズであることを確認した。
以上のように、この発明の実施の形態1における気泡発生装置においては、吸入口12が液体源に接続されたポンプ5と、このポンプ5の吸入側に接続され所定流量の気体を導入する気体導入部14と、上記ポンプ5の吐出口17に接続された攪拌室3と、この攪拌室3内に設けられ回転駆動されて攪拌動作を行う回転羽根10と、上記攪拌室3との連通部9で気泡を分離して気泡溶解液を導入し上記気泡溶解液を取り出す取出口18を備えた気泡分離室4と、この気泡分離室4の取出口18に接続され上記気泡溶解液を減圧して放出する減圧装置19とを備えたので、回転羽根10による攪拌動作で、気体の溶解が促進され、気泡分離室4を経て十分溶解が進んだ気泡溶解液のみを抽出して導出でき、発生気泡の微細化が実現する。ここで、回転羽根10による攪拌動作は、攪拌による液体中での摩擦損を補償するだけでよいので、その回転駆動動力は極めて小容量で済み、装置として簡便安価となる利点がある。
また、ポンプ5と回転羽根10とを共通の駆動源2により回転駆動するようにしたので、装置の駆動機構が一層簡便安価となる。
また、攪拌室3に貯留する気体の体積が一定となるよう貯留気体量に応じて外部との連通部を開閉する気体開閉弁22を備えたので、攪拌室3内での液面が一定となり、常に安定した攪拌動作が得られる。
また、減圧装置19は、その減圧動作流路部分が軸対称に形成され、該軸に直角な流路断面が円環形状に形成されているので、減圧動作が滑らかになされ、局部的な減圧部分が発生せず、この部分での発生気泡の粗大化が防止される。
また、減圧装置19は、下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凹面31を内部に形成した弁座30と、テーパ円筒凹面31と同軸でテーパ円筒凹面31と接離可能に取り付けられ下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凸面33を形成した弁棒32とを備え、テーパ円筒凹面31とテーパ円筒凸面33とで形成される円環形状の流路で減圧動作を行うようにしたので、減圧動作が一層滑らかになされ、この部分での発生気泡の粗大化が確実に防止される。
なお、以上では、液体源として、浴槽の水(湯)等を利用する場合を例に説明したが、別途タンク等に溜められた水を利用してもよく、また、浴槽ではなく、温度を上げて使用する用途でない場合には、有圧の上水道を液体源として利用することにより、簡便な装置で、溶解量の高い気泡溶解液を得ることが出来る。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、図1に示すように、気泡分離室4の取出口18に直接減圧調整バルブ19を取り付けその気液混合水吐出口20から発生気泡を得るようにしたが、例えば、家庭内の浴槽に微細気泡を発生させたい場合であって、気泡発生装置本体を浴室から離れた別室に設置する必要がある場合等がある。このような場合、図1の減圧調整バルブ19の気液混合水吐出口20に必要な長さのパイプ(ホース)を接続し、その先端を浴槽内に漬けるようにすると、このパイプ内では、減圧された気泡溶解水が流れるので、この部分での気泡化促進が顕著となり、パイプ端からは粗大化した気泡が放出され、気泡状態を維持する寿命も短いものとなる。
そこで、この発明の実施の形態2においては、図示は省略するが、図1の気液混合水吐出口20に浴槽までのパイプを直接接続し、気泡分離室4からの気泡溶解水を有圧のままで浴槽まで送り込むようにする。このパイプ内では、元の高圧状態に保たれているので、気泡の発生は殆どない。そして、パイプの先端には、例えば、図5に示すような、減圧調整バルブを接続し、これを浴槽内に沈めて使用する。
図5に示す減圧弁は、その弁座30に形成したテーパ円筒凹面31と弁棒32に形成したテーパ円筒凸面33とで減圧動作流路を構成することは、先の図4(a)のタイプの減圧弁と同様であるが、ここでは、減圧弁自体を浴槽内に沈めて使用することが出来、図5(b)に示すように、上記減圧動作流路で減圧された気泡溶解水がより円滑に浴槽内に放出され、微少で消滅までの寿命時間の長い発生気泡が得られる。
実施の形態3.
先の実施の形態1では、図1に示したように、気体導入部の構成として、空気吸い込み流量調整バルブ15により空気吸い込み口14から導入する空気量を所定値に保つと共に、所定の高さに取り付けた気体開閉弁22の弁開閉動作により攪拌室3内での水面、従って貯留空気量を一定に保つようにした。
しかし、気体導入の方式としては、必ずしもこれに限られるものではない。即ち、例えば、攪拌室とポンプの吸入側とを管路で接続し、この管路の途中に空気を導入するインジェクタを挿入する。この構成を採用すれば、上記管路の出入口の圧力差に応じた流量の空気を導入することになり、攪拌室3内の圧力が一定に保たれ安定した動作が確保される。
この発明に係る気泡発生装置は、主として健康増進策のために浴槽内を微少気泡で充満させるために使用する場合に限らず、従来からの排水処理工程における浮上分離手段、更には、超微細気泡を応用した各種殺菌処理等にも広く応用されるものである。
また、ここで扱う気体は、空気に限らず、各種の気体を扱うことが出来、かつ、液体についても浴槽の水や水道水に限られるものではないことは勿論である。
この発明の実施の形態1における気泡発生装置の構成を示す断面図である。 図1の装置を流体回路で表現して示す構成図である。 各種条件における、発生気泡微細化の比較実験を行った結果を示すものである。 比較実験に使用した代表的な減圧調整バルブの構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における気泡発生装置に使用する減圧調整バルブの構造を示す図である。
符号の説明
1 本体容器、2 モータ、3 攪拌室、4 気泡分離室、5 ポンプ、6 回転軸、7 インペラ、8 仕切板、9 連通孔、10 スクリュー、12 水吸い込み口、
13 インジェクタ、14 空気吸い込み口、15 空気吸い込み流量調整バルブ、
17 ポンプ吐出口、18 取出口、19 減圧調整バルブ、20 気液混合水吐出口、22 気体開閉弁、30 弁座、31 テーパ円筒凹面、32 弁棒、
33 テーパ円筒凸面。

Claims (6)

  1. 吸入口が液体源に接続されたポンプと、このポンプの吸入側に接続され所定流量の気体を導入する気体導入部と、上記ポンプの吐出口に接続された攪拌室と、この攪拌室内に設けられ回転駆動されて攪拌動作を行う回転羽根と、上記攪拌室との連通部で気泡を分離して気泡溶解液を導入し上記気泡溶解液を取り出す取出口を備えた気泡分離室と、この気泡分離室の取出口に接続され上記気泡溶解液を減圧して放出する減圧装置とを備えた気泡発生装置であって、
    上記減圧装置は、その減圧動作流路部分が軸対称に形成され、該軸に直角な流路断面が円環形状に形成されており、
    更に、上記減圧装置は、下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凹面を内部に形成した弁座と、上記テーパ円筒凹面と同軸で上記テーパ円筒凹面と接離可能に取り付けられ上記下流側に向かって同軸でテーパ状に径が減少または増大するテーパ円筒凸面を形成した弁棒とを備え、上記テーパ円筒凹面とテーパ円筒凸面とで形成される円環形状の流路で減圧動作を行うようにしたことを特徴とする気泡発生装置。
  2. 上記ポンプと回転羽根とを共通の駆動源により回転駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の気泡発生装置。
  3. 上記攪拌室に貯留する気体の体積が一定となるよう上記貯留気体量に応じて外部との連通部を開閉する気体開閉弁を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の気泡発生装置。
  4. 上記気体導入部は、管路の入口側が上記攪拌室に接続され出口側が上記ポンプの吸入側に接続され上記管路の途中が気体源に接続され、上記入口側出口側の圧力差に応じた流量の気体を上記気体源から導入する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の気泡発生装置。
  5. 上記気泡溶解液を減圧して放出する放出位置が上記気泡分離室の取出口から所定距離離反している場合、
    上記減圧装置を上記放出位置に配置し、一端が上記取出口に接続されたパイプを備え、上記パイプの他端に上記減圧装置を接続するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の気泡発生装置。
  6. 上記液体源は、有圧の上水道源であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の気泡発生装置。
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