JP3822577B2 - コンピュータ及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータにおいて、複数の機能がリソースを使用する際に生じる競合を解決する競合解決技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の競合解決技術では、入出力装置(リソース)に対する入出力要求が発生した場合に、当該入出力要求を表すデータに優先順位を付けてメモリに登録し、当該優先順位に従って入出力要求による入出力処理を実行している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−105297号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の技術では、競合が発生した場合、低い優先順位を付けられた入出力要求による入出力処理は高い優先順位を付けられた入出力要求による入出力処理の実行後に実行される。したがって、低い優先順位を付けられた入出力要求による出力処理は当該入出力要求の発生から無制限に遅延し、処理の要求元が無制限に待たされる可能性がある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、コンピュータに実現される複数の機能が当該コンピュータのリソースを使用する際に、競合や無制限に待たされる事態を回避することができる技術を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係るコンピュータ、または本発明に係るプログラムを実行したコンピュータは、第1アプリケーションにより使用が要求されているリソースが、前記実行手段により実現された第2アプリケーションにより使用されているか否かを判定する競合判定手段と、前記競合判定手段による判定の結果が肯定的な内容の場合に、前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションの両方に優先度が付与されているか否かを判定する優先度判定手段と、前記優先度判定手段による判定結果が肯定的な場合に、前記第1アプリケーションに付与された優先度と前記第2アプリケーションに付与された優先度とを比較する比較手段と、前記優先度判定手段による判定結果が否定的な場合または前記比較手段にて前記第1アプリケーションに付与された優先度が前記第2アプリケーションに付与された優先度よりも高くないと判定された場合に、指示の入力を促す画面を表示する表示手段と、前記比較手段による比較の結果、または前記表示手段により表示された画面に応じて入力された指示に応じて、前記第1アプリケーションからの要求を許可/拒否する許否手段と、前記許否手段により要求が拒否された場合に、その旨を前記第1アプリケーションへ通知する通知手段とを有する。
【0007】
好ましい態様において、前記コンピュータは前記実行手段により実行されるプログラムを記憶する書き換え可能な第1の不揮発性メモリおよび第2の不揮発性メモリを更に有し、前記比較手段は、前記競合判定手段による判定の結果が肯定的な内容の場合に、前記第1アプリケーションを実現するためのプログラムを記憶しているメモリの種類に応じた優先度と、前記第2アプリケーションを実現するためのプログラムを記憶しているメモリの種類に応じた優先度とを比較する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。また、以降の説明においては、オペレーティングシステムを「OS」、システムソフトウェアを「SS」、アプリケーションを「AP」、アプリケーションプログラムを「APP」、Java仕様に準拠したバイトコードで構成されるAPPを「JavaAPP」、JavaAPPでないAPPを「非JavaAPP」と略記する。
【0013】
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯電話機10のハードウェア構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯電話機10は通常のコンピュータと同様のハードウェア構成を備え、加えて、図示しない移動通信網の基地局との間で無線通信する無線通信部101と、ユーザに操作される複数のキーを有しキーの操作に応じた信号をCPU105に出力する操作入力部102と、移動通信網を介して通信する相手装置との間で呼の接続や切断を行う通話処理部103と、外部の機器との間でIrDA(Infrared Data Association)等の通信規格に従った赤外線通信を行う赤外線ポート104と、警告音や楽曲を出力するためのサウンド用スピーカ108と、通話用マイク(図示略)と、通話用スピーカ(図示略)とを備えている。
【0014】
また、図に示すように、携帯電話機10内の記憶部107は揮発性メモリ109及び不揮発性メモリ110から成る。不揮発性メモリ110には、ネイティブソフトウェアやネイティブ優先度情報110aが書き込まれている。ネイティブソフトウェアとは、携帯電話機10がユーザに販売される前に不揮発性メモリ110に書き込まれたソフトウェアであり、ネイティブSSとネイティブAPPとに大別される。
【0015】
ネイティブSSとしてはOS(オペレーティングシステム)ソフトウェアが、ネイティブAPPとしてはWWW(World Wide Web)ブラウザプログラムや、メーラプログラム、通話プログラム、赤外線通信プログラム、楽曲再生プログラム、動画再生プログラム、KVM(K Virtual Machine)プログラム、JAM(Java Application Manager)プログラム110bが挙げられる。なお、例示したネイティブAPPは全て非JavaAPPだが、後述する第2JavaAPPのような、携帯電話機10がユーザに販売される前に不揮発性メモリ110に書き込まれたJavaAPPもネイティブAPPである。
【0016】
ネイティブ優先度情報110aはネイティブAPPの優先度をネイティブAPP毎に示す情報であり、その内容は携帯電話機10の設計者により定められている。ネイティブ優先度情報110aの内容の具体例を図2に示す。この図における数値が優先度であり、高い数値は高い優先度を意味する。なお、優先度の使われ方については後述する。
【0017】
また、不揮発性メモリ110は、非ネイティブソフトウェアの記憶にも用いられる。非ネイティブソフトウェアとは、携帯電話機10がユーザに販売された後に不揮発性メモリ110に書き込まれるソフトウェアである。
【0018】
携帯電話機10内のCPU105は、不揮発性メモリ110に記憶されているOSソフトウェアを、図示しない電源投入時に読み出して実行することにより、携帯電話機10にマルチタスクOS(以後、単に「OS」という)を実現させる。このOSは、携帯電話機10が備えるリソースのAPによる使用を管理する機能を営む。以降、本明細書では、このような管理の対象となるリソースのみを「リソース」と記載する。
【0019】
リソースは、ハードウェアリソースとソフトウェアリソースとネットワークリソースとに大別される。ハードウェアリソースには、携帯電話機10を構成するハードウェアの他に、携帯電話機10と共働し得るUIM(User Identity Module)等の外部機器などがある。ソフトウェアリソースとしては、記憶部107に記憶されたデータが挙げられる。ネットワークリソースには、携帯電話機10が移動通信網との間で無線通信を行う際に用いる無線チャネル等の無線リソースや、パケットの伝送路や回線接続の通信路などの通信リソースがある。
【0020】
また、複数のリソースを組み合わせて成るリソースも存在する。例えば、発信機能や、標準サウンド鳴動機能、赤外線機能起動機能、楽曲再生機能、動画再生機能などである。発信機能とは、通話に必要な無線通信部101や無線チャネル等のリソースを確保した上で発呼を行って通話回線を接続し、通話を可能とする機能である。標準サウンド鳴動機能とは、警告音や操作入力部102の操作音等の、携帯電話機10に予め設定された標準サウンドをサウンド用スピーカ108より出力する機能である。赤外線機能起動機能とは、赤外線ポート104を使用してIrDA(Infrared Data Association)の規格に従った赤外線通信を行う機能である。楽曲再生機能とは不揮発性メモリ110に記憶された楽曲データを再生し、スピーカより出力する機能である。動画再生機能とは不揮発性メモリ110に記憶された動画データを再生し、液晶表示部106に表示する機能である。
【0021】
このような、大きな単位のリソースは、通常、OSが非JavaAPPを実行することで実現される非JavaAPとして提供される。ただし、非JavaAPはリソースに限らない。例えば、JAMプログラム110bの実行により実現されるJAM110cや、KVM、WWWブラウザ、メーラ、通話機能、赤外線通信機能も非JavaAPである。
【0022】
図3は、携帯電話機10に実現される一部の機能間の関係を示す図である。この図に示されるように、ネイティブソフトウェアを実行することで携帯電話機10に実現される機能は、ホストシステム及びJava実行環境の少なくとも一方を構成する。また、図から明らかなように、ホストシステム及びJava実行環境の両方の構成要素となっている機能はOSのみである。
【0023】
OSは、操作入力部102からの出力信号で表される指示が、ある非JavaAPの起動(実現)を要求する指示である場合、該当するネイティブAPPを不揮発性メモリ110から読み出して実行する。また、OSは、JAM110cから非JavaAPの起動や終了(停止)の要求を受けると当該非JavaAPを起動または終了させる。また、OSは、JAM110cからホストシステムにおける非JavaAPの起動状況の問い合わせを受けると、その時点でホストシステムを構成している非JavaAPを示す情報を、当該問い合わせの結果としてJAM110cへ渡す。なお、ホストシステムを構成している非JavaAPが存在していなければ、その旨を示す情報が問い合わせの結果となる。
【0024】
Java実行環境はJavaAPPを実行するためのものであり、その構成要素であるKVMは、パーソナルコンピュータに比較して記憶容量や処理速度、消費電力等に制約のある小型電子機器用に設計されたJVM(Java Virtual Machine)である。このKVMは、JavaAPPを構成するバイトコードを解釈し実行することにより、携帯電話機10にJavaAPを実現させる。
【0025】
また、KVMは、JavaAPに対して、携帯電話機10のリソースにアクセスするためのAPI(Application Interface)を提供する。JavaAPは、当該APIを通じて、発信機能や、標準サウンド鳴動機能、赤外線機能起動機能、楽曲再生機能、動画再生機能などのリソースを使用することができる。なお、KVMは他の非JavaAPと異なり、JavaAPの起動(JavaAPPの実行)の指示がOSに入力されたときに起動される。
【0026】
JAM110cは、携帯電話機10のユーザの指示に従って、JavaAPPを内包したJAR(Java Archive)ファイル及びADF(Application Descriptor File)を移動通信網経由でダウンロードし、不揮発性メモリ110に書き込む。また、JAM110cは、不揮発性メモリ110に記憶されているJavaAPPの実行指示を受けると、当該JavaAPPに対応するADFを不揮発性メモリ110から読み出し、当該ADF内のAppClassキーを参照し、当該JavaAPPをKVMに実行させる。ADF内のAppClassキーには、対応するJavaAPPのメインクラス名が指定されており、KVMはJAM110cから引き渡されたメインクラス名のJavaAPPを実行するよう設計されている。また、JAM110cは、JavaAPPの実行の管理のみならず、実行可能なJavaAPPの一覧の表示処理やリソースの使用に関するKVMからの要求をOSへ渡す仲介処理をも行う。
【0027】
上記の仲介処理では、JAM110cは、特定の非JavaAP(リソース)の起動要求をKVMより受けたときに、ホストシステムにおける非JavaAP(非リソース)の起動状況を問い合わせ、問い合わせの結果等に基づいて当該起動要求を受け入れるか否かを決定し、決定結果に応じた情報をKVMに通知する機能を有する。上記の決定は、問い合わせの結果だけに基づいて行われるとは限らない。場合によっては、ネイティブ優先度情報110aやユーザにより入力される指示にも基づいて行われ得る。また、場合によっては、決定結果に応じた情報がKVMに通知されないこともあり得る。どのような場合にどのような決定および処理が行われるかについては、本実施形態の動作の説明において詳述する。
【0028】
[1−2.動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。ただし、OS及びJAM110cが既に起動されているものとする。また、不揮発性メモリ110には、携帯電話機10の販売後に、あるJavaAPP(以後、「第1JavaAPP」という)が書き込まれ記憶されているものとする。この第1JavaAPPにより実現されるJavaAP(以後、「第1JavaAP」という)は、起動されると所定の入力画面を液晶表示部106に表示させてユーザの指示入力を促し、これに応じて所定の指示が入力されると発信機能の起動を要求するものであり、且つ、後述の例外S8の発生を検知すると、既に行われている通信との間でリソースの競合が発生するために発信機能の起動要求がキャンセルされたことを知らせる画面を液晶表示部106に表示させるものである。また、不揮発性メモリ110は、携帯電話機10の販売前から、第1JavaAPと同一機能のJavaAP(以後、「第2JavaAP」という)を実現するためのJavaAPP(以後、「第2JavaAPP」という)を記憶しているものとする。
【0029】
[1−2−1.動作例1]
まず、第1JavaAPが発信機能の起動を要求したときに当該発信機能を使用する非JavaAPが1つも起動されていない場合の携帯電話機10の動作について、図4及び図5を参照して、第1JavaAPの起動前から説明する。なお、図4はJAM110cが行う仲介処理の流れを示すフローチャートであり、図5〜図7はそれぞれ、携帯電話機10の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0030】
まず、ユーザが操作入力部102を操作することで特定の指示を携帯電話機10に入力すると、携帯電話機10ではJAM110cが起動される。JAM110cは、不揮発性メモリ110に記憶されているJavaAPPの一覧を液晶表示部106に表示させる。ユーザは、操作入力部102を操作し、この一覧から第1JavaAPPを選択し当該JavaAPの実行指示を入力する。
【0031】
この実行指示の入力を受け、JAM110cは、選択されたJavaAPPに対応するADFを参照し、このADF内のAppClassキーで指定されているメインクラス名を指定してKVMを起動させる。KVMは、指定されたメインクラス名に対応するJARファイルを読み出し、当該JARファイル内のJavaAPPを実行する。これにより、液晶表示部106には、第1JavaAPにより所定の入力画面が表示される。ユーザは、この画面の内容に従って、操作入力部102を操作することで所定の指示を入力する。
【0032】
所定の指示が入力されると、第1JavaAPは、クラスライブラリの一構成要素であるPhoneクラスのcallメソッド(以下、「発信メソッド」という)を呼び出す(図5のトリガS1)。これにより、KVMは、起動の際に指定されたメインクラス名と発信機能の起動要求とを表す要求データS2をJAM110cへ渡す。JAM110cは、ホストシステムにおける非JavaAPの起動状況を問い合わせるための問い合わせデータS3をOSへ渡す。OSは、ホストシステムにおける非JavaAPの起動状況を調べ、判明した起動状況を示す結果データS4をJAM110cに渡す(図4のS101)。
【0033】
この結果データS4は、発信機能を使用する非JavaAPが1つも起動されていない旨を示すから、JAM110cは、発信機能の使用に関して競合もユーザインタフェースの錯綜も生じないと判定し(S102:No)、KVMから渡された要求データS2から発信機能の起動要求を示すデータのみを抽出して得られる要求データS5をホストシステムへ渡す(S103)。この結果、ホストシステムでは発信機能が起動される。なお、リソースの使用に関して生じる競合とは、複数のAPの各々が1つしかないリソース(例えば、発信機能や通話用スピーカ)を占用しようとすることをいう。また、リソースの使用に関して生じるユーザインタフェースの錯綜とは、用いるリソースの組み合わせにより複数のユーザインタフェースが互いに妨害し合う事態をいう。例えば、音声通話中の楽曲再生は上記の錯綜にあたる。
【0034】
[1−2−2.動作例2]
次に、第1JavaAPが発信機能の起動を要求したときに当該発信機能を使用する通話機能(非JavaAP)が既に起動されている場合の携帯電話機10の動作について、図4、図6及び図7を参照して説明する。
【0035】
この場合、ホストシステムからJAM110cへ渡される結果データS6は(図6参照)、前述の結果データS4と異なり、発信機能を使用する非JavaAPが起動されている旨を示す。このため、JAM110cは、リソースの使用に関して競合またはユーザインタフェースの錯綜が生じると判定し(S102:Yes)、通話機能と要求データS2で表されるメインクラス名で特定されるJavaAPとの両方に優先度が付与されているか否かを判定する(S104)。第1JavaAPは非ネイティブAPであるから、その優先度を示す優先度情報は不揮発性メモリ110に記憶されていない。したがって、否定的な判定結果となる(S104:No)。
【0036】
次に、JAM110cは、通話機能よりもJavaAPを優先的に取り扱うか否かをユーザに問い合わせるための画面を液晶表示部106に表示させ、ユーザの指示入力を待つ。そして、ユーザから指示が入力されると(S105)、この指示の内容について判定する(S106)。以降の動作は当該指示の内容によって異なるため、場合分けして説明する。
【0037】
(A:通話機能を優先的に取り扱う旨の指示の場合)
ユーザから入力された指示が、第1JavaAPよりも通話機能を優先的に取り扱う旨の指示であれば(S106:No)、JAM110cは、キャンセル処理を行う。すなわち、要求データS2で表される起動要求をキャンセルし、キャンセルしたことを示す通知データS7をKVMへ渡す(S107)。KVMは、発信メソッドを呼び出した第1JavaAPに対して例外S8を発生させる。第1JavaAPは、この例外S8の発生を検知し、液晶表示部106に、既に行われている通信との間でリソースの競合が発生するために発信機能の起動要求がキャンセルされたことを知らせる画面を表示させる。
【0038】
(B:第1JavaAPを優先的に取り扱う旨の指示の場合)
ユーザから入力された指示が、通話機能よりも第1JavaAPを優先的に取り扱う旨の指示であれば(S106:Yes)、JAM110cは、図7に示すように、通話機能の終了を指示する終了指示データS9をホストシステムへ渡し(S108)、前述の要求データS5をホストシステムへ渡す(S103)。この結果、ホストシステムでは通話機能および発信機能が終了した後に発信機能が起動される。
【0039】
[1−2−3.動作例3]
次に、第1JavaAPではなく、第2JavaAPが発信機能の起動を要求したときに当該発信機能を使用する通話機能が既に起動されている場合の携帯電話機10の動作について、図4を参照して説明する。なお、JavaAPとKVMとJAM110cとホストシステムとの間でのデータの授受の流れは、図6や図7に示した流れと同一である。
【0040】
この場合、第2JavaAPの起動の際にKVMに渡されるメインクラス名は当該第2JavaAPのメインクラス名となり、KVMは当該第2JavaAPPを実行することになる。第2JavaAPPの機能は第1JavaAPPの機能と同一であるから、JavaAPとKVMとJAM110cとホストシステムとの間で授受されるデータの内容は、メインクラス名に関する部分を除いて、前述の動作例2におけるデータの内容と同一である。
【0041】
この動作例3の動作が動作例2の動作から最初に逸脱するのは、通話機能とKVMからの要求データで表されるメインクラス名で特定されるJavaAPとの両方に優先度が付与されているか否かの判定である(S104)。第2JavaAPも通話機能もネイティブAPであるから、不揮発性メモリ110に記憶されているネイティブ優先度情報110aは両方の優先度を示す。よって、上記の判定が肯定的な結果となる(S104:Yes)。
【0042】
次に、JAM110cは、両方の優先度を比較し(S109)、通話機能の優先度の方が高いか否かを判定する(S110)。この判定において、通話機能の優先度の方が高いと判定された場合(S110:Yes)、JAM110cは、前述のキャンセル処理を行う(S107)。逆に、通話機能の優先度の方が高くないと判定された場合(S110:No)、JAM110cは、通話機能よりもJavaAPを優先的に取り扱うか否かをユーザに問い合わせるための画面を液晶表示部106に表示させ、ユーザの指示入力を待つ(S105)。以降の動作は、動作例2における、ユーザの指示入力を待ってからの動作と同様である。
【0043】
[1−3.補足]
以上、説明したように、本発明の第1実施形態によれば、上述の競合の解決や錯綜の回避を行うことができる。加えて、起動要求のキャンセルが即座にJavaAPやユーザに通知されるから、JavaAPやユーザは即座に次の対処をとることができる。加えて、リソースを使用中のAPの優先度と当該リソースの起動を要求したAPの優先度に基づいて起動要求の許否が定められるから、重要なAPが重要でないAPにより邪魔される事態を避けることができる。また、競合や錯綜が予想されるリソースを使用中のAPの終了はユーザの意思を確認してから行われるから、意図せぬデータ消失や通話の途絶を防止することができる。
【0044】
また、リソースを使用中のAPの優先度が当該リソースの起動を要求したAPの優先度よりも高い場合にはユーザの意思を確認せずに起動要求をキャンセルするようにしたから、意思確認の頻度を低くすることができる。これは、例えば、高優先度の通話機能の使用中に誤って、発信機能の起動を要求する低優先度のJavaAPを起動してしまった場合に有効である。
【0045】
ところで、一般に、携帯電話機10の製造者や販売者と異なる者により提供されるJavaAPが携帯電話機10にダウンロードされ使用されると上述の競合や錯綜が発生する可能性が高くなる。本実施形態では、上述の競合や錯綜が発生する可能性が高い環境下で確実にそれらが解決または回避されるから、その実用性は高い。
【0046】
また、上述した第1実施形態について以下のように変形してもよい。
(1)ユーザの意思を確認することなく、ホストシステムへの問い合わせ結果と優先度のみに基づいて起動要求の許否を定めるようにしてもよい。この場合、優先度の付与されていないAPについては、例えば、最低の優先度が付与されているとみなせばよい。
(2)比較対象の両APに優先度が付与されている場合には優先度のみに基づいて起動要求の許否を定める、としてもよい。両APの優先度が同一の場合には、例えば、リソースを使用中のAPが優先されるように起動要求の許否を定めればよい。
(3)優先度を用いることなく、競合や錯綜が生じる場合には必ずユーザの意思を確認するようにしてもよい。
【0047】
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図8は本発明の第2実施形態に係る携帯電話機20の構成を示す図であり、図9は携帯電話機20に実現される一部の機能間の関係を示す図である。携帯電話機20が図1及び図3に示される携帯電話機10と異なる点は、不揮発性メモリ110に代えて不揮発性メモリ202を有する点のみである。不揮発性メモリ202が不揮発性メモリ110と異なる点は、非ネイティブ優先度情報202aが書き込まれている点と、JAMプログラム110bに代えてJAMプログラム202bが書き込まれている点のみである。
【0048】
非ネイティブ優先度情報202aは、非ネイティブAPの優先度を非ネイティブAP毎に示すものである。非ネイティブ優先度情報202aの内容の具体例を図10に示す。販売直後の携帯電話機20における非ネイティブ優先度情報202aは初期化されていて内容が空であるから、非ネイティブAPPが不揮発性メモリ202に書き込まれた後の非ネイティブ優先度情報202aの内容例を図10に示した。
【0049】
JAMプログラム202bを実行することで実現されるJAM202cがJAM110cと異なる点の1つは、ユーザの指示に従って非ネイティブ優先度情報202aを初期化する機能を有する点である。また、JAM202cがJAM110cと異なる他の点は、起動要求の許否の決定時に非ネイティブ優先度情報202aを参照し得る点と、非ネイティブ優先度情報202aを更新し得る点である。非ネイティブ優先度情報202aをどのような場合にどのように用いたり更新したりするかについては、本実施形態の動作の説明において詳述する。
【0050】
[2−2.動作]
次に、図8〜図12を参照して、第2実施形態の動作について説明する。なお、以降に説明する動作の前提は第1実施形態における動作説明の前提と共通している。また、ネイティブ優先度情報110aの内容は図2に示す通りであるものとし、非ネイティブ優先度情報202aは初期化されているものとする。また、第1JavaAPPは既に不揮発性メモリ110に記憶されているものとする。また、第1JavaAPが発信機能の起動を要求したときには、この発信機能を使用する通話機能(非JavaAP)が既に起動されていたものとする。
【0051】
途中までは第1実施形態の動作例2と同様の流れとなり、JAM202cは、通話機能よりもJavaAPを優先的に取り扱うか否かに関するユーザの指示入力を受ける(S105)。JAM202cは、この指示が通話機能を優先的に取り扱う旨の指示の場合にはJAM110cと同様に動作する。逆に、当該指示が第1JavaAPを優先的に取り扱う旨の指示の場合には、JAM202cは、JAM110cと同様の動作を行う一方(S108、S103)、通話機能の優先度と第1JavaAPの優先度の高い方よりも1だけ大きい5が優先度として第1JavaAPに付与されるよう非ネイティブ優先度情報202aを更新する(S202)。
【0052】
続いて、第1JavaAPが終了し、通話機能が起動されている最中に、第1JavaAPが起動され、この第1JavaAPにより発信機能の起動が要求されたものとする。この場合、通話機能にも第1JavaAPにも優先度が付与されているから(S201:Yes)、両者が比較され(S109)、リソースの使用を要求してきた機能の方を無条件に優先すべきか否かを判定する(S203)。この判定結果が肯定的になるのは、リソースを使用中の機能の優先度よりもリソースの使用を要求してきた機能の優先度の方が高い場合のみである。通話機能の優先度は4であり、第1JavaAPの優先度は5であるから、ステップS203の判定結果は肯定的なものとなる(S203:Yes)。よって、ユーザの意思を確認することなく、通話機能の終了と第1JavaAPによる発信機能の使用が行われることになる(S108、S103)。
【0053】
続いて、第1JavaAPが終了し、優先度が6の赤外線通信機能が起動されている最中に、第1JavaAPが起動され、この第1JavaAPから、赤外線通信機能に占有されるべき赤外線通信機能起動機能の起動が要求されたものとする。この時点で第1JavaAPの優先度は5であるから、ステップS203の判定結果は否定的になる。すると、JAM202cは、第1JavaAPが非ネイティブAPであるか否かを判定する(S204)。この判定は、第1JavaAPの優先度がネイティブ優先度情報110aに示されていたか非ネイティブ優先度情報202aに示されていたかを判別することで行われる。第1JavaAPは非ネイティブAPであるから(S204:Yes)、以降の動作は、基準となる優先度が通話機能のものではなく赤外線通信機能のものであることを除いて、冒頭で述べた動作と同様となる。この結果、第1JavaAPの優先度は7となる。
【0054】
続いて、第1JavaAPが終了し、通話機能が起動されている最中に第2JavaAPが起動され、この第2JavaAPにより発信機能の起動が要求されたものとする。この場合、第2JavaAPはネイティブAPであるから(S204:No)、JAM202cはキャンセル処理を行う(S107)。つまり、第2JavaAPからの起動要求はキャンセルされる。
【0055】
続いて、第2JavaAPが終了し、ユーザが所定の指示を入力し、初期化処理が行われるものとする。初期化処理では、JAM202cは、非ネイティブAPに付与されている優先度の初期化処理を続行するか否かをユーザに問い合わせるための画面を液晶表示部106に表示させ、ユーザの指示入力を待つ。そして、ユーザから指示が入力されると(S301)、この指示の内容について判定する(S302)。JAM202cは、入力された指示が、処理を続行する旨の指示の場合にのみ(S302:No)、初期化処理を行い、非ネイティブ優先度情報202aの内容を空とする(S303)。
【0056】
続いて、通話機能が起動されている最中に、第1JavaAPが起動され、この第1のJavaAPにより発信機能の起動が要求されたものとする。この場合、非ネイティブ優先度情報202aは初期化されているから、第1JavaAPには優先度が付与されていないことになり(S201:No)、冒頭に述べた動作と同一の動作が繰り返されることになる。
【0057】
[2−3.補足]
上述した第2実施形態により得られる効果のうち、第1実施形態によっては得られない効果は以下に述べる通りである。
第2実施形態によれば、優先度の付与されていない非ネイティブAPに優先度を付与することができる。また、リソースを使用中のネイティブAPよりも高い優先度が付与された非ネイティブAPが要求元となる場合には、ユーザの意思を確認することなく処理が進む。よって、ユーザの意思を反映した判断を行いつつも、意思確認の頻度を低くすることができる。
また、第2実施形態によれば、リソースを使用するAPの切り換えの際に行われる意思確認により非ネイティブAPの優先度を定めることができる。つまり、非ネイティブAPの優先度を定める際に、比較対象のAPの選択や優先度の決定などの作業をユーザが行う必要がない。よって、ユーザに負担を強いることなく、非ネイティブAPの優先度を定めることができる。
【0058】
また、上述した第2実施形態について以下のように変形してもよい。
(1)第2実施形態では、リソースの使用が許可された非ネイティブAPに対して、比較対象よりも1だけ大きい優先度を付与するようにしているが、これは一例に過ぎない。ただし、比較対象よりも極端に高い優先度を付与してしまうとユーザの意思から懸け離れた制御が行われてしまう虞があるから、必要最小限の優先度を付与するのが理想的である。もちろん、非ネイティブAPの優先度に上限を設けてもよい。
【0059】
(2)第2実施形態では、非ネイティブAPに絶対的な優先度を付与しているが、あるネイティブAPに対する優先度は2だが他のネイティブAPに対する優先度は3である、というように、相対的な優先度を付与するようにしてもよい。
【0060】
(3)第2実施形態では、非ネイティブAPについて、個別に優先度を定めるようにしたが、そこまでの緻密な制御が不要であれば、一括して優先度を定めるようにしてもよい。
【0061】
(4)不揮発性メモリ110を書き換え不能な不揮発性メモリと書き換え可能な不揮発性メモリとで構成し、ネイティブ優先度情報110aを前者に、非ネイティブ優先度情報202aを後者に記憶させることで、ネイティブAPの優先度が書き換えられる事態を確実に避けるようにしてもよい。
【0062】
[3.変形例]
また、上述した各実施形態について、以下のように変形してもよい。
(1)起動要求がキャンセルされた理由をJAMがKVMを通じて要求元のJavaAPに通知するようにしてもよい。こうすることにより、JavaAPの表現力を向上させることが可能となる。例えば、JavaAPが通知された理由または起動中の全ての非JavaAPを示す情報を表示するように設計されていれば、ユーザは、通話中のためにキャンセルされた場合と、赤外線通信中のためにキャンセルされた場合とで対処を変えることができる。
【0063】
(2)上述した各実施形態では、キャンセルされ得るのはJavaAP発の起動要求のみだが、非JavaAPがJavaAPの起動を要求するような環境下では、非JavaAP発の起動要求もキャンセルされ得るように実施形態を変形してもよい。この変形は、主に、JavaAPが使用しているリソースをKVMまたはJAMが把握し、非JavaAP発の起動要求をJAMが受け取って当該要求を受け入れるかキャンセルするかを決定するようにすれば、実現可能である。
【0064】
(3)上述した各実施形態では、非JavaAP(リソース)の起動の要求元をJavaAPとしたが、非JavaAP(非リソース)としてもよい。ただし、上記のJAMに相当するものが、非JavaAPからの起動要求を受け取り、以後、キャンセルの通知先が当該非JavaAPとなる点を除いて上記のJAMと同様に動作するように、設計を変更する必要がある。
【0065】
(4)また、各実施形態を変形し、メインクラス名とは異なる識別子を用いてJavaAPを特定するようにしてもよい。
【0066】
(5)上述した各実施形態では、コンピュータの一例として携帯電話機を挙げたが、本発明は複数のプログラムを並列実行可能な任意のコンピュータにおけるリソースの使用に関する競合や錯綜の解決に適用可能である。
【0067】
(6)上述した各実施形態では、JAMを実現するためのプログラムを予め記憶部107に記憶させておくようにしたが、通信網を介してダウンロードして記憶部107に書き込むようにしてもよい。また、当該プログラムを記録した記録媒体を携帯電話機10に装着し、このプログラムを携帯電話機10が実行してJAMを実現するようにしてもよい。
【0068】
(7)上述した各実施形態では、ネイティブAPの各々に優先度が付与されている例を示したが、そこまでの緻密な制御が不要であれば、ネイティブAPについて一括して優先度を定めるようにしてもよい。このような態様であっても、全てのネイティブAPを非ネイティブAPに優先させるといった制御や、特定の非ネイティブAPを全てのネイティブAPに優先させるといった制御程度であれば実現可能である。
【0069】
(8)また、上述した各実施形態ではネイティブAPであるか否かに着目した制御を行うようにしたが、APPを記憶している記録媒体の種類に応じて制御を行うようにしてもよい。例えば、書き換え不能な不揮発性メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory))に記憶されているAPP間で優先度を比較する場合にはユーザの意思を確認せずに要求の許否を定める、という態様としてもよい。また、例えば、書き換え不能な不揮発性メモリに記憶されているAPPについては高い優先度を与え、書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されているAPPについては低い優先度を与えるようにしてもよい。もちろん、書き換え不能な不揮発性メモリに記憶されている全てのAPPについて一括して優先度を定めるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1アプリケーションにより使用が要求されているリソースが第2アプリケーションにより使用されている場合には、画面に応じて入力された指示または優先度の比較結果に基づいて、第1アプリケーションからの要求の許可/拒否が定められる。したがって、コンピュータに実現される複数のアプリケーション(機能)が当該コンピュータのリソースを使用する際に、競合や無制限に待たされる事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る携帯電話機10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 同携帯電話機10内のネイティブ優先度情報110aの内容の具体例を示す図である。
【図3】 同携帯電話機10に実現される一部の機能間の関係を示す図である。
【図4】 同携帯電話機10における仲介処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 同携帯電話機10の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図6】 同携帯電話機10の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図7】 同携帯電話機10の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る携帯電話機20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図9】 同携帯電話機20に実現される一部の機能間の関係を示す図である。
【図10】 同携帯電話機20内の非ネイティブ優先度情報202aの内容の具体例を示す図である。
【図11】 同携帯電話機20における仲介処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】 同携帯電話機20における初期化処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,20……携帯電話機、101……無線通信部、102……操作入力部、103……通話処理部、104……赤外線ポート、105……CPU、106……液晶表示部、107,201……記憶部、108……サウンド用スピーカ、109……揮発性メモリ、110,202……不揮発性メモリ、110……ネイティブ優先度情報、110b,202b……JAMプログラム、110c,202c……JAM、202a……非ネイティブ優先度情報。
Claims (3)
- 複数のプログラムを並列に実行する実行手段と、
前記実行手段により実現された第1アプリケーションにより使用が要求されているリソースが、前記実行手段により実現された第2アプリケーションにより使用されているか否かを判定する競合判定手段と、
前記競合判定手段による判定の結果が肯定的な内容の場合に、前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションの両方に優先度が付与されているか否かを判定する優先度判定手段と、
前記優先度判定手段による判定結果が肯定的な場合に、前記第1アプリケーションに付与された優先度と前記第2アプリケーションに付与された優先度とを比較する比較手段と、
前記優先度判定手段による判定結果が否定的な場合または前記比較手段にて前記第1アプリケーションに付与された優先度が前記第2アプリケーションに付与された優先度よりも高くないと判定された場合に、指示の入力を促す画面を表示する表示手段と、
前記比較手段による比較の結果、または前記表示手段により表示された画面に応じて入力された指示に応じて、前記第1アプリケーションからの要求を許可/拒否する許否手段と、
前記許否手段により要求が拒否された場合に、その旨を前記第1アプリケーションへ通知する通知手段と
を有するコンピュータ。 - 前記実行手段により実行されるプログラムを記憶する書き換え可能な第1の不揮発性メモリおよび第2の不揮発性メモリを更に有し、
前記比較手段は、前記競合判定手段による判定の結果が肯定的な内容の場合に、前記第1アプリケーションを実現するためのプログラムを記憶しているメモリの種類に応じた優先度と、前記第2アプリケーションを実現するためのプログラムを記憶しているメモリの種類に応じた優先度とを比較する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。 - コンピュータを、
前記実行手段により実現された第1アプリケーションにより使用が要求されているリソースが、前記実行手段により実現された第2アプリケーションにより使用されているか否かを判定する競合判定手段と、
前記競合判定手段による判定の結果が肯定的な内容の場合に、前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションの両方に優先度が付与されているか否かを判定する優先度判定手段と、
前記優先度判定手段による判定結果が肯定的な場合に、前記第1アプリケーションに付与された優先度と前記第2アプリケーションに付与された優先度とを比較する比較手段と、
前記優先度判定手段による判定結果が否定的な場合に、指示の入力を促す画面を表示する表示手段と、
前記比較手段による比較の結果、または前記表示手段により表示された画面に応じて入力された指示に応じて、前記第1アプリケーションからの要求を許可/拒否する許否手段と、
前記許否手段により要求が拒否された場合に、その旨を前記第1アプリケーションへ通知する通知手段として機能させるためのプログラム。
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