JP3817513B2 - 焼却炉及び焼却炉用助燃装置 - Google Patents

焼却炉及び焼却炉用助燃装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、家庭用ゴミをはじめ種々の産業廃棄物の焼却処理に用いられる焼却炉及び焼却炉用助燃装置に関し、詳述すると、例えば、草木類、紙屑、布屑、合成樹脂廃棄物、高分子系廃棄物、生ゴミ等を焼却する焼却炉及び焼却炉用助燃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の焼却炉として、図11に示すものが知られている。すなわち、この焼却炉(A')は、一次燃焼室(101)内において、燃焼ガス出口側に、一次燃焼用空気(161)を噴出する噴出口(152)を有する散気管(151)が設置されたものである。また、この焼却炉(A')の側壁(106)には、一次燃焼室(101)内の被焼却物(160)の助燃を行う助燃バーナ(110)が設置されている。この助燃バーナ(110)には、該助燃バーナ(110)が熱損傷するのを防止するために、該助燃バーナ(110)を冷却する冷却装置(図示せず)が付設されている。そして、この助燃バーナ(110)は、火炎(F')と一緒に冷却用空気を噴出することによって、該助燃バーナ(110)が冷却されるものとなされている。なお、同図において、(105a)及び(105b)は、それぞれ被焼却物(160)の投入口及びその閉塞用扉である。また、(102)は二次燃焼室、(107a)は排ガス(165)の出口用開口である。
【0003】
この焼却炉(A')では、燃焼ガス出口用開口(109a)に向かう燃焼ガス(162)の流れに対向して一次燃焼用空気(161)が散気管(151)の噴出口(152)から被焼却物(160)に向かって噴出されるものとなされている。そして、この一次燃焼用空気(161)が被焼却物(160)に吹き付けられて燃焼を生じさせたのち、燃焼ガス(162)となって噴出方向とは反対の方向に向きを変えて(即ち反転して)、出口用開口(109a)へと向かうものとなされている。次いで、この燃焼ガス(162)は出口用開口(109a)から二次燃焼室(102)内へと流入し、ここで燃焼ガスが二次燃焼バーナ(図示せず)からの火炎により燃焼(二次燃焼)され、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスが除去されて無煙化される。次いで、この排ガス(165)が排ガス出口用開口(107a)内へと引き込まれて排ガス浄化装置(図示せず)へと流れるものとなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上述した従来の焼却炉(A')では、助燃バーナ(110)は焼却炉(A')の側壁(106)に設置されているから、この助燃バーナ(110)によれば、被焼却物(160)の助燃を行う火炎(F')や助燃バーナ(110)を冷却する冷却用空気は、散気管(151)の噴出口(152)から噴出された一次燃焼用空気(161)に対して略垂直に噴出されるようになる。この結果、一次燃焼室(101)内における一次燃焼用空気(161)や燃焼ガス(162)の流れが火炎(F')や冷却用空気の噴出流圧によって乱されてしまい、一次燃焼用空気(161)や燃焼ガス(162)の流れに偏りが生じる。このようになると、被焼却物(160)中に不完全燃焼を起こす部分が生じて該被焼却物(160)中に未燃物が多量に残ってしまうという難点があった。
【0005】
更に、助燃バーナ(110)には、該助燃バーナ(110)を冷却する冷却装置を別途、設けなければならないので、助燃バーナ(110)の構造が複雑になり、この結果、焼却炉(A')の製造コストが高く付いたり、焼却炉(A')のメンテナンスが困難になるという難点があった。
【0006】
この発明は、上述した難点を解消するためになされたもので、その目的は、燃焼効率が良く経済性の点でも有利な焼却炉、特に、被焼却物の完全燃焼を図り得て、未燃物はもとよりダイオキシン等の有害ガス成分の発生量を更に一層低減させることができ、且つ簡素な構造を有する焼却炉、及びこれに好適に用いられる助燃装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る焼却炉は、燃焼室内において、燃焼ガス出口側に、該出口用開口に向かう燃焼ガスの流れに対向して燃焼用空気を噴出する噴出口を有する散気管が設置された焼却炉において、前記散気管に、火炎の噴出方向が前記燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナが付設されていることを特徴としている。
【0008】
この焼却炉では、燃焼用空気は、燃焼ガス出口用開口に向かう燃焼ガスの流れに対向して散気管の噴出口から燃焼室内の被焼却物に向かって噴出される。そして、この燃焼用空気は、被焼却物に吹き付けられて燃焼を生じさせたのち、燃焼ガスとなって噴出方向とは反対の方向に向きを変えて(即ち反転して)、出口用開口へと向かうようになる。このような構成の焼却炉を、この明細書では説明の便宜上「反転流燃焼式焼却炉」と呼ぶ。一方、燃焼用空気を一方向に流した状態で被焼却物を燃焼する方式の焼却炉を、この明細書では説明の便宜上「順流燃焼式焼却炉」と呼ぶ。而して、この発明に係る焼却炉によれば、散気管の噴出口から噴出された燃焼用空気は燃焼室内で反転して出口用開口へと向かうようになるから、燃焼用空気の燃焼室内における滞留時間が、順流燃焼式焼却炉のそれよりも、両者の炉の長さが同じという条件下では長くなり、換言すれば、燃焼用空気の被焼却物との接触時間が順流燃焼式焼却炉のそれよりも長くなる。したがって、この焼却炉によれば、被焼却物を効率良く焼却し得るようになる。
【0009】
一方、この焼却炉においては、助燃バーナの火口から噴出される火炎の噴出方向が、散気管の噴出口から噴出される燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定されていることから、この火炎は燃焼用空気の流れに沿って進むようになる。一方、燃焼用空気や燃焼ガスは、火炎の噴出流圧で乱されることなく燃焼室内を流れるようになり、この結果、被焼却物が略完全に燃焼されるようになって該被焼却物中に残存する未燃物量が減少するようになる。
【0010】
さらに、助燃バーナが散気管に付設されることにより、該助燃バーナは散気管内を流通する燃焼用空気によって冷却されるか、あるいは散気管の噴出口から噴出された燃焼用空気によって冷却されるようになる。このため、必ずしも助燃バーナにこれを冷却する冷却装置を設ける必要がなくなり、もって焼却炉における助燃装置の構造が簡素化され、この結果、焼却炉の製造コストが引き下げられるようになるし、焼却炉のメンテナンスが容易に行えるようになる。
【0011】
もとより、この焼却炉では、燃焼ガス出口側に、該出口用開口に向かう燃焼ガスの流れに対向して燃焼用空気を噴出する噴出口を有する散気管が設置されているので、燃焼室内の燃焼ガスは、燃焼ガス出口用開口内に引き込まれる際に、散気管の噴出口から噴出された新鮮な燃焼用空気や、あるいは更に助燃バーナの火口から噴出された火炎を受けて燃焼されるようになり、この結果、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分量が低減されるようになる。
【0012】
上記焼却炉において、前記助燃バーナは、前記散気管内に配置されていることが望ましい。
【0013】
この場合には、助燃バーナを確実に冷却することができる。
【0014】
上記焼却炉において、前記助燃バーナは、助燃用燃料に点火する点火装置を有していることが望ましい。
【0015】
この場合には、点火作業を能率良く行うことができる。
【0016】
上記焼却炉において、前記助燃バーナは、火炎の有無を検出する火炎検出装置を有していることが望ましい。
【0017】
この場合には、焼却作業を安全に行うことができる。
【0018】
上記焼却炉において、前記散気管は、該散気管の軸線に垂直な平面内における、噴出口から噴出される燃焼用空気の拡がり角度が20〜100°の範囲内に設定されていることが、望ましい。
【0019】
この場合には、被焼却物が効率良く焼却されるようになる。特に望ましい燃焼用空気の拡がり角度の範囲は40〜80°である。
【0020】
上記焼却炉において、前記散気管の噴出口の近傍領域内に、前記出口用開口が設けられていることが、望ましい。
【0021】
この場合には、燃焼ガスが出口用開口内に引き込まれる際に、該燃焼ガスが散気管の噴出口の近傍領域を通過するものとなるから、燃焼ガスに新鮮な燃焼用空気が効果的に供給されるようになり、この結果、燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分量が確実に低減されるようになる。
【0022】
上記焼却炉において、前記燃焼室に隣接して二次燃焼室が隔壁を介して設置されるとともに、前記隔壁に、一端開口を前記出口用開口とするとともに燃焼室と二次燃焼室とを連通した燃焼ガス流通路が設けられ、且つ、前記散気管は、前記二次燃焼室内に二次燃焼用空気を噴出する副噴出口を有するとともに、この散気管に、火炎の噴出方向が前記二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されていることが、望ましい。
【0023】
この場合には、散気管内を流通する燃焼用空気の一部が二次燃焼用空気として副噴出口から二次燃焼室内に噴出されるようになる。また、散気管に、火炎の噴出方向が二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されていることから、散気管の副噴出口から噴出された二次燃焼用空気は、二次燃焼バーナの火口から噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室内を流れるようになる。この結果、燃焼ガスが効率良く燃焼(二次燃焼)されるようになって、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分が略完全に除去されるようになる。
【0024】
また、二次燃焼バーナが散気管に付設されることにより、該二次燃焼バーナは散気管内を流通する燃焼用空気によって冷却されるか、あるいは散気管の副噴出口から噴出された二次燃焼用空気によって冷却されるようになる。このため、必ずしも二次燃焼バーナにこれを冷却する冷却装置を設ける必要がなくなる。さらには、助燃バーナと二次燃焼バーナとが同一の散気管に付設されることにより、焼却炉の構造が更に一層簡素化されるようになり、もって焼却炉の製造コストが更に一層引き下げられるようになるし、焼却炉のメンテナンスが更に一層容易に行えるようになる。
【0025】
上記焼却炉において、前記二次燃焼バーナは、前記散気管内に配置されていることが望ましい。
【0026】
この場合には、二次燃焼バーナを確実に冷却することができる。
【0027】
上記焼却炉において、前記二次燃焼バーナは、二次燃焼用燃料に点火する点火装置を有していることが望ましい。
【0028】
この場合には、点火作業を能率良く行うことができる。
【0029】
上記焼却炉において、前記二次燃焼バーナは、火炎の有無を検出する火炎検出装置を有していることが望ましい。
【0030】
この場合には、焼却作業を安全に行うことができる。
【0031】
また、この発明に係る焼却炉用助燃装置は、焼却炉の燃焼室内に燃焼用空気を噴出する噴出口を有する散気管と、前記散気管に付設されるとともに、火炎の噴出方向が前記噴出口から噴出される燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナと、前記散気管内に配置されるとともに、前記助燃バーナに接続され助燃用燃料を供給する助燃用燃料供給管と、を備えていることを特徴としている。
【0032】
この助燃装置は、順流燃焼式焼却炉をはじめ様々な構成の焼却炉に用いられるが、特に上述した反転流燃焼式焼却炉に好適に用いられるものである。
【0033】
この助燃装置では、助燃バーナの火口から噴出される火炎の噴出方向が、散気管の噴出口から噴出される燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定されていることから、この火炎は燃焼用空気の流れに沿って進むようになる。一方、燃焼用空気や燃焼ガスは、火炎の噴出流圧で乱されることなく燃焼室内を所定方向に流れるようになり、この結果、被焼却物が略完全に燃焼されるようになって該被焼却物中に残存する未燃物量が減少するようになる。
【0034】
さらに、助燃バーナが散気管に付設されるとともに、助燃用燃料供給管が同散気管内に配置されることにより、該助燃バーナは散気管内を流通する燃焼用空気によって冷却されるか、あるいは散気管の噴出口から噴出された燃焼用空気によって冷却されるようになり、一方、該助燃用燃料供給管は散気管内を流通する燃焼用空気によって冷却されるようになる。このため、必ずしも助燃バーナと助燃用燃料供給管にこれらを冷却する冷却装置を設ける必要がなくなり、もって助燃装置の構造が簡素化されて、焼却炉の製造コストが引き下げられるようになるし、焼却炉における助燃装置のメンテナンスが容易に行えるようになる。
【0035】
上記助燃装置において、前記散気管は、前記燃焼室に隣接して設置された二次燃焼室内に二次燃焼用空気を噴出する副噴出口を有し、且つ、前記散気管に、火炎の噴出方向が前記副噴出口から噴出される二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されるとともに、更にこの散気管内に、前記二次燃焼バーナに接続され燃料を供給する二次燃焼用燃料供給管が配置されていることが、望ましい。
【0036】
この場合には、散気管内を流通する燃焼用空気の一部が二次燃焼用空気として副噴出口から二次燃焼室内に噴出されるようになる。また、散気管に、火炎の噴出方向が散気管の副噴出口から噴出される二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されていることから、散気管の副噴出口から噴出された二次燃焼用空気は、二次燃焼バーナの火口から噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室内を流れるようになる。この結果、燃焼ガスが効率良く燃焼されるようになって、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分が略完全に除去されるようになる。
【0037】
また、二次燃焼バーナが散気管に付設されるとともに、二次燃焼用燃料供給管が同散気管内に配置されることにより、該二次燃焼バーナは散気管内を流通する燃焼用空気によって冷却されるか、あるいは散気管の噴出口から噴出された燃焼用空気によって冷却されるようになり、一方、該二次燃焼用燃料供給管は散気管内を流通する燃料用空気によって冷却されるようになる。このため、必ずしも二次燃焼バーナと二次燃焼用燃料供給管にこれらを冷却する冷却装置を設ける必要がなくなる。さらには、助燃バーナと二次燃焼バーナが同一の散気管に付設されるとともに、助燃用燃料供給管と二次燃焼用燃料供給管が同一の散気管内に配置されることにより、焼却炉の構造が簡素化されるようになり、もって該焼却炉の製造コストが更に一層引き下げられるようになるし、該焼却炉のメンテナンスが更に一層容易に行えるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0039】
図1〜図4は、第1実施形態の焼却炉(A1)を示している。この焼却炉(A1)は助燃装置(50)を備えている。まず、焼却炉(A1)の構成を説明する。
【0040】
この焼却炉(A1)は、図1及び図2に示すように、その内部に、一次燃焼室(1)と該一次燃焼室(1)に隣接して隔壁(8)を介して設置された二次燃焼室(2)とを有している。この焼却炉(A1)では、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とは前後(即ち、図1及び図2において左右)に並んで配置されており、隔壁(8)は炉床(3)に対して垂直状に形成されている。なお、図1及び図2において、(4)、(5)、(6)及び(7)はそれぞれ焼却炉(A1)の天壁、前壁、側壁及び後壁である。
【0041】
この焼却炉(A1)の前壁(5)には、一次燃焼室(1)内に被焼却物(60)を投入するための投入口(5a)が設けられている。この投入口(5a)には、該投入口閉塞用扉(5b)が取り付けられている。
【0042】
また、隔壁(8)の下端部には、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した燃焼ガス流通路(9)が設けられている。この燃焼ガス流通路(9)の一端開口は、一次燃焼室(1)内における燃焼ガス(62)の出口用開口(9a)となされている。
【0043】
一方、この焼却炉(A1)の後壁(7)の上部には、二次燃焼室(2)内における排ガス(65)の出口用開口(7a)が設けられている。この排ガス出口用開口(7a)には、排ガス浄化装置(図示せず)が接続されており、更にこの排ガス浄化装置に煙突(図示せず)が接続されている。なお、図1中(4b)は、排ガス温度を測定する測温センサである。
【0044】
一方、助燃装置(50)は、図1〜図3に示すように、横断面略円形の中空棒状の耐熱金属製散気管(51)と、一次燃焼室(1)内の被焼却物(60)の助燃を行う耐熱金属製助燃バーナ(10)とを具備している。
【0045】
なお、この発明では、散気管(51)は、その材質に限定されるものではなく、例えばセラミックス製であっても良い。また同じく、助燃バーナ(10)は、その材質に限定されるものではなく、例えばセラミックス製であっても良い。
【0046】
散気管(51)は、その内部中空部を燃焼用空気流通路(51a)とするものであって、図1に示すように、一次燃焼室(1)の天壁(4)に設けられた散気管用挿入孔(4a)内から一次燃焼室(1)内に下向きに挿入されるとともに、隔壁(8)の前壁面(即ち、一次燃焼室(1)に面した壁面)に半埋没状態で取り外し自在に取り付けられている。この取付け状態において、散気管(51)は鉛直方向に延びる態様で配置されており、詳述すると、散気管(51)の下端部は、図1及び図2に示すように燃焼ガス出口用開口(9a)の内側の位置において垂直に配置されている。
【0047】
さらに、この散気管(51)の下端部の外周面の前面には、燃焼ガス出口用開口(9a)に向かう燃焼ガス(62)の流れに対向して一次燃焼室(1)内に一次燃焼用空気(61)を噴出する複数個の噴出口(52)が、内部の燃焼用空気流通路(51a)に連通して設けられている。燃焼ガス出口用開口(9a)は、この噴出口(52)を取り囲む態様にして該噴出口(52)の近傍領域内に位置している。
【0048】
また、図3に示すように、この散気管(51)の下端開口は下蓋板(51b)によって閉塞されるとともに、上端開口は上蓋板(51c)によって閉塞されている。この上蓋板(51c)は、図示しないボルト−ナットにより散気管(15)に固定されている。そして、この散気管(51)の上端部の外周面に、送風機(55)に取り付けられた送風管(56)が接続されている。
【0049】
この散気管(51)において、図4に示すように、噴出口(52)から噴出される一次燃焼用空気(61)の拡がり角度(θ)は、該散気管(51)の軸線に垂直な平面内において20〜100°の範囲内に設定されていることが望ましい。この範囲内に設定することにより、被焼却物(60)を効率良く燃焼できるようになる。特に望ましい一次燃焼用空気(61)の拡がり角度(θ)の範囲は40〜80°である。
【0050】
助燃バーナ(10)は、一次燃焼室(1)内に火炎(F1)を噴出する火口(11)を有するものであり、図3に示すように散気管(51)内に付設されており、詳述すると、助燃バーナ(10)は散気管(51)内に配置されている。この助燃バーナ(10)の火口(11)は、散気管(51)の下端部の外周面の前面における噴出口(52)の近傍位置に配置されており、該火口(11)から噴出される火炎(F1)の噴出方向が噴出口(52)から噴出される一次燃焼用空気(61)の噴出方向と同一方向に設定されている。
【0051】
さらに、この散気管(51)内には、助燃バーナ(10)に助燃用燃料を供給する耐熱金属製の助燃用燃料供給管(27)が、該散気管(51)の軸線と略平行に配置されている。そして、この散気管(51)内において助燃用燃料供給管(27)の端部が助燃バーナ(10)に接続されている。なお、助燃用燃料としては、様々な燃料が用いられその種類に限定されるものではないが、都市ガス等のガス燃料や油等の液体燃料が好適に用いられる。
【0052】
さらに、この助燃用燃料供給管(27)は、散気管(51)の外側において、助燃用燃料の流量を調節するバルブ(26)を介して助燃用燃料タンク(図示せず)に接続されている。
【0053】
また、助燃バーナ(10)は、助燃用燃料供給管(27)から供給された助燃用燃料に点火する点火装置(12)を有している。この点火装置(12)の構成を説明すると、助燃バーナ(10)の火口(11)内には、点火プラグの放電電極(13)が配置されている。この放電電極(13)には、上蓋板(51c)に取り付けられた放電電極用接続端子(14)から延びたリード線(15)が接続されている。また、この接続端子(14)には点火スイッチ(16)が接続されている。そして、この点火装置(12)は、前記点火スイッチ(16)を「オン」にすることにより、放電電極(13)で放電を生じさせて助燃用燃料に点火するものとなされている。なお、(17)は絶縁体からなる底蓋である。
【0054】
さらに、この助燃バーナ(10)は、該助燃バーナ(10)より噴出される火炎(F1)の有無を検出する火炎検出装置(18)を有している。この火炎検出装置(18)の構成を説明すると、火口(11)の前側近傍には、火炎(F1)の温度を測定する熱電対(19)が配置されている。この熱電対(19)には、上蓋板(51c)に取り付けられた熱電対用接続端子(21)から延びたリード線(22)が接続されている。また、この接続端子(21)には、温度表示器(23)が信号線(24)を介して接続されている。さらに、この信号線(24)とバルブ(26)とが、熱電対(19)からの信号に基づいてバルブ(26)を開閉させる制御装置(25)を介して接続されている。そして、この火炎検出装置(18)は、熱電対(19)で測定された火炎(F1)の温度に基づいて火炎(F1)の有無を検出するものとなされている。そして、火炎(F1)が発生していないと判断された場合には、制御装置(25)によりバルブ(26)が自動的に閉じられるものとなされている。
【0055】
次に、上記構成の焼却炉(A1)の動作を説明する。
【0056】
まず、被焼却物(60)を投入口(5a)から一次燃焼室(1)内に投入したのち、投入口(5a)を扉(5b)で閉塞する。
【0057】
次いで、バルブ(26)を開けて助燃用燃料を所定量供給した状態で、点火装置(12)により助燃用燃料に点火する。すなわち、点火スイッチ(16)を「オン」にして放電電極(13)で放電を生じさせることにより、助燃用燃料に点火し、これにより火口(11)から火炎(F1)を発生させる。
【0058】
次いで、助燃用燃料の供給量を増大させて火口(11)から火炎(F1)を勢い良く噴出させるとともに、送風機(55)を作動させて散気管(51)の噴出口(52)から一次燃焼用空気(61)を一次燃焼室(1)内に被焼却物(60)に向かって噴出させる。すると、火炎(F1)が一次燃焼用空気(61)の噴出流圧を受けて広がりながら被焼却物(60)に向かって勢い良く火口(11)から噴出されるようになり、一方、一次燃焼用空気(61)は火炎(F1)の噴出流圧で乱されることなく被焼却物(60)に向かって噴出されるようになる。
【0059】
この火炎(F1)と一次燃焼用空気(61)とを受けて被焼却物(60)が燃焼され、該焼却物(60)の助燃が行われる。そして、被焼却物(60)が自燃可能な温度(例えば約800℃)に到達すると、バルブ(26)を閉じて助燃用燃料の供給を停止し火炎(F1)を消す。これ以後は、一次燃焼用空気(61)を噴出させた状態のままで、被焼却物(60)を燃焼させる。
【0060】
この燃焼時において、散気管(51)の噴出口(52)から噴出された一次燃焼用空気(61)は、被焼却物(60)に吹き付けられて燃焼を生じさせる。そして、被焼却物(60)の位置に到達すると、該一次燃焼用空気(61)は被焼却物(60)の燃焼により生じたガスを含んだ燃焼ガス(62)となる。その後、この燃焼ガス(62)は、そのまま前方に向かって進もうとするが、前方にある投入口(5a)は閉塞されているので行き場がなく、このため、噴出方向とは反対の方向に向きを変えて(即ち反転して)、出口用開口(9a)へと向かうようになる。一方、この出口用開口(9a)の内側の位置には散気管(51)が設置されていることから、出口用開口(9a)に向かう燃焼ガス(62)の流れに対向して一次燃焼用空気(61)が噴出口(52)から噴出されるものとなる。
【0061】
以上のように、この焼却炉(A1)では、一次燃焼用空気(61)は被焼却物(60)に吹き付けられて燃焼を生じさせたのち、燃焼ガス(62)となって反転して出口用開口(9a)へと向かうようになるため、一次燃焼用空気(61)の一次燃焼室(1)内における滞留時間が、順流燃焼式焼却炉のそれよりも長くなる。これを換言すれば、一次燃焼用空気(61)の被焼却物(60)との接触時間は順流燃焼式焼却炉のそれよりも長くなる。したがって、この焼却炉(A1)によれば、順流燃焼式焼却炉よりも被焼却物(60)を効率良く焼却することができる。
【0062】
さらに、この焼却炉(A1)では、出口用開口(9a)に向かって流れた燃焼ガス(62)は、該出口用開口(9a)内に引き込まれる直前に、散気管(51)の噴出口(52)から噴出された新鮮な一次燃焼用空気(61)を受けて、あるいは更に助燃バーナ(10)の火口(11)から噴出された火炎(F1)を受けて燃焼され、これにより、該燃焼ガス(62)中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分量が低減されるようになる。特にこの第1実施形態では、散気管(51)の噴出口(52)の近傍領域内に出口用開口(9a)が位置されているから、燃焼ガス(62)に一次燃焼用空気(61)が効果的に吹き付けられて供給されるようになり、もって該燃焼ガス(62)中に含まれている有煙ガス量をはじめダイオキシン等の有害ガス成分量が確実に低減されるようになる。
【0063】
一方、出口用開口(9a)の内側は、燃焼ガス(62)の熱を受けて約800°やこれ以上の高温状態になり、散気管(51)はこのように高温状態になっている出口用開口(9a)の内側の位置に設置されることになるが、散気管(51)内には一次燃焼用空気(61)が流通していることから、散気管(51)とその内部に配置された助燃バーナ(10)と助燃用燃料供給管(27)は、いずれも、散気管(51)内を流通する一次燃焼用空気(61)によって冷却されており、このため、散気管(51)と助燃バーナ(10)と助燃用燃料供給管(27)はいずれも熱損傷を受ける虞はない。
【0064】
次いで、この燃焼ガス(62)が出口用開口(9a)から燃焼ガス流通路(9)を通って二次燃焼室(2)内に流入する。そして、この二次燃焼室(2)内で、燃焼ガス(62)が二次燃焼バーナ(図示せず)からの火炎により燃焼(二次燃焼)される。これにより、該燃焼ガス(62)中に残存している有煙ガスが更に除去されて無煙化されるとともに、該燃焼ガス(62)中に残存しているダイオキシン等の有害ガス成分が略完全に除去される。そして、この排ガス(65)が排ガス出口用開口(7a)内に引き込まれて排ガス浄化装置へと流れるものとなる。
【0065】
被焼却物(60)が全部燃焼して焼却が完了すると、送風機(55)を停止して一次燃焼用空気(61)の噴出を止める。そして、炉(A1)を冷却させた後、一次燃焼室(1)の側壁(6)に設けられた灰除去用開閉扉(図示せず)を開けて一次燃焼室(1)内に残った灰を除去する。
【0066】
以上の焼却炉(A1)では、助燃バーナ(10)の火口(11)から噴出される火炎(F1)の噴出方向は、散気管(51)の噴出口(52)から噴出される一次燃焼用空気(61)の噴出方向と同一方向に設定されているので、この火炎(F1)は一次燃焼用空気(61)の流れに沿って進むようになる。一方、一次燃焼用空気(61)や燃焼ガス(62)は、火炎(F1)の噴出流圧で乱されることなく一次燃焼室(1)内を流れるようになる。この結果、被焼却物(60)が略完全に燃焼されるようになる。したがって、この焼却炉(A1)によれば、被焼却物(60)中に残存する未燃物量を低減させることができる。
【0067】
また、この焼却炉(A1)の助燃装置(50)においては、散気管(51)内に助燃バーナ(10)が付設され、更に同散気管(51)内に助燃用燃料供給管(27)が配置されているので、必ずしも助燃バーナ(10)や助燃用燃料供給管(27)を冷却する冷却装置を別途、設ける必要がないという利点がある。このため、助燃装置(50)の構造を簡素化することができて、該助燃装置(50)の製造コストひいては焼却炉(A1)の製造コストを引き下げることができる。その上、焼却炉(A1)における助燃装置(50)のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0068】
もとより、助燃バーナ(10)は点火装置(12)を有しているので、点火作業を能率良く行うことができる。更に、助燃バーナ(10)は火炎検出装置(18)を有しているから、焼却作業を安全に行うことができる。
【0069】
図5及び図6は、第2実施形態の焼却炉(A2)及びこれに用いる助燃装置(50)を示している。これらの図には、上記第1実施形態の焼却炉(A1)及び助燃装置(50)に対応する要素に同一の符号が付されており、以下、第2実施形態の焼却炉(A2)及び助燃装置(50)を、上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
【0070】
この第2実施形態の助燃装置(50)は、図6に示すように、二次燃焼バーナ(30)を具備している。この二次燃焼バーナ(30)は、図5に示すように、出口用開口(9a)内から燃焼ガス流通路(9)を通って二次燃焼室(2)内に流入した燃焼ガス(62)を燃焼(二次燃焼)させるためのものである。
【0071】
なお、この発明では、二次燃焼バーナ(30)は、その材質に限定されるものではなく、例えば耐熱金属製であっても良いし、セラミックス製であっても良い。
【0072】
散気管(51)の下端部の外周面の後面には、図6に示すように、二次燃焼室(2)内に二次燃焼用空気(64)を噴出する複数個の副噴出口(53)が、内部の一次燃焼用流通路(51a)に連通して設けられている。この散気管(51)において、副噴出口(53)から噴出される二次燃焼用空気(64)の拡がり角度(図4参照)は、一次燃焼用空気(61)の拡がり角度(θ)と同じく、該散気管(51)の軸線に垂直な平面内において20〜100°の範囲内に設定されていることが望ましい。この範囲内に設定することにより、燃焼ガス(62)を効率良く燃焼することができる。特に望ましい二次燃焼用空気(64)の拡がり角度の範囲は40〜80°である。
【0073】
一方、二次燃焼バーナ(30)は、二次燃焼室(2)内に火炎(F2)を噴出する火口(31)を有するものであり、散気管(51)内に付設されており、詳述すると、二次燃焼バーナ(30)は散気管(51)内に配置されている。この二次燃焼バーナ(30)の火口(31)は、散気管(51)の下端部の外周面の後面における副噴出口(53)の近傍位置に配置されており、該火口(31)から噴出される火炎(F2)の噴出方向が副噴出口(53)から噴出される二次燃焼用空気(64)の噴出方向と同一方向に設定されている。
【0074】
さらに、この散気管(51)内には、二次燃焼バーナ(30)に二次燃焼用燃料を供給する耐熱金属製の二次燃焼用燃料供給管(47)が、散気管(51)の軸線と略平行に配置されている。そして、この散気管(51)内において二次燃焼用燃料供給管(47)の端部が二次燃焼バーナ(30)に接続されている。
【0075】
また、この二次燃焼用燃料供給管(47)は、散気管(51)の外側において、燃料の流量を調節するバルブ(46)を介して二次燃焼用燃料タンク(図示せず)に接続されている。なお、二次燃焼用燃料としては、上述した助燃用燃料と同一燃料が好適に用いられる。
【0076】
また、二次燃焼バーナ(30)は、二次燃焼用燃料供給管(47)から供給された二次燃焼用燃料に点火する点火装置(32)を有している。この点火装置(32)の構成は、上述した助燃バーナ(10)の点火装置(12)の構成と同じであり、すなわち(33)は放電電極、(34)は放電電極用接続端子、(35)は接続端子(34)から延びたリード線、(36)は点火スイッチである。そして、この点火装置(32)は、点火スイッチ(36)を「オン」にすることにより、放電電極(33)で放電を生じさせて二次燃焼用燃料に点火するものとなされている。なお、(37)は絶縁体からなる底蓋である。
【0077】
さらに、二次燃焼バーナ(30)は、該二次燃焼バーナ(30)より噴出される火炎(F2)の有無を検出する火炎検出装置(38)を有している。この火炎検出装置(38)の構成は、上述した助燃バーナ(10)の火炎検出装置(18)の構成と同じであり、すなわち(39)は熱電対、(41)は熱電対用接続端子、(42)は接続端子(41)から延びたリード線、(43)は温度表示器、(44)は信号線である。また、(45)は、熱電対(39)からの信号に基づいてバルブ(46)を開閉させる制御装置である。この火炎検出装置(38)は、熱電対(39)で測定された火炎(F2)の温度に基づいて火炎(F2)の有無を検出するものとなされている。そして、火炎(F2)が発生していないと判断された場合には、制御装置(45)によりバルブ(46)が自動的に閉じられるものとなされている。このように、助燃バーナ(10)と二次燃焼バーナ(30)は、個別に制御可能なものとなされている。
【0078】
なお、この焼却炉(A2)の他の構成は、上記第1実施形態の焼却炉(A1)と同じであり、その説明を省略する。
【0079】
次に、上記構成の焼却炉(A2)の動作を、上記第1実施形態の焼却炉(A1)との相違点を中心に説明する。
【0080】
まず、上述した手順により助燃用燃料に点火し、助燃バーナ(10)の火口(11)から火炎(F1)を噴出させる。
【0081】
一方、バルブ(46)を開けて二次燃焼用燃料を所定量供給した状態で、点火装置(32)により二次燃焼用燃料に点火する。すなわち、点火スイッチ(36)を「オン」にして放電電極(33)で放電を生じさせて二次燃焼用燃料に点火し、これにより火口(31)から火炎(F2)を発生させる。次いで、二次燃焼用燃料の供給量を増大させて火口(31)から火炎(F2)を噴出させる。
【0082】
所定の時点で、送風機(55)を作動させて散気管(51)の噴出口(52)から一次燃焼用空気(61)を一次燃焼室(1)内に被焼却物(60)に向かって噴出させるとともに、副噴出口(53)から二次燃焼用空気(64)を二次燃焼室(2)内に噴出させる。すると、火炎(F1)が一次燃焼用空気(61)の噴出流圧を受けて広がりながら勢い良く火口(11)から一次燃焼室(1)内に噴出されるようになり、一方、一次燃焼用空気(61)は火炎(F1)の噴出流圧で乱されることなく一次燃焼室(1)内に噴出されるようになる。これと同時に、火炎(F2)が二次燃焼用空気(64)の噴出流圧を受けて広がりながら勢い良く火口(31)から二次燃焼室(2)内に噴出されるようになり、一方、二次燃焼用空気(64)は火炎(F2)の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室(2)内に噴出されるようになる。
【0083】
これ以降は、上述した第1実施形態と同じ手順により被焼却物(60)の焼却が行われる。
【0084】
この焼却炉(A2)では、燃焼ガス出口用開口(9a)から燃焼ガス流通路(9)を通って二次燃焼室(2)内に流入した燃焼ガス(62)は、該二次燃焼室(2)内で、燃焼ガス(62)が二次燃焼バーナ(30)からの火炎(F2)と二次燃焼用空気(64)とを受けて燃焼(二次燃焼)される。これにより、該燃焼ガス(62)中に残存している有煙ガスが更に除去されて無煙化されるとともに、該燃焼ガス(62)中に残存しているダイオキシン等の有害ガス成分が略完全に除去される。そして、この排ガス(65)が排ガス出口用開口(7a)内へと引き込まれて排ガス浄化装置へと流れるものとなる。
【0085】
以上の焼却炉(A2)では、二次燃焼バーナ(30)の火口(31)から噴出される火炎(F2)の噴出方向は、散気管(51)の副噴出口(53)から噴出される二次燃焼用空気(64)の噴出方向と同一方向に設定されているので、この火炎(F2)は二次燃焼用空気(64)の流れに沿って進むようになる。一方、燃焼ガス(62)は、火炎(F2)の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室(2)内を流れるようにようになる。この結果、燃焼ガス(62)が効率良く燃焼(二次燃焼)されるようになる。したがって、この焼却炉(A2)によれば、有煙ガスをはじめダイオキシン等の有害ガス成分の発生量を大幅に低減することができる。
【0086】
しかも、この焼却炉(A2)の助燃装置(50)においては、散気管(51)内に助燃バーナ(10)と助燃用燃料供給管(27)が配置されていることはもとより、更に同散気管(51)内に二次燃焼バーナ(30)と二次燃焼用燃料供給管(47)が配置されているので、必ずしも二次燃焼バーナ(30)や二次燃焼用燃料供給管(47)を冷却する冷却装置を別途、設ける必要がないという利点がある。このため、焼却炉(A2)の構造を簡素化することができて、焼却炉(A2)の製造コストを引き下げることができる。更には、該焼却炉(A2)のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0087】
図7は、第3実施形態の焼却炉(A3)及び助燃装置(50)を示している。これらの図には、上記第1実施形態の焼却炉(A1)及び助燃装置(50)に対応する要素に同一の符号が付されており、以下、第3実施形態の焼却炉(A3)及び助燃装置(50)の構成を、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0088】
この第3実施形態の焼却炉(A3)は、複数個の散気管(51)を有する助燃装置(50)を備えている。この第3実施形態では、散気管(51)の個数は2個である。前記2個の散気管(51)(51)は、一次燃焼室(1)内において、鉛直方向に延びた態様で、一次燃焼室(1)の横断方向に所定間隔おきに並列状に並んで設置されている。
【0089】
この助燃装置(50)では、上記第1実施形態の散気管と同じく、各散気管(51)内に助燃バーナ(10)が配置されている。各散気管(51)の構成及びその内部構造(即ち、助燃バーナ(10)や助燃用燃料供給管等の構成)は、上記第1実施形態の散気管及びその内部構造と同一であり、重複する説明を省略する。
【0090】
この焼却炉(A3)において、隔壁(8)の下部には、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した、前記散気管(51)の個数と同じ個数の燃焼ガス流通路(9)が設けられている。この第3実施形態では、散気管(51)の個数が2個であることから、燃焼ガス流通路(9)の個数は2個である。そして、この各燃焼ガス流通路(9)の一端開口が、一次燃焼室(1)内における燃焼ガス(62)の出口用開口(9a)となされている。そして、一次燃焼室(1)内において、それぞれの出口用開口(9a)に対応して1個の散気管(51)が次のように設置されている。すなわち、各出口用開口(9a)の内側の位置に、対応する散気管(51)の下端部が垂直に配置されている。各出口用開口(9a)は、散気管(51)の噴出口(図3参照、52)を取り囲む態様にして該噴出口の近傍領域内に位置している。
【0091】
この焼却炉(A3)の他の構成及び動作は、上記第1実施形態の焼却炉(A1)と同じであり、重複する説明を省略する。
【0092】
図8は、第4実施形態の焼却炉(A4)及び助燃装置(50)を示している。これらの図には、上記第1実施形態の焼却炉(A1)及び助燃装置(50)に対応する要素に同一の符号が付されており、以下、第4実施形態の焼却炉(A4)及び助燃装置(50)の構成を、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0093】
この第4実施形態の焼却炉(A4)は、複数個の散気管(51)を有する助燃装置(50)を備えている。この第4実施形態では、散気管(51)の個数は2個である。前記2個の散気管(51)(51)は、一次燃焼室(1)内において、鉛直方向に延びた態様で、一次燃焼室(1)の横断方向に所定間隔おきに並列状に並んで設置されている。
【0094】
この助燃装置(50)では、上記第1実施形態の散気管と同じく、各散気管(51)内に助燃バーナ(10)が配置されている。各散気管(51)の構成及びその内部構造(即ち助燃バーナ(10)や助燃用燃料供給管等の構成)は、上記第1実施形態の散気管及びその内部構造と同一であり、重複する説明を省略する。
【0095】
この焼却炉(A4)において、隔壁(8)の下部には、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した1個の燃焼ガス流通路(9)が設けられている。この各燃焼ガス流通路(9)の一端開口は、一次燃焼室(1)内における燃焼ガス(62)の出口用開口(9a)となされている。そして、一次燃焼室(1)内において、出口用開口(9a)に対応して前記2個の散気管(51)が次のように設置されている。すなわち、出口用開口(9a)の幅方向両側縁部の近傍位置に、前記2個の散気管(51)の下端部が互いに離間して垂直に配置されている。このように、出口用開口(9a)は散気管(51)の噴出口(図3参照、52)の近傍領域内に位置している。
【0096】
この焼却炉(A4)では、一次燃焼室(1)内の燃焼ガス(62)は互いに隣り合う2個の散気管(51)(51)の間を通って出口用開口(9a)内に引き込まれる。
【0097】
この焼却炉(A4)の他の構成及び動作は、上記第1実施形態の焼却炉(A1)と同じであり、重複する説明を省略する。
【0098】
図9は、第5実施形態の焼却炉(A5)及び助燃装置(50)を示している。これらの図には、上記第1実施形態の焼却炉(A1)及び助燃装置(50)に対応する要素に同一の符号が付されており、以下、第5実施形態の焼却炉(A5)及び助燃装置(50)の構成を、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0099】
この第5実施形態の焼却炉(A5)は、一次燃焼室(1)内において、該一次燃焼室(1)の左右両側に設置された左右一対の散気管(51)を少なくとも1組有する助燃装置(50)を備えている。この第5実施形態では、左右一対の散気管(51)の組数は1組である。
【0100】
この助燃装置(50)では、上記第1実施形態の散気管と同じく、各散気管(51)内に助燃バーナ(10)が配置されている。各散気管(51)の構成及びその内部構造(即ち助燃バーナ(10)や助燃用燃料供給管等の構成)は、上記第1実施形態の散気管及びその内部構造と同一であり、重複する説明を省略する。
【0101】
この焼却炉(A5)においては、一次燃焼室(1)の左右両側には、該一次燃焼室(1)に隣接して二次燃焼室(2)(2)が一次燃焼室(1)の左右両側壁(6)(6)の一部分を介して設置されており、左右両側壁(6)(6)の当該一分部が一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)との間に形成された隔壁(8)(8)となされている。この各隔壁(8)の下部には、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した燃焼ガス流通路(9)が設けられている。この各燃焼ガス流通路(9)の一端開口は、一次燃焼室(1)内における燃焼ガス(62)の出口用開口(9a)となされている。そして、一次燃焼室(1)内において、各出口用開口(9a)の内側の位置に、散気管(51)の下端部が垂直に配置されている。各出口用開口(9a)は、対応する散気管(51)の噴出口(図3参照、52)を取り囲む態様にして該噴出口の近傍領域内に位置している。前記一対の散気管(51)(51)は、その噴出口同士が互いに向き合う態様にして所定位置に配置されている。
【0102】
さらに、この焼却炉(A5)は、被焼却物(60)を一次燃焼室(1)内に送り込むための被焼却物送込み装置(70)を備えている。この被焼却物送込み装置(70)は、油圧式シリンダ装置で構成されたものであって、シリンダロッドからなる押し棒部(72)と該押し棒部(72)をその軸線方向に移動させるための駆動装置(図示せず)とを有している。また、押し棒部(72)の先端には押し板部(71)が設けられている。そして、前記駆動装置を作動させて押し棒部(72)をその軸線方向に所定速さで連続的に或いは間欠的に移動させることにより、被焼却物(60)が一次燃焼室(1)内に自動的に送り込まれるものとなされている。
【0103】
この焼却炉(A5)の他の構成及び動作は、上記第1実施形態の焼却炉(A1)と同じであり、重複する説明を省略する。
【0104】
図10は、第6実施形態の焼却炉(A6)及び助燃装置(50)を示している。これらの図には、上記第1実施形態の焼却炉(A1)及び助燃装置(50)に対応する要素に同一の符号が付されており、以下、第6実施形態の焼却炉(A6)及び助燃装置(50)の構成を、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0105】
この第6実施形態の焼却炉(A6)の助燃装置(50)では、上記第1実施形態の散気管と同じく、散気管(51)内に助燃バーナ(10)が配置さている。この散気管(51)の構成及びその内部構造(即ち助燃バーナ(10)や助燃用燃料供給管等の構成)は、上記第1実施形態の散気管及びその内部構造と同一であり、重複する説明を省略する。
【0106】
この焼却炉(A5)においては、一次燃焼室(1)の上側には、該第1燃焼室(1)に隣接して二次燃焼室(2)が一次燃焼室(1)の天壁(4)の一部分を介して設置されており、天壁(4)の当該一部分が一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)との間に形成された水平状隔壁(8)となされている。この隔壁(8)の一部(詳述すると該隔壁(8)の中央部)には、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した燃焼ガス流通路(9)が設けられている。この燃焼ガス流通路(9)の一端開口は、一次燃焼室(1)内における燃焼ガス(62)の出口用開口(9a)となされている。そして、一次燃焼室(1)内において、各出口用開口(9a)の内側の位置に、散気管(51)の軸線方向の一部分が一次燃焼室(1)の横断方向に水平に配置されている。各出口用開口(9a)は、散気管(51)の噴出口(図3参照、52)を取り囲む態様にして該噴出口の近傍領域内に位置している。
【0107】
なお、同図において、(4b')は一次燃焼室(1)内の温度を測定する測温センサ、(4c)は覗き窓である。
【0108】
この焼却炉(A5)の他の構成及び動作は、上記第1実施形態の焼却炉(A1)と同じであり、重複する説明を省略する。
【0109】
以上でこの発明の実施形態を説明したが、この発明は上記実施形態に示すものに限定されるものではなく、様々に設定変更可能である。
【0110】
例えば、上記第1〜第5実施形態の焼却炉(A1)(A2)(A3)(A4)(A5)は、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とが垂直状隔壁(8)を介して互いに前後に並んで設置されたものであるが、この発明に係る焼却炉は、この他に、第6実施形態の焼却炉(A6)のように、一次燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とが水平状隔壁(8)を介して互いに上下に並んで設置されたものであっても良い。この場合には、散気管(50)は、第6実施形態の焼却炉(A6)のように、所定の位置に水平に配置されることになる。
【0111】
また、上記第1、第2及び第6実施形態の焼却炉(A1)(A2)(A6)は、所定位置に1個の散気管(51)が設置されたものであるが、この発明に係る焼却炉は、この他に、上記第3〜第5実施形態の焼却炉(A3)(A4)(A5)のように、所定位置に複数本の散気管が並列状に設置されたものであっても良い。
【0112】
また、この発明に係る焼却炉は、上記第5実施形態の焼却炉(A5)のように、被焼却物を燃焼室内に送り込むための被焼却物送込み装置(例えば、スクリューコンベア装置、ベルトコンベア装置、油圧シリンダ装置)を備えたものであって、この被焼却物送込み装置を作動させることで被焼却物を燃焼室内に連続的に或いは間欠的に送り込んで被焼却物を焼却するものとなされたものであっても良い。
【0113】
【発明の効果】
上述の次第で、この発明に係る焼却炉によれば、散気管に、火炎の噴出方向が燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナが付設されているから、燃焼用空気や燃焼ガスが助燃バーナから噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく燃焼室内を流れるようになる。このため、被焼却物を略完全に燃焼できるようになって被焼却物中に残存する未燃物量を低減させることができる。
【0114】
もとより、燃焼ガス出口側に、該出口用開口に向かう燃焼ガスの流れに対向して燃焼用空気を噴出する噴出口を有する散気管が設置されているので、燃焼室内の燃焼ガスは、燃焼ガス出口用開口内に引き込まれる際に、散気管の噴出口から噴出された新鮮な燃焼用空気や、あるいは更に助燃バーナの火口から噴出された火炎を受けて燃焼されるようになる。したがって、この焼却炉によれば、燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分の発生量を低減させることができる。
【0115】
しかも、助燃バーナは散気管に付設されているから、必ずしも助燃バーナを冷却する冷却装置を別途、設ける必要がなくなり、このため、焼却炉における助燃装置の構造を簡素化することができる。この結果、焼却炉の製造コストを引き下ることができるようになるし、焼却炉における助燃装置のメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0116】
また、上記焼却炉において、助燃バーナが散気管内に配置されている場合には、助燃バーナを確実に冷却することができる。
【0117】
また、上記焼却炉において、助燃バーナが助燃用燃料に点火する点火装置を有している場合には、点火作業を能率良く行うことができる。
【0118】
また、上記焼却炉において、助燃バーナが火炎の有無を検出する火炎検出装置を有している場合には、焼却作業を安全に行うことができる。
【0119】
また、散気管の噴出口から噴出される燃焼用空気の拡がり角度が所定範囲内に設定されている場合には、被焼却物をより効率良く焼却することができる。
【0120】
また、散気管の噴出口の近傍領域内に、燃焼ガス出口用開口が設けられている場合には、燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分の発生量を確実に低減させることができる。
【0121】
また、散気管が、二次燃焼室内に二次燃焼用空気を噴出する副噴出口を有するとともに、この散気管に、火炎の噴出方向が二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されている場合には、二次燃焼室内の二次燃焼用空気が二次燃焼バーナから噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室内を流れるようになる。したがって、この焼却炉によれば、燃焼ガスを効率良く燃焼できるようになって、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分を略完全に除去することができる。
【0122】
しかも、二次燃焼バーナは散気管に付設されているから、必ずしも二次燃焼バーナを冷却する冷却装置を別途、設ける必要がなくなり、このため、焼却炉の構造を簡素化することができる。この結果、焼却炉の製造コストを引き下ることができるようになるし、該焼却炉のメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0123】
また、上記焼却炉において、二次燃焼バーナが散気管内に配置されている場合には、二次燃焼バーナを確実に冷却することができる。
【0124】
また、上記焼却炉において、二次燃焼バーナが二次燃焼用燃料に点火する点火装置を有している場合には、点火作業を能率良く行うことができる。
【0125】
また、上記焼却炉において、二次燃焼バーナが火炎の有無を検出する火炎検出装置を有している場合には、焼却作業を安全に行うことができる。
【0126】
この発明に係る焼却炉用助燃装置は、散気管に付設されるとともに、火炎の噴出方向が散気管の噴出口から噴出される燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナを備えているから、この助燃装置を焼却炉の所定位置に設置して焼却を行うことにより、燃焼用空気や燃焼ガスが助燃バーナから噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく燃焼室内を流れるようになる。したがって、この助燃装置によれば、被焼却物を略完全に燃焼できるようになって、被焼却物中に残存する未燃物量を低減させることができる。
【0127】
しかも、散気管内に配置された助燃用燃料供給管を備えているから、必ずしも助燃バーナや助燃用燃料供給管を冷却する冷却装置を別途、設ける必要がなくなり、このため、焼却炉における助燃装置の構造を簡素化することができる。この結果、焼却炉の製造コストを引き下ることができるようになるし、焼却炉における助燃装置のメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0128】
また、散気管が、燃焼室に隣接して設置された二次燃焼室内に二次燃焼用空気を噴出する副噴出口を有し、且つこの散気管に、火炎の噴出方向が散気管の副噴出口から噴出される二次燃焼用空気の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナが付設されるとともに、更にこの散気管内に、二次燃焼バーナに接続され燃料を供給する二次燃焼用燃料供給管が配置されている場合には、二次燃焼用空気が二次燃焼バーナから噴出される火炎の噴出流圧で乱されることなく二次燃焼室内を流れるようになる。したがって、この助燃装置によれば、燃焼ガスを効率良く燃焼できるようになって、該燃焼ガス中に含まれている有煙ガスはもとよりダイオキシン等の有害ガス成分を略完全に除去することができる。
【0129】
しかも、二次燃焼バーナは散気管に付設されるとともに、同散気管内に二次燃焼用燃料供給管が配置されるので、必ずしも二次燃焼バーナや二次燃焼用燃料供給管を冷却する冷却装置を別途、設ける必要がなくなり、このため、焼却炉の構造を簡素化することができる。この結果、焼却炉の製造コストを引き下ることができるようになるし、該焼却炉のメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の焼却炉の断面側面図である。
【図2】同焼却炉の断面平面図である。
【図3】(イ)は同焼却炉の助燃装置の縦断面図、(ロ)は同焼却炉の助燃装置の一部側面図である。
【図4】同焼却炉の助燃装置の拡がり角度を説明するための要部を拡大した断面平面図である。
【図5】第2実施形態の焼却炉の要部を拡大した断面平面図である。
【図6】(イ)は同焼却炉の助燃装置の縦断面図、(ロ)は同焼却炉の助燃装置の一部側面図である。
【図7】第3実施形態の焼却炉の要部を拡大した断面平面図である。
【図8】第4実施形態の焼却炉の要部を拡大した断面平面図である。
【図9】第5実施形態の焼却炉の断面平面図である。
【図10】第6実施形態の焼却炉の断面側面図である。
【図11】従来の焼却炉の断面平面図である。
【符号の説明】
A1〜A6…焼却炉
1…一次燃焼室(燃焼室)
2…二次燃焼室
9a…燃焼ガス出口用開口
10…助燃バーナ
12…点火装置
18…火炎検出装置
27…助燃用燃料供給管
30…二次燃焼バーナ
32…点火装置
38…火炎検出装置
50…助燃装置
51…散気管
52…噴出口
53…副噴出口
60…被焼却物
61…一次燃焼用空気
62…燃焼ガス
64…二次燃焼用空気
70…被焼却物送込み装置
F1…助燃用火炎
F2…二次燃焼用火炎

Claims (11)

  1. 燃焼室(1)内において、燃焼ガス出口側に、該出口用開口(9a)に向かう燃焼ガス(62)の流れに対向して燃焼用空気(61)を噴出する噴出口(52)を有する散気管(51)が設置された焼却炉(A1〜A6)において、
    前記散気管(51)に、火炎(F1)の噴出方向が前記燃焼用空気(61)の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナ(10)が付設されており、
    前記助燃バーナ( 10 )は、助燃用燃料に点火する点火装置( 12 )を有していることを特徴とする焼却炉。
  2. 前記助燃バーナ( 10 )は、火炎( F1 )の有無を検出する火炎検出装置( 18 )を有している請求項1記載の焼却炉。
  3. 前記散気管( 51 )は、該散気管の軸線に垂直な平面内における、噴出口( 52 )から噴出される燃焼用空気( 61 )の拡がり角度(θ)が20〜100°の範囲内に設定されている請求項1又は2記載の焼却炉。
  4. 前記助燃バーナ( 10 )は、前記散気管( 51 )内に配置されている請求項1〜3のいずれか1項記載の焼却炉。
  5. 前記散気管( 51 )の噴出口( 52 )の近傍領域内に、前記出口用開口( 9a )が設けられている請求項1〜4のいずれか1項記載の焼却炉。
  6. 前記燃焼室(1)に隣接して二次燃焼室(2)が隔壁(8)を介して設置されるとともに、
    前記隔壁(8)に、一端開口を前記出口用開口( 9a )とするとともに燃焼室(1)と二次燃焼室(2)とを連通した燃焼ガス流通路(9)が設けられ、
    且つ、前記散気管( 51 )は、前記二次燃焼室(2)内に二次燃焼用空気( 64 )を噴出する副噴出口( 53 )を有するとともに、
    この散気管( 51 )に、火炎( F2 )の噴出方向が前記二次燃焼用空気( 64 )の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナ( 30 )が付設されている請求項1〜5のいずれか1項記載の焼却炉。
  7. 前記二次燃焼バーナ( 30 )は、前記散気管( 51 )内に配置されている請求項6記載の焼却炉。
  8. 前記二次燃焼バーナ( 30 )は、二次燃焼用燃料に点火する点火装置( 32 )を有している請求項6又は7記載の焼却炉。
  9. 前記二次燃焼バーナ( 30 )は、火炎( F2 )の有無を検出する火炎検出装置( 38 )を有している請求項6〜8のいずれか1項記載の焼却炉。
  10. 焼却炉( A1 A6 )の燃焼室(1)内に燃焼用空気( 61 )を噴出する噴出口( 52 )を有する散気管( 51 )と、
    前記散気管( 51 )に付設されるとともに、火炎( F1 )の噴出方向が前記噴出口( 52 )から噴出される燃焼用空気( 61 )の噴出方向と同一方向に設定された助燃バーナ( 10 )と、
    前記散気管( 51 )内に配置されるとともに、前記助燃バーナ( 10 )に接続され助燃用燃料を供給する助燃用燃料供給管( 27 )と、
    を備えていることを特徴とする焼却炉用助燃装置。
  11. 前記散気管( 51 )は、前記燃焼室(1)に隣接して設置された二次燃焼室(2)内に二次燃焼用空気( 64 )を噴出する副噴出口( 53 )を有し、
    且つ、前記散気管( 51 )に、火炎( F2 )の噴出方向が前記副噴出口( 53 )から噴出される二次燃焼用空気( 64 )の噴出方向と同一方向に設定された二次燃焼バーナ( 30 )が付設されるとともに、更にこの散気管( 51 )内に、前記二次燃焼バーナ( 30 )に接続され二次燃焼用燃料を供給する二次燃焼用燃料供給管( 47 )が配置されている請求項10記載の焼却炉用助燃装置。
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