JP3823298B2 - 斜面の削孔装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、法面などの斜面に、ロックボルトやアンカー等を埋設するために削孔する斜面の削孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、傾斜面にアンカー埋設用等の孔を削孔する削孔装置として、例えば実公平7−21679号に示すような架台にその長手方向に移動する穿孔機を搭載するとともに、該架台に吊り下げ用の長さ調節可能な長尺部材を設け、クレーン等のフックで架台を吊り下げて傾斜面の削孔を行うようにした傾斜面削孔装置が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この削孔装置は、傾斜面に足場を架設しないで能率的かつ安全に削孔を行うことができるものであるが、重量のある削孔装置を吊り下げて施工するためクレーンが必要不可欠であり、クレーンが入れないような場所やクレーンが届かないような高所での施工は不可能となる課題がある。
また、クレーンで吊り下げたままの状態で削孔作業を行うので、削孔位置や削孔角度の調節が極めて困難であり、正確な削孔を能率的に行うことができない。従って、広大な面積の傾斜面の削孔には非能率的で適さない課題がある。
【0004】
この発明は、このような従来の課題に鑑み斜面に予めレールを敷設し、削孔装置をこのレールに沿って移動させるようにし、広大な傾斜面であっても、削孔装置を所定の削孔位置に、時間と労力を要せず容易にセットでき、削孔を迅速に、容易に、かつ安全にすることができる斜面の削孔装置を提供することを第1の目的とする。
【0005】
また、図13に示すようにアンカー30を施工しようとする傾斜面2には、障害物として樹木31が植生している場合もある。このような傾斜面2においては、従来の削孔装置や削孔方法では削孔するのに樹木31が邪魔になり、削孔することが困難となる。そこで従来は、このような傾斜面に削孔するには、予め樹木31を伐採してから施工するようにしている。しかし、これでは削孔及びアンカー等の施工後に再び緑化施工をしなければならず不経済であるし、植生した樹木が元通り大きく育つまでには多くの年月がかかるため緑化政策的にも好ましくない。
この発明は、このような点に鑑み樹木等の障害物が存在しても、これらを伐採することなくそのままの状態で施工できる斜面の削孔装置の提供を第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、この発明の斜面の削孔装置は、斜面に予めレールが少なくとも横方向に沿って敷設され、このレール上に該レールに沿って走行する平台車が走行および停止可能に設置され、この平台車上には架台が旋回可能に設けられ、この架台にガイドフレームが起倒可能および左右に揺動可能に設けられ、このガイドフレームにはガイドセルが摺動自在に設けられ、このガイドセルには、削孔ロッドが連結される削孔機が進退自在に設けられ、レールに沿って削孔地点毎に移動させ、削孔機において斜面に削孔することを特徴とする。
【0007】
これにより平台車に搭載された削孔装置を、レールに沿って移動させることができ、広大な傾斜面であっても、削孔装置を所定の削孔位置に時間と労力を要せず容易にセットでき、削孔を迅速に、容易に、かつ安全に施工することができる。また、平台車上に架台が旋回可能に設けられ、この架台にガイドフレーム、ガイドセルおよび削孔機等が搭載されているので、架台を旋回することによって、360°の範囲において、これらのガイドフレーム、ガイドセルおよび削孔機等の位置を調整することが可能となる。従って、斜面のどのような場所であっても削孔が可能となる。また、削孔装置のガイドセルはガイドフレームに摺動自在に取付けられ、このガイドフレームが起倒可能となっているため、ガイドセルもガイドフレームと共に起倒させることができる。従って、ガイドフレームは、施工時には起立させ、移動時には倒伏させて移動できる。
【0008】
また、この発明の斜面の削孔装置は、斜面に予めレールが少なくとも横方向に沿って敷設され、このレール上に該レールに沿って走行する平台車が走行および停止可能に設置され、この平台車上には架台が走行方向に対し直交する方向に移動可能に設けられ、この架台にガイドフレームが起倒可能および左右に揺動可能に設けられ、このガイドフレームにはガイドセルが摺動自在に設けられ、このガイドセルには、削孔ロッドが連結される削孔機が進退自在に設けられ、レールに沿って削孔地点毎に移動させ、削孔機において斜面に削孔することを特徴とする。
これにより前記作用の他に、ガイドフレーム、ガイドセルおよび削孔機等が搭載されている架台が、平台車上に走行方向に対し直交する方向に移動可能に設けられているので、削孔時には、ガイドフレーム、ガイドセルおよび削孔機等が搭載されている架台を、斜面の削孔地点側に移動させて削孔することが可能となる。従って、削孔装置の重心が斜面の削孔地点側に近ずき、削孔時の反力にも対抗でき、削孔時の斜面での削孔装置が安定する。
【0009】
また、この発明の斜面の削孔装置は、平台車および/または架台には、斜面の上側に位置するアウトリガーと斜面の下側に位置するアウトリガーが設けられていることを特徴とする。
これによりアウトリガーは斜面の上側に位置するアウトリガーと斜面の下側に位置するアウトリガーが存在するので、施工時にはこれにより削孔装置を固定・支持することができ、かつ、削孔時の反力もしっかりと支持できるので安定した施工ができる。このアウトリガーは固定方式でも起倒可能方式でもよい。
【0010】
また、この発明の斜面の削孔装置は、レールが単軌条であり、その左右の両側または片側に補助レールが敷設され、前記平台車が単軌条台車であり、少なくとも前記単軌条に当接する駆動輪と前記補助レールに当接する補助ローラとを具備することを特徴とする。
これにより簡単な構造により走行可能となり、しかも補助レールおよび補助ローラにより削孔装置の傾きが支持されるため安定して走行することができる。
【0011】
また、この発明の斜面の削孔装置は、前記レールが単軌条であり、平台車は回転自在に設けられた1又は複数のローラで前記レール上を走行可能になっており、該レールに沿ってラックが固設され、このラックには平台車に設けられている駆動源で回動するピニオンが噛合されていることを特徴とする。
これにより簡単な構造により走行可能となるし、登り斜面でも走行可能となる。
【0012】
また、この発明の斜面の削孔装置は、削孔しようとする傾斜面に障害物、例えば樹木が存在する場合には、前記レールは樹木を迂回して敷設されることを特徴とする。
これにより削孔しようとする傾斜面に障害物、例えば樹木が存在しても、これを伐採することなく削孔を施工することが可能となる。
【0013】
また、この発明の斜面の削孔装置は、前記削孔機(ドリフタ)が、取付けた削孔ロッドに、回転と前進と打撃を与える削孔機であることを特徴とする。
これにより削孔能率を向上させることができる。
また、この削孔機は、貫通型であると、小型化が可能となり、上方に樹木の枝などの障害物が存在しても削孔が可能となり好ましい。
【0014】
また、この発明の斜面の削孔装置は、前記ガイドセルの先端にフットパットが設けられていることを特徴とする。
これにより削孔する際は、ガイドセルを進出させ斜面にフットパットを当接させて位置の安定を図ることができ、削孔精度を高めることができる。
さらに、この発明の斜面の削孔装置は、架台に作業台およびコントロールボックスが設けられていることを特徴とする。
これにより作業者は、作業台に乗って作業したり、移動することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面と共に詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態の使用時の正面図、図2はこの発明の実施の形態の使用時の側面図、図3はこの発明の実施の形態の移動時の側面図、図4はこの発明の実施の形態の要部正面図、図5はこの発明の実施の形態の平台車とレール部分を示す説明斜視図、図6はこの発明の他の実施の形態を示す平台車とレール部分の説明斜視図、図7はレールの敷設例を示す説明図である。
【0016】
この斜面の削孔装置1は、斜面2に横方向(傾斜方向に対し直交する方向)に敷設されたレール3に沿って移動(走行)および停止可能となっており、このレール3に沿って削孔地点に移動し削孔する。このレール3は、図5に示すように主レール3aと、この主レール3aの左右の両側に設けられた補助レール3b、3bとで構成され、例えば、斜面2に図7に示すように敷設される。
【0017】
このレール3上には、動力源で該レール3に沿って走行する平台車4が走行および停止可能に設けられる。平台車4の下面側には、図5に示すように主レール3aに当接する駆動輪5と、補助レール3bに当接するローラ6、6とが回転自在に設けられ、走行可能となっている。駆動輪5には、例えば電気、エンジンなどによる動力源が連結され、この動力源で駆動され走行すると共に、ブレーキ(図示省略)が設けられて停止可能となっている。
【0018】
前記平台車4上には架台7が旋回可能に設けられ、この架台7はシリンダ8の駆動により旋回される。この架台7には図4に示すようにガイドフレーム9が、起倒可能及び左右に揺動可能に設けられ、このガイドフレーム9にはガイドセル10が摺動自在に設けられる。このガイドフレーム9は、シリンダ11の駆動により起立および倒伏され、シリンダ12の駆動により揺動される。ガイドフレーム9が起立された状態が図1に示され、倒伏された状態が図3に示され、また、ガイドフレーム9が左右に揺動される様子が破線で図2に示されている。また、ガイドセル10は、シリンダ13の駆動により摺動される。図1にはガイドセル10がシリンダ13で進出された状態が示され、図3にはガイドセル10がシリンダ13で後退された状態が示されている。
【0019】
このガイドセル10の下端(先端)側には、削孔ロッド22を継ぎ足したりするときに把持するクランプ16と、削孔する際に斜面に当接させ位置の安定化を図るフットパット17が設けられている。ガイドセル10は、ガイドフレーム9に摺動自在となっているので、削孔時にはシリンダ13で進出させ、フットパット17を斜面に当接させる。
【0020】
また、前記ガイドセル10には、削孔機14が進退自在に設けられる。ガイドセル10にはスライダー15が摺動自在に設けられ、削孔機14はこのスライダー15に取付けられて進退する。この進退は、ガイドセル10の内部に設けられたシリンダ(図示省略)がスライダー15に連結され、このシリンダによりスライダー15を摺動(進退)させることによって行われる。
この削孔機14には、図1に示すように削孔ロッド22が取り付けられて、この削孔ロッド22に回転と前進と打撃を与えて削孔する。この削孔機は、回転と前進を与えるもの、または打撃と前進を与えるものもあり、これらのいずれでもよいが、回転と前進と打撃を与えるものが、削孔能力が高いので効率的で好ましい。
【0021】
また、この削孔機14としては、トップドライブ型と貫通型のものがあり、いずれでも採用可能であるが、貫通型は図1に示すように削孔ロッド22が削孔機14の中を貫通するので、内蔵するチャック機構(図示省略)の開閉と削孔機14の進退(前後進)の繰り返しで削孔でき、ガイドセル10の長さに関係なく、すなわちガイドセル10が短くても長い削孔ロッド22が使用できるし、ガイドセル10を短くできるので小型化が可能となり、上方に樹木の枝などの障害物があっても削孔可能となるので好ましい。なお、符号23は削孔ロッド22の頂部に設けたスイベルを示す。
【0022】
また、前記架台7には、斜面2の上側に位置するアウトリガー18と、斜面2の下側に位置するアウトリガー19とが、起倒可能に設けられている。このアウトリガー18および19は、シリンダ20、21にて起立および倒伏される。図1にはアウトリガー18および19がシリンダ20および21で起立させられ、かつ伸長して斜面2に設置された状態が示され、削孔施工の状態であり、図3にはアウトリガー18および19が短縮して、シリンダ20および21で倒伏させられた状態が示され、移動時の状態である。斜面の削孔装置1は、削孔する際には図1に示すようにアウトリガー18および19において斜面2の上側と下側で固定・支持される。従って、削孔時の反力が削孔装置1にかかっても、削孔装置1はアウトリガー18および19で支持され、安定した削孔ができる。
【0023】
さらに、前記架台7には、作業台24およびコントロールボックス25が設けられ、作業者は図1に示すように作業台24に乗って削孔作業を行うことができるし、図3の状態として作業台24に乗って次の削孔地点への移動もできる。
【0024】
しかして、前記斜面の削孔装置1は、次のように作用する。平台車4は主レール3a上を走行する駆動輪5によって走行および停止可能であり、この時、平台車4には補助レール3bに当接する補助ローラ6が設けられているので、平台車4の傾向きが防止され、安定した走行ができる。従って、平台車4上に設けられている斜面の削孔装置1は、レール3に沿って移動および停止可能であるから、削孔装置1を所定の削孔位置に時間と労力を要せず容易にセットすることができる。
【0025】
この平台車4には、架台7が旋回可能に設けられ架台7はシリンダ8で旋回される。この架台7には、シリンダ11で起倒され、かつシリンダ12に揺動されるガイドフレーム9が設けられ(図4参照)、このガイドフレーム9にはシリンダ13で摺動されるガイドセル10が摺動自在に設けられ、このガイドセル10にはシリンダ(図示省略)で進退させられる削孔機14が進退自在に設けられている。
従って、斜面の削孔装置1は、架台7をシリンダ8で旋回させて正逆に旋回させることができ、また、ガイドフレーム9をシリンダ11で起倒させることによって起立および倒伏ができ、ガイドフレーム9をシリンダ12で揺動させることによって左右に揺動できる。これによりレール3上を削孔地点に移動した斜面の削孔装置1は、削孔地点に正しく合わせて、かつ削孔角度を調整することができる。また、斜面の削孔装置1が同一位置において、360度の届く範囲への削孔ができる。さらに、ガイドセル10は、移動するときは図3に示すように後退させるが、削孔地点においてはシリンダ13で進出させ斜面にフットパット17を接地させることができ、これにより位置の安定化を図ることができ、削孔の精度が向上する。
【0026】
また、架台7には、シリンダ20および21で起倒される斜面の上側に位置するアウトリガー18と斜面の下側に位置するアウトリガー19が起倒可能に設けられているので、移動時には図3に示すように短縮して倒伏させて移動を可能とし、施工(削孔)時には起立させて伸長し、削孔装置1を固定・支持することができる。
【0027】
このようにこの発明の斜面の削孔装置1によれば、図3に示すようにガイドセル10を後退させ、ガイドフレーム9を倒伏させ、かつアウトリガー18、19を短縮して倒伏させた状態でレール3に沿って移動し、削孔地点に到達したら図1に示すようにアウトリガー18、19を起立させて伸長し、削孔装置1を固定・支持し、そこで架台7を旋回させたり、ガイドフレーム9の傾斜角度を調節したり、揺動させて削孔位置と削孔角度を合わせ、削孔機(ドリフタ)14に取り付けた削孔ロッド22に、回転と前進と打撃を与え削孔することができ、次の削孔位置へは、図3の状態に戻しレールに沿って移動し、同じようにして削孔することができる。従って、例えば、図7に示すようにレール3が敷設してあるとすれば、順次全てのレール3に沿って移動し全斜面2に削孔することができる。図7において符号32は削孔地点を示している。この時、レール3が樹木31の下を通過していても、削孔装置1は背が低いため樹木の下を通過できるし、樹木31が植生していてもレール3は樹木31の幹を迂回して敷設すればよく、樹木31を伐採する必要もない。また、レール3は斜面2に横方向(傾斜方向に直交する方向)に敷設されているので、上り坂の存在は少なく、走行も容易となる。
【0028】
図8および図9は、この発明の他の実施の形態を示す使用時の正面図およびその一部を省略した側面図である。本例は平台車4上に架台7が走行方向に対し直交する方向に移動可能に設けられている点に特徴を有する。前記実施の形態と異なる点を説明し、他は前記実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】
本例は平台車4上にガイド部材27が、走行方向に対し直交する方向に設けられ、架台7は、このガイド部材27に沿って移動可能となっている。、従って、レール33に沿って移動させるときは、平台車4上に位置させ、削孔時には図8に示すように架台7を移動させることによって、架台7に搭載されたガイドフレーム9、ガイドセル10および削孔機14等を、斜面2の削孔地点側に移動させることができる。
即ち、削孔時には、ガイドフレーム9、ガイドセル10および削孔機14等が搭載されている架台7を斜面の削孔地点側に移動させて削孔することが可能となり、これにより削孔装置1の重心が斜面の削孔地点側(平台車4より上側の斜面2より)に移動するので、削孔時の反力にも対抗でき、削孔時の斜面での削孔装置1が安定し、安定した施工が可能となる。
なお、移動可能な架台7の削孔地点側の先端には、アウトリガー28を設け、削孔地点側に移動させたとき、図8に示すように斜面に支持させると削孔装置1が一層安定する。
【0030】
また、図10および図11はこの発明の他の実施の形態の平台車とレール部分を示す正面図および図10A−A線断面図である。本例は平台車4に軸受板37および38が平行に垂下され、この軸受板37、38間にローラ36が回転自在に軸支され、このローラ36が支柱34に支持されたレール33上を走行可能になっており、一方、該レール33の下面には、レール33に沿ってラック35が固設され、このラック35にモータ40で駆動するピニオン39が噛合されている。本例ではローラ36が図9に示すように2個の場合を示している。従って、平台車4は、モータ40を駆動するとピニオン39が回転し、このピニオン39はラック35と噛合しているので、レール33上を走行する。これにより平台車4に搭載した削孔装置1は、レール33に沿って移動することが可能となる。
【0031】
なお、前記実施の形態は、この発明を制限するものではなく、この発明は要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が許容される。
例えば、図6に示すように補助レール3bは主レール3aの片側だけに設け、この補助レール3bに補助ローラ6を回転自在に当接するようにしてもよいし、また、平台車の走行構造やレールの構造においても、駆動輪の走行面に沿って突起を列設し、レールにはこの突起が嵌入する孔を列設し、駆動輪は突起が孔に嵌入して回転するようにし、急な上りの斜面でも空回りすることなく確実に走行するようにしてもよい。
【0032】
また、前記実施の形態では、平台車4上に架台7を旋回可能または移動可能に設け、この架台7上にガイドフレーム9、ガイドセル10および削孔機14等を搭載しているが、これは架台7を無くし、平台車4上に直接搭載するようにしてもよい。また、架台7は旋回および移動可能であってもよい。
【0033】
また、アウトリガー18、19は、前記実施の形態では起倒可能となっているが、これは固定されていてもよい。
また、アウトリガー19のように削孔装置1より斜面の下側に位置するアウトリガー19は、長いストロークを必要とする。従って、これを補足するため図12に示すような支脚29a、29bおよび載置台30で構成する脚立を使用してもよい。これによりアウトリガー19のストロークは短くて済む。
【0034】
また、削孔装置1は、電気、エンジンなどによる動力源での走行に限定されるものではない。例えば、ウィンチや人力であってもよい。
また、レールは、図7に示すように削孔すべき斜面2に全て予め敷設する必要もなく、予め一本または適数を敷設し、このレールに沿って削孔が終了したら次のレールを敷設するようにしてもよい。
さらに、削孔機(ドリフタ)も回転と前進と打撃を与えるものに限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、この発明の斜面の削孔装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)削孔装置は、予め敷設したレールに沿って移動させることができ、広大な傾斜面や危険な傾斜面でも削孔装置を所定の削孔位置に時間と労力を要せず容易にセットでき、削孔を迅速に、容易に、かつ安全に施工することができる。
【0036】
(2)ガイドフレームは、施工時には起立させ、移動時には倒伏させて移動できるし、アウトリガーは削孔装置の斜面の上側に位置するアウトリガーと斜面の下側に位置するアウトリガーとが存在するので、施工時にはこれにより削孔装置を固定・支持することができ、かつ、削孔時の反力もしっかりと支持できるので安定した施工ができる。
【0037】
(3)斜面の削孔装置の走行構造は、簡単であり製造も容易であり、レールの敷設も容易である。しかも補助レールおよび補助ローラにより傾きが支持されるので安定して走行することができる。
(4)削孔しようとする傾斜面に樹木が存在しても、これを伐採することなく削孔を施工することができる。
【0038】
(5)削孔機(ドリフタ)が取付けた削孔ロッドに回転と前進と打撃を与える削孔機では、削孔速度が速く、削孔能率が高い。
また、削孔機が貫通型では、小型化が可能となり、上方に樹木の枝などの障害物が存在しても削孔が可能となる。
【0039】
(6)削孔する際は、ガイドセルを進出させ斜面にフットパットを当接させて位置の安定を図ることができ、削孔精度を高めることができる。
また、作業者は、作業台に乗って作業したり、移動することができ、作業が容易で楽であり、危険な傾斜面の作業も安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の使用時の正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態の使用時の側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態の移動時の側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態の要部正面図である。
【図5】 この発明の平台車とレール部分を示す説明斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態の平台車とレール部分の他例を示す説明斜視図である。
【図7】 レールの敷設例を示す説明図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態を示す使用時の正面図である。
【図9】 この発明の他の実施の形態を示す使用時の一部を省略した側面図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態の平台車とレール部分を示す正面図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態の平台車とレール部分を示す図10A−A線断面図である。
【図12】 アウトリガーを支持する脚立を示す正面図である。
【図13】 アンカーの施工例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 斜面の削孔装置
2 斜面
3 レール
3a 主レール
3b 補助レール
4 平台車
5 駆動輪
6 補助ローラ
7 架台
9 ガイドフレーム
10 ガイドセル
14 削孔機(ドリフタ)
15 スライダー
17 フットパット
18、19 アウトリガー
24 作業台
27 ガイド部材
28 アウトリガー
33 レール
34 支柱
35 ラック
36 ローラ
37、38 軸受板
39 ピニオン
40 モータ

Claims (10)

  1. 斜面に予めレールが少なくとも横方向に沿って敷設され、このレール上に該レールに沿って走行する平台車が走行および停止可能に設置され、この平台車上には架台が旋回可能に設けられ、この架台にガイドフレームが起倒可能および左右に揺動可能に設けられ、このガイドフレームにはガイドセルが摺動自在に設けられ、このガイドセルには、削孔ロッドが連結される削孔機が進退自在に設けられ、レールに沿って削孔地点毎に移動させ、削孔機において斜面に削孔することを特徴とする斜面の削孔装置。
  2. 斜面に予めレールが少なくとも横方向に沿って敷設され、このレール上に該レールに沿って走行する平台車が走行および停止可能に設置され、この平台車上には架台が走行方向に対し直交する方向に移動可能に設けられ、この架台にガイドフレームが起倒可能および左右に揺動可能に設けられ、このガイドフレームにはガイドセルが摺動自在に設けられ、このガイドセルには、削孔ロッドが連結される削孔機が進退自在に設けられ、レールに沿って削孔地点毎に移動させ、削孔機において斜面に削孔することを特徴とする斜面の削孔装置。
  3. 前記平台車および/または架台には、斜面の上側に位置するアウトリガーと斜面の下側に位置するアウトリガーが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  4. 前記レールは単軌条であり、その左右の両側または片側に補助レールが敷設され、前記平台車は単軌条台車であり、少なくとも前記単軌条に当接する駆動輪と前記補助レールに当接する補助ローラとを具備することを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  5. 前記レールは単軌条であり、平台車は回転自在に設けられた1又は複数のローラで前記レール上を走行可能になっており、該レールに沿ってラックが固設され、このラックには平台車に設けられ駆動源で回動するピニオンが噛合されていることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  6. 削孔しようとする傾斜面に障害物が存在する場合には、前記レールは障害物を迂回して敷設されることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  7. 前記削孔機は、取付けた削孔ロッドに、回転と前進と打撃を与える削孔機であることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  8. 前記削孔機は貫通型である請求項1、2または7記載の斜面の削孔装置。
  9. 前記ガイドセルの先端にはフットパットが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
  10. 前記架台には作業台およびコントロールボックスが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の斜面の削孔装置。
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