JP3817064B2 - 低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法 - Google Patents

低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築分野で使用される、常温で低降伏比を持ち、高温強度特性に優れた低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昭和62年の建築基準法の改正より、建築用鋼材に対し、高温において十分な強度が確保できれば、構造部表面に温度上昇を抑える被覆を必ずしも施す必要がなくなった。このような状況に対応して、成分を調整することにより高温強度を確保する発明が提案されてきた。例えば、特開平2−282419号公報に開示されている発明では、高温強度を確保するために炭化物形成元素であるNb,Mo等を添加し、これら元素の高温にける微細炭化物の析出による析出強化を利用している。
【0003】
ところが、最近になって、耐震性の観点から、常温での降伏比を下げることが強く望まれるようになってきた。降伏比を上昇させることなしに耐火性を得ることのできる発明としては、特開平2−205625号公報にみられるように、IF鋼に高温でのみ析出するCuを添加する発明が提案されている。この他、耐火性に優れた建築用低降伏比熱延鋼帯及びその製造方法として、特開平5−222484号公報に、NbCやTiCの析出物を高温強度が確保できる程度に微細に析出させる発明も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
耐震性の観点からの常温での低降伏比化の要請に対して、前記特開平2−282419号公報記載の発明では、Nb,Mo等の添加元素が熱間圧延後の巻取段階で析出して、常温での降伏強度が、ひいては降伏比が上昇するため、低降伏比の鋼板を得ることが困難であった。特に、建築構造部材として使用される、円形や角形などの閉断面に成形加工された鋼管では、造管時鋼材にひずみが加わるため、熱延後の鋼板より降伏強度が高くなり、降伏比をより上昇させることになる。このため、建築構造部材用鋼管の素材となる鋼板には、より一層の低降伏比化が望まれる。
【0005】
また、前記特開平2−205625号公報記載の発明では、高価なNiも同時に添加する必要があり、安価な建築構造部材用鋼管及びその素材となる鋼板を提供することはできない。
【0006】
さらに、前記特開平5−222484号公報記載の発明による鋼板でも、造管時に降伏強度の上昇が大きく、造管後に十分な低降伏比が得られないという問題があった。
【0007】
このような事情に鑑み、本発明は、常温で低降伏比を持ち、高温強度特性に優れた低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法を提供することを目的とするものである
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、種々の実験、研究を重ねた結果、鋼材に含有されるCを低減し、Nbを多く添加することにより、常温での降伏比が低く、かつ高温での強度特性に優れる鋼材が得られることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足し、常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板。
)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
Ti≦0.2%、 B:0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
0.000035/(B+0.0004)
を満足し、常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板。
【0010】
(3)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足する鋼片を、Ar 3 変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃ /sec 以上、3 0℃ /sec 以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却することを特徴とする常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板の製造方法。
)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
Ti≦0.2%、 B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足する鋼片を、Ar3変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃/sec以上、3 0℃/sec以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却することを特徴とする常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板の製造方法。
【0011】
(5)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足し、常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
Ti≦0.2%、 B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足し、常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
【0012】
(7)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足し、角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が
197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
Ti≦0.2%、 B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足し、角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
【0013】
(9)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足する鋼片を、Ar 3 変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃ /sec 以上、3 0℃ /sec 以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却して得られた熱延鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接することを特徴とする常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管の製造方法。
10)重量%で、
C ≦0.02%、 Si≦1.0%、
Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、
Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.3%、
Ti≦0.2%、 B :0.0001〜0.0020%
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
+0.000035/(B+0.0004)
を満足する鋼片を、Ar3変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃/sec以上、3 0℃/sec以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却して得られた熱延鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接することを特徴とする常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管の製造方法。
【0014】
11)円形断面へ成形し、溶接した後、さらに角形断面に成形することを特徴とする角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上である前記(9)または(10)記載の低降伏比型耐火用角形鋼管の製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、鋼成分を限定した理由について述べる。
Cは他の添加元素と結合して析出物となったり、セメンタイトとして析出することで常温での降伏比を上昇させる。C添加量が0.02%を超えると常温での降伏比が増加して70%を超える。0.02%以下のC量であれば、常温での降伏比は70%以下となるため、C量の上限を0.02%とする。造管時の降伏比上昇をより低く抑えるためには、C量を0015%以下とすることが好ましい。
【0016】
Siは固溶強化元素であり、比較的安価に鋼板の強度を上昇させることができるため、本発明では強度の調整を行う意味で添加するが、添加量が多くなると強度が高くなりすぎることから1.0%以下とする。他の元素で強度調整できる場合は、Siは無添加とすることもできる。
【0017】
MnはSiと同様に比較的安価な固溶強化元素で、強度調整に有効であり、本発明では強度の調整を行うために添加するが、0.05%未満では熱間加工性が確保できないため、0.05%以上添加する必要がある。一方、むやみな添加は建築用鋼材としては強度が高くなり過ぎ、成形性を低下させるので2.0%以下とする。
【0018】
Sは不可避的に含まれる元素であり、加工性劣化の要因となるため極力低減する必要があるが、0.02%以下とすることで加工性に対する問題は解消されることから、その範囲を0.02%以下とする。なお、難加工性用途の場合には、0.01%以下とするのが望ましい。
【0019】
Alは脱酸剤として使用されるが、この効果を発揮させるためには鋼中に0.01%以上含有させることが必要である。一方、0.1%を超えると、酸化物系介在物の増加を招くため、その上限を0.1%とする。
【0020】
Nbは、通常、析出強化元素として添加されることが多いが、析出強化を働かせた場合、狙いとする低降伏比を得ることができないため、前述したように低Cとして析出強化が働かないようにしており、本発明では固溶強化元素として添加している。また、Nbは高温強度を著しく上昇させる。これは、高温で変形する際に固溶Nbと移動している転位が相互作用し、転位の動きやすさを低下させるためであるしかしながら、その添加量をむやみに増加させると熱間での加工性を損なうため、その添加量は0.08%以上かつ0.3%以下とする。なお、600℃での降伏強度をより高くするという観点から、その添加は0.15%以上とすることが望ましい。
【0021】
Tiは、Nbと結合する可能性のあるC,Nを固定し、添加したNbを有効固溶Nbとして活用するために必要に応じて添加するが、その添加量をむやみに増加させると加工性劣化をまねくため、上限を0.2%とする。
【0022】
BはNbと複合添加することで固溶Nbの作用を助長する。この理由は現在のところ明確とはなっていないが非常に顕著な効果があることから、0.0001%以上添加するしかしながら、その添加量をむやみに増加させてもその効果は飽和し、しかも常温での降伏比の上昇を招く恐れがあるため上限を0.0020%とする。
【0023】
C,Nを比較的多く含有する際には、添加したNbの一部が固溶状態ではなくなり十分な高温強度が得られなくなることがある。図1に横軸をNb−(0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N+0.000035/(B+0.0004))、縦軸を600℃での降伏強度として整理した結果を示す。197MPa以上の600℃での降伏強度を確保するため、添加Nb量は前述の条件に加え、
Tiが添加されていない場合には、
Nb≧0.05+7.75C+664N
+0.000035/(B+0.0004) …(1)
Tiが添加されている場合には、
Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
+0.000035/(B+0.0004) …(
を満足させる。
【0024】
その他の成分に関しては特に限定していないが、Cu,Ni,Cr,V等のスクラップから混入する元素が存在しても本発明鋼の特性には全く影響はない。
【0025】
このような成分の鋼を鋳造し、得られた熱片スラブを直接または加熱した後、あるいは冷片を再加熱して熱間圧延を施す。その際、熱片スラブを直接圧延することと再加熱後に圧延することでの特性変化は殆ど認められない。また、再加熱温度は特に限定しないが、生産性を考慮して1000℃から1300℃の範囲とすることが好ましい。
【0026】
熱間圧延は通常の熱延工程、あるいは仕上圧延においてスラブを接合し圧延する連続化熱延工程のどちらでも可能である。
【0027】
熱間圧延の際の圧延終了温度はAr3 変態点温度以上とする。これは、Ar3 変態点未満の温度で仕上げ圧延を施した場合、加工組織が残り、常温での降伏比が上昇する恐れがあるためである。圧延終了温度の上限は特に限定していないが、生産性の観点から1000℃以下とすることが望ましい。
【0028】
熱間圧延後の平均冷却速度は、30℃/secより速い場合、冷却中に低温変態相が生成して降伏比が上昇するため、30℃/sec以下とする。また、冷却速度が0.1℃/sec未満の場合には、冷却中に粒界に不要な相が析出する可能性があるため、冷却速度は0.1℃/sec以上とする。
【0029】
巻取温度は、熱延鋼板の鋼管あるいは角形鋼管への造管性の観点から700℃以下であればよい。望ましくは650℃以下とする。
【0030】
このようにして製造された熱延鋼板は、常温での降伏比が70%以下でありまた、鋼管に造管される際にはひずみが導入され降伏比が上昇するが、この造管後の降伏比は90%以下である。
【0031】
本発明は、前述のような連続熱延工程以外に、通常の厚板圧延工程にも適用可能である。
また、熱延鋼板だけでなく、これを素材とした表面処理鋼板に対しても本発明は適用可能である。この場合には表面処理性の観点から、Si添加量を0.5%以下とすることが望ましい。
また、造管方法も、本発明では特に限定するものではなく、プレス成形法、ロール成形法などが適用できる
【0032】
【実施例】
表1に示す種々の化学成分の鋼を鋳造し、1050℃〜1250℃の温度に再加熱後、表2に示す条件にて熱延鋼板を製造し、常温での引張特性及び600℃での引張特性を測定して、その結果を表2に示す。
【0033】
鋼種番号1〜14は本発明の範囲内にある成分系であり、表2に示すように、常温での降伏比が70%以下であり、かつ、角形鋼管に造管後の平坦部から採取して測定した結果では全て降伏比が90%以下である。また、角形鋼管に造聾の600℃での降伏強度YSが全て197MPa以上となる高温での強度の高い鋼板が製造できている。
【0034】
一方、鋼種番号6の冷却速度が50℃/sの材料は冷却速度が速すぎるため、常温での降伏比が高くなりすぎている。鋼種番号15〜18は本発明の範囲外の成分系であり、鋼種番号15はC添加量が多過ぎるため、常温での降伏比が熱延まま材では70%を越え、角形鋼管造管後では90%を越えている。しかも、添加Nb量が式(1)から求まる値よりも僅かに少なく、600℃での降伏強度が安定して確保できない。また、鋼種番号16〜18は添加Nb量が式(1)あるいは(2)から求まる量よりも少ないため、高温での強度が低い。
【0035】
なお、本実施例における試験は、常温引張試験はJIS5号試験片を用いJIS Z 2241に従って行い、600℃での引張試験はJIS G 0567に従って行った。
【0036】
【表1】
Figure 0003817064
【0037】
【表2】
Figure 0003817064
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、常温での造管の前と後の降伏比が低く、高温での強度が高い鋼板及び鋼管の製造が可能となり、工業的に価値の大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Nb,Ti,C,N,B添加量と高温での降伏強度の関係を示す図である。

Claims (11)

  1. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板。
  2. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    Ti≦0.2%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板。
  3. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足する鋼片を、Ar 3 変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃ /sec 以上、3 0℃ /sec 以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却することを特徴とする常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板の製造方法。
  4. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    Ti≦0.2%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足する鋼片を、Ar3変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃/sec以上、3 0℃/sec以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却することを特徴とする常温での降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型耐火用熱延鋼板の製造方法。
  5. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
  6. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    Ti≦0.2%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
  7. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
  8. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    Ti≦0.2%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足し、角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管。
  9. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足する鋼片を、Ar 3 変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃ /sec 以上、3 0℃ /sec 以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却して得られた熱延鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接することを特徴とする常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管の製造方法。
  10. 重量%で、
    C ≦0.02%、
    Si≦1.0%、
    Mn:0.05〜2.0%、
    S ≦0.02%、
    Al:0.01〜0.1%、
    Nb:0.08〜0.3%、
    Ti≦0.2%、
    B :0.0001〜0.0020%
    を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が
    Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N
    +0.000035/(B+0.0004)
    を満足する鋼片を、Ar3変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、0.1℃/sec以上、3 0℃/sec以下の平均冷却速度で700℃以下まで冷却して得られた熱延鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接することを特徴とする常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上であることを特徴とする低降伏比型耐火用鋼管の製造方法。
  11. 円形断面へ成形し、溶接した後、さらに角形断面に成形することを特徴とする角形鋼管の平坦部の常温での降伏比が90%以下で、600℃での降伏強度が197MPa以上である請求項9または10記載の低降伏比型耐火用角形鋼管の製造方法。
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