JP3818391B2 - 光素子 - Google Patents

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本発明は、設置位置、形状および大きさが良好に制御された光学部材を含む光素子およびその製造方法に関する。
また、本発明は、前記光素子を含む光モジュールおよび光伝達装置に関する。
例えばレンズなどの光学部材を製造する方法の一つとして、液体材料からなる液滴を基体上に吐出した後に硬化させて光学部材を製造する方法が知られている。例えば、インクジェットヘッドを用いて液滴を吐出することによりマイクロレンズを製造する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法においては、液滴を吐出する前に、液滴を着弾させる領域に撥液処理または親液処理を行なう。しかしながら、この方法においては、マイクロレンズの形状および形成位置を厳密に制御することが困難である場合がある。
また、例えば、凹部を形成し、マイクロレンズを形成するための液体をこの凹部内に保持することにより、マイクロレンズを製造する方法がある(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この製造方法においては、凹部内に保持できる液体の量は限られている。特に、凸状のマイクロレンズを製造する場合、形成可能なレンズの大きさは限られている。
特開2000−2802号公報 特開2000−75106号公報
本発明の目的は、設置位置、形状および大きさが良好に制御された光学部材を含む光素子およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、前記光素子を含む光モジュールおよび光伝達装置を提供することにある。
1.光素子
本発明の光素子は、
光学面を有する素子部と、
前記光学面を取り囲むように設けられた尖状部と、
少なくとも一部が前記光学面上に設けられた光学部材と、を含む。
本出願において、「尖状部」とは、尖った部分のことをいう。また、「光学面」とは、光が通過する面をいう。この「光学面」は、本発明の光素子から外部への光の出射面であってもよいし、外部から本発明の光素子への光の入射面であってもよい。また、「外部」とは、本発明の光素子以外の領域をいう。さらに、「光学部材」とは、光の性質や進行方向を変える機能を有する部材をいう。
また、「光学面を取り囲むように設けられた尖状部」とは、尖状部によって取り囲まれた領域内の少なくとも一部に光学面が設けられていることをいう。
前記本発明の光素子によれば、上記構成を有することにより、前記尖状部の形状や高さを制御することによって、設置位置、形状および大きさが良好に制御された光学部材を含む光素子を得ることができる。詳しくは、本実施の形態の欄で説明する。
前記本発明の光素子は、以下の態様(A)〜(H)をとることができる。
(A)前記尖状部の先端は前記光学面よりも高い位置にあることができる。
(B)前記尖状部は第1表面および第2表面を有し、前記第1表面および前記光学面から開口部が構成され、前記光学部材の少なくとも一部を前記開口部内に設けることができる。
(C)前記光学部材の頂上部は、前記尖状部の先端よりも高い位置にあることができる。
(D)前記光学部材がレンズとして機能することができる。
この場合、前記尖状部の先端により円または楕円が構成され、前記光学部材の断面は円または楕円であり、前記光学面の中心と、前記尖状部の先端により構成される円または楕円の中心とを一致させることができる。
(E)前記素子部は柱状部を含み、前記柱状部の上面は前記光学面を含み、前記柱状部の側壁は絶縁層で覆われ、前記絶縁層の上部は前記尖状部の少なくとも一部を構成し、前記尖状部を前記柱状部の上面を取り囲むように設けることができる。
(F)前記尖状部の少なくとも一部を前記素子部と一体化して設けることができる。
(G)前記光学部材は、エネルギーの付加によって硬化可能な液体材料を硬化させることにより形成できる。
(H)前記光素子は、面発光型半導体レーザ、半導体発光ダイオード、有機LED、またはフォトダイオードのいずれかであることができる。
2.光素子の製造方法
本発明の光素子の製造方法は、
(a)光学面を有する素子部を形成し、
(b)前記光学面を取り囲むように尖状部を形成し、
(c)前記光学面に対して液滴を吐出して、光学部材前駆体を形成し、
(d)前記光学部材前駆体を硬化させて、光学部材を形成すること、を含む。
前記本発明の光素子の製造方法によれば、前記(b)において、前記尖状部の形状や高さを調整し、前記(c)において、前記液滴の吐出量を調整すること等によって、設置位置、形状および大きさが良好に制御された光学部材を含む光素子を形成することができる。詳しくは、本実施の形態の欄で説明する。
前記本発明の光素子の製造方法においては、以下の態様(A)および(B)をとることができる。
(A)前記(c)において、前記液滴の吐出を、インクジェット法により行なうことができる。ここで、「インクジェット法」とは、インクジェットヘッドを用いて液滴を吐出する方法である。ただし、この場合、吐出する液滴は、印刷物に用いられる所謂インクではなく、前記光学部材の原料を含む液状物(液体材料)である。この方法によれば、前記液滴の吐出量の微妙な調整が可能であるため、微細な光学部材前駆体を、前記光学面上に簡便に設置することができる。
(B)前記(d)において、前記光学部材前駆体の硬化を、エネルギーの付加により行なうことができる。
3.光モジュールおよび光伝達装置
本発明の光モジュールは、前記面発光型発光素子と、光導波路とを含む。また、本発明の光伝達装置は前記光モジュールを含む。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
1.光素子の構造
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る光素子100を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す光素子100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2のA−A線における断面を示す図である。
本実施の形態の光素子100は、光学面108を有する素子部140と、光学面108を取り囲むように設けられた尖状部124と、少なくとも一部が光学面108上に設けられた光学部材132とを含む。なお、本実施の形態においては、光素子100が面発光型半導体レーザである場合を例にとり説明する。まず、本実施の形態の光素子100の各構成要素について説明する。
[素子部]
本実施の形態の光素子100において、素子部140は半導体基板101上に設けられている。この素子部140は垂直共振器(以下「共振器」ともいう)であり、柱状部130を含むことができる。半導体基板101はn型GaAsからなる。
光学面108は、柱状部130の上面130aの一部に含まれる。この光素子100においては、この光学面108からレーザ光が出射する。また、この光素子100において、柱状部130の上面130aのうち第1電極107で覆われていない部分が凹部111であり、凹部111の底面が光学面108である。
次に、素子部140を構成する各要素について説明する。
柱状部130は、素子部140の一部であって、少なくとも第2ミラー104を含む柱状の半導体堆積体をいう。この柱状部130は絶縁層106で埋め込まれている。すなわち、柱状部130の側壁130bは絶縁層106で覆われている。さらに、柱状部130上には第1電極107が形成されている。
素子部140は、例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第1ミラー」という)102、GaAsウエル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウエル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103、およびp型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第2ミラー」という)104が順次積層されて構成されている。なお、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104を構成する各層の組成および層数はこれに限定されるわけではない。
第2ミラー104は、例えばCがドーピングされることによりp型にされ、第1ミラー102は、例えばSiがドーピングされることによりn型にされている。したがって、第2ミラー104、不純物がドーピングされていない活性層103、および第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
また、素子部140のうち光素子100のレーザ光出射側から第1ミラー102の途中にかけての部分が、レーザ光出射側からから見て円形の形状にエッチングされて柱状部130が形成されている。なお、本実施の形態では、柱状部130の平面形状を円形としたが、この形状は任意の形状をとることが可能である。
さらに、第2ミラー104を構成する層のうち活性層103に近い領域に、酸化アルミニウムを主成分とする電流狭窄層105が形成されている。この電流狭窄層105は、リング状に形成されている。すなわち、この電流狭窄層105は、光学面108に平行な面で切断した場合における断面が同心円状である。
また、この光素子100においては、柱状部130の側壁130bおよび第1ミラー102の上面を覆うように、絶縁層106が形成されている。
第1電極107は、絶縁層106ならびに柱状部130の上面130aの上に形成されている。第1電極107は、例えばAuとZnの合金とAuとの積層膜からなる。さらに、半導体基板101の裏面101bには、第2電極109が形成されている。この光素子100では、柱状部130の上面130aで第1電極107と接合し、かつ、半導体基板101の裏面で第2電極109と接合し、この第1電極107および第2電極109によって活性層103に電流が注入される。第2電極109は、例えばAuとGeの合金とAuとの積層膜からなる。
第1および第2電極107,109を形成するための材料は、前述したものに限定されるわけではなく、例えばTiやPtなどの金属やこれらの合金などが利用可能である。
この光素子100の製造工程において、第1電極107および第2電極109を形成する際には一般的に、アニール処理を約400℃で行なう(後述する製造プロセスを参照)。したがって、樹脂を用いて絶縁層106を形成する場合、このアニール処理工程に耐え得るためには、絶縁層106を構成する樹脂は耐熱性に優れたものであることが必要とされる。この要求を満たすためには、絶縁層106を構成する樹脂がポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、アクリル樹脂、またはエポキシ樹脂等であることが望ましく、特に、加工の容易性や絶縁性の観点から、ポリイミド樹脂またはフッ素系樹脂であるのが望ましい。この場合、絶縁層106は、熱または光等のエネルギー照射により硬化または化学反応によって樹脂前駆体を硬化させることにより形成される。あるいは、絶縁層106は、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層等の絶縁性の高い材質であってもよい。
[光学部材]
光学部材132は、所定波長の光を通過させる。この光学部材132は例えば、入射した光を集光、偏向、または分光する機能を有することができる。なお、ここで「通過」とは、光学部材132に入射した光が入射した後、この光学部材132から光が出射することをいい、光学部材132に入射した光がすべてこの光学部材132から出射する場合だけでなく、光学部材132に入射した光の一部のみがこの光学部材132から出射する場合を含む。
(光学部材の立体形状)
光学部材132はレンズとして機能することができる。この場合、尖状部124の先端124cにより円または楕円が構成され、光学部材132の断面は円または楕円であり、光学面108の中心と、尖状部124の先端124cにより構成される円または楕円の中心とが一致していることが望ましい。このことは、後述する実施形態における尖状部および光学部材にも同様に適用される。
本実施の形態においては、図2に示すように、尖状部124は絶縁層106と絶縁層106を覆う第1電極107とからなり、尖状部124の先端124cにより円が構成され、光学部材132の断面は円であり、光学面108の中心と、尖状部124の先端124cにより構成される円の中心とが一致している。
また、本実施の形態の光素子100においては、開口部122の底面は柱状部130の上面130aに位置し、柱状部130の上面130aが円である。さらに、図1に示すように、光学部材132の頂上部132cが尖状部124の先端124cより高い位置にくるような大きさにすることにより、光学部材132のうち尖状部124の先端124cより上部の立体形状を円球状または切断円球状に形成することができる。この場合、得られた光学部材132をレンズまたは偏向素子として用いることができる。
本実施の形態の光素子100においては、図2に示すように、光学部材132の断面は円である。また、図1および図2に示すように、光学部材132の断面の最大径(直径)dを、尖状部124の先端124cにより構成される円の最大径(直径)dよりも大きくすることができる。
(光学部材の材質)
光学部材132は、例えば熱または光等のエネルギーを付加することによって硬化可能な液体材料を硬化させることにより形成される。具体的には、光学部材132は、光学面108に対して前記液体材料からなる液滴を吐出して、光学部材前駆体(後述する)を形成した後、該光学部材前駆体を硬化させることにより形成される。
前記液体材料としては、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の前駆体が挙げられる。紫外線硬化型樹脂としては、例えば紫外線硬化型のアクリル系樹脂およびエポキシ系樹脂が挙げられる。また、熱硬化型樹脂としては、熱硬化型のポリイミド系樹脂が例示できる。
[尖状部]
尖状部124は光学面108を取り囲むように設けられており、尖状部124の第1表面124aが開口部122の側壁を構成している。本実施の形態の光素子100においては、尖状部124は柱状部130の上面130aを取り囲むように設けられている。また、光学面108は開口部122の底面の一部を構成している。さらに、光学部材132は、その一部が開口部122内に設けられている。
本実施の形態の光素子100においては、尖状部124の一部が絶縁層106と一体化して設けられている。具体的には、絶縁層106の上部が尖状部124の一部を構成している。したがって、尖状部124のうち第1電極107を除いた部分は絶縁層106と同じ材質からなる。
より具体的には、図1に示すように、尖状部124は第1表面124aおよび第2表面124bを有する。第1表面124aと第2表面124bとのなす角θは鋭角である。また、尖状部124の第2表面124b(尖状部124の表面のうち開口部122の側壁を構成していない部分)は傾斜を有する。この尖状部124の第2表面124bは、開口部122から遠ざかるにつれて半導体基板101との距離が小さくなっている。すなわち、尖状部124が形成されている領域において、尖状部124を含めた絶縁層106の膜厚は、開口部122から遠ざかるにつれて小さくなっている。また、尖状部124の第1表面124aは、開口部122の側壁を構成している。
尖状部124において、第1表面124aと第2表面124bとの交点が先端124cである。尖状部124の先端124cは光学面108よりも高い位置にある。すなわち、半導体基板101から尖状部124の先端124cまでの距離は、半導体基板101から光学面108までの距離より大きい。また、光学部材132の頂上部132cは、尖状部124の先端124cよりも高い位置にある。すなわち、半導体基板101から光学部材132の頂上部132cまでの距離は、半導体基板101から尖状部124の先端124cまでの距離より大きい。
なお、本実施の形態においては、光素子100が面発光型半導体レーザである場合を例にとり説明したが、本発明が適用できる光素子は面発光型半導体レーザに限定されるわけではなく、他の発光素子(例えば、半導体発光ダイオードや、有機LED)あるいは受光素子(例えばフォトダイオード)にも本発明を適用することができる。
2.光素子の製造方法
次に、図1および図2に示す光素子100の製造方法について、図3〜図10を参照して説明する。図3〜図10はそれぞれ、図1および図2に示す光素子100の一製造工程を模式的に示す断面図であり、図1に示す断面に対応する。
(1)まず、柱状部130を含む素子部140を形成する(図3〜図5参照)。
具体的には、n型GaAsからなる半導体基板101の表面に、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、半導体多層膜150が形成される(図3参照)。ここで、半導体多層膜150は例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの第1ミラー102、GaAsウエル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウエル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103、およびp型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの第2ミラー104からなる。これらの層を順に半導体基板101上に積層させることにより、半導体多層膜150が形成される。
なお、第2ミラー104を成長させる際に、活性層103近傍の少なくとも1層がAlAs層またはAl組成が0.95以上のAlGaAs層に形成される。この層は後に酸化され、電流狭窄層105となる(図5参照)。また、後の工程において第2電極109が形成された際に、第2ミラー104のうち少なくとも第2電極109と接する部分の近傍は、キャリア密度を高くすることにより、第2電極109とのオーム性接触をとりやすくしておくのが望ましい。
エピタキシャル成長を行なう際の温度は、成長方法や原料、半導体基板101の種類、あるいは形成する半導体多層膜150の種類、厚さ、およびキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行なう際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、有機金属気相成長(MOVPE:Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)法や、MBE法(Molecular Beam
Epitaxy)法、あるいはLPE法(Liquid Phase Epitaxy)を用いることができる。
次に、パターニングにより柱状部130が形成される(図4参照)。具体的には、まず、第2ミラー104上にフォトレジスト(図示せず)を塗布した後、フォトリソグラフィ法により該フォトレジストをパターニングすることにより、所定のパターンのレジスト層R1が形成される(図3参照)。
次に、レジスト層R1をマスクとして、例えばドライエッチング法により、第2ミラー104、活性層103、および第1ミラー102の一部をエッチングする。これにより、図4に示すように、柱状部130が形成される。また、以上の工程により、柱状部130を含む素子部(共振器)140が半導体基板101上に形成される(図4参照)。その後、レジスト層R1が除去される。
次いで、例えば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、上記工程によって柱状部130が形成された半導体基板101を投入することにより、前述の第2ミラー104中のAl組成が高い層を側面から酸化して、電流狭窄層105が形成される(図5参照)。
酸化レートは、炉の温度、水蒸気の供給量、酸化すべき層(前記Al組成が高い層)のAl組成および膜厚に依存する。酸化により形成される電流狭窄層を備えた面発光型半導体レーザでは、駆動する際に、電流狭窄層が形成されていない部分(酸化されていない部分)のみに電流が流れる。したがって、酸化によって電流狭窄層を形成する工程において、形成する電流狭窄層105の範囲を制御することにより、電流密度の制御が可能となる。
(2)次に、尖状部124を形成する(図6〜図8参照)。
まず、柱状部130の上面130aおよび側壁130bが絶縁層106で覆う(図6参照)。なお、ここでは、絶縁層106を形成するための材料として、ポリイミド樹脂を用いた場合について説明する。
例えばスピンコート法を用いて、柱状部130を覆うように樹脂前駆体(ポリイミド前駆体;図示せず)を塗布した後イミド化させて、絶縁層106を形成する(図6参照)。前記樹脂前駆体の塗布方法としては、前述したスピンコート法のほか、ディッピング法、スプレーコート法、インクジェット法等の公知技術を利用することができる。なお、この絶縁層106の形成方法としては、上述した方法のほか、例えば、特願2001−066299号公報に記載されている方法を用いることができる。
本実施の形態においては、素子部140に柱状部130が設けられ、この柱状部130を含む素子部140上に絶縁層106が形成されることにより、絶縁層106のうち柱状部130の上に設けられた部分によって、凸部160が構成される(図6参照)。本実施の形態においては、この凸部160を利用して、柱状部130の上面130aを取り囲むように尖状部124を形成することができる。
また、絶縁層106のうち柱状部130の上面130a上に設けられた部分の膜厚は、後述する工程において形成される尖状部124の高さを決定する一因子である。したがって、絶縁層106のうち柱状部130の上面130a上に設けられた部分の膜厚を調整することにより、尖状部124の形状および高さを制御することができる。
次に、絶縁層106上にフォトレジスト(図示せず)を塗布した後、フォトリソグラフィ法により該フォトレジストをパターニングすることにより、所定のパターンのレジスト層R2が形成される(図7参照)。このレジスト層R2は開口部192を有する。この開口部192は、絶縁層106に開口部122(図8参照)が形成される領域に設けられている。
次いで、レジスト層R2をマスクとして、例えばドライエッチング法により絶縁層106をエッチングする。その後、レジスト層R2が除去される。これにより、図8に示すように、絶縁層106に開口部122が設けられ、これにより、尖状部124が形成される。この尖状部124は絶縁層106の上部を構成する。また、本実施の形態において、この開口部122は、柱状部130の上面130a上に設けられる。すなわち、開口部122の底面が柱状部130の上面130aとなる。
(3)次いで、第1電極107および第2電極109が形成されるとともに、光学面108が素子部140に設けられる(図9参照)。
まず、第1電極110および第2電極109を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、絶縁層106の上面106aおよび半導体基板101の裏面101b(図8参照)を洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えばAuとZnの合金とAuの積層膜(図示せず)を形成する。次いで、リフトオフ法により、所定の位置以外の積層膜を除去することにより、絶縁層106上に第1電極107が形成される。この際、柱状部130の上面130aに、前記積層膜が形成されていない部分が形成される。この部分が凹部111であり、凹部111の底面が光学面108となる。以上により、光学面108が素子部140に設けられる。なお、前記工程において、リフトオフ法のかわりにドライエッチング法を用いることもできる。
次に、同様の方法で、例えばAuとGeの合金とAuとの積層膜をパターニングすることで、半導体基板101の裏面101bに第2電極109が形成される(図9参照)。次いで、アニール処理する。アニール処理の温度は電極材料に依存する。本実施形態で用いる電極材料の場合は、通常400℃前後で行なう。以上の工程により、第2電極109が形成される(図9参照)。
(4)次いで、光学部材132が形成される(図9および図10参照)。具体的には、光学面108に対して、光学部材132を形成するための液体材料の液滴132bを吐出して、光学部材前駆体132aを形成する。前述したように、前記液体材料は、エネルギーを付加することによって硬化可能な性質を有する。
液滴132bを吐出する方法としては、例えば、ディスペンサ法またはインクジェット法が挙げられる。ディスペンサ法は、液滴を吐出する方法として一般的な方法であり、比較的広い領域に液滴132bを吐出する場合に有効である。また、インクジェット法は、インクジェットヘッドを用いて液滴を吐出する方法であり、液滴を吐出する位置についてμmオーダーの単位で制御が可能である。また、吐出する液滴の量を、ピコリットルオーダーの単位で制御することができる。これにより、本工程においてインクジェット法を用いて液滴を吐出することにより、微細な構造の光学部材132を作製することができる。図9には、インクジェットヘッド120のノズル112から光学面108に対して液滴132bを吐出する工程が示されている。
光学部材前駆体132aの大きさは、液滴132bの吐出量を調整することにより制御することができる。また、図10に示すように、光学部材前駆体132aの頂上部132cが、尖状部124の先端124cよりも高い位置になるように、液滴132bの吐出量を調整する。
なお、液滴132bを吐出する前に、必要に応じて、開口部122の底面および側壁に親液性処理または撥液性処理を行なうことにより、液滴132bに対する濡れ性を制御することができる。これにより、所定の形状および大きさを有する光学部材132を形成することができる。
次いで、光学部材前駆体132aを硬化させて、光学部材132を形成する(図10参照)。具体的には、光学部材前駆体132aに対して、熱または光等のエネルギー113を付与する。光学部材前駆体132aを硬化する際は、前記液体材料の種類により適切な方法を用いる。例えば、熱エネルギーの付加、あるいは紫外線またはレーザ光等の光照射が挙げられる。
以上の工程により、光学部材132を含む光素子100が得られる(図1および図2参照)。
3.特徴
本実施の形態に係る光素子100およびその製造方法は、以下に示す特徴を有する。
(1)第1に、少なくとも一部が光学面108上に設けられた光学部材132を含むことにより、光学面108から出射する光の放射角を調整した後、外部に放出させることができる。より具体的には、光学部材132が設置されていることにより、素子部140で生じた光の放射角を狭めることができる。これにより、本実施の形態の光素子100から出射する光を例えば光ファイバ等の光導波路(図示せず)に導入する場合、前記光導波路へと前記光を導入するのが容易となる。
(2)第2に、所望の形状および大きさを有する光学部材132が設置された光素子100を得ることができる。すなわち、本実施の形態に係る光素子の製造方法によれば、図1に示すように、光学面108を取り囲むように尖状部124が設けられている。これにより、光学部材132の形成工程(図9参照)において、少なくとも光学面108上に光学部材前駆体132aを形成する際に、尖状部124の第2表面124bが光学部材前駆体132aで濡れない限り、光学部材前駆体132aには第2表面124bの表面張力は作用せず、光学部材前駆体132aの表面張力が主に作用する。このため、光学部材前駆体132aを形成するための液滴132bの吐出量を調整することによって、光学部材前駆体132aの形状を制御することができる。これにより、所望の形状および大きさを有する光学部材132を得ることができる。
さらに、本実施の形態の光素子100においては、尖状部124の一部(尖状部124のうち第1電極を除いた部分)が絶縁層106と一体化して形成されている。すなわち、柱状部130の側壁130bを覆う絶縁層106の一部を尖状部124として利用することができる。
(3)第3に、光学部材132の大きさおよび形状を厳密に制御することができる。すなわち、光学部材132の形状は液滴132bの吐出量によって制御することができる。これにより、所望の形状および大きさを有する光学部材132を含む光素子100を得ることができる。
(4)第4に、光学面108を取り囲むように尖状部124が設けられていることにより、光学部材132を安定して光学面108上に設置することができる。すなわち、光学部材132は、光学面108と接合しているだけでなく、尖状部124の第1表面124a(開口部122の側壁)とも接合している。このため、光学部材132は開口部122から脱落しにくい。これにより、光学部材132と、開口部122の底面および側壁との接合部分の機械的強度に優れた光素子100を得ることができる。
(5)第5に、光学部材132を形成する際の位置合わせが容易であり、かつ光学部材132の設置位置を厳密に制御することができる。前述したように、光学部材132は、光学面108に対して液滴132bを吐出して光学部材前駆体132aを形成した後、光学部材前駆体132aを硬化させることにより形成される(図9および図10参照)。上記工程においては、尖状部124によって取り囲まれた領域内に液滴を着弾させることによって、光学部材前駆体132aが形成される。このため、特に位置合わせを厳密に行なうことなく、光学部材132を形成することができる。これにより、設置位置が制御された光学部材132を簡易に得ることができる。
<第2の実施の形態>
1.光素子の構造
図11は、本発明を適用した一実施の形態に係る光素子200を模式的に示す断面図である。図12は、図11に示す光素子200を模式的に示す平面図である。なお、図11は、図12のA−A線における断面を示す図である。
本実施の形態の光素子200は、光学部材232が光学面208上にのみ設けられている点で、第1の実施の形態の光素子100(図1および図2参照)と異なる構成を有する。その他の構成要素は、第1の実施の形態の光素子100とほぼ同様の構成を有する。したがって、本実施の形態の光素子200において、光素子100と同様の構成要素については、第1の実施の形態の各構成要素と同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
本実施の形態の光素子200は、光学面208を有する素子部140と、光学面208を取り囲むように設けられた尖状部224と、光学部材232とを含む。光学部材232は光学面208上にのみ設けられている。より具体的には、尖状部224は第1表面224aおよび第2表面224bを有し、第1表面224aおよび光学面208から開口部232が構成されている。すなわち、第1表面224aは開口部232の側壁であり、光学面208は開口部232の底面である。また、尖状部224の先端224cは、第1表面224aと第2表面224bとの交点である。
また、この開口部232内には光学部材232の一部が設けられている。この光学部材232の頂上部232cは、尖状部224の先端224cよりも高い位置に設けられている。
尖状部224は、第1表面224aおよび第2表面224bを含む。第1表面224aと第2表面224bとのなす角θは鋭角である。本実施の形態の光素子200において、尖状部224は素子部140と一体化して設けられている。より具体的には、尖状部224は、素子部140の第2ミラー104と一体化して設けられている。また、この光素子200において、柱状部130の上面130aのうち第1電極107で覆われていない部分が凹部211であり、この凹部211内に尖状部224が形成されている。
2.光素子の製造方法
次に、図11および図12に示す光素子200の製造方法について、図13〜図20を参照して説明する。図13〜図20はそれぞれ、図11および図12に示す光素子200の一製造工程を模式的に示す断面図であり、図13に示す断面に対応している。
(1)まず、半導体基板101上に半導体多層膜250を形成する(図13参照)。この半導体多層膜250の形成方法は、第1の実施の形態において半導体多層膜150を形成する方法と同様であり、半導体多層膜250の層構造は半導体多層膜150とほぼ同様である。なお、本実施の形態では、半導体多層膜250において、第2ミラー104aの膜厚を、半導体多層膜150中の第2ミラー104よりも層104bの分だけ厚く形成しておく。この層104bは、後述する工程において尖状部224を形成するために使用される。
(2)次に、柱状部130が形成される(図14参照)。具体的には、まず、第2ミラー104a上にフォトレジスト(図示せず)を塗布した後、フォトリソグラフィ法により該フォトレジストをパターニングすることにより、所定のパターンのレジスト層R3が形成される(図13参照)。
次に、レジスト層R3をマスクとして、例えばドライエッチング法により、第2ミラー104a、活性層103、および第1ミラー102の一部をエッチングする。これにより、図14に示すように、柱状部130が形成される。また、以上の工程により、柱状部130を含む素子部(共振器)140が半導体基板101上に形成される(図14参照)。その後、レジスト層R3が除去される。
次いで、第1の実施の形態と同様の方法により、第2ミラー104aに電流狭窄層105が形成される(図15参照)。
(3)次に、尖状部224が形成される(図16〜図20参照)。
まず、柱状部130の上面130aおよび側壁130bを覆うようにフォトレジスト層R4を塗布した後(図16参照)、フォトリソグラフィ法により該フォトレジストをパターニングすることにより、所定のパターンのレジスト層R4が形成される(図17参照)。このレジスト層R4は、柱状部130の上面130a上に開口部922を有する。次に、このレジスト層R4をマスクとして第2ミラー104aをパターニングすることにより、第2ミラー104aに開口部322を形成する(図18参照)。次いで、このレジスト層R4を除去する。
ここで、レジスト層R4のベーク条件や露光の条件等を調整することにより、この開口部322を順テーパ形状に形成する(図18参照)。すなわち、半導体基板101の表面101aと平行な面における開口部322の切断面が、半導体基板101に近づくにつれて小さくなるようにする。
次いで、公知のフォトリソグラフィ法により、所定のパターンのレジスト層R5を開口部322および第1ミラー102上に形成する(図19参照)。このレジスト層R5は、柱状部130の上面130aのうち開口部322を除く領域に開口部822を有する(図19参照)。
続いて、このレジスト層R5をマスクとして、エッチングによって第2ミラー104aをパターニングすることにより、尖状部224を形成する。この尖状部224が形成されることにより、開口部222が形成される(図20参照)。次いで、このレジスト層R5を除去する。
尖状部224を形成する場合、例えばエッチングの時間を制御したり、あるいはエッチングレートの差を利用したりすることができる。エッチングレートの差を利用する場合、尖状部224を形成するための層104aの直下に、層104aとエッチングレートが異なる層(図示せず)を形成しておき、このエッチングレートが異なる層が露出した時点でエッチングを終了させることができる。
なお、本実施の形態においては前述したように、柱状部130をまず形成した後に尖状部224を形成する場合について説明したが、尖状部224を形成した後に柱状部130を形成してもよい。
(4)次いで、第1の実施の形態と同様の方法にて、絶縁層106ならびに第1および第2電極107,109を形成した後、光学部材232を形成する。光学部材232は、第1の実施の形態の光学部材132と同様の方法にて製造することができる。
以上の工程により、光学部材232を含む光素子200が得られる(図11および図12参照)。
3.特徴
本実施の形態の光素子200によれば、第1の実施の形態の光素子100と同様の特徴を有する。
加えて、本実施の形態の光素子200によれば、光学部材232が光学面208上にのみ設けられていることにより、光学部材232から出射する光の広がり量を小さくすることができる。この特徴について、図21(a)および図21(b)を参照して説明する。図21(a)は、図1に示す光素子100の光学部材132近傍を拡大して模式的に示す断面図であり、図21(b)は、図11および図12に示す光素子200の光学部材232近傍を拡大して模式的に示す断面図である。
本実施の形態の光素子200の光学部材232は、図21(a)に示すように、光学面232上にのみ設けられている。このため、光学部材132(図21(a)参照)と比較して、光学部材232(図21(b)参照)の曲率を小さくすることができる。これにより、図21(b)に示すように、光学面208から光学部材232の頂上部232cまでの距離Lを小さくすることができる。その結果、光学部材232から出射する光の広がり量を小さくすることができる(図21(b)参照)。これにより、本実施の形態の光素子200から出射する光を例えば光ファイバ等の光導波路(図示せず)に導入する場合、前記光導波路へと前記光を導入するのが容易となる。
また、本実施の形態の光素子200では、尖状部224が素子部140(第2ミラー104)と一体化して形成されている。すなわち、素子部140を構成する層を利用して尖状部224を形成することができるため、尖状部224を簡便な工程にて形成することができる。
4.変形例
本実施の形態の光素子200の尖状部の変形例を図22(a)および図22(b)に示す。なお、図22(a)および図22(b)においては、尖状部近傍のみを拡大して模式的に示し、光学部材の図示は省略する。図22(a)には尖状部424が、図22(b)には尖状部524が示されている。
尖状部424は、第1表面424aおよび第2表面424bを有し、第1表面424aと第2表面424bとのなす角θは鋭角である。同様に、尖状部524は、第1表面524aおよび第2表面524bを有し、第1表面524aと第2表面524bとのなす角θは鋭角である。
一方、図22(a)に示すように、尖状部424において、第2表面424bと光学面408とのなす角θはほぼ直角であるのに対して、図22(b)に示すように、尖状部524において、第2表面524bと光学面508とのなす角θは鋭角である。尖状部524のように、第2表面524bと光学面508とのなす角θが鋭角である場合、図22(b)に示すように、素子部140の活性層103で生じた光が第2表面524bで反射されてしまい、光学面508から出射せずに活性層103に戻る光(戻り光)が生じることがある。この戻り光は、素子部140の駆動に影響を及ぼすおそれがある。したがって、戻り光の発生が少ない点で、尖状部524の形状よりも尖状部424の形状のほうが望ましい。
なお、本実施の形態の光素子200の尖状部224は、図22(a)に示す尖状部424と同様に、第2表面224bと光学面208とのなす角θがほぼ直角である(図12参照)。
さらに、尖状部424のように、第2表面424bと光学面408とのなす角θがほぼ直角に近いほど、光学面408に対して液滴を吐出して光学部材前駆体(図示せず)を形成し硬化させて光学部材(図示せず)を形成する際に、光学部材前駆体が第2表面424bと濡れにくくなる。すなわち、第2表面524bと光学面508とのなす角θが鋭角である尖状部524よりも、第2表面424bと光学面408とのなす角θがほぼ直角に近い尖状部424のほうが、光学部材前駆体をより確実に形成することができる。
<第3の実施の形態>
1.光素子の構造
図23は、本発明を適用した一実施の形態に係る光素子300を模式的に示す断面図である。
本実施の形態の光素子300は、半導体基板101の裏面101bに開口部322が設けられ、この開口部322内に光学部材332が設けられている点、ならびにこの光学部材332から光が出射する点において、第1の実施の形態の光素子100(図1および図2参照)と異なる構成を有する。その他の構成要素は、第1の実施の形態の光素子100と同様である。したがって、本実施の形態の光素子300において、光素子100と同様の構成要素については、第1の実施の形態の各構成要素と同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
本実施の形態の光素子300は、光学面308を有する素子部140と、光学面308を取り囲むように設けられた尖状部324と、光学面308上に設けられた光学部材332とを含む。尖状部324は第1表面324aおよび第2表面324bを有し、第1表面324aと第2表面324bとのなす角θは鋭角である。尖状部324の先端324cは、第1表面324aと第2表面324bとの交点であり、光学面308よりも高い位置にある。
また、本実施の形態の光素子300においては、第1表面324aは、凹部322の側壁を構成している。さらに、光学面308は凹部322の底面である。
また、本実施の形態の光素子300においては、第1電極107が柱状部130の上面130aを覆っている。また、絶縁層106に開口部522が設けられている。開口部522において、第2ミラー102上に第2電極109が設けられている。
2.光素子の製造方法
本実施の形態の光素子300は、第1の実施の形態の光素子100と同様の工程にて形成することができる。具体的には、素子部140を形成し、第1および第2電極107および109を形成した後、尖状部324および光学部材332を形成することができる。
尖状部324は、半導体基板101の裏面101bをパターニングすることにより得られる。尖状部324を形成した後、光学部材332を形成することができる。尖状部324および光学部材332は、第1の実施の形態において尖状部124および光学部材132を形成する方法と同様の方法を用いることができる。
3.特徴
本実施の形態の光素子300によれば、第1の実施の形態の光素子と同様の特徴を有する。
加えて、本実施の形態の光素子300によれば、活性層103で生じた光を半導体基板101の裏面101bから出射させるために、半導体基板101をエッチングにより除去する工程を利用して、尖状部324を形成することができる。このため、尖状部324を効率よく形成することができる。
[第4の実施の形態]
図24は、本発明を適用した第4の実施の形態の光モジュールを模式的に示す図である。この光モジュール500は、第1の実施の形態の光素子100(図1および図2参照)と、半導体チップ20と、光ファイバ30とを含む。なお、本実施の形態の光モジュール500において、第1の実施の形態の光素子100のかわりに、第2の実施の形態の発光素子200または第3の実施の形態の光素子300を用いた場合でも、同様の作用および効果を奏することができる。このことは、後述する第5および第6の実施形態においても同様である。
1.光モジュールの構造
光素子100は、光ファイバ30の端面30aから出射される光を吸収する。この光素子100は、光ファイバ30の端面30aとの相対的な位置が固定された状態となっている。具体的には、光素子100の光学面108が光ファイバ30の端面30aと対向している。
半導体チップ20は、光素子100を駆動するために設置されている。すなわち、半導体チップ20には、光素子100を駆動するための回路が内蔵されている。半導体チップ20には、内部の回路に電気的に接続された複数の電極(またはパッド)22が形成されている。電極22が形成された面に、少なくとも一つの電極22と電気的に接続した配線パターン24,64が形成されることが好ましい。
半導体チップ20と光素子100とは電気的に接続されている。例えば、配線パターン14と、半導体チップ20上に形成された配線パターン24とがハンダ26を介して電気的に接続されている。この配線パターン14は、光素子100の第2電極109(図24では図示せず)と電気的に接続されている。また、光素子100の第1電極107と、半導体チップ20上に形成された配線パターン24とがワイヤ27を介して電気的に接続されている。
光素子100は、半導体チップ20に対してフェースダウン実装させることができる。こうすることで、ハンダ26によって、電気的な接続を行えるのみならず、光素子100と半導体チップ20とを固定することができる。なお、配線パターン14と配線パターン64との接続には、ワイヤを使用したり、導電ペーストを用いてもよい。
光素子100と半導体チップ20との間に、アンダーフィル材40を設けてもよい。アンダーフィル材40が光素子100の光学面108を覆うときには、アンダーフィル材40は透明であることが好ましい。アンダーフィル材40は、光素子100と半導体チップ20との電気的な接続部分を覆って保護するとともに、光素子100および半導体チップ20の表面も保護する。さらに、アンダーフィル材40は、光素子100および半導体チップ20の接合状態を保持する。
半導体チップ20には、穴(例えば貫通穴)28が形成されていてもよい。穴28には光ファイバ30が挿入される。穴28は、内部の回路を避けて、電極22が形成された面からその反対側の面に至るまで形成されている。穴28の少なくとも一方の開口端部には、テーパ29が形成されていることが好ましい。テーパ29を形成することで、穴28に光ファイバ30を挿入しやすくなる。
半導体チップ20は、基板42に取り付けられていてもよい。詳しくは、半導体チップ20は、接着剤44を介して基板42に貼り付けられていてもよい。基板42には、穴46が形成されている。穴46は、半導体チップ20の穴28と連通する位置に形成されている。半導体チップ20と基板42とを接着する接着剤44は、2つの穴28、46の連通を妨げないように、これらを塞がないように設けられる。基板42の穴46は、半導体チップ20とは反対側の方向に内径が大きくなるように、テーパが付された形状になっている。これにより、光ファイバ30を挿入しやすくなっている。
基板42は、樹脂、ガラスまたはセラミックなどの絶縁性を有する材料から形成されてもよいが、金属などの導電性を有する材料から形成されてもよい。基板42が導電性の材料からなるときには、少なくとも半導体チップ20が取り付けられる面に絶縁膜43を形成することが好ましい。なお、以下の実施の形態でも、基板42として同様の材料を用いることができる。
また、基板42は、高い熱伝導性を有することが好ましい。これによれば、基板42が、光素子100および半導体チップ20の少なくとも一方の熱の発散を促進する。この場合、基板42はヒートシンクまたはヒートスプレッダである。本実施の形態では、半導体チップ20が基板42に接着されているので、直接的には半導体チップ20を冷却することができる。なお、半導体チップ20と基板42とを接着する接着剤44は、熱伝導性を有することが好ましい。さらに、半導体チップ20が冷却されるので、半導体チップ20に接合された光素子100も冷却される。
基板42には、配線パターン48が設けられている。また、基板42には、外部端子50が設けられている。本実施の形態では、外部端子50はリードである。基板42に形成された配線パターン48は、例えばワイヤ52を介して、半導体チップ20の電極22、ならびに半導体チップ20上に形成された配線パターン24,64のうち少なくとも1つと電気的に接続される。また、配線パターン48は、外部端子50と電気的に接続されてもよい。
光ファイバ30は、半導体チップ20の穴28に挿入されている。また、光ファイバ30は、基板42の穴46にも挿通されている。穴46は、半導体チップ20の穴28に向けて徐々に内径が小さくなっており、半導体チップ20とは反対側の面では、穴46の開口の内径は、光ファイバ30よりも大きくなっている。光ファイバ30と穴46の内面との間の隙間は、樹脂などの充填材54で埋めることが好ましい。充填材54は、光ファイバ30を固定して抜け止めを図る機能も有する。
また、本実施の形態の光モジュールにおいては、光素子100および半導体チップ20が樹脂56で封止されている。樹脂56は、光素子100と半導体チップ20との電気的な接続部分や、半導体チップ20と基板42に形成された配線パターン48との電気的な接続部分も封止する。
[第5の実施の形態]
図25は、本発明を適用した第5の実施の形態の光伝達装置を示す図である。光伝達装置90は、コンピュータ、ディスプレイ、記憶装置、プリンタ等の電子機器92を相互に接続するものである。電子機器92は、情報通信機器であってもよい。光伝達装置90は、ケーブル94の両端にプラグ96が設けられたものであってもよい。ケーブル94は、光ファイバ30(図24参照)を含む。プラグ96は、光素子100および半導体チップ20を内蔵する。なお、光ファイバ30はケーブル94に内蔵され、光素子100および半導体チップ20はプラグ96に内蔵されているため、図25には図示されていない。光ファイバ30と光素子100との取り付け状態は、第4の実施の形態にて説明した通りである。
光ファイバ30の一方の端部には、第1の実施の形態の光素子100が設けられており、光ファイバ30の他方の端部には、受光素子(図示せず)が設けられている。この受光素子は入力された光信号を電気信号に変換した後、この電気信号を一方の電子機器92に入力する。一方、電子機器92から出力された電気信号は、光素子100によって光信号に変換される。この光信号は光ファイバ30を伝わり、受光素子に入力される。なお、受光素子は、本発明を適用した受光素子であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態の光伝達装置90によれば、光信号によって、電子機器92間の情報伝達を行うことができる。
[第6の実施の形態]
図26は、本発明を適用した第6の実施の形態の光伝達装置の使用形態を示す図である。光伝達装置90は、電子機器80間に接続されている。電子機器80として、液晶表示モニタまたはディジタル対応のCRT(金融、通信販売、医療、教育の分野で使用されることがある。)、液晶プロジェクタ、プラズマディスプレイパネル(PDP)、ディジタルTV、小売店のレジ(POS(Point of Sale Scanning)用)、ビデオ、チューナー、ゲーム装置、プリンタ等が挙げられる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
例えば、上記実施の形態では、柱状部を一つ有する面発光型発光素子について説明したが、基板面内で柱状部が複数個設けられていても本発明の形態は損なわれない。また、複数の面発光型発光素子がアレイ化されている場合でも、同様の作用および効果を有する。
また、例えば、上記実施の形態において、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の趣旨を逸脱するものではない。上記実施の形態では、AlGaAs系のものについて説明したが、発振波長に応じてその他の材料系、例えば、GaInP系、ZnSSe系、InGaN系、AlGaN系、InGaAs系、GaInNAs系、GaAsSb系の半導体材料を用いることも可能である。
本発明の第1の実施の形態の光素子を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子を模式的に示す平面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の光素子を模式的に示す断面図である。 図11に示す光素子を模式的に示す平面図である。 図11および図12に示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図11および図12に示すに示す光素子の一製造工程を模式的に示す断面図である。 図21(a)は、図1に示す光素子の光学部材近傍を拡大して模式的に示す断面図であり、図21(b)は、図11に示す光素子の光学部材近傍を拡大して模式的に示す断面図である。 図22(a)および図22(b)はそれぞれ、図11に示す光素子の尖状部の一変形例を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態の光素子を模式的に示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光モジュールを模式的に示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光伝達装置を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光伝達装置の使用形態を模式的に示す図である。
符号の説明
14,24,64,48 配線パターン、 20 半導体チップ、 22 電極、 26 ハンダ、 27 ワイヤ、 28,46 穴、 29 テーパ、 30 光ファイバ、 30a 光ファイバの端面、 40 アンダーフィル材、 42 基板、 43 絶縁膜、 44 接着剤、 50 外部端子、 52 ワイヤ、 54 充填材、 56 樹脂、 80,92 電子機器、 90 光伝達装置、 94 ケーブル、 96 プラグ、 100,200,300 光素子、 101 半導体基板、 101a 半導体基板の表面、 101b 半導体基板の裏面、 102 第1ミラー、 103 活性層、 104,104a 第2ミラー、 104b 尖状部形成用層、 105 電流狭窄層、 106 絶縁層、 106a 絶縁層の上面、 107 第1電極、 108,208,308,408,508 出射面、 109 第2電極、 110 素子部、 111,211 凹部、 112 ノズル、 113 エネルギー線、 120 インクジェットヘッド、 122,192,222,322,522,822,922 開口部、 124,224,324,424,524 尖状部、 124a,224a,324a,424a,524a 尖状部の第1表面、 124b,224b,324b,424b,524b 尖状部の第2表面、 124c,234c,334c 尖状部の先端、 130 柱状部、 130a 柱状部の上面、 130b 柱状部の側壁、 132,232,332 光学部材、 132a 光学部材前駆体、 132b 液滴、 140 素子部(共振器)、 150 半導体多層膜、 160 凸部、 224a 尖状部の第1表面、 224b 尖状部の第2側面、 500 光モジュール、 R1,R2,R3,R4 レジスト層

Claims (12)

  1. 光学面を有する素子部と、
    前記光学面を取り囲むように設けられ、第1表面と、該第1表面とのなす角が鋭角である第2表面と、を含む尖状部と、
    少なくとも一部が前記光学面上に設けられた光学部材と、を含み、
    前記素子部は柱状部を含み、
    前記柱状部の上面は前記光学面を含み、
    前記尖状部は、前記柱状部と一体化して設けられた、光素子。
  2. 請求項1において、
    前記尖状部の先端は前記光学面よりも高い位置にある、光素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1表面および前記光学面から開口部が構成され、
    前記光学部材の少なくとも一部は、前記開口部内に設けられた、光素子。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記光学部材の頂上部は、前記尖状部の先端よりも高い位置にある、光素子。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記光学部材がレンズとして機能する、光素子。
  6. 請求項5において、
    前記尖状部の先端により円または楕円が構成され、
    前記光学部材の断面は円または楕円であり、
    前記光学面の中心と、前記尖状部の先端により構成される円または楕円の中心とが一致している、光素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記柱状部の側壁は絶縁層で覆われた、光素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記光学部材は前記出射面上にのみ設けられている、光素子。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記光学部材は、エネルギーの付加によって硬化可能な液体材料を硬化させることにより形成された、光素子。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    面発光型半導体レーザ、半導体発光ダイオード、有機LED、またはフォトダイオードのいずれかである、光素子。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の光素子と、光導波路とを含む、光モジュール。
  12. 請求項11に記載の光モジュールを含む、光伝達装置。
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