JP3822076B2 - 血中ケトン体濃度測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【従来の技術】
血中ケトン体濃度が糖尿病の診断やダイエット状況の監視の指標となることが本発明者により調査されている。これまで、この血中ケトン体濃度を求めるにあたっては、被測定者の血液を採取して、この採取された血液を液体クロマトグラフ装置により分析することで行っていた。また、血中ケトン体濃度と相関性の高い呼気中アセトン濃度をガスクロマトグラフ装置により分析して、この分析された呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を推定することで行っていた。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液体クロマトグラフ装置による分析では、血中ケトン体濃度を知ろうとする度に、被測定者の血液を採取しなければならず、被測定者の身体に負担をかけるものであった。
【0003】
また、ガスクロマトグラフ装置により分析された呼気中アセトン濃度から血中ケトン体濃度を推定する方法では、呼気中アセトン濃度から血中ケトン体濃度に変換する煩わしさがあった。
【0004】
更に、液体クロマトグラフ装置やガスクロマトグラフ装置による分析では、現状の血中ケトン体濃度を知るにとどまり、被測定者に対してその後の有益な健康情報について知らせるものではなかった。また、液体クロマトグラフ装置やガスクロマトグラフ装置は共に比較的大きな装置であり、利便性に欠けていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の有する問題を解消し、手軽に血中ケトン体濃度を求めることができ、被測定者に有益な健康情報を供給可能な血中ケトン体濃度測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の血中ケトン濃度測定装置は、呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、予め作成した第1関連データを参照して測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定することができる。
【0008】
また、前記記憶手段には、血中ケトン体濃度に作用を及ぼす複数の疾病の分類と、各々の疾病毎に作成された複数の前記第1関連データとが記憶されており、前記複数の疾病の分類から該当する疾病を設定する設定手段を備え、前記特定手段は、前記複数の第1関連データのうちの前記設定手段で設定した疾病に対応する前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、該当する疾病に応じて作成された高い相関性を有する第1関連データを参照して、アセトン測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定することができる。
【0010】
また、前記記憶手段には、被測定者の行動を規定する行動規定時間と投薬情報との間の相関関係を示す第2関連データがさらに記憶されており、前記設定手段は、該当する投薬情報を設定し、前記特定手段は、前記第2関連データを参照して、前記設定手段で設定した投薬情報に対応する前記行動規定時間を特定し、前記特定手段によって特定された前記行動規定時間を計数するタイマーと、前記特定手段で特定された前記行動規定時間と前記タイマーで計数した計数量とを比較する比較手段と、前記タイマーで計数した計数量が前記行動規定時間となる時を報知する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量、薬の効き目の速さ等の投薬情報に関して該当する内容を特定することにより、測定予定時間または投薬予定時間等の行動規定時間を確実に知ることができる。
【0012】
また、前記記憶手段には、呼気中アセトン濃度と被測定者の薬に関する行動を規定する行動規定時間と投薬情報との間の相関関係を示す第3関連データがさらに記憶されており、前記特定手段は、前記第3関連データを参照して、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度と前記設定手段で設定した投薬情報とに対応する前記行動規定時間を特定することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、測定手段で求めた呼気中アセトン濃度の情報をも考慮して投薬情報に対応する行動規定時間を特定することができる。
【0014】
また、飲食した際の摂取カロリーと前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間と血中ケトン体濃度を予測する前記経過時間後の予測時間とを設定する設定手段を備え、前記記憶手段には、予測時間において予測される血中ケトン体濃度と前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度と飲食した際の摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第4関連データがさらに記憶されており、前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、この特定した血中ケトン体濃度を基に、前記第4関連データを参照して前記設定手段で設定した予測時間に予測される血中ケトン体濃度を特定することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、飲食時からある経過時間後に測定手段で呼気中アセトン濃度を測定した場合に、測定時後の所望の予測時間における血中ケトン体濃度を特定して求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮した所望の予測時間における血中ケトン体濃度を予測することができる。
【0016】
また、飲食物の種類および量と前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間と血中ケトン体濃度を予測する前記経過時間後の予測時間とを設定する設定手段を備え、前記記憶手段には、飲食物の種類および量と摂取カロリーとの間の相関関係を示す第5関連データと、予測時間において予測される血中ケトン体濃度と前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度と前記第5関連データを参照して特定される摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第6関連データがさらに記憶されており、前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、前記第5関連データを参照して前記設定手段で設定した飲食物の種類および量に対応する摂取カロリーを特定し、これらの特定した血中ケトン体濃度および摂取カロリーを基に、前記第6関連データを参照して前記設定手段で設定した予測時間に予測される血中ケトン体濃度を特定することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、飲食した際の摂取カロリーを直接的に知らなくとも設定手段で設定した飲食物の種類および量から第5関連データを参照して摂取カロリーを求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮した所望の予測時間における血中ケトン体濃度を予測することができる。
【0018】
また、飲食した際の摂取カロリーと前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間とを設定する設定手段を備え、前記記憶手段には、前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度が測定前に飲食していたことによって補正されるべき補正血中ケトン体濃度と飲食した際の摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第7関連データがさらに記憶されており、前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、この特定した血中ケトン体濃度を基に、前記第7関連データを参照して補正血中ケトン体濃度を特定することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、飲食時からある経過時間後に測定手段で呼気中アセトン濃度を測定した場合に、飲食の及ぼす影響を考慮して補正されるべき血中ケトン体濃度を求めるができる。
【0020】
また、飲食物の種類および量と前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間とを設定する設定手段を備え、前記記憶手段には、飲食物の種類および量と摂取カロリーとの間の相関関係を示す第5関連データと、前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度が測定前に飲食していたことによって補正されるべき補正血中ケトン体濃度と前記第5関連データを参照して特定される摂取カロリーと前記経過時間との間の相関関係を示す第8関連データがさらに記憶されており、前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、前記第5関連データを参照して前記設定手段で設定した飲食物の種類および量に対応する摂取カロリーを特定し、これらの特定した血中ケトン体濃度および摂取カロリーを基に、前記第8関連データを参照して補正血中ケトン体濃度を特定することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、飲食した際の摂取カロリーを直接的に知らなくとも設定手段で設定した飲食物の種類および量から第5関連データを参照して摂取カロリーを求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮して補正されるべき血中ケトン体濃度を求めるができる。
【0022】
また、前記測定手段は、筐体と、この筐体内部に呼気中アセトンだけに反応性が高い半導体ガスセンサーと、前記筐体の外部に形成された呼気入口部と前記筐体の内部に形成された呼気出口部とを有する管と、を備え、前記呼気出口部は前記半導体ガスセンサーの近傍に設けられていることを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、呼気を半導体ガスセンサーに確実に導くことができ、装置を簡易に構成することができる。
【0024】
また、電池により駆動されることを特徴とする。本発明によれば、装置の移動を自由にでき測定する場所を自由に設定することができる。
【0025】
また、前記投薬情報は、疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量、薬の効き目の速さの少なくとも1つに関連する情報を有することことを特徴とする。
【0026】
また、前記行動規定時間は、測定予定時間または投薬予定時間の少なくとも1つに関連する時間を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4を参照して血中ケトン体濃度測定装置の第1の実施の形態について説明する。図1に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図2はそのブロック図である。
【0028】
血中ケトン体濃度測定装置は、筐体1と、呼気からアセトンだけに反応性を高く検出可能な半導体ガスセンサー2と、増幅回路3と、A/D変換回路4と、このA/D変換回路4からの信号を呼気中アセトン濃度として演算する演算手段5と、呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式を予め記憶する記憶手段6と、この記憶手段6に記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との第1関連データとしての相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で演算した呼気中アセトン濃度を当てはめ演算することにより血中ケトン体濃度を特定する特定手段7と、電池による電源8と、筐体1の外部に特定手段7で求めた血中ケトン体濃度を出力する出力手段9と、電源スイッチ10とを備えている。ここで、半導体ガスセンサー2と、増幅回路3と、A/D変換回路4と、演算手段5とにより測定手段11が構成される。また、演算手段5と特定手段7とはCPU12の処理手段として構成される。更に、出力手段9には血中ケトン体濃度を表示する表示器9aが設けられている。測定手段11、記憶手段6、特定手段7及び電源8は筐体1の内部に配設されている。また、筐体1には外部から内部に貫通する呼気吹付部13が設けられ、筐体1の内部の呼気吹付部13の近傍には半導体ガスセンサー2が配設されている。
【0029】
次に、血中ケトン体濃度測定装置を用いた測定手順について説明する。
【0030】
図3に測定手順および動作を表すフローチャートを示す。
ステップS1において、図1の装置の電源スイッチ10を入力することにより電源8が投入され、表示器9aに0が表示される。
【0031】
ステップS2において、まず、被測定者は呼気吹付部13に息を吹き付ける。呼気は筐体1内部に入り込み、筐体1内部に配設される半導体ガスセンサー2により、呼気中のアセトンが検出される。半導体センサー2は、呼気成分中のアセトンだけに高く反応するものであり、検出信号をアナログ信号として出力する。出力されたアナログ信号は増幅回路3で増幅され、A/D変換回路4でデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、CPU12内の演算手段5で呼気中アセトン濃度として数値化される。
【0032】
ステップS3において、CPU12内の特定手段7では、記憶手段6により予め記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で数値化された呼気中アセトン濃度を当てはめ、血中ケトン体濃度を演算する。
【0033】
ステップS4において、演算された血中ケトン体濃度は、図1のように表示器9aに表示される。また、血中ケトン体濃度とともに、呼気中アセトン濃度を表示するものであってもよい。
【0034】
なお、上述において、記憶手段6に記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との関係は、相関式でなくとも関連づけられたデータであれば実施可能である。例えば、図4のような呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との対応表であってもよい。この場合には、特定手段7は、測定手段11で求められた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を選び出すことにより実施できる。
【0035】
以上、本実施の形態によれば、予め作成した第1関連データを参照して測定手段11で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を手軽に特定することができる。
【0036】
次に、血中ケトン体濃度測定装置の第2の実施の形態について説明する。図5に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図6はそのブロック図である。
【0037】
本実施の形態は、第1の実施の形態における構成に、タイマー15と、設定手段16と、比較手段17と、出力手段9におけるブザー9bを加えて構成されている。
【0038】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0039】
血中ケトン体濃度測定装置は、外観上は、呼気検出部21と装置本体部22と両者をつなぐリード線23とを備えている。呼気検出部21には測定手段11の半導体ガスセンサー2が配設され、装置本体部22にはその他の構成部分が配設されている。タイマー15は、指定される基準時間からの経過時間を計数し所定の時刻を報知する。
【0040】
設定手段16は設定スイッチ18を有し、設定スイッチ18は設定スイッチ18A、Bからなる。設定手段16によって、疾病の分類(本実施形態においては、例えば糖尿病のI型またはII型とする。)、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ等の投薬情報が設定される。
【0041】
記憶手段6には、次のデータが予め記憶されている。
【0042】
▲1▼疾病の分類ごとにつくられた2つの呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(第1関連データ)が記憶される。この相関式は、図7に示すように、Y1=f1(X)、Y2=f2(X)、Y1:I型の場合の血中ケトン体濃度、Y2:II型の場合の血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。
【0043】
▲2▼投薬予定時間(行動規定時間)と投薬情報(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)との関連データ(第2関連データ)が記憶される。図8に抜粋した関連データを示す。
【0044】
▲3▼呼気中アセトン濃度と、投薬予定時間(行動規定時間)と、投薬情報(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)との関連データ(第3関連データ)が記憶される。図9に抜粋した関連データを示す。
【0045】
特定手段7は、次のような処理をすることにより各種の特定を行う。
【0046】
▲1▼設定手段16で設定した疾病の分類情報をもとに、すなわち該当する糖尿病がI型からII型のいずれであるかに関する情報をもとに、記憶手段6に予め記憶する疾病(糖尿病)の分類ごとにつくられた2つの呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式から対応する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式を選択する。そして、これに測定手段11で求められた呼気中アセトン濃度を当てはめて演算することで血中ケトン体濃度を特定する。
【0047】
▲2▼設定手段16で設定された投薬情報(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)をもとに、記憶手段6に予め記憶する図8に示す投薬予定時間と投薬情報との関連データから投薬予定時間を特定する。
【0048】
▲3▼測定手段11で求められた呼気中アセトン濃度と、設定手段16で設定された投薬情報とをもとに、記憶手段6に予め記憶する図9に示す呼気中アセトン濃度と投薬予定時間と投薬情報との関連データから投薬予定時間を特定する。
【0049】
比較手段17は、特定手段7で特定された投薬予定時間をタイマー15で発生させた時間が経過したか否かを比較する。出力手段9は、表示器9aおよびブザー9bからなり、表示器9aには、特定手段7で特定された血中ケトン体濃度と投薬予定時間とが表示される。また、ブザー9bには、比較手段17で比較された結果、投薬予定時間をタイマーで発生した時間が経過した時にブザー音が鳴らされる。
【0050】
次に、本実施の形態における測定手順と動作例について説明する。
【0051】
図10に測定手順および動作例を表すフローチャートを示す。
【0052】
ステップS11において、図5の装置の電源スイッチ10を入力することにより電源8が投入され、表示器9aの上段に0表示され、下段に設定項目(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)が表示される。
【0053】
ステップS12において、被測定者は、表示器9a下段に表示される設定項目(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)に従って、設定スイッチ18A、18Bから該当する内容を入力することにより設定する。例えば、表示器9a下段には、まず、図11(a)のように、疾病(糖尿病)の分類がI型かII型であるかの選択画面が表示されるので、設定スイッチ18Aを押すことによりカーソルをI型、II型のいずれかに合わせて選択し、設定スイッチ18Bを押すことにより確定する。以下確定される毎に、設定項目が図11(b)(c)(d)(e)と切り替わるので、同様に該当する内容を選択し確定する。
【0054】
ステップS13において、CPU12内の特定手段7では、記憶手段6に予め記憶する図8に示す投薬予定時間と投薬情報との関連データを参照し、設定スイッチ18により設定された疾病(糖尿病)の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さに対応する投薬予定時間を特定する。例えば、疾病(糖尿病)の分類がI型、薬の服用が有り、薬の種類がA、薬の用量が1錠(300mg)、薬の効き目の速さが30分に設定された場合には、投薬予定時間は3時間(h)後であると特定される。これによって、被測定者は、疾病(糖尿病)の分類等の情報の設定後の最初の投薬予定時間を知らせてもらうことができる。
【0055】
次に、ステップS14において、投薬予定時間が特定されるとタイマー15が作動する。
【0056】
ステップS15において、タイマー15で発生した時間が投薬予定時間に達したかが比較手段17で比較される。
【0057】
ステップS16において、投薬予定時間にタイマー15で発生した時間が経過するとブザー9bによりブザー音を鳴らし、被測定者に現在が投薬予定時間であることを報知する。このようにして、被測定者は、投薬予定時間(有益な情報)を知ることができる。ここで、被測定者は、投薬行為を行う。
【0058】
続いてステップS17において、投薬行為を行ったことを前提にした呼気中のアセトンを検出する。被測定者は呼気吹付部13に息を吹き付ける。呼気は筐体1内部に入り込み、装置内部に配設される半導体ガスセンサー2により、呼気中のアセトンが検出される。半導体センサー2は、呼気成分中のアセトンだけに高く反応するもので、アナログ信号として出力する。出力されたアナログ信号は増幅回路3で増幅され、A/D変換回路4でデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、CPU12内の演算手段5でアセトン濃度として数値化される。
【0059】
ステップS18において、CPU12内の特定手段7では、記憶手段6に記憶された疾病(糖尿病)の分類ごとにつくられた図7に示す2つの呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式から設定手段で設定された疾病(糖尿病)の分類に対応する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式を選択し、これに演算手段5で数値化された呼気中アセトン濃度を当てはめ、血中ケトン体濃度を演算して特定する。また、記憶手段6に予め記憶する図9に示す呼気中アセトン濃度と投薬予定時間と投薬情報との関連データを参照し、演算手段5で数値化された呼気中アセトン濃度と、設定スイッチ18で設定された投薬情報とに対応する投薬予定時間を特定する。例えば、演算手段5で数値化された呼気中アセトン濃度が9.0ppmであり、設定手段16により糖尿病の分類がI型、薬の服用が有り、薬の種類がA、薬の用量が1錠(300mg)、薬の効き目の速さが30分で設定された場合には、次の投薬予定時間は4時間(h)後であると特定する。
【0060】
ステップS19において、特定手段7で特定された血中ケトン体濃度と投薬予定時間は、図5のように表示器9aの上段と下段に表示される。以後、ステップS14以降の繰り返しとなる。
【0061】
なお、この実施の形態では、行動規定時間として投薬予定時間を報知するものとしたが、測定予定時間であってもよい。被測定者が有益となる行動をとるための時間であればよい。
【0062】
以上、本実施の形態によれば、疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量、薬の効き目の速さ等の投薬情報に関して該当する内容を特定することにより、投薬予定時間等の行動規定時間を確実に知ることができる。また、測定手段11で求めた呼気中アセトン濃度の情報をも考慮して投薬情報に対応する投薬予定時間等の行動規定時間を特定することができる。
【0063】
次に、血中ケトン体濃度測定装置の第3の実施の形態について説明する。図12に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図13はそのブロック図である。
【0064】
本実施の形態は、第1の実施の形態における構成に、設定手段16を加えて構成されている。
【0065】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0066】
外観上は、呼気検出部21と装置本体部22とをリード線23により接続して構成されている。呼気検出部21には測定手段11の半導体ガスセンサー2が配設され、装置本体部22にはその他の構成部分が配設されている。
【0067】
設定手段16は、設定スイッチ(テンキー)18からなり、飲食した際の摂取カロリーと飲食後の経過時間と経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とが設定される。
【0068】
測定手段11は、設定手段16で飲食後の経過時間を設定の際の呼気中アセトン濃度を求める。
【0069】
記憶手段6は、次のデータを予め記憶する。
【0070】
▲1▼呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との関連データ(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)(第1関連データ)が記憶される。
【0071】
▲2▼予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)(第4関連データ)が記憶される。
【0072】
特定手段16では、次の処理をすることにより各種の特定を行う。
【0073】
▲1▼記憶手段6に予め記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で演算した呼気中アセトン濃度を当てはめ演算することにより血中ケトン体濃度を特定する。
【0074】
▲2▼この求めた血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と、設定手段16で設定された飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)から予測時間における血中ケトン体濃度を特定する。
【0075】
出力手段9は、表示器9aからなり、特定手段7で特定された呼気中アセトン濃度の測定で特定された血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と予測時間における血中ケトン体濃度とを表示する。
【0076】
次に、本実施の形態における測定手順と動作例について説明する。
【0077】
図14に測定手順および動作を表すフローチャートを示す。
【0078】
ステップS21において、図12に示す装置の電源スイッチ10を入力することにより電源8が投入され、表示器の上段に0表示、下段に設定項目が表示される。
【0079】
ステップS22において、被測定は表示器9a下段に表示される設定項目(飲食した際の摂取カロリー、飲食後の経過時間、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間)に従って、該当する情報を設定スイッチ18から入力することにより設定する。例えば、表示器9a下段には、まず、図15(a)のように、摂取カロリーが表示され、設定スイッチ18から被測定者が飲食で摂取したカロリーを数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。以下確定される毎に、設定項目が図15(b)、(c)と切り替わるので、同様に飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とを数値で入力し確定する。
【0080】
ステップS23において、被測定者は呼気吹付部13に息を吹き付ける。呼気は装置内部に入り込み、装置内部に配設される半導体ガスセンサー2により呼気中のアセトンが検出される。半導体センサー2は、前述したように呼気成分中のアセトンだけに高く反応するもので、アナログ信号として出力する。出力されたアナログ信号は増幅回路3で増幅され、A/D変換回路4でデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、CPU12内の演算手段5でアセトン濃度として数値化される。
【0081】
ステップS24において、記憶手段6により予め記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で数値化されたアセトン濃度を当てはめ、血中ケトン体濃度を演算する。
【0082】
ステップS25において、ステップS24で求めた血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と、設定手段16で設定された飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)から予測時間における血中ケトン体濃度を特定する。
【0083】
ステップS26において、特定手段7で特定された呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と予測時間における血中ケトン体濃度が、図12に示すように、表示器9aの上段と下段に表示される。
【0084】
以上、本実施の形態によれば、飲食時からある経過時間後に測定手段で呼気中アセトン濃度を測定した場合に、測定時後の所望の予測時間における血中ケトン体濃度を特定して求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮した所望の予測時間における血中ケトン体濃度を予測することができる。
【0085】
次に、血中ケトン体濃度測定装置の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の外観形態は、第3の実施の形態と同様であり、図12に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図13はそのブロック図である。以下に、第3の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0086】
設定手段16は設定スイッチ18からなり、設定スイッチ18によって、飲食物の種類及び量と、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とが設定される。
【0087】
記憶手段6は、次のデータを予め記憶する。
【0088】
▲1▼呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との関連データ(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)(第1関連データ)が記憶される。
【0089】
▲2▼飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの関連データ(第5関連データ)が記憶される。図16に抜粋した関連データを示す。
【0090】
▲3▼予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)(第6関連データ)が記憶される。
【0091】
特定手段7は、次の処理をすることにより各種の特定を行う。
【0092】
▲1▼記憶手段6に予め記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で演算した呼気中アセトン濃度を当てはめ演算することにより血中ケトン体濃度を特定する。
【0093】
▲2▼記憶手段6に予め記憶する飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの関連データ(図16)を参照し、設定手段で設定した飲食物の種類及び量に対応する摂取カロリーを特定する。
【0094】
▲3▼▲1▼で特定する血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と、▲2▼で特定された飲食した際の摂取カロリーと、設定手段16で設定された飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)から予測時間における血中ケトン体濃度を特定する。
【0095】
次に、本実施の形態における測定手順と動作例について説明する。
【0096】
図17に測定手順および動作を表すフローチャートを示す。
【0097】
ステップS31において、図12に示す装置の電源スイッチ18を入力することにより電源8が投入され、表示器9aの上段に0表示、下段に設定項目を表示する。
【0098】
ステップS32において、被測定者は表示器9a下段に表示される設定項目(飲食物の種類及び量、飲食後の経過時間、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間)に従って、設定スイッチ18から入力することにより設定する。例えば、表示器9a下段には、まず、図18(a)のように、飲食物の種類が表示され、設定スイッチ18の数値キーから摂取する飲食物の数値を選択入力し確定する。次に、図18(b)のように飲食物の量が表示され、設定スイッチ18から摂取する飲食物の量を数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。次に、図18(a)のように表示画面が戻る。以下摂取した飲食物の種類及び量を同様に設定する。摂取した飲食物の種類及び量をすべて設定した場合には、図18(a)の表示画面において設定スイッチ18の#キーを押すと、図18(c)のように切り替わるので、設定スイッチ18の数値キーから飲食後の経過時間を数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。次に、図18(d)のように切り替わるので、同様に経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間を数値で入力し確定する。
【0099】
ステップS33とステップS34とは、第3の実施の形態でのステップS23とステップS24と同様である。
【0100】
ステップS35において、設定手段16で設定した飲食物の種類及び量をもとに、記憶手段6に予め記憶する飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの関連データから摂取カロリーを特定する。
【0101】
ステップS36において、ステップS34で求めた血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と、ステップS35で特定された飲食した際の摂取カロリーと、設定手段16で設定された飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する予測時間における血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間と、経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間との関連データ(Ye=f(Ys、C、Ts、Te)、Ye:予測時間における血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間、Te:経過時間後の血中ケトン体濃度を予測する時間で表される。)から予測時間における血中ケトン体濃度を特定する。
【0102】
ステップS37において、特定手段7で特定された飲食後の呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度(現在の血中ケトン体濃度)と予測時間における血中ケトン体濃度が、図12に示すように、表示器9aの上段と下段に表示される。
【0103】
以上、本実施の形態によれば、飲食した際の摂取カロリーを直接的に知らなくとも設定手段16で設定した飲食物の種類および量から第5関連データを参照して摂取カロリーを求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮した所望の予測時間における血中ケトン体濃度を予測することができる。
【0104】
次に、血中ケトン体濃度測定装置の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態の外観形態は、第3の実施の形態と同様であり、図12に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図13はそのブロック図である。以下に、第3の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0105】
設定手段16は設定スイッチ18からなり、設定スイッチ18によって飲食した際の摂取カロリーと飲食後の経過時間とが設定される。
【0106】
記憶手段6は、次のデータを予め記憶する。
【0107】
▲1▼呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との関連データ(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)(第1関連データ)が記憶される。
【0108】
▲2▼補正された血中ケトン体濃度(血中における血中ケトン体濃度)と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度・Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)(第7関連データ)
特定手段7は、次の処理をすることにより各種の特定を行う。
【0109】
▲1▼記憶手段6に記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で演算した呼気中アセトン濃度を当てはめ演算することにより血中ケトン体濃度を特定する。
【0110】
▲2▼この求めた血中ケトン体濃度(飲食後の呼気中アセトン濃度の測定で特定された血中ケトン体濃度)と、設定手段16で設定された飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する補正された血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)から補正された血中ケトン体濃度を特定する。
【0111】
出力手段9は、表示器9aからなり、特定手段7で特定された呼気中アセトン濃度の測定で特定された血中ケトン体濃度と補正された血中ケトン体濃度とを表示する。
【0112】
次に、本実施の形態における測定手順と動作例について説明する。
【0113】
図19に測定手順および動作を表すフローチャートを示す。
【0114】
ステップS41において、図12の装置の電源スイッチ10を入力することにより電源8が投入され、表示器9aの上段に0表示、下段に設定項目が表示される。
【0115】
ステップS42において、被測定者は表示器9a下段に表示される設定項目(飲食した際の摂取カロリー、飲食後の経過時間)に従って、設定スイッチ18から入力することにより設定する。例えば、表示器9a下段には、まず、図15(a)のように、摂取カロリーが表示され、設定スイッチ18から被測定者が飲食で摂取したカロリーを数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。次に、設定項目が図15(b)のように切り替わるので、同様に飲食後の経過時間を数値で入力し確定する。
【0116】
ステップS43とステップS44とは、第3の実施形態でのステップS23とステップS24と同様である。
【0117】
ステップS45において、ステップS44で求めた血中ケトン体濃度と、設定手段16で設定された飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する補正された血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)から補正された血中ケトン体濃度を特定する。
【0118】
ステップS46において、特定手段7で特定された呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と補正された血中ケトン体濃度は、表示器9aの上段と下段に表示される。
【0119】
以上、本実施の形態によれば、飲食時からある経過時間後に測定手段で呼気中アセトン濃度を測定した場合に、飲食の及ぼす影響を考慮して補正されるべき血中ケトン体濃度を求めるができる。
【0120】
次に、血中ケトン体濃度測定装置の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態の外観形態は、第3の実施の形態あるいは第5の実施の形態と同様であり、図12に血中ケトン体濃度測定装置の外観図を示し、図13はそのブロック図である。以下に、第5の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0121】
設定手段16は設定スイッチ18からなり、設定スイッチ18によって飲食物の種類及び量と、飲食後の経過時間とが設定される。
【0122】
記憶手段6は、次のデータを予め記憶する。
【0123】
▲1▼呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との関連データ(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)(第1関連データ)が記憶される。
【0124】
▲2▼飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの関連データ(第5関連データ)が記憶される。図16に抜粋した関連データを示す。
【0125】
▲3▼補正された血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)(第8関連データ)が記憶される。
【0126】
特定手段7は、次の処理をすることにより各種の特定を行う。
【0127】
▲1▼記憶手段6に記憶する呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式(Y=f(X)、Y:血中ケトン体濃度、X:呼気中アセトン濃度で表される。)に演算手段5で演算した呼気中アセトン濃度を当てはめ演算することにより血中ケトン体濃度を特定する。
【0128】
▲2▼記憶手段6に予め記憶する飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの関連データを参照し、設定手段16で設定した飲食物の種類及び量に対応する摂取カロリーを特定する。
【0129】
▲3▼▲1▼で特定された血中ケトン体濃度と、▲2▼で特定された飲食した際の摂取カロリーと、設定手段16で設定された飲食後の経過時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する補正された血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)から補正された血中ケトン体濃度を特定する。
【0130】
次に、本実施の形態における測定手順と動作例について説明する。
【0131】
図20に測定手順および動作を表すフローチャートを示す。
【0132】
ステップS51において、図12に示す装置の電源スイッチ10を入力することにより電源8が投入され、表示器9aの上段に0表示、下段に設定項目が表示される。
【0133】
ステップS52において、被測定者は表示器9a下段に表示される設定項目(飲食物の種類及び量、飲食後の経過時間)に従って、設定スイッチ18から入力することにより設定する。例えば、表示器9a下段には、まず、図18(a)のように、飲食物の種類が表示され、設定スイッチ18の数値キーから摂取した飲食物の数値を選択入力し確定する。次に、図18(b)のように飲食物の量が表示され、設定スイッチ18から摂取する飲食物の量を数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。次に、図18(a)のように表示画面が戻る。以下摂取した飲食物の種類及び量を同様に設定する。摂取した飲食物の種類及び量をすべて設定した場合には、図18(a)の表示画面において設定スイッチ18の#キーを押すと、図18(c)の表示画面に切り替わるので、設定スイッチ18の数値キーから飲食後の経過時間を数値で入力し、数値の最後の桁が入力されることにより確定する。
【0134】
ステップS53とステップS54とは、第3の実施形態でのステヅプS23とステップS24と同様である。
【0135】
ステップS55において、設定手段16で設定した飲食物の種類及び量をもとに、記憶手段6に記憶する飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの図16に示す関連データから摂取カロリーを特定する。
【0136】
ステップS56において、ステップS34で求めた血中ケトン体濃度と、ステップS35で特定された飲食した際の摂取カロリーと、設定手段16で設定された飲食後の経過時間とをもとに、記憶手段6に予め記憶する補正された血中ケトン体濃度と、呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と、飲食した際の摂取カロリーと、飲食後の経過時間との関連データ(Yr=f(Ys、C、Ts)、Yr:補正された血中ケトン体濃度、Ys:呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度、C:飲食した際の摂取カロリー、Ts:飲食後の経過時間で表される。)から補正された血中ケトン体濃度を特定する。
【0137】
ステヅプS57において、特定手段7で特定された呼気中アセトン濃度の測定で特定される血中ケトン体濃度と補正された血中ケトン体濃度は、表示器9a上段と下段に表示される。
【0138】
以上、本実施の形態によれば、飲食した際の摂取カロリーを直接的に知らなくとも設定手段16で設定した飲食物の種類および量から第5関連データを参照して摂取カロリーを求めることができ、飲食の及ぼす影響を考慮して補正されるべき血中ケトン体濃度を求めるができる。
【0139】
なお、上述の第1乃至第6の実施形態において、呼気吹付部13は、図21に示すように、筐体1の外部から内部にかけて呼気入口部30aと呼気出口部30bを有する管30を備え、呼気出口部30bは、測定手段11の筐体1内部に配設される半導体ガスセンサー2に呼気を吹きつけることが可能な近傍位置に配設されるものであってもよい。呼気入口部30aは、図21(a)のようにストロー口のようにその部分に呼気を吹き込むタイプでもよく、図21(b)のようにマスク口のように呼気を集めることが可能なタイプでもよい。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、手軽に血中ケトン体濃度を求めることができ、有益な健康情報を供給可能な呼気中アセトン検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る血中ケトン体濃度測定装置の外観を示す図。
【図2】本発明に係る血中ケトン体濃度測定装置のブロック図。
【図3】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図4】呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との間の相関関係を示す対応表。
【図5】血中ケトン体濃度測定装置の他の実施形態の外観を示す図。
【図6】図5に対応するブロック図。
【図7】疾病の分類ごとにつくられた2つの呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関式を示す図。
【図8】投薬予定時間(行動規定時間)と投薬情報(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)との間の関連データを示す図。
【図9】呼気中アセトン濃度と、投薬予定時間と、投薬情報(疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量および薬の効き目の速さ)との間の関連データを示す図。
【図10】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図11】表示器に示される各種の設定項目の選択画面を示す図。
【図12】血中ケトン体濃度測定装置の他の例を外観を示す図。
【図13】図12に対応するブロック図。
【図14】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図15】表示器に示される各種の設定項目の選択画面を示す図。
【図16】飲食物の種類及び量と、摂取カロリーとの間の関連データを示す図。
【図17】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図18】表示器に示される各種の設定項目の選択画面を示す図。
【図19】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図20】装置の測定手順および動作を示すフローチャート。
【図21】血中ケトン体濃度測定装置の呼気入口部と呼気出口部を有する管を示す図(a)と他の管の例を示す図(b)。
【符号の説明】
1 筐体
2 半導体ガスセンサー
3 増幅回路
4 A/D変換回路
5 演算手段
6 記憶手段
7 特定手段
8 電池
9 出力手段
11 測定手段
12 CPU
13 呼気吹付部
15 タイマー
16 設定手段
18 設定スイッチ
21 呼気検出部
22 装置本体部

Claims (11)

  1. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記記憶手段には、血中ケトン体濃度に作用を及ぼす複数の疾病の分類と、各々の疾病毎に作成された複数の前記第1関連データとが記憶されており、
    前記複数の疾病の分類から該当する疾病を設定する設定手段を備え、
    前記特定手段は、前記複数の第1関連データのうちの前記設定手段で設定した疾病に対応する前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  2. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記記憶手段には、被測定者の行動を規定する行動規定時間と投薬情報との間の相関関係を示す第2関連データがさらに記憶されており、
    前記設定手段は、該当する投薬情報を設定し、
    前記特定手段は、前記第2関連データを参照して、前記設定手段で設定した投薬情報に対応する前記行動規定時間を特定し、
    前記特定手段によって特定された前記行動規定時間を計数するタイマーと、
    前記特定手段で特定された前記行動規定時間と前記タイマーで計数した計数量とを比較する比較手段と、
    前記タイマーで計数した計数量が前記行動規定時間となる時を報知する出力手段と、を備える
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  3. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記記憶手段には、呼気中アセトン濃度と被測定者の行動を規定する行動規定時間と投薬情報との間の相関関係を示す第3関連データがさらに記憶されており、
    前記特定手段は、前記第3関連データを参照して、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度と前記設定手段で設定した投薬情報とに対応する前記行動規定時間を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  4. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    飲食した際の摂取カロリーと前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間と血中ケトン体濃度を予測する前記経過時間後の予測時間とを設定する設定手段を備え、
    前記記憶手段には、予測時間において予測される血中ケトン体濃度と前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度と飲食した際の摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第4関連データがさらに記憶されており、
    前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、この特定した血中ケトン体濃度を基に、前記第4関連データを参照して前記設定手段で設定した予測時間に予測される血中ケトン体濃度を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  5. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    飲食物の種類および量と前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間と血中ケトン体濃度を予測する前記経過時間後の予測時間とを設定する設定手段を備え、
    前記記憶手段には、飲食物の種類および量と摂取カロリーとの間の相関関係を示す第5関連データと、予測時間において予測される血中ケトン体濃度と前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度と前記第5関連データを参照して特定される摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第6関連データがさらに記憶されており、
    前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、前記第5関連データを参照して前記設定手段で設定した飲食物の種類および量に対応する摂取カロリーを特定し、これらの特定した血中ケトン体濃度および摂取カロリーを基に、前記第6関連データを参照して前記設定手段で設定した予測時間に予測される血中ケトン体濃度を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  6. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    飲食した際の摂取カロリーと前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間とを設定する設定手段を備え、
    前記記憶手段には、前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度が測定前に飲食していたことによって補正されるべき補正血中ケトン体濃度と飲食した際の摂取カロリーと前記経過時間と経過時間後の予測時間との間の相関関係を示す第7関連データがさらに記憶されており、
    前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、この特定した血中ケトン体濃度を基に、前記第7関連データを参照して補正血中ケトン体濃度を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  7. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    飲食物の種類および量と前記測定手段で呼気中アセトン濃度を求めた時の飲食時からの経過時間とを設定する設定手段を備え、
    前記記憶手段には、飲食物の種類および量と摂取カロリーとの間の相関関係を示す第5関連データと、前記第1関連データを参照して特定される血中ケトン体濃度が測定前に飲食していたことによって補正されるべき補正血中ケトン体濃度と前記第5関連データを参照して特定される摂取カロリーと前記経過時間との間の相関関係を示す第8関連データがさらに記憶されており、
    前記特定手段は、前記測定手段で求めた前記経過時間における呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定し、前記第5関連データを参照して前記設定手段で設定した飲食物の種類および量に対応する摂取カロリーを特定し、これらの特定した血中ケトン体濃度および摂取カロリーを基に、前記第8関連データを参照して補正血中ケトン体濃度を特定する
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  8. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記測定手段は、筐体と、この筐体内部に呼気中アセトンだけに反応性が高い半導体ガスセンサーと、前記筐体の外部に形成された呼気入口部と前記筐体の内部に形成された呼気出口部とを有する管と、を備え、前記呼気出口部は前記半導体ガスセンサーの近傍に設けられている
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  9. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    電池により駆動されることを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  10. 呼気からアセトンを検出して呼気中アセトン濃度を求める測定手段と、
    呼気中アセトン濃度と血中ケトン体濃度との相関関係を示す第1関連データを記憶する記憶手段と、
    前記第1関連データを参照し、前記測定手段で求めた呼気中アセトン濃度に対応する血中ケトン体濃度を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した血中ケトン体濃度を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記投薬情報は、疾病の分類、薬の服用の有無、薬の種類、薬の用量、薬の効き目の速さの少なくとも1つに関連する情報を有すること
    ことを特徴とする血中ケトン体濃度測定装置。
  11. 前記行動規定時間は、測定予定時間または投薬予定時間の少なくとも1つに関連する時間を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の血中ケトン体濃度測定装置。
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