JP3821465B2 - ポリマー電解質電池 - Google Patents

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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリマー電解質電池に関し、さらに詳しくは、特に携帯用電子機器、電気自動車、ロードレベリングなどの電源として使用するのに適したポリマー電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリマー電解質電池では、電極および電解質をシート状にすることができ、それによって、A4版、B5版などの大面積でしかも薄形の電池の作製が可能になり、各種薄形製品への適用が可能になって、電池の使用範囲が大きく広がっている。特にポリマー電解質を用いた電池は、耐漏液性を含めた安全性、貯蔵性が優れており、しかも薄く、フレキシブルであることから、機器の形状に合わせた電池を設計できるという、今までの電池にない特徴を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このポリマー電解質電池は、通常、アルミニウムフィルムを芯材にし、内面側に接着層となる熱融着性樹脂フィルムを配置したラミネートフィルムを外装材に用い、薄いシート状の電極とシート状のポリマー電解質層とを積層し、それを上記ラミネートフィルムからなる外装材で封止することによって、薄形電池に仕上げられる。
【0004】
そして、このポリマー電解質電池では、電極を薄形にするため、通常、金属箔が集電体に用いられていて、正極の集電体にはアルミニウム箔が用いられ、負極の集電体には銅箔が用いられている。また、電池の外部端子、つまり、電池使用機器との接続に用いる正極端子や負極端子としては、電池使用機器との接続の容易さなどから、通常、ニッケルの箔またはリボンが用いられている。
【0005】
これら電極と外部端子との電気的接続は、通常、正極側では正極作製時にアルミニウム箔の一部に正極合剤層を形成せずにアルミニウム箔の露出部分を残し、そこを正極端子との接続のためのリード部にし、負極側では負極作製時に銅箔の一部に負極合剤層を形成せずに銅箔の露出部分を残し、そこを負極端子との接続のためのリード部にしている。
【0006】
しかしながら、上記アルミニウム製のリード部や銅製のリード部は厚みが薄いこともあって強度が低く、また、それらと正極端子や負極端子との接続部分も異種金属の接続によるものであるため強度が低いという問題があった。
【0007】
すなわち、それらと正極端子や負極端子との接続は、通常、抵抗溶接、超音波溶接などで行われているが、いずれも、その溶接強度が低く、特に正極側におけるアルミニウムとニッケルとの溶接は、非常に難しく、その溶接強度が非常に低いという問題があった。
【0008】
また、電池使用機器から高電圧または高容量が要求される場合、このポリマー電解質電池では、電極やポリマー電解質を薄いシート状にすることができるという特徴と生かしつつ、複数枚のシート状の正極と複数枚のシート状の負極とをそれぞれの間にポリマー電解質を介在させて積層して多層構造の電極積層体とし、それらの電極を直列または並列に接続することによって、電池使用機器が要求する高電圧または高容量に対応できるようにしている。
【0009】
しかしながら、上記のような多層構造の電極積層体を有する場合には、その多層構造の電極積層体を構成する複数枚の正極のアルミニウム製のリード部や複数枚の負極の銅製のリード部を積層して正極端子や負極端子と接続する必要があり、その接続がさらにしにくくなるという問題があり、特に正極側では、上記のようにアルミニウムとニッケルとの溶接が非常に難しく、溶接強度が低いことに加えて、アルミニウムとニッケルとではその間に電解液が介在すると局部電池を形成してアルミニウムの腐食が生じるため、その接続を外装材の封止部分のところで行わなければならず、正極のリード部が複数枚であって厚みが厚くなることもあり、その接続がさらに困難になるという問題があった。
【0010】
そのため、上記正極のリード部の積層体をアルミニウム製のリード体の一方の端部に接続し、そのリード体の他方の端部を外装材の封止部分のところで外部端子と接続することが提案されているが、溶接回数が増える上に、電池の実効内容積を減少させるという問題があった。
【0011】
そこで、本発明者らは、正極端子として、アルミニウムとニッケルやステンレス鋼などの他の金属との部分クラッド材であって、電解液と接触する電池内部、つまり、外装材の封止部分より内側にあたる部分をアルミニウム単独で構成し、また、電池外部、つまり、外装材の封止部分より外側にあたる部分をニッケルまたはステンレス鋼が存在するように構成した部分クラッド材を用い、上記正極端子を構成する部分クラッド材の一方の端部のアルミニウム部分を上記正極のリード部と接続し、上記正極端子を構成する部分クラッド材の他方の端部を外装材の封止部分より外部側に引き出すことによって、上記問題を解決してきた。
【0012】
そして、上記部分クラッド材からなる正極端子と正極のリード部との接続にあたっては、溶接強度が高くかつ溶接が容易であるという理由から超音波溶接が採用されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記正極端子と正極のリード部とを超音波溶接する場合、溶接時の振動が正極端子を構成する部分クラッド材の一方の金属と他方の金属との界面に集中し、必要な溶接強度まで溶接しようとすると上記部分で切断が生じてしまうという問題があった。
【0014】
したがって、本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、超音波溶接による正極端子の破断を防止して、信頼性の高いポリマー電解質電池を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、正極と負極とそれらの間に介在するポリマー電解質とを内面側に熱融着性樹脂フィルムを配置してなるラミネートフィルムからなる外装体内に有し、正極のリード部と部分クラッド材で構成される正極端子の一方の端部とを超音波溶接で接続してなるポリマー電解質電池において、上記正極端子を構成する部分クラッド材の一方の金属と他方の金属との界面を、外装体の熱融着性フィルムとは別の接着フィルムで被覆することによって、超音波溶接時に上記部分クラッド材の金属間の界面にかかる振動を緩和して、正極端子の破断を防止するとともに溶接部分の強度を向上させて信頼性を高め、上記課題を解決したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明において、上記正極端子を構成する部分のクラッド材の異種金属間の界面を被覆するための接着フィルムとしては、例えば、変性ポリオレフィンフィルムなどが用いられる。この接着フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが20〜200μmが好ましい。すなわち、接着フィルムの厚さが上記より薄い場合は、破断を防止する効果を充分に発現することができなくなり、また、接着フィルムの厚さが上記より厚くなると、外装材の封止時に接着フィルムがシール部外面に漏れ出して外観を低下させるおそれがある。この接着フィルムは正極端子の異種金属間の界面とその近傍で超音波溶接による影響を受ける部分を被覆しておけばよいが、その異種金属間の界面の両横にそれぞれ0.5〜2mm程度の幅で被覆しておくことが好ましい。
【0017】
また、正極端子を構成する部分クラッド材としては、電池内部側の部分、つまり、外装材のシール部より内側の部分をアルミニウムのみにし、それ以外の部分はアルミニウムとニッケルまたはステンレス鋼とのクラッド材にするのが好ましい。また、上記クラッド部分よりさらに電池外部側ではニッケルまたはステンレス鋼などで構成されていて、アルミニウム層が存在しないものでもよい。
【0018】
そして、この正極端子を構成する部分クラッド材の厚さは、特に限定されるものではないが、40〜200μmが好ましい。すなわち、上記部分クラッド材の厚さを40μmより厚くすることによって正極端子としての引張強度や折曲強度を確保し、引張りや折曲げによる正極端子の破断を防止することができ、また、厚さを200μm以下にすることによって外装材のシール部に隙間が生じたり、電池総高が厚くなりすぎて薄形電池としての特徴を失うのを防止することができる。
【0019】
つぎに、図面に基づいて本発明の構成と従来構成を対比しつつ説明する。まず、図10の(a)により正極端子について説明すると、この正極端子5はアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとからなり、アルミニウム部分5aはほぼ中央部より一方の端部にかけて正極端子5の全厚を占めており(つまり、上記部分はアルミニウムのみで構成されている)、ほぼ中央部から他方の端部にかけてはアルミニウムとニッケルとのクラッド材になっていて、図示のものでは下側がアルミニウム部分5aでその上側をニッケル部分5bが占めている。
【0020】
そして、この正極端子5と正極のリード部を超音波溶接により接続するには、図10の(a)に示すように、正極のリード部1cを正極端子5の一方の端部を占めるアルミニウム部分5aに近づけ、正極端子5と正極のリード部1cとを超音波溶接により接続する。なお、この図10の(a)は正極端子5と正極のリード部1cとの超音波溶接前の状態を示しており、この正極端子5と正極のリード部1cとの接続部分は完成後の電池においては電池内部に位置することになる。
【0021】
ところが、従来法にしたがい、正極端子5と正極のリード部1cとを超音波溶接すると、図10の(a)に示すように、正極端子5はアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面で破断を生じる。これは、前記したように、溶接時に正極端子5にかかる振動がアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面に集中するからである。
【0022】
そこで、本発明では、図5に示すように、正極端子5のアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面を接着フィルム7で被覆し、その接着フィルム7でアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面を被覆後、正極端子5のアルミニウム部分5aに正極のリード部を超音波溶接により接続すると、溶接時の振動によりアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面で正極端子5が破断するのが防止される。
【0023】
また、負極端子も正極端子の場合と同様に部分クラッド材で構成するのが好ましい。ただし、負極端子を構成する部分クラッド材は、電池内部側の部分、つまり、外装材のシール部より内側の部分は銅のみにし、それ以外の部分は銅とニッケルまたはステンレス鋼とのクラッド材にするのが好ましい。そして、上記クラッド部分よりさらに電池外部側ではニッケルまたはステンレス鋼などで構成されていて、銅層が存在しないものでもよい。
【0024】
この負極端子を構成する部分クラッド材の厚さは、特に限定されるものではないが、正極端子の場合と同様に、40〜200μmが好ましい。
【0025】
そして、この負極端子も負極のリード部との超音波溶接による接続にあたっては、その一方の金属と他方の金属との界面を、外装体の熱融着性フィルムとは別の接着フィルムで被覆しておくことが好ましく、この接着フィルムは前記正極の場合に例示したものと同様のものを使用することができる。また、その使用形態も正極端子側の場合と同様でよい。
【0026】
本発明において、正極は正極集電体の少なくとも一方の面に正極合剤層を形成することによって作製され、通常、そのリード部は正極の作製時に正極集電体の一部に正極合剤層を形成せずに正極集電体の露出部分を残しておくことによって設けられる。ただし、正極のリード部は上記以外の手段によって正極に設けてもよい。上記正極集電体や正極合剤は公知の構成のものでもよく、例えば、正極集電体としてはアルミニウム箔が特に好適に用いられる。
【0027】
また、負極は負極集電体の少なくとも一方の面に負極合剤層を形成することに作製され、通常、そのリード部は負極の作製時に負極集電体の一部に負極合剤層を形成せずに負極集電体の露出部分を残すことによって設けられる。ただし、負極のリード部は上記以外の手段によって設けてもよい。上記負極集電体や負極合剤層は公知の構成のものでもよく、例えば、負極集電体としては銅箔が特に好適に用いられる。
【0028】
ポリマー電解質も、従来構成と同様のものを用いることができ、例えば、上記ポリマー電解質を構成するための電解液としては、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸メチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、エチレングリコールサルファイト、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの有機溶媒に、例えばLiClO4 、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 、LiCF3 CO2 、Li2 2 4 (SO3 2 、LiN(CF3 SO2 2 、LiC(CF3 SO2 3 、LiCn 2n+1SO3 (n≧2)、LiN(RfOSO2 2 〔ここではRfはフルオロアルキル基〕などの無機イオン塩を溶解させることによって調製したものが使用され、また、上記電解液をゲル化させるためのゲル化成分としては、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリロニトリル、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体などのように直鎖状のポリマーを加熱することにより電解液に溶解させた後、冷却することによって電解液をゲル化させるポリマーや、例えばジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの活性光線(例えば、紫外線、電子線など)で重合可能な二重結合を一分子あたり2個以上含みモノマーまたはプレポリマーを主成分とする架橋性組成物などが用いられる。
【0029】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみに限定されることはない。
【0030】
実施例1
まず、この実施例1において用いる正極および負極の作製、ゲル化成分含有電解液の調製について先に説明する。
【0031】
正極の作製:
正極活物質であるLiCoO2 80重量部、導電助剤であるアセチレンブラック5重量部、バインダーであるポリフッ化ビニリデン5重量部とをN−メチルピロリドンを溶媒として均一になるように混合し、正極合剤含有ペーストを調製した。この正極合剤含有ペーストを厚さ20μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、乾燥した後、カレンダー処理を行って、全厚が130μmになるように正極合剤層の厚みを調整し、正極合剤層形成部分の面積が70mm×40mmになるように切断して正極を作製した。ただし、上記正極の作製にあたっては、アルミニウム箔の長辺方向の端部に正極合剤含有ペーストを塗布せずに、幅7mm、長さ20mmのアルミニウム箔の露出部分を残し、そのアルミニウム箔の露出部分を正極端子などとの接続のためのリード部とした。この正極の断面図を図1に模式的に示す。図1に示すように、この正極1は正極集電体1aの両面に正極合剤層1bを形成することによって作製され、そのリード部1cは上記正極集電体1aを構成するアルミニウム箔の一部に正極合剤含有ペーストを塗布せず、アルミニウム箔を露出させることによって構成されている。
【0032】
負極Aの作製:
負極活物質である黒鉛90重量部とカーボトロンP(商品名、呉羽化学工業社製の低結晶カーボン)を8重量部とバインダーであるポリフッ化ビニリデン15重量部とをN−メチルピロリドンを溶媒として均一になるように混合して負極合剤含有ペーストを調製し、厚さ10μmの銅箔からなる負極集電体の両面に塗布し、乾燥した後、カレンダー処理を行って全厚が130μmになるように負極合剤層の厚みを調整し、負極合剤層形成部分の面積が72mm×42mmになるように切断して負極を作製した。また、この負極の作製にあたっては、銅箔の長辺方向の端部に負極合剤含有ペーストを塗布せず、幅7mm、長さ20mmの銅箔の露出部分を残し、その銅箔の露出部分を負極端子などとの接続のためのリード部とした。このようにして作製した負極Aは、負極合剤層が負極集電体の両面に形成された、いわゆる両面塗布負極と呼ばれるものである。この負極Aの断面図を図2に模式的に示す。図2に示すように、負極Aは負極集電体2aの両面に負極合剤層2bを形成することによって作製され、そのリード部2cは上記負極集電体2aを構成する銅箔の一部に負極合剤含有ペーストを塗布せず、銅箔を露出させて構成されている。なお、図示にあたっては、この負極Aおよび後述の負極Bとも同一の参照符号2を付して示す。
【0033】
負極Bの作製:
上記負極Aの場合と同様の負極合剤含有ペーストを厚さ10μmの銅箔からなる負極集電体の片面に塗布し、乾燥した後、カレンダー処理を行って全厚が70μmになるように負極合剤層の厚みを調整し、負極合剤層の形成部分の面積が72mm×42mmになるように切断して負極Bを作製した。この負極Bの作製にあたっても、銅箔の長辺方向の端部に負極合剤含有ペーストを塗布せず、幅7mm、長さ20mmの銅箔の露出部分を残し、その銅箔の露出部分を負極端子などとの接続のためのリード部とした。このようにして作製された負極Bは、負極合剤層が負極集電体の片面のみに形成された、いわゆる片面塗布負極と呼ばれるものである。この負極Bの断面図を図3に模式的に示す。図3に示すように、この負極Bは負極集電体2aの片面のみに負極合剤層2bを形成することによって作製されている。
【0034】
ゲル化成分含有電解液の調製:
プロピレンカーボネートとエチレンカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒にLiPF6 を1.22mol/l溶解させることによって調製した電解液に開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド〔商品名:ルシリンTPO、ビーエーエスエフジャパン(株)製〕をあらかじめモノマー成分に対して2重量%加えて溶解しておき、そこにジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを使用開始10分前に濃度が6重量%になるように加えて混合し、ゲル化成分を含有する電解液を調製した。このゲル化成分を含有する電解液を上記標題のように「ゲル化成分含有電解液」と簡略化して表現する。
【0035】
上記のように作製した正極をポリマー電解質層の支持体となる不織布で包んで、正極と支持体とを一体化しておき、その全体にゲル化成分含有電解液を含浸させ、ゲル化して、ポリマー電解質保持正極を得た。負極は不織布で包むことなく、ゲル化成分含有電解液を含浸させ、ゲル化して、ポリマー電解質保持負極を得た。それらの作製方法の詳細を次に示す。
【0036】
ポリマー電解質保持正極の作製:
支持体としては、厚さ30μm、坪量12g/m2 のポリブチレンテレフタレート不織布〔NKK社製、MB1230(商品名)〕を用いた。
【0037】
そして、正極の正極合剤層形成部分とリード部とにまたがるようにして、厚さ50μm、幅3mmのポリイミドテープをその両面から貼着し、短絡の防止および端子の強度保持と図った。また、リード部の正極端子との接続に用いる部分のすべての表面を、熱により接着面の粘着性が失われる熱剥離テープで被覆した後、この正極を上記ポリブチレンテレフタレート不織布の長さ方向の中央部より左側の部分に載置し、右側の部分を折り返して正極を覆った後、その幅方向の両側部を熱融着器〔商品名:ポリシーラー、富士インパルス(株)製〕でシールして支持体としてのポリブチレンテレフタレート不織布を袋状にし、両者を密接させて正極と支持体とを一体化した。この正極と支持体とを一体化した正極ユニットを前記ゲル化成分含有電解液に減圧下で1分間浸漬して正極ユニットにゲル化成分含有電解液を含浸させた後、ポリエチレン製の袋に入れて密閉した。つぎに、そのポリエチレン製袋の両面から、フュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製の紫外線照射装置を用いて、紫外線を1W/cm2 の照度で10秒間照射し、電解液中のモノマー成分を重合させるとともに、電解液をゲル化してゲル状ポリマー電解質とした。このポリマー電解質層を保持させた正極を袋から取り出し、そのリード部の正極端子との接続に用いる部分に150℃の熱風を吹き付けることによって熱剥離テープを該部分から剥がし、ポリマー電解質保持正極を得た。
【0038】
ポリマー電解質保持負極Aの作製:
上記のように作製した負極Aの負極合剤層形成部分とリード部とにまたがるようにして、厚さ50μm、幅3mmのポリイミドテープをその両面から貼着し、短絡の防止および端子の強度保持を図った。また、リード部の負極端子との接続に用いる部分のすべての表面を、熱により接着面の粘着性が失われる熱剥離テープで被覆した後、この負極Aを前記ゲル化成分含有電解液に減圧下で1分間浸漬して、ゲル化成分含有電解液を含浸させた後、ポリエチレン製の袋に入れて密閉した。つぎに、ポリエチレン製の袋の両面から、フュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製の紫外線照射装置を用いて、紫外線を1W/cm2 の照度で10秒間照射し、電解液中のモノマー成分を重合させるとともに、電解液をゲル化してゲル状ポリマー電解質とした。このゲル状ポリマー電解質を保持させた負極Aを袋から取り出し、そのリード部の負極端子との接続に用いる部分に150℃の熱風を吹き付けることによって熱剥離テープを該部分から剥がし、ポリマー電解質保持負極Aを得た。
【0039】
ポリマー電解質保持負極Bの作製:
上記のように作製した負極Bの負極合剤層形成部分とリード部とにまたがるようにして、厚さ50μm、幅3mmのポリイミドテープをその両面から貼着し、短絡の防止および端子の強度保持を図った。また、リード部の負極端子との接続に用いる部分のすべての表面を、熱により接着面の粘着性が失われる熱剥離テープで被覆した後、この負極Bを前記ゲル化成分含有電解液に減圧下で1分間浸漬して、ゲル化成分含有電解液を含浸させた後、ポリエチレン製の袋に入れて密閉した。つぎに、そのポリエチレン製袋の外側から、上記負極Bの負極合剤層形成部分が配置する側にフュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製の紫外線照射装置を用いて、紫外線を1W/cm2 の照度で10秒間照射し、電解液中のモノマー成分を重合させるとともに、電解液をゲル化してゲル状ポリマー電解質とした。このゲル状ポリマー電解質を保持させた負極Bを袋から取り出し、そのリード部の負極端子との接続に用いる部分に150℃の熱風を吹き付けることによって熱剥離テープを該部分から剥がし、ポリマー電解質保持負極Bを得た。
【0040】
つぎに、前記のようにして作製したポリマー電解質保持正極5枚と、ポリマー電解質保持負極A4枚と、ポリマー電解質保持負極B2枚を用意し、ポリマー電解質保持負極B、ポリマー電解質保持正極、ポリマー電解質保持負極A、ポリマー電解質保持正極、ポリマー電解質保持負極A、ポリマー電解質保持正極、ポリマー電解質保持負極A、ポリマー電解質保持正極、ポリマー電解質保持負極A、ポリマー電解質保持正極、ポリマー電解質保持負極Bの順に積層して電極積層体を得た。この時、2枚のポリマー電解質保持負極Bの負極合剤層形成部分は、いずれも電極積層体の内部側を向くようにして積層した。つまり、2枚のポリマー電解質保持負極Bの厚さ10μmの銅箔からなる負極集電体を電極積層体の外面側を向くように配置した。
【0041】
この電極積層体では、ポリマー電解質保持正極とポリマー電解質保持負極とを積層しているので、正極に保持させたポリマー電解質と負極に保持させたポリマー電解質とが正極と負極との間にポリマー電解質(特に正極の周囲に支持体として配置したポリブチレンテレフタレート不織布の内部空孔や周囲にポリマー電解質が高密度に存在する)が介在した状態で正極と負極とが積層されている。
【0042】
この電極積層体を図4に基づいて説明するが、この電極積層体を構成するために積層した電極は、上記のようにポリマー電解質を保持させた正極とポリマー電解質を保持させた負極であり、結果的に正極と負極との間のポリマー電解質が介在している状態になるので、この図4では正極1と負極2との間にポリマー電解質3を介在させた状態のものとして説明する。すなわち、この図4に示す電極積層体は、一番下側に負極2(この負極2は、負極B、つまり片面塗布負極に基づくものである)が配置し、その上に、ポリマー電解質3を介して、正極1、負極2、正極1、負極2、正極1、負極2、正極1、負極2、正極1、負極2(この負極2は、負極B、つまり、片面塗布負極に基づくものであり、最外層の2枚の負極2以外は、すべて負極A、つまり、両面塗布負極に基づくものである)の順に積層されている。なお、この図4では、上記の理由により、正極1と負極2との間に白抜きでポリマー電解質3を示したが、以後の図では、このポリマー電解質3の図示を省略する。
【0043】
正極端子としては厚さ100μm、幅5mm、長さ20mmのアルミニウムとニッケルの部分クラッド材(以下、「Al/Ni部分クラッド材」という)を用い、接着フィルムとしては厚さ70μmで幅7mmの変性ポリオレフィンフィルムを用い、この変性ポリオレフィンフィルムで上記Al/Ni部分クラッド材からなる正極端子のアルミニウムとニッケルとの界面を被覆した後、この正極端子の一方の端部を上記電極積層体の正極のリード部の積層体と溶接時間75msec、圧力2kg/cm2 、アンプリチュード60%の条件下で超音波溶接して接続した。この正極端子を構成するAl/Ni部分クラッド材は電池内部側の端部から10mmのところまではアルミニウムのみで構成し、そこから電池外部側の端部まではアルミニウムとニッケルとのクラッド材にした。そのクラッド部分のアルミニウム層の厚さは70μmで、ニッケル層の厚さは30μmである。そして、上記Al/Ni部分クラッド材からなる正極端子のアルミニウム部分を正極のアルミニウム製のリード部の積層体と接続し、Al/Niクラッド部分の自由端は電池外部側になるようにした。上記正極端子を図5に基づき説明すると、正極端子5はアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとで構成され、正極端子5の電池内部側の端部から10mmのところ(図示していないが、この位置は上記電極積層体を外装材で封止した後において外装材の封止部分に2mm入ったところに相当する)まではアルミニウムのみで構成され、そこから電池外部側の端部に向かってはアルミニウムとニッケルとのクラッド材になっていて、そのクラッド部分では下側をアルミニウム部分5aが占め、その上側をニッケル部分5bが占めている。そして、この正極端子5の表面側におけるアルミニウム部分5aとニッケル部分5bとの界面をその裏面も含み変性ポリオレフィンフィルムからなる接着フィルム7で被覆している。この接着フィルム7は正極端子5の裏面側も被覆しているが、接着フィルム7は超音波溶接による正極端子5の異種金属間の界面での破断を防止するためのものであるため、超音波溶接の影響を受ける部分には必要であるものの、たとえ異種金属間の界面でも超音波溶接の影響を受けない部分には必要でない。
【0044】
また、負極端子としては、厚さ100μm、幅5mm、長さ20mmの銅とニッケルの部分クラッド材(以下、「Cu/Ni部分クラッド材」という)を用い、接着フィルムとして厚さ70μm、幅7mmの変性ポリオレフィンフィルムを用い、この変性ポリオレフィンフィルムで上記Cu/Ni部分クラッド材からなる負極端子の銅とニッケルとの界面を被覆した後、この負極端子の一方の端部を上記電極積層体の負極のリード部の積層体と溶接時間120msec、圧力2kg/cm2 、アンプリチュード60%の条件下で超音波溶接して接続した。この負極端子を構成するCu/Ni部分クラッド材は電池内部側の端部から10mmのところまでは銅のみで構成し、そこから電池外部側の端部までは銅とニッケルとのクラッド材とした。そのクラッド部分の銅層の厚さは70μmで、ニッケル層の厚さは30μmであった。そして、上記Cu/Ni部分クラッド材からなる負極端子の銅部分は負極の銅製のリード部の積層体と接続し、Cu/Niクラッド部分の自由端は電池外部側になるようにした。上記負極端子を図6に基づき説明すると、負極端子6は銅部分6aとニッケル部分6bとで構成され、負極端子6の電池内部側の端部から10mmのところ(図示していないが、この位置は上記電極積層体を外装材で封止した後において外装材の封止部分に2mm入ったところに相当する)までは銅のみで構成され、そこから電池外部側の端部に向かっては銅とニッケルとのクラッド材になっていて、そのクラッド部分では下側を銅部分6aが占めその上側をニッケル部分6bが占めている。そして、この負極端子6の表面側における銅部分6aとニッケル部分6bとの界面をその裏面も含み前記正極端子5側の場合と同様に変性ポリオレフィンフィルムからなる接着フィルム7で被覆している。
【0045】
上記のようにして正極端子および負極端子を取り付けた電極積層体を外装材で封止して、積層形ポリマー電解質電池を作製した。
【0046】
上記電極積層体の封止に際して用いた外装材は、図7に示すように、保護フィルム4a、金属箔4b、熱融着性樹脂フィルム4cの3層ラミネートフィルムからなり、この実施例では、上記保護フィルム4aとして厚さ30μmのナイロンフィルムが用いられており、金属箔4bとしては厚さ50μmのアルミニウム箔が用いられ、熱融着性樹脂フィルム4cとしては厚さ30μmの変性ポリオレフィンフィルムが用いられていて、上記ナイロンフィルムはアルミニウム箔の損傷や腐食を防ぎ、アルミニウム箔は水分やガスの透過を阻止し、変性ポリオレフィンフィルムは接着層として作用する。この外装材4は上記電極積層体の封止にあたって2枚用いられ、両者とも同じ構成のものであるが、そのうちの一方は上記電極積層体を収容しやすいようにあらかじめ鍔付きの容器状に成形され、他方はプレート状をしていて、それぞれ変性ポリオレフィンフィルムを内面側にして、電極積層体の周囲に配置し、その接合部を加熱して変性ポリオレフィンフィルム同士を熱融着させて封止している。
【0047】
図8は上記のようにして作製された積層形ポリマー電解質電池の平面図である。正極端子5と負極端子6とは同じ方向に取り出されているが、両者の間に通常15mmの間隔があって、通常の条件下では両者が接触して短絡を引き起こすようなことはない。
【0048】
上記積層形ポリマー電解質電池の正極端子取出部分の拡大断面図、すなわち、図8のX−X線断面の拡大図を図9に示す。
【0049】
この図9では、正極端子のAl/Ni部分クラッド材のアルミニウムとニッケルの界面を被覆した接着フィルム7は外装材4の封止部分において正極端子5と外装材4との間に介在した状態で配置している。
【0050】
比較例1
正極端子を構成するAl/Ni部分クラッド材のアルミニウムとニッケルとの界面を接着フィルムで被覆せず、かつ負極端子を構成するCu/Ni部分クラッド材の銅とニッケルとの界面を接着フィルムで被覆しなかった以外は、実施例1と同様に積層形ポリマー電解質電池を作製した。
【0051】
上記実施例1の電池と比較例1の電池をそれぞれ20個ずつ製造し、その製造工程中における超音波溶接に基づく正極端子の破断を調べた。その結果を表1に示す。ただし、表1への表示にあたっては分母にそれぞれの電池製造した全電池個数を示し、分子に正極端子の破断が生じた電池個数を示す。なお、正極端子の破断の有無は目視および顕微鏡観察によって判断した。
【0052】
【表1】
Figure 0003821465
【0053】
表1に示す結果から明らかなように、比較例1では製造した20個の電池中の16個の電池に超音波溶接による正極端子の破断が生じたが、実施例1では超音波溶接による正極端子の破断がまったくなかった。もとより、実施例1では超音波溶接による負極端子の破断もなかった。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、正極端子に部分クラッド材を用いたポリマー電解質電池において、超音波溶接による正極端子の破断が生じない信頼性の高いポリマー電解質電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のポリマー電解質電池を用いる正極を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いる負極Aを模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いる負極Bを模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いる電極積層体を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いるアルミニウムとニッケルとの部分クラッド材からなる正極端子のアルミニウムとニッケルとの界面を接着フィルムで被覆した状態を模式的に示すもので、(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図6】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いる銅とニッケルとの部分クラッド材からなる負極端子の銅とニッケルとの界面を接着フィルムで被覆した状態を模式的に示すもので、(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図7】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に用いる外装材を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の実施例1のポリマー電解質電池を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明の実施例1のポリマー電解質電池の正極端子の取付部分を模式的に示す図であって、図8のX−X線断面の拡大図である。
【図10】従来法によりアルミニウムとニッケルとの部分クラッド材からなる正極端子と正極のリード部とを超音波溶接した時に生じる正極端子の破断を模式的に示すもので、(a)は超音波溶接前を示す断面図、(b)は超音波溶接後で正極端子に破断が生じた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 正極
1a 正極集電体
1b 正極合剤層
1c リード部
2 負極
2a 負極集電体
2b 負極合剤層
2c リード部
3 ポリマー電解質
4 外装材
4a 保護フィルム
4b 金属箔
4c 熱融着性樹脂フィルム
5 正極端子
5a アルミニウム部分
5b ニッケル部分
6 負極端子
6a 銅部分
6b ニッケル部分
7 接着フィルム

Claims (2)

  1. 正極と負極とそれらの間に介在するポリマー電解質とを内面側に熱融着性樹脂フィルムを配置してなるラミネートフィルムからなる外装体内に有し、正極端子が少なくとも2種の金属の部分クラッド材で構成され、上記正極のリード部と部分クラッド材で構成される正極端子を超音波溶接してなるポリマー電解質電池において、上記正極端子を構成する部分クラッド材の一方の金属と他方の金属との界面を、上記外装体の熱融着性フィルムとは別の接着フィルムで被覆し、正極のリード部と正極端子とを超音波溶接したことを特徴とするポリマー電解質電池。
  2. 負極端子が少なくとも2種の金属の部分クラッド材で構成され、上記負極端子を構成する部分クラッド材の一方の金属と他方の金属との界面を、外装体の熱融着性フィルムとは別の接着フィルムで被覆し、負極のリード部と上記負極端子とを超音波溶接した請求項1記載のポリマー電解質電池。
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