JP3816155B2 - 生理用ナプキン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、女性の身体に着用されて体液を吸収するために使用される生理用ナプキンに関するものである。さらに詳細には、生理用ナプキンの後方に偏倚した位置で生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出する形態で設けられたフラップ等の下着に面する側に設けられた粘着層を保護するための保護シートを備えた生理用ナプキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキンは、女性の身体に着用されて体液を吸収するための手段として使用されている。第1の形態の生理用ナプキンは、生理用ナプキン本体の長手方向中央における両側部から外方向に延出する形態で設けられたフラップを有している。この種のフラップは、生理用ナプキンの使用時に下着の脚部開口回りに折り畳まれて使用される。フラップの下着に面する側には、フラップを下着外面に固定するための粘着層が取付けられている。生理用ナプキンの使用前にはこの粘着層が他の部分に付着しないように、粘着層を保護する保護シートが粘着層に取付けられている。例えば実開平6−26833号公報、実開平6−26835号公報に開示されている保護シートは、少なくとも2枚の保護シートを有している。つまり生理用ナプキン本体裏面の粘着層を保護する本体用保護シートと、生理用ナプキンのトップシート上に折り畳まれるフラップに設けられた粘着層を保護するフラップ用保護シートとを有している。また、実開平5−9529号公報に開示されている保護シートは、全体として1枚の保護シートからなる。つまり生理用ナプキン本体裏面に設けられた粘着層を保護する第1部分と、第1部分に対して直角に延出している、フラップの裏面に設けられた粘着層を保護する第2部分とからなる。
【0003】
第2の形態の生理用ナプキンは、生理用ナプキンの後方に偏倚した位置で生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出するフラップを有している。この種のフラップは生理用ナプキンの使用時に下着内で広がり状態に保持されて使用される。このような形態のフラップは、実開平7−12120号公報、および実開平7−33314号公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の形態の生理用ナプキンにおいて、2枚の保護シートを有するものはそれらを別々に取り外す必要があり煩わしいし、また1枚の保護シートに構成されたものでも取り外し時に直角方向に延出する第2部分が破れたりうまく剥がれないという可能性があった。さらにこれらの従来技術は、上述した第2の形態の生理用ナプキンの適用について言及していない。
【0005】
また、上記第2の形態の従来技術は、生理用ナプキンの後方に設けられたフラップを下着内で広がり状態に保持するための目的で粘着層を付与することについて言及していない。
【0006】
本発明の目的は、生理用ナプキンの後方に偏倚した位置において生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出するフラップの裏面に設けられた粘着層を保護する保護シートの引き剥がし動作を他の動作と関連して、例えば、生理用ナプキン本体裏面に設けられた粘着層を保護する保護シートを生理用ナプキンから引き剥がす動作あるいは生理用ナプキンの包装体を生理用ナプキンから引き剥がす動作と関連して行えるように構成された生理用ナプキンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の生理用ナプキンは、液体透過性のトップシートと、液体不透過性のバックシートと、両シート間に配設された吸収性コアとからなる生理用ナプキン本体と、生理用ナプキンの後方に偏倚した位置において生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出する後方フラップとを有する生理用ナプキンにおいて、前記生理用ナプキンはさらに、前記後方フラップを下着内で広がり状態に保持するために後方フラップの下着対向面側に設けられた粘着層と、生理用ナプキンの使用前に前記粘着層を保護する後方保護シートとを有し、前記後方保護シートは、生理用ナプキンを使用するために生理用ナプキンを後方保護シートから取り外す時に生理用ナプキンの横方向外側に展開が可能な自由端部と、少なくとも一方端縁の中間部分における少なくとも一部に生理用ナプキンの横方向に対して傾斜した傾斜部とを有し、生理用ナプキンの使用前には、前記後方フラップは生理用ナプキン本体に沿って生理用ナプキンの横方向内側に折り返されており、前記後方保護シートの自由端部は折り返された後方フラップの粘着層に重ねられており、少なくとも前記後方保護シートの一方端縁が後方フラップの折り返し部と交差する部分に前記傾斜部が配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の生理用ナプキンは、さらに、生理用ナプキンの長手方向の前方において生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出する前方フラップと、前方フラップを下着の開口側縁回りに折畳み状態に保持するための下着対向面側に設けられた粘着層と、生理用ナプキンの使用前に前記粘着層を保護する前方保護シートとを有し、前記前方保護シートは、生理用ナプキンを使用するために生理用ナプキンを前方保護シートから取り外す時に生理用ナプキンの横方向外側に展開が可能な自由端部と、少なくとも一方端縁の中間部分における少なくとも一部に生理用ナプキンの横方向に対して傾斜した傾斜部とを有し、生理用ナプキンの使用前には、前記前方フラップは生理用ナプキン本体に沿って生理用ナプキンの横方向内側に折り返されており、前記前方保護シートの自由端部は折り返された前方フラップの粘着層に重ねられており、少なくとも前記前方保護シートの一方端縁が前方フラップの折り返し部と交差する部分に前記傾斜部が配置されていてもよい。前記前方保護シートの傾斜部と前記後方保護シートの傾斜部は、生理用ナプキンの横方向に対して同方向に傾斜していてもよい。前記前方保護シートと後方保護シートは、同型状に形成されていてもよい。前記生理用ナプキンは、包装体によって包装され、前記後方保護シートと前方保護シートが包装体に接続されていてもよい。前記生理用ナプキンは、生理用ナプキンをその長手方向に沿ってほぼ3分割する線に沿って3つ折りされ、前記後方保護シートは、その大部分が3つ折りされた生理用ナプキンの一方端部内に延在するように構成されていてもよい。前記後方フラップの折り返し部に沿って折り返された前記後方保護シートの折り返し部は、前記一方端部内にのみ延在するように構成されていてもよい。前記後方保護シートは、その全体が前記一方端部内にのみ延在することを特徴とするように構成されていてもよい。前記前方保護シートは、その大部分が3つ折りされた生理用ナプキンの中心部分内に延在するように構成されていてもよい。前記前方フラップの折り返し部に沿って折り返された前記前方保護シートの折り返し部は、前記中心部分内にのみ延在することを特徴とするように構成されていてもよい。前記前方保護シートは、その全体が前記中心部分内にのみ延在することを特徴とするように構成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は、本発明に従って構成された生理用ナプキンの第1の実施の形態を図示している。
【0010】
図1において符号2は、第1の実施形態の生理用ナプキンを示し、この生理用ナプキン2は、図4に示すように、液透過性トップシート4、液不透過性バックシート6、及びトップシート4とバックシート6との間に配置された吸収性コア8を具備している。
【0011】
トップシート4は使用者から排出された体液を迅速に吸収性コア8に透過させるとともに、着用者の皮膚に接触した時に着用者に過度の不快感を与えないものであることが重要である。トップシート4は、たとえば天然繊維または合成繊維製の織布または不織布、多数の小孔が形成されている熱可塑性合成樹脂フィルム、多孔性合成樹脂フォーム、網状合成樹脂フォーム、網状熱可塑性合成樹脂フィルム、熱可塑性合成樹脂スクリムから好都合に形成することができる。
【0012】
バックシート6は吸収性コア8に吸収された液体が生理用ナプキンから流出して使用者自身及び/又は着用者の衣服を汚染するのを防止する機能を有することが重要である。バックシート6は、ポリオレフィンフィルムの如き柔軟な液体不透過性熱可塑性合成樹脂フィルムから好都合に形成することができる。バックシート6を形成するための特に好適なフィルムとしては、厚さ0.01乃至0.05mm、特に約0.025mm の低密度ポリエチレンフィルム(かかるポリエチレンフィルムはエシル コープのビスクリーン部門から「Model XP-39385」として、また米国オハイオ州シンシナティ所在のクロペイ コープから「SOF FLEX 1401 」として販売されている)を挙げることができる。
【0013】
吸収性コア8は、着用者から排出されてトップシート4を透過した体液を吸収して保持する機能を有することが重要である。このような吸収性コア8は、例えばエアフェルトと称される細破砕木材パルプ、クレープ処理したセルロース詰綿、メルトブローした重合体、化学的に剛性化、変形或いは架橋させたセルロース繊維、吸収性合成樹脂フォーム、ティッシュペーパー層、又は吸収ゲル化(液体を吸収してゲル状になる)材料或いはこれらの適宜の組み合わせから好都合に形成することができる。
【0014】
上記生理用ナプキン2の外形は、生理用ナプキン2の長手方向に延在する両側縁30と、長手方向に垂直な方向に延在する両端縁32、33とによって規定されている。この明細書において「長手方向」とは、生理用ナプキン2が使用者によって着用されたときに、体の前後方向と一致する方向である。従って図1において「生理用ナプキンの長手方向」は一点鎖線によって示された仮想線Xの延在する方向である。またこの明細書において「長手方向中心線」とは生理用ナプキンの長手方向に延在する中心線を意味し、図1においては一点鎖線による仮想線Xと一致する。「生理用ナプキンの後方」とは生理用ナプキン2が使用者によって着用されたときに、体の後方部分に対応する生理用ナプキンの部分を意味する。「生理用ナプキンの前方」とは生理用ナプキン2が使用者によって着用されたときに、「生理用ナプキンの後方」部分を除き、それより体の前方に位置する生理用ナプキンの部分を意味する。さらに、「横方向」とは上記「長手方向」に垂直な方向をいう。従って、「生理用ナプキンの横方向」は一点鎖線による仮想線Xの延在する方向と垂直な方向である。
【0015】
トップシート4とバックシート6は、生理用ナプキン2の外形と一致するように形成されている。生理用ナプキン2の後方部分におけるトップシート4とバックシート6の両側縁部分は、吸収性コア8の両側縁14から横方向外側に延出しており、一対の後方フラップ210を形成している。また生理用ナプキン2の前方部分におけるトップシート4とバックシート6の両側縁部分も、吸収性コア8の両側縁14から横方向外側に延出しており、これによって一対の前方フラップ10を形成している。後方フラップ210は、生理用ナプキン2が使用される時に、下着の内面に広がるように保持される。これによって生理用ナプキン2の後方部分からの漏れ防止効果を高めるようにされている。前方フラップ10は、生理用ナプキン2が使用される時に、下着の脚部開口回りに折り畳まれて使用される。これによって生理用ナプキン2の前方部分からの漏れ防止効果を高めるようにされている。トップシート4の外周縁とバックシート6の外周縁には連続して加熱融着された融着領域12を有している。さらに吸収性コア8の両側縁14に沿った領域16において、トップシート4とバックシート6を加熱融着している。所望ならば接着剤による接着等の他の適宜の様式によってトップシート4とバックシート6とを相互に連結することもできる。
【0016】
生理用ナプキン2のバックシート6の側であって使用者の下着と接する面には、粘着層が設けられている。まず吸収性コア8の領域に対応するバックシート6側には4つの粘着層38、40、42、240が吸収性コア8の長手方向に沿って間隔をおいて設けられている。これらの粘着層38、40、42、240は生理用ナプキン2を下着の股部領域内面に固定する為に用いられる。これらの粘着層38、40、42、240は生理用ナプキン2の長手方向に沿って連続した一つの粘着層であってもよい。その場合には後述する保護シートは連続した一つの粘着層を保護できる大きさに形成される。また前方フラップ10の領域に対応するバックシート6側には粘着層44が設けられている。この粘着層44は前方フラップ10が下着の外面に折り返された時に、前方フラップ10を下着外面に固定するために用いられる。さらに後方フラップ210の領域に対応するバックシート6側には粘着層244が設けられている。この粘着層244は後方フラップ210が下着の内面に広がり状態に保持されるように、後方フラップ210を下着内面に固定するために用いられる。このような粘着層としては、米国オハイオ州コロンブス所在のセンチュリー アドヘッシブ コープから販売されている「Century Adhesive A−305−IV」が好適に使用され得る。
【0017】
生理用ナプキン2は個々の生理用ナプキン単位となるように包装フィルム20によって包装される。包装フィルム20の上端縁26のほぼ幅方向中央部には、包装フィルム20の包装をとく時に使用される引き剥がしテ−プ34が取付けられている。包装フィルム20は図2に示すごとく、生理用ナプキン2の長手方向に沿って延在する長方形状をしている。さらに図3に示すごとく、包装フィルム20の両側縁22は、前方フラップ10および後方フラップ210が折り畳まれた状態において各フラップ10、210のの折畳み部24よりさらに横方向外側に延出している。一方包装フィルム20の図2における上端縁26は生理用ナプキン2の端縁32を越えてさらに外側に延出している。包装フィルム20の図2における下端縁28は、図示の実施例においては生理用ナプキン2の端縁33とほぼ一致する長さである。このような包装フィルム20に好適に使用される材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材料が上げられる。また包装体としては、包装フィルムにかえて後述する保護シートと同材料を用いることも可能である。
【0018】
図2の実施例では、包装フィルム20の上端縁26は生理用ナプキン2の端縁32を越えて外側に延出している。しかしながら、包装フィルム20の上端縁26は生理用ナプキン2の端縁32より短く形成されていてもよい。また下端縁28は生理用ナプキン2の端縁33を越えて外側に延出していてもよい。あるいは生理用ナプキン2が包装フィルム20によって包装された時に、包装フィルム20の上端縁26と下端縁28とによって生理用ナプキン2が外部に露出しないように包装される限り、包装フィルム20の下端縁28は生理用ナプキン2の端縁33より短くてもよい。つまり生理用ナプキン2が包装されたときに生理用ナプキン2が外部に露出しない用に配慮される限り、上端縁26と下端縁28との延出幅は適宜選択が可能である。
【0019】
包装フィルム20の内面側つまり生理用ナプキン2と接する側には、生理用ナプキン2のバックシート側にもうけられた各粘着層38、40、42、240、44、244を保護するための保護シートが取付けられている。
【0020】
保護シート46と48は、粘着層38、42に対応する形態でそれぞれ包装フィルム20の内面に取り付けられている。保護シート46、48は、各粘着層38、42を十分保護できるだけの大きさを有しており、図2に示す如く長方形状をしている。それぞれの保護シート46、48は、生理用ナプキン2の長手方向に沿って延びる2本の接着剤線52によって包装フィルム20に固定されている。2本の接着剤線52にかえて、接着剤線を一本または3本以上にすることもできる。保護シート46、48が生理用ナプキン2の粘着層38、42に面する側は、シリコーン等の離型剤によって処理を施されているのが好ましい。保護シート46、48に好適に使用される材料としては、通常の紙材料でよく、米国所在のAkrosil社製の「MGA Silox C3R/0」を用いることができる。さらに前述した包装フィルムと同じ材料によって保護シートを形成することも可能である。これらの保護シート46、48は、後述する前方保護シート50または後方保護シート250のいずれか一方に、あるいは両方に一体に連接されていてもよい。また、各粘着層38、42が対応する包装フィルム20の領域にシリコーン等の離型剤を施すことによって、保護シート38、42を削除することもできる。さらに各粘着層38、42の両方またはその一方を省略することができ、これらの両方または一方が省略された場合には保護シート46、48もそれに対応して省略することができる。
【0021】
前方保護シート50は、粘着層40、44に対応する形態で包装フィルム20の内面に取付けられている。また後方保護シート250は、粘着層240、244に対応する形態で包装フィルム20の内面に取付けられている。前方保護シート50と後方保護シート250は、図2に示した実施例においては同形状に形成されている。したがって以下の説明においては、後方フラップ210に対応する形態で設けられた後方保護シート250について説明をする。そして後方保護シート250の各部分に対応する前方保護シート50の各部分の参照番号は、以下の説明において括弧書きで示される。
【0022】
後方保護シート250(50)は図2に示すごとくその全体形状が略円弧帯状をしている。さらに詳細に説明をすると、後方保護シート250(50)は、生理用ナプキン2の長手方向と同方向に延びる一対の側縁253(53)と、この一対の側縁を接続している一対の端縁254、256(54、56)とによって規定されている。端縁254(54)は、図2に示すように、生理用ナプキン2の横方向に対して傾斜した円弧部分257(57)と、円弧部分257(57)の両側に位置する直線端部259(59)とからなっている。端縁256(56)もまた円弧部分261(61)と、円弧部分261(61)の両側に位置する直線端部263(63)からなっている。各円弧部分257(57)と261(61)とは生理用ナプキン2の長手方向において同方向に向けて湾曲しかつ一定間隔離間しており、これらによって挟まれた領域が後方保護シート250(50)の円弧形状をした主体部分265(65)をなす。また各直線端部259(59)と263(63)も互いに一定間隔離間しており、これらによって挟まれた領域が後方保護シート250(50)の垂直突出片260(60)、262(62)をなす。直線端部259、263(59、63)が生理用ナプキン2の横方向に対して平行な方向となるように配置されていることと関連して、垂直突出片260(60)、262(62)は主体部分265(65)から生理用ナプキン2の長手方向に対して垂直に突出している。本実施例では左右の直線端部259、259(59、59)および263、263(63、63)は異なる長さにされているが、これに限定されず、左右の直線端部が同じ長さとなるように構成されていてもよい。
【0023】
後方保護シート250(50)の一方側の端縁254(54)における円弧部分257(57)は、生理用ナプキン2を包装フィルム20から引き剥がす際に抵抗を減少させる。この円弧部分257(57)は、生理用ナプキンの長手方向中心線Xを対称に図2においてその左右に傾斜部を有している。円弧部分257(57)における傾斜部は、傾斜部の始点269(69)と終点271(71)とこれらの2点を接続する傾斜線275(75)とで規定される。図2の実施例では、始点269(69)は生理用ナプキン2の長手方向中心線X上に位置している。傾斜線275(75)は、始点269(69)を通る横方向線273(73)に対して、終点271(71)側が横方向線から離れる方向に傾斜している。言い換えれば、傾斜線275(75)は、始点269(69)を通る横方向線273(73)に対して、終点271(71)側が粘着層244(44)に近付く方向に傾斜している。さらにこの傾斜線275(75)は、始点269(69)を通る横方向線273(73)に対して、終点271(71)側が、生理用ナプキン2が包装フィルム20から引き剥がされる方向Z(図1および図2参照)と同方向に向くように傾斜している。傾斜線275(75)は、後方保護シート250(75)の端縁254(54)が少なくともフラップ210(10)の折畳み部24と交差する箇所に対応して設けられているのが好ましい。このような傾斜部を有する円弧部分257(57)は、後述するように、円弧部分257(57)の作用によって生理用ナプキン2の引き剥がし時の抵抗を減少することができる。また後方保護シート250(50)の一方側の端縁254(54)における直線端部259(59)は、傾斜線275(75)の終点271(71)から外方向に向けて側縁253(53)まで延びている。図2の実施例では、前方保護シート50の傾斜線75と後方保護シート275の傾斜線275とは、各横方線73、273から見て生理用ナプキンの長手方向において同方向に傾斜している。
【0024】
図2の実施例では、傾斜線275(75)を円弧の一部によって構成したが、これに限定されず、端縁254(54)の一部を傾斜した直線によって構成してもよい。後方保護シート250(50)の他方の端縁256(56)は、端縁254(54)と同型状に形成されていてもよい。しかしながらこれに限定されず、例えば、端縁256(56)は円弧部分261(61)を有していない、生理用ナプキンの横方向に延びる直線状であってもよい。さらに、後方保護シート250と前方保護シート50とは上述したように、同型状で有る必要はない。例えば後方保護シート250の端縁254が円弧形状の傾斜部である一方で、前方保護シート50の端縁54が直線形状の傾斜部であってもよい。
【0025】
前方保護シート50および後方保護シート250は、次のように配置されている。つまり、生理用ナプキン2は、後述する生理用ナプキン2の3つ折り線66、68によって前方部分70、中央部分72、後方部分74とにわけられている。そして、前方保護シート50は中央部分72に対応する形態で生理用ナプキン2に位置づけられ、後方保護シート250は後方部分74に対応する形態で生理用ナプキン2に位置づけられる。
【0026】
後方保護シート250の大きさは、生理用ナプキン2の大きさ、あるいは包装フィルム20の大きさによって適宜選択することが可能である。後方保護シート250の大きさは、必須ではないが、次のように設定されているのが好ましい。つまり、後方保護シート250は、生理用ナプキン2の長手方向において生理用ナプキン2の3つ折り線68と交差しないように後方部分74の内にだけ延在するのが好ましい。さらに好ましくは、生理用ナプキン2の長手方向と同方向における後方保護シート250の全長Sは、生理用ナプキン2の3つ折り線68と包装フィルム20の端縁28間の長さTよりも短く設定されているのが好ましい。生理用ナプキン2の横方向における後方保護シート250の幅Pは、後方フラップ210の裏面に設けられた粘着層244の外側両側間の幅R以上であり、さらに好ましくは生理用ナプキン2における後方フラップ210の折畳み部24間の幅Qの2倍以上の幅を有するのが好ましい。後方保護シート250の長さSが前記のように設定されていると、生理用ナプキン2が3つ折りされて包装フィルム20に包装される時に、後方保護シート250が折り畳まれることがない。従って通常、紙で形成された後方保護シート250を折り畳む必要がなく生理用ナプキン2の折畳みが円滑に行える。後方保護シート250の幅Pが前記のように設定されていると、後方保護シート250が確実に後方フラップ210に設けられた粘着層244を保護することができ、さらに、後方保護シート250が後述するように折り畳まれた時に後方保護シート250の垂直突出片260と262とを互いに接続状態に保持することが可能となる(図3参照)。傾斜部を有する後方保護シート250は、その両側縁に垂直突出片260、262が設けられていることによって、後方保護シート250の幅Pを十分に確保できる一方で、長さSを短く抑えることにも役立つ。
【0027】
前方保護シート50の大きさも、生理用ナプキン2の大きさ、あるいは包装フィルム20の大きさによって適宜選択することが可能である。図2の実施例では、前方保護シート50は後方保護シートと同型状である。したがって生理用ナプキン2の長手方向と同方向における前方保護シート50の全長と、生理用ナプキン2の横方向における前方保護シート50の幅は、後方保護シート250のそれと同一である。前方保護シート50は、生理用ナプキン2の長手方向において生理用ナプキン2の3つ折り線66、68と交差しないように中心部分72の内にだけ延在するのが好ましい。さらに好ましくは、生理用ナプキン2の長手方向と同方向における前方保護シート50の全長は、生理用ナプキン2の3つ折り線66、68間の長さよりも短く設定されているのが好ましい。生理用ナプキン2の横方向における前方保護シート50の幅は、後方保護シート250のそれと同様に設定されているのが好ましい。
【0028】
後方保護シート250(50)は、生理用ナプキン2の長手方向に沿って延びる2本の接着剤線52によって包装フィルム20に固定されている。2本の接着剤線52にかえて、接着剤線を一本または3本以上にすることもできる。後方保護シート250(50)は、後方保護シート250(50)を長手方向にほぼ2分割する中心線が生理用ナプキン2の長手方向中心線Xと一致するように包装フィルム20に固定される。この接着剤線52は、生理用ナプキン2の横方向において前方フラップ10および後方フラップ210の折畳み部24より内側に位置している。接着剤線52より外側の後方保護シート250(50)の部分は包装フィルム20に対して移動自由にされている。後方保護シート250(50)の生理用ナプキン2の粘着層240、244(40、44)に面する側は、シリコーン等の離型剤によって処理を施されている。生理用ナプキン2の裏面に設けられた粘着層240(40)は省略することができ、この粘着層が省略された場合には前述した離型剤による処理を粘着層244(44)に対応する部分にのみ施すこともできる。後方保護シート250(50)に好適に使用される材料としては、通常の紙材料でよく、米国所在のAkrosil社製の「MGA Silox C3R/0」を用いることができる。さらに前述した包装フィルムと同じ材料によって保護シートを形成することも可能である。
【0029】
上記した生理用ナプキン2、包装フィルム20、前方保護シート50、後方保護シート250は、必須ではないが、以下の順番で組み立てられるのが好ましい。
【0030】
まず、生理用ナプキン2が製品状態に組み立てられる。その後、生理用ナプキン2に保護シート46、48が取付けられ、さらに前方保護シート50と後方保護シート250が取付けられる。そして、フラップ10が折畳まれた後、包装フィルム20が生理用ナプキン2に取付けられる。最後に、生理用ナプキン2は3つ折りされて個包装された生理用ナプキンが完成する。
【0031】
より詳細に説明をする。保護シート46には、それに対応する粘着層38が塗布される。この粘着層を有する保護シート46は、製品に適用される長さに切断されたのちに、先行する切断後の保護シート46と後行する保護シート46との間に一定間隔を付与される。これによって、保護シート46が連続して搬送されてくる生理用ナプキン2の適切な位置に取付けられるとともに、保護シート46の粘着層38が塗布された面が生理用ナプキン2のバックシート側に向けて取付けられる。同様にして、保護シート48も生理用ナプキン2のバックシート6側に取付けられる。
【0032】
次に前方保護シート50も同様に、各粘着層40、44と後述する接着剤64を塗布される。そして、製品に適用される長さに切断された後に、先行する切断後の前方保護シート50と後行する前方保護シート50との間に一定間隔を付与される。これによって、前方保護シート50が連続して搬送されてくる生理用ナプキン2の適切な位置に取付けられるとともに、前方保護シート50の粘着層40、44が塗布された面が生理用ナプキン2のバックシート側に向けて取付けられる。
【0033】
後方保護シート250も前方保護シート50と同様にして生理用ナプキン2のバックシート6側に取付けられる。前方保護シート50を生理用ナプキン2に対して取付ける装置と、後方保護シート250を取付ける装置とは、同じ構成のものであってもよく、これら2つの装置を生理用ナプキン2の搬送方向に直列に配置することもできる。さらに本実施例では、前方保護シート50と後方保護シート250とは同型状である。したがって、保護シートを生理用ナプキンに取付ける装置を1つだけ用意して、1つの生理用ナプキン2が装置を通過する間に装置を2度動作させるようにすることもできる。これによって各保護シート50と250とが1つの装置で生理用ナプキン2に取付けられる。また粘着層44と粘着層244の形状を、また粘着層40と粘着層240との形状をそれぞれ同じにすることによって、粘着層の塗布装置も1つだけにすることができる。
【0034】
各保護シート46、48、50、250の生理用ナプキン2に対向する面にはシリコーン等の離型剤が塗布されているので、各保護シート46、48、50、250が生理用ナプキン2に取付けられると、粘着層は実質的に生理用ナプキン2に転写される。各保護シート46、48、50、250が生理用ナプキン2から取り除かれたときには、各粘着層は生理用ナプキン2の粘着層として機能する。
【0035】
次に、各保護シート46、48、50、250が取付けられた生理用ナプキン2は、その前方フラップ10がフラップ折畳み部24で吸収性コア8の両側縁に沿ってトップシート4側に折り返される。前方フラップ10がトップシート4側へ折り返されると同時に、折畳み部24から横方向外側に突出する前方保護シート50の自由端もトップシート4側に折り返される。自由端は前方フラップ10がトップシート4側へ折り返された後にそれに続いて、トップシート4側へ折り返されるようにしてもよい。そして前方保護シート50の垂直突出片60、62とは、接着剤64によって互いに固定される。これによって図3および図4に示すように、第1フラップ10は生理用ナプキン2のトップシート4側に折り重ねられ、さらにその上に前方保護シート50を折り重ねられて固定されている。後方フラップ210および後方保護シート250の自由端も同様にしてトップシート4側に折り返され、接着剤264によって互いに固定される。
【0036】
その後、各保護シート46、48、50、250の接着剤線52に対応する位置に接着剤が塗布された包装フィルム20が、生理用ナプキン2のバックシート6側に取付けられた各保護シート46、48、50、250にさらに取付けられる。そして図3に示すごとく、生理用ナプキン2は、包装フィルム20と共にそれを長手方向に沿ってほぼ3分割する線66、68に沿って3つ折りされる。まず図3において、3分割された下部分74が中心部分72に重なるように折り畳まれ、そしてテープ34が取付けられた上部分70がさらに中心部分72に重なるように折り畳まれる。テープ34は、生理用ナプキン2の全ての折畳みが終了した段階で取付けられてもよいし、予め取付けられていてもよい。このように折り畳まれた生理用ナプキン2は包装フィルム20の両側縁に沿って熱融着、圧着、熱融着と圧着との組み合わせ、あるいは接着剤による接着等の適宜の手段によって固定される(図5参照)。以上で生理用ナプキン2の個包装が終了する。
【0037】
上の実施例においては、前方保護シート50の折畳み部80は、上記3つ折りされた中心部分72の領域においてのみ延在しているのが好ましい(図3参照)。さらに後方保護シート250の折畳み部280は、上記3つ折りされた後方部分74の領域においてのみ延在しているのが好ましい。このようにすれば、折畳み部80、280が折り線66あるいは68を越えて延在することがなく、折畳み部80、280に折り目がつかない。このようにすることで、後述する各保護シート50、250の端縁54による案内作用が阻害されることがない。
【0038】
後方保護シート250の接着剤264は、図2から図4に示すように、後方保護シート250の一方の垂直突出片260と他方の垂直突出片262とを接続して固定する。接着剤264は図2および図3に示すように、一方の垂直突出片260の長手方向における略中央部に設けられている。しかしながら接着剤264の位置はこれに限定されるものではない。接着剤264は、各垂直突出片260と262の長手方向において傾斜部を有する端縁254から最もはなれた位置273とすることもできる。この接着剤264は各垂直突出片260と262の接続固定が容易に解かれるように、比較的接着力の弱い接着剤を用いるようにしてもよい。さらに接着剤264は省略されてもよい。前方保護シート50の接着剤64も、接着剤64と同様にすることができる。
【0039】
このように構成された生理用ナプキン2を包装フィルム20から取り出す時には、次のようにする。図5に示す矢印76で示す方向に、テープ34を引張りながら包装フィルム20の両側縁22に沿った固着部を引き剥がすことによって、上部分70を開く。その後下部分74を中心部分72から開いて図3に示す状態とする。次に図3における生理用ナプキン2の上端部32と包装フィルム20とを、図3の紙面方向に互いに分離する。まず生理用ナプキン本体裏面の粘着層38と保護シート46との固定を解除する。分離の初期段階においては、生理用ナプキン2が包装フィルム20から持ち上げられても、保護シート50の垂直突出片60、62を互いに固定している接着剤64のため、突出片60、62がすぐに固定をとかれることはない。生理用ナプキン2がさらに包装フィルム20から離されると、前方保護シート50が生理用ナプキン2によって持ち上げられる(図6参照)。この時に、円弧状に傾斜している前方保護シート50の端縁54が上方に分離される生理用ナプキン2を案内できるので、前方保護シート50が破れたりすることがない。その後接着剤64による固定が解かれる。さらに生理用ナプキン2を分離していくにつれ、前方フラップ10の粘着層44と前方保護シート50との固定が解かれる。つぎに粘着層42と保護シート48との固定が解かれたのち、前方保護シート50と同様にして後方保護シート250と粘着層244、240との固定が解かれる。これで、生理用ナプキン2の包装フィルム20からの分離が完了する。
【0040】
以上の実施例において、前方フラップ10は必要に応じて省略することが可能である。そしてこれに対応して、前方保護シート50を削除することが可能である。この場合に、粘着層40に対応した部分の保護シートは、保護シート46、48と連続した1枚の保護シートから形成することもできる。また、前方保護シート50と後方保護シート250の両側に設けられた垂直突出片60、62、260、262のいずれかが、あるいは全部が削除されていてもよい。この場合には、前方保護シート50と後方保護シート250とは、それぞれ円弧形状をした主体部分65、265だけからなっていてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護シートが適用された生理用ナプキンの実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1から生理用ナプキンを取り除いた状態を示す上面図。
【図3】図2に生理用ナプキンを取付け保護シートを折り畳んだ状態を示す上面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】図1の生理用ナプキンを包装した状態を示す斜視図。
【図6】図1の生理用ナプキンを包装体から取り外すときの状態を示す側面図。
【符号の説明】
2 生理用ナプキン
4 トップシート
6 バックシート
8 吸収性コア
10、210 フラップ
24 フラップの折り返し部
38、40、42、44、240、244 粘着層
50、250 保護シート
53、253 保護シートの側縁
54、56、254、256 保護シートの端縁
59、63、259、263 直線端部
69、269 傾斜始点
71、271 傾斜終点
75、275 傾斜線
Claims (11)
- 液体透過性のトップシートと、液体不透過性のバックシートと、両シート間に配設された吸収性コアとからなる生理用ナプキン本体と、生理用ナプキンの後方に偏倚した位置において生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出する後方フラップとを有する生理用ナプキンにおいて、
前記生理用ナプキンはさらに、前記後方フラップを下着内で広がり状態に保持するために後方フラップの下着対向面側に設けられた粘着層と、生理用ナプキンの使用前に前記粘着層を保護する後方保護シートとを有し、
前記後方保護シートは、生理用ナプキンを使用するために生理用ナプキンを後方保護シートから取り外す時に生理用ナプキンの横方向外側に展開が可能な自由端部と、少なくとも一方端縁の中間部分における少なくとも一部に生理用ナプキンの横方向に対して傾斜した傾斜部とを有し、
生理用ナプキンの使用前には、前記後方フラップは生理用ナプキン本体に沿って生理用ナプキンの横方向内側に折り返されており、前記後方保護シートの自由端部は折り返された後方フラップの粘着層に重ねられており、少なくとも前記後方保護シートの一方端縁が後方フラップの折り返し部と交差する部分に前記傾斜部が配置されていることを特徴とする生理用ナプキン。 - 前記生理用ナプキンはさらに、生理用ナプキンの長手方向の前方において生理用ナプキン本体の両側縁から横方向外側に延出する前方フラップと、前方フラップを下着の開口側縁回りに折畳み状態に保持するための下着対向面側に設けられた粘着層と、生理用ナプキンの使用前に前記粘着層を保護する前方保護シートとを有し、前記前方保護シートは、生理用ナプキンを使用するために生理用ナプキンを前方保護シートから取り外す時に生理用ナプキンの横方向外側に展開が可能な自由端部と、少なくとも一方端縁の中間部分における少なくとも一部に生理用ナプキンの横方向に対して傾斜した傾斜部とを有し、生理用ナプキンの使用前には、前記前方フラップは生理用ナプキン本体に沿って生理用ナプキンの横方向内側に折り返されており、前記前方保護シートの自由端部は折り返された前方フラップの粘着層に重ねられており、少なくとも前記前方保護シートの一方端縁が前方フラップの折り返し部と交差する部分に前記傾斜部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の生理用ナプキン。
- 前記前方保護シートの傾斜部と前記後方保護シートの傾斜部は、生理用ナプキンの横方向に対して同方向に傾斜していることを特徴とする請求項2記載の生理用ナプキン。
- 前記前方保護シートと後方保護シートは、同型状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の生理用ナプキン。
- 前記生理用ナプキンは、包装体によって包装され、前記後方保護シートと前方保護シートが包装体に接続されていることを特徴とする請求項4記載の生理用ナプキン。
- 前記生理用ナプキンは、生理用ナプキンをその長手方向に沿ってほぼ3分割する線に沿って3つ折りされ、前記後方保護シートは、その大部分が3つ折りされた生理用ナプキンの一方端部内に延在することを特徴とする請求項1記載の生理用ナプキン。
- 前記後方フラップの折り返し部に沿って折り返された前記後方保護シートの折り返し部は、前記一方端部内にのみ延在することを特徴とする請求項6記載の生理用ナプキン。
- 前記後方保護シートは、その全体が前記一方端部内にのみ延在することを特徴とする請求項7記載に生理用ナプキン。
- 前記前方保護シートは、その大部分が3つ折りされた生理用ナプキンの中心部分内に延在することを特徴とする請求項2記載の生理用ナプキン。
- 前記前方フラップの折り返し部に沿って折り返された前記前方保護シートの折り返し部は、前記中心部分内にのみ延在することを特徴とする請求項9記載の生理用ナプキン。
- 前記前方保護シートは、その全体が前記中心部分内にのみ延在することを特徴とする請求項11記載の生理用ナプキン。
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