JP3821172B2 - 光ファイバホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを接続する作業に使用する光ファイバホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ファイバホルダとして、図2に示すようなものが使用されている。この光ファイバホルダは、基盤1の長手方向に、被覆部10aを設けた光ファイバ10の幅寸法より僅かに大きい幅の溝部1aを備え、その基盤1に枢軸2aにより開閉可能に上蓋2が取り付けられており、その上蓋2が開閉する側の基盤1上面に永久磁石7が埋設されているものである。他にも特許文献1の第9図や第11図には、基盤と上蓋とが蝶番等の枢軸により開閉可能に構成された多心光ファイバの固定治具が記載されている。また、特許文献2の第5図に記載の留め金37は、蓋体押さえ部31で蓋体22を確実に押さえることが、第2頁右下欄第14−16行に記載されている。さらに、特許文献3の第1−3図には、蝶ナットの螺着によって該蝶ナットの付け根にある環状部品を付勢し、該環状部品をパネルに係合することにより、該パネルを筐体本体に押圧固定するパネル取付構造が記載されている。
特許文献1:実願昭59−186642号(実開昭61−101707号)のマイクロフィルム
特許文献2:特開昭61−278804号公報
特許文献3:実願昭61−128916号(実開昭63−36088号)のマイクロフィルム
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の光ファイバホルダでは、永久磁石7の引き付け力で上蓋2を基盤1に引き付けることにより、基盤1の溝部1a内に位置する光ファイバ10の被覆部10aを上蓋2の下面で押圧して保持するようにしているため、光ファイバ10の心数が変わったり、被覆部10aの厚さ寸法が変化した場合、その保持力が大幅に低下し、光ファイバ接続作業で被覆部10aを引き抜いて除去する際に、光ファイバホルダから光ファイバ10が抜けてしまう不具合が生じる。
【0004】
本発明は、以上のような従来の光ファイバホルダの問題点を解決し、光ファイバを安定して保持でき、かつ作業性に優れた光ファイバホルダを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る光ファイバホルダは、上面の長手方向に光ファイバを収納する溝部を有する基盤と、その基盤上に一辺をヒンジ結合により開閉自在に枢着された上蓋とからなり、前記基盤の溝部に配置された光ファイバを上蓋で押圧して基盤に保持する光ファイバホルダにおいて、前記基盤の上蓋が枢着されていない側の側面に設けられた凹部内に、弾性体とその弾力が付与され上蓋との当接面に面取り加工又はR加工が施されている係止片とを有する作動腕が回動可能に枢着されており、前記作動腕を回動して係止片を基盤の上蓋が枢着されていない側の側面から上蓋に係合することにより、上蓋を基盤に押圧固定してなることを特徴とする。
【0006】
本発明の光ファイバホルダによれば、基盤の上蓋が枢着されていない側の側面に設けられた凹部内に、弾性体とその弾力が付与され上蓋との当接面に面取り加工又はR加工が施されている係止片を有する作動腕が回動可能に枢着されており、前記作動腕を回動してその係止片を基盤の上蓋が枢着されていない側の側面から上蓋に係合することにより、上蓋を基盤に押圧固定してなるので、光ファイバの被覆部の厚さ寸法にかかわらず、その弾性体の弾力を作用させて光ファイバを十分な保持力で保持することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本願発明に係る光ファイバホルダは、基盤と上蓋と作動腕とからなる。基盤は、その上面のほぼ中央長手方向に一側から他側に亘って溝部が設けてあり、その溝部は、被覆部が設けられた光ファイバを収納してその幅方向の位置を規制する幅寸法を有している。上蓋は、その一辺をヒンジ結合により基盤上に開閉自在に枢着されている。作動腕は、例えば、基盤の上蓋が開閉する側に、その一端が回動可能に枢着されており、その他端側には弾性体と、係止片とが取り付けられている。その係止片は、作動腕を回動した際に、前記弾性体から弾力が付与された状態で前記上蓋に係合するようになっている。以上のような構成からなる光ファイバホルダは、前記基盤の溝部に配置された光ファイバの上面に上蓋の下面を当接させ、その上蓋に作動腕の係止片を係合して弾性体から付与された弾力により上蓋を基盤に押圧固定して光ファイバを十分な保持力で保持するものである。
【0008】
基盤としては、金属製及び樹脂製の材料が使用可能であり、特に、作業台上で安定して載置できるように一定の重さを有し、錆を生じ難いステンレス鋼やアルミ合金などの軽金属合金などが好ましい。基盤の上面のほぼ中央の長手方向に設けられる溝部としては、被覆部を設けた光ファイバを収納してその位置に固定できる幅寸法を有するものであればよい。また、その溝部の深さ寸法は、例えば、光ファイバの被覆部の厚さ寸法よりも浅く、被覆部の上面を十分押圧できる程度に露出する寸法であることが好ましい。
【0009】
上蓋としては、基盤と同様な材料からなり、その一辺をヒンジ結合、または蝶番等を用いて基盤上面に開閉自在に枢着してある。上蓋の光ファイバと当接する下面には、凹凸やゴム板などを設けて、光ファイバ被覆部の寸法によらず光ファイバとの摩擦力が大きくなるようにされていることが好ましい。
【0010】
作動腕としては、金属製または樹脂製の材料からなり、その係止片が上蓋に係合する際に懸かる弾性体の弾力に対して不要な伸び、及び撓み、塑性変形などを起こさない材料が適しており、錆を生じ難いステンレス鋼やアルミ合金などの軽金属合金が好ましい。この作動腕に取り付けられる弾性体としては、ステンレス合金等からなる金属製のバネ鋼、弾性を有する高分子材料、またはそれらを複合した材料などが使用可能である。その形状は、板バネを加工して作動腕を挿通する孔を設けたもの、コイルバネなど種々の形状が使用できる。この弾性体が設けられる位置としては、作動腕の上部で光ファイバの着脱作業に支障を来さない位置であればよい。係止片は、耐摩耗性に優れた金属材料または摩擦係数の小さい滑りのよい樹脂材料等からなり、作動腕を回動した際、上蓋に滑らかに係止できる形状であればよく、作動腕を挿通する孔を設けたリング状のもの作動腕を包持する形状を有するものなど種々の形状が使用できる。この係止片の上蓋との当接面には、使用の際にスムーズに動作するように面取り加工やR加工が施されていることが好ましい。この係止片が設けられる位置としては、作動腕の上部で、弾性体に固着または当接しており、作動腕を回動した際に、その弾性体が変形することにより上蓋に係合可能な位置であればよい。
【0011】
図1は、本発明に係る光ファイバホルダの説明図であって、(A)は斜視図を(B)は側面図を、(C)は光ファイバを保持した斜視図を示している。これらの図中の1は基盤を、2は上蓋を、3は作動腕をそれぞれ示している。尚、図2中の記載と同一部分については同一符号を付して示した。
【0012】
本発明の光ファイバホルダは、図1(A)に示すように、基盤1は、ステンレス鋼からなり、長さ50mm、幅16mm、高さ6mmの寸法を有し、基盤1の上面の中央の長手方向には、例えば、幅1.0mm、厚さ0.30mmの被覆部10aが付いた光ファイバ10を収納するための幅1.1mm、深さ0.20mmの溝部1aが設けてある。この基盤1の上蓋2の開閉する側に設けられた凹部1b内に、作動腕3が枢軸3eにより回動可能に枢着されている。また、基盤1上面の上蓋2で覆われない約20mmの露出部分1cは、光ファイバ10を溝部1aに収納する際に、上蓋2で光ファイバ10を押圧して保持するまでの間に指で光ファイバ10を押さえて仮保持するために設けた部分である。
【0013】
上蓋2は、ステンレス鋼からなり長さが基盤よりも20mm程度短く、基盤1の一辺に枢軸2aでヒンジ結合されて開閉自在に枢着されている。光ファイバ10の被覆部10a上面に当接する上蓋2の下面にはゴム板2bが固着してある。上蓋2の開閉する側には、作動腕3が係合する位置にコの字形に切り欠かれた係合部2cが設けてあり、後述の係止片3cとの当接部には傾斜部2dが設けてある。
【0014】
作動腕3は、ステンレス鋼からなり、図1(B)に示すように、頭部3aの下方にステンレスバネ鋼からなるコイル状の弾性体3bが変形自在に巻装されている。この弾性体3bの下方に接し、リング状をした係止片3cが作動腕3に沿って摺動可能に取り付けられており、図示しないストッパで所定位置より下がらないようになっている。この係止片3cの下面には、係合部2cの傾斜部2dに対応して、R加工部3dが設けてある。この作動腕3は、枢軸3eを中心に回動して係止片3cのR加工部3dを上蓋2の係合部2cに設けられた傾斜部2dに当接し、更に回動して弾性体3bが変形して係止片3cに弾力が付与された状態で係合部2cに係合し、上蓋2を基盤1に係止して十分な押圧力を発生して光ファイバを安定保持する構成になっている。この作動腕3の弾性体3bの太さや弾性係数を変えることにより弾力を変化させて上蓋の押圧力を調整できるので、十分な保持力で光ファイバを保持できる。
【0015】
上記の光ファイバホルダを使用して光ファイバ10を保持する場合を説明する。先ず、図1(B)の破線で示すように、上蓋2を開いて基盤1の上面の溝部1aを露出させておき、光ファイバ10を基盤1から所定の長さ、例えば、20mmだけ突き出す状態で溝部1aに嵌入する。この光ファイバ10を溝部1aに収納する際に、基盤1上面の上蓋2で覆われない約20mmの露出部分1cで、指で光ファイバ10を押さえて仮保持する。次に、嵌入された光ファイバ10の溝部1aから0.1mmだけ上に出ている被覆部10aの上面に、上蓋2を閉じてその下面のゴム板2bを当接させる。次いで、作動腕3を回動させて係止片3cのR加工部3dを上蓋2の係合部2cの傾斜部2dに当接させ、更に弾性体3bを変形させながら回動させて係合させ図1(B)に実線で示す係止した状態にする。この一連の操作により、弾性体3bが変形して係止片3cに付与された弾力が基盤1に上蓋2を閉じる方向に作用して光ファイバ10を押圧して保持できる。
【0016】
図1(C)に、光ファイバ10を保持した状態の光ファイバホルダを示す。この光ファイバホルダを使用して、通常の光ファイバよりも被覆部10aの厚さ寸法が0.1mm程度小さい4心のテープ状光ファイバ10を保持し、光ファイバホルダから20mm突出した被覆部10aを2つの刃物状のツールで挟持して引き抜くことにより長さ17mmの被覆部10aを除去した場合、光ファイバ10が抜けてしまうような不具合は全く生じなかった。
【0018】
【発明の効果】
本発明の光ファイバホルダによれば、光ファイバの被覆部の厚さ寸法にかかわらず、安定して光ファイバを保持することができるので、確実な光ファイバ接続作業が可能となる実用上優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバホルダの説明図であって、(A)は上蓋を開いた斜視図を(B)は側面図を、(C)は光ファイバを保持した斜視図
【図2】従来の光ファイバホルダの説明図であって、(A)は上蓋を開いた平面図、(B)は要部断面図
【符号の説明】
1 基盤
1a 溝部
2 上蓋
2a 枢軸
2b ゴム板
2c 係合部
3 作動腕
3a 頭部
3b 弾性体
3c 係止片
7 永久磁石
10 光ファイバ
10a 被覆部
Claims (1)
- 上面の長手方向に光ファイバを収納する溝部を有する基盤と、その基盤上に一辺をヒンジ結合により開閉自在に枢着された上蓋とからなり、前記基盤の溝部に配置された光ファイバを上蓋で押圧して基盤に保持する光ファイバホルダにおいて、前記基盤の上蓋が枢着されていない側の側面に設けられた凹部内に、弾性体とその弾力が付与され上蓋との当接面に面取り加工又はR加工が施されている係止片とを有する作動腕が回動可能に枢着されており、前記作動腕を回動して係止片を基盤の上蓋が枢着されていない側の側面から上蓋に係合することにより、上蓋を基盤に押圧固定してなることを特徴とする光ファイバホルダ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35432296A JP3821172B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 光ファイバホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35432296A JP3821172B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 光ファイバホルダ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10177120A JPH10177120A (ja) | 1998-06-30 |
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Family
ID=18436781
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35432296A Expired - Fee Related JP3821172B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 光ファイバホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3821172B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP35432296A patent/JP3821172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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