JP3819819B2 - 抗菌・防カビ性手袋及びその製造方法 - Google Patents

抗菌・防カビ性手袋及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は抗菌・防カビ性手袋及びその製造方法に関する。更に詳しくは、キトサンを利用した、抗菌性、防カビ性、防臭性及び保湿性に優れた家庭用、手術用その他の作業用の手袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、炊事、洗濯等の水作業時においては、天然ゴムやアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等からなるゴム製手袋や軟質塩化ビニル樹脂製手袋が用いられている。また、これらの手袋は、着脱性の向上や水作業時の保温のために、内面にパイル等の短繊維による植毛処理が施されているものが多い。
【0003】
しかし、このような手袋は、繰り返しの使用や長時間の使用における手からの発汗により、手袋内面に湿気が滞留してしまい、有害な菌やカビが繁殖しやすい状態が形成されてしまうという問題点を有していた。
【0004】
これらの問題点を解決する手段として、手袋の基体自体に無機系の抗菌剤や、水や溶剤への溶解度がごく小さい有機系の抗菌剤(2−(4‘チアゾリル)ベンズイミダゾール)等の抗菌剤を配合する方法及び手袋内面に当該抗菌剤で抗菌加工した短繊維を植毛した手袋(特開昭63−135504号公報)や、手袋本体の内面にやや水、溶剤への溶解性を有するトリクロサン等の抗菌剤を添加したエマルジョン系接着剤を介して微細な毛質材を付着した作業用手袋(実開昭63−102719号公報)等が提案されていた。
【0005】
しかしながら、前記した無機系の抗菌剤等の抗菌成分を手袋基体に抗菌剤を配合したもの等は、手袋内面の抗菌・防カビ効果は不十分であり、また、手袋本体にトリクロサン等の抗菌剤を添加したエマルジョン系接着剤を介して微細な毛材質を付着した手袋は、抗菌剤が皮膚の常在菌を殺してしまい、常在菌の殺菌による有害菌の進入防止作用をなくしてしまうことになってしまうため、使用者の手に対する考慮が不足しているといった問題があった。よって、従来の抗菌成分を適用させた手袋は、いずれも満足のいくものではなかった。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】
従って、繰り返しの使用や長時間の使用によっても、手袋内面に対して有害な菌やカビの繁殖を抑制することができ、また、皮膚の弱い人も安全に使用することができる手袋の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、抗菌・防カビ効果があり、更に防臭性や保湿性にも優れるキトサンで手袋を処理することにより、優れた抗菌・防カビ効果を有し、かつ手にも優しい手袋を提供できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、基体がゴムまたは合成樹脂により構成される手袋であって、キトサンで処理されていることを特徴とする抗菌・防カビ性手袋を提供するものである。
【0009】
また本発明は、キトサンによる処理が、手袋基体にキトサンを含有せしめることにより行われる上記抗菌・防カビ性手袋およびその製造方法を提供するものである。
【0010】
更に本発明は、キトサンによる処理が、手袋基体の内面にキトサン含有液を塗布せしめることにより行われる上記抗菌・防カビ性手袋およびその製造方法を提供するものである。
【0011】
更にまた本発明は、キトサンによる処理が、手袋基体の内面にキトサンを含有した短繊維を被着せしめることにより行われる上記抗菌・抗カビ性手袋およびその製造方法を提供するものである。
【0012】
また更に本発明は、キトサンによる処理が、手袋基体の内面に短繊維を被着させるための接着剤にキトサンを含有せしめることにより行われる上記抗菌・抗カビ性手袋およびその製造方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の抗菌・防カビ性手袋は、基体がゴムや合成樹脂等によって成形される手袋をキトサンで処理していることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の手袋の基体は、ゴムまたは合成樹脂によって製造される。具体的には、ラテックスや合成樹脂分散液等の樹脂液中に、陶器製、金属製、ガラス製あるいは木製等の公知の材質の手型を浸漬させた後、該手型に付着した樹脂液を固化させる等の手段により製造される。
【0015】
手袋基体の製造において、樹脂液として使用されるラテックスの例としては、天然ゴム(NR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ポリウレタン(PU)等の合成ゴムや特殊ゴムを挙げることができる。これらの合成ゴム等は、そのまま手袋基体の原料である樹脂液として使用できるが、これらの合成ゴム等に加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、充填剤等を配合したものを樹脂液として用いてもよい。
【0016】
また、合成樹脂分散液としては、塩化ビニール、アクリル等の合成樹脂を可塑剤や溶剤等に分散させた分散液等が挙げられ、これらを樹脂液として使用することができる。
【0017】
一方、本発明の抗菌・防カビ性手袋において上記手袋基体を処理するために用いられるキトサンは、カニ、エビなどの甲殻類の殻に含まれるキチンの脱アセチル化物であり、天然物では唯一のアミノ基を有する多糖で、従来より抗菌効果や防カビ効果をはじめ、防臭効果や保湿効果等を有することで知られているものである。このキトサンは、白色ないし淡紅色の固体状で存在し、水に不溶の物質である。また、キトサンは希酸溶液に溶けるが、ヒトの消化酵素では消化されない、いわゆる食物繊維の一種である。
【0018】
キトサンは、キチンを濃アルカリと加熱することにより得ることができ、より具体的なキトサンの製造方法としては、カニ、エビ由来の殻を原料とし、これを希苛性ソーダ水溶液で脱蛋白し、次いで希塩酸水溶液で脱カルシウムしてキチンを得た後、このキチンを濃苛性ソーダ水溶液で加熱反応させて脱アセチル化し、次いで水洗、乾燥、粉砕等することにより、目的物であるキトサンを得る方法が挙げられる。
【0019】
本発明において、使用されるキトサンの粒度は特に限定されないが、その溶解性や分散性を良好にするため、粒度が3mm以下の粉末状のものを使用することが好ましい。特に、キトサンを、後記するキトサン含有液のように液中に分散させたり、樹脂液等に含有させて懸濁液(サスペンジョン)の形態で使用する場合には,液中に均一に分散させるため、100メッシュ以下の微粉末状のものを用いることが好ましい。
【0020】
本発明は、このキトサンを用いて手袋を処理して抗菌・防カビ性手袋とするものである。手袋をキトサンにより処理する態様としては、特に制限はないが、例えば、以下の(1)〜(4)に示す態様が挙げられる。
【0021】
(1)手袋基体自体にキトサンを含有せしめる方法
(2)手袋基体の内面にキトサン含有液を塗布する方法
(3)手袋基体の内面にキトサンを含有した短繊維を被着せしめる方法
(4)手袋基体の内面に短繊維を被着させるための接着剤にキトサンを含有せしめる方法
【0022】
このうち、態様(1)は、キトサンを上記の樹脂液に含有させてキトサンを含有した樹脂液とし、該樹脂液を用いて手袋基体を調製すればよい。
【0023】
この態様(1)による抗菌・防カビ性手袋は、例えば以下の方法を用いて製造することができる。すなわち、キトサンを含有させたラテックスまたは合成樹脂分散液を手袋型にディッピングした後引き上げるか、または、樹脂液を手袋型全体にシャワーをして型全体に樹脂を付着させ、その後手袋型全体を加熱することにより固化させる。そして、手袋基体が固化した後、手袋基体を手型から反転剥離することにより、成形物としてキトサンを手袋基体に含有する抗菌・防カビ性手袋を得ることができる。
【0024】
本態様の場合、手袋基体がゴムの場合は、ラテックスの種類により異なるが、例えばNBRの場合は、手袋型をラテックスに浸漬する時間は1〜120秒程度であればよい。また、乾燥・架橋する条件は、一般に80〜100℃で10分以上乾燥させた後、100〜130℃で15〜30分程度加熱するのが好ましい。
【0025】
一方、手袋基体がポリ塩化ビニル等の合成樹脂の場合には、手袋型を分散液に浸漬する時間は5〜120秒程度であればよく、また、固化する条件は合成樹脂の成分により異なるが、一般に150〜230℃で2〜15分程度加熱するのが好ましい。
【0026】
また、態様(1)において、キトサンの含有量は、特に限定されないが、手袋全体に対して、0.05〜10質量%(以下、単に「%」とする)とすることが好ましく、0.1〜5%とすることがより好ましい。
【0027】
次に、態様(2)は、手袋基体の内面に、キトサンを分散ないし溶解するキトサン含有液を塗布することにより抗菌・防カビ性手袋とするものである。
【0028】
このキトサン含有液は、キトサンを分散可能な液体、例えば、水や、ジオクチルフタレート等の有機溶剤、アクリルコーティング液等のコーティング液や樹脂液にキトサンを分散させることにより調製することができる。
【0029】
また、キトサンは水に不溶ではあるが弱酸には容易に溶解するため、弱酸水溶液にキトサンを溶解させたキトサン水溶液をキトサン含有液として使用してもよい。キトサン水溶液の調製に使用することができる酸成分としては、例えば、酢酸、塩酸、ギ酸、乳酸、リンゴ酸、アジピン酸等を挙げることができ、当該酸成分を水に対して0.1〜5%程度含有させた弱酸水溶液にキトサンを溶解させて、キトサン水溶液とすればよい。上記の酸成分の中では、手袋内面もしくは短繊維を処理した後に蒸発するような酸、例えば酢酸を用いることが好ましい。
【0030】
この本態様(2)においては、上記のキトサン含有液に更に滑剤微粒子を分散させることもできる。このような滑剤微粒子とキトサンを含有する分散液を利用すれば、手袋基体の内面に対してキトサンを付着させるとともに、該内面に滑剤微粒子を付着させることができるため好ましい。
【0031】
更に、キトサンと共に使用することが可能な滑剤微粒子としては、例えば、シリカ系や架橋したスチレン系粒子、アクリル系粒子等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。また、滑剤微粒子の形状としては、特に制限はないが、角のない粒子、特に球状に近い粒子が好ましく、粒径としては1〜50μm程度であることが好ましい。
【0032】
態様(2)による抗菌・防カビ性手袋の調製方法は、まず、手袋基体を調製し、次いでその内側となる部分にキトサン含有液を塗布することにより行われる。
【0033】
本態様で使用される手袋基体には、特に制約はなく、ラテックスあるいは合成樹脂分散液にキトサンを含有しない以外は上記態様(1)で使用する手袋基体と共通するものであるので、上記(1)にて示した製法に準じて手袋基体を調製すればよい。また、キトサン含有液を手袋基体の内面に塗布する手段としては、手袋基体に対してキトサン含有液をスプレーする方法や、手袋基体をキトサン含有液に浸漬する方法等が挙げられる。
【0034】
このようにしてキトサン含有液を手袋基体の内面に塗布した後、70〜130℃で5〜30分程度加熱乾燥して水分を除去してキトサンを手袋基体の内面に付着させた後、手袋基体を手型から反転剥離することにより、手袋基体の内面にキトサンを付着せしめた抗菌・防カビ性手袋を得ることができる。
【0035】
態様(2)において、キトサンの付着量は、特に限定されないが、キトサン含有液の固形分に対して0.05〜5%とすることが好ましく、0.1〜1%とすることがより好ましい。
【0036】
なお、キトサン含有液は、手袋基体が完全に固化した後に塗布しても良いが、手袋基体の表面が完全固化していないゾル状態または半ゲル溶融状態(ラテックスの場合は未架橋状態)でキトサン含有液を塗布し、その後再度手袋基体を加熱するという手段を用いてもよい。
【0037】
手袋基体の表面をゾル状態または半ゲル溶融状態等とするには、完全固化させるための条件と比べ、加熱温度を低くしたり、加熱時間を短くすればよく、例えば、150℃で3分程度加熱すればよい。そして、この条件で成形された手袋基体にキトサン含有液を塗布した後、180〜230℃で10分程度再度加熱することにより、手袋基体の完全固化とキトサン含有液の乾燥を図ることができる。この手段は、キトサン水溶液としてアクリル系エマルジョン接着剤、塩化ビニルゾル等の樹脂コーティング液や樹脂液を使用する場合にあっては、再度の加熱により手袋基体を完全固化させるとともに、手袋基体の表面にキトサンを含む樹脂層を形成させることができるので好ましい。
【0038】
更に、(3)の態様は、手袋基体の内面に対してキトサンを含有した短繊維を被着せしめることにより抗菌・防カビ性手袋とするものである。なお、本明細書中において、「被着」とは、短繊維が自然な状態ないしはランダムに手袋基体の内面に付着している状態をいい、静電植毛された状態も含むものである。
【0039】
態様(3)において、被着に用いられる短繊維としては、キトサンを含有させることのできるものであれば特に制限はなく、天然繊維、合成繊維、化学繊維のいずれを用いてもよく、例えば、木綿、羊毛、絹等の天然繊維や、レーヨン(ビスコースレーヨンを含む)、キュプラ、アセテート、リオセル等の化学繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維等が挙げられる。このうち、キトサンの含有させ易さ等の点から、レーヨン等の化学繊維や、木綿等の天然繊維を使用することが好ましい。
【0040】
上記の短繊維にキトサンを含有させる方法としては、従来公知の方法により行うことができる。例えば、繊維製造時に原料液にキトサンを混合した混合溶液を紡糸して、キトサンを混合させた繊維を調製し、得られた繊維を細断して単繊維にする方法や、繊維の細断前若しくは細断後に、繊維に上記したキトサン水溶液(キトサンを弱酸水溶液に溶解させた溶液)をパディング、スプレー等により含浸させ、乾燥する方法を使用することもできる。レーヨン(ビスコース含む)等の化学繊維を使用する場合には、効果の持続性などの点から、前者の方法を用いることが好ましく、例えば、キトサンビスコースからなる溶液やキトサンビスコースとセルロースビスコースを混合した混合溶液を紡糸して、得られた繊維を細かくカットする方法や、キトサンを繊維に練り込んだものを細かくカットして短繊維にする方法を使用することができる。一方、木綿などの天然繊維を使用する場合には、後者の方法を使用することが好ましい。また、前者の方法により調製された繊維としては、キトポリィ(富士紡績(株)製)やクラビオン(オーミケンシ(株)製)等が市販されており、これらを使用してもよい。
【0041】
キトサンを含有させた短繊維(以下、「キトサン短繊維」という)としては、その太さが、0.1〜100デシテックス、好ましくは0.5〜5デシテックスの範囲のものを用いることができる。また、その長さは、0.1〜50mm、好ましくは、0.3〜2mmのものを使用することができる。更に、短繊維の被着量は、手袋一双(左右両方)で0.1〜30gであればよく、1〜10gであることが好ましい。更に、キトサン短繊維中のキトサンの含有量は、特に制限されないが、0.1〜10%程度であればよく、0.5〜3%とすることが好ましい。
【0042】
態様(3)による抗菌・防カビ性手袋は、例えば、以下に示す何れかの方法を用いて製造することができる。まず、製法1としては、手袋型表面に樹脂液を付着させた後、この樹脂液がゾル状態又は半ゲル溶融状態(ラテックスの場合は未架橋状態)のうちに、その表面にキトサン短繊維を被着し、その後、樹脂液を固化させて手袋表面にキトサン短繊維を被着させる方法が挙げられる。
【0043】
また、製法2としては、手袋型表面に樹脂液を付着させ、これを固化させて得た手袋基体に接着剤を塗布し、更にキトサン短繊維を被着させる方法が挙げられる。
【0044】
これらの方法のうち、製法1は、ラテックスまたは合成樹脂分散液を手袋型にディッピングした後引き上げるか、または、樹脂液を手袋型全体にシャワーをして型全体に樹脂を付着させ、ゴムまたは合成樹脂がゾル状態又は半ゲル溶融状態等のうちにキトサン短繊維を被着させ、その後手袋型全体を加熱することにより固化、成形する方法である。
【0045】
本製法の場合、手袋基体がゴムの場合は、ラテックスの種類により異なるが、例えばNBRの場合は、手袋型をラテックスに浸漬する時間は1〜120秒程度であり、その後すぐにキトサン短繊維を被着させればよい。また、乾燥・架橋する条件はラテックスの種類により異なるが、NBRの場合80〜100℃で10分以上乾燥させた後、100〜130℃で15〜30分程度加熱するのが好ましい。
【0046】
また、手袋基体がポリ塩化ビニル等の合成樹脂の場合には、手袋型を分散液に浸漬する時間は5〜120秒程度であり、加熱前あるいは100〜230℃で1〜10分程度加熱してからキトサン短繊維を被着すればよい。また、固化する条件は合成樹脂の成分により異なるが、一般に150〜230℃で2〜15分程度加熱するのが好ましい。
【0047】
一方、製法2は、手袋型表面にラテックスまたは合成樹脂分散液等の樹脂液を付着させた後、固化させて手袋基体を得て、次いでこの手袋基体表面に接着剤を塗布してからキトサン短繊維を被着させる方法である。本製法において手袋基体を固化させる手段は、態様(1)で示した製法に準じて行えばよい。
【0048】
本製法では、各種の接着剤を用いることができるが、手袋基体と同系の素材や極性値の近い素材を用いることが好ましい。また、ラテックスや合成樹脂分散液等の樹脂液を接着剤の如く使用し、一旦固化されて形成された手袋基体を、これら溶液に再度ディップし、植毛を行った後、固化することもできる。
【0049】
上記の両製法において、手袋基体にキトサン短繊維を被着する方法としては、従来公知の方法を用いることができ、例えば、キトサン短繊維をふるいに入れ、ふるいに振動を与えながら、半ゲル状若しくは未架橋状態の手袋基体上に降らせる方法や、ブロアを用い、ブロアの吸引口にキトサン短繊維を補給したタンクを接続し、パイルを吸引させ、ブロア吹き出し口から吹き出たキトサン短繊維を半ゲル状態もしく未架橋状態の手袋基体に吹きかける方法や、ブロアで吸引したキトサン短繊維をサイクロンで風を外に逃がしながら半ゲル状若しくは未架橋状態の手袋基体に吹きかける方法などが挙げられる。また、必要であればこれらに静電植毛処理、例えば、電極を用いた静電植毛を組み合わせる方法等により被着させることができる。本発明においては、短繊維は静電植毛処理が施されることが好ましい。
【0050】
更にまた、上記のうち(4)の態様は、あらかじめ成形された手袋基体に対して、キトサンを含有する接着剤を塗布して付着せしめ、かかる接着剤を付着させた手袋基体に対して短繊維を被着させることにより抗菌・抗カビ性手袋とするものである。
【0051】
この態様は、態様(3)の製法2において、キトサンを含有しない短繊維を使用するかわりに、短繊維を被着させるための接着剤にキトサンを含有させるものであり、それ以外の点は共通するものである。
【0052】
従って、本態様(4)において使用できる接着剤は、キトサンが含有されている点を除けば、態様(3)の製法2で示した各種の接着剤を使用すればよい。また、短繊維についても、キトサンを含有しない点を除けば、態様(3)のところで示した短繊維を適宜使用することができる。
【0053】
更に、本態様(4)における抗菌・防カビ性手袋の製造方法についても、態様(3)の製法2に準じて行えばよい。また、本態様(4)において、接着剤に含有させて手袋に付着されるキトサンの量は、特に限定されないが、手袋全体に対して、0.1〜5%程度となるようにすればよく、0.5〜3%とすることが好ましい。
【0054】
なお、上記の態様(3)と態様(4)は組み合わせて適用することが好ましく、すなわち、キトサンを含有した短繊維を、これもキトサンを含有した接着剤により被着させて本発明の抗菌・防カビ性手袋とすれば、短繊維のみならず短繊維の隙間の接着剤も抗菌・防カビ効果を有するため、本発明の効果を最大限に発揮することができ好ましい。当該手袋を調製するには、前記態様(3)及び態様(4)のところで述べた内容に準ずればよい。
【0055】
上記のようにして得られる本発明の抗菌・防カビ性手袋は、手袋基体を抗菌・防カビ作用を有するキトサンで処理しているため、手袋基体の内面に菌やカビが発生したり、異臭を発生させることはないものである。また、キトサンは保湿効果も有するため、皮膚の弱い人等の手荒れを防止し、手に潤いを持たせることができる。
【0056】
【実施例】
次に、実施例及び製造例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
【0057】
実 施 例 1
塩化ビニル手袋の製造(1)(キトサン含有液で手袋基体内面を処理):
表1に示す処方の塩化ビニルペーストゾルに陶磁器製の手型を浸漬して、ゾルが滴下しない程度の速さで引き上げ、手型表面に塩化ビニルゾルを付着させた。次に、このゾルが付着した手型を、190〜220℃の加熱炉で約3〜5分加熱処理をして半ゲル溶融状態にした。
【0058】
この半ゲル溶融状態の手袋基体を、下記表2の処方のキトサン含有液中に1秒浸漬した後引き上げ、約100℃で乾燥させた。乾燥後、200〜230℃の加熱炉で約5〜7分加熱処理をし、全体を完全に固化させた。冷却後、手袋を手型から反転離型して塩化ビニル手袋(本発明品1)を得た。
【0059】
( 塩化ビニルペーストゾルの処方 )
【表1】
Figure 0003819819
【0060】
( キトサン含有液の処方 )
【表2】
Figure 0003819819
【0061】
実 施 例 2
塩化ビニル手袋の製造(2)(キトサン含有液で手袋基体内面を処理):
表2のキトサン含有液中のキトサンの配合量を0.12重量部にする以外は実施例1と同様にして塩化ビニル手袋(本発明品2)を得た。
【0062】
比 較 例 1
キトサン含有液に代え、表2の処方からキトサンを除いた溶液を使用する以外は実施例1と同様にして塩化ビニル手袋(比較品1)を得た。
【0063】
試 験 例 1
手袋の抗菌効果の確認:
本発明品1、2及び比較品1の手袋の抗菌効果を、JIS Z2801:2000「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果(5.2プラスチック製品などの試験方法)」に順じた下記の試験方法に従った抗菌性試験により確認した。なお、試験に使用した試験菌株は、次の(i)及び(ii)の2種とした。
【0064】
( 使用した試験菌株 )
(i) 大腸菌 : Escherichia coli IFO3972
(ii) 黄色ブドウ球菌 : Staphylococcus aureus IFO12732
【0065】
また、菌液の調整は、上記供試菌を普通ブイヨン培地を用いて35℃で18時間培養した後、滅菌精製水で500倍に希釈し、pH7.0±0.2に調整したものを菌液とした。
【0066】
( 試験方法 )
本発明品1、2及び比較品1の手袋の手のひら部分を、サイズ50mm×50mmに切り取って試験サンプルとした。このサンプルをそれぞれ滅菌シャーレに入れ、試験面に菌液0.4mlを接種して、その上に被覆フィルム(ポリエチレンフィルム:サイズ40×40mm)を被せて蓋をした後、温度35℃、湿度99%の条件下で24時間保存した。
【0067】
保存後、被覆フィルムと試験片に付着している菌をSCDLPブイヨン培地10mlで洗い出し、標準寒天培地で35℃、48時間培養後、生菌数を測定して平均値を算出して抗菌効果を比較・評価した。結果を表3に示す。なお、試験はn=3で行った。
【0068】
また、本発明品1及び2については、表3に示す平均値をもとにして、下記(I)式より抗菌活性値Rを算出して抗菌効果の確認を行った。結果を表4に示す。なお、一般に、抗菌活性値Rが2.0以上であれば、抗菌効果は優れたものであると判断できる。
【0069】
【数1】
Figure 0003819819
【0070】
( 結 果:生菌数 )
【表3】
Figure 0003819819
【0071】
( 結 果:抗菌活性値 )
【表4】
Figure 0003819819
【0072】
表3の結果から、手袋基体の内面をキトサンで処理した本発明品1及び2の手袋における24時間保存後の生菌数は、キトサン処理されていない比較品1の手袋の生菌数より著しく少ないものであった。また、表4の結果から、本発明品1及び2の手袋の抗菌活性値は、いずれの菌種に対しても2.0以上であり、抗菌効果に優れたものであることが確認できた。
【0073】
実 施 例 3
塩化ビニル手袋の製造(3)(手袋基体中にキトサンを含有):
表5に示す処方のキトサン含有塩化ビニルペーストゾルに陶磁器製の手型を浸漬して、ゾルが滴下しない程度の速さで引き上げ、手型表面に塩化ビニルゾルを付着させた。次に、このゾルが付着した手型を200〜230℃の加熱炉で約5〜7分加熱し、手袋基体を完全に固化させた。冷却後手袋を手型から反転離型して、塩化ビニル手袋(本発明品3)を得た。
【0074】
( 塩化ビニルペーストゾルの処方 )
【表5】
Figure 0003819819
【0075】
実 施 例 4
塩化ビニル手袋の製造(4)(キトサンを含有した短繊維を静電植毛):
表1に示す処方の塩化ビニルペーストゾルに陶磁器製の手型を浸漬して、ゾルが滴下しない程度の速さで引き上げ、手型表面に塩化ビニルゾルを付着させた。次に、このゾルが付着した手型を200〜230℃の加熱炉で約5〜7分加熱処理して手袋基体を完全に固化させた。
【0076】
固化した手袋基体を冷却した後、手型をアクリル系接着剤溶液中に1秒間浸漬させて、接着剤が表面に適量付着するように手型を引き上げた。次に、接着剤が乾かないうちに手型を回転させながらブロア/静電植毛機を用いて、ブロア吹き出し口から出るキトサン含有短繊維(クラビオン(長さ0.5〜0.8mm、太さ1.1〜2.2デシテックス:オーミケンシ(株)製)を被着、静電植毛処理した。短繊維の被着量は1双当たり7gであった。短繊維を被着させた後、再度200〜230℃で5〜7分加熱処理をし、接着剤を乾燥、焼成させた。冷却後、手袋を手型より反転離型して、塩化ビニル手袋(本発明品4)を得た。
【0077】
実 施 例 5
塩化ビニル手袋の製造(5)(短繊維接着剤にキトサンを配合):
表1に示す処方の塩化ビニルペーストゾルに陶磁器製の手型を浸漬し、ゾルが滴下しない程度の速さで引き上げ、手型表面に塩化ビニルゾルを付着させた。次に、このゾルが付着した手型を、200〜230℃の加熱炉で約5〜7分加熱処理して手袋基体を完全に固化させた。
【0078】
固化した手袋基体を冷却した後、手型をキトサンFL−80微粉末を2質量%分散させたアクリル系接着剤溶液中に浸漬させて、接着剤が表面に適量付着するように手型を引き上げた。次に、接着剤が乾かないうちに手型を回転させながらブロア/静電植毛機を用いブロア吹き出し口から出たレーヨン/綿混合短繊維(長さ0.5〜0.8mm、太さ1.1〜2.2デシテックス)を被着、静電植毛処理した。短繊維の被着量は1双当たり8gであった。短繊維を被着させた後、再度200〜230℃で5〜7分加熱処理をし、接着剤を乾燥、焼成させた。冷却後、手袋を手型より反転離型して塩化ビニル手袋(本発明品5)を得た。
【0079】
実 施 例 6
塩化ビニル手袋の製造(6)(短繊維植毛後にキトサン処理):
表1に示す処方の塩化ビニルペーストゾルに陶磁器製の手型を浸漬し、ゾルが滴下しない程度の速さで引き上げ、手型表面に塩化ビニルゾルを付着させた。次に、このゾルが付着した手型を、200〜230℃の加熱炉で約5〜7分加熱処理して、手袋を完全に固化させた。
【0080】
固化した手袋基体を冷却した後、アクリル系接着剤溶液中に浸漬、接着剤が表面に適量付着するように手型を引き上げ、接着剤が乾かないうちに手型を回転させながらブロア/静電植毛機を用いブロア吹き出し口から出たレーヨン/綿短繊維(長さ0.5〜0.8mm、太さ1.1〜2.2デシテックス)を被着、静電植毛処理した。続けて200〜230℃で5〜7分加熱炉で接着剤を乾燥焼成させた。
【0081】
接着剤を焼成させた後、手型を表6に示すキトサン希酸水溶液中に1秒間浸漬させて、手袋内面及び手袋基体に被着された短繊維にキトサン水溶液を含有させ、引上げた後再度100〜120℃の加熱炉で約10分間乾燥した。冷却後、手袋を手型より反転離型して、塩化ビニル製手袋(本発明品6)を得た。
【0082】
( キトサン希酸水溶液の処方 )
【表6】
Figure 0003819819
【0083】
実 施 例 7
NBR手袋の製造(1)(キトサン含有液で手袋基体内面を処理):
(ア)ディスパージョン溶液の調製
表7の処方で調製したA液と、表8の処方で調製したB液を、質量比で1:1でボールミルに入れ、約24〜48時間分散させてディスパージョン溶液を調製した。
【0084】
( A液の処方 )
【表7】
Figure 0003819819
【0085】
( B液の処方 )
【表8】
Figure 0003819819
【0086】
(イ)NBRラテックス液の調整
NBRラテックス、分散剤、(ア)で調製したディスパージョン及び水を、表9の割合で混合し、充分攪拌を行いNBRラテックス液を調製した。
【0087】
( NBRラテックス溶液の処方 )
【表9】
Figure 0003819819
【0088】
(ウ)キトサン含有液の調製
キトサンをアクリル系コーティング剤(滑剤微粒子として粒径10μmのシリカを含有)に分散させ、表10の割合で水で希釈して、キトサン含有液を調製した。
【0089】
( キトサン含有液の処方 )
【表10】
Figure 0003819819
【0090】
(エ)NBR手袋の製造
陶磁器製手型を40%硝酸カルシウムのメタノール溶液に浸漬し引き上げた後、上記(イ)で調製したNBRラテックス液中に浸漬して引き上げ、手型にラテックス液を付着させた。次に、余分な硝酸カルシウムやゴムの余剰成分を除去するために、30〜70℃の温水で5〜10分間抽出を行って手型表面にNBR層を形成した。
【0091】
NBR層を形成した手型を、(ウ)で調製したキトサン含有液に1秒間浸漬した。手型を引き上げた後、約100℃〜130℃で30分〜90分乾燥および加硫を行い、冷却した後手型より反転離型してNBR手袋(本発明品7)を得た。
【0092】
上記本発明品3〜7の手袋は、本発明品1及び2と同様に、いずれも優れた抗菌・防カビ効果を示すものであった。
【0093】
【発明の効果】
本発明の抗菌・防カビ性手袋は、ゴムや合成樹脂等で形成された手袋を抗菌ないし防カビ作用を有するキトサンで処理しているため、皮膚表面の常在微生物に影響を与えることなく、手袋内部での微生物やカビの発生を抑制し、また、悪臭等の発生を防止することができる。更に、本発明の抗菌・防カビ性手袋は、キトサンの有する保湿効果により、手に潤いを与えるほか、手の肌荒れを防止し、柔軟な使用感を有するゴムまたは合成樹脂製手袋を提供することができるものである。
【0094】
従って、本発明の抗菌・防カビ性手袋は、家庭用、手術用、工業用、食品用、漁業用その他の作業用の手袋として、有利に使用することができるものである。
以 上

Claims (5)

  1. 基体がゴム又は合成樹脂層からなる手袋であって、該手袋の内面に、キトサンを繊維内部に含有した短繊維を静電植毛処理により被着したことを特徴とする抗菌・防カビ性手袋。
  2. キトサンを繊維内部に含有した短繊維が、キトサンを練り込んだ短繊維である請求項第1項記載の抗菌・防カビ性手袋。
  3. キトサンを繊維内部に含有した短繊維が、キトサンビスコースからなる溶液又はキトサンビスコースとセルロースビスコースを混合した混合溶液を紡糸して得られた化学繊維である請求項第1項又は第2項記載の抗菌・防カビ性手袋。
  4. 手袋型表面に樹脂液を付着させた後、これを固化させて得た手袋基体に接着剤を塗布し、次いでキトサンを繊維内部に含有した短繊維を静電植毛処理により被着することを特徴とする抗菌・防カビ性手袋の製造方法。
  5. 手袋型表面に樹脂液を付着させた後、樹脂液がゾル状態又は半ゲル溶融状態のうちにキトサンを繊維内部に含有した短繊維を静電植毛処理により被着させ、その後樹脂液を固化させることを特徴とする抗菌・防カビ性手袋の製造方法。
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