JP3824628B1 - 廃アスベストの溶融処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃アスベストを安全かつ安価に溶融処理することができる方法を提供する。
【解決手段】梱包された状態の廃アスベストと、廃棄物Aの焼却灰とを密閉可能な混合手段32に供給する工程と、密閉された該混合手段32内で該廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめ、該廃アスベストと該焼却灰とを混合する工程と、混合された該廃アスベストと該焼却灰とをロータリーキルン6に収納する工程と、ガス化炉1内で廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめ、該可燃性ガスを燃焼炉2に導入して燃焼させて、該燃焼炉2の燃焼排気の少なくとも一部を該ロータリーキルン6に導入し、該廃アスベストと該焼却灰との混合物を加熱して該廃アスベストを溶融する工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば石綿スレート、吹き付けアスベスト等の建築材料等を廃棄することにより生じる廃アスベストの溶融処理方法に関するものである。
アスベスト(石綿)は繊維状の鉱物であり、耐火性、耐熱性に優れているため、石綿スレート、吹き付けアスベスト等の建築材料等として広く用いられている。ところが、前記アスベストは、微細な繊維の状態で呼吸器系から体内に入ると、中皮腫やアスベスト肺の原因となることが指摘されている。
そこで、前記石綿スレート、吹き付けアスベスト等のアスベストを含む建築材料等を廃棄する際には、該建築材料等の廃アスベストをプラスチック材等の耐水性材料により二重に梱包し、埋め立て処分することが行われている。しかし、近年では、処分場の用地確保自体が困難となっている上、前記埋め立て処分ではアスベストの繊維形態はそのまま維持されていて無害化されていないとの問題がある。
前記問題を解決するために、前記廃アスベストを溶融処理することが提案されている(例えば特許文献1参照)。前記アスベストには、クリソタイル、アモサイト、クロンドライト等の種類があり、その融点はクリソタイルが1521℃、アモサイトが1399℃、クロンドライトが1193℃である。従って、前記廃アスベストを溶融処理する際には、一般に該廃アスベストにガラスカレット等の融剤を添加して、融点を降下させることが行われている。
しかしながら、前記廃アスベストに前記融剤を添加する際には前記二重梱包を解梱しなければならず、作業に従事する者がアスベストの微細繊維を吸引する虞があるという不都合がある。また、前記溶融処理では、前記廃アスベストを溶融する燃料を必要とする上、前記融剤を使用することにより、さらに処理コストが増加するという不都合もある。
特開平9−19672号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、廃アスベストを安全かつ安価に溶融処理することができる方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の廃アスベストの溶融処理方法は、梱包された状態の廃アスベストと、廃棄物の焼却灰とを密閉可能な混合手段に供給する工程と、密閉された該混合手段内で該廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめ、該廃アスベストと該焼却灰とを混合する工程と、混合された該廃アスベストと該焼却灰とをロータリーキルンに収納する工程と、ガス化炉内で廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめ、該可燃性ガスを燃焼炉に導入して燃焼させて、該燃焼炉の燃焼排気の少なくとも一部を該ロータリーキルンに導入し、該廃アスベストと該焼却灰との混合物を加熱して該廃アスベストを溶融する工程とを備え、前記混合手段は、互いに平行に設けられた2本のスクリューコンベアにより、前記梱包された状態の廃アスベストを挟持し、該スクリューコンベアを互いに反対方向に回転させることにより、該廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめることを特徴とする。
本発明の方法では、まず、前記梱包された状態の廃アスベストと、前記廃棄物の焼却灰とを前記混合手段に供給する。前記混合手段は密閉可能であり、密閉された状態で前記廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめ、該廃アスベストと該焼却灰とを混合する。
このようにすることにより、前記廃アスベストは梱包されたまま前記混合手段に供給すればよく解梱する必要が無い。また、前記混合手段は密閉可能であるので、露出せしめられた該廃アスベストが大気中に飛散されることを防止することができる。従って、本発明の方法によれば、廃アスベストの処理を安全に行うことができる。
本発明の方法では、次に、前記混合手段で得られた該廃アスベストと該焼却灰との混合物をロータリーキルンに収納し、該ロータリーキルン内で該混合物を加熱することにより該廃アスベストを溶融する。このとき、前記焼却灰は、SiO、CaO、Al、塩化物等の成分を含むので、前記廃アスベストの融点を下げる融剤として作用する。この結果、前記廃アスベストは、融点が下がり、該ロータリーキルン内での加熱により容易に溶融される。
また、本発明の方法では、前記ロータリーキルンの加熱を、ガス化炉内で廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめ、該可燃性ガスを燃焼炉に導入して燃焼させて、該燃焼炉の燃焼排気の少なくとも一部を該ロータリーキルンに導入することにより行う。尚、前記ガス化炉内で得られた焼却灰は、前記廃アスベストに混合する用途に用いることができる。
従って、本発明の方法によれば、前記廃アスベストの溶融のために特に融剤や燃料を用いる必要が無く、該廃アスベストの溶融処理を安価に行うことができる。
本発明の方法において、前記廃アスベストは、例えばプラスチック材等の耐水性材料で二重に梱包されているものを用いることができる。
また、本発明の方法において、前記廃棄物は、その焼却灰がSiO、CaO、Al、塩化物等の成分を含むために、廃紙、廃木材、廃プラスチックからなる群から選択される少なくとも1種の廃棄物であることが好ましい。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態に用いる乾留ガス化焼却処理装置のシステム構成図である。
本実施形態の廃アスベスト溶融処理方法は、図1に示す乾留ガス化焼却処理装置を用いることにより有利に行うことができる。
図1に示す乾留ガス化焼却処理装置は、廃紙、廃木材、廃プラスチックからなる群から選択される少なくとも1種の廃棄物Aを収納し、その乾留・ガス化並びに燃焼・灰化を行わしめる2基のガス化炉1,1と、廃棄物Aの乾留により生じる可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉2と、燃焼炉2における可燃性ガスの燃焼温度Tを検知する温度センサ3、各ガス化炉1に酸素(空気)を供給する酸素供給手段4と、燃焼炉2に酸素(空気)を供給する酸素供給手段5と、燃焼炉2に接続され前記可燃性ガスの燃焼排気の少なくとも一部を導入して廃アスベストと廃棄物Aの焼却灰との混合物Bを加熱して該廃アスベストを溶融するロータリーキルン6とを備えている。前記乾留ガス化焼却処理装置は、さらに、ロータリーキルン6の排気を吸引して燃焼炉2に導入する吸引導入手段7、燃焼炉2内の気圧Pを検知する圧力センサ8、燃焼炉2に接続され前記可燃性ガスの燃焼排気とロータリーキルン6の排気とを吸引して大気中に放出する排出手段9を備えている。
ガス化炉1の上面部には、開閉自在な投入扉10を有する投入口11が形成され、該投入口11から廃棄物Aがガス化炉1内に投入できるようになっている。そして、ガス化炉1は、投入扉10を閉じた状態では、その内部が実質的に外気と遮断されるようになっている。ガス化炉1の下部は、下方に突出する斜面状の側壁部12及び底面部13により円錐台形状に形成されており、側壁部12及び底面部13の外面部にガス化炉1の内部と隔離された空室14が形成され、空室14は酸素供給手段4に接続されている。そして、空室14は酸素供給手段4から供給される酸素を側壁部12及び底面部13に設けられた複数の給気ノズル15を介してガス化炉1の内部に供給するようになっている。
ガス化炉1の下側部には、点火バーナ等により構成される着火装置16が取付けられている。着火装置16は、図示しない燃料供給装置から供給される助燃油等の燃料を燃焼させることにより、ガス化炉1の内部に向かって燃焼炎を生ぜしめ、この燃焼炎によりガス化炉1内の廃棄物Aに着火するようになっている。また、ガス化炉1の外周部には、その冷却構造としてガス化炉1の内部と隔離されたウォータジャケット17が形成され、ウォータジャケット17はガス化炉1の外部に設けられた図示しない給水装置から給水されるようになっている。
燃焼炉2は、各ガス化炉1の上部に設けられた接続部18から導出されたガス通路19がその基部に接続され、ガス通路19に設けられた切換え弁19aを切り換えることにより、前記2基のガス化炉1,1のどちらか一方から廃棄物Aの乾留により生じる可燃性ガスが導入されるようになっている。燃焼炉2の後端部には点火バーナ等により構成される着火装置20が取付けられて、ガス通路19から導入される可燃性ガスに着火するようになっている。着火装置20は、前記着火装置16と同様に点火バーナ等により構成され、図示しない燃料供給装置から供給される助燃油等の燃料を燃焼させることにより、燃焼炉2の内部に向かって燃焼炎を生ぜしめるようになっている。
燃焼炉2の外周部には、燃焼炉2の内部と隔離された空室21が形成されており、空室21は酸素供給手段5に接続されている。そして、空室21は酸素供給手段5から供給される酸素を燃焼炉2の外周壁に設けられた複数のノズル孔22を介して燃焼炉2の内部に供給するようになっている。
また、燃焼炉2の下側部には、前記可燃性ガスの燃焼による排気の一部をロータリーキルン6に供給するための排気取出口23が設けられ、また上側部にはロータリーキルン6の排気が導入される排気取入口24が設けられている。そして、燃焼炉2の上部には、前記可燃性ガスの燃焼排気とロータリーキルン6の排気とを排出する排出手段9が接続されている。
また、燃焼炉2の下部には、可燃性ガスの燃焼温度Tを検知する温度センサ3と、燃焼炉2内の気圧Pを検知する圧力センサ8とが設けられている。温度センサ3はその検知信号を各酸素供給手段4,5に出力するようになっており、圧力センサ8はその検知信号を、吸引導入手段7と排出手段9とに出力するようになっている。
ガス化炉1に酸素を供給する酸素供給手段4は、ガス化炉1の外部に設けられた酸素供給源25と、酸素供給源25から導出された主酸素供給管26と、主酸素供給管26から分岐されて各ガス化炉1の空室14に接続された副酸素供給管27とからなる。副酸素供給管27には、温度センサ3から入力される検知信号に従って開閉される開閉弁28が設けられている。
また、燃焼炉2に酸素を供給する酸素供給手段5は、酸素供給源25と、酸素供給源25から導出された主酸素供給管26と、主酸素供給管26から分岐されて燃焼炉2の空室21に接続された副酸素供給管29とからなる。副酸素供給管29には、温度センサ3から入力される検知信号に従って開閉される開閉弁30が設けられている。
ロータリーキルン6は、長さ方向に沿って緩やかに傾斜した回転炉31と、回転炉31の上方に設けられ、梱包された状態の廃アスベストと、廃棄物Aの焼却灰とが投入される投入口32と、回転炉31の下方に設けられて溶融された廃アスベストを取り出す取出口33とからなる。回転炉31は、その下部で燃焼炉2の排気取出口23に接続されており、上部にはロータリーキルン6の排気を吸引して燃焼炉2に導入する吸引導入手段7が接続されている。また、回転炉31には、内部の圧力Pを検知する圧力センサ34が設けれており、圧力センサ34はその検知信号を吸引導入手段7に出力するようになっている。
また、投入口32は、例えば、図示しない二重蓋等により密閉可能に構成されており、回転炉31の出口付近に設けられた温度センサ32aにより検知される出口温度Tに応じて制御されるモータ32bと、モータ32bにより駆動されるスクリューコンベア32cを備えている。スクリューコンベア32cは、平行に2本設けられ(図1では一方のみを示す)、両スクリューコンベア32c,32cの間に前記梱包された状態の廃アスベスト挟持するようになっている。両スクリューコンベア32c,32cは、互いに反対方向に回転することにより、両者間に挟持されている該廃アスベストの梱包を裂開して該廃アスベストを露出せしめると共に、露出された廃アスベストを破砕し、廃棄物Aの焼却灰と混合する。そして、混合された該廃アスベストと該焼却灰とを回転炉31に供給するようになっている。
吸引導入手段7は、ロータリーキルン6の回転炉31の上部と燃焼炉2の排気取入口24とを接続するダクト35と、ダクト35の途中に設けられたサイクロン式集塵機36と、ファン37とからなる。ファン37は、圧力センサ8,34から入力される検知信号に従って、ロータリーキルン6の内部の圧力Pが常に燃焼炉2の内部圧力Pより低くなるようにロータリーキルン6の排気を吸引するとともに、燃焼炉2に導入される排気の圧力が燃焼炉2の内部圧力Pより高くなるようにしている。
排出手段9は、燃焼炉2の上部に接続されたダクト38と、ダクト38の途中に設けられた冷却塔39、化学吸着装置40、バグフィルタ41、ファン42と、ダクト38の末端に設けられた煙突43とからなる。化学吸着装置40は、燃焼炉2から排出される可燃性ガスの燃焼排気に、悪臭成分等のそのまま大気中に放出すると環境汚染の原因となる物質が含有される場合に、該物質を化学的に安定な物質に変えて該燃焼排気から除去するものである。本実施形態では、化学吸着装置40は、前記燃焼排気中の塩化水素ガスが消石灰と反応して塩化カルシウムとして除去されるようになっている。また、ファン42は、圧力センサ8から入力される検知信号に従って、燃焼炉2の内部の圧力Pが常に略一定の圧力に維持されるように、燃焼炉2から可燃性ガスの燃焼排気とロータリーキルン6の排気とを吸引するようになっている。
次に、図1示の乾留ガス化焼却処理装置の作動について説明する。
廃棄物Aを焼却処理する際には、まず、一方のガス化炉1の投入扉10を開き、廃棄物Aを投入口11からガス化炉1内に投入する。次いで、投入扉10を閉じた後に、着火装置16を所定時間作動させることにより、ガス化炉1内の廃棄物Aに着火し、廃棄物Aの部分的燃焼を開始する。
廃棄物Aの部分的燃焼が開始されると、廃棄物Aの下層部が徐々に燃焼していき、その燃焼熱により、廃棄物Aの上層部の乾留が開始されると共に、該乾留により可燃性ガスの生成が開始される。前記可燃性ガスは、ガス化炉1内からガス通路19を介して燃焼炉2に導入される。燃焼炉2では、着火装置20を所定時間作動させることにより、導入された前記可燃性ガスに着火し、これにより該可燃性ガスの自然燃焼が開始される。
前記可燃性ガスの燃焼温度Tは温度センサ3により検出され、検知信号が酸素供給手段4の開閉弁28と、酸素供給手段5の開閉弁30とに出力される。このとき、酸素供給手段4の開閉弁28は、温度センサ3から入力される前記検知信号に従って、前記可燃性ガスの燃焼温度Tを、該可燃性ガスが自然燃焼し得る燃焼温度として予め定められた設定温度に略維持するように、その開度を自動的に調整して前記可燃性ガスの発生量を制御する。
開閉弁28の開度の自動的調整は、具体的には、燃焼温度Tが前記設定温度よりも低くなると開閉弁28の開度を大きくしてガス化炉1への酸素供給量を増加させ、廃棄物Aの下層部の燃焼を促進して前記可燃性ガスの発生を増加させる。逆に、燃焼温度Tが前記設定温度よりも高くなると、開閉弁28の開度を小さくしてガス化炉1への酸素供給量を減少させ、廃棄物Aの下層部の燃焼を抑制して前記可燃性ガスの発生を低減させる。
また、酸素供給手段5の開閉弁30は、温度センサ3から入力される前記検知信号に従って、前記可燃性ガスの燃焼温度Tに応じて、導入される可燃性ガスの完全燃焼に必要な酸素を燃焼炉2に供給するように、その開度を自動的に調整する。開閉弁30の開度の自動的調整は、具体的には、廃棄物Aの乾留の初期段階においては、燃焼炉2に導入される可燃性ガスの量が増大してその燃焼温度Tが上昇するに伴って開度を増大させて燃焼炉2への酸素供給量を増加させる。また、廃棄物Aの乾留が安定に進行する段階では、可燃性ガスの燃焼温度Tの若干の増減に伴って開度を増減させて、燃焼炉2への酸素供給量を調整し、これにより燃焼炉2に導入される可燃性ガスが完全燃焼し得る量の酸素を該可燃性ガスに混合する。
前記のようにしてガス化炉1内で廃棄物Aの乾留ガス化が安定に進行するようになると、それに伴いガス化炉1から燃焼炉2に導入される可燃性ガスの燃焼も安定に進行するようになり、可燃性ガスの燃焼排気の一部が排気取出口23からロータリーキルン6に導入される。
ロータリーキルン6では、まず、例えばプラスチック材等の耐水性材料で二重に梱包された状態の廃アスベストと、廃棄物Aの焼却灰とが、投入口32に投入される。投入された前記梱包された状態の廃アスベストは、2本のスクリューコンベア32c,32cに挟持される。そこで、スクリューコンベア32c,32cを相互に反対方向に回転駆動することにより、前記廃アスベストの梱包がスクリューコンベア32c,32cのスクリューのエッジにより裂開され、廃アスベストが露出される。このとき、投入口32は、前述のように二重蓋等により密閉されており、露出された廃アスベストが大気中に飛散することを防止することができる。
前記廃アスベストは、さらに、前記のように密閉された投入口32内でスクリューコンベア32c,32cにより破砕され、前記プラスチック材等の耐水性材料の裂片、廃棄物Aの焼却灰と混合されて、混合物Bを形成する。混合物Bは、スクリューコンベア32c,32cにより、投入口32の端部まで搬送され、該端部から回転炉31に投入される。
前記のようにして回転炉31に投入された混合物Bは、前記のように長さ方向に沿って緩やかに傾斜した回転炉31の上方から投入され、回転炉31の回転に伴って次第に下方の取出口33方向に移動する。そこで、前記可燃性ガスの燃焼排気が回転炉31の下部から導入されると、前記のように回転炉31の上方から下方の取出口33方向に移動している混合物Bが加熱される。
混合物Bが加熱される際に、廃棄物Aの焼却灰は前記廃アスベストの融剤として作用するので、混合物B中の該廃アスベストは融点が降下し、前記加熱により容易に溶融されて無害化される。尚、混合物Bには前記耐水性材料の裂片も含まれているが、該裂片は回転炉31内で加熱されることにより燃焼し、その焼却灰は廃棄物Aの焼却灰と共に前記廃アスベストの融剤として作用する。
そして、溶融された廃アスベストが回転炉31の下方に設けられた取出口33から取出される。このとき、前記廃アスベストは、上述のように溶融されて無害化されているので、安全に取り扱うことができる。
回転炉31では、混合物Bの加熱により冷却された前記可燃性ガスの燃焼排気と、混合物Bの加熱により生じた気体が、ロータリーキルン6の排気としてファン37に吸引され、燃焼炉2の排気取入口24から燃焼炉2内に導入される。このとき、ロータリーキルン6の排気は、前記廃アスベストの微細片を含んでいる可能性があるが、該微細片はダクト35の途中に設けられたサイクロン式集塵機36で捕集されるので、廃アスベストが大気中に飛散することを防止することができる。そして、前記可燃性ガスの燃焼排気及びロータリーキルン6の排気が、ダクト38を介してファン42に吸引され、煙突43から大気中に排出される。
ロータリーキルン6の排気が燃焼炉2内に導入されると、ガス化炉1から導入される可燃性ガスと該排気との勢力がアンバランスになり、燃焼炉2内の前記可燃性ガスの燃焼が不安定になることがある。そこで、ファン42は、圧力センサ8から入力される検知信号に従って、燃焼炉2の内部圧力Pが常に略一定の圧力に維持されるように、燃焼炉2内の前記可燃性ガスの排気及びロータリーキルン6の排気を吸引し、前記可燃性ガスが安定に燃焼するようにしている。
また、ファン37は圧力センサ8,34から入力される検知信号に従って、ロータリーキルン6の内部の圧力Pが常に前記燃焼炉2の内部圧力Pより低くなるようにロータリーキルン6の排気を吸引するとともに、ファン37から燃焼炉2に導入される排気の圧力が前記燃焼炉2の内部圧力Pより高くなるように制御している。このようにすることにより、前記可燃性ガスの燃焼排気が燃焼炉2からロータリーキルン6へ円滑に吸引されると共に、ロータリーキルン6の排気が燃焼炉2へ円滑に導入される。
このとき、ロータリーキルン6の回転炉31は隙間が多い構成となっているので、ロータリーキルン6内の圧力Pが大気圧より大になると、前記廃アスベストの微細片がロータリーキルン6から大気中に飛散して、環境汚染を起こす虞れがある。そこで、ファン37は、ロータリーキルン6内の圧力Pが常に大気圧に対して負圧に維持されるように、ロータリーキルン6の排気を吸引することにより、前記廃アスベストが大気中に飛散することを確実に防止することができる。
尚、ロータリーキルン6に投入される混合物Bの量が多いと、ロータリーキルン6の排気が低温になり、このような排気が燃焼炉2に導入されたときに、燃焼炉2内の前記可燃性ガスの燃焼を阻害する虞れがある。そこで、ロータリーキルン6では、温度センサ32aにより検知される出口温度Tが所定の温度より低くなったときには、モータ32bの回転数を低減させ、スクリューコンベア32cにより回転炉31に供給される混合物Bを減量するようになっている。このように、回転炉31に供給される汚泥状廃棄物を減量した後、温度センサ32aにより検知される出口温度Tが所定の温度以上に回復したときには、モータ32bの回転数も通常の値に復帰される。
前記可燃性ガスの燃焼排気及びロータリーキルン6の排気は高温であるので、前記のように煙突43から排出する前に、ダクト38の途中で大容量の冷却塔39に導入されることにより冷却される。また、前記燃焼排気に悪臭成分等が含まれている場合には、ダクト38の途中に設けられた化学吸着装置40により、該悪臭成分等が安定な物質に変換されて該燃焼排気から除去されるので、該悪臭成分等による環境汚染を防止することができる。さらに、前記燃焼排気に含まれる微細な粉塵は、ダクト38の途中に設けられたバグフィルタ41により捕集され、該粉塵が大気中に飛散することを防止することができる。
また、図1示の乾留ガス化焼却処理装置では、一方のガス化炉1で廃棄物Aの乾留が終了に近づくと、前記と同様にして他方のガス化炉1に新しい廃棄物Aを投入、着火し、焼却処理を開始する。そして、最初のガス化炉1における可燃性ガスの発生が停止したならば、直ちに切換え弁19aによりガス通路19を他方のガス化炉1に接続するように切換え、燃焼炉2における可燃性ガスの燃焼が途切れないようにする。このように、2基のガス化炉1,1を交互に切り換えて前記廃棄物の焼却処理を行うことにより、前記ロータリーキルン6を休止させることなく、連続運転することができる。
尚、前記2基のガス化炉1,1の切換えは、廃棄物Aの焼却処理が行われているガス化炉1内の温度を着火直後から経時的に追跡することにより、円滑に行うことができる。また、廃棄物Aの焼却灰は、ガス化炉1内の炉内温度が十分に低下するのを待って、ガス化炉1の下部に設けられた灰出し口(図示せず)から取出され、前記廃アスベストの溶融処理に用いることができる。
本発明の廃アスベストの溶融処理方法に用いる乾留ガス化焼却処理装置のシステム構成図。
符号の説明
1…ガス化炉、 2…燃焼炉、 6…ロータリーキルン、 32…混合手段、 32c…スクリューコンベア。

Claims (3)

  1. 梱包された状態の廃アスベストと、廃棄物の焼却灰とを密閉可能な混合手段に供給する工程と、
    密閉された該混合手段内で該廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめ、該廃アスベストと該焼却灰とを混合する工程と、
    混合された該廃アスベストと該焼却灰とをロータリーキルンに収納する工程と、
    ガス化炉内で廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめ、該可燃性ガスを燃焼炉に導入して燃焼させて、該燃焼炉の燃焼排気の少なくとも一部を該ロータリーキルンに導入し、該廃アスベストと該焼却灰との混合物を加熱して該廃アスベストを溶融する工程とを備え
    前記混合手段は、互いに平行に設けられた2本のスクリューコンベアにより、前記梱包された状態の廃アスベストを挟持し、該スクリューコンベアを互いに反対方向に回転させることにより、該廃アスベストの梱包を裂開して該アスベストを露出せしめることを特徴とする廃アスベストの溶融処理方法。
  2. 前記廃アスベストは、耐水性材料で二重に梱包されていることを特徴とする請求項1記載の廃アスベストの溶融処理方法。
  3. 前記廃棄物は、廃紙、廃木材、廃プラスチックからなる群から選択される少なくとも1種の廃棄物であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の廃アスベストの溶融処理方法。
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