JP6220805B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
経血等の排泄液を吸収する吸収性物品として生理用ナプキンが知られており、良好な装着性とコンパクトな包装をする吸収性物品として、特許文献1に、吸収性物品の前方部の表面側を凸状に、後方部の表面側を凹状に屈曲させ、且つ、この屈曲に合わせて折り畳むことが開示されている。
特開平4−341261号公報
しかしながら、このような吸収性物品は、折り畳まれた吸収性物品を使用時に展開すると、一律に前方部を凸状及び後方部を凹状としているため、着用者の身体にフィットせず、着用者に違和感を与えてしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、折り畳まれた吸収性物品を展開しても着用者に違和感を与えることなく、着用者の身体にフィットさせることができる吸収性物品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の肌側に位置する表面シートと、前記厚さ方向の非肌側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、
前記幅方向に延出する一対の羽部を有し、
前記一対の羽部は、前記裏面シート側にそれぞれ粘着部を有しており、
前記吸収体には、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられており、
前記折り誘導部は、前記吸収体が圧搾された部分であって、前記幅方向の中央位置に設けられており、
前記折り誘導部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、
前記吸収性物品には、前記表面シートを内側にして折り畳むための、前記幅方向に沿った複数の折り畳み部が設けられており、
前記折り畳み部は、前記長手方向において、前記粘着部が位置する領域には設けられておらず、
前記折り畳み部は、前記粘着部が位置する領域より前記長手方向一方側、及び前記粘着部が位置する領域より前記長手方向他方側に、それぞれ一つ以上設けられており、
前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、
前記吸収体と前記表面シートとを圧搾により接合した圧搾部が、前記長手方向に沿って設けられており、
前記圧搾部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、
前記折り畳み部は、前記吸収性物品を、折り畳み基準線を基準として折り畳むことにより形成されており、
前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差しておらず、
前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差していることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、羽部の粘着部は、通常の使用時には、着用者の股下に配置されるため、羽部の粘着部が位置する領域に設けられた折り誘導部を基点に表面シート側に突出する形状となり、着用者の膣口等の排泄口にフィットさせることができる。また、折り畳み部が、粘着部が位置する領域に設けられていないため、折り畳み部によって折り誘導部の突出形状が崩される恐れを軽減し、かつ、折り畳み部より前側及び後側については着用者の身体前側や身体後側(お尻)部分の形状に沿いやすくなるため、着用者の違和感を軽減させつつ、折り畳むことができる吸収性物品を提供することができる。
生理用ナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図である。 ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。 図1中のIV−IV矢視で示す分解図である。 吸収体10を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。 図5Aは、吸収体10の折れ曲がり状態を図1中のVI−VI矢視で示す模式図であり、図5Bは、ナプキン1の折れ曲がり状態を図1中のVI−VI矢視で示す模式図である。 折れ線LBに沿って厚さ方向の肌側に突出するように折れ曲がるナプキン1が、良好なフィット性を奏することを説明するための正面視の模式図である。 図7Aは、吸収性コア11を幅方向に沿って切断した切断面の模式図で、切断面において折れ線LBに対応する部分を拡大して示す模式図であり、図7Bは、図7AのB部の電子顕微鏡写真である。 図8A〜図8Cは、第1実施形態における生理用ナプキン包装体101の折り畳み方について説明する図であり、図8Dは、使用する際の展開状態のナプキン包装体101について説明する図である。 図9は、折り畳まれたナプキン1を展開したときのナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図である。 図10は、着用者201がナプキン1を着用している状態の側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の肌側に位置する表面シートと、前記厚さ方向の非肌側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、前記幅方向に延出する一対の羽部を有し、前記一対の羽部は、前記裏面シート側にそれぞれ粘着部を有しており、前記吸収体には、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられており、前記折り誘導部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、前記吸収性物品には、前記表面シートを内側にして折り畳むための、前記幅方向に沿った複数の折り畳み部が設けられており、前記折り畳み部は、前記長手方向において、前記粘着部が位置する領域には設けられておらず、前記折り畳み部は、前記粘着部が位置する領域より前記長手方向一方側、及び前記粘着部が位置する領域より前記長手方向他方側に、それぞれ一つ以上設けられていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、羽部の粘着部は、通常の使用時には、着用者の股下に配置されるため、羽部の粘着部が位置する領域に設けられた折り誘導部を基点に表面シート側に突出する形状となり、着用者の膣口等の排泄口にフィットさせることができる。また、折り畳み部が、粘着部が位置する領域に設けられていないため折り畳み部によって折り誘導部の突出形状が崩される恐れを軽減し、かつ、折り畳み部より前側及び後側については着用者の身体前側や身体後側(お尻)部分の形状に沿いやすくなるため、着用者の違和感を軽減させつつ、折り畳むことができる吸収性物品を提供することができる。
かかる吸収性物品であって、前記折り畳み部は、前記表面シート、前記裏面シート、及び前記吸収体に設けられており、前記折り誘導部は、前記表面シート、及び前記裏面シートに設けられていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、折り畳み部は折り誘導部より多くの部材を幅方向に沿って折り畳むため、長手方向に沿った表面側に突出する折り誘導部の影響を、より緩和することができる。これによって、着用者の身体前側や身体後側(お尻)部分の形状に沿いやすくなり、着用時の違和感を軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記折り畳み部で折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材が備えられており、前記包装材には、前記折り誘導部が設けられていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、最も露出している包装材に、折り誘導部を設けないこととすることで、着用者が一見して吸収性物品の折り誘導部を視認しにくく、不良品等の印象を持つことを軽減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品の前記裏面シートの非肌側には裏側粘着部を有しており、前記裏側粘着部と前記包装材の間には剥離シートが備えてられており、前記剥離シートには、前記折り誘導部が設けられていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、包装材と吸収性物品との間に位置する剥離シートに折り誘導部を設けないことで、着用者が一見して吸収性物品の折り誘導部を視認しにくく、不良品等の印象を持つことを軽減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み部は、前記羽部より前記後側に設けられることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、後側の折り畳み部を、吸収性物品の羽部より後側に設けることで、より表面シート側に突出する領域を広く保つことができる。
かかる吸収性物品であって、前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み部は、前記羽部より前記前側に設けられることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、前側の折り畳み部を、吸収性物品の羽部より前側に設けることで、より表面シート側に突出する領域を広く保つことができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、前記吸収体と前記表面シートとを圧搾により接合した圧搾部が、前記長手方向に沿って設けられており、前記圧搾部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、前記折り畳み部は、前記吸収性物品を、折り畳み基準線を基準として折り畳むことにより形成されており、前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とが交差していないことが望ましい。
粘着部が位置する領域に設けられた圧搾部は、着用者が吸収性物品を着用し、着用者の股で挟むと、吸収性物品の幅方向中央へ向かって寄せられる。その結果、吸収体の折り誘導部が表面シート側に突出することとなるが、このような吸収性物品によれば、圧搾部と後側の折り畳み基準線とが交差しないことで、折り畳み基準線より後方は、折り畳み基準線が表面シート側への突出をより軽減させ、着用者の身体後側(お尻)に沿った表面シート側が凹となる形状にすることができ、着用者の違和感を軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とが交差していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、圧搾部と前側の折り畳み基準線とが交差することで、吸収体の表面シート側に突出する形状をより保つことができる。
===第1実施形態===
図1乃至図5Bは、本実施形態の吸収性物品の一例としての生理用ナプキン1の説明図であり、生理用ナプキン包装体101として折り畳む前の生理用ナプキン1の説明図である。図1は、ナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図であり、図2は、ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。また、図3は、図1中のIV−IV矢視で示す分解図である。更に、図4は、吸収体10を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。また、図5Aは、吸収体10の折れ曲がり状態を図1中のVI−VI矢視で示す模式図であり、図5Bは、ナプキン1の折れ曲がり状態を図1中のVI−VI矢視で示す模式図である。
図1乃至図3に示すように、生理用ナプキン1(以下、「ナプキン」という。)は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有した縦長形状のシート状部材である。ナプキン1は、厚さ方向の肌側から非肌側へと順に、液透過性のエアスルー不織布等からなる表面シート20と、吸液性の吸収体10と、液不透過性のPEフィルム等からなる裏面シート30と、が積層されている。そして、これら各部材20、10、30は、それぞれ、厚さ方向に隣接する部材と、ホットメルト接着剤等の接着剤HMAで接合されている。また、以下では、長手方向において着用者の身体前面の腹側に相当する方向のことを「前側」とも言いい、身体後面の背側に相当する方向のことを「後側」とも言う。また、図1及び図2中のA−A線は、ナプキン1の長手方向中心を示している。
図1に示すように、表面シート20及び裏面シート30の平面サイズは、吸収体10の平面サイズよりも大きい。よって、これら両シート20、30の外周縁部20e、30e(図1中でドット模様の部分を参照)は、それぞれ吸収体10から長手方向の外方及び幅方向の外方に突出している。そして、外周縁部20e、30e同士が接着又は溶着で接合されることにより、これら両シート20、30同士の間に吸収体10が保持されている。
また、本実施形態では、両シート20、30の平面形状は互いに同じで、長手方向の略中央部から幅方向の両側に延出した形状で、この延出した形状の部分20w、30wが、ナプキン1を下着(不図示)に載置固定する際に用いられる羽部1w、1wとして機能する。羽部1wは、羽部1wの延出基点である羽部根本部1nから幅方向における最も広い部分まで延出された領域である。本実施形態における羽部根本部1nは、ナプキン1の長手方向の略中央部の前後に設けられており、長手方向中央部よりも前側において最も大きくくびれている部分のうち、幅方向において最も狭い部分、及び長手方向中央部よりも後側において最も大きくくびれている部分のうち、幅方向において最も狭い部分をいう。図2及び図3に示すように、裏面シート30において各羽部1wに対応する部分30wの非肌側面には、ナプキン1を下着に固定するための粘着部40wが適宜な接着剤で例えば略矩形状に形成されている。このとき、長手方向における粘着部40wが位置する領域(図1及び図2の2点鎖線領域)を領域1rとする。
裏面粘着部40cが、裏面シート30の非肌側面における羽部1w、1w同士の間の部分30cにも、適宜な接着剤で例えば長手方向に沿った複数の帯状に形成されている。但し、粘着部40w、及び裏側粘着部40cの配置パターンは何等これに限らない。
また、図1に示すように、表面シート20の肌側面には、肌側から複数の圧搾部E,E…が形成され、表面シート20と吸収体10が一緒に厚さ方向に圧搾されて接合一体化されている。ナプキン1は、柔らかい素材で形成されているところ、圧搾部Eは、剛性が高められた領域であり、外部からの力を受けやすい部分である。本実施形態において、この圧搾部Eは、2種類の圧搾部EL,EDが形成されている。
一方の圧搾部Eは、線状圧搾部ELである。線状圧搾部EL、EL…は、吸収体10の外周縁部に沿って、前側圧搾部ELf、中央圧搾部ELc、後側圧搾部ELb、最後尾圧搾部ELeが複数連なって形成されていて、全体として長手方向に長い略環状をなしている。各線状圧搾部ELf、ELc、ELb、ELeは連結されておらず、隣接する線状圧搾部ELと長手方向においてオーバーラップするように配置されている。この各線状圧搾部ELf、ELc、ELb、ELeを連結させないことによって、外部からの動きを各線状圧搾部ELf、ELc、ELb、ELeが互いに伝達することを軽減させる。着用者の身体前側又は後側が動くときは、前側圧搾部ELf、後側圧搾部ELb、最後尾圧搾部ELeは身体の動きを受け、ナプキン1の各圧搾部ELf、ELb、ELeが設けられた部分の領域を身体に沿わせることができる一方、中央圧搾部ELcには他の各圧搾部ELf、ELb、ELeから動きが伝達されることを軽減し、着用者の身体の中央で排泄液等を吸収できるようにすることができる。
前側圧搾部ELf及び最後尾圧搾部ELeについては、ナプキン1の前側及び後側の外形に沿った形状であり、中央圧搾部ELc及び後側圧搾部ELbについては、それぞれ2つずつ長手方向に沿って形成されている。なお、この中央圧搾部ELc及び後側圧搾部ELbは、着用者が着用する際に、ナプキン1を固定させた下着を引き上げたときに、上方向への力が特に加えられる部分である。
他方、もう一方の圧搾部Eは、点状圧搾部EDである。点状圧搾部ED、ED…は、複数の線状圧搾部EL、EL…が表面シート20上に区画する略閉じた領域AEL内に離散的に形成されている。なお、本実施形態では、各点状圧搾部EDは直径1mmの円形であり、千鳥配置パターンで配置されているが、何等これに限らない。更に言えば、これら点状圧搾部ED及び線状圧搾部ELは無くても良い。
図1及び図2に示すように、ナプキン1は、表面シート20(肌側)を内側にして、折り畳み基準線1fbを基準に折り畳むことで、図9に示すような折り畳み部1fが形成される。折り畳み部1fについては、後述する。
折り畳み基準線1fbは、ナプキン1を折り畳む際の基点となる線であり、後述のナプキン包装体101の第1折り目F1及び第2折り目F2に対応する線である。
このとき、前側の折り畳み基準線1fbは、羽部1wより前側に形成されている。後側の折り畳み部1fは、羽部1wより後側で、ナプキン1の幅方向において狭くて、最も大きくくびれた部分より後側に形成されている。
図4に示すように、吸収体10は、液体吸収性繊維等を、長手方向に長い縦長形状に成形した吸収性コア11と、吸収性コア11の肌側面を覆うための吸収性コア11と平面形状が略同形の肌側シート12と、吸収性コア11を非肌側面から覆うための吸収性コア11と平面形状が略同形の非肌側シート13と、を有している。そして、図3に示すように、各シート12、13は、それぞれ、吸収性コア11にホットメルト接着剤等の接着剤HMAで接合一体化されていて、これにより、各シート12、13は、吸収性コア11の所謂よれや崩れなどの不用な変形を防止する。
吸収性コア11は、例えば坪量100(g/m2)〜400(g/m2)の範囲で液体吸収性繊維としてセルロース系吸水性繊維と熱可塑性樹脂繊維とを有し、これら繊維同士は互いに混合した状態となっている。この例では、前者の一例としてパルプ繊維が使用され、後者の一例として、鞘がポリエチレン(PE)で芯がポリエチレンテレフタレート(PET)の所謂鞘芯構造の複合繊維が30mmの繊維長で使用されているが、何等これに限らない。例えば、前者としてレーヨン繊維を使用しても良く、また、後者としてポリエチレン(PP)の単独繊維や、PEの単独繊維を用いても良い。更に言えば、後者の熱可塑性樹脂繊維については無くても良い。
また、吸収性コア11は、液体吸収性繊維に加えて高吸収性ポリマー(SAP)等の液体吸収性粒状物も坪量5(g/m2)〜50(g/m2)の範囲で有している。このSAPも省略可能である。
更に、本実施形態では、肌側シート12として例えば坪量が10(g/m2)〜70(g/m2)の範囲の液透過性のエアスルー不織布を使用している。また、この肌側シート12も省略可能である。また、非肌側シート13としては例えば坪量が10(g/m2)〜50(g/m2)の範囲のSMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布を使用している。また、非肌側シート13についても省略可能である。
図4に示すように、吸収体10は、非肌側からも点状圧搾部ED10が圧搾形成されている。すなわち、肌側シート12と吸収性コア11と非肌側シート13とが厚さ方向に一緒に圧搾されることにより、圧搾部ED10が形成されている。これにより、剛性が高められ、よれ等の不用な変形を抑制可能となっている。なお、本実施形態では、圧搾部ED10の平面形状は直径1.2mmの円形で、また圧搾部ED10,ED10…の配置パターンは千鳥パターンとされているが、何等これに限らない。また、圧搾部ED10及び圧搾部EL,EDが形成された吸収体10の厚さの最大値は、例えば0.5mm〜5mmの範囲に収められているが、何等これに限らない。
一方、図4及び図5Aに示すように、吸収体10には、幅方向の略中央位置に、折れ曲がるように誘導する折れ線LB(折れ誘導部)が、長手方向に沿って一直線に全長に亘って形成されている。これにより、図5Aに示すように、吸収体10は、折れ線LBに沿って厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導される。これに伴い、図5Bに示すように、ナプキン1も、幅方向の略中央位置が肌側に突出して折れ曲がるように誘導される。よって、図6に示すように着用者201がナプキン1を股間201Kに装着すべく、クロッチ部にナプキン1が載置固定された下着(不図示)を股間201Kの方へ引き上げると、ナプキン1の肌側に突出した部分が、膣口等の排泄口201Heが存在する陰唇に接して、ナプキン1は良好なフィット性を奏することができる。
このとき、この肌側に突出するように折れ曲がった吸収性コア11は図7A及び図7Bに示すような形状をしている。図7Aは、吸収性コア11を幅方向に沿って切断した切断面の模式図で、切断面において折れ線LBに対応する部分を拡大して示す模式図であり、図7Bは、図7AのB部の電子顕微鏡写真である。なお、これら図7Aの模式図及び図7Bの電子顕微鏡の写真は、工夫を見易くする目的で、通常の状態よりも若干幅方向の寸法を狭める等して若干折れ曲がり状態をきつくしたものである。
このナプキン1の吸収性コア11は、幅方向の折れ線LBの位置において形成されて、液体吸収性繊維の分布密度が周囲の部分よりも低い低密度部分11DLと、低密度部分11DLよりも厚さ方向の肌側に位置する肌側層11sと、低密度部分11DLよりも厚さ方向の非肌側に位置する非肌側層11nsと、を有し、低密度部分11DLには、液体吸収性繊維が存在しており、肌側層11sは、折れ線LBに対応する部分11sLBが厚さ方向の肌側に突出するように折れ曲がっている。
吸収性コア11の肌側層11sを肌側に突出するような折れ曲がり形状にするための曲げ誘導部の形成方法は、例えば、圧搾部ED10が形成された吸収体10を、その肌側面が外周側となるようにしながら幅方向に二つ折りして、互いに対向する部分を厚さ方向に重ね合わせるとともに、この二つ折り状態で吸収体10を上下一対のプレスロール同士の間に通すことにより、これらプレスロールで二つ折り状態の吸収体10を厚さ方向にプレスする。そして、このプレス後に、二つ折り状態の吸収体10を幅方向に開いて二つ折り状態を解除にすれば、幅方向の中央位置に長手方向に沿った折れ線LBが形成されるとともに、吸収性コア11における肌側層11sと非肌側層11nsとの間の部分では層間剥離等が生じる。これにより、この部分に低密度部分11DLが形成され、肌側層11sには肌側に突出した形状が残留する。
続いて、ナプキン1が個別に包装された個装体の一例として、生理用ナプキン包装体101(以下、「ナプキン包装体」という。)について説明する。
図8A〜図8Cは、第1実施形態における生理用ナプキン包装体101の折り畳み方について説明する図であり、図8Dは、使用する際の展開状態のナプキン包装体101について説明する図である。
ナプキン包装体101は、ナプキン1と、包装シート(包装材)111と、セパレーター(剥離シート)121、羽部セパレーター121wと、テープ131とを有する。
包装シート111は、ナプキン1を個別に包装するプラスチックフィルム等の各種フィルムからなるシート状の包装部材であり、ナプキン1の使用時には、取り外される部材である。本実施形態において、包装シート111は、矩形状であり、ナプキン1を折り畳む際には、ナプキン1の全体を覆うことが可能な程度の大きさを有する。
セパレーター121は、ナプキン1の裏面シート30に形成された裏面粘着部40cと包装シート111との間に配置されるシート状の部材であり、裏面粘着部40cの粘着性が弱くなることを抑制するとともに、粘着部40cを保護する。ナプキン1を使用する際には、包装シート111とともに離脱させられる。セパレーター121は、上面で裏面粘着部40cを介して裏面シート30と対向し、下面で包装シート111と接着されている。
羽部セパレーター121wは、表面シート20側を内側に折り畳まれた羽部1wの粘着部40wの表面に載置するシート状部材であり、セパレーター121と同様の素材で、粘着部40wの粘着性が弱くなることを抑制するとともに、粘着部40wを保護するために用いる。セパレーター121と同様に、ナプキン1を使用する際には離脱させられる。
図8Aは、羽部11w及びナプキン1の幅方向端部が折り畳まれ、粘着部40wが上下方向の上側(肌側)に位置する状態の、長手方向に展開された状態のナプキン包装体101を表す図である。このとき、ナプキン包装体101は、下から包装シート111、セパレーター121、ナプキン1、羽部セパレーター121wが重ねて配置されている。
本実施形態において、包装シート111及びセパレーター121には、予め折れ線LBを形成していない。最も露出され着用者の目に入る包装シート111やセパレーター121には折れ線LBが形成されないことで、着用者が一見して吸収体の折れ線LBに気付いて不良品等と感じる恐れを軽減させ、着用者に安心感を与えることができる。
ナプキン包装体1は、幅方向に沿った第1折り目F1及び第2折り目F2が設けられ、第1折り目F1は、ナプキン1の長手方向の中央よりも後側に設けられ、第2折り目は、ナプキン1の長手方向中央よりも前側に設けられ、第1折り目F1及び第2折り目F2を基点として包装シート111、セパレーター121、及びナプキン1が一緒に折り畳まれる。このとき、第1折り目F1及び第2折り目F2は、ナプキン1の折り畳み基準線1fbに対応する。
図8Bは、ナプキン包装体101の折り畳み方について説明する図である。まず、ナプキン1の表面シート20側が内側となるように、ナプキン包装体101の後側が第1折り目F1を基点に折り畳まれる。これにより、ナプキン1の後側が折り畳み基準線1fbを基点に折り畳まれる。
続いて、ナプキン1の表面シート20側が内側となるように、ナプキン包装体101の前側が第2折り目F2を基点として折り畳まれる。同様に、ナプキン1の前側が折り畳み基準線1fbを基点に折り畳まれる。
このとき、第1折り目F1と第2折り目F2との間の距離をできるだけ長くすることが好ましい。第1折り目F1と第2折り目F2との間の距離を長くすることで、ナプキン1の二つの折り畳み部1f間の距離を長くすることができ、折れ線LBによる肌側に突出する領域を長くすることができる。
図8Cは、折り畳まれた状態のナプキン包装体101を表す図である。ナプキン1は、包装シート111により覆われた状態となり、包装シート111の幅方向両端部が長手方向に沿って超音波融着等のシール手段でシールされ、シール領域112が形成される。これにより、ナプキン包装体101は、図8Cのように折り畳まれた状態で維持される。また、包装シート111の幅方向中央部には、長手方向前側端部を跨ぐようにテープ131が貼付され、ナプキン1の使用前にナプキン包装体101が展開することを防ぐ。このとき、第1折り目F1及び第2折り目F2は、ナプキン包装体101の長手方向における一端と他端に位置する直線である。
着用者がナプキン1を着用する際には、まず、テープ131を剥がし、シール領域112部分を引き剥がすようにしてナプキン包装体101を図8Dの状態に展開する。図8Dは、折り畳まれたナプキン包装体101を展開した状態を表す図である。図9は、折り畳まれたナプキン1を展開したときのナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図である。
折り畳まれたナプキン1を展開すると、折り畳み基準線1fbを基準に、折り畳み基準線1fbの長手方向前後に、幅方向に沿った複数のしわが形成される。折り畳み基準線1fbを含めこの複数のしわが形成された領域が折り畳み部1fである。このとき、折り畳み基準線1fbからおおよそナプキン1の厚さ方向の寸法に相当する距離までこのしわが形成されるため、折り畳み部1fの長手方向の長さは、ナプキン1の厚さ方向の寸法の約2倍の長さとなる。例えば、ナプキン1の厚さ方向の寸法が3mmである場合には、折り畳み部1fの長手方向の距離は、6mmとなる。
この折り畳み部1fは、羽部1wより前側と後側にそれぞれ設けられ、領域1rには設けられていない。また、後側の折り畳み部1fは、羽部1wより後側で、ナプキン1の側端のうち、最も大きくくびれた部分で、幅方向に最も狭い部分より後側に形成されることが好ましい。
図10は、着用者201がナプキン1を着用している状態の側面図である。このとき、着用者201の下着は省略している。
着用者201が折り畳まれた状態のナプキン1を展開すると、ナプキン1は、吸収体10に形成された折れ線LBにより、ナプキン1が肌側に突出する形状となり、着用者201の膣口等の排泄口にフィットする形状となる。通常、粘着部40wが形成された領域1rは、着用時には、着用者201の股下に配置される領域である。そのため、本実施形態においては、ナプキン1の領域1rに折り畳み部1fを形成しないことで、折り畳み部1fにより領域1r内の突出した形状が崩されることを防ぎ、折れ線LBの肌側に突出した形状を維持できるようにしている。その結果、着用者201の排泄口201Heにナプキン1を当接させやすくなり、フィット性を向上させることができる。
このとき、後側の折り畳み部1fが羽部1wより後側に設けられ、さらに前側の折り畳み部1fが羽部1wより前側に設けることで、より肌側に突出する範囲を広くすることができる。
本実施形態において、長手方向に沿って形成された折れ線LBは、肌側に突出して折れ曲がる所謂山折りであり、幅方向に沿って形成された折り畳み部1fは、肌側を内側に折り畳む所謂谷折りである。また、折れ線LBは、吸収体10に形成されている一方、折り畳み部1fは、吸収体10を含むナプキン1、包装シート111及びセパレーター121に形成されており、山折りの折れ線LBより谷折りの折り畳み部1fの方がより多くの部材を折っている。そのため、折り畳まれたナプキン1を展開し、着用者201がこのナプキン1を着用すると、ナプキン1の長手方向における二つの折り畳み部1fの間の領域については、折れ線LBによる山折り形状となるが、前側の折り畳み部1fから前方、及び後側の折り畳み部1fから後方の領域については、より強く折られた谷折り形状の影響を受けて、山折り形状の肌側への突出が小さくなる。
これにより、長手方向における二つの折り畳み部1fの間の領域は、折れ線LBの肌側に突出した形状を維持しつつ、前側の折り畳み部1fより前方及び後側の折り畳み部1fより後方の領域については、図10に示すように、着用者201の身体前側及び身体後側(お尻)に沿う形状となり、着用者201が感じる違和感を軽減することができる。
また、折れ線LBよりも左側で中央圧搾部ELcまでの幅方向に沿った領域、及び折れ線LBよりも右側で中央圧搾部ELcまでの幅方向に沿った領域は、できるだけ平面状態を維持することが好ましい。この領域が凹凸形状となると、ナプキンがよれたり、ナプキンから排泄液等が漏れたりする原因となりうるからである。この点、本実施形態では、長手方向における羽部1wが位置する領域に折り畳み部1fを設けないことで、折れ線LBよりも左側で中央圧搾部ELcまでの幅方向に沿った領域、及び折れ線LBよりも右側で中央圧搾部ELcまでの幅方向に沿った領域を平らな面に保ちやすくなる。
また、中央圧搾部ELcは、後側に位置する折り畳み基準線1fbよりも、後側まで形成されず、後側に位置する折り畳み基準線1fbと中央圧搾部ELcとは交差していない。さらに、中央圧搾部ELcは、前側に位置する折り畳み基準線1fbよりも、前側まで形成されており、前側に位置する折り畳み基準線1fbと中央圧搾部ELcとが交差している。
着用者201がナプキン1を下着に固定して着用すると、着用者201が、ナプキン1の幅方向内側を股で締めるので、比較的剛性が高められた圧搾部E、特に線状圧搾部ELのうち長手方向に沿った形状の中央圧搾部ELcに幅方向内側に向かう力が加えられる。その結果、中央圧搾部ELcによって折れ線LBがより肌側に突出させられる。このとき、折り畳み基準線1fbは、一番強く折られている部分であるため、中央圧搾部ELcを後側の折り畳み基準線1fbより後側に形成しないことで、折り畳み基準線1fbより後側が、肌側に突出することをより緩和させ、着用者201の身体後側(お尻)に沿った形状とすることができる。身体後側(お尻)は特によく動く部分であるため、できるだけナプキン1の形状を体の形状に沿ったものとすることが好ましく、これにより、着用者201の違和感を軽減させることができる。
さらに、中央圧搾部ELcを前側の折り畳み基準線1fbより前側まで形成することで、肌側に突出させる領域を広く設けることができ、折り畳み基準線1fbより前方の領域については、着用者201の身体前側に沿った形状とすることができる。
なお、この中央圧搾部ELcと各折り畳み基準線1fbとの位置関係はこの限りではない。
中央圧搾部ELcを後側の折り畳み基準線1fbより後方に形成することとして、より肌側に突出させる領域を広く設けることとしてもよい。
また、中央圧搾部ELcを前側の折り畳み基準線1fbより前方まで形成しないこととして、折り畳み基準線1fbより前方領域の、肌側への突出をより緩和させ、折り畳み基準線1fbより前方の領域が、着用者201の身体前側に沿った形状としてもよい。
ただし、身体後側に比べて身体前側の方が、比較的動きが小さいこと、及び肌側への突出領域をできるだけ確保するという観点から、中央圧搾部ELcを後側の折り畳み基準線1fbより後方に形成しないこととし、かつ、中央圧搾部ELcを前側の折り畳み基準線1fbより前側に形成することが好ましい。
なお、吸収体10と表面シート20とは複数の点状圧搾部EDによって接合されており、折れ線LBの幅方向の両側にそれぞれ吸収体10の厚さ以下の幅を有する折り曲げ誘導領域(図示せず)のうち、少なくとも長手方向の中央部には、点状圧搾部EDが形成されていないことが好ましい。
幅方向に隣り合う点状圧搾部ED同士の間隔が均等であることが好ましく、また、幅方向に隣り合う点状圧搾部ED同士の間隔は、折り曲げ誘導領域の幅方向の幅よりも広いことが好ましい。さらに、幅方向に隣り合う点状圧搾部ED同士の間隔は、4mm以上15mm以下であることが好ましい。
点状圧搾部EDは、表面シート20の肌方向の肌側面に円形の開口部を有し、開口部の直径は0.5mm以上5mm以下であることが好ましい。
また、折り曲げ誘導領域では、表面シート20と吸収体10との間に接着剤が介在していないことが好ましい。
裏面シート30の厚さ方向の非肌側で、一対の粘着部40wの幅方向の間には、接着剤HMAが塗布された領域である裏面粘着部40cが形成されており、複数の点状圧搾部EDのうち、幅方向の最も外側に形成される点状圧搾部EDは、裏面粘着部40cの幅方向の外側端部よりも幅方向の外側に形成されていることが好ましい。
吸収体10には、表面シート20を構成する繊維と熱融着可能な熱可塑性繊維が含まれていることが好ましく、また、吸収体10は、液吸収性の吸収性コア11と、吸収性コア11を厚さ方向に覆う各シート12、13とを有し、吸収性コア11と各シート12、13とは複数の吸収体点状圧搾部ED10によって接合されており、幅方向に隣り合う吸収体点状圧搾部ED10同士の間隔は、幅方向に隣り合う点状圧搾部ED同士の間隔よりも狭いことが好ましい。
さらに、複数の吸収体点状圧搾部ED10のうち少なくとも一部は、折り曲げ誘導領域と重複して形成されていることが好ましい。
また、吸収体10の単位面積当たりの質量が均一で、吸収体10の厚さは3mm以下であることが好ましい。
===その他の実施形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、吸収体10の折り誘導部として折れ線LBを形成したが、この限りではない。折り誘導部は、二つ折りに折る折れ線だけでなく、刃物等で吸収体10にスリットを形成したり、吸収体10を圧搾加工で部分的に厚みが薄い部分を形成したり、吸収体10の成型時に予め溝を形成することとしても良い。
また、上述の実施形態では、折り誘導部である折れ線LBを吸収体10の幅方向中央に一つ、長手方向全域に設けることとしたが、これに限られない。折り誘導部は、複数形成してもいいし、また、吸収体10の長手方向に部分的に形成することとしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、折り畳み部1fを領域1rの前後に一つずつ設けることとしたが、この限りではない。領域1rの前後に複数の折り畳み部1fを形成してもよい。例えば、夜用等の長時間着用を目的とするナプキン等の場合のように後側を長く形成した場合には、長手方向における領域1rより前側には一つの折り畳み部1fを形成し、領域1rより後方に折り畳み部1fを二つ以上形成することとしてもよい。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)、
1f 折り畳み部、
1fb 折り畳み基準線、
1n 羽部根本部、
1r 領域(粘着部が位置する領域)、
1w 羽部、
10 吸収体、
11 吸収性コア、
11DL 低密度部分、
11s 肌側層、11ns 非肌側層、
11sLB 折れ線に対応する部分、
12 肌側シート、13 非肌側シート、
20 表面シート、
20e 外周縁部、20w 部分、
30 裏面シート、
30c 部分、
30e 外周縁部30w 部分、
40c 裏面粘着部、40w 粘着部、
101 ナプキン包装体、
111 包装シート(包装材)、
112 シール領域、
121 セパレーター(剥離シート)、121w 羽部セパレーター
131 テープ、
201 着用者、201K 股間、201He 排泄口、
LB 折れ線(折り誘導部)、
AEL 領域、
E 圧搾部、
EL 線状圧搾部、
ELf 前側圧搾部、ELc 中央圧搾部(圧搾部)、
ELb 後側圧搾部、ELe 最後尾圧搾部
ED 点状圧搾部、
ED10 圧搾部、
HMA 接着剤、

Claims (7)

  1. 互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の肌側に位置する表面シートと、前記厚さ方向の非肌側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、
    前記幅方向に延出する一対の羽部を有し、
    前記一対の羽部は、前記裏面シート側にそれぞれ粘着部を有しており、
    前記吸収体には、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられており、
    前記折り誘導部は、前記吸収体が圧搾された部分であって、前記幅方向の中央位置に設けられており、
    前記折り誘導部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、
    前記吸収性物品には、前記表面シートを内側にして折り畳むための、前記幅方向に沿った複数の折り畳み部が設けられており、
    前記折り畳み部は、前記長手方向において、前記粘着部が位置する領域には設けられておらず、
    前記折り畳み部は、前記粘着部が位置する領域より前記長手方向一方側、及び前記粘着部が位置する領域より前記長手方向他方側に、それぞれ一つ以上設けられており、
    前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、
    前記吸収体と前記表面シートとを圧搾により接合した圧搾部が、前記長手方向に沿って設けられており、
    前記圧搾部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、
    前記折り畳み部は、前記吸収性物品を、折り畳み基準線を基準として折り畳むことにより形成されており、
    前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差しておらず、
    前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    前記折り畳み部は、前記表面シート、前記裏面シート、及び前記吸収体に設けられており、
    前記折り誘導部は、前記表面シート、及び前記裏面シートに設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
    前記折り畳み部で折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材が備えられており、
    前記包装材には、前記折り誘導部が設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記吸収性物品の前記裏面シートの非肌側には裏側粘着部を有しており、
    前記裏側粘着部と前記包装材の間には剥離シートが備えてられており、
    前記剥離シートには、前記折り誘導部が設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、
    前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み部は、前記羽部より前記後側に設けられることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品において、
    前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み部は、前記羽部より前記前側に設けられることを特徴とする吸収性物品。
  7. 互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の肌側に位置する表面シートと、前記厚さ方向の非肌側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収性物品は、
    前記幅方向に延出する一対の羽部を有し、
    前記一対の羽部は、前記裏面シート側にそれぞれ粘着部を有しており、
    前記吸収体には、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられており、
    前記折り誘導部は、前記幅方向の中央位置に設けられており、
    前記折り誘導部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられており、
    前記吸収性物品には、前記表面シートを内側にして折り畳むための、前記幅方向に沿った複数の折り畳み部が設けられており、
    前記折り畳み部は、前記長手方向において、前記粘着部が位置する領域には設けられておらず、
    前記折り畳み部は、前記粘着部が位置する領域より前記長手方向一方側、及び前記粘着部が位置する領域より前記長手方向他方側に、それぞれ一つ以上設けられており、
    前記吸収体を圧搾加工することにより、前記折り誘導部を形成し、
    前記吸収性物品の前記長手方向の一方側は、着用者の身体前側に当接する前側であり、前記吸収性物品の前記長手方向の他方側は、着用者の身体後側に当接する後側であり、
    前記吸収体と前記表面シートとを圧搾により接合した圧搾部を、前記長手方向に沿って設け、
    前記圧搾部は、前記長手方向において、少なくとも前記粘着部が位置する領域に設けられ、
    前記折り畳み部は、前記吸収性物品を、折り畳み基準線を基準として折り畳むことにより形成され、
    前記粘着部が位置する領域より前記後側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差しておらず、
    前記粘着部が位置する領域より前記前側に位置する前記折り畳み基準線と、前記圧搾部とは交差していることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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