JP3824167B2 - プレゼンス情報更新システム、通信端末、サーバ装置、通信端末制御プログラム - Google Patents
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Description
なお、RFIDとは、無線ICタグを活用したIDシステムである。このシステムを用いることにより、非接触通信によって交信することで、随時、必要な情報を取り出したり、新たな情報を書き込んだりすることができる。また、GPSとは、GPS衛星(人工衛星)から電波を受信し利用者の現在地(緯度・経度・高度)を得るためのシステムである。
NECプレスリリース [平成16年4月1日検索]、インターネット<URL:http://www.nec.co.jp/press/ja/0309/1101.html>
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的はユーザからの自律的アクション無しにプレゼンス情報を更新し、そのプレゼンス情報に応じたサービス制御を実施することのできるプレゼンス情報更新システム、通信端末、サーバ装置、通信端末制御プログラムを提供することである。
前記通信端末を携帯している者の状態を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されているプレゼンス情報を、前記通信端末から送信される前記更新情報に応じて更新する更新手段とを含むサーバ装置と、
を含むことを特徴とする。このような構成によれば、プレゼンス情報を自動的に更新し、更新したプレゼンス情報に応じたサービスを実現することができる。
前記非接触タグに付与されているタグIDとそのタグIDに対応付ける処理内容とを登録する登録手段、前記登録手段により登録されているタグIDと同一のタグIDを検出した場合に、プレゼンス情報更新用の情報を外部に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。このようなプログラムを用いれば、プレゼンス情報を自動的に更新し、更新したプレゼンス情報を様々なサービスに利用することができる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るプレゼンス情報更新システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態のプレゼンス情報更新システムは、予め設定されているID(以下、タグIDと呼ぶ)が非接触方式で読み取り可能なタグ1と、携帯電話機などの通信端末2と、通信端末2と無線で送受信可能な機能を有する基地局3と、各部を接続するネットワーク4と、タグIDを管理するタグID管理サーバ5と、通信端末2において用いることのできるアプリケーションプログラムなどを記憶しているコンテンツサーバ6と、加入者データ管理DB70を参照して通信端末2や図示せぬ他の通信端末に対する着信制御を行う着信制御サーバ7とを含んで構成されている。
このタグ1には、固有のタグIDが予め付与され、タグ自身に内蔵されているICチップにそのタグIDが書き込まれている。このICチップに書き込まれているタグIDは、無線方式によって読み取り可能になっている。このタグ1には、例えば、周知のRFID方式のタグを用いることができる。
通信端末2は、タグ1からタグIDを読み取る機能を有している。その他、基地局3と無線通信するための機能を有している。詳細な構成は後述する。
基地局3は、図中では1つのみ示されているが、実際には多数設けられている。通信端末と送受信可能なエリアが、各基地局によって形成される。
図2は図1中の通信端末2の構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、通信端末2は、タグIDを非接触で読み取るタグリーダとして機能するタグ入力部20と、ダイヤルキーやカスタマーコントローラからなる手動入力部21と、各部の制御を行うためのCPU22と、自端末の動作に必要なデータを記憶するためのメモリ23と、基地局との間で無線通信を行うための通信部24とを含んで構成されている。
タグ入力部20は、通信端末2に予め内蔵されている場合と、別体として用意したものをコネクタによって接続される場合とがある。
通信部24は、自端末の外部に設けられている基地局3に、プレゼンス情報更新のための更新情報を送信する機能を有している。
図3は図1中のコンテンツサーバ6の構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、コンテンツサーバ6は、通信端末によってダウンロードされるアプリケーションプログラムAPLが記憶されているコンテンツデータベース(以下、DBと呼ぶ)60と、各種データを入力するための入力部61と、各部の制御を行うためのCPU62と、自装置の動作に必要なデータを記憶するためのメモリ63と、他の装置との間で無線通信を行うための通信部64とを含んで構成されている。
このコンテンツサーバ6は、後述するように、通信端末2からダウンロード要求を受信すると、コンテンツDB60に記憶されているアプリケーションプログラムAPLを、通信部64によって送信する。これにより、アプリケーションプログラムAPLがダウンロードされる。
図4は図1中のタグID管理サーバ5の構成例を示すブロック図である。タグID管理サーバ5の構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、タグID管理サーバ5は、タグIDとそのIDに対応する処理内容とを示す管理テーブル500が記憶されているタグ管理DB50と、各種データを入力するための入力部51と、各部の制御を行うためのCPU52と、自装置の動作に必要なデータを記憶するためのメモリ53と、他の装置との間で無線通信を行うための通信部54とを含んで構成されている。
メモリ53には、タグIDの通知によって更新される、ユーザのプレゼンス情報530が記憶される。
図6は、タグIDとそれに対応する処理内容との対応関係を、管理テーブル500に登録するための登録手順を示すシーケンス図である。同図に示されているように、最初に、通信端末2からコンテンツサーバ6に対し、アプリケーションプログラムのダウンロード(DL)要求を送信する(S101)。すると、コンテンツサーバ6は、コンテンツDB60に記憶されているアプリケーションプログラムAPLを、通信端末2に向けて送信する(S102)。以上により、通信端末2内のメモリに、アプリケーションプログラムAPLがダウンロードされることになる。
図7は、通信端末によって検出されたタグIDを送信することによる、プレゼンス情報の更新手順を示すシーケンス図である。同図に示されているように、最初に、通信端末2において、アプリケーションプログラムAPLによる機能を動作させる設定が行われる(S400)。この設定が行われ、タグIDが検知されると(S401)、タグIDのマッチング処理が行われる(S402)。
マッチング処理の結果、登録されたタグIDと一致すれば(OK)、一致したことを示すデータが通信端末2内のCPU22に送られる(S403)。一致しなければ(NG)、処理はステップS401に戻る。
個人状態更新処理の結果、すなわち更新が正しく行われたか否か(OK/NG)については、タグID管理サーバ5から通信端末2に通知される(S407)。通信端末2内の通信部24は、その通知を受信すると、それをCPU22に送る(S408)。CPU22は、ディスプレイへの表示や音声通知によって、更新処理の結果を出力する(S409)。これにより、ユーザはその更新結果を知ることができる。
ところで、タグIDの一致が検出された場合、次にタグIDの一致が検出されるまでは、プレゼンス情報の更新は行われない。つまり、別のタグIDを検出するまで、現在の状態が維持されることになる。それでは不都合がある場合、タイマを設けておき、一定時間が経過した後に、プレゼンス情報を予め定められた状態に戻すように制御しても良い。例えば、「通常呼び出し」に戻せば良い。
上述したように、アプリケーションプログラムAPLは、ダウンロードされて通信端末内のメモリ23に記憶された後、通信端末を制御する通信端末制御プログラムである。このアプリケーションプログラムAPLの処理内容について、図8を参照して説明する。同図は、通信端末において用いられるアプリケーションプログラムAPLを示すフローチャートである。
まず、タグ入力部が、タグIDを検出したか判断される(ステップS111)。タグIDを検出した場合、そのタグIDが通信端末内のメモリ23内に記憶されている登録タグID230と一致するか判断される(ステップS112)。この判断の結果、登録タグID230と一致していれば(OK)、そのタグIDが通信端末内の通信部24によってタグID管理サーバ5に送信される(ステップS113)。その後、通信端末内の通信部24が更新結果を受信すると(ステップS114)、その更新結果を出力する(ステップS115)。その後、ステップS111に戻り、タグIDを検出する処理に移行する(ステップS115→S111)。ステップS112における判断の結果、登録タグID230と一致していなければ(NG)、ステップS111に戻り、タグIDを検出する処理に移行する(ステップS112→S111)。
タグID管理サーバ5、コンテンツサーバ6、については、それらの機能をまとめて、1つの装置で実現しても良い。この場合、タグID管理サーバ5は、例えば、図9に示されているように構成される。すなわち、同図に示されているように、管理テーブル500の他、アプリケーションプログラムAPLが、タグID管理DB50内に記憶される。このタグID管理DB50内に記憶されているアプリケーションプログラムAPLが通信端末2によってダウンロードされることになる。
通信端末のユーザ別の管理テーブル500(図5参照)を各通信端末に記憶しておいても良い。その場合、検出されたタグIDと記憶されているタグIDとが一致したとき、タグIDではなく、処理内容を示すデータを、タグID管理サーバ5に送信すれば良い。この場合には、送信される、処理内容を示すデータが、プレゼンス情報を更新するための更新情報である、ということができる。
図11は本システムを利用することで実現できる着信制御サービス処理の流れを示す図である。本例では、上述した変形例1が採用されている。
(1)タグの入手
最初にユーザがタグを入手する。ユーザ自身が費用を負担してタグを購入するのが一般的である。もっとも、サービス処理の内容によっては、サービス提供者や第三者からユーザにタグを無料配布することも考えられる。
次に、ユーザが通信端末を操作し、タグに付与されているタグIDとそのタグIDに対応付ける処理内容とを通信端末に入力する。その後、その入力されたタグID及び処理内容を含むダウンロード要求がタグID管理サーバ5に送信され、タグID管理サーバ5に登録される。
(3)ダウンロード
タグID管理サーバ5での登録処理後、タグID管理DB50内に記憶されているアプリケーションプログラムAPLが、通信端末2内のメモリに、ダウンロードされ、通信端末2内のメモリに記憶される。この通信端末2内のメモリに記憶されたアプリケーションプログラムAPLには、タグIDが組み込まれている。
以上の事前登録処理が完了した後、アプリケーションプログラムAPLが起動されると、タグ入力部20が動作する。このタグ入力部20によってタグIDが検知されると、検知されたタグIDとアプリケーションプログラムAPLに組み込まれているタグIDとが一致するか判断される。
(5)タグIDの通知
タグID同士が一致した場合、そのタグIDがタグID管理サーバ5に送信される。タグID管理サーバ5がタグIDを受信することにより、そのユーザについてのプレゼンス情報が更新される。
(6)サービス処理
更新されたプレゼンス情報に応じて着信制御が行われる。つまり、ユーザの状態に応じた、着信制御サービスの処理が行われることになる。
共用タグ200は、例えば劇場のドアに貼付して設置すれば良い。また、「留守電接続」と対応付けたタグを改札口や電車のドアに設置すれば、電車内に乗っている間に着信があった場合には、自動的に留守番電話サービスへの接続が行われる。
同図において、通信端末2のユーザがタグを入手し(ステップS31)、タグ登録を行うと(ステップS32)、タグIDとそれに対応する処理内容とが管理テーブル500に記憶される。本例では、「睡眠中」であることに対応するタグID「0001」と処理内容「留守電接続」とが対応付けられる。また、「食事中」であることに対応するタグID「0002」と処理内容「通常呼び出し」とが対応付けられる。その他、劇場主が事前に登録した、「劇場内」であることに対応する共用タグID「0000」と処理内容「劇場内ガイダンス」とが対応付けられる。
その後、登録されているタグIDが組み込まれたアプリケーションプログラムAPLが通信端末2にダウンロードされ、通信端末2内のメモリに記憶される(ステップS33)。
2、2a 通信端末
3 基地局
4 ネットワーク
5 タグID管理サーバ
6 コンテンツサーバ
7 着信制御サーバ
20 タグ入力部
21 手動入力部
22、52、62 CPU
23、53、63 メモリ
24、54、64 通信部
51、61 入力部
60 コンテンツDB
50 タグ管理DB
70 加入者データ管理DB
200 共用タグ
201、202 個人用タグ
230 登録タグID
500 管理テーブル
501 タグID
502 処理内容
530 プレゼンス情報
Claims (5)
- 自端末を携帯している者の移動範囲に設置されている非接触タグに付与されているタグIDとそのタグIDに対応付ける処理内容とを登録する登録手段と、前記登録手段により登録されているタグIDと同一のタグIDを検出した場合、プレゼンス情報更新のための更新情報を外部に送信する送信手段とを含む通信端末と、
前記通信端末を携帯している者の状態を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されているプレゼンス情報を、前記通信端末から送信される前記更新情報に応じて更新する更新手段とを含むサーバ装置と、
を含むことを特徴とするプレゼンス情報更新システム。 - 自端末を携帯している者の移動範囲に設置されている非接触タグに付与されているタグIDとそのタグIDに対応付ける処理内容とを登録する登録手段と、前記登録手段により登録されているタグIDと同一のタグIDを検出した場合、プレゼンス情報更新のための更新情報を外部に送信する送信手段とを含むことを特徴とする通信端末。
- 請求項2に記載の通信端末を携帯している者の状態を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されているプレゼンス情報を、前記通信端末から送信される前記更新情報に応じて更新する更新手段とを有することを特徴とするサーバ装置。
- 前記通信端末への着信があった場合、前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されているプレゼンス情報の内容に応じて、前記通信端末への着信通知を制限する着信制御手段を更に含むことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
- 通信端末を携帯している者の移動範囲に設置されている非接触タグを検出するために、該通信端末に設けられているコンピュータを、
前記非接触タグに付与されているタグIDとそのタグIDに対応付ける処理内容とを登録する登録手段、前記登録手段により登録されているタグIDと同一のタグIDを検出した場合に、プレゼンス情報更新用の情報を外部に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする通信端末制御プログラム。
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