JP3818160B2 - 電子はかり - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、電子はかり、特に荷重検出機構として歪ゲージ式荷重センサを用いた電子はかりに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歪ゲージ式荷重センサを用いた電子はかりの構造を図3に示す。この図3は電子はかりの、主に荷重計測部の構造を示し、演算回路、表示部等は省略している。歪ゲージ式荷重センサ2は互いに平行な2本のはり21、22の両端部を、それぞれ薄肉部21a、21b及び22a、22bを介して固定柱23と可動柱24に接続したロバーバル機構と、その各薄肉部21a〜22bに貼着された歪ゲージS1、S2、S3及びS4によって構成されている。
この電子はかりの計量皿1に被計量物を載せると、歪ゲージ式荷重センサ2の可動柱24に荷重が作用して、薄肉部21b、22aは引張り応力を受け、21a、22bは圧縮応力を受けて、各薄肉部21a、21b及び22a、22bを頂点とする平行四辺形が変形し、可動柱24は固定柱23に対して平行に変位することになる。その変位量は各歪ゲージS1〜S4によって検出され、この検出値から可動柱24に作用した荷重、すなわち、計量皿1上の被計量物の重量を計量することができる。なお、荷重センサ2のロバーバル機構は、通常、母材のくり抜き加工等によって一体形成される場合が多い。
【0003】
この荷重センサ2の許容負荷荷重W0は荷重センサ2の材料、応力から決定され、計量可能範囲は0〜W0である。そして、許容秤量以上の荷重が負荷されたときに、歪ゲージ式荷重センサ2の損傷を防止するため、通常、荷重センサ2の下方にたわみ限界規制用の当たり3を設けている。
このような歪ゲージ式荷重センサを使用した電子はかりにおいて、測定荷重範囲を広げる場合、すなわち、許容負荷荷重が600gであった電子はかりをほぼ同一の構造で1200gまで計量できるようにするには、通常ロバーバル機構の薄肉部の厚さを厚くし、同一荷重での荷重センサの変位を少なくするように設計を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、歪ゲージ式荷重センサを使用した電子はかりの測定荷重範囲を変更する場合には、従来、荷重センサのロバーバル機構の薄肉部の厚さを変えることによって変更しており、測定荷重範囲に応じて多数のロードセルを設計することが必要になるという、問題があった。また、測定荷重範囲を広げるために、薄肉部の厚さを厚くしなければならないので、読み取り最小値が大きくなり、計量精度が悪くなるという問題もあった。
本発明は上記のような問題点を解決するために創案されたものであり、荷重センサの計量精度を悪くすることなく、簡単に測定荷重範囲を大きくすることができる電子はかりを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明の電子はかりは、互いに平行な二本のはりの両端に、それぞれ薄肉部を介して固定柱と可動柱が接続されてなるロバーバル機構を有し、上記薄肉部にそれぞれ歪ゲージが貼着された歪ゲージ式荷重センサを備えた電子はかりにおいて、前記ロバーバル機構の可動柱に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段を備え、荷重検出の基準出力を負の方向に移動させることにより測定荷重範囲を広げたことを特徴とする。
このロバーバル機構の可動柱に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段としては、滑車と滑車に設けられた錘とにより構成することができ、また、ロバーバル機構の固定柱と計量皿に結合されたはりと、このはりの計量皿と反対側に置かれた錘とにより構成することもできる。
【0006】
本発明の電子はかりは上記のように構成されているので、ロバーバル機構に測定荷重が負荷される方向と逆の方向に加える力を変えることにより、ロバーバル機構の薄肉部の厚さを変えることなく容易に測定荷重範囲を変更することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子はかりの実施例を図1を用いて説明する。
本発明の電子はかりは図1に示すように、計量皿1と、荷重センサ2と当たり3と滑車4、5と、線材6及び錘7により構成されている。
荷重センサ2は、図3に示す従来の荷重センサと同様に、互いに平行な2本のはり21、22の両端部を、それぞれ薄肉部21a、21b及び22a、22bを介して固定柱23と可動柱24に接続したロバーバル機構と、このロバーバル機構の各薄肉部21a〜22bに貼着された歪ゲージS1、S2、S3及びS4とにより構成されている。この荷重センサ2のロバーバル機構は、母材のくり抜き加工等によって一体形成されている。
【0008】
そして、荷重センサ2のロバーバル機構の可動柱24に計量皿1が取り付けられるとともに、固定柱23が電子はかりの基部に固定されている。一方、可動柱24の上端部に滑車4、5に張り渡された線材6が固定され、この線材6の他方端には荷重センサ2の許容秤量W0と同じ重さW0の錘7が取り付けられている。また、許容秤量以上の荷重が負荷されたときに、荷重センサ2の損傷を防止するため、荷重センサ2の下方にはたわみ限界規制用の当たり3が設けられている。
【0009】
次に、この電子はかりの計量時の作用について説明する。
計量皿1に被計量物が載せられていない状態では、錘7により荷重センサ2のロバーバル機構の可動柱24に上向きの荷重W0が負荷されており、各薄肉部21a、21b及び22a、22bを頂点とする平行四辺形が変形し、可動柱24は固定柱23に対して平行に上方に変位した状態となっている。このとき、各歪ゲージS1〜S4によって検出された荷重値は−W0となるが、電子はかりの表示値がゼロとなるように、検出荷重値にW0の補正値が加算されているので、この状態では電子はかりの表示器にはゼロが表示されている。
【0010】
一方、計量皿1に重さWの被計量物が載せられると、荷重センサ2のロバーバル機構の可動柱24にはW−W0の荷重が負荷され、各歪ゲージS1〜S4によって検出された荷重値はW−W0となるが、この値に荷重値W0の補正値が加算されて表示器に表示されるので、電子はかりの表示器にはWが表示される。そして、荷重センサ2に下向きの荷重W0が負荷されたとき、すなわち、計量皿1に重さ2W0の被計量物が載せられたとき、可動柱24の下端部が当たり3に当たって、それ以上の計量はできなくなる。
このように、被計量物が計量皿に載せられていない状態で、荷重センサ2に上向きの荷重W0が負荷されているので、許容秤量W0の荷重センサを使用して0〜2W0の範囲の被計量物を計量することができ、計量範囲を二倍に拡大することができる。
【0011】
次に、本発明の他の実施例を図2を用いて説明する。
この実施例では、図1の実施例の滑車4、5、線材6の代わりに、はり30を用いている。すなわち、荷重センサ1のロバーバル機構の固定柱23の上部にはり30が形成されている。このはり30は荷重センサ2のロバーバル機構とともに、母材のくり抜き加工等によって一体に形成することができ、このはり30の右方端は計量皿1の下部に取り付けられ、左方端には錘7が載置されている。このとき、はり30の固定柱23への取付け部から錘までの距離と、計量皿1への取付け部までの距離との比を1:Lとしたとき、錘7の重さをLxW0とすれば、計量皿1に被計量物が載せられていない状態で、荷重センサ2の可動柱24に上向きの荷重W0を負荷することができ、図1の実施例と同様に、測定荷重範囲を0〜2W0に拡大することができる。
【0012】
なお、上記の実施例ではロバーバル機構の測定荷重が負荷される方向と逆方向に荷重センサの許容秤量と同じ荷重を加えるようにしたが、錘を換えることにより荷重を適宜選択すれば、測定荷重範囲を任意に設定することができる。
また、上記図1の実施例では、ロバーバル機構に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段として、二つの滑車と錘を用いた例を説明したが、滑車を一つ用いて実施することもできる。
さらに、ロバーバル機構に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段として、電子はかりの基部に固定したばねを用いて、可動柱の下から上向きの力を加えるようにすることもできる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の電子はかりは上記のように構成されており、荷重センサのロバーバル機構の薄肉部の厚さを変えることなく、測定荷重範囲を拡大することができるので、測定荷重範囲の異なる各種の電子はかりを容易に揃えることができる。また、測定荷重範囲を拡大するのに、荷重センサのロバーバル機構の薄肉部の厚さを厚くする必要がないので、ほぼ同一構造の荷重センサを用いて、計量精度を悪くすることなく、容易に測定荷重範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子はかりの実施例を示す図である。
【図2】本発明の電子はかりの他の実施例を示す図である。
【図3】従来の電子はかりの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 計量皿
2 荷重センサ
3 当たり
4、5 滑車
6 線材
7 錘
21、22 はり
21a〜22b 薄肉部
23 固定柱
24可動柱
S1〜S4 歪ゲージ
Claims (3)
- 互いに平行な二本のはりの両端に、それぞれ薄肉部を介して固定柱と可動柱が接続されてなるロバーバル機構を有し、上記薄肉部にそれぞれ歪ゲージが貼着された歪ゲージ式荷重センサを備えた電子はかりにおいて、前記ロバーバル機構の可動柱に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段を備え、荷重検出の基準出力を負の方向に移動させることにより測定荷重範囲を広げたことを特徴とする電子はかり。
- 請求項1記載の電子はかりにおいて、上記ロバーバル機構に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段を、滑車と滑車に設けられた錘とにより構成したことを特徴とする電子はかり。
- 請求項1記載の電子はかりにおいて、上記ロバーバル機構に測定荷重が負荷される方向と逆の力を加える手段を、ロバーバル機構の固定柱と計量皿に結合されたはりと、このはりの計量皿と反対側に置かれた錘とにより構成したことを特徴とする電子はかり。
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JP2002014956A JP3818160B2 (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 電子はかり |
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