JP3822691B2 - 燃焼機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼運転の動作状態が外部から入力されるデータ採取条件に一致したときに、指定された動作状態のデータを自動的に採取保持する機能を備えた燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3には自己診断機能を備えた燃焼機器のブロック構成が示されている。同図において、燃焼の制御装置17は、燃焼制御部26と制御データメモリのRAM27と、自己診断部28と、データ転送部30とを有している。RAM27は、燃焼制御に必要なデータを格納するものであり、各種のセンサの検出値や、燃焼制御に必要な演算値(演算の途中の値を含む)等のデータを予め与えられるアドレス位置に格納する。
【0003】
燃焼制御部26は、燃焼運転のシーケンスプログラムを持ち、そのプログラムに従い、RAM27のデータを取り込んで、制御信号を出力し、燃焼運転を制御する。
【0004】
自己診断部28は、自己診断のプログラムを持ち、燃焼機器の動作状態に異常が生じたときには、異常信号を例えばリモコンへ転送し、リモコンの表示部に燃焼機器の異常を生じた構成要素(センサやアクチエータ等)を記号等を用いて識別表示する。
【0005】
制御装置17にはパソコン等によって構成される外部表示装置31が接続されるようになっており、リモコンにエラーの異常表示がされた場合には、外部表示装置31を制御装置17に接続し、外部表示装置31側からアドレスを指定してRAM27に格納されている燃焼機器の運転動作状態のデータを読み出して表示部に表示し、エラー発生の原因を診断している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、制御装置17内の信号線の断線によってエラーが発生した場合には、修理作業員は燃焼機器の設置現場に行ってその故障原因を容易に突き止めることができるが、燃焼機器のエラーの発生原因には、複数の動作条件が重なったときにエラーが発生する場合があり、このような場合には、修理作業員が燃焼機器の設置原場に行ってそのエラーの発生を再現しようとしても、そのエラーが発生せず、エラーの真の原因を突き止めることができない場合が往々にしてあり、エラー発生に対する修理点検を正確、かつ、迅速に行うことができないという問題がある。
【0007】
また、リモコンのエラー表示を見ることにより、何のエラーが発生したかは分かるが、そのエラーがどのような動作条件の下で発生したかが分からず、エラー発生の原因を突き止めるのに手間隙がかかるという問題がある。
【0008】
さらに、故障点検に際し、燃焼機器の設置現場で燃焼機器を運転し、エラーの発生状態を再現できたとしても、そのエラー発生に関連する複数のデータを外部表示装置31側へ読み出し表示してそのエラーの原因を診断しようとしても、外部表示装置31側からは、RAM27の読み出したいデータをシリアル的にアドレス指定して読み出す方式であるため、最初のデータを読み出してから、次のデータが読み出されるまでに時間がかかり、その時間の間に、RAM27内のデータが変化してしまい(RA27のデータは時々刻々変化している)、エラー発生時の関連データを同一時点で取り込むことができないために、エラーの発生が再現できたとしても、エラー発生の原因を正確、かつ、迅速に突き止めることができないという問題がある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エラー発生時の同一時点の関連データを同時に採取し、点検修理時にこれを読み出して正確な、かつ、迅速なエラー診断を行うことができる燃焼機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。すなわち、第1の発明は、燃焼制御用のデータを格納する制御データメモリを備え、この制御データメモリの格納データに基づいて燃焼制御を行う燃焼制御部を備えた燃焼機器において、該燃焼機器を構成する各種構成要素の異常を診断して異常と診断したときには当該異常と診断された構成要素のエラーコードを表示部に表示させる自己診断部と、外部から入力されるデータ採取条件としてのエラーコードとこのエラーコードに対応する前記制御データメモリに格納されているデータのうちの採取データのアドレスを保持する条件設定データ保持部と、燃焼機器の運転状態において燃焼機器の動作状態が前記エラーコードの発生条件に一致したか否かを照合し一致したときに条件一致信号を出力する動作条件照合部と、この動作条件照合部からの条件一致信号を受けて当該エラーコードに対応して与えられるアドレスの採取データを制御データメモリ中のデータから一括的に採取するデータコピー部と、このデータコピー部によって一括的に採取されたデータを格納するコピーデータ格納部と、外部からのデータ読み出し指令を受けて前記コピーデータ格納部に格納されているデータを読み出し先に転送するデータ外部転送部とを備えた構成をもって課題を解決する手段としている。
【0011】
また、第2の発明は、前記第1の発明を備えたものにおいて、コピーデータ格納部にデータが格納された後に、その格納データが転送されるか又は格納データがクリアされるまでは、コピーデータ格納部へのデータの再格納を阻止する再コピー阻止部を備えたことをもって課題を解決する手段としている。
【0012】
上記構成の本発明において、外部の例えば外部表示装置からデータ採取条件としてのエラーコードと採取するデータのアドレスを入力することにより、これらのエラーコードとそのエラーコードに対応する採取データのアドレスが条件設定データ保持部に保持される。この状態で、燃焼機器の運転が行われるが、その燃焼機器の運転動作状態がエラーコード発生条件に一致したときに、データコピー部により、制御データメモリ内の指定されたアドレスのデータが一括的に採取されてコピーデータ格納部に格納される。
【0013】
このように、本発明では、燃焼機器の動作状態がデータ採取条件、つまり、エラー発生時となったときに、そのエラー発生時の同一時点の関連データが制御データメモリの格納データから同時に採取されて保持されることとなり、修理の作業員はそのコピーデータ格納部に保持されているデータを外部表示装置等により読み出し表示して点検することにより、エラー発生の原因を正確、かつ、迅速に突き止めることができることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に基づいて説明する。図2には、本実施形態例の燃焼機器が給湯器を例にして示されている。同図において、器具ケース1内には器具本体2が収容されている。器具本体2の燃焼室3の下方側には燃焼面切り換え式のバーナ4が設置されており、このバーナ4の下方側には給排気用の燃焼ファン5が設置されている。箱状のノズルホルダ6にはバーナ4にガスを噴出供給するノズルが設けられており、このノズルホルダ6にバーナ燃焼面を切り換える(バーナ燃焼能力を切り換える)能力切り換え弁22a,22b,22cを介してガス供給通路7が接続され、この通路7を通して燃料ガスが供給されている。このガス供給通路7には通路の開閉を行う元電磁弁8と、バーナ4へのガス供給量を開弁量によって制御する比例弁10が組み込まれている。
【0015】
バーナ4の下方側の空気室9とバーナの上方側の燃焼室3との間には配管等を施して通路24が形成されており、この通路24には、燃焼ファン5からバーナ4に供給される風量を検出する風量検出センサ23が設けられている。
【0016】
この風量検出センサ23は、熱線式風速センサ、カルマン渦式風速センサ、差圧センサ等を用いて構成される。
【0017】
燃焼室3の上方側には給湯熱交換器11が設置されており、この給湯熱交換器11の入側には給水管12が接続され、また、給湯熱交換器11の出側には給湯管13が接続されている。給水管12には給水温度を検出する入水温度センサ14と、入水流量を検出する流量センサ15が設けられており、給湯管13側には給湯温度を検出する出湯温度センサ16と、給湯流量を調節する水量制御弁19とが設けられている。
【0018】
なお、図中、18は燃料ガスの点火を行うイグナイタ電極(点火プラグ)、20はバーナ4の火炎を検出するフレームロッド電極、21は燃焼ファン5の回転検出を行うホールIC等のファン回転検出センサ、29はノズルホルダ6に取り付けられて器具内部の空気温度を検出する気温センサ、51は外気温センサである。
【0019】
この種の器具の燃焼運転は制御装置17によって行われており、この制御装置17には、給湯温度の設定や、この設定された温度の表示等を行うリモコンが接続されている。燃焼装置17は、図1に示す如く、燃焼制御部26と、制御データメモリとして機能するRAM(あるいは電気信号によってデータの書き込みと消去が自在の不揮発性のEEPROM等のメモリ)27とを有しており、RAM27は、各種のセンサ14,15,16,20,21,23,29,51等の検出データや、燃焼ファン5や、各種の弁8,10,19,22a〜22cや、イグナイタ等の各種のアクチエータの動作状態のデータや、各種スイッチのデータや、リモコンからのデータ(設定温度、時刻)や、エラーコード寿命診断データや、演算値(演算の途中の値を含む)のデータ等を、燃焼運転の動作中に時々刻々取り込み記憶する。燃焼制御部26はシーケンスプログラムを内蔵し、燃焼運転のシーケンスプログラムに従い、メモリ27のデータを読み出して次のように燃焼運転を制御する。
【0020】
まず、給湯管13に接続される外部給湯配管の先端側に設けられる出湯栓(図示せず)が開けられると、給水管12から水が入り込み、この水の流れが流量センサ15により検出されたときに、制御装置17の燃焼制御部26は、燃焼ファン5を回転し、ファン回転検出センサ21がファン回転を、風量検出センサ23が風量を検出したことを確認して、イグナイタ電極18の放電を開始する。そして、元電磁弁8、能力切り換え弁22a〜22c、比例弁10を開けてバーナ点火を行う。フレームロッド電極20が炎を検知したことを確認し、燃焼能力に応じて能力切り換え弁22b,22cを開閉し、比例弁10の開弁駆動電流を制御して、出湯温度が設定温度になるようにガス供給量(比例弁10の開弁量)を制御し、かつ、このガス供給量に見合う空気を供給すべく、燃焼ファン5の回転を制御する。
【0021】
湯の使用が終わって出湯栓が閉められると、給湯熱交換器11への通水が停止し、流量センサ15の信号により水の流れの停止が検出されたときに、各弁8,22a〜22c,10が閉じられ、その後、燃焼室3内の排気ガスの排出が終了するポストパージ期間が経過したときに、燃焼ファン5の回転が停止され、次の出湯に備えられる。
【0022】
本実施形態例において特徴的なことは、制御装置17に、燃焼制御部26とRAM27の他に、コピーデータ格納部32と、条件設定データ保持部33と、動作条件照合部34と、データコピー部35と、データ外部転送部36とが設けられていることである。なお、本実施形態例においても、図3に示したような自己診断部28およびこの自己診断部28の診断結果をリモコンに表示する構成が設けられているが、図1ではこれらの図示を省略してある。
【0023】
条件設定データ保持部33は、外部の外部表示装置31の条件設定入力部37によって指定されるデータを記憶保持する。条件設定入力部37はキーボードあるいはカードやフロッピーディスク等のデータ入力部によって構成され、この条件設定入力部37から制御装置17のRAM27に格納されているデータを採取する燃焼機器の動作条件をデータ採取条件として入力し、同時に、そのデータ採取条件のときに採取するデータのアドレス(RAM27に格納されているデータのアドレス)を入力する。これらの入力されたデータ採取条件とアドレスのデータは条件設定データ保持部33に加えられ、この条件設定データ保持部33のメモリにこれらのデータが記憶保持されるのである。
【0024】
動作条件照合部34は燃焼機器の動作状態を燃焼制御部26の制御動作や、RAM27のデータに基づきモニタし、燃焼機器の動作状態が前記条件設定データ保持部33に記憶保持されているデータ採取条件に一致したか否かを照合判断し、燃焼機器の動作状態がデータ採取条件に一致したときに、条件一致信号をデータコピー部35に加える。
【0025】
データコピー部35は、前記条件一致信号を受けて、その動作条件が一致したデータ採取条件に対応する採取データのアドレスの情報を前記条件設定データ保持部33から受け取り、そのデータ採取条件に対応して与えられた各アドレスのデータをRAM27の格納データの中から一括的に採取し(コピーし)、この採取コピーデータをコピーデータ格納部32に格納する。
【0026】
データ外部転送部36は外部表示装置31側のデータ読み出し部38から採取データの読み出し信号を受けたときに、コピーデータ格納部32に格納されているデータをデータ読み出し部38へ転送する。そして、この外部表示装置31側に転送されたデータは外部表示装置31の表示部40に表示されるのである。
【0027】
次に、本実施形態例におけるデータ採取動作を燃焼ファンを例にして具体的に説明する。本実施形態例の自己診断部は、燃焼ファンの動作の診断を燃焼ファンの回転起動後所定時間(例えば10秒)経過したときのファン起動初期時と、緩点火時(ガスの点着火時)と、定常燃焼時に行っており、これらの各自己診断時に燃焼ファン5の動作に関連するデータに異常が生じたときには燃焼ファン5のエラーコードが45の記号(数字)でリモコンの表示部に表示される。
【0028】
この場合、従来の燃焼機器の構成では、燃焼ファンのエラーコード45がどの自己診断のタイミングで出されたかが分からず、また、燃焼ファン5のエラーコード45が出される原因としては、燃焼ファン5の駆動系に異常がある場合と、燃焼ファン5のファン回転数を検出するファン回転検出センサ21に異常がある場合と、これらファンの駆動系やファン回転検出センサ21に異常がない場合においても、燃焼機器の設置後、燃焼機器の排気側の排気筒が延長工事されて燃焼条件が実際の排気負荷とマッチングしない場合にも燃焼ファン5のエラーが出されることになり、単に、リモコンに表示された燃焼ファンのエラーコードを見ただけでは、そのエラーコード45の原因を突き止めることが難しい。
【0029】
本実施形態例では、このような問題を解消すべく、例えば、条件設定入力部37から、データ採取条件として、エラーコードの45を指定し、さらに、このデータ採取条件に対応する採取データとして、エラー出されたときの燃焼制御部26の燃焼制御のシーケンスプログラムのステップ番号、エラー発生時およびその直前の燃焼ファンの回転数データ、通水量データ、入水温度のデータ、給湯の設定温度のデータ、着火時からの燃焼継続時間のデータを設定し、これらの各データのアドレスを条件設定入力部37から入力する。
【0030】
このエラーコード45のデータ採取条件のデータと、各アドレスのデータは条件設定データ保持部33に保持記憶される。この条件設定の入力後、作業員は外部表示装置31を制御装置17から外して持ち帰り、リモコンにエラーコード45が表示されるのを待つ。
【0031】
燃焼機器は、条件設定データ保持部33にデータ採取条件とこの採取条件に対応する採取データのアドレスのデータが保持記憶されている状態で、通常の燃焼運転を行う。動作条件照合部34は、燃焼運転が行われている間に、燃焼機器の動作状態が前記条件設定データ保持部33に保持されているデータ採取条件、この例では燃焼ファン5のエラーコード45が出される動作条件になったか否かを判断する。そして、自己診断部から燃焼ファン5の異常を示すエラーコード45が出されたときに、動作条件照合部34はトリガー信号を条件一致信号としてデータコピー部35に加える。
【0032】
データコピー部35はこのトリガー信号を受けて、条件設定データ保持部33に保持されているエラーコード45に対応するアドレスのデータをRAM27の格納データの中から一括的にコピーし、そのコピーデータをコピーデータ格納部32に格納する。つまり、自己診断部から燃焼ファンのエラーコード45が出力されたときに、そのエラーコードが出されたときの燃焼制御プログラムのステップ番号と、燃焼ファンの回転数と、通水量と、入水温度と、給湯の設定温度と、着火からの燃焼継続時間のデータがRAM27の格納データの中から一括的に同時に採取されてコピーデータ格納部32に格納されるのである。
【0033】
故障修理の作業員はリモコンにエラーコード45が表示されたことを燃焼機器の使用者から連絡を受けて、外部表示装置31をもってその燃焼機器の設置現場に赴き、外部表示装置31を制御装置17に接続してエラーコード45が出された原因を調べる。まず、その際、データ読み出し部38からコピーデータ格納部32に格納されている前記採取データの読み出しを指令する。
【0034】
この読み出し指令により、データ外部転送部36からコピーデータ格納部32に格納されている採取データがデータ読み出し部38側へ読み出されて外部表示装置31の表示部40に表示される。この表示データを見て、エラーコード45が出されたときの自己診断のタイミングが分かり、そのエラーコード45がファン起動初期時に出されたのか、緩点火時に出されたのか、あるいは定常燃焼時に出されたのかが分かる。
【0035】
そして、例えば、エラーコード45が定常燃焼時に出された場合で、燃焼ファン5のファン回転数が800 rpm で1000rpm 以下の状態が10秒以上続き、通水量、入水温度、給湯の設定温度の各データから算出される燃焼量が例えば16号に近い燃焼量で燃焼していたとした場合、それらの条件からエラーとなった原因を類推すると、燃焼ファン5のファン回転数のチェックはファン起動初期時と緩点火時にも行われており、燃焼制御のシーケンスプログラム上では、ファン起動初期時と緩点火時を経過した後に定常燃焼時の自己診断を行っており、ファン起動初期時と緩点火時には燃焼ファン5の動作は正常と判断されており、このことから、燃焼条件と排気負荷とのアンバランスの異常はなかったことが分かる。
【0036】
また、燃焼継続時間が例えば30分であった場合、16号の燃焼量にしては燃焼時間もやや長く、燃焼機器の機体温度上昇もかなりあったと考えられることから、ファン回転検出センサ21のホールICが熱的影響を受け、正常に回転検出ができなくなり、本来ならば2400rpm と回転検出すべきところ、例えば800 rpm と検出してしまい、燃焼ファン5のエラーコード45が出されたものと推測できる。
【0037】
したがって、この場合は、ファン回転検出センサ21の回転検出部(ホールIC)の部品だけを交換し修理すればよいことになる。このように、本実施形態例の構成によって、再現性の乏しい故障に対しても、その異常に関連するデータを確実に採取保持し、エラーコードが出てから精密に分析してそのエラー発生の原因を突き止めることができ、最小限の部品交換で修理を済ませることができるという効果が得られることになる。
【0038】
本実施形態例では、燃焼機器の制御装置17側で、燃焼機器の動作状態が外部から与えられたデータ採取条件に一致したか否かを判断し、一致したときにはそのデータ採取条件に対応して外部から指示されたアドレスの各データをRAM27の格納データの中から一括的にコピー記憶するように構成したものであるから、異常発生時の同一時点における複数のデータを時間遅れなく一括的に採取して記憶保持しておくことができるので、その異常発生の原因を究明する場合、その異常発生時点の最も重要な関連するデータをつきあわせて異常原因を判断することができる結果、その異常の発生原因を正確に、かつ、迅速に解明することが可能となる。
【0039】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の形態を採り得るものである。例えば、上記実施形態例では、燃焼機器として、単機能の給湯器(給湯機能のみの給湯器)を対象にして説明したが、本発明は、風呂釜、風呂・給湯複合機、バーナ燃焼式の暖房機、冷房機、冷暖房機、空調機等の様々な燃焼機器に適用されるものである。
【0040】
また、上記実施形態例では、条件設定入力37とデータ読み出し部38と表示部40は制御装置17とは分離した外部表示装置31に設けたが、これらの条件設定入力部37とデータ読み出し部38と表示部40は制御装置17側に設けたものでもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態例ではコピーデータ格納部32をRAM27とは別個独立に設けたが、図1の鎖線に示すように、RAM27の空領域にコピーデータ格納部32を設けるようにしてもよい。
【0042】
さらに、上記実施形態例では、燃焼機器の動作状態がデータ採取条件に一致したときの採取データをコピーデータ格納部に格納し、その後、例えば、エラーのリセット後、燃焼機器の運転が再開され、その動作状態がデータ採取条件に一致したときには再度採取データをコピーデータ格納部に上書きにより格納するようにし、データ採取条件に一致する最新のデータをコピーデータ格納部に格納しておくようにしたが、これとは異なり、コピーデータ格納部に格納された最初のデータをそのデータが転送されるか又はクリア(消去)されるまで保持しておく構成としてもよい。
【0043】
この場合は、例えば、図1に破線で示すように再コピー阻止部41が制御装置17に設けられる。この再コピー阻止部41はデータ外部転送部36によるコピーデータ(コピーデータ格納部32に格納されたデータ)の転送が行われたか否かを監視すると共に、コピーデータ格納部32に格納されたデータがクリアされたか否かを監視する。そして、コピーデータの転送とクリアがされない間はデータコピー部35によるコピーデータ格納部32へのデータ格納を阻止する。
【0044】
これにより、コピーデータ格納部32にコピーデータが格納された後は、そのコピーデータは転送又はクリアされるまで上書きが阻止されるので、燃焼機器の動作状態がデータ採取条件に一致したときに最初に格納された採取データが変更されることなく格納維持されることになる。
【0045】
一般的な燃焼機器では、エラー発生後も蛇口(出湯栓)を閉めることで器具のリセットが行われ、器具の再使用が可能となり、例えば、前述の燃焼ファンの動作診断の例では、繰り返し45のエラー(エラーコード45のエラー)が発生することが考えられるが、上記再コピー阻止部41を設けることで、再度の採取データの上書きコピーを防ぎ、コピーデータ格納部32に格納されたコピーデータが転送されるのを待つ状態で燃焼機器の通常動作を行える態勢となる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、燃焼機器側に外部から入力されるデータ採取条件としてのエラーコードとそのエラーコードに対応する採取データのアドレスを保持する条件設定データ保持部を設け、燃焼機器の動作状態がそのエラー発生条件に一致したときにそのエラーコードに対応するアドレスの各データを制御データメモリから一括的に採取して記憶保持するように構成したものであるから、燃焼機器の動作状態が前記エラーコードのエラー発生条件になったときにそのエラー発生時点の関連するデータ群を時間遅れなく制御データメモリから同時に一括採取できる結果となり、これにより、エラー(エラーコード)が出されたときの時点における最も重要な関連データを見比べて異常等の発生原因を解明することができることとなり、したがって、動作異常のエラー信号(エラーコード)が燃焼機器のどの動作タイミングで出されたかが分かり、しかも、その異常発生時点の互いに時間遅れのないデータを見比べて判断できるので、異常発生原因を正確に、かつ、迅速に究明することが可能となる。
【0047】
このように、異常発生の原因を正確に解明できるので、その故障修理に際しても、異常のある部品のみを交換すればよいので、その故障修理の作業の効率化が図れ、正常の部品も一緒に交換されるという無駄を省けるので、故障修理のコストを大幅に低減することが可能となる。
【0048】
また、燃焼機器が自分自身でエラーコード発生条件となったときのデータを採取して記憶保持するので、従来例の如く、修理の作業員がその異常を再現しようとしてもなかなかその再現が得られず、異常時のデータを取り込むことができないという問題も解消されることになる。しかも、異常時のデータは燃焼機器自身が採取して記憶保持しているので、その記憶保持されたデータを後から精密に分析解明することができることになり、燃焼機器の異常原因の解明を徹底的に行い、その後の器具開発のデータとして有効に活用できるという効果が得られる。
【0049】
さらに、エラーコード発生条件とその条件に対応する採取データのアドレスは外部から条件設定データ保持部に入力するように構成しているので、エラーコードとその採取データのアドレスを自在に変更できることとなり、異常原因を解明するエラーコードとその採取データを臨機応変に可変してデータ採取を行うことができるので、燃焼機器の型式や機種に制限を受けず、これらの型式や機種に合ったデータ採取条件(エラーコード)と採取データを自在に変更設定できるという、故障診断を行う上で優れた機能を備えた燃焼機器を提供できるものである。
【0050】
さらに、コピーデータ格納部にデータが格納された後に、その格納データが転送されるか又は格納データがクリアされるまでは、コピーデータ格納部へのデータの再格納を阻止する再コピー阻止部を備えた構成にあっては、最初にコピーデータ格納部に格納されたデータを上書きにより更新されることなくデータ転送に備えて格納維持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の要部を示すブロック構成図である。
【図2】燃焼機器のシステム構成図である。
【図3】自己診断部を備えた燃焼機器のブロック構成図である。
【符号の説明】
27 RAM
31 外部表示装置
32 コピーデータ格納部
33 条件設定データ保持部
34 動作条件照合部
35 データコピー部
36 データ外部転送部
37 条件設定入力部
38 データ読み出し部

Claims (2)

  1. 燃焼制御用のデータを格納する制御データメモリを備え、この制御データメモリの格納データに基づいて燃焼制御を行う燃焼制御部を備えた燃焼機器において、該燃焼機器を構成する各種構成要素の異常を診断して異常と診断したときには当該異常と診断された構成要素のエラーコードを表示部に表示させる自己診断部と、外部から入力されるデータ採取条件としてのエラーコードとこのエラーコードに対応する前記制御データメモリに格納されているデータのうちの採取データのアドレスを保持する条件設定データ保持部と、燃焼機器の運転状態において燃焼機器の動作状態が前記エラーコードの発生条件に一致したか否かを照合し一致したときに条件一致信号を出力する動作条件照合部と、この動作条件照合部からの条件一致信号を受けて当該エラーコードに対応して与えられるアドレスの採取データを制御データメモリ中のデータから一括的に採取するデータコピー部と、このデータコピー部によって一括的に採取されたデータを格納するコピーデータ格納部と、外部からのデータ読み出し指令を受けて前記コピーデータ格納部に格納されているデータを読み出し先に転送するデータ外部転送部とを備えた燃焼機器。
  2. コピーデータ格納部にデータが格納された後に、その格納データが転送されるか又は格納データがクリアされるまでは、コピーデータ格納部へのデータの再格納を阻止する再コピー阻止部を備えた請求項1記載の燃焼機器。
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