JP3816330B2 - 始動電動機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、オーバランニングクラッチの軸線方向の移動に連動して内燃機関のリングギヤと歯合する中間歯車を備えた始動電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の始動電動機の一部断面正面図、図4は図3の中間歯車の斜視図、図5は図3のホルダの斜視図であり、1は直流電動機、2は直流電動機1の電動機軸、11は電動機軸2と同軸上に設けられ電動機軸2の回転力が伝達される出力軸、6はブラケット5で出力軸11の端部を回転自在に支持したすべり軸受、8は出力軸11に取り付けられたオーバランニングクラッチである。
一方向のみに回転力を伝達するオーバランニングクラッチ8の前側にはピニオン13が設けれれており、出力軸11に支持され、軸線方向に摺動可能になっている。
【0003】
14は内周面に遊星ギヤ25と歯合するギヤを有するインターナルギヤ、15はフランジ15aを有するスペーサ、16はフランジ15aとオーバランニングクラッチ8との間に設けられた環状の板ばね、17は回動可能に中間部でブラケット5に支持され下端部がスペーサ15のフランジ15aを押圧するシフトレバーで、電磁スイッチ7の通電により反時計方向に回動され、オーバランニングクラッチ8を前進移動させ、電磁スイッチ7の通電を断つと時計方向に復帰回動され、オーバランニングクラッチ8は後退移動する。
【0004】
18はブラケット5に固定された中間歯車軸、19は中間歯車軸18に中間歯車用軸受であるすべり軸受20を介し回転可能で、かつ軸線方向に移動可能に支持された中間歯車、30は中間歯車19とオーバランニングクラッチ8とを連結するホルダ、31はホルダ30と中間歯車19との間に設けられたワッシャ、21は中間歯車軸18の端面を押圧した弾性体であるパッキン、22は中間歯車軸18及びパッキン21をブラケット5内に閉じ込めるための蓋部である。
【0005】
軸線方向のみ移動可能なホルダ30は、中間歯車19の円筒部19aが遊嵌する遊嵌孔30a、オーバランニングクラッチ8の周面と対向する対向面30b及び中間歯車19のフランジ19bが当接する当接面30cを有するホルダ本体30Aと、スペーサ15のフランジ15aと当接する当接面30dを有しているとともにワッシャ31と協働してオーバランニングクラッチ8を挟む突出部30Bとから構成されている。
【0006】
次に、上記構成の始動電動機の動作について説明する。電磁スイッチ7の通電により、シフトレバー17が反時計方向に回動し、そのシフトレバー17の押圧力でオーバランニングクラッチ8及びピニオン13が出力軸11上を前方に移動する。また、その押圧力でワッシャ31を介して中間歯車19が中間歯車軸18上を前方に移動して、内燃機関のフライホイールの外周面に固着したリングギア100に歯合する。次に、電磁スイッチ7の主接点(図示せず)が閉成されて直流電動機1の出力軸11が回転し、この回転力はオーバランニングクラッチ8、ピニオン13及び中間歯車19に伝達され、この中間歯車19の回転付勢によってリングギヤを介して内燃機関が始動される。
機関始動後は、シフトレバー17が電磁スイッチ7の通電解除によって時計方向に回動し、オーバランニングクラッチ8が出力軸11上を後方に移動し、図3に示す状態に復帰して静止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の始動電動機では、中間歯車19が中間歯車軸18上を前方に移動してリングギア100と衝突して歯合するが、そのときに生じる衝突音が大きいという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記の問題点を解決することを課題とするものであって、中間歯車がリングギヤと歯合する際に生じる衝突音を小さくした始動電動機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る始動電動機は、電動機と、この電動機の回転力が伝達される出力軸と、この出力軸に軸線方向に移動可能に設けられかつ一方向のみの回転力を伝えるオーバランニングクラッチと、前記オーバランニングクラッチの片側の前記出力軸に設けられたピニオンと、前記出力軸と平行に設けられた中間歯車軸と、この中間歯車軸に軸線方向に移動可能に設けられ前記ピニオンに常に歯合しているとともに、前記オーバランニングクラッチの軸線方向の移動に連動して内燃機関のギヤと歯合する中間歯車と、この中間歯車と前記オーバランニングクラッチとの間に前記中間歯車軸に沿って移動可能に設けられたホルダと、前記中間歯車軸に設けられ片端部にフランジを有するパイプ形状の保持体と、前記中間歯車と前記フランジとの間に設けられ中間歯車が前記ギヤと歯合する際の衝撃力を吸収する衝撃吸収手段とを備えたものである。
【0011】
この発明に係る始動電動機では、衝撃吸収手段は、リング状の板ばねである。
【0012】
この発明に係る始動電動機では、保持体は、焼入れ鋼で構成されている。
【0013】
この発明に係る始動電動機では、保持体は、含油した合金燒結材で構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明するが、従来例で示した図3ないし図5と同一または相当部分は同一符号を付して、その説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の始動電動機の要部断面図、図2は図1の保持体の斜視図であり、中間歯車19とオーバランニングクラッチ8との間には、衝撃吸収手段であるリング状の板ばね50が設けられている。この板ばね50は中間歯車19がリングギヤ100と歯合する際の衝撃力を吸収する。また、板ばね50はフランジ51aを有する保持体51と中間歯車19との間に挟まれている。保持体51は薄くて高強度が確保できる焼入れ鋼で構成されている。
【0015】
上記構成の始動電動機では、中間歯車19が中間歯車軸18上を前方に移動してリングギア100と衝突して歯合するが、そのときの衝撃力の一部は板ばね50で吸収されるので、衝突音が小さくなる。
また、板ばね50はフランジ51aと中間歯車19との間に挟まれているので、中間歯車19のリングギヤ100から受ける衝撃力は保持体51全体で受けることになり、オーバランニングクラッチ8に対する衝撃荷重の偏りを防止することができる。
【0016】
なお、上記実施の形態では、衝撃吸収手段として、板ばね50を用いたが、例えば弾性ゴムであってもよい。
また、保持体51の材料として、鋼板の代わりに、軽量で安価なナイロン(商標名)、ガラス入りナイロン等の樹脂でもよい。また、寸法精度が高い鉄系または銅系の合金燒結材でもよい。
また、保持体51のフランジ51aは、オーバランニングクラッチ8の片側側面の外周部と当接し、摺動摩耗するが、保持体を含油した合金燒結材で構成することで、高い寸法精度が得られるとともに耐摩耗性が向上する。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る始動電動機によれば、電動機と、この電動機の回転力が伝達される出力軸と、この出力軸に軸線方向に移動可能に設けられかつ一方向のみの回転力を伝えるオーバランニングクラッチと、前記オーバランニングクラッチの片側の前記出力軸に設けられたピニオンと、前記出力軸と平行に設けられた中間歯車軸と、この中間歯車軸に軸線方向に移動可能に設けられ前記ピニオンに常に歯合しているとともに、前記オーバランニングクラッチの軸線方向の移動に連動して内燃機関のギヤと歯合する中間歯車と、この中間歯車と前記オーバランニングクラッチとの間に前記中間歯車軸に沿って移動可能に設けられたホルダと、前記中間歯車軸に設けられ片端部にフランジを有するパイプ形状の保持体と、前記中間歯車と前記フランジとの間に設けられ中間歯車が前記ギヤと歯合する際の衝撃力を吸収する衝撃吸収手段とを備えたので、中間歯車が内燃機関のギヤと衝突して歯合する際の衝撃力の一部は衝撃吸収手段で吸収され、衝突音が小さくなり、しかもその衝撃力は保持体全体で受けることになり、オーバランニングクラッチに対する衝撃荷重の偏りを防止することができる。
【0019】
また、この発明に係る始動電動機によれば、衝撃吸収手段は、リング状の板ばねであるので、安価で簡単な構成で中間歯車で生じる衝突音を小さくすることができる。
【0020】
また、この発明に係る始動電動機によれば、保持体は、焼入れ鋼で構成されているので、保持体は薄くて高強度を得ることができる。
【0021】
また、この発明に係る始動電動機によれば、保持体は、含油した合金燒結材で構成されているので、保持体のフランジが、オーバランニングクラッチの片側側面の外周部と当接して、摺動摩耗するものの、その耐摩耗性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の始動電動機の部分断面図である。
【図2】 図1の保持体の斜視図である。
【図3】 従来の始動電動機の部分断面正面図である。
【図4】 図3の中間歯車の斜視図である。
【図5】 図3のホルダの斜視図である。
【符号の説明】
1 直流電動機、8 オーバランニングクラッチ、11 出力軸、13 ピニオン、18 中間歯車軸、19 中間歯車、50 板ばね(衝撃吸収手段)、51 保持体、51a フランジ。
Claims (4)
- 電動機と、
この電動機の回転力が伝達される出力軸と、
この出力軸に軸線方向に移動可能に設けられかつ一方向のみの回転力を伝えるオーバランニングクラッチと、
前記オーバランニングクラッチの片側の前記出力軸に設けられたピニオンと、
前記出力軸と平行に設けられた中間歯車軸と、
この中間歯車軸に軸線方向に移動可能に設けられ前記ピニオンに常に歯合しているとともに、前記オーバランニングクラッチの軸線方向の移動に連動して内燃機関のギヤと歯合する中間歯車と、
この中間歯車と前記オーバランニングクラッチとの間に前記中間歯車軸に沿って移動可能に設けられたホルダと、
前記中間歯車軸に設けられ片端部にフランジを有するパイプ形状の保持体と、
前記中間歯車と前記フランジとの間に設けられ中間歯車が前記ギヤと歯合する際の衝撃力を吸収する衝撃吸収手段と
を備えた始動電動機。 - 衝撃吸収手段は、リング状の板ばねである請求項1に記載の始動電動機。
- 保持体は、焼入れ鋼で構成されている請求項1または請求項2に記載の始動電動機。
- 保持体は、含油した合金燒結材で構成されている請求項1または請求項2に記載の始動電動機。
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