JP3817852B2 - 監視制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面等に固定し得る監視制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
監視制御装置は、ビル等の電力、動力、照明、防災、防犯などの各種電気設備の監視、制御を行うものである。近年、監視制御装置の本体装置は小型化がされつつあり、また床下配線が普及してきており本体装置への電気配線も床下からなされることも多くなってきた。そのためパソコンやプリンタを置くためのデスクの側面やデスクの下に本体装置を設置することがある。そして、監視制御装置をデスクの側面や下に設置する場合には、施工後のメンテナンスの時に、監視制御装置を移動できることが望ましく、図2に示すようにキャスター付きの監視制御装置が用いられている。
【0003】
また、監視制御装置を所定の位置に設置するときには、地震等による横転を防ぐために監視制御装置を床に固定する必要がある。従来の固定方法は、図2(a),(b)に示すように監視制御装置の本体装置1の底面にナット4を固着しておき、固定金具2側からのボルト3で本体装置1を固定金具2に固定する。固定金具2は床面に固定され、その上に本体装置1を設置固定される。図2(b)において、左側はB面側下方からボルト3を固定金具2のボルト孔から本体装置1のボルト孔に通し、ナット4に締めつけて、本体装置1と固定金具2とを固定する。図2(b)の右側は、C面側下方から同様にボルト3により本体装置1と固定金具2とを固定する。
【0004】
修理、保守の際に、監視制御装置を移動する必要がある場合には、B面側、C面側とも、ボルト3を回転させて取り外し、固定金具2と本体装置1の固定を解除して、キャスターを利用し本体装置1を移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、デスクの下等に監視制御装置を設置する場合には、B面側、C面側のいずれか片側だけしかボルト3の取り付け、取り外し作業を行うことができない場合がある。
【0006】
本発明は上記の問題点を解決するために成されたもので、その目的とするところは、監視制御装置を固定金具に取り付け及び取り外すことが容易な監視制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の発明では、電力、動力、照明等の電気設備を監視制御する監視制御装置であって、本体装置と、本体装置を床に固定するための断面コ字状の固定金具とを有し、本体装置の底面と固定金具の上面板には、それぞれ対応する位置にボルト孔を形成し、それぞれのナットの中心軸とねじ山ピッチが一本のボルトのそれと合致するように、ボルトを挿通した状態で、本体装置の内底面側のボルト孔の周囲にナットを固着するとともに、固定金具の上面板の下面側のボルト孔の周囲にもナットを固着して、ボルトを固定金具の上面板の下面側からと本体装置の内底面側からとのいずれの側からでも挿入して本体装置と固定金具を固定し得るよう構成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態の監視制御装置の設置例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面から見た断面図である。
【0009】
監視制御装置の本体装置1は、図1に示すように直方体形状をなし、高さは収納するデスクの高さより小さい寸法とし、奥行きは略デスクの奥行き程度に形成してあり、幅はデスクに椅子が収納できるように、本体装置1の奥行きの半分程度に形成してある。
【0010】
本体装置1の下端にはキャスター7が設けてあり、本体装置1を移動させることができる。本体装置1内には、監視制御部8が配設してある。
【0011】
一方、固定金具2は断面コ字状に形成してあり、上面板2aと、これより幅の広い下面板2bとを備えている。下面板2bにより固定金具2は床面に固定される。
【0012】
本体装置1の底面と固定金具の上面板2aには、それぞれ対応する位置にボルト孔(図示せず)を形成している。本体装置1の内底面側のボルト孔の周囲にナット5を固着する。対応する固定金具2の上面板2aの下面側のボルト孔の周囲にナット6を固着する。
【0013】
ボルト3は、固定金具2の上面板2aの下面側から挿入することもでき、本体装置1と固定金具2とを固定することができる。またボルト3は、本体装置1の内底面側からも挿入して、本体装置1と固定金具2とを固定することができる。
【0014】
尚、本体装置1側のナット5と固定金具2側のナット6とは、それぞれ溶接等により固定されるが、それぞれのナット5,6の中心軸とねじ山ピッチが、一本のボルト3のそれと合致するように、ボルト3を挿通した状態で、ナット5,6を本体装置1と固定金具2に溶着して製造する。
【0015】
また、ボルト3とナット5,6による固定手段は、通常、本体装置1の底面四隅に4ヵ所設けておく。
【0016】
次に、本体装置1と固定金具2との取り付け、及び取り外し方法について説明する。図1(b)の場合は、本体装置1のB面側には障害物が存在しないが、C面側に、壁面やデスクの遮蔽された脚等がある場合には、B面側からは、固定金具2の上面板2aの下方側からボルト3を挿入して締めつけることができる。C面側は障害物により、同様には締めつけ作業ができないので、B面側から本体装置1の内部に手を挿入して、本体装置1の内面側から、ボルト3をナット5,6に挿入して固定する。
【0017】
修理、保守のために、デスク等の下から本体装置1を移動させる場合には、本体装置1のB面側から図1(b)の左側のボルト3を取り外し、またC面側のボルト3は、B面側から本体装置1の内部に手を通してボルト3を取り外す。監視制御装置の本体装置1は固定金具2から外せる状態となり、デスク等の外に移動して修理、保守をすることができる。作業後、本体装置1はデスク等の下に戻し、固定金具2に固定する。
【0018】
尚、壁面等の障害物は左右どちらにあっても、対応することができる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、監視制御装置の左右のどちらかに障害物を有する場所に監視制御装置を設置する場合においても、監視制御装置を固定金具に容易に取り付け、取り外しすることができ、修理、保守等の際には、障害物から容易に取り出してその作業を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の監視制御装置の設置例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面から見た断面図である。
【図2】従来例の監視制御装置の設置例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面から見た断面図である。
【符号の説明】
1 本体装置
2 固定金具
2a 上面板
3 ボルト
5 ナット
6 ナット

Claims (1)

  1. 電力、動力、照明等の電気設備を監視制御する監視制御装置であって、本体装置と、本体装置を床に固定するための断面コ字状の固定金具とを有し、本体装置の底面と固定金具の上面板には、それぞれ対応する位置にボルト孔を形成し、それぞれのナットの中心軸とねじ山ピッチが一本のボルトのそれと合致するように、ボルトを挿通した状態で、本体装置の内底面側のボルト孔の周囲にナットを固着するとともに、固定金具の上面板の下面側のボルト孔の周囲にもナットを固着して、ボルトを固定金具の上面板の下面側からと本体装置の内底面側からとのいずれの側からでも挿入して本体装置と固定金具を固定し得るよう構成してなることを特徴とする監視制御装置。
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